JPH0614545Y2 - ファクシミリ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は例えば電話回線を用いて文章などの送信又は受
信を行うファクシミリに関する。

「従来の技術」 従来、ケースを開閉させてロール状の記録紙を補充する
ファクシミリがあった。

「考案が解決しようとする問題点」 前記従来技術は、ケース両側に一対のフックを係止さ
せ、ケースを閉塞支持させていたが、ケースの開閉を検
出させるスイッチをケースの一側に片寄らせて設けてい
たので、ケースの歪変形によりケースの閉塞をスイッチ
が誤検出する等の機能上の問題があった。

「問題点を解決するための手段」 然るに、本考案は、送出する記録紙に弾圧させて情報を
書込む記録ヘッドの左右幅中央に、ケースの開閉を検出
するスイッチを配設させたことを特徴とするものであ
る。

「作用」 従って、ケースが適正に閉支持されているときにだけ弾
圧している記録ヘッドの中央部が略一定量上移動するの
で、記録ヘッドの略中央に設けるスイッチによってケー
スの閉塞を正確に検出し得、ケースの歪変形などによる
誤検出の防止並びにケース支持機構の簡略化などを容易
に行い得るものである。

「実施例」 以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳述する。第１
図は全体の側面図、第２図は正面説明図であり、ファク
シミリの本体ケース(1)上側に送信部ケース(2)と開閉自
在な受信部ケース(3)とを配設させると共に、受信部ケ
ース(3)の下方にロール紙支持ケース(6)を設け、ロール
巻き状の記録紙(7)を支持ケース(6)に載せると共に、受
信部ケース(3)前端部の送出口(8)から記録紙(7)を送出
するプラテンローラ(9)を支持ケース(6)前側に備え、該
ローラ(9)の上側で受信部ケース(3)下面に上面シャーシ
(10)を介して感熱記録ヘッド(11)を取付けるもので、前
記ローラ(9)とヘッド(11)により記録紙(7)を挟持送出し
乍らヘッド(11)により受信情報を記録紙(7)面に印刷す
るように構成している。

また、送信部ケース(2)の下方に原稿ガイド板(12)を設
け、このガイド板(12)上面にペーパーガイド(13)を取付
け、ペーパーガイド(13)下面に取込ローラ(14)を配設さ
せると共に、取込ローラ(14)後方のガイド板(12)に読取
り窓(15)を形成し、透明板(16)で窓(15)を閉塞する。

そして、透明板(16)上面側にプラテンローラ(17)を設
け、また透明板(16)下面側に冷陰極放電管(18)を設ける
と共に、プラテンローラ(17)後方に一対の送出ローラ(1
9)(20)を設けるもので、送信部ケース(2)前側の差込口
(21)から原稿紙(22)を挿入することにより、透明板(16)
とプラテンローラ(17)の間を介し各ローラ(14)(17)(19)
(20)により送信部ケース(2)後側の取出口(23)から前記
原稿紙(22)を送出するように構成している。

また、読取り窓(15)下方の本体ケース(1)底部に反射鏡
(24)を固設させると共に、凸形レンズ(25)とＣＣＤ（固
体撮像素子）型受光素子(26)を内蔵する読取ヘッド(27)
を備え、該ヘッド(27)を本体ケース(1)の前部内側に固
設させるもので、放電管(18)の発光により透明板(16)を
介して原稿紙(22)に照明を当て、透明板(16)及び反射鏡
(24)及びレンズ(25)を介して原稿紙(22)からの反射光を
受光素子(26)に入射させ、原稿紙(22)の情報を読取らせ
て送信出力するように構成している。

さらに、前記の記録ヘッド(11)をヘッド取付シャーシ(2
8)に固設し、上面シャーシ(10)に昇降ガイド(29)……を
介してヘッド取付シャーシ(28)を上下動自在に設け、上
面シャーシ(10)に取付ける板バネ(30)(30)をヘッド取付
シャーシ(28)に圧接させ、記録紙(7)を介してプラテン
ローラ(9)にヘッド(11)の記録面側を弾圧させると共
に、ヘッド取付シャーシ(28)両側に二叉形位置決めアー
ム(31)(31)を一体連設させ、プラテンローラ(9)の支軸
(32)にアーム(31)(31)を係合させ、ヘッド(11)の位置決
めを行うように構成している。

また、受信部ケース(3)にヘッド取付シャーシ(28)を一
体固定させ、鈑金製のフックアーム(33)両側のフック(3
4)(34)を前記シャーシ(28)両側に係脱自在に係止させる
と共に、開放レバー(35)及び左右支点軸(36)(36)をフッ
クアーム(33)に固設させ、本体ケース(1)に支点軸(36)
を介してフックアームを回転自在に取付けるもので、開
放レバー(35)操作によりフック(34)をシャーシ(28)から
離脱させ、後方の支点軸(37)を中心にケース(3)を上方
に開動させ、ロール状の記録紙(7)の補充などを行うよ
うに構成している。

また、送出する記録紙(7)に弾圧させて情報を書込む記
録ヘッド(11)の左右幅中央に、ケース(3)の開閉を検出
するスイッチ(38)を配設させるもので、シャーシ(10)下
面にスイッチ(38)を固設させ、ケース(3)の閉操作によ
り、位置決アーム(31)が支軸(32)に係合すると共に、フ
ック(34)がシャーシ(10)に係止し、プラテンローラ(9)
に記録紙(7)を介してヘッド(11)が弾圧支持され、バネ
(30)に抗してヘッド(11)が上移動したときにスイッチ(3
8)がオン作動し、ケース(3)の閉塞を検出するものであ
り、一方のフック(34)がシャーシ(10)一側に係止してケ
ース(3)が歪変形しているときは、バネ(30)に抗したヘ
ッド(11)の上移動量が少ないのでスイッチ(38)がオフ維
持され、ケース(3)閉塞の誤検出を防ぐように構成して
いる。

さらに、第３図乃至第６図に示す如く、原稿受ガイド板
(39)及び左右サイドガイド板(40)(41)を前記ケース(3)
上面に設けるもので、前方の支点軸(42)を中心に受ガイ
ド板(39)を前倒し動作させ、ケース(3)前方にガイド板
(39)を延設させ、大きな原稿紙(22)を略水平に支持させ
るように構成している。

また、前記ケース(3)下面にフック(43)…を介して受板
(44)(44)を固定し、ケース(3)と受板(44)間にサイドガ
イド板(40)(41)を摺動自在に支持させると共に、各ガイ
ド板(40)(41)にラックギヤ(45)(45)を対向状に形成する
一方、フック(46)とビス(47)でシャーシ(3)に固定する
板バネ(48)により、シャーシ(3)に一体形成する軸(49)
にピニオンギヤ(50)を回転自在に支持させ、各ラックギ
ヤ(45)(45)をピニオンギヤ(50)に噛合させ、左右のサイ
ドガイド板(40)(41)を各ギヤ(45)(50)の連結により同期
させて左右に連動摺動させるように構成している。

また、左右のサイドガイド板(40)(41)は合成樹脂製で成
形加工のときに連結部(51)(51)によって一体連結した状
態で形成し、第４図のようにガイド板(40)(41)をケース
(3)に組込み、ピニオンギヤ(50)を取付け、各ギヤ(45)
(45)と(50)を噛合させた後、前記連結部(51)を切り離
し、各ガイド板(40)(41)を分離させるもので、各ガイド
板(40)(41)を左右対称位置に支持し乍らピニオンギヤ(5
0)を固定させる従来の作業が不要になり、面倒なガイド
板(40)(41)の位置合せ操作をなくして組立作業を簡単に
行えるように構成したものである。

「考案の効果」 以上実施例から明らかなように本考案は、送出する記録
紙(7)に弾圧させて情報を書込む記録ヘッド(11)の左右
幅中央に、ケース(3)の開閉を検出するスイッチ(38)を
配設させたもので、ケース(3)が適正に閉支持されてい
るときにだけ弾圧している記録ヘッド(11)の中央部が略
一定量上移動するので、記録ヘッド(11)の略中央に設け
るスイッチ(38)によってケース(3)の閉塞を正確に検出
でき、ケース(3)の歪変形などによる誤検出の防止並び
にケース(3)支持機構の簡略化などを容易に行うことが
できるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す全体の側面図、第２図
は正面説明図、第３図は受信部ケースの平面図、第４図
は同底面図、第５図は同側面図、第６図は部分図であ
る。 (3)……受信部ケース (7)……記録紙 (11)……記録ヘッド (38)……スイッチ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】送出する記録紙に弾圧させて情報を書込む
   記録ヘッドの左右幅中央に、ケースの開閉を検出するス
   イッチを配設させたことを特徴とするファクシミリ。