JPH06141453A - 拡径用入れ子を内蔵したケーブル接続/端末処理用絶縁筒およびケーブル接続部もしくは端末処理部組立方法 - Google Patents

拡径用入れ子を内蔵したケーブル接続/端末処理用絶縁筒およびケーブル接続部もしくは端末処理部組立方法

Info

Publication number
JPH06141453A
JPH06141453A JP4288614A JP28861492A JPH06141453A JP H06141453 A JPH06141453 A JP H06141453A JP 4288614 A JP4288614 A JP 4288614A JP 28861492 A JP28861492 A JP 28861492A JP H06141453 A JPH06141453 A JP H06141453A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cable
insulating
sheath
insulating tube
insulating cylinder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4288614A
Other languages
English (en)
Inventor
Isao Takaoka
功 高岡
Yoshinari Hane
良成 羽根
Mitsuaki Kashimoto
光章 柏本
Satoru Yamaguchi
哲 山口
Shigeki Yoshida
重喜 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Tokyo Electric Power Company Holdings Inc
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
Tokyo Electric Power Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Furukawa Electric Co Ltd, Tokyo Electric Power Co Inc filed Critical Furukawa Electric Co Ltd
Priority to JP4288614A priority Critical patent/JPH06141453A/ja
Publication of JPH06141453A publication Critical patent/JPH06141453A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cable Accessories (AREA)
  • Processing Of Terminals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ケーブル・シースの段むき部分を長くする必
要がなく、絶縁筒のゴムが応力緩和を起こし拡径前の状
態迄収縮しなくなる「収縮忘れ」を生ずることがない、
拡径用入れ子を内蔵したケーブル接続/端末処理用絶縁
筒およびその絶縁筒を使用したケーブル接続部もしくは
端末処理部組立方法を提供すること。 【構成】 弾性絶縁材から形成された絶縁筒1内に、入
れ子1dを設ける。ケーブル導体接続部分6に上記絶縁
筒を挿着するに際して、絶縁筒1より入れ子1dを引き
出すことにより、絶縁筒の一方端もしくは両端を拡径す
る。そして、上記絶縁筒1を、ケーブル導体4を露出さ
せた一方のケーブルのケーブル・シース2上まで挿入
し、一対のケーブル導体を接続する。ついで、絶縁筒を
ケーブル導体接続部分6上まで移動させて、上記入れ子
1dを抜き取り、絶縁筒1の拡径部分を収縮させること
により、ケーブル導体接続部分上に絶縁筒1を挿着す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電力ケーブルの接続ある
いは端末処理に用いられる拡径用入れ子を内蔵した絶縁
筒およびその絶縁筒を用いた接続部組立方法に関し、特
に、本発明はケーブルの接続あるいはその端末処理にお
いて、ケーブルの段むき部分を長くする必要がない拡径
用入れ子を内蔵した絶縁筒およびその絶縁筒を用いた接
続部組立方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は従来のケーブル接続部組立方法を
示す図であり、同図(a)はケーブル導体接続部に接続
部品を取り付ける前の状態を示し、同図(b)は接続後
の状態を示している。同図において、61はゴム状の弾
性部材から形成された絶縁筒、62,62’はケーブル
・シース、63,63’はケーブル絶縁体、64,6
4’はケーブル導体、65はケーブル導体を接続するス
リーブ、66は防水性絶縁テープもしくは収縮チューブ
である。
【0003】図6において、ケーブル接続部を組み立て
る場合には、ケーブル・シース62をゴム状接続部品6
1の長さ以上剥ぎ、ケーブル絶縁体63を露出させ、さ
らにケーブル絶縁体63の先端部を剥ぎ、ケーブル導体
64を露出させる。ついで、図6(a)に示すように、
絶縁筒61をケーブル絶縁体63に挿入する。次に、シ
ース62’、ケーブル絶縁体63’を剥ぎ、露出された
ケーブル導体64’とケーブル導体64とをスリーブ6
5により接続する。
【0004】ついで、図6(b)に示すように、絶縁筒
61をスリーブ65上にスライドさせて、絶縁筒61を
挿着し、露出したケーブル絶縁体63上を防水性絶縁テ
ープあるいは収縮チューブ66により被覆し防水層を形
成する。図6に示したケーブル接続部組立方法において
は、絶縁筒61をケーブル導体の接続部上に取り付ける
ため、ケーブル・シース62を絶縁筒61と同じ長さだ
け剥ぐ必要がある。このため、図6(b)に示すよう
に、絶縁筒61をスライドしたのち、露出したケーブル
絶縁体63上を防水性絶縁テープあるいは収縮チューブ
66により被覆しなければならない。
【0005】上記のような問題点を解決するため、上記
絶縁筒をシース径より拡径してケーブルに挿入してお
き、ケーブル導体を接続後、拡径された絶縁筒をケーブ
ル導体接続部上にスライドさせ、拡径部材を取り外して
絶縁筒をケーブル接続部に取り付ける方法が知られてい
る(実願平2−125527号公報参照)。図7は上記
した第2の従来例を示す図であり、同図において、71
はケーブル接続部に取り付けるゴム状の弾性体から形成
された絶縁筒、72はケーブル・シース、73はケーブ
ル接続部71を拡径するために用いられる、らせん状に
巻かれたプラスチック等の部材から形成されるコアであ
る。
【0006】図7において絶縁筒71をケーブル接続部
に取り付けるには、絶縁筒71内にコア73を取り付け
て予め絶縁筒71を拡径しておき、コア73を取り付け
た絶縁筒71をケーブル接続部上にスライドさせる。つ
いで、コア73を除去して絶縁筒71を収縮させて、ケ
ーブル接続部に絶縁筒71を取り付ける。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図6に示し
たケーブル接続部組立方法においては、上記したように
ケーブル・シースを絶縁筒と同じ長さだけ剥ぎ、絶縁筒
をケーブルスリーブ上に移動させて取り付けたのち、保
護と防水のため絶縁テープもしくは収縮チューブにより
シース剥ぎ取り部分を被覆する必要があった。
【0008】すなわち、図6の接続部組立方法において
は、ケーブル・シースの段むきが必要であり接続部長
が長くなる。段むき部の保護、防水機能回復のため、
被覆処理が必要となるという欠点があった。一方、上記
欠点を改善するため図7に示すように、予め、絶縁筒を
コア等により拡径しておき、ケーブル導体接続部上に拡
径された絶縁筒をスライドさせることにより、絶縁筒を
取り付ける接続部組立方法も知られているが、図7に示
す方法においては、ゴム状絶縁筒を予めコア等により拡
径しておくため、長期間この状態においておくと、絶縁
筒のゴムに加わる応力のため、絶縁筒のゴムが応力緩和
を起こし、絶縁筒が拡径前の状態迄収縮しなくなる「収
縮忘れ」を生じる欠点があった。
【0009】本発明は上記した従来技術の欠点を改善す
るためになされたものであって、ケーブル・シースの段
むき部分を長くする必要がなく、絶縁筒のゴムが応力緩
和を起こし収縮忘れを生ずることがない、拡径用入れ子
を内蔵したケーブル接続/端末処理用絶縁筒およびその
絶縁筒を使用したケーブル接続部もしくは端末処理部組
立方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の請求項1の発明は、引き裂き強度および伸
び率が高く、圧縮永久歪みの少ない弾性絶縁材から形成
され、その内径がケーブル・シース外形より大きな第1
の筒状部と、第1の筒状部に一体で形成され、第1の筒
状部の片側または両側に設けられたケーブル絶縁部外形
より小さい内径を持つ筒状部とを備えた絶縁筒内に、上
記絶縁筒の弾性により変形を受けない強度の材料で形成
され、長さが上記絶縁筒の第1の筒状部の長さより短
く、その内径がケーブル・シース外形より大きい円筒形
状の1ないし2個の入れ子とを設け、上記入れ子を引出
すことにより絶縁筒の一方端もしくは両端を拡径できる
ように構成したものである。
【0011】本発明の請求項2の発明は、一対の電力ケ
ーブルのシースおよび絶縁体を除去して導体を露出させ
て導体同士を接続し、ケーブル導体接続部上に絶縁筒を
挿着するケーブル接続部組立方法において、引き裂き強
度および伸び率が高く、圧縮永久歪みの少ない弾性絶縁
材から形成され、その内径がケーブル・シース外形より
大きな第1の筒状部と、第1の筒状部に一体で形成さ
れ、第1の筒状部の両側に設けられたケーブル絶縁部外
形より小さい内径を持つ第2および第3の筒状部とを備
えた絶縁筒内に、絶縁筒の弾性により変形を受けない強
度の材料で形成され、長さが上記絶縁筒の第1の筒状部
の長さより短く、その内径がケーブル・シース外形より
大きい円筒形状の1ないし2個の入れ子を挿入し、ケー
ブル接続部に上記絶縁筒を挿着するに際して、絶縁筒よ
り入れ子を引き出すことにより、絶縁筒の一方端もしく
は両端を拡径し、一方端もしくは両端を拡径した絶縁筒
を、ケーブル接続のためにケーブル・シースおよびケー
ブル絶縁体を除去してケーブル導体を露出させた一方の
ケーブルのケーブル・シース上まで挿入し、一対のケー
ブル導体を接続した後、上記一方端もしくは両端を拡径
した絶縁筒をケーブル導体接続部分上まで移動させて、
上記入れ子を抜き取り、絶縁筒の拡径部分を収縮させる
ことにより、ケーブル導体接続部分上に絶縁筒を挿着す
るようにしたものである。
【0012】本発明の請求項3の発明は、電力ケーブル
のシースおよび絶縁体を除去して導体を露出させ、露出
された導体を端子等の端末処理導体に接続し、ケーブル
導体接続部上に絶縁筒を挿着するケーブル端末処理部組
立方法において、引き裂き強度および伸び率が高く、圧
縮永久歪みの少ない弾性絶縁材から形成され、その内径
がケーブル・シース外形より大きな第1の筒状部と、第
1の筒状部に一体で形成され、第1の筒状部の片側に設
けられたケーブル絶縁部外形より小さい内径を持つ第2
の筒状部とを備えた絶縁筒内に、絶縁筒の弾性により変
形を受けない強度の材料で形成され、長さが上記絶縁筒
の第1の筒状部の長さより短く、その内径がケーブル・
シース外形より大きい円筒形状の1個の入れ子を挿入
し、ケーブル端末処理部に上記絶縁筒を挿着するに際し
て、絶縁筒より入れ子を引き出すことにより、絶縁筒の
一方端を拡径し、一方端を拡径した絶縁筒を、ケーブル
接続のためにケーブル・シースおよびケーブル絶縁体を
除去してケーブル導体を露出させたケーブルのケーブル
・シース上まで挿入し、ケーブル導体を端子等の端末処
理導体に接続した後、上記一方端を拡径した絶縁筒をケ
ーブル導体接続部分上まで移動させて、上記入れ子を抜
き取り、絶縁筒の拡径部分を収縮させることにより、ケ
ーブル導体接続部分上に絶縁筒を挿着するようにしたも
のである。
【0013】
【作用】本発明の請求項1の発明においては、弾性絶縁
材から形成され、その内径がケーブル・シース外形より
大きな第1の筒状部と、第1の筒状部に一体で形成さ
れ、第1の筒状部の片側または両側に設けられたケーブ
ル絶縁部外形より小さい内径を持つ筒状部とを備えた絶
縁筒内に、上記絶縁筒の弾性により変形を受けない強度
の材料で形成され、長さが上記絶縁筒の第1の筒状部の
長さより短く、その内径がケーブル・シース外形より大
きい円筒形状の1ないし2個の入れ子を設けたので、ケ
ーブル接続部もしくはケーブル端末処理部を組み立てる
に際して、上記入れ子を引出すことにより絶縁筒の一方
端もしくは両端を拡径することができ、ケーブル段剥ぎ
部分の長さを短くすることができるとともに、段剥き部
の保護、防水のための被覆処理部分を短くすることが可
能となる。
【0014】本発明の請求項2の発明においては、一対
の電力ケーブルのシースおよび絶縁体を除去して導体を
露出させて導体同士を接続し、ケーブル導体接続部上に
絶縁筒を挿着するケーブル接続部組立方法において、請
求項1の絶縁筒を用いて、ケーブル接続部の処理を行っ
ているので、請求項1の発明と同様、ケーブル接続を行
う場合、ケーブル段剥ぎ部分の長さを短くすることがで
きるとともに、段剥き部の保護、防水のための被覆処理
部分を短くすることが可能となる。
【0015】本発明の請求項3の発明においては、電力
ケーブルのシースおよび絶縁体を除去して導体を露出さ
せ、露出された導体を端子等の端末処理導体に接続し、
ケーブル導体接続部上に絶縁筒を挿着するケーブル端末
処理部組立方法において、請求項1の絶縁筒を用いて、
ケーブル端末処理を行っているので、請求項1の発明と
同様、ケーブル端末処理を行う場合、ケーブル段剥ぎ部
分の長さを短くすることができるとともに、段剥き部の
保護、防水のための被覆処理部分を短くすることが可能
となる。
【0016】
【実施例】図1は本発明の第1の実施例を示す図であ
り、同図(a)はケーブルに挿着前の絶縁筒を示す図、
同図(b)はケーブルに挿着時の絶縁筒の状態を示す
図、同図(c)はケーブルに絶縁筒を挿着した状態を示
す図である。同図において、1は絶縁筒、1a,1bは
半導電層、1cは例えば、シリコンゴム、エチレン・プ
ロピレンゴム等の弾性部材から形成された絶縁層、1d
は、例えば、ナイロン、ポリ・カーボネート、ポリエチ
レン等から形成された入れ子である。また、2,2’は
ケーブル・シース、3,3’はケーブル絶縁体、4,
4’はケーブル導体、5はスリーブ、6は半導電性スリ
ーブ・カバーである。
【0017】本実施例によりケーブル接続部を組立てる
には、まず、図1(a)に示すように絶縁筒1の内部に
入れ子1dを挿入しておく。次に、ケーブル・シース
2,2’をそれぞれ絶縁筒1の長さの半分強剥ぎ、ケー
ブル絶縁体3,3’を露出させ、さらにケーブル絶縁体
3,3’の先端部を剥ぎ、ケーブル導体4,4’を露出
させる。ついで、図1(b)に示すように、入れ子1d
を同図(b)に示すように半分引き抜き、絶縁筒1の一
方端を拡径し、絶縁筒1をケーブル絶縁体3に挿入す
る。次に、ケーブル導体4と4’とをスリーブ5により
接続し、半導電性スリーブ・カバー6により被覆する。
【0018】ついで、図1(c)に示すように、絶縁筒
1をスリーブ・カバー6上にスライドさせて、入れ子1
dを引く抜き、絶縁筒1を収縮させてスリーブ・カバー
6上に絶縁筒1を挿着する。引き抜いた入れ子1dは縦
割りする等してケーブルより除去する。また、絶縁筒1
の両側のケーブル・シースを接続するように、絶縁筒上
に接地線等を巻回し、絶縁筒1とケーブル・シース2上
に従来例に示したように、防水性絶縁テープあるいは収
縮チューブにより被覆し防水層を形成する。
【0019】図2ないし図4は本発明の第2の実施例を
示す図であり、本実施例は本発明をケーブル端末に適用
した実施例を示している。図2ないし図4において、図
2(a),(b)は入れ子を挿入した絶縁筒を示す図、
図2(c)は入れ子を挿入した絶縁筒をケーブルに挿着
した状態を示す図、図3(a)は絶縁筒から入れ子を抜
き取った状態を示す図、図3(b)は絶縁筒を取り付け
たケーブルに第2の絶縁筒を挿入した図、図4は完成し
たケーブル端末を示す図である。
【0020】図2ないし図4において、図1と同一のも
のには同一の符号が付されており、1は絶縁筒、1a,
1bは半導電層、1cは例えば、シリコンゴム、エチレ
ン・プロピレンゴム等の弾性部材から形成された絶縁
層、1dは、例えば、ナイロン、ポリ・カーボネート、
ポリエチレン等から形成された入れ子、1eは入れ子1
dを引き抜くための糸である。なお、入れ子を引き抜く
ものとしては糸以外に帯状体とすることもできる。2は
ケーブル・シース、3はケーブル絶縁体、4はケーブル
導体、5はスリーブ、7は機器等の端子部に接続する端
子、8は接地線である。また、図3(b)、図4におい
て、10は絶縁筒1とケーブル・シース上を被覆する防
水性絶縁テープもしくは収縮チューブ、11は第2の絶
縁筒、11a,11bは半導電層、11cは絶縁層であ
る。
【0021】次に図2ないし図4により、本実施例のケ
ーブル端末の組み立て方法について説明する。まず、図
2(a)に示すように、引き抜き用の糸1eを取り付け
た入れ子1dを絶縁筒1に挿入しておく。次に図2
(b)に示すように、糸1eを引き絶縁筒1の入れ子1
dを半分引き抜き、絶縁筒1の一方を拡径する。
【0022】一方、前記したようにケーブル・シース2
を絶縁筒1の長さの約半分程剥ぎ、ケーブル絶縁体3を
露出させ、さらにケーブル絶縁体3の先端部を剥ぎ、ケ
ーブル導体4を露出させる。ついで、図2(b)に示す
絶縁筒1をケーブルに挿入したのち、図2(c)に示す
ようにケーブル導体4に端子7が設けられたスリーブ5
を圧着等の手段により取り付ける。
【0023】次に、図3(a)に示すように、糸1eを
引き、入れ子1dを引き抜く。これにより、絶縁筒1は
同図矢印に示すように収縮してケーブル絶縁体3に密着
する。引き抜いた入れ子1dは縦割りする等してケーブ
ルより除去する。ついで、絶縁筒1とケーブル・シース
2間を防水性絶縁テープあるいは収縮チューブ10等で
被覆する。
【0024】以上のようにして絶縁筒1をケーブルに取
り付けたのち、図3(b)に示すように、第2の絶縁筒
11を、端子7と絶縁筒1が取り付けられたケーブルに
挿入する。ついで、図4に示すように、端子7に機器等
の端子12をネジ等で取り付けたのち、第2の絶縁筒を
絶縁筒1の上にスライドさせ、図4に示すようなケーブ
ル端末を得る。
【0025】以上の実施例においては、絶縁筒1内に入
れ子を1個挿入し、絶縁筒1の一方端を拡径する実施例
を示したが、絶縁筒1内に入れ子を2個設け、絶縁筒の
両側から入れ子を引き出すことにより、絶縁筒1の両端
を拡径することもできる。図5は上記実施例を示す図で
あり、同図において、図1に示したものと同一のものに
は同一の符号が付されており、1は絶縁筒、1a,1b
は半導電層、1cは絶縁層、1d,1d’は第1および
第2の入れ子である。
【0026】同図において、絶縁筒1を拡径する場合に
は、第1および第2の入れ子1d,1d’の両側に図2
に示したように糸等を取り付け、両側より糸を引くこと
により、絶縁筒1を拡径することができる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明においては、弾性絶縁材から形成され、その内径
がケーブル・シース外形より大きな第1の筒状部と、第
1の筒状部に一体で形成され、第1の筒状部の両側に設
けられたケーブル絶縁部外形より小さい内径を持つ第2
および第3の筒状部とを備えた絶縁筒内に、上記絶縁筒
の弾性により変形を受けない強度の材料で形成され、長
さが上記絶縁筒の中央部の長さより短く、その内径がケ
ーブル・シース外形より大きい円筒形状の1ないし2個
の入れ子を設けたので、ケーブル接続部もしくはケーブ
ル端末処理部を組み立てるに際して、上記入れ子を引出
すことにより絶縁筒の一方端もしくは両端を拡径するこ
とができ、ケーブル段剥ぎ部分の長さを従来の略半分と
することができるとともに、段剥き部の保護、防水のた
めの被覆処理部分を短くすることが可能となる。また、
ケーブルに絶縁筒を挿入する際、必要以上に力を加えて
挿入する必要がなく、作業を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す図である。
【図2】本発明の第2の実施例を示す図である。
【図3】本発明の第2の実施例を示す図(続き)であ
る。
【図4】本発明の第2の実施例を示す図(続き)であ
る。
【図5】絶縁筒の他の実施例を示す図である。
【図6】従来例を示す図である。
【図7】絶縁筒に拡径用のコアを取り付けた従来例を示
す図である。
【符号の説明】
1 絶縁筒 1a,1b、11a,11b 半導電層 1c 絶縁層 1d 入れ子 1e 入れ子を引き抜くための
糸 2 ケーブル・シース 3 ケーブル絶縁体 4 ケーブル導体 5 スリーブ 6 半導電性スリーブ・カバ
ー 7 機器等の端子部に接続す
る端子 8 接地線 10 防水性絶縁テープもしく
は収縮チューブ 11 第2の絶縁筒 11a,11b 半導電層 11c 絶縁層
フロントページの続き (72)発明者 柏本 光章 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 (72)発明者 山口 哲 東京都千代田区内幸町1丁目1番3号 東 京電力株式会社内 (72)発明者 吉田 重喜 東京都千代田区内幸町1丁目1番3号 東 京電力株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 引き裂き強度および伸び率が高く、圧縮
    永久歪みの少ない弾性絶縁材から形成され、その内径が
    ケーブル・シース外形より大きな第1の筒状部と、第1
    の筒状部に一体で形成され、第1の筒状部の片側または
    両側に設けられたケーブル絶縁部外形より小さい内径を
    持つ筒状部とを備えた絶縁筒と、 上記絶縁筒内に設けられ、上記絶縁筒の弾性により変形
    を受けない強度の材料で形成され、長さが上記絶縁筒の
    第1の筒状部の長さより短く、その内径がケーブル・シ
    ース外形より大きい円筒形状の1ないし2個の入れ子と
    を備え、 上記入れ子を引出すことにより絶縁筒の一方端もしくは
    両端を拡径できるようにしたことを特徴とする拡径用入
    れ子を内蔵したケーブル接続/端末処理用絶縁筒。
  2. 【請求項2】 一対の電力ケーブルのシースおよび絶縁
    体を除去して導体を露出させて導体同士を接続し、ケー
    ブル導体接続部上に絶縁筒を挿着するケーブル接続部組
    立方法において、 引き裂き強度および伸び率が高く、圧縮永久歪みの少な
    い弾性絶縁材から形成され、その内径がケーブル・シー
    ス外形より大きな第1の筒状部と、第1の筒状部に一体
    で形成され、第1の筒状部の両側に設けられたケーブル
    絶縁部外形より小さい内径を持つ第2および第3の筒状
    部とを備えた絶縁筒内に、 絶縁筒の弾性により変形を受けない強度の材料で形成さ
    れ、長さが上記絶縁筒の第1の筒状部の長さより短く、
    その内径がケーブル・シース外形より大きい円筒形状の
    1ないし2個の入れ子を挿入し、 ケーブル接続部に上記絶縁筒を挿着するに際して、絶縁
    筒より入れ子を引き出すことにより、絶縁筒の一方端も
    しくは両端を拡径し、 一方端もしくは両端を拡径した絶縁筒を、ケーブル接続
    のためにケーブル・シースおよびケーブル絶縁体を除去
    してケーブル導体を露出させた一方のケーブルのケーブ
    ル・シース上まで挿入し、 一対のケーブル導体を接続した後、上記一方端もしくは
    両端を拡径した絶縁筒をケーブル導体接続部分上まで移
    動させて、上記入れ子を抜き取り、絶縁筒の拡径部分を
    収縮させることにより、ケーブル導体接続部分上に絶縁
    筒を挿着することを特徴とするケーブル接続部組立方
    法。
  3. 【請求項3】 電力ケーブルのシースおよび絶縁体を除
    去して導体を露出させ、露出された導体を端子等の端末
    処理導体に接続し、ケーブル導体接続部上に絶縁筒を挿
    着するケーブル端末処理部組立方法において、 引き裂き強度および伸び率が高く、圧縮永久歪みの少な
    い弾性絶縁材から形成され、その内径がケーブル・シー
    ス外形より大きな第1の筒状部と、第1の筒状部に一体
    で形成され、第1の筒状部の片側に設けられたケーブル
    絶縁部外形より小さい内径を持つ筒状部とを備えた絶縁
    筒内に、 絶縁筒の弾性により変形を受けない強度の材料で形成さ
    れ、長さが上記絶縁筒の第1の筒状部の長さより短く、
    その内径がケーブル・シース外形より大きい円筒形状の
    1個の入れ子を挿入し、 ケーブル端末処理部に上記絶縁筒を挿着するに際して、
    絶縁筒より入れ子を引き出すことにより、絶縁筒の一方
    端を拡径し、 一方端を拡径した絶縁筒を、ケーブル接続のためにケー
    ブル・シースおよびケーブル絶縁体を除去してケーブル
    導体を露出させたケーブルのケーブル・シース上まで挿
    入し、 ケーブル導体を端子等の端末処理導体に接続した後、上
    記一方端を拡径した絶縁筒をケーブル導体接続部分上ま
    で移動させて、上記入れ子を抜き取り、絶縁筒の拡径部
    分を収縮させることにより、ケーブル導体接続部分上に
    絶縁筒を挿着することを特徴とするケーブル端末処理部
    組立方法。
JP4288614A 1992-10-27 1992-10-27 拡径用入れ子を内蔵したケーブル接続/端末処理用絶縁筒およびケーブル接続部もしくは端末処理部組立方法 Pending JPH06141453A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4288614A JPH06141453A (ja) 1992-10-27 1992-10-27 拡径用入れ子を内蔵したケーブル接続/端末処理用絶縁筒およびケーブル接続部もしくは端末処理部組立方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4288614A JPH06141453A (ja) 1992-10-27 1992-10-27 拡径用入れ子を内蔵したケーブル接続/端末処理用絶縁筒およびケーブル接続部もしくは端末処理部組立方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06141453A true JPH06141453A (ja) 1994-05-20

Family

ID=17732491

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4288614A Pending JPH06141453A (ja) 1992-10-27 1992-10-27 拡径用入れ子を内蔵したケーブル接続/端末処理用絶縁筒およびケーブル接続部もしくは端末処理部組立方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06141453A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017028751A (ja) * 2015-07-15 2017-02-02 中国電力株式会社 絶縁カバーの取り付け構造、絶縁カバーの取り付け方法および絶縁カバー

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017028751A (ja) * 2015-07-15 2017-02-02 中国電力株式会社 絶縁カバーの取り付け構造、絶縁カバーの取り付け方法および絶縁カバー

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5486388A (en) Enclosure assembly for elongate cylindrical objects such as electric cable splices
US5280136A (en) Method and apparatus for terminating a shielded high voltage cable
AU668521B2 (en) Enclosure assembly for use over elongate cylindrical objects such as electric cable splices
CA2570055C (en) Method for covering an elongate object and device for covering said elongate object
JPH11502399A (ja) さや状の弾性的なケーブルスリーブをケーブル接続部に嵌め込んで位置決めする方法と装置
US6506975B2 (en) Cable joint with improved screen connection
US20170310093A1 (en) Cover assemblies for cables and electrical connections and methods for making and using the same
US10283878B2 (en) Neutral conductor connection protection devices and cover assembly kits, electrical connections and methods including same
JP2549908Y2 (ja) ケーブルアダプター
JP3199639B2 (ja) 電線分岐接続部の被覆チューブ
JPH06141453A (ja) 拡径用入れ子を内蔵したケーブル接続/端末処理用絶縁筒およびケーブル接続部もしくは端末処理部組立方法
JP3278502B2 (ja) 電線接続部の被覆チューブ
JP2001231123A (ja) 遮水型常温収縮性補強絶縁筒及びこれを用いたケーブル接続部
JP3140580B2 (ja) 電線端末処理装置
JP7479341B2 (ja) ケーブル端末構造およびその形成方法
JPH09298827A (ja) 電線接続部の被覆チューブ
JP3281557B2 (ja) 電力ケーブルプレハブ形絶縁接続部
JP2516636B2 (ja) ケ−ブル接続部等の防水型筒状部材
JP2639649B2 (ja) 電力ケーブルの接続部の形成方法
JP3389169B2 (ja) ケーブル用接続部及び接続方法
JP2584870Y2 (ja) ケーブル直線接続部
JP3389333B2 (ja) 電力ケーブル用接続部
JP3360936B2 (ja) 電力ケーブル用接続装置
GB2221356A (en) Protecting cable splice
JP2008061416A (ja) 常温収縮チューブの装着方法