JPH06152953A - 画像読み取り装置 - Google Patents

画像読み取り装置

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JPH06152953A
JPH06152953A JP4295233A JP29523392A JPH06152953A JP H06152953 A JPH06152953 A JP H06152953A JP 4295233 A JP4295233 A JP 4295233A JP 29523392 A JP29523392 A JP 29523392A JP H06152953 A JPH06152953 A JP H06152953A
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shading correction
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film original
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JP4295233A
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English (en)
Inventor
Haruhiko Fukuda
晴彦 福田
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フィルム原稿と同一のオレンジベース画像を
読み取ってフィルム原稿をシェーディング補正し、カラ
ーバランスが常に安定した画像信号を得る。 【構成】 フィルム原稿14の外枠ベースフィルム領域
14bが読み取り位置に到達すると、複数ライン分の読
み取りデータを取込み、CCD38の各画素において平
均化してシェーディング補正用データとしてメモリ40
bに記憶する。ついで、フィルム原稿14の画像領域1
4aが読み取り位置に到達すると、シェーディング補正
用データを読み出してシェーディング補正演算回路40
aに転送することにより、シェーディング補正演算回路
40aが画像領域14aの補正を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フィルム原稿、特に3
5mmネガストリップフィルムを読み取る画像読み取り
装置に関し、例えばディジタル複写機、フィルムスキャ
ナ、電子ファイル装置、ファクシミリ等に好適な画像読
み取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の画像読み取り装置で
は、CCD(電荷結合素子)等のイメージセンサの各画
素のバラツキや、原稿照明用ランプの光量むらや光学系
の特性誤差に応じてシェーディング補正が行われるが、
例えばディジタル複写機では、標準画像(シェーディン
グ補正データ)として基準白色を予め読み取り、このシ
ェーディング補正データに基づいて実際の原稿の読み取
りレベルを補正するように構成されている。
【0003】これに対し、フィルム原稿をスライドプロ
ジェクタ(SPU)により投影して読み取る従来の画像
読み取り装置では、各フィルムメーカの標準フィルム
(例えばASA100)のオレンジベースフィルムを標
準画像(シェーディング補正データ)として予め読み取
り、このシェーディング補正データに基づいて実際のフ
ィルム原稿の読み取りレベルを補正するように構成され
ている。
【0004】図12および図13を参照して従来例の動
作を説明すると、まず、セットアップ処理ではSPUモ
ードが設定されると(ステップ101)SPUの電源が
オンになってSPUがイニシャライズされ、各負荷が初
期状態に設定される(ステップ102)。
【0005】続くネガ・ポジセレクト処理ではポジモー
ドが設定されたかネガモードが設定されたかを判別し
(ステップ103)、設定モードに応じた色フィルタを
セットする(ステップ104または106)。そして、
ユーザはポジモードを設定した場合にはフィルム原稿の
走行体になにもセットせず(ステップ105)、ネガモ
ードを設定した場合には基準となるオレンジベースフィ
ルムをフィルム原稿の走行体にセットする(ステップ1
07)。
【0006】続くシェーディングデータコレクト処理で
は、フィルム原稿の走行体を読み取り位置に移動し、ま
た、CCDをSPUからの投影位置に移動する(ステッ
プ108)。そして、初期光量値でランプを点灯し(ス
テップ109)、光量を補正した後(ステップ110)
CCDにより読み取られたデータをシェーディング補正
用データとして記憶し(ステップ111)、ランプを消
灯して走行体をホームポジション(HP)に戻す(ステ
ップ112)。
【0007】この後、ユーザがフィルム原稿を走行体に
セットすると(ステップ113)、ランプを点灯してフ
ィルム原稿をプリスキャンし(ステップ114)、光量
を補正した後(ステップ115)フィルム原稿を設定倍
率に応じた速度でスキャンし、読み取りデータを上記シ
ェーディング補正用データで補正する(ステップ11
6)。
【0008】なお、同一のフィルム原稿をスキャンする
場合にはステップ115、116における本スキャンを
繰り返し、同一の種類であっても異なる原稿を読み取る
場合にはステップ114に戻り、プリスキャンを行う
(ステップ118)。そして、異種の原稿を読み取る場
合にはステップ119からステップ103に戻り、再度
シェーディング補正用データを記憶する。
【0009】また、他の従来の画像読み取り装置では、
例えば特開平1−94763号公報に示すように一度読
み取ったシェーディング補正データを別のメモリに記憶
して再度読み出し可能にしたり、予めフィルムの特性別
データを別のメモリに記憶することにより、シェーディ
ング補正データを得るための操作回数を減少するように
構成されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、シェーディ
ング補正データをネガフィルムから得る場合にはフィル
ム上の光が最も透過する領域、すなわち未露光領域であ
るオレンジベース領域を読み取り、また、ネガフィルム
の色がフィルムのメーカや、種類(ASA感度)や現像
条件に応じて微妙に異なるので、シェーディング補正デ
ータを得るための標準ネガフィルムはフィルム原稿と同
一であることが理想的である。
【0011】したがって、標準ネガフィルムとフィルム
原稿が同一な場合には、補正後の各色信号のバランスす
なわちカラーバランスは、フィルムのメーカ等が異なっ
ても大きくずれないが、フィルム原稿と異なる標準ネガ
フィルムのオレンジベース領域を読み取ってフィルム原
稿をシェーディング補正するとカラーバランスがくずれ
るという問題点がある。
【0012】また、このようにシェーディング補正され
た原稿画像をγ変換して複写機やプリンタにより出力す
ると、フィルムによっては色あいが大きく異なるのでそ
の調整に大きな手間を要することになる。
【0013】ここで、フィルム原稿の未露光領域をシェ
ーディング補正データとして用いる方法が知られている
が、フィルム原稿に未露光領域が存在しない場合にはこ
の方法を採ることができない。
【0014】また、上記特開平1−94763号公報に
示す装置では、一度読み取ったシェーディング補正デー
タを別のメモリに記憶して再度読み出し可能にしたり、
予めフィルムの特性別データを別のメモリに記憶して利
用しようとしても、新しいフィルムに対して対応するこ
とができない。
【0015】本発明は上記従来の問題点に鑑み、フィル
ム原稿と同一のオレンジベース画像を読み取ってフィル
ム原稿をシェーディング補正してカラーバランスが常に
安定した画像信号を得ることができる画像読み取り装置
を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】第1の手段は上記目的を
達成するために、ネガフィルム原稿を投影する投影手段
と、前記投影手段により投影された原稿像を読み取るイ
メージセンサと、前記イメージセンサにより読み取られ
た画像信号を多値のディジタル信号に変換するA/D変
換手段と、前記イメージセンサにより読み取られたネガ
フィルム原稿の外枠ベース領域の画像信号からシェーデ
ィング補正用データを生成し、そのネガフィルム原稿の
画像領域の画像信号を前記シェーディング補正用データ
により補正するシェーディング補正手段とを備えたこと
を特徴とする。
【0017】第2の手段は、第1の手段の前記シェーデ
ィング補正手段が、前記イメージセンサにより読み取ら
れたネガフィルム原稿の外枠ベース領域の複数ラインの
各画素における画像信号を平均化することによりシェー
ディング補正用データを生成することを特徴とする。
【0018】第3の手段は、ネガフィルム原稿を投影す
る投影手段と、前記投影手段により投影された原稿像を
読み取るイメージセンサと、前記イメージセンサにより
読み取られた画像信号を多値のディジタル信号に変換す
るA/D変換手段と、前記イメージセンサにより読み取
られた基準ネガオレンジベースフィルムの画像信号から
シェーディング補正用データを生成し、ネガフィルム原
稿の外枠ベース領域の各色の画像信号のレベル比から前
記シェーディング補正用データの係数を検出し、そのネ
ガフィルム原稿の画像領域の画像信号を前記シェーディ
ング補正用データと前記係数により補正するシェーディ
ング補正手段とを備えたことを特徴とする。
【0019】第4の手段は、ネガフィルム原稿を投影す
る投影手段と、前記投影手段により投影された原稿像の
色感度バランスを補正する色補正フィルタと、前記色補
正フィルタにより補正された原稿像を読み取るイメージ
センサと、前記イメージセンサにより読み取られた画像
信号を多値のディジタル信号に変換するA/D変換手段
と、基準ネガオレンジベースフィルムの分光特性を有
し、前記色補正フィルタの代わりに配置されたシェーデ
ィング補正用フィルタを透過し、前記イメージセンサに
より読み取られたの画像信号からシェーディング補正用
データを生成し、ネガフィルム原稿の外枠ベース領域の
各色の画像信号のレベル比から前記シェーディング補正
用データの係数を検出し、そのネガフィルム原稿の画像
領域の画像信号を前記シェーディング補正用データと前
記係数により補正するシェーディング補正手段とを備え
たことを特徴とする。
【0020】第5の手段は、第3または第4の手段の前
記シェーディング補正手段が、前記イメージセンサによ
り読み取られたネガフィルム原稿の外枠ベース領域の複
数ラインの各画素における各色の画像信号を平均化する
ことによりシェーディング補正用データの係数を算出す
ることを特徴とする。
【0021】
【作用】第1の手段では、ネガフィルム原稿の外枠ベー
ス領域の画像信号からシェーディング補正用データを生
成し、そのネガフィルム原稿の画像領域の画像信号を前
記シェーディング補正用データにより補正するので、フ
ィルム原稿と同一のオレンジベース画像を読み取ってフ
ィルム原稿をシェーディング補正することができ、した
がって、カラーバランスが常に安定した画像信号を得る
ことができる。
【0022】第2の手段では、外枠ベース領域の複数ラ
インの各画素における画像信号を平均化することにより
シェーディング補正用データを生成するので、正確なシ
ェーディング補正用データを生成することができ、した
がって、カラーバランスが常に安定した画像信号を得る
ことができる。
【0023】第3の手段では、基準ネガオレンジベース
フィルムの画像信号からシェーディング補正用データを
生成し、ネガフィルム原稿の外枠ベース領域の各色の画
像信号のレベル比から前記シェーディング補正用データ
の係数を検出し、そのネガフィルム原稿の画像領域の画
像信号を前記シェーディング補正用データと前記係数に
より補正するので、フィルム原稿と同一のオレンジベー
ス画像を読み取ってフィルム原稿をシェーディング補正
することができ、したがって、カラーバランスが常に安
定した画像信号を得ることができる。
【0024】第4の手段では、基準ネガオレンジベース
フィルムの分光特性を有し、前記色フィルタの代わりに
配置されたシェーディング補正用フィルタを透過し、前
記イメージセンサにより読み取られたの画像信号からシ
ェーディング補正用データを生成し、ネガフィルム原稿
の外枠ベース領域の各色の画像信号のレベル比から前記
シェーディング補正用データの係数を検出し、そのネガ
フィルム原稿の画像領域の画像信号を前記シェーディン
グ補正用データと前記係数により補正するので、常にフ
ィルム原稿と同一のオレンジベース画像を読み取ってフ
ィルム原稿をシェーディング補正することができ、した
がって、カラーバランスが常に安定した画像信号を得る
ことができる。
【0025】第5の手段では、ネガフィルム原稿の外枠
ベース領域の複数ラインの各画素における各色の画像信
号を平均化することによりシェーディング補正用データ
の係数を算出するので、正確なシェーディング補正用デ
ータを生成することができ、したがって、カラーバラン
スが常に安定した画像信号を得ることができる。
【0026】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1は本発明に係る画像読み取り装置の一実施例
を示すブロック図、図2は図1の画像読み取り装置を示
す構成図、図3は図2のスライドプロジェクタを詳細に
示す斜視図、図4は図2および図3の光量補正手段を詳
細に示す斜視図、図5は図1のピークホールド回路の構
成と動作を詳細に説明するためのブロック図、図6はフ
ィルム原稿を示す説明図、図7は図1のシェーディング
補正回路の構成と動作を詳細に説明するためのブロック
図、図8は図1の画像読み取り装置のSPUモードにお
ける動作を説明するためのフローチャートである。
【0027】まず、図2に示すようにこの画像読み取り
装置は、枠体1の上部に設けられたコンタクトガラス2
上の反射原稿(図示省略)と透過原稿14を読み取り可
能に構成され、大別して図の右側に示すように透過原稿
14を投影するための投影部(スライドプロジェクタ:
SPU)IIと、図の左側に示すように反射原稿および透
過原稿14を読み取るための読み取り部Iにより構成さ
れている。
【0028】読み取り部Iは上記枠体1およびコンタク
トガラス2と、反射原稿を読み取る場合に図示省略の駆
動源と駆動系によりガイドロット8に沿って副走査方向
に走行する走行体3と、アナログ信号を処理する回路部
品が実装されたプリント基板21と、ディジタル信号を
処理する回路部品が実装されたプリント基板22を備え
ている。
【0029】走行体3にはコンタクトガラス2上の反射
原稿を照明するための光源7a、7bと、収束性光伝送
体4と、反射原稿の像を電気信号に変換する光電変換素
子6(後述するCCD38)と、光電変換素子6の色感
度バランスを補正するための色補正フィルタ5等が設け
られている。
【0030】なお、図示が省略されているが、走行体3
にはまた、光電変換素子6を駆動し、また、光電変換素
子6の出力信号を増幅するための回路部品が実装された
プリント基板が設けられ、このプリント基板はケーブル
23を介して上記プリント基板21に接続されている。
また、この読み取り部Iでは公知のように、反射原稿は
光電変換素子6により主走査方向に走査され、走行体3
が移動することにより副走査方向に走査される。
【0031】つぎに、図2ないし図4を参照してスライ
ドプロジェクタ(SPU)IIの構成を説明すると、ま
ず、透過原稿であるフィルム14は、基準ガラス15の
基準面に対して押さえガラス13により押さえ付けられ
て副走査方向に移動する。ランプ9等を有する照明光学
系10の光は、図3に詳しく示す光量補正手段11によ
り光量が補正され、色補正フィルタ12により上記読み
取り光学系の色とマッチングされ、フィルム14が照明
される。
【0032】光量補正手段11は図3に示すように、透
過率が段階的に異なる8個のNDフィルタ47−1〜4
7−8が円周方向に配置され、NDフィルタ47−1〜
47−8の1つが光路に配置されるようにモータ46に
より回転する。なお、NDフィルタ47−1〜47−8
は8個に限定されず、また、透過率が段階的に異なる代
わりに徐々に異なるように構成してもよい。
【0033】このように投影された透過原稿画像は、図
3に示すように投影拡大レンズ17により拡大された後
折り返しミラー18により光路が折り返され、コンタク
トガラス2上に載置された投影板19上に投影される。
投影板19の下面には拡散面が形成されている。この読
み取り時には走行体3は所定の位置に停止し、フィルム
14が図2に示すように駆動源16により押さえガラス
13と基準ガラス15とともに副走査方向に移動するこ
とにより読み取り部Iの光電変換素子6により1ライン
毎に読み取られる。
【0034】つぎに、図1を参照して電気的な構成を説
明する。SPUIIはCPU等を有するSPU制御部30
と、フィルムスキャン、色補正フィルタ切り換えおよび
光量補正用の各モータや冷却ファン等を駆動するメカ駆
動部31と、光源用のランプ点灯回路32と、フィルム
走行体のホームポジション検知用やフィルムカセット検
知用のセンサ部33により構成されている。
【0035】読み取り部IはCPU等を有するスキャナ
制御部34と、走行体3を駆動するモータや冷却ファン
等を駆動するメカ駆動部35と、反射原稿を照明するた
めのランプ点灯回路36と、走行体のホームポジション
検知用や蛍光灯管壁温度検知用のセンサ部37により構
成されている。
【0036】画像信号系の回路は上記光電変換素子6と
してのCCD38と、CCD38により読み取られた信
号を増幅等してディジタル信号に変換等するアナログ処
理部39と、アナログ処理部39により処理された信号
をシェーディング補正するシェーディング補正回路40
と、シェーディング補正回路40により処理された信号
を変倍、γ変換、色変換等を行い、特に35mmフィル
ムを読み取る場合に反射原稿と同等の出力特性となるよ
うにγ変換、色変換を行ってプリンタ等に出力するディ
ジタル処理部41を有する。
【0037】シェーディング補正回路40は光源である
読み取り部Iの光源7a、7bやSPUIIのランプ9の
主走査方向の光量むらと、CCD38の各画素の感度の
バラツキ等を補正するために図6に示すようにフィルム
14の外枠ベースフィルム領域14bの読み取りデータ
をシェーディング補正用データとして、実際の画像領域
14aを読み取り時にシェーディング補正する。
【0038】ピークホールド回路42は図5に示すよう
に、このシェーディング補正用データを得るためにフィ
ルム14の外枠ベースフィルム領域14bの読み取りデ
ータのピーク値をホールドするために、画素クロック単
位で入力する画像データの値とそれまでのピーク値を比
較すディジタルコンパレータ43と、ピーク値を記憶す
るためのラッチ44により構成されている。
【0039】上記画像信号系の回路38〜42はスキャ
ナ制御部34によりタイミング信号が印加されて動作
し、また、スキャナ制御部34とSPU制御部30のイ
ンタフェースを介して、光ファイバによるシリアル通信
によりコマンド、ステータスおよびデータがやり取りさ
れる。SPU制御部30はスキャナ制御部34の制御に
よりSPUII全体を制御する。
【0040】つぎに、図7および図8を参照して上記実
施例の動作を説明する。まず、セットアップ処理ではS
PUモードが設定されると、スキャナ制御部34からの
指令によりSPUIIの電源がオンになってSPUIIがイ
ニシャライズされ、各負荷が初期状態に設定される(ス
テップS1)。
【0041】ついで、ネガモードが設定されたかを判別
してネガ用の色フィルタをセットし(ステップS2)、
また、SPU制御部30は走行体13、15を読み取り
位置に移動し、スキャナ制御部34はCCD38をSP
UIIからの投影位置に移動する。そして、SPU制御部
30は初期光量値でランプ9を点灯してフィルム原稿1
4をプリスキャンし(ステップS3)、光量を補正した
後フィルム原稿14のスキャンを開始する(ステップS
4)。
【0042】そして、フィルム原稿14の外枠ベースフ
ィルム領域14bが読み取り位置に到達すると、複数ラ
イン分の読み取りデータを取込み、CCD38の各画素
において平均化してシェーディング補正用データとして
図7に示すメモリ40bに記憶する(ステップS5)。
【0043】ついで、フィルム原稿14の画像領域14
aが読み取り位置に到達すると、シェーディング補正用
データを読み出してシェーディング補正演算回路40a
に転送することにより、シェーディング補正演算回路4
0aが画像領域14aの補正を行う。なお、このシェー
ディング補正用データは、CCD38の同一画素により
読み取られたデータに一致するように転送されることは
もちろんである。
【0044】したがって、上記実施例によれば、フィル
ム原稿14の外枠ベースフィルム領域14bの読み取り
データをシェーディング補正用データとして記憶し、画
像領域14aの読み取りデータをシェーディング補正す
るので、フィルム原稿と同一のオレンジベース領域を読
み取ってフィルム原稿をシェーディング補正することが
でき、したがって、カラーバランスが常に安定した画像
信号を得ることができる。
【0045】つぎに、図9および図10を参照して第2
の実施例を説明する。図9は第2の実施例のシェーディ
ング補正回路を示すブロック図、図10は第2の実施例
の動作を説明するためのフローチャートである。
【0046】この実施例では基準ネガオレンジベースフ
ィルムを読み取ったデータが仮のシェーディング補正デ
ータとしてメモリ40bに格納され、フィルム原稿14
の外枠ベースフィルム領域14bの読み取りデータから
算出された仮のシェーディング補正データの係数がRG
Bレベル比検出回路40cにより検出される。なお、基
準ネガオレンジベースフィルムはフィルム原稿14と同
一の種類である必要はない。
【0047】図10を参照して動作を説明すると、ま
ず、SPUモードが設定されると、スキャナ制御部34
からの指令によりSPUIIの電源がオンになってSPU
IIがイニシャライズされ、各負荷が初期状態に設定され
る(ステップS11)。
【0048】ついで、ネガモードが設定されたかを判別
してネガ用の色フィルタをセットし(ステップS1
2)、また、SPU制御部30は走行体13、15を読
み取り位置に移動し、スキャナ制御部34はCCD38
をSPUIIからの投影位置に移動する。そして、オレン
ジベースフィルムがセットされると(ステップS13)
読み取りデータを取込み、仮のシェーディング補正用デ
ータとして記憶する(ステップS14)。
【0049】ついで、フィルム原稿14がセットされる
と、SPU制御部30は初期光量値でランプ9を点灯し
てフィルム原稿14をプリスキャンし(ステップS1
5)、光量を補正した後フィルム原稿14のスキャンを
開始する(ステップS16)。そして、フィルム原稿1
4の外枠ベースフィルム領域14bが読み取り位置に到
達すると読み取りデータを取込み、RGBレベル比検出
回路34bにより外枠ベースフィルム領域14bのRG
Bのレベル比を検出する(ステップS17)。
【0050】なお、このRGBのレベル比を検出する場
合、ある1画素のRGBのレベルをホールドしてレベル
比を算出してもよく、また、1ライン分の全画素におけ
るRGBの各レベルを平均化し、各平均値から算出する
ようにしてもよいが、後者の方法では平均化回路の分だ
け高価となるものの、精度を向上することができる。
【0051】ついで、フィルム原稿14の画像領域14
aが読み取り位置に到達すると、メモリ40bの仮のシ
ェーディング補正用データとRGBレベル比検出回路4
0cにより検出されたRGBのレベル比を読み出してシ
ェーディング演算補正回路40aに転送することによ
り、シェーディング補正演算回路40aが補正を行う。
【0052】すなわち、基準ネガオレンジベースフィル
ムを読み取った場合の仮のシェーディング補正データを
補正するデータは、CCD38の各画素の感度バラツキ
と、光源等の光学系の主走査方向における配光分布と、
光源とオレンジベースフィルムの分光分布に応じたRG
B比で決定されるので、オレンジベースフィルムと原稿
フィルム14の外枠ベースフィルム領域14bのRGB
比が異なる分を補正することによりカラーバランスが常
に安定した画像信号を得ることができる。
【0053】したがって、上記実施例によれば、基準ネ
ガオレンジベースフィルムを読み取ったデータを仮のシ
ェーディング補正データとして記憶し、このデータをフ
ィルム原稿14の外枠ベースフィルム領域14bの読み
取りデータで補正するので、カラーバランスが常に安定
した画像信号を得ることができる。
【0054】つぎに、図11を参照して第3の実施例を
説明する。この実施例ではオレンジベースフィルムの分
光特性を有するネガシェーディング用色フィルタをセッ
トして仮のシェーディング補正データとして取り込み
(ステップS22、S23)、このネガシェーディング
用色フィルタを除去して代わりにネガ読み取り用の色フ
ィルタをセットする(ステップS24)。そして、第2
の実施例と同様にフィルム原稿14の外枠ベースフィル
ム領域14bの読み取りデータで補正したデータにより
画像領域14aを補正する(ステップS25〜S3
0)。
【0055】したがって、この実施例においても同様
に、オレンジベースフィルムの分光特性を有するネガシ
ェーディング用色フィルタから得られた仮のシェーディ
ング補正データを原稿フィルム14の外枠ベースフィル
ム領域14bの読み取りデータで補正するので、カラー
バランスが常に安定した画像信号を得ることができる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明は、ネガフィルム原稿を投影する投影手段と、前記投
影手段により投影された原稿像を読み取るイメージセン
サと、前記イメージセンサにより読み取られた画像信号
を多値のディジタル信号に変換するA/D変換手段と、
前記イメージセンサにより読み取られたネガフィルム原
稿の外枠ベース領域の画像信号からシェーディング補正
用データを生成し、そのネガフィルム原稿の画像領域の
画像信号を前記シェーディング補正用データにより補正
するシェーディング補正手段とを備えたので、フィルム
原稿と同一のオレンジベース画像を読み取ってフィルム
原稿をシェーディング補正することができ、したがっ
て、カラーバランスが常に安定した画像信号を得ること
ができる。
【0057】請求項2記載の発明は、請求項1記載の前
記シェーディング補正手段が、前記イメージセンサによ
り読み取られたネガフィルム原稿の外枠ベース領域の複
数ラインの各画素における画像信号を平均化することに
よりシェーディング補正用データを生成するので、正確
なシェーディング補正用データを生成することができ、
したがって、カラーバランスが常に安定した画像信号を
得ることができる。
【0058】請求項3記載の発明は、ネガフィルム原稿
を投影する投影手段と、前記投影手段により投影された
原稿像を読み取るイメージセンサと、前記イメージセン
サにより読み取られた画像信号を多値のディジタル信号
に変換するA/D変換手段と、前記イメージセンサによ
り読み取られた基準ネガオレンジベースフィルムの画像
信号からシェーディング補正用データを生成し、ネガフ
ィルム原稿の外枠ベース領域の各色の画像信号のレベル
比から前記シェーディング補正用データの係数を検出
し、そのネガフィルム原稿の画像領域の画像信号を前記
シェーディング補正用データと前記係数により補正する
シェーディング補正手段とを備えたので、フィルム原稿
と同一のオレンジベース画像を読み取ってフィルム原稿
をシェーディング補正することができ、したがって、カ
ラーバランスが常に安定した画像信号を得ることができ
る。
【0059】請求項4記載の発明は、ネガフィルム原稿
を投影する投影手段と、前記投影手段により投影された
原稿像の色感度バランスを補正する色補正フィルタと、
前記色補正フィルタにより補正された原稿像を読み取る
イメージセンサと、前記イメージセンサにより読み取ら
れた画像信号を多値のディジタル信号に変換するA/D
変換手段と、基準ネガオレンジベースフィルムの分光特
性を有し、前記色補正フィルタの代わりに配置されたシ
ェーディング補正用フィルタを透過し、前記イメージセ
ンサにより読み取られたの画像信号からシェーディング
補正用データを生成し、ネガフィルム原稿の外枠ベース
領域の各色の画像信号のレベル比から前記シェーディン
グ補正用データの係数を検出し、そのネガフィルム原稿
の画像領域の画像信号を前記シェーディング補正用デー
タと前記係数により補正するシェーディング補正手段と
を備えたので、フィルム原稿と同一のオレンジベース画
像を読み取ってフィルム原稿をシェーディング補正する
ことができ、したがって、カラーバランスが常に安定し
た画像信号を得ることができる。
【0060】請求項5記載の発明は、請求項3または4
記載の前記シェーディング補正手段が、前記イメージセ
ンサにより読み取られたネガフィルム原稿の外枠ベース
領域の複数ラインの各画素における各色の画像信号を平
均化することによりシェーディング補正用データの係数
を算出するので、正確なシェーディング補正用データを
生成することができ、したがって、カラーバランスが常
に安定した画像信号を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像読み取り装置の一実施例を示
すブロック図である。
【図2】図1の画像読み取り装置を示す構成図である。
【図3】図2のスライドプロジェクタを詳細に示す斜視
図である。
【図4】図2および図3の光量補正手段を詳細に示す斜
視図である。
【図5】図1のピークホールド回路の構成と動作を詳細
に説明するためのブロック図である。
【図6】フィルム原稿を示す説明図である。
【図7】図1のシェーディング補正回路の構成と動作を
詳細に説明するためのブロック図である。
【図8】図1の画像読み取り装置のSPUモードにおけ
る動作を説明するためのフローチャートである。
【図9】第2の実施例のシェーディング補正回路を示す
ブロックである。
【図10】第2の実施例の動作を説明するためのフロー
チャートである。
【図11】第3の実施例の動作を説明するためのフロー
チャートである。
【図12】従来例の動作を説明するためのフローチャー
トである。
【図13】従来例の動作を説明するためのフローチャー
トである。
【符号の説明】
12 色補正フィルタ 14 ネガフィルム原稿 14a 画像領域 14b 外枠ベースフィルム領域 17 投影拡大レンズ 34 スキャナ制御部 38 CCD 40 シェーディング補正回路 40a シェーディング補正演算回路 40b シェーディング補正データメモリ 40c RGB比検出回路 42 ピークホールド回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネガフィルム原稿を投影する投影手段
    と、 前記投影手段により投影された原稿像を読み取るイメー
    ジセンサと、 前記イメージセンサにより読み取られた画像信号を多値
    のディジタル信号に変換するA/D変換手段と、 前記イメージセンサにより読み取られたネガフィルム原
    稿の外枠ベース領域の画像信号からシェーディング補正
    用データを生成し、そのネガフィルム原稿の画像領域の
    画像信号を前記シェーディング補正用データにより補正
    するシェーディング補正手段と、 を備えた画像読み取り装置。
  2. 【請求項2】 前記シェーディング補正手段は、前記イ
    メージセンサにより読み取られたネガフィルム原稿の外
    枠ベース領域の複数ラインの各画素における画像信号を
    平均化することによりシェーディング補正用データを生
    成することを特徴とする請求項1記載の画像読み取り装
    置。
  3. 【請求項3】 ネガフィルム原稿を投影する投影手段
    と、 前記投影手段により投影された原稿像を読み取るイメー
    ジセンサと、 前記イメージセンサにより読み取られた画像信号を多値
    のディジタル信号に変換するA/D変換手段と、 前記イメージセンサにより読み取られた基準ネガオレン
    ジベースフィルムの画像信号からシェーディング補正用
    データを生成し、ネガフィルム原稿の外枠ベース領域の
    各色の画像信号のレベル比から前記シェーディング補正
    用データの係数を検出し、そのネガフィルム原稿の画像
    領域の画像信号を前記シェーディング補正用データと前
    記係数により補正するシェーディング補正手段と、 を備えた画像読み取り装置。
  4. 【請求項4】 ネガフィルム原稿を投影する投影手段
    と、 前記投影手段により投影された原稿像の色感度バランス
    を補正する色補正フィルタと、 前記色補正フィルタにより補正された原稿像を読み取る
    イメージセンサと、 前記イメージセンサにより読み取られた画像信号を多値
    のディジタル信号に変換するA/D変換手段と、 基準ネガオレンジベースフィルムの分光特性を有し、前
    記色補正フィルタの代わりに配置されたシェーディング
    補正用フィルタを透過し、前記イメージセンサにより読
    み取られたの画像信号からシェーディング補正用データ
    を生成し、ネガフィルム原稿の外枠ベース領域の各色の
    画像信号のレベル比から前記シェーディング補正用デー
    タの係数を検出し、そのネガフィルム原稿の画像領域の
    画像信号を前記シェーディング補正用データと前記係数
    により補正するシェーディング補正手段と、 を備えた画像読み取り装置。
  5. 【請求項5】 前記シェーディング補正手段は、前記イ
    メージセンサにより読み取られたネガフィルム原稿の外
    枠ベース領域の複数ラインの各画素における各色の画像
    信号を平均化することによりシェーディング補正用デー
    タの係数を算出することを特徴とする請求項3または4
    記載の画像読み取り装置。
JP4295233A 1992-11-04 1992-11-04 画像読み取り装置 Pending JPH06152953A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6091445A (en) * 1996-04-17 2000-07-18 Fuji Photo Film Co., Ltd. Film image input device and method
WO2005032121A1 (en) * 2003-09-24 2005-04-07 Eastman Kodak Company Calibration arrangement for a scanner

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