JPH061398U - フォークリフトトラックのインチング/ブレーキ制御装置 - Google Patents

フォークリフトトラックのインチング/ブレーキ制御装置

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JPH061398U
JPH061398U JP4473892U JP4473892U JPH061398U JP H061398 U JPH061398 U JP H061398U JP 4473892 U JP4473892 U JP 4473892U JP 4473892 U JP4473892 U JP 4473892U JP H061398 U JPH061398 U JP H061398U
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JP
Japan
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inching
pedal
brake
solenoid valve
valve
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JP4473892U
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己基男 西浜
博巳 阿知波
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住友エール株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フォークリフトトラックにおいて、操作性が
よく足元スペースが広いという1ペダル式インチング装
置の長所を備えつつ、ブレーキペダルとインチングペダ
ルが別々に設けられた2ペダル式インチング装置の長所
を兼ね備えたインチング機構を提供すること。 【構成】 マスターシリンダ10とインチングバルブ6
とを結ぶインチング操作回路6aに、開閉自在のソレノ
イドバルブ7を挿入し、該ソレノイドバルブ7を連通さ
せたときは、ペダル8の踏み下げによってインチング操
作およびブレーキ操作の双方が可能であり、前記ソレノ
イドバルブ7の連通を遮断したときは、ペダル8の踏み
下げによってブレーキ操作のみを可能とした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、フォークリフトトラック等の湿式多板式油圧クラッチを持つオー トマチックトランスミッションを備えた産業車両において、ブレーキ兼用インチ ングペダルの操作により、クラッチ油圧を制御して半クラッチ走行を可能にする インチング操作装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
フォークリフトトラックは、その作業の特殊性に鑑み、頻繁にインチング走行 を必要とするが、従来、フォークリフトトラック等の湿式多板式油圧クラッチを 持つオートマチックトランスミッションを備えた産業車両に用いられているイン チング装置には、ブレーキペダルとインチングペダルを兼用させた1ペダル式の ものと、ブレーキペダルのほかにインチングペダルを備えた2ペダル式のものと がある。
【0003】 従来知られている1ペダル式インチング装置は、単一のペダル操作によってマ スターシリンダの作動油を、インチング操作回路とブレーキ作動回路の双方に送 ることができるようになっており、ペダルが1つであるため操作性がよく、足元 スペースが広いという長所を持つ反面、ブレーキペダルとインチングペダルの双 方を備えた2ペダル式インチング装置に比べて、半クラッチ範囲が狭い,上 り坂の坂道発進が困難であるという問題点がある。
【0004】 上記の理由は、1ペダルの踏み下げストロークの中でインチングストローク 範囲とブレーキストローク範囲が設定されているため、ブレーキ力確保による制 約条件により必然的にインチングストローク範囲が狭くなり、半クラッチ範囲が 限られるということであり、また、の理由は、油圧制御回路におけるインチン グラインとブレーキラインとが繋がっているため、ペダルの踏み下げ力を弱める とブレーキ・インチング圧が低下して制動力を確保できず、上り坂においては、 発進時にクラッチが繋がるまでは自重により車両が後退するという現象が生じ、 坂道発進が困難となるのである。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
この考案は、上記の問題点を解決することを課題とするものであって、操作性 がよく足元スペースが広いという1ペダル式インチング装置の長所を備えつつ、 ブレーキペダルとインチングペダルが別々に設けられた2ペダル式インチング装 置の長所を兼ね備えたインチング機構を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
単一のペダル操作によって、マスターシリンダの作動油をインチング操作回路 とブレーキ作動回路の双方に送ることができる1ペダル式インチング装置におい て、マスターシリンダ10とインチングバルブ6とを結ぶインチング操作回路6 aに、開閉自在のソレノイドバルブ7を挿入し、該ソレノイドバルブ7を連通さ せたときは、ペダル8の踏み下げによってインチング操作およびブレーキ操作の 双方が可能であり、前記ソレノイドバルブ7の連通を遮断したときは、ペダル8 の踏み下げによってブレーキ操作のみが可能であることを特徴とする1ペダル式 インチング/ブレーキ装置を考案要旨とするものである。
【0007】
【実施例】
図1において、1はエンジン、2はその回転数を検出する回転センサ、3はト ランスミッション4の出力軸の回転数すなわち車両の走行速度を検出する速度セ ンサであって、回転センサ2によって検出されたエンジン1の回転数および速度 センサ3によって検出された車両の走行速度は、コントローラ(CPU)5に入 力され、該コントローラ5によって車両の走行状態を判断できるようになってい る。
【0008】 6はインチングバルブ、7は該インチングバルブ6の操作回路6aに挿入され たソレノイドバルブであって、コントローラ5によってON/OFF制御され、 エンジン回転数が所定の回転数以上であって、かつ、車両の走行速度が予め設定 された設定車速未満のときは図示のように連通しているが、車両の走行速度が前 記設定車速以上となったときは、コントローラ5からの信号によりソレノイド7 aがONされ連通が遮断されるようになっている。
【0009】 8はブレーキ/インチングペダル、9は該ペダル8の踏み込みの有無を検出す るペダルストローク検出器であって、その検出値は前記コントローラ5に入力さ れるようになっている。なお、図中10はマスターシリンダ、11はブレーキ、 11aはその作動回路、12はポンプである。
【0011】
【作用】
本考案装置は上記構成を備えているので、車両の走行状態に対応してソレノイ ドバルブ7を開閉することにより、ブレーキ/インチングペダル8を、インチン グ・ブレーキ兼用と、ブレーキ専用とに使い分けることができる。以下、具体的 に説明する。
【0012】 コントローラ5は、回転センサ2によって検出されたエンジン1の回転数およ び速度センサ3によって検出された車両の走行速度、ならびにペダルストーロー ク検出器9によって検出されたブレーキペダル踏み込みの有無によって、予め設 定された条件にしたがって、車両の走行状態が「インチング操作状態」か「通常 走行状態」かの判断をする。
【0013】 ここにいう「インチング操作状態」とは、エンジン回転数が所定の回転数以 上であって、車両の走行速度が設定車速以下であり、かつ、ブレーキペダル 8が踏まれているときを意味し、「通常走行状態」とは、前記の要件を満 たさないときを意味する。
【0014】 コントローラ5は、車両の走行状態が「インチング操作状態」にあると判断し たときは、ソレノイド7aにOFF信号を発し、図示のようにソレノイドバルブ 7を連通状態とし、「通常走行状態」にあると判断したときは、ソレノイド7a にON信号を発し、ソレノイドバルブ7の連通を遮断する。
【0015】 したがって、「インチング操作状態」のときにペダル8を踏み込めば、マスタ ーシリンダ10の作動油はインチングバルブ6の操作回路6aとブレーキ11の 作動回路11aの双方に流れ、インチング操作およびそれに続くブレーキ操作の 双方が可能となる。換言すれば、エンジンの回転数が所定の回転数以上であって 車両の走行速度が設定値未満の低速範囲においては、ブレーキ/インチングペダ ル8を、インチング/ブレーキ兼用として作動させることができる。
【0016】 一方、「通常走行状態」においては、コントローラ5からソレノイド7aに対 する出力信号はONとなりソレノイドバルブ7は遮断されているから、ペダル8 を踏み込んだとき、マスターシリンダ10の作動油はインチングバルブ6の操作 回路6aには流れず専らブレーキ11の作動回路11aに流れ、ブレーキ操作の みが可能となる。換言すれば、エンジンの回転数が所定の回転数に達していない 発進時や、所定の回転数以上であって且つ走行速度が設定値以上の高速範囲にお いては、ブレーキ/インチングペダル8をブレーキ専用として作動させることが できるから、坂道発進時のブレーキ操作や、高速走行時の急速なブレーキ操作が 可能となる。
【0017】
【効果】
本考案によれば、マスターシリンダ10とインチングバルブ6とを結ぶインチ ング操作回路6aに、開閉自在のソレノイドバルブ7を挿入し、該ソレノイドバ ルブ7を連通させたときは、ペダル8の踏み下げによってインチング操作および ブレーキ操作の双方が可能であり、前記ソレノイドバルブ7の連通を遮断したと きは、ペダル8の踏み下げによってブレーキ操作のみが可能であるから、単一の ブレーキ/インチングペダルによって、「インチング操作」と「通常のブレーキ 操作」に使い分けることができ、操作性がよく足元スペースが広いという1ペダ ル式インチング装置の長所を備えつつ、ブレーキペダルとインチングペダルが別 々に設けられた2ペダル式インチング装置の長所を兼ね備えたインチング機構を 提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案装置の回路図である。
【符号の説明】
1 エンジン 2 回転センサ 3 速度センサ 4 トランスミッション出力軸 5 コントローラ(CPU) 6 インチングバルブ 6a インチング操作回路 7 ソレノイドバルブ 7a ソレノイド 8 インチング/ブレーキペダル 9 ペダルストローク検出器 10 マスターシリンダ 11 ブレーキ 12 ポンプ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単一のペダル操作によって、マスターシ
    リンダの作動油をインチング操作回路とブレーキ作動回
    路の双方に送ることができる1ペダル式インチング装置
    において、マスターシリンダ(10)とインチングバルブ
    (6) とを結ぶインチング操作回路(6a)に、連通/遮断の
    2様に切替自在のソレノイドバルブ(7)を挿入し、該ソ
    レノイドバルブ(7) を連通させたときは、ペダル(8) の
    踏み下げによってインチング操作およびブレーキ操作の
    双方が可能であり、前記ソレノイドバルブ(7) の連通を
    遮断したときは、ペダル(8) の踏み下げによってブレー
    キ操作のみが可能であることを特徴とするフォークリフ
    トトラックのインチング/ブレーキ制御装置。
JP4473892U 1992-06-05 1992-06-05 フォークリフトトラックのインチング/ブレーキ制御装置 Expired - Lifetime JP2519802Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP4473892U JP2519802Y2 (ja) 1992-06-05 1992-06-05 フォークリフトトラックのインチング/ブレーキ制御装置

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JP4473892U JP2519802Y2 (ja) 1992-06-05 1992-06-05 フォークリフトトラックのインチング/ブレーキ制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH061398U true JPH061398U (ja) 1994-01-11
JP2519802Y2 JP2519802Y2 (ja) 1996-12-11

Family

ID=12699791

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08246420A (ja) * 1995-03-07 1996-09-24 Kozai Kanaami Seisakusho:Kk 落石防護柵のワイヤロープの間隔維持具及び固定用座金及びそれらを使用した落石防護柵
JPH10291432A (ja) * 1997-04-22 1998-11-04 Toyota Autom Loom Works Ltd トルクコンバータ車の制動装置
JP2010132414A (ja) * 2008-12-05 2010-06-17 Tcm Corp 荷役車両

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JPH10291432A (ja) * 1997-04-22 1998-11-04 Toyota Autom Loom Works Ltd トルクコンバータ車の制動装置
JP2010132414A (ja) * 2008-12-05 2010-06-17 Tcm Corp 荷役車両

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