JPH06156489A - 重量物の梱包装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンプレッサ等の重量物６をダンボール外装
箱内に収納しなくても、この重量物を段積み梱包でき
る。 【構成】 多数の重量物６を搭載するダンボール製のパ
ッド５とこの多数の重量物の上に載せる筒状の押さえ具
７とで形成される１組の梱包物３を上下に段積みして結
束バンド４で固定する。下段のパッド５の下面と上段の
押さえ具７の上面とにはダンボール材より曲げ強度の高
い平板９，１０が配置される。しかも、この平板はパッ
ド５や押さえ具７を保護するように形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、コンプレッサ等の重
量物の梱包装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、コンプレッサ等の比較的重量の
ある梱包品を段積みして集合梱包した梱包体をダンボー
ル外装箱内に収納する場合、通常下段の梱包体に上段の
梱包体の重量が加わらないように上下方向の荷重を支え
なくてはならない。

【０００３】そこで、最近梱包の全ダンボール化を図る
ために、図５に示すように外装箱本体５０を例えばフォ
ークリフト車などによる積み降ろし作業を簡単にした架
台となるパレット５１と、このパレットの上に載置した
トレイ状の第１の外装箱５２と、この第１の外装箱に差
し込み嵌合により積載されたボックス状の第２の外装箱
５３とで形成し、これらのパレット、第１・第２の外装
箱を全て複数枚に貼り合わせたダンボールで形成するこ
とにより、強度を持たせ得るようにしている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来こ
の種のダンボール梱包においては、重量物の梱包のため
強固なダンボール材でダンボール外装箱を形成するた
め、開梱後のダンボール材の処理に時間がかかったりす
る問題があった。

【０００５】また、ダンボール外装箱は強度アップのた
め環境汚染の原因となるフィラメントテープ（糸入りビ
ニールテープ）の補助材を隅当てとして必要としてい
た。

【０００６】この発明は上記の問題を解決するもので、
ダンボール外装箱内に重量物を段積み収納しなくても、
この重量物を段積み梱包できる重量物の梱包装置を提供
することを目的としたものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】この発明は多数の重量物
を搭載するダンボール等の紙製のパッドとこの多数の重
量物の上に載せるダンボール等の紙製の押さえ具とで形
成される１組の梱包物をダンボール等の紙製のパレット
上に段積みして結束バンドで固定した重量物の梱包装置
において、前記パレットと下段のパッドとの間と、上段
の押さえ具の上とにダンボール等の紙材よりも強度のあ
る平板を配置したものである。

【０００８】

【作用】この発明は上記のように構成したことにより、
パッドと押さえ具との間に重量物を挟み込んで形成した
１組の梱包物をそれぞれ上下に重ね合わせ、下段のパッ
ドの下面と上段の押さえ具の上とにこれらのパッドや押
さえ具を保護する平板を設け、結束バンドで結束したと
きにこのバンドがパッドや押さえ具に食い込んで結束バ
ンドが緩まないようにしたものである。

【０００９】

【実施例】以下この発明を図に基づいて説明する。

【００１０】図１はこの発明の一実施例を示す梱包体の
斜視図である。図２はこの発明の梱包体の断面図であ
る。図３はこの発明の板の斜視図である。

【００１１】１は梱包体で、この梱包体は例えばフォー
クリフト車などに積み降ろし作業を簡単にした架台とな
るダンボール製のパレット２と、このパレット上に載置
される梱包物３と、この梱包物とパレット２とを一体に
結束する結束バンド４とで構成されている。

【００１２】梱包物３はダンボール製のパッド５と、こ
のパッドの案内上に搭載するコンプレッサ等の複数の重
量物６と、この重量物の上に載せる押さえ具７と、重量
物６の横揺れを規制するダンボール製の横揺れ防止板８
とで形成されている。そして、梱包物３はそれぞれを１
組として上下に重ね合わせて段積みされている。また、
押さえ具７は重ね合わせた紙や厚紙等を筒状に形成し、
それぞれの重量物６の上に被せられている。

【００１３】下段の梱包物３のパッド５の下面にはパレ
ット２との間に合板製の平板９が配置され、上段の梱包
物３の押さえ具７の上面には合板製の平板１０が載せら
れている。そして、これらの平板は梱包物３を構成する
パッド５や押さえ具７を保護するように形成されてい
る。また、各梱包物３の間には平板１１が挟持されてい
る。

【００１４】このように構成された重量物の梱包装置に
おいて、ここで梱包の順序を説明すると、まずパレット
２を置き、このパレットの上に平板９を載せる。次にパ
ッド５を平板９の上に載せてこのパッドの上にコンプレ
ッサ等の重量物６を載せる。そして、この重量物に横揺
れ防止板８を嵌め合わせ、重量物６の上に押さえ具７を
載せて１組の梱包物３が形成される。そして、この梱包
物の上に平板１１を載せ、同様な梱包物３をその上の載
せ、最上段の押さえ具７の上に平板１０が載せられる。
最後にパレット２と梱包物３とを結束バンド４で結束し
て梱包体１が完成する。

【００１５】また、パレット２の上の平板９と最上段の
平板１０との間の梱包物３は防水シート１２で覆って輸
送時に雨水等で重量物６、パッド５、押さえ具７が濡れ
ないようにしている。

【００１６】梱包物３を挟み込む平板９，１０はパッド
５や押さえ具７等を保護する形に組み合わせることによ
り、結束バンド４で結束したときにこの結束バンドがダ
ンボール製のパッド５や押さえ具７に食い込んで輸送中
に結束バンド４が緩まないようにしている。

【００１７】コンプレッサ等の重量物６の梱包物３を段
積みして形成した梱包体１はダンボール製の外装箱を不
要にすることにより、外形寸法を小さくさせられ輸送時
の積載量を多くして輸送コストを低減させられ、かつ、
輸送後の梱包材の処理も外装箱の処理が不要となるとと
もに、梱包材が板状に形成されているため、重ね合わせ
るだけで廃棄又はリサイクルが可能なようにされてい
る。

【００１８】尚、上記の説明においては、押さえ具を筒
状に形成して説明したが、図４に示すとおり重量物６の
上を突起１３を有する仕切板１４で押さえても同様な効
果を有することは言うまでもない。

【００１９】

【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、多数の
重量物を搭載するダンボール等の紙製のパッドとこの多
数の重量物の上に載せる押さえ具とで形成される１組の
梱包物をダンボール等の紙製のパレット上に段積みして
結束バンドで固定した重量物の梱包装置において、前記
パレットと下段のパッドとの間と、上段の押さえ具の上
とにダンボール等の紙材よりも強度のある平板を配置し
たので、前記梱包物を結束バンドで結束したときにこの
結束バンドがダンボール等の紙製のパッドや押さえ具に
食い込むのを防止でき、外装箱を不要にして梱包体の外
形寸法を小さくでき、輸送時の積載量を多くできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の一実施例を示す梱包体の斜視図であ
る。

【図２】この発明の梱包体の断面図である。

【図３】この発明の板の斜視図である。

【図４】この発明の他の実施例を示す梱包体の断面図で
ある。

【図５】従来のダンボール梱包用の外装箱を示す断面図
である。

【符号の説明】

３ 梱包物 ４ 結束バンド ５ パッド ６ 重量物 ７ 押さえ具 ９，１０ 平板

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 多数の重量物を搭載するダンボール等の
   紙製のパッドとこの多数の重量物の上に載せるダンボー
   ル等の紙製の押さえ具とで形成される１組の梱包物をダ
   ンボール等の紙製のパレット上に段積みして結束バンド
   で固定した重量物の梱包装置において、前記パレットと
   下段のパッドとの間と、上段の押さえ具の上とにはダン
   ボール等の紙材よりも強度のある平板が配置されている
   ことを特徴とする重量物の梱包装置。