JPH06157977A - 二液反応型速乾性塗料及びその塗装方法 - Google Patents
二液反応型速乾性塗料及びその塗装方法Info
- Publication number
- JPH06157977A JPH06157977A JP3103691A JP3103691A JPH06157977A JP H06157977 A JPH06157977 A JP H06157977A JP 3103691 A JP3103691 A JP 3103691A JP 3103691 A JP3103691 A JP 3103691A JP H06157977 A JPH06157977 A JP H06157977A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 二液反応型塗料でも成分混合比率が大きく、
速硬化性塗料の塗装作業性の改良を目的とする。 【構成】 混合比率の大きい方の塗料成分を、吐出量の
多いエアレススプレーで霧化し、混合比率の小さい塗料
成分を、吐出量の少ないエアレス又はエアスプレーで霧
化し、塗料パターンどうしを合流させて塗料成分を混合
し、霧状の合成パターンで被塗物に吹付ける。
速硬化性塗料の塗装作業性の改良を目的とする。 【構成】 混合比率の大きい方の塗料成分を、吐出量の
多いエアレススプレーで霧化し、混合比率の小さい塗料
成分を、吐出量の少ないエアレス又はエアスプレーで霧
化し、塗料パターンどうしを合流させて塗料成分を混合
し、霧状の合成パターンで被塗物に吹付ける。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は塗料の主剤／硬化剤の混
合比率が高く、通常の塗装方法では均一に混合すること
が難しく、また、硬化速度が速いために塗装を止める度
に行う混合装置の洗浄が困難である速乾性の二液反応型
塗料の改良、及びその塗装方法に関する。
合比率が高く、通常の塗装方法では均一に混合すること
が難しく、また、硬化速度が速いために塗装を止める度
に行う混合装置の洗浄が困難である速乾性の二液反応型
塗料の改良、及びその塗装方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の二液反応型塗料の塗装方法として
は、スタチックミキサーによる方法や衝突混合による方
法等があるが、何れも主剤／硬化剤の混合比率が等分に
近く、例えば、１００／１００〜１００／２０程度であ
る。これ以上に混合比率が高くなると、例えば１００／
１０〜１００／１等になると、これらの方法では均一混
合は非常に困難である。また、上記の方法はいずれも内
部混合法である故、塗装を停止する度に混合機と塗装機
の洗浄が必要であり、効率的に劣る。
は、スタチックミキサーによる方法や衝突混合による方
法等があるが、何れも主剤／硬化剤の混合比率が等分に
近く、例えば、１００／１００〜１００／２０程度であ
る。これ以上に混合比率が高くなると、例えば１００／
１０〜１００／１等になると、これらの方法では均一混
合は非常に困難である。また、上記の方法はいずれも内
部混合法である故、塗装を停止する度に混合機と塗装機
の洗浄が必要であり、効率的に劣る。
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、二液
反応型塗料で主剤／硬化剤の比率が比較的離れている例
えば、１００／１０以下（１００／１０〜１００／１）
の塗料でしかも速乾性塗料の塗装方法の施工法で、二液
を均一に混合し、施工終了即時の塗装機の洗浄が不必要
な施工方法を考案したものである。
反応型塗料で主剤／硬化剤の比率が比較的離れている例
えば、１００／１０以下（１００／１０〜１００／１）
の塗料でしかも速乾性塗料の塗装方法の施工法で、二液
を均一に混合し、施工終了即時の塗装機の洗浄が不必要
な施工方法を考案したものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、二液反応型塗料としては、反応性モノマー含有の
アクリル樹脂塗料で硬化剤は有機過酸化物溶液、反応
性モノマー含有の不飽和ポリエステル樹脂塗料で硬化剤
は有機過酸化物溶液、ポリウレタン樹脂塗料で硬化剤
はイソシアネート溶液等を含む。
め、二液反応型塗料としては、反応性モノマー含有の
アクリル樹脂塗料で硬化剤は有機過酸化物溶液、反応
性モノマー含有の不飽和ポリエステル樹脂塗料で硬化剤
は有機過酸化物溶液、ポリウレタン樹脂塗料で硬化剤
はイソシアネート溶液等を含む。
【０００５】塗料の調整条件としては、主剤はエアレス
スプレー適性を有すること、即ち塗料粘度は、７０〜１
２０KU／25℃、塗料中の顔料やフィラーの粒度は５０μ
m 以下が望ましい。硬化剤も同様であるが、特にエアス
プレーを使用する場合は、均一に霧化するために塗料粘
度は低い方がよく、１０ポイズ以下が望ましい。主剤と
硬化剤の比率は１００／１０〜１００／１でも可能であ
り、勿論この範囲外でも可能である。
スプレー適性を有すること、即ち塗料粘度は、７０〜１
２０KU／25℃、塗料中の顔料やフィラーの粒度は５０μ
m 以下が望ましい。硬化剤も同様であるが、特にエアス
プレーを使用する場合は、均一に霧化するために塗料粘
度は低い方がよく、１０ポイズ以下が望ましい。主剤と
硬化剤の比率は１００／１０〜１００／１でも可能であ
り、勿論この範囲外でも可能である。
【０００６】
施工機及び施工法 主剤Ａを、通常の方法でエアレススプレーガン１でスプ
レーし、硬化剤Ｂはエアレススプレーガン１１か、又は
エアスプレーガン２で主剤のスプレーパターン３の中へ
吹込むことで、主剤Ａと硬化剤Ｂを混合する。 １）図１は主剤Ａ、硬化剤Ｂともエアレススプレーガン
１，１１でエアレススプレーして混合塗装する方法を示
す。図中４は路面、５は前記混合塗装により路面４に施
工された路面標示用の塗装ラインである。 ２）図２は主剤Ａをエアレススプレーガン１でスプレー
し、硬化剤Ｂはエアスプレーガン２で圧縮空気により圧
送して、主剤Ａのスプレーパターン３の中にエアスプレ
ーし、混合塗装する方法を示している。図中４は路面、
５はその施工された路面標示用の塗装ラインである。 硬化剤比率が非常に低い場合、エアレススプレーでは微
少量の硬化剤を噴出することが難しく、１）の方法は適
当ではない。２）の方法が有利である。
レーし、硬化剤Ｂはエアレススプレーガン１１か、又は
エアスプレーガン２で主剤のスプレーパターン３の中へ
吹込むことで、主剤Ａと硬化剤Ｂを混合する。 １）図１は主剤Ａ、硬化剤Ｂともエアレススプレーガン
１，１１でエアレススプレーして混合塗装する方法を示
す。図中４は路面、５は前記混合塗装により路面４に施
工された路面標示用の塗装ラインである。 ２）図２は主剤Ａをエアレススプレーガン１でスプレー
し、硬化剤Ｂはエアスプレーガン２で圧縮空気により圧
送して、主剤Ａのスプレーパターン３の中にエアスプレ
ーし、混合塗装する方法を示している。図中４は路面、
５はその施工された路面標示用の塗装ラインである。 硬化剤比率が非常に低い場合、エアレススプレーでは微
少量の硬化剤を噴出することが難しく、１）の方法は適
当ではない。２）の方法が有利である。
【０００７】
【実施例】 実施例−１（二液型路面標示用塗料塗装） 塗料調整 主剤Ａ液 ＊アクリル系プレポリマー ５０ ＊＊可塑剤 ８ 二酸化チタン １５ 炭酸カルシウム ２７ 合計 １００（重量％） 硬化剤Ｂ液 過酸化ベンゾイル ２５ ＊＊＊希釈剤 ７５ 合計 １００（重量％） 混合比率 Ａ／Ｂ＝１００／４ ＊ 例：三菱レイヨン（株）アクリシラップDR-450 ＊＊ 例：フタル酸ジブチル ＊＊＊ 例：同上
【０００８】塗料の製造は、主剤Ａは全量混合し,SGI
（サンドミル）分散したもの、硬化剤Ｂはパーオキサイ
ドの取扱い法に則り、均一に混合分散したものである。 主剤Ａ ：粘度８０ku/25 ℃、比重１．４ 硬化剤Ｂ：粘度６０cps/25℃、比重１．１ であった。
（サンドミル）分散したもの、硬化剤Ｂはパーオキサイ
ドの取扱い法に則り、均一に混合分散したものである。 主剤Ａ ：粘度８０ku/25 ℃、比重１．４ 硬化剤Ｂ：粘度６０cps/25℃、比重１．１ であった。
【０００９】これらをエアレススプレー塗装装置と圧送
装置及びエアスプレー装置、及びガラスビーズ散布装置
６を搭載した路面標示用塗料塗装用の専用のマーカー車
の、それぞれのタンクに充填し、塗布量を塗料圧とスプ
レーノズルの径によって調整し、図３に示すように主剤
をエアレススプレーガン１でスプレーし、硬化剤をエア
スプレーガン２で主剤の霧の中へ硬化剤を吹込むことで
両者を均一に混合塗布し塗装ライン５を施工した。さら
に、塗膜上にガラスビーズ７を加圧散布し路面標示ライ
ン５として仕上げた。
装置及びエアスプレー装置、及びガラスビーズ散布装置
６を搭載した路面標示用塗料塗装用の専用のマーカー車
の、それぞれのタンクに充填し、塗布量を塗料圧とスプ
レーノズルの径によって調整し、図３に示すように主剤
をエアレススプレーガン１でスプレーし、硬化剤をエア
スプレーガン２で主剤の霧の中へ硬化剤を吹込むことで
両者を均一に混合塗布し塗装ライン５を施工した。さら
に、塗膜上にガラスビーズ７を加圧散布し路面標示ライ
ン５として仕上げた。
【００１０】 塗装装置−主剤Ａ エアレスポンプ：日本グレイ社製ブルドッグ型 スプレーガン ：同社製206T-660 スプレーチップ：同社製G-527 スプレー圧：１００〜１１０kg/ cm2 硬化剤Ｂ スプレーガン：岩田塗装機（株）製 SA-71自動ガン 〃 ノズル口径：0.8mm スプレー圧：0.8 〜1.2 kg/ cm2 塗装された塗膜は、５〜７分（２０℃）で硬化乾燥し、
路面標示用塗料として充分実用性があるものと判断され
た。図４は主剤Ａと硬化剤Ｂをスプレーするエアレスス
プレーガン１と硬化剤をスプレーするエアスプレーガン
２とを組合せた塗装装置の概略を示したもので、噴霧さ
れた主剤の霧の中に硬化剤が噴霧されることにより均一
に混合され、二成分が混合された霧として被塗物に吹付
け塗装されるものである。
路面標示用塗料として充分実用性があるものと判断され
た。図４は主剤Ａと硬化剤Ｂをスプレーするエアレスス
プレーガン１と硬化剤をスプレーするエアスプレーガン
２とを組合せた塗装装置の概略を示したもので、噴霧さ
れた主剤の霧の中に硬化剤が噴霧されることにより均一
に混合され、二成分が混合された霧として被塗物に吹付
け塗装されるものである。
【００１１】
【発明の効果】本発明は上記のような構成を有するもの
で、二液反応型塗料の主剤：硬化剤の成分比を１００：
１０以下〜１００：１と成分混合比率を大きくし、大量
の成分をエヤレススプレーして塗料パターンを形成し、
少量成分の塗料をエアレス又はエアスプレーで斜め方向
からパターンが合流するように吹付け、２成分が混合さ
れれた霧として被塗物に吹付けるようにしたから、混合
比の大きい速硬化性塗料の塗装が容易にでき、塗装機の
洗浄が簡単で、速硬化性塗料の塗装作業を著しく向上し
得る等の効果がある。
で、二液反応型塗料の主剤：硬化剤の成分比を１００：
１０以下〜１００：１と成分混合比率を大きくし、大量
の成分をエヤレススプレーして塗料パターンを形成し、
少量成分の塗料をエアレス又はエアスプレーで斜め方向
からパターンが合流するように吹付け、２成分が混合さ
れれた霧として被塗物に吹付けるようにしたから、混合
比の大きい速硬化性塗料の塗装が容易にでき、塗装機の
洗浄が簡単で、速硬化性塗料の塗装作業を著しく向上し
得る等の効果がある。
【図１】本発明による二液反応型塗料の塗装方法の一実
施例を示す説明図。
施例を示す説明図。
【図２】同他の実施例を示す塗装方法の説明図。
【図３】本発明による塗装方法とガラスビーズ添付との
組合わせ例を示す説明図。
組合わせ例を示す説明図。
【図４】二液反応型塗料の二液をそれぞれ噴霧する２種
のスプレーガンの組合わせ例を示す概略図。
のスプレーガンの組合わせ例を示す概略図。
Ａ 主剤 Ｂ 硬化剤 １ エアレススプレーガン ２ エアスプレーガン ３ 主剤のスプレーパターン ４ 路面 ５ 塗装ライン ６ ガラスビーズ散布装置 ７ ガラスビーズ １１ エアレススプレーガン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｂ０５Ｄ 7/24 Ｐ 8720−4Ｄ Ｃ０９Ｄ 167/06 ＰＥＢ 8933−4Ｊ 175/04 ＰＨＰ 8620−4Ｊ
Claims (2)
- 【請求項１】 二液反応型塗料で反応性モノマー含有の
アクリル樹脂塗料、不飽和ポリエステル樹脂塗料、又は
ポリウレタン樹脂塗料からなる主剤と、有機過酸化物溶
液、またはイソシアネート溶液等からなる硬化剤との比
率を１００：１０〜１００：１の混合比とし、それぞれ
二液を個々の霧化により均一に混合してなる二液反応型
速乾性塗料。 - 【請求項２】 成分混合比の大きい二液反応型塗料の塗
装において、混合比率の大きい塗料成分をエアレススプ
レーで霧化して塗料パターンを形成し、これに混合比率
の小さい塗料成分をエアレス又はエアスプレーで塗料パ
ターン同志が合流するように斜め方向から吹付け、２成
分を霧状に混合した合成パターンとして被塗装物に吹付
ける二液反応型塗料の塗装方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3103691A JPH06157977A (ja) | 1991-02-26 | 1991-02-26 | 二液反応型速乾性塗料及びその塗装方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3103691A JPH06157977A (ja) | 1991-02-26 | 1991-02-26 | 二液反応型速乾性塗料及びその塗装方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06157977A true JPH06157977A (ja) | 1994-06-07 |
Family
ID=12320271
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3103691A Pending JPH06157977A (ja) | 1991-02-26 | 1991-02-26 | 二液反応型速乾性塗料及びその塗装方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06157977A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0799648A1 (en) * | 1994-10-21 | 1997-10-08 | I.C.K. Co., LTD. | Method for applying waterproof coating layer to building roof |
| JP2014500143A (ja) * | 2010-12-07 | 2014-01-09 | ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア | 支持体表面を多孔性金属有機構造体で塗装する方法 |
| CN105086780A (zh) * | 2015-07-30 | 2015-11-25 | 洛阳仲平实业有限公司 | 一种稀土磷酸盐夜光粉末涂料 |
Citations (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS58103065A (ja) * | 1981-12-14 | 1983-06-18 | Sharp Corp | メモリカセツトのロツク装置 |
| JPS58103064A (ja) * | 1981-12-14 | 1983-06-18 | Sharp Corp | デ−タ処理装置 |
| JPS58124564A (ja) * | 1982-01-21 | 1983-07-25 | Mitsubishi Motors Corp | 噴霧装置 |
| JPS60102966A (ja) * | 1983-11-11 | 1985-06-07 | Mitsubishi Precision Co Ltd | 二液型自動塗装ガン |
| JPS60201786A (ja) * | 1984-03-26 | 1985-10-12 | Sharp Corp | 文字放送受信機 |
| JPS60235667A (ja) * | 1984-05-07 | 1985-11-22 | Kubota Ltd | 速硬化二液混合塗料の塗装方法 |
| JPS61153587A (ja) * | 1984-12-26 | 1986-07-12 | 動力炉・核燃料開発事業団 | 圧力管型原子炉用燃料集合体 |
| JPS63100964A (ja) * | 1986-07-23 | 1988-05-06 | アドバンスド・キユ−リング・テクノロジイ・ピ−テ−ワイ・リミテツド | スプレ−ガン |
-
1991
- 1991-02-26 JP JP3103691A patent/JPH06157977A/ja active Pending
Patent Citations (8)
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| JPS63100964A (ja) * | 1986-07-23 | 1988-05-06 | アドバンスド・キユ−リング・テクノロジイ・ピ−テ−ワイ・リミテツド | スプレ−ガン |
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| EP0799648A1 (en) * | 1994-10-21 | 1997-10-08 | I.C.K. Co., LTD. | Method for applying waterproof coating layer to building roof |
| JP2014500143A (ja) * | 2010-12-07 | 2014-01-09 | ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア | 支持体表面を多孔性金属有機構造体で塗装する方法 |
| CN105086780A (zh) * | 2015-07-30 | 2015-11-25 | 洛阳仲平实业有限公司 | 一种稀土磷酸盐夜光粉末涂料 |
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