JPH0615111A - フィルタープレス用ダイヤフラム - Google Patents

フィルタープレス用ダイヤフラム

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JPH0615111A
JPH0615111A JP17630592A JP17630592A JPH0615111A JP H0615111 A JPH0615111 A JP H0615111A JP 17630592 A JP17630592 A JP 17630592A JP 17630592 A JP17630592 A JP 17630592A JP H0615111 A JPH0615111 A JP H0615111A
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JP
Japan
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diaphragm
peripheral edge
filter press
plasticizer
inner peripheral
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JP17630592A
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Tetsuro Tanaka
哲朗 田中
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Mitsubishi Plastics Inc
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Mitsubishi Plastics Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 圧搾式フィルタープレスに用いるダイヤフラ
ムであって、特に耐油性を改良したダイヤフラムを提供
する。 【構成】 圧搾部と、該圧搾部を囲繞するシール部とか
らなるフィルタープレス用ダイヤフラムにおいて、上記
圧搾部全体及びシール部の内周縁部の材質はポリ塩化ビ
ニルとニトリルブタジエンゴムと可塑剤との混合組成物
よりなり、シール部の外周縁部の材質は上記混合組成物
より可塑剤を減量配合した混合組成物よりなることを特
徴とするフィルタープレス用ダイヤフラム。 【効果】 本発明のダイヤフラムはポリ塩化ビニルとニ
トリルブタジエンゴムを基材としているので耐油性に優
れており、その圧搾部とシール部の内周縁部は、軟質エ
ラストマーからなっているので軟弾性に優れ、永久伸び
率が小さいと共に変形が永久歪として残ることがなく耐
久性が向上し、またシール部の外周縁部は硬質エラスト
マーで構成しているので、フィルタープレス機の締付け
圧力による周辺部への食出しを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フィルタープレス用ダ
イヤフラムに係り、詳しくは圧搾式フィルタープレスに
用いるダイヤフラムであって、特に耐油性を改良したも
のに関する。
【0002】
【従来技術とその課題】近年、濾過分野においても省エ
ネルギー化の趨勢にあり、高度に脱水可能な圧搾式フィ
ルタープレスが主流を占めるようになってきているが、
この圧搾式フィルタープレスは、濾過室の一側にフィル
タープレートと対をなすダイヤフラムを設け、スラリー
をポンプで圧入して濾過後のケーキを更に圧搾するもの
であり、ダイヤフラムの素材としては濾過対象物のスラ
リーの種類や温度により、天然ゴム(NR)、スチレン
ゴム(SBR)、エチレンプロピレンゴム(EPT)等
の合成ゴムが主として使用されている。
【0003】しかしながら、上記合成ゴム製のダイヤフ
ラムは耐油性、耐熱性、耐老化性、耐薬品性等において
劣ると云う欠点があるので、これに代わる優れた素材が
望まれていた。
【0004】そこで本発明者らは、先にポリオレフィン
系熱可塑性エラストマーを使用した複合ダイヤフラムに
係る特許(特公平3−50562号、特公平3−652
01号)を出願しているが、いずれも耐熱性、耐老化
性、耐薬品性等においては改善されたものの、耐油性に
おいては不充分であると云う課題を残していた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するものであって、その要旨は圧搾部と、該圧搾部を囲
繞するシール部とからなるフィルタープレス用ダイヤフ
ラムにおいて、上記圧搾部全体及びシール部の内周縁部
の材質はポリ塩化ビニルとニトリルブタジエンゴムと可
塑剤との混合組成物よりなり、シール部の外周縁部の材
質は上記混合組成物より可塑剤を減量配合した混合組成
物よりなることを特徴とするフィルタープレス用ダイヤ
フラムである。
【0006】本発明は耐油性に優れるポリ塩化ビニル
(以下「PVC」と云う)とニトリルブタジエンゴム
(以下「NBR」と云う)との混合組成物に加えて可塑
剤を配合した熱可塑性エラストマー(以下「PVCエラ
ストマー」と云う)からなり、上記可塑剤配合量の多い
軟質エラストマーを、圧搾部と該圧搾部を囲繞するシー
ル部の内周縁部に配し、可塑剤の少ない硬質エラストマ
ーをシール部の外周縁部に配した点を特徴とするもので
ある。
【0007】以下、本発明を具体的に説明する。図1は
本発明を平面図で示し、図2は図1のII−II線拡大
断面図を示す。本発明は図1及び図2に示す如く、フィ
ルタープレートAの少くとも片面に取付けられるダイヤ
フラム1であって、圧搾部1−2は、濾過対象物の加圧
流体を圧搾濾過する際に繰返し変形するため、またシー
ル部1−1の内周縁部12は、確実にシールするために
双方とも柔軟性に優れ、永久伸び率が小さく、濾過に当
って変形が永久歪として残ることがなく、かつ弾性率が
小さいゴム弾性を有する軟質のPVCエラストマーで構
成している。
【0008】一方、上記ダイヤフラム1のシール部1−
1の外周縁部11は、フィルタープレス機の圧締圧力に
よる周辺外部への食出しを防止し、強固で確実なシール
を行うため硬質のPVCエラストマーで構成する。
【0009】図1,2で示す圧搾部1−2並びにシール
部1−1の内周縁部12は、PVC含有率が1〜5wt
%、NBR含有率が70〜75wt%並びに可塑剤含有
率が20〜29wt%の範囲の混合組成物からなり、一
方、シール部1−1の外周縁部11は、PVC含有率が
30〜33wt%、NBR含有率が60〜62wt%及
び可塑剤含有率が5〜10wt%の範囲の混合組成物か
らなっている。
【0010】上記混合組成物を通常の加熱圧縮成形法に
より成形して得たダイヤフラム1は、前者の圧搾部1−
2並びにシール部1−1の内周縁部12は、JIS A
硬度が60〜85゜範囲となり、後者のシール部1−1
の外周縁部11は、JISA硬度が95〜100゜範囲
となる。
【0011】
【実施例】図面おけるダイヤフラム1の圧搾部1−2並
びにシール部1−1の内周縁部12を、PVC含有率が
3wt%とNBR含有率が72wt%と可塑剤(ジオク
チルフタレート)含有率が25wt%の混合組成物から
なる軟質エラストマー(成形後のJIS A硬度:72
゜)で構成し、またシール部1−1の外周縁部11を、
PVC含有率が32wt%とNBR含有率が61wt%
と可塑剤(ジオクチルフタレート)含有率が7wt%の
混合組成物からなる硬質エラストマー(成形後のJIS
A硬度:97゜)で構成し、加熱圧縮成形法により本
発明のダイヤフラムを得た。 得られた本発明品を 4
0゜Cの廃油中に浸漬し、試料の重量変化率(wt%)
により耐油性を比較し表1に示す。
【0012】
【表1】 数字の+表示は重量の増加率(wt%)を示し、−表示
は重量の減少率(wt%)を示す。
【0013】
【発明の効果】本発明は上記構成よりなるので下記効果
を奏する。即ち、本発明のダイヤフラムはPVCとNB
Rを基材としているので耐油性に優れており、その圧搾
部及びシール部の内周縁部は、軟質エラストマーからな
っているので軟弾性に優れ、永久伸び率が小さく、濾過
に当って変形が永久歪として残ることがなく、繰返しの
使用に対し著しく耐久性が向上し、またシール部の外周
縁部は硬質エラストマーで構成しているので、フィルタ
ープレス機の締付け圧力による周辺部への食出しを防止
でき、またフィルタープレートへの取付けが簡略化され
ると共に、強固に確実にシールすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を平面図で示す。
【図2】図1のII−II線拡大断面図を示す。
【符号の説明】
1 ダイヤフラム 1−1 シール部 1−2 圧搾部 11 外周縁部 12 内周縁部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧搾部と、該圧搾部を囲繞するシール部
    とからなるフィルタープレス用ダイヤフラムにおいて、
    上記圧搾部全体及びシール部の内周縁部の材質はポリ塩
    化ビニルとニトリルブタジエンゴムと可塑剤との混合組
    成物よりなり、シール部の外周縁部の材質は上記混合組
    成物より可塑剤を減量配合した混合組成物よりなること
    を特徴とするフィルタープレス用ダイヤフラム。
JP17630592A 1992-07-03 1992-07-03 フィルタープレス用ダイヤフラム Expired - Fee Related JP3315722B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102009018826A1 (de) * 2009-04-24 2010-11-11 Klinkau Gmbh + Co. Plattenbauteil für ein Filterpressen-System

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102009018826A1 (de) * 2009-04-24 2010-11-11 Klinkau Gmbh + Co. Plattenbauteil für ein Filterpressen-System

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