JPH06147098A - 対流温度差原動機 - Google Patents

対流温度差原動機

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Publication number
JPH06147098A
JPH06147098A JP32613892A JP32613892A JPH06147098A JP H06147098 A JPH06147098 A JP H06147098A JP 32613892 A JP32613892 A JP 32613892A JP 32613892 A JP32613892 A JP 32613892A JP H06147098 A JPH06147098 A JP H06147098A
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JP
Japan
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gas
cooling
heating
flow path
pipe
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JP32613892A
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English (en)
Inventor
Toshihiro Abe
俊▲ひろ▼ 阿部
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Original Assignee
Individual
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  • Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 液化や気化をさせることなく気体をそのまま
用いて熱交換させることができることを目的とする。 【構成】 前記シリンダ12内に配設された冷水供給用
の冷却パイプ14、16および温水供給用の加温パイプ
18により冷却、加温されるスパイラルパイプ状の気体
冷却用の冷却流路20、22および気体加温用の加温流
路24、26を備える。そして、加温流路24、26で
加温された気体を一方で冷却流路20、22内に取入
れ、かつ冷却流路20、22内で冷却された気体を他方
で加温流路24、26内に取入れ、加温及び冷却気体を
互に順環させ、前記気体の温度差によって生じた対流に
より前記ファン28a、28b、29を回転させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、対流温度差原動機に関
し、特に海水や雪、あるいは地下水、川の水等を用いる
のに適した対流温度差原動機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、対流式の原動機として、フロンガ
スを用いたものが知られている。この対流式の原動機
は、液化フロンガスに温水を掛けて、これを沸騰気化さ
せ、この気化したフロンガスをノズルで絞ってタービン
に噴射させることにより、タービンを回転させるように
していた。そして、ノズルより噴射した後、その気化し
たフロンガスを冷水にて冷却し、前記タービンの動力を
用いてコンプレッサを作動させ、更に前記フロンガスを
圧縮して液化させ、これをポンプにて前述の温水処理側
に搬送して戻し、循環させて使用するようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の対流式原動
機にあっては、液化フロンガスに温水を掛けて、これを
沸騰気化させることとしていたため、高圧下では液化フ
ロンガスが沸騰せず、そのため低圧下で沸騰気化させな
ければならなかった。また、液化フロンガスの沸騰気化
や気化したフロンガスの圧縮液化のために、膨大な熱量
を必要とし、排出される熱の処理のための装置が必要と
され、しかもコンプレッサやフロンガス圧送用のポンプ
等も必要とされるために、熱交換部が非常に大型にな
り、装置全体も大型化してしまうという問題があった。
【0004】そこで本発明は、液化や気化をさせること
なく気体をそのまま用いて熱交換させることができ、し
かも熱交換のために膨大な熱量を必要とせず、従って熱
交換部が小さく、装置全体を小型化することのできる対
流温度差原動機を提供することを、その解決課題として
いる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するためになしたもので、その解決手段として請求項
1に記載の対流温度差原動機は、熱交換を行なう気体を
密封するシリンダと、前記シリンダ内に軸方向にわたっ
て配設され軸方向一端側から冷却用流体が供給される冷
却パイプと、前記シリンダ内に軸方向にわたって配設さ
れた軸方向他端側から加温用流体が供給される加温パイ
プと、前記冷却パイプの周囲に接触させて配設したスパ
イラルパイプ状の気体冷却用の冷却流路と、前記加温パ
イプの周囲に接触させて配設し、かつ両端部を開口にし
て気体の流れを形成するスパイラルパイプ状の気体加温
用の加温流路と、前記冷却流路及び加温流路の出入口の
少なくとも一方に配設したファン及びこのファンととも
に回転する出力軸と、を備え、加温流路で加温された気
体を一方で冷却流路内に取入れ、かつ冷却流路内で冷却
された気体を他方で加温流路内に取入れ、気体が冷却流
路と加熱流路間をスパイラル運動しながら順環する対流
を発生させ、前記気体の温度差によって生じた対流によ
り前記ファンを回転させる構成としている。
【0006】請求項2に記載の対流温度差原動機は、熱
交換を行なう気体を密封するシリンダと、前記シリンダ
内に軸方向にわたって配設され軸方向一端側から冷却用
流体が供給される冷却パイプと、前記冷却パイプの周囲
に接触させて配設し、かつ両端部を開口にして冷却用流
体の流れと逆方向の気体の流れを形成するスパイラルパ
イプ状の気体冷却用の冷却流路と、前記冷却流路の外側
に配設され、外温により前記冷却流路内の気体の流れと
逆方向の気体の流れを形成する気体加温用の加温流路
と、前記冷却流路及び加温流路の出入口の少なくとも一
方に配設された第一のファン、この第一のファンの後段
に配設された第二のファン及びこれら第一及び第二のフ
ァンと共に回転する出力軸と、前記第一のファンと第二
のファンの間に配設され、流量面積が前記冷却流路及び
加温流路の出入口の流量面積よりも小さいノズル口とを
備え、前記加温流路で加温された気体を一方で冷却流路
内に取入れ、かつ冷却流路内で冷却された気体を他方で
加温流路内に取入れ、気体が冷却流路と加熱流路間をス
パイラル運動しながら順環する対流を発生させ、前記気
体の温度差によって生じた対流により前記第一のファン
を回転させると共に、前記ノズル口から高速噴射する気
体で前記第二のファンを回転させるようにしたことを特
徴としている。
【0007】請求項3に記載の対流温度差原動機は、前
記ファンを取付けた出力軸に起動用のモータを接続し、
強制的に対流を形成する構成としている。
【0008】
【作用】上記構成の本発明の対流温度差原動機は、冷却
パイプに冷水等の冷却用流体を供給し、かつ加温パイプ
に温水等の加温用流体を供給すると、冷却パイプに接触
するスパイラル状の冷却流路内の気体が冷却されて冷却
流路に沿ってスパイラル状に回転しながらその遠心力に
より次第に加速されつつ移動し、冷却流路の外にでる。
そして、この冷却流路の外に出た気体は、充分加速され
かつスパイラル回転しているため、遠心力によって冷た
い気体が外側に飛出すこととなる。なお、冷却流路の反
対側では、気体を吸込む状態となる。
【0009】次いで、この外側に飛出した冷たい気体が
加温パイプと接触するスパイラル状の加温流路内に入り
込み、この気体は、温水等の加温流体によって温められ
て軽くなり、加温流路に沿ってスパイラル状に回転しな
がら、その遠心力によってしだいに加速されつつ移動
し、加温流路の外にでて前記冷却流路内に吸込まれるこ
ととなり、これにより対流が形成される。
【0010】そして、この対流によってファンが回転
し、このファンと一体の出力軸が回転することによって
出力されることとなる。
【0011】このように、気体をそのまま用いることに
よって、気化や液化に必要な膨大な熱量を不要にして、
熱交換部を小型にしている。また、スパイラル状の流路
を気体が通過するため十分な接触状態が得られ、熱交換
が確実になされる。更に、冷水や温水等流体の流れと気
体の流れとを交差させることによって熱交換効率を向上
させることが可能となる。
【0012】特に、本発明によれば、熱交換用の気体が
順環する冷却流路および加温流路をスパイラル状に形成
することにより、その実質的な流路長を極めて長距離に
設定することができ、この流路内をスパイラル状に回転
しながら通過してくる気体が、そのスパイラル運動の遠
心力により十分に加速され、極めて大きな対流エネルギ
ーをもつこととなる。このように、自然界に存在する温
度差、例えば海水などの温度差を利用して対流エネルギ
ーを発生させ、ファンを駆動することにより、自然界に
存在する温度差を効率よく運動エネルギーに、さらには
電気エネルギーに変換するエネルギー変換手段として各
種分野に幅広く利用することが可能となる。
【0013】請求項2に記載の対流温度差原動機によれ
ば、気体の温度差によって生じた対流により第一のファ
ンを回転させると共に、ノズル口から高速噴射する気体
で第二のファンを回転させるようにしたため、出力軸に
大きなトルクが伝達し、この結果高電力の発電を達成す
ることができる。また、ノズル口から高速の気体が噴射
するので、冷却流路の開口側の負圧状態が著しく大きく
なり、このため、冷却流路内への気体の吸引効果が増大
して、気体が冷却流路内に円滑に流入し、期待する円滑
な気体の対流現象を形成することができる。
【0014】さらに、請求項3に記載の対流温度差原動
機は、起動用のモータにて強制的に対流を形成すること
によって、初期動作を早めることが可能となる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
して詳細に説明する。
【0016】図1は、本発明の第一実施例を示す図であ
る。本実施例では、本発明の対流温度差原動機を例えば
湾内の陸地10内に設置し、海水の温度差を利用した発
電機として用いた例を示している。
【0017】本実施例の発電機は、シリンダ12と、冷
却パイプ14、16と、加温パイプ18と、冷却流路2
0、22と、加温流路24、26と、ファン28a、2
8b、29と、出力軸30とを備えている。
【0018】シリンダ12は、縦型に形成され、内部に
熱交換を行なう気体100が密封されるようになってい
る。この熱交換を行なう気体としては、空気や窒素等の
安定気体が採用できる。また、シリンダ12の上部中央
には、出力軸30の上部を軸支するベアリング32が取
付けられており、かつ下部には発電用のコイル34及び
出力軸30の下部を軸支するベアリング36が取付けら
れている。
【0019】冷却パイプ14、16は、シリンダ30内
の中央部側に、軸方向にわたって配設されるようになっ
ている。具体的には、冷却パイプ14は、出力軸30が
その内側を貫通し得るように筒状に形成され、断面リン
グ状の冷水通路が形成されたものとなっており、シリン
ダ12の中央位置に配設されている。冷却パイプ16
は、冷却パイプ14の外周側に、この冷却パイプ14と
間隔をおいて配設されたもため、冷却パイプ14と同様
に断面リング状の冷水通路が形成された筒状のものとな
っている。また、この冷却パイプ16は、上端から下端
にかけて若干広がった形状をなしている。そして、これ
ら冷却パイプ14、16は、その下端部側でシリンダ1
2の下部外周に設けたジャケット38の冷水供給部40
と接続すると共に、上端部側でシリンダ12の上部外周
に設けたジャケット42の冷水排出部44と接続してい
る。また、ジャケット38の冷水供給部40及びジャケ
ット42の冷水排出部44は、それぞれ耐食性のある樹
脂パイプ46、48を介して海中50に接続し、海水を
冷却パイプ14、16の下方から上方に供給排出するよ
うにしている。この場合の樹脂パイプ46、48の高低
差は、例えば50〜100m程度とし、海水の温度差は
例えば下方では5〜15゜C程度、上方では10〜25
゜C程度になるようにしており、この冷却パイプ14、
16内を海水が自動的に循環し得るようになっている。
【0020】加温パイプ18は、シリンダ12内の外周
部に、シリンダ12の壁面及び冷却パイプ16と間隔を
おいて軸方向にわたって配設されている。この加温パイ
プ18も前記冷却パイプ14、16と同様に断面リング
状の温水通路が形成された筒状のものとなっている。そ
して、この加温パイプ18は、その上端部側でジャケッ
ト42の温水供給部52と接続すると共に、下端部側で
ジャケット38の温水排出部54と接続している。ま
た、ジャケット42の温水供給部52及びジャケット3
8の温水排出部54は、それぞれ耐食性のある樹脂パイ
プ56、58を介して海中50に接続され、海水を加温
パイプ18の上方から下方に供給排出するようにしてい
る。この樹脂パイプ56、58の高低差及び海水の温度
差は前記冷却パイプ14、16の樹脂パイプ46、48
の場合と同様で、また海水も自動的に循環するようにな
っている。
【0021】冷却流路20、22は、冷却パイプ14、
16の周囲に接触させて配設したスパイラルパイプ状の
もので、上下両端部を開口にしてシリンダ12内に密封
した気体を導入し得るようにしている。具体的には、内
側の冷却流路20は、冷却パイプ14、16の双方に接
触しており、冷却パイプ16の形状に沿って上方から下
方にかけて広がった状態となっている。また、冷却流路
22は、冷却パイプ16の外周面に接触して、冷却パイ
プ16の傾斜に沿って傾斜した状態となっている。そし
て、冷却流路20、22の上端部から取入れたシリンダ
12内の気体を冷却パイプ14、16の冷水にて冷却し
て下端部より放出するようにしている。この場合、冷却
流路20、22は、スパイラル状(実施例では、気体1
00がシリンダの軸を中心に時計方向に旋回しながら進
むようなスパイラル状)になっているため十分な冷却距
離を取ることができ、しかも冷水が下方から上方に供給
されるのに対して、気体が上方から下方に流れる交差状
態(逆方向に流れる状態)となるため、冷却する熱交換
効率の高いものとなっている。また、冷却流路20は、
下方になるにしたがって広がるために、冷却されて通気
抵抗が大きくなるに従ってその抵抗を低くすることがで
き、気体の通過が容易になるようになっている。更に、
下端部から放出される気体は、遠心力によって、冷たい
ものほど外周側に集められるようになっている。また、
各冷却流路20、22は、それぞれ複数相、例えば3組
の独立したスパイラル流路から成る3相に形成されるよ
うになっている。
【0022】加温流路24、26は、加温パイプ18の
周囲に接触させて配設したスパイラルパイプ状のもの
で、上下両端部を開口にしてシリンダ12内に密封した
気体を導入し得るようにしている。具体的には、内側の
加温流路24は、加温パイプ18の内側面に接触してお
り、冷却流路22の形状に沿って下方から上方にかけて
広がった状態となっている。また、外側の加温流路26
は、加温パイプ18の外周面に接触した状態となってい
る。そして、加温流路24、26の下端部から取入れた
シリンダ12内の冷たい気体を加温パイプ18の温水に
て加温して上端部より放出するようにしている。この場
合、加温流路24、26は、スパイラル状(実施例で
は、気体100がシリンダの軸を中心に時計方向に旋回
しながら進むようなスパイラル状)になっているため十
分な加温距離を取ることができ、しかも温水が上方から
下方に供給されるのに対して、気体が下方から上方に流
れる交差状態(逆方向に流れる状態)となるため、加温
する熱交換効率の高いものとなっている。また、加温流
路24、26は、前記冷却流路20、22と同様に、複
数相、例えば3相に形成されるようになっている。
【0023】ファン28a、28bは、シリンダ12内
の上下部にあって、出力軸30にベアリング60を介し
て回転可能に軸支されるようになっている。この出力軸
30は、シリンダ12の中央位置で、前記冷却パイプ1
4を貫通し、その両端部が前記シリンダ12の上下に設
けたベアリング32に軸支されるようになっている。こ
の出力軸30の下端には発電用のマグネット64が取付
けられている。また、この出力軸30と、前記ファン2
8bとは、リングギア62にて接続してあり、このリン
グギア62によって、例えばファン28bが1回転する
と出力軸30が3回転するようになっている。更に、フ
ァン29は、出力軸30の前記上部側のファン28a下
方位置に固着され、出力軸30と一体に回転するように
なっている。ファン28aは、出力軸30とはフリーの
状態となっており、頂部のプーリ31と連結されてい
る。
【0024】なお、66、68は、潮流によって冷却パ
イプ14、16及び加温パイプ18に供給される海水が
影響を受けるのを防止するため、樹脂パイプ46、4
8、56、58の先端に取付けた傘である。
【0025】次に、本実施例の作用を説明する。まず、
図1の状態において、樹脂パイプ46、48、56、5
8の先端部が開放されているため、冷却パイプ14、1
6及び加温パイプ18内には海水が供給されている状態
となっている。
【0026】そして、図示しないポンプを用い、冷水供
給部40および温水供給部52から、冷水パイプ14,
16および加温パイプ18内への図中矢印で示す方向へ
の海水の供給を開始する。
【0027】この場合、冷水供給部40側から供給され
る海水と、温水供給部52側から供給される海水との間
に約10℃程度の温度差があるために、下方の冷水供給
部40側からは冷水が冷却パイプ14、16内に供給さ
れ、上方の温水供給部52側からは温水が加温パイプ1
8内に供給されることとなる。
【0028】次いで、上述のように、冷却パイプ14、
16内に冷水が供給され、かつ加温パイプ18内に温水
が供給された状態となると、冷却パイプ14、16に接
触するスパイラル状の冷却流路20、22内の気体が冷
却されて重くなり、冷却流路20、22に沿ってスパイ
ラル状に回転しつつ下方に移動し、冷却流路20、22
の下端開口より、シリンダ12内の下部空間に放出され
る。なお、冷却流路20、22の上端開口側では、冷却
された気体の移動によって内部が負圧状態になるために
シリンダ12の上部空間の気体を吸込む状態となる。そ
して、この冷却流路20、22の外に出た気体は、スパ
イラル状の冷却流路20、22を回転して通過している
ため、遠心力によって冷たい気体がシリンダ12内の外
周側に飛出すこととなる。
【0029】また、加温パイプ18に接触するスパイラ
ル状の加温流路24、26内では、その内部の気体が温
められて軽くなり、加温流路24、26に沿ってスパイ
ラル状に回転しつつ上方に移動し、加温流路24、26
の上端開口より、シリンダ12内の上方空間に放出され
る。そして、この放出された温かい気体が、前記冷却流
路20、22の上端開口より吸込まれて冷却されると共
に、加温流路24、26の下端開口では、温められた気
体の移動によって内部が負圧となるためにシリンダ12
の下部空間の冷たい気体を吸込んで温めることとなる。
【0030】そして、このような冷却流路20、22に
よる気体の冷却及び加温流路24、26による気体の加
温が繰返されると、シリンダ12内に気体の対流が形成
されることとなる。すると、この気体の対流によってフ
ァン28bが回転し、このファン28bとリングギア6
2を介して接続する出力軸30が回転力を受けてファン
28bの3倍の回転数で回転する。次いで、この出力軸
30が回転することによって、出力軸30の下端に取付
けた発電用のマグネット64が発電用のコイル34内で
回転し発電が行なわれることとなる。
【0031】このように、気体をそのまま用いることに
よって、気化や液化に必要な膨大な熱量を不要にして、
熱交換部を小型にでき、また、スパイラル状の流路を気
体が通過するため十分な接触状態が得られ、熱交換が確
実になされる。更に、冷水や温水の流れと気体の流れと
を交差させることによって熱交換効率を向上させること
が可能となるものである。
【0032】特に、本発明では冷却パイプ14,16お
よび加温パイプ18をスパイラル状に形成し、シリンダ
12という限られた空間内において対流流路の全長を長
く形成している。これにより、対流する気体が冷却パイ
プ14,16および加温パイプ18を構成するスパイラ
ル流路内を同方向に、しかもその回転遠心力で十分に加
速されながら通過することになるため、この対流流路内
には十分な運動エネルギーが発生し、28bを十分なエ
ネルギーをもって回転駆動し、発電をおこなうことが可
能となる。
【0033】次に、本実施例の発電機における出力状態
について説明する。まず、気体の冷却流路及び加温流路
を通過するときの遠心力(F)は、式F=mr(2π
n)2により求められる。なお、mは質量、rは半径、
nは起動時のモータの回転数/秒である。この場合にお
いて、冷却流路及び加温流路の上下の長さ=10m、r
=0.5m、n=50、0゜Cにおけるシリンダ内気圧
は200atm (0゜C、1000atm で水と同比重にな
るとして、すなわち水の1/5 の比重として計算。)とす
ると、重心位置における質量は、m=50cm(半径)
×1/ 2(重心点)×200atm/1000atm =5g/
cm2 となる。従って、前記式より遠心力はF=5g/
cm2 ×0.5m(2π×50)2 =246kg/ cm
2 となる。
【0034】次いで、シリンダ内の気体の膨張率は、ボ
イルシャルルの法則から、例えば10℃の温度差では1
0゜C/ 273゜C=4%となり、4%膨張して、4%
軽くなる。従って、冷却パイプ及び加温パイプに温度差
10゜Cの冷水及び温水を供給した場合、気体の冷却流
路及び加温流路を通過するときの循環圧力は、その熱交
換等を50%とすると、F=246kg(遠心力)×4
%(膨張率)×50%(熱交換率)=5kg/ cm2 と
なる。
【0035】更に、冷却流路及び加温流路の平均スパイ
ラルギャップ(流路断面の高さ)を5cm(板圧込
み)、スパイラル相数を3とすると、1相の巻数=10
m( 長さ)/5cm(スパイラルギャップ)×1/ 3相=
66巻となる。また、1相の長さ=3.14m(直径×
π)×66巻=206mとなり、対流する気体の風速=
3.14m×50回転/ 秒(モータ起動時の回転数)=
157m/ 秒となる。
【0036】従って、200atm 下での風速質量は、1
57m(秒)×200atm =31.400m/秒とな
る。また、1回路当りの対流時間は、206m/ 157
m(秒)=1.3秒となる。この場合のエネルギーは、
前記循環圧力が5kg/ cm2であるから水柱50mと
なる。これを、水流に換算すると、157m(秒)×2
00atm/1000atm =30m(秒)となる。そして、
冷却流路及び加温流路の対流回路断面積が、各流路開口
断面5cm×半径50cm×1/ 2ループ×3相=37
5cm2 となり、この場合の水量(秒)は、水流30m
(秒)×対流回路断面積0.0375m2 =1.125
トンとなる。また、この場合の仕事量は、水柱50m×
水量1.125トン(秒)×重力加速度9.8=550
kWとなる。そして、この仕事量から発電機等を回転さ
せるロス及び流路摩擦を考慮して総合効率を30%とし
て考えると、発電能力は、550kW×総合効率30%
=165kWとなる。
【0037】また、前記550kWの仕事量をするため
には、550kW/ 4.19J×熱交換率0.5%=2
62kcal (秒)必要となり、温度差10゜Cの場合1
cm3 の水を10゜C上げるのに10cal 必要とされ
る。このため、図示しないポンプを用いて海水を供給す
るための温度差給水量は、ポンプ1台当り262kcal
(秒)/ 10cal (秒)=26リットル/秒必要とな
る。この場合、温水及び冷水のそれぞれに26リットル
/秒必要となるため、26リットル/秒の能力をもつポ
ンプが2台必要となる。そして、落差6mからポンプで
前記給水をしようとする場合、それに要する電力は、落
差6m×2台×26リットル/秒×重力加速度9.8×
1/ ポンプ効率0.3で表され、その値は約10kWと
なる。そこで、発電能力165kWからポンプを駆動す
るための給水量消費電力10kWを差引くと、155k
Wの発電出力が得られることとなるものである。
【0038】図2には本発明の第二実施例を示す。この
実施例では、直接海中に設置する発電機の例を示してい
る。この発電機は、熱交換を行なう気体を密封した縦型
のシリンダ70の中央位置に冷却パイプ72を軸方向に
配設している。この冷却パイプ72は、冷水供給用の内
側パイプ74を排水用の外側パイプ76内に貫通させ、
内側パイプ74のか端部から外側パイプ76内を下方か
ら上方に通して冷却するようになっている。また、加温
パイプ78は、シリンダ70の内周面に沿って配設さ
れ、加温パイプ78内を上方から下方に温水が通過し得
るようになっている。冷却流路80は、冷却パイプ72
の外側パイプ76の外周面に接触させてその外周に配設
してあり、加温流路82は加温パイプ78の内周面に接
触させて配設してあり、冷却流路80では気体を上方か
ら下方にスパイラル状に回転させながら移動させ、加温
流路82では気体を下方から上方にスパイラル状に回転
させながら移動させるようになっている。なお、冷却流
路80及び加温流路82は、いずれも上方から下方にか
けて順次断面積が小さくなるように設定してある。
【0039】そして、シリンダ70内の下部に発電機兼
用のモータ84を配設し、このモータの出力軸86の上
端部にファン88を取付け、発電機の起動時にモータ8
4を作動させてファン88を回転させ、強制的にシリン
ダ70内に対流を形成するようにしている。従って、起
動時間を短縮することが可能となる。また、起動後には
充電作用により充電し得るようにしている。他の構成及
び作用は、前記実施例と同様につき説明を省略する。
【0040】図3には、本発明の第三実施例を示す。こ
の実施例では、加温流路部分を水中に突き刺して設置す
る発電機の例を示している。
【0041】本実施例の発電機は、内部に熱交換を行な
う気体100が密封される縦型のシリンダ112と、冷
却パイプ114と、二条のスパイラル状の冷却流路12
0と、加温流路124と、第一のファンとしてのタービ
ン128aと、第二のファンとしてのギアタービン12
8bと、セルモータ132に連結した出力軸130とを
備えている。
【0042】冷却パイプ114は、上方の冷水供給部1
19aから冷水を取入れる内側パイプ114aと、内側
パイプ114aの外側に配され内側パイプ114a下端
部の孔114cから流入した冷水を上方の冷水排出部1
19bから排水する外側パイプ114bとで形成されて
いる。
【0043】そして、これら内側及び外側パイプ114
a,114bは、その下端及び上端に着脱自在に嵌めら
れたキャップ116a,116bによって液密に保持さ
れている。この冷却パイプ114の下端部外側には、キ
ャップ116aを外側に位置させ、冷却流路120を内
側にした隔壁板117が取り付けられ、隔壁板117に
よってシリンダ112の上大半部が気密に保持されてい
る。そして、このシリンダ112の下端部に尖頭キャッ
プ118が取り付けられている。
【0044】冷却流路120は、冷却パイプ114の周
囲に二条に巻き付けて接触させたスパイラルパイプ状の
もので、上下両端部を開口にしてシリンダ112内に密
封した気体100を導入し得るようにしている。
【0045】この冷却流路120の外径はシリンダ11
2の外径よりも小さく設定され、これにより、シリンダ
112と冷却流路120との間に冷却流路120の下端
開口と連通した加温流路124が画成されている。すな
わち、本実施例では、加温流路124内に取入れた冷た
い気体を外部の温水で加温して上端部に導くようにして
いる。尚、冷却流路120の外周は断熱材121にて断
熱されるようになっている。
【0046】セルモータ132が装着されたシリンダ1
12上部内には、前記加温流路124と連通し冷却流路
120と連結した加圧流路126が形成されている。具
体的には、加圧流路126は、シリンダ112のシリン
ダ内壁112aとシリンダ外壁112bとの間を通り、
シリンダ内壁112aと出力軸130の間を通って、冷
却流路120の上端開口に連結している。
【0047】そして、図4にも示すように、加圧流路1
26の前段に、出力軸130に固着されたタービン12
8aが配され、後段にタービン128aと一体に出力軸
130に取り付けられたギアタービン128bが配設さ
れており、また、これらタービン128a,128bの
間には、シリンダ内壁112aに固着されたリング状の
プレート129が配設されている。
【0048】タービン128aは、気体回転用のファン
で、図5に示すように、羽根間隔が前記第一及び第二実
施例のファン29,88と略同様に設定されている。
【0049】プレート129は、後述するノズルを形成
するためのリング体で、図6に示すように、内周に小径
の切り欠き129aを多数有している。
【0050】このプレート129はその外周面をシリン
ダ内壁112aに当接固着させた状態で取り付けられて
いる。具体的には、、図4に示すように、タービン12
8aとギヤタービン128bとの間に幅広リング状のプ
レート板130aが固着され、このプレート板130a
の外周面にプレート129の内周面を近接させた状態
で、プレート129が取り付けられている。
【0051】これにより、開口断面積が加圧流路126
の断面積よりも著しく小さいノズル140が画成されて
いる。
【0052】ギヤタービン128bは、動力増大用のフ
ァンで、図7及び図8に示すように、例えば傾斜角45
度のはす歯状の羽根128cを外周部に多数有してい
る。羽根128c間の間隔は、プレート129の切り欠
き129aの周方向の径に略等しく設定され、タービン
128aのはね間隔よりも著しく狭くなっている。ま
た、羽根128cの傾斜方向は冷却流路120のスパイ
ラル方向に対応させてある。
【0053】次に、本実施例の作用を説明する。
【0054】まず、図3において、図示しないポンプを
用い、冷水供給部119aから、冷水パイプ114内へ
の図中矢印で示す方向へ冷水を供給しつつ、セルモータ
132を起動させる。
【0055】冷却パイプ114内に冷水が供給された状
態となると、冷却パイプ114に接触するスパイラル状
の冷却流路120内に送られた気体100が冷却されて
重くなり、冷却流路120に沿ってスパイラル状に回転
しつつ下方に移動する。そして、冷却流路120の下端
開口より、シリンダ112内の下部空間に気体100が
放出され、遠心力によって冷たい気体100がシリンダ
外壁112b側に分離された状態で、加温流路124内
に流入する。
【0056】加温流路124内の冷たい気体100はシ
リンダ外壁112bを介して温水で温められて軽くな
り、加温流路124に沿ってスパイラル状に回転しつつ
上方に移動し、加温流路124の上端開口より加圧流路
126内に放出される。
【0057】加圧流路126内の温かい気体100は、
図4に示すように、シリンダ内壁112aの内側を通
り、タービン128aに当たるが、タービン128aの
羽根間隔が広いためタービン128aに対する回転トル
クは小さい。すなわち、タービン128aは、気体10
0の対流を円滑に行わせるファンとして機能する。
【0058】そして、このタービン128aを通過し送
り出された気体100は、小径のノズル140を通り、
ノズル140の機能によって高速化され、ギヤタービン
128bの羽根128cに噴射される。
【0059】このとき、ギヤタービン128bの羽根1
28cの間隔がプレート129の切り欠き129aの周
方向の径に略等しく設定され、各切り欠き129aと羽
根128cとが1対1に対応しているため、各切り欠き
129aから噴射された気体流は各羽根128cに集中
して当たり、大きな回転トルクでギヤタービン128b
を回転させる。
【0060】このように、本実施例によれば、高速の気
体でギヤタービン128bを回転させるため、前述した
第一及び第二実施例に比べて、出力軸に大きなトルクが
伝達し、この結果対流状態が得られた後、セルモータ1
32を発電用に切替えれば高電力の発電を達成すること
ができる。
【0061】また、ノズル140から高速の気体が噴射
するため、ノズル140下方即ち冷却流路120の上端
開口側の負圧状態が前記第一及び第二実施例に比べて著
しく大きくなり、このため、冷却流路120内への気体
の吸引効果が増大する。しかも、ギヤタービン128b
の羽根128cの傾斜方向が冷却流路120のスパイラ
ル方向に対応させてあるため、気体が冷却流路120内
に円滑に流入し、期待する円滑な気体の対流現象を形成
することができる。
【0062】次に、本実施例の変形使用例について説明
する。
【0063】図3において、尖頭キャップ118とキャ
ップ116aとをシリンダ112と冷却パイプ114下
端部から外すと共に、冷水供給部119aと冷水排出部
119bとを冷却パイプ114上部から外す。そして、
冷水供給部119a,冷水排出部119bを、二点鎖線
で示すように、内側パイプ114a,外側パイプ114
bの下端開口部に奥深く取り付け、冷却排出部119b
が取り外され露出した外側パイプ114b上部の孔11
4dを液密に密閉する。
【0064】そして、この対流温度差原動機を逆さまに
して、温水内に水没させることにより、前述した第二実
施例に係る対流温度差原動機として使用することができ
る。
【0065】また、図示せぬが、尖頭キャップ118と
キャップ116aを取外し、かつ内側パイプ114aを
外側パイプ114b内から取外し、上下は図3のまま、
外側パイプ114bの下端に冷却パイプを接続してポン
プ等により、冷却水を外側パイプ114b内に供給する
ようにすることもできる。
【0066】本実施例の他の構成及び作用は、前記第一
及び第二実施例と同様につき説明を省略する。
【0067】なお、本発明は前記第一ないし第三実施例
に限定されるものではなく本発明の要旨の範囲内で各種
の変形実施が可能である。
【0068】例えば、前記実施例では、冷水および温水
を冷却液体および加温液体として用いる場合を例にとり
説明したが、本発明はこれに限らず、これ以外に各種の
液体を必要に応じて冷却液体および加温液体として用い
てもよい。
【0069】上記実施例においては、本発明の対流温度
差原動機を発電機として用いた場合について説明した
が、発電機に限られるものではなく、例えば動力源その
他の原動機等にも適用できるものである。
【0070】また、前記実施例においては、海水の温度
差を利用して冷却パイプおよび加温パイプに冷水および
温水を供給する場合を例にとり説明したが、本発明はこ
れに限らず、これ以外にも、自然界に存在する温度エネ
ルギー、例えば室内と室外の温度差や,雪,地下水,川
の水などを利用した温度差を利用して冷水および温水を
つくり出し、これを冷水パイプおよび加温パイプへ供給
してもよい。
【0071】更に、加温手段としては温水等の液体に限
らず、空気等の気体を用いることもでき、この場合、例
えば図3のシリンダ外壁112b外周にフィンを取付
け、熱交換を容易にすると良い。
【0072】また、冷却手段は気体と逆方向あるいは順
方向に流動するものでも良く、更には流動するものに限
らず、停止状態のものを用いることも可能である。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の対流温度
差原動機は、気体をそのまま用いることによって、高圧
下での作動を可能にすると共に、従来のように気化や液
化に必要な膨大な熱量を不要にして、熱交換部を小型に
することができ、その結果装置全体の小型化がなし得る
という効果がある。また、スパイラル状の流路を気体が
通過するため十分な接触状態が得られ、熱交換を確実に
できるという効果がある。更に、冷水や温水の流れと気
体の流れとを交差させることによって熱交換効率を向上
させることができるという効果がある。
【0074】また、請求項2に記載の対流温度差原動機
によれば、出力軸に大きなトルクが伝達させることがで
き、高電力の発電を達成することができる効果がある。
また、冷却流路の吸入開口側の負圧状態を大きくするこ
とができ、期待する円滑な気体の対流現象を形成するこ
とができる効果がある。
【0075】さらに、請求項3に記載の対流温度差原動
機は、起動用のモータにて強制的に対流を形成すること
によって、初期動作を早めることができるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例に係る対流温度差原動機の
全体的構成を示す断面図である。
【図2】本発明の第二実施例を示す断面図である。
【図3】本発明の第三実施例を示す断面図である。
【図4】タービンとノズルとギヤタービンの間の気体の
流れを示す部分拡大図である。
【図5】タービンの正面図である。
【図6】ノズルを構成するリングの正面図である。
【図7】ギヤタービンの正面図である。
【図8】ギヤタービンの側面図である。
【符号の説明】
12、70、112 シリンダ 14、16、72 114 冷却パイプ 18、78 加温パイプ 20、22、80、120 冷却流路 24、26、82、124加温流路 28a、28b、29、88、128a、128b フ
ァン 30、86、130 出力軸 84、132 モータ 119 尖頭キャップ 129 プレート 140 ノズル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱交換を行なう気体を密封するシリンダ
    と、 前記シリンダ内に軸方向にわたって配設され軸方向一端
    側から冷却用流体が供給される冷却パイプと、 前記シリンダ内に軸方向にわたって配設され軸方向他端
    側から加温用流体が供給される加温パイプと、 前記冷却パイプの周囲に接触させて配設したスパイラル
    パイプ状の気体冷却用の冷却流路と、 前記加温パイプの周囲に接触させて配設し、かつ両端部
    を開口にして気体の流れを形成するスパイラルパイプ状
    の気体加温用の加温流路と、 前記冷却流路及び加温流路の出入口の少なくとも一方に
    配設したファン及びこのファンとともに回転する出力軸
    と、 を備え、加温流路で加温された気体を一方で冷却流路内
    に取入れ、かつ冷却流路内で冷却された気体を他方で加
    温流路内に取入れ、気体が冷却流路と加温流路間をスパ
    イラル運動しながら順環する対流を発生させ、前記気体
    の温度差によって生じた対流により前記ファンを回転さ
    せることを特徴とする対流温度差原動機。
  2. 【請求項2】 熱交換を行なう気体を密封するシリンダ
    と、 前記シリンダ内に軸方向にわたって配設され軸方向一端
    側から冷却用流体が供給される冷却パイプと、 前記冷却パイプの周囲に接触させて配設し、かつ両端部
    を開口にして冷却用流体の流れと逆方向の気体の流れを
    形成するスパイラルパイプ状の気体冷却用の冷却流路
    と、 前記冷却流路の外側に配設され、外温により前記冷却流
    路内の気体の流れと逆方向の気体の流れを形成する気体
    加温用の加温流路と、 前記冷却流路及び加温流路の出入口の少なくとも一方に
    配設された第一のファン、この第一のファンの後段に配
    設された第二のファン及びこれら第一及び第二のファン
    と共に回転する出力軸と、 前記第一のファンと第二のファンの間に配設され、流量
    面積が前記冷却流路及び加温流路の出入口の流量面積よ
    りも小さいノズル口とを備え、 前記加温流路で加温された気体を一方で冷却流路内に取
    入れ、かつ冷却流路内で冷却された気体を他方で加温流
    路内に取入れ、気体が冷却流路と加熱流路間をスパイラ
    ル運動しながら順環する対流を発生させ、前記気体の温
    度差によって生じた対流により前記第一のファンを回転
    させると共に、前記ノズル口から高速噴射する気体で前
    記第二のファンを回転させるようにしたことを特徴とす
    る対流温度差原動機。
  3. 【請求項3】 請求項1及び請求項2において、 前記出力軸に起動用のモータを接続し、強制的に対流を
    形成することを特徴とする対流温度差原動機。
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