JPH0613766U - ボタン付けミシンのボタン供給装置 - Google Patents

ボタン付けミシンのボタン供給装置

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JPH0613766U
JPH0613766U JP5837992U JP5837992U JPH0613766U JP H0613766 U JPH0613766 U JP H0613766U JP 5837992 U JP5837992 U JP 5837992U JP 5837992 U JP5837992 U JP 5837992U JP H0613766 U JPH0613766 U JP H0613766U
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button
rotating
buttons
sewing machine
locking pin
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JP5837992U
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Inventor
一也 鈴木
真一 坂本
広男 高橋
Original Assignee
ジューキ株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ボタンBの安定供給を維持するとともに、ボ
タン有無検知動作を確実に実行させて、ボタン付けミシ
ンの信頼性を向上させる。 【構成】 ボタン位置修正機構60の回動爪61による
ボタン有無検知動作をなくすように、ボタン搬送体2
0,25の搬送終端位置に至る途中部分に、ボタン有無
検知動作を行うボタン検知機構50を設けるとともに、
ボタン位置修正機構60に、回動爪61をボタン位置寄
せ直前の非接触位置に停止させるストッパー機構を設け
ることによって、旋回アーム28の係止ピン28a上の
ボタンBを自由回転状態とし、ボタン嵌着機構40によ
るボタンBの回転移動(すりもみ)を円滑に行わせるこ
とができるようにしたもの。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ボタン搬送機構によってボタン供給部からボタンを順次取り出して 供給するようにしたボタン付けミシンのボタン供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ボタン付けミシンにボタンを順次供給するボタン供給装置が知られて いる。このボタン供給装置では、所定の縫着孔を有するボタンが、ボタン供給部 から順次排出させられるとともに、このボタン供給部から順次送出されるボタン のそれぞれが、ボタン搬送機構により1個づつ一定間隔を介して保持されつつ、 所定の移動経路に沿って搬送移動され、搬送終端位置において排出される。さら に前記移動経路における搬送終端位置の直下には、旋回アームが配置されており 、この旋回アームの係止ピン上に落下され嵌合されたボタンは、上記旋回アーム の回動によってボタン付けミシンまで搬送される。
【0003】 旋回アームの係止ピンにボタンを嵌合させるにあたっては、まずボタン位置修 正機構の回動爪を作動させてボタンの位置寄せを行い、上記係止ピンの中心位置 までボタンを移動させる。ついでボタン位置修正機構の回動爪により位置寄せさ せられたボタンをボタン嵌着機構により回転移動させ、これにより前記旋回アー ムの係止ピンにボタンの縫着孔を嵌挿させるようになっている。
【0004】 上記ボタン位置修正機構においては、例えば図14(a)に示されているよう に、旋回アームにおける係止ピンの中心位置Oの回りに3体の回動爪1が配置さ れている。それらの各回動爪1は、支持ピン2により回動自在に取り付けられて おり、回動爪1の各中心側端部が上記中心位置Oに対して近接・離間するように 構成されている。また各回動爪1の後端部は、円弧状のリンク3によって連結さ れており、図示を省略した駆動ソレノイドによって、各回動爪1が互いに同期し て回動されるようになっている。すなわち前記移動経路における搬送終端位置か ら位置決めされることなく落下されたボタンは、当該ボタンの外周部に上記各回 動爪1の中心側端部が当接されることによって所定位置に位置決めが行われてい る。
【0005】 このとき上記ボタン位置修正機構は、ボタン検知機構を兼用しており、回動爪 1のうちの1体から延出する検知ロッド1aの先端位置が、位置センサー4によ って検出されるようになっている。すなわちボタンが、前記移動経路の搬送終端 位置まで正常に送られてきて、図14(b)に示されているように回動爪1にボ タンBが狭持された場合においては、回動爪1は、中心位置へ至る途中の位置で あるボタンBの外周位置で停止される。したがってこのときには上記位置センサ ー4からオフ信号が送出される。一方ボタンの残量が少なくなる等の原因によっ て、ボタンの搬送が正常に行われなかった場合には、図14(c)に示されてい るように、回動爪1は、ボタンを狭持することなく中心位置まで回動される。し たがってこのときには上記位置センサー4からオン信号が送出される。そしてこ のようなボタン検知機構からのオン・オフ信号に基づいてボタン有無検知動作が 行われる。
【0006】 回動爪1の作動によりボタンBが狭持されてボタン検知機構からオフ信号が送 出された場合には、旋回アームの係止ピンの中心位置まで位置寄せさせられてい るボタンが、上述したようにボタン嵌着機構により回転移動(すりもみ)させら れて、上記係止ピンにボタンの縫着孔が嵌挿させられる。一方ボタンの供給が行 われずにボタン検知機構からオン信号が送出された場合には、ボタン嵌着機構及 び旋回アームは待機状態に置かれる。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
ところが上述のように、ボタンの位置寄せを行なうボタン位置修正機構とボタ ン検知機構とを兼用させるべく、回動爪1によってボタンBを狭持させる場合に は、回動爪1の狭持力によってボタンの回転移動が行われ難くなってしまい、ボ タン検知動作後にボタン嵌着機構によって行われるボタンの回転移動(すりもみ )が円滑に行われなくなることがある。その場合には、旋回アームにボタンが保 持されなくなることがあり、ボタンの安定供給を継続させる上での支障となるお それがある。
【0008】 そこで本考案は、ボタン嵌着機構によるボタンの回転移動(すりもみ)を円滑 に行わせてボタンの安定供給を維持しつつ、ボタン検知動作を確実に実行するこ とができるようにしたボタン付けミシンのボタン供給装置を提供することを目的 とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本考案は、所定の縫着孔を有するボタンを順次排出さ せるボタン供給部と、このボタン供給部から順次送出されるボタンのそれぞれを 、1個づつ一定間隔を離して保持する複数のボタン挿通部を有し、当該ボタン挿 通部を所定の移動経路に沿って搬送移動させ上記移動経路の搬送終端位置におい てボタンを排出させるボタン搬送機構と、前記移動経路の搬送終端位置直下でボ タンを受け取る係止ピンを有し、ボタン付けミシンのボタン狭持部まで水平往復 移動を行う旋回アームと、上記旋回アームの係止ピン上のボタンを中心位置に位 置寄せする回動爪を有するボタン位置修正機構と、当該ボタン位置修正機構の回 動爪により位置寄せさせられたボタンを回転移動させることによって、前記旋回 アームの係止ピンにボタンの縫着孔を嵌挿させるボタン嵌着機構と、を備えたボ タン付けミシンのボタン供給装置において、前記ボタン位置修正機構は、中心位 置への位置寄せ直前に回動爪をボタンと非接触の位置に停止させるストッパー機 構を備えているとともに、前記ボタン搬送機構における移動経路の途中には、ボ タン挿通部内にボタンが存在しているか否かを検知するボタン検知機構が設けら た構成を有している。
【0010】
【作用】
このような構成を有する装置では、ボタン搬送体の搬送終端位置に至る途中部 分で、ボタン検知機構によるボタン有無検知動作が行われるため、ボタン位置修 正機構の回動爪によりボタン有無検知動作を行うことを要しなくなり、当該ボタ ン位置修正機構の回動爪によりボタンを完全にチャックし保持する必要がない。 したがって上記回動爪を、ストッパー機構によってボタンの中心寄せ位置の直前 位置に停止させることが可能となり、旋回アームの係止ピン上のボタンが自由回 転状態になされてボタン嵌着機構によるボタンの回転移動が円滑に行われるよう になっている。
【0011】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。 図1ないし図13に示されているように、作業台11上には、ボタン付けミシ ン12が設置されており、このボタン付けミシン12には、ボタンBをミシンベ ッド12a上で水平に保持する一対のボタン保持腕(ボタン狭持部)12b,1 2bが昇降可能に設けられている。
【0012】 また同じく作業台11上には、上記ボタン付けミシン12から所定量離して段 付円筒状のボタン供給部13が固定されている。このボタン供給部13の底面部 13aには、多数のボタンBが収納されているとともに、螺旋状のボタン通路1 3bが内壁面に形成されており、上記底面部13aに収容されている多数のボタ ンBのそれぞれが、所定の微振動によってボタン通路13bに沿って上昇してい き、最終的には、表面を上に向けた状態でボタンBが、上端壁に切り欠き形成さ れた搬出口13cから順次連続的に排出するように構成されている。
【0013】 さらに上記作業台11上には、インデックスモータ15を介して円盤状の第1 の回動板14が、ほぼ水平に保持されており、モータシャフト15aとともに1 /4回転毎に間欠的にインデックス回転するように構成されている。この第1の 回動板14の周縁部には、一個のボタンBを嵌挿させ得る程度の大きさを有する ボタン挿通部14aが切り欠き形成されている。このボタン挿通部14aは、4 個設けられており、第1の回動板14の間欠停止時において、前記ボタン供給部 13の搬出口13cの近傍に順次停止するように配置されている。なお上記ボタ ン挿通部14aの切り欠き開口幅は、一つのボタン挿通部14a内に複数のボタ ンが挿入されるのを防止するため、用いるボタンの最小ボタン径の2倍未満の寸 法に設定されている。
【0014】 上記第1の回動板14には、下面側より第1のボタン支持体16が嵌合されて おり、これら第1の回動板14及び第1のボタン支持体16によって、第1の回 転搬送体20が構成されている。第1のボタン支持体16は、薄型円筒状に形成 されており、円盤状の底部16aと、この底部16aの周縁に突設された環状突 部16bとを有し、縦長円筒状の保持部材16cを介して作業台11上に保持さ れている。この第1のボタン支持体16の環状突部16bには、前記ボタン供給 部13の搬出口13cに対向するようにしてボタン導入口16b1が切り欠き形 成されている。また上記底部16aには、上記ボタン導入口16b1から直径方 向反対側の180度回転位置に、第1の搬出口16a1が形成されている。この 第1の搬出口16a1は、第1の回動板14の間欠回転停止時において、当該第 1の回動板14のボタン挿通部14aと連通する位置に配置されている。
【0015】 また上記第1のボタン支持体16の底部16aには、裏ボタン排出口16b2 が形成されている。この裏ボタン排出口16b2は、前記ボタン導入口16b1 と第1の搬出口16a1の中間位置、すなわちボタン供給部13の搬出口13c から90度回転した第1の回動板14のボタン挿通部14aと連通する位置に形 成されており、当該裏ボタン排出口16b2を開閉する開閉板17が付設されて いる。この開閉板17は、図5に示されているように、ボタン支持体16の下面 に進退可能に嵌合されており、ソレノイド18の作動によりリンク部材19を介 して進退されるように構成されている。
【0016】 さらに上記第1のボタン支持体16に設けられた裏ボタン排出口16b2の直 上位置には、ボタン表裏検出器36が設けられている。このボタン表裏検出器3 6は、外筒部の内部に内筒部が上下動可能に嵌合されているとともに、内筒部の 内部上面にはマイクロスイッチが固定されており、さらにこのマイクロスイッチ の下方には、当該マイクロスイッチに接離する作動ロッド(棒状体)が、上下動 可能に嵌送されている。この作動ロッドは、ばねにより下方へ付勢されており、 ボタン検出時には、前記第1の回動板14のボタン挿通部14a内に嵌挿されて いるボタンB上へ内筒部が下降しボタンBに当接する。この時、ボタンBの表面 が上方に向いていれば、作動ロッドがボタンBの表面に形成されている凹面部内 に挿入されるのみで、ボタンBとは当接せず、マイクロスイッチと非接触状態に あるため、マイクロスイッチはオフとなる。これに対し、ボタンBの裏面が上方 に向いていれば、作動ロッドはボタンBの裏面に当接し、内筒部に対して相対的 に上昇するため、その上端部でマイクロスイッチをオンさせる。このようにマイ クロスイッチのオン,オフによりボタン挿通部14a内に嵌挿されているボタン Bの表面が上方を向いているか否かを検出し得るようになっている。
【0017】 また符号37は、前記第1のボタン支持体16に形成された裏ボタン排出口1 6a2の下方からボタン供給部13の上方にわたって掛け渡されたコンベアを示 しており、前記裏ボタン排出口16a2から排出されたボタンBをボタン供給部 13内へ返送するように構成されている。
【0018】 第2の回動板21は、インデックスモータ(ボタン送りモータ)22を介して 作業台11上に設けられており、前記第1のボタン支持体16の下面側に一部が 重合するように水平に保持されている。この第2の回動板21は、インデックス モータ22のモータシャフト22aにより1/8回転毎に間欠的にインデックス 回転するように構成されている。この第2の回動板21の1/8回転毎のインデ ックス間欠回転と、前記第1の回動板14の1/4回転毎のインデックス間欠回 転とは、相互に同期して行われるようになっている。
【0019】 また上記第2の回動板21の周縁部には、8個のボタン挿通部21aが等間隔 に貫通形成されている。これらの各ボタン挿通部21aは、前記第1の回動板1 4のボタン挿通部14aの開口幅よりやや大きな開口径に設定されており、用い るボタンの最小ボタン径の2倍以上の寸法に設定されている。そしてこれらボタ ン挿通部21aの間欠停止位置は、前記第1のボタン支持体16の第1の搬出口 16a1に一致するように設定されている。すなわちこれら両回動板21,14 の各ボタン挿通部21a,14aは、第2の回動板21及び第1の回動板14の 間欠停止時において、前記第1のボタン支持体16の第1の搬出口16a1に連 通されるように構成されている。
【0020】 上記第2の回動板21の下面側には、平板状の第2のボタン支持体23が保持 部材24を介して重ね合せられており、これら第2の回動板21及び第2のボタ ン支持体23によって、第2の回転搬送体25が構成されている。上記第2のボ タン支持体23の周縁部には、前記第2の回動板21の間欠停止時において、当 該第2の回動板21のボタン挿通部21aと連通する第2の搬出口23aが切り 欠き形成されている。この第2の搬出口23aは、ボタンの搬送最終位置、すな わち前記第1のボタン支持体16の第1の搬出口16a1との連通位置から直径 方向反対側の180度回転位置に配置されている。この第2の回転搬送体25と 前述した第1の回転搬送体20とによって、ボタン搬送体が構成されている。上 記第2のボタン支持体23の第2の搬出口23aの直下には、図示を省略したシ ャッタが付設されており、このシャッタが、ソレノイドにより所定のタイミング で開閉されることによって、上記第2の搬出口23aが開放・閉塞されるように 構成されている。
【0021】 また前記第2の回転搬送体25における移動経路の途中には、ボタン挿通部2 1a内にボタンが存在しているか否かを検知するボタン検知機構50が設けられ ている。このボタン検知機構50は、前記第1のボタン支持体16の第1の搬出 口16a1と、第2の搬出口23aの形成位置であるボタン搬送最終位置との間 の中間位置、より具体的には前記第2の回動板21の1/8回転毎の間欠回転に おいて、ボタン搬送最終位置より3つ手前側の間欠回転停止位置に配置されてい る。このボタン検知機構50は、特に図9に示されているように、アクチュエー タ51の出力軸51aの下端に押え板52を設けてなるものであり、上記出力軸 51aは、アクチュエータ51の本体から上方側にも突出されている。そしてこ の出力軸51aの上端部分の側部には、当該出力軸51aの上下動を検出してオ ン・オフ信号を送出するセンサースイッチ53が、支持台54を介して配置され ている。
【0022】 上記アクチュエータ51は、前記第2の回転搬送体25の1/8回転毎のイン デックス間欠回転と同期して通電されており、図10(a)のように待機状態に あるアクチュエータ51の直下位置に、上記第2の回動板21のボタン挿通部2 1aが来たときに通電が行われる。そして図10(b)のように、ボタン挿通部 21a内にボタンが存在している場合には、アクチュエータ51の出力軸51a 先端に取り付けられた押え板52が、ボタンB上に圧接した時点で停止し、上記 センサースイッチ53からオフ信号が送出される。一方図10(c)のように、 ボタン挿通部21a内にボタンが存在していない場合には、アクチュエータ51 の出力軸51a先端の押え板52は、ボタン挿通部21aの下面まで下降してし まい、上記センサースイッチ53からはオン信号が送出される。これらセンサー スイッチ53からの送出信号を用いた制御系については後述する。
【0023】 また上記第2の回転搬送体25とボタン付けミシン12との間の作業台11上 には、支持台27が固定されており、その支持台27の側面に、アーム回動モー タ26が取り付けられている。このアーム回動モータ26の回動軸26aは、前 記第2の回動板21の間欠回転動作に同期して所定の角度範囲を往復回転するよ うになっている。このアーム回動モータ26の回動軸26aの下端部には、旋回 アーム28の基部側が固定されており、旋回アーム28の先端部側に上面に突設 された4本の係止ピン28a(図7参照)が、水平面内において往復回転移動を 行うように構成されている。この旋回アーム28の係止ピン28aにおける往復 回転移動の範囲は、前記ボタン支持体23の第1の搬出口23aの直下位置と、 ボタン付けミシン12のボタン狭持部12bとの範囲に設定されている。
【0024】 さらに前記ボタン支持体23の第1の搬出口23aの直下位置には、当該第1 の搬出口23aから排出されたボタンを、上記旋回アーム28における係止ピン 28aの中心位置まで位置寄せするボタン位置修正機構60が配置されている。 このボタン位置修正機構60は、特に図8に示されているように、旋回アーム2 8における係止ピン28aの中心位置Oの回りに配置された3体の回動爪61を 有している。これら各回動爪61は、上記中心位置Oと同心上に等間隔で配置さ れた支持ピン62により回動自在に取り付けられており、当該回動爪61の各中 心側前端部61aが、上記中心位置Oに対して近接・離間するように構成されて いる。またこの各回動爪61の後端部61bは、円弧状のリンク63によって連 結されており、図示を省略した駆動ソレノイドによって、各回動爪61が互いに 同期して回動されボタンを中心位置まで位置寄せするようになっている。
【0025】 このようなボタン位置修正機構60には、上記回動爪61のストッパー機構が 設けられている。この回動爪61のストッパー機構は、後述する制御機構によっ て構成されており、各回動爪61は、ボタンを中心位置Oまで位置寄せする直前 の位置、例えばボタンBの外周より+0.2mmだけ離れた位置に停止されるよう に構成されている。したがって各回動爪61は、位置寄せ後にボタンBと非接触 の位置に維持される。
【0026】 さらに前記ボタン支持体23の第1の搬出口23aの直上位置には、前記旋回 アーム28の係止ピン28aにボタンの縫着孔を嵌挿させるボタン嵌着機構40 が配置されている。このボタン嵌着機構40は、上記ボタン位置修正機構60の 回動爪61により位置寄せさせられたボタンBを回転移動させるものであり、前 記支持台27を介して昇降及び回動可能に保持された棒状のボタン押圧部材29 を備えている。ボタン押圧部材29の下端位置には、高摩擦部材29aが装着さ れているとともに、リンク部材30,31を介してシリンダ32のロッド32a に連結されており、さらにギア33,34を介してモータ35の回動シャフト3 5aに連結されている。したがって上記シリンダロッド32aの進退に連動して 、上述したボタン排出位置上を昇降されるとともに、回動シャフト35aの回動 に応じて回動されるように構成されている。
【0027】 図11は、上述した第2の回転搬送体25、ボタン検知機構50、ボタン位置 修正機構60、旋回アーム28及びシャッタの駆動制御装置を示すブロック図で ある。この実施例における制御装置は、CPU71a、ROM71b、RAM7 1c等から成る周知のマイクロコンピュータ71により構成されている。そして 前記CPU71aには、入力操作装置72より送出される種々の入力データをは じめ、前記ボタン検知機構50のセンサースイッチ53からのオン,オフ信号等 が入力されており、それらの入力に基づき、上述したインデックスモータ22、 回動爪駆動ソレノイド、アーム回動モータ26及びシャッターソレノイドを適宜 駆動させるように構成されている。
【0028】 以上の構成に基づき、次に作用を説明する。 入力操作装置72からボタン供給開始指令が入力されると、第1,第2の回動 板14,21が間欠的に回転されて行き、第1の回動板14のボタン挿通部14 aが順次ボタン供給部13の排出口13cにて停止される。その間にボタン供給 部13の排出口13cから排出されるボタンBは、ボタン挿通部14a内に嵌挿 され、ボタン保持体16の底面部16aによって水平に支持される。ボタン挿通 部14a内に嵌挿されたボタンBは、ボタン支持体16の環状突部16bに案内 されながら、第1の水平弧状経路O1に沿って回動板14と共に1/4回転毎に 間欠的に回転移動して行く。
【0029】 またこの第1の回動板14の各間欠停止時に同期して、ボタン表裏検出器36 の内筒部が下降され、ボタン供給部13から移動して来るボタン挿通部14a内 のボタンBに対し、その上面が表面であるか裏面であるかの検出動作が実行され る。そして検出されたボタンBの表面が上方を向いていた場合には、ボタン表裏 検出器36のマイクロスイッチからオフ信号が出力されるため、ソレノイド18 は作動されることなく、開閉板17によって裏ボタン排出口16a2が閉状態に 保たれる。従って裏ボタン排出口16a2に達したボタンBは、ここで排出され ずに次の停止位置、すなわち第1の搬出口16b1へと移動して行く。
【0030】 第1の搬出口16b1に達したボタンBは、直下位置で間欠停止されている第 2の回動板21のボタン挿通部21a内に落下し、第2のボタン支持体23によ り保持される。すなわちボタンBは、第1の回転搬送体20から第2の回転搬送 体25へと受け渡される。
【0031】 第2の回転搬送体25へ受け渡されたボタンBは、前記第1の回動板14と同 期して1/8回転毎に間欠回転する第2の回動板21により、第2の弧状経路O 2に沿って移動されて行き、第1の送出口16b1の下方から1/2回転移動し た時点で搬送終端位置に達し、この位置に形成されている第2の搬出口23aか ら、その直下に位置しているシャッタが開放されることによって旋回アーム28 の係止ピン28a上へ落下する。
【0032】 またこの搬送終端位置に至る第2の弧状経路O2の途中部分では、ボタン検知 機構60によるボタン有無検知動作が行われる。すなわち図12に示されている ように、ボタン有無検知動作が開始されると、まず前記第2の回転搬送体25に おける第2の回動板21が、インデックスモータ22によって1/8回転のイン デックス送りが行われ、ボタン挿通部21aが1つ分だけ進められる(ステップ 1)。ついでボタン検知機構50のアクチュエータ51に通電がおこなわれ、当 該アクチュエータ51の出力軸51aが下降される(ステップ2)。そしてボタ ン挿通部21a内にボタンBが存在している場合には(図10(b)参照)、ボ タン検知機構50のセンサースイッチ53から前記CPU71aにオフ信号が送 出され、ボタン有の情報が記憶される(ステップ4)。一方ボタン挿通部21a 内にボタンが存在していない場合には(図10(c)参照)、センサースイッチ 53からCPU71aにオン信号が送出され、ボタン無の情報が記憶される(ス テップ5)。
【0033】 次に、上述のようにして記憶されたボタン有無の情報に基づいて、回動爪61 が配置されている部位におけるボタンの有無が判断され(ステップ6)、ボタン 有の場合には、CPU71aから、シャッタソレノイド及び回動爪駆動ソレノイ ドに作動指令信号が発せられ、シャッタの開放が行われるとともに、回動爪駆動 ソレノイドによりボタン位置修正機構60における3体の回動爪61が駆動され る(ステップ7)。これによりボタンBは、前記旋回アーム28の係止ピン28 aの中心位置まで位置寄せされる。このとき上記3体の回動爪61は、ストッパ ー機構によって、ボタンBを中心位置まで位置寄せする直前の位置に停止される 。したがって旋回アーム28の係止ピン28a上のボタンは自由回転状態に置か れる。
【0034】 一方ボタン無の場合には、CPU71aから、シャッタソレノイド及び回動爪 駆動ソレノイドに作動指令信号が発せられることはなく、シャッタが閉塞された まま上記ステップ1に戻され、次の検出動作に入る。
【0035】 旋回アーム28の係止ピン28aの中心位置に寄せられたボタンBは、ボタン 嵌着機構40により回転移動させられ、旋回アーム28の係止ピン28aにボタ ンBの縫着孔が嵌挿させられる。すなわちシリンダ32及びモータ35が作動さ れると、排出位置上方に位置しているボタン押圧部材29が回転されつつ下降さ れ、このボタン押圧部材29の下端部に設けられている高摩擦部材29aが、ボ タンBの上面(実面)に圧接される。これによりボタンBが上記係止ピン28a 上で回転され、ボタンBの縫着孔が係止ピン28aに合致したときに嵌合が行わ れ、旋回アーム28により確固に保持される。
【0036】 この後旋回アーム28は、CPU71aによって作動するアーム駆動モータ2 6により回動軸26aを中心に矢符C方向へ水平に回転され、保持しているボタ ンBを一対のボタン挟持部12b,12b間に圧入させて保持させる。ここでボ タン挟持部12b,12bは、一旦上昇されてボタンBを係止ピン28aから抜 脱させ、それに応じて旋回アーム28は元の搬送終端位置へ復動されて矢符C’ 方向へ回転される。次に第2の排出口23aから排出されて来るボタンBを保持 すべく待機状態に入る。
【0037】 このように本実施例においては、第1,第2の回動板14,21及び旋回アー ム28が、ボタン供給部13より排出されるボタンBを一個ずつ強制的に移動さ れてミシン12への供給が行われる。そしてこのときボタン搬送体の搬送終端位 置に至る途中部分で、ボタン検知機構50によるボタン有無検知動作が行われる ため、ボタン位置修正機構60の回動爪61によりボタン有無検知動作を行う必 要がなくなる。したがってボタン位置修正機構60の回動爪61によりボタンB を完全にチャックする必要がなくなり、本実施例のようにストッパー機構を用い て、上記回動爪61をボタンBの中心寄せ位置の直前位置に停止させることが可 能となる。その結果、旋回アーム28の係止ピン28a上のボタンBが自由回転 状態に置かれることとなり、ボタン嵌着機構40によるボタンBの回転移動(す りもみ)が円滑に行われるようになっている。
【0038】 ところで上述のボタン表裏検出器26により、ボタン挿通部14a内に嵌送さ れているボタンBの裏面が上向きであると検出された場合には、同検出器36か らのオン信号を受けてソレノイド18が作動されて、開閉板17を後退させ、裏 ボタン排出口16a2が開状態とされる。その結果、そこに搬送されていた裏返 しのボタンBが前記排出口16a2からコンベア37上へと排出される。排出さ れたボタンBは、コンベア37によって自動的にボタン供給部13内へと搬送さ れる。したがってボタン供給部13から裏返ったボタンBが送出されたとしても 、このボタンBがミシン12へ供給されることはない。
【0039】 また図13に示されている実施例におけるボタン検知機構80は、第1のボタ ン支持体16の環状突部16bに圧電素子81が取り付けられてなるものであり 、第1の回動板14のボタン挿通部14a内に収容されたボタンBが、上記圧電 素子81に接触されることによって、ボタン有無検知動作が行われるように構成 されている。すなわち第1の回動板14のボタン挿通部14a内にボタンBが存 在する場合には、当該第1の回動板14の回転時に生じる遠心力によって、ボタ ンBが上記圧電素子81に接触され、そのとき発せられる検知信号に基づいて、 上述した実施例と同様な制御動作が行われるようになっている。また第1の回動 板14のボタン挿通部14a内にボタンBが存在していない場合には、上記圧電 素子81には非接触に維持され、検知信号は発せられない。 このような実施例装置においても、上述した実施例装置と同様な作用・効果を 得ることができる。
【0040】 なおボタン検知機構は、上記実施例に示したものに限られるものではなく、そ の他の例えば光センサ等、種々のものを用いることが可能である。
【0041】 また上記実施例では、4個のボタン縫着孔を有する、所謂4つ孔ボタンを対象 としたため、旋回アーム28に4本の係止ピン28aを設けたが、2つ孔ボタン の供給を行う場合には、ボタン縫着孔の位置に合わせて2本の係止ピンを設けれ ば良い。
【0042】 さらに第1,第2の回動板14,21の間欠回転の角度、ボタン挿通部14a 及び21aの数、ボタン供給部13の送出孔13cの位置並びに第1,第2のボ タン支持体16,23の搬出口16a2,23aの位置等についても、必要に応 じて適宜変更可能である。例えば、ボタン挿通部14aの数を2個または3個あ るいは、5個以上としたり、ボタン挿通部21aの数を2個ないし7個あるいは 9個以上としたりすることも可能である。さらに、ボタン供給部13から旋回ア ーム28に至るボタンの搬送を3個以上の回転搬送体により行うようにすること も可能である。
【0043】
【考案の効果】
以上述べたように本考案におけるボタン付けミシンのボタン供給装置は、ボタ ン搬送体の搬送終端位置に至る途中部分でボタン有無検知動作を行うボタン検知 機構を備えているとともに、ボタン位置修正機構に、回動爪を位置寄せ直前のボ タン非接触位置に停止させるストッパー機構を設けることによって、このボタン 位置修正機構の回動爪によるボタン有無検知動作をなくし、旋回アームの係止ピ ン上のボタンを自由回転状態としたものであるから、ボタン嵌着機構によるボタ ンの回転移動(すりもみ)を円滑に行わせることができ、これによりボタンの安 定供給を維持するとともに、ボタン検知動作を確実に実行することができ、ボタ ン付けミシンの信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例におけるボタン付けミシン装
置の全体を示す外観斜視説明図である。
【図2】図1に表された装置の平面説明図である。
【図3】図1に表された装置の側面説明図である。
【図4】第1の回転搬送体を表した分解斜視説明図であ
る。
【図5】第1のボタン支持体を表した底面説明図であ
る。
【図6】第2の回転搬送体を表した分解斜視説明図であ
る。
【図7】旋回アームを表したものであって、(a)は平
面図、(b)は側面図である。
【図8】ボタン位置修正機構を表した外観説明図であ
る。
【図9】ボタン検知機構を表した外観説明図である。
【図10】ボタン検知機構の検知動作を表した側面説明
図である。
【図11】ボタン有無検知動作を実行するための制御回
路を表したブロック線図である。
【図12】図11に表された制御回路により実行される
ボタン有無検知動作の手順を表したフロー図である。
【図13】本考案の他の実施例におけるボタン検知機構
を表した外観斜視説明図である。
【図14】従来におけるボタン検知機構を表したもので
あって、(a)は待機状態を、(b)はボタン保持状態
を、(c)はボタン無し状態をそれぞれ表した平面図で
ある。
【符号の説明】
B ボタン 12 ボタン付けミシン 13 ボタン供給部 14,21 回動板 14a,21a ボタン挿通部 15,22 インデックスモータ(ボタン送りモータ) 20,25 回転搬送体 28 旋回アーム 28a 係止ピン 40 ボタン嵌着機構 50 ボタン検知機構 51 アクチュエータ 53 センサースイッチ 60 ボタン位置修正機構 61 回動爪

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の縫着孔を有するボタンを順次排出
    させるボタン供給部と、 このボタン供給部から順次送出されるボタンのそれぞれ
    を、1個づつ一定間隔を離して保持する複数のボタン挿
    通部を有し、当該ボタン挿通部を所定の移動経路に沿っ
    て搬送移動させ上記移動経路の搬送終端位置においてボ
    タンを排出させるボタン搬送機構と、 前記移動経路の搬送終端位置直下でボタンを受け取る係
    止ピンを有し、ボタン付けミシンのボタン狭持部まで水
    平往復移動を行う旋回アームと、 上記旋回アームの係止ピン上のボタンを中心位置に位置
    寄せする回動爪を有するボタン位置修正機構と、 当該ボタン位置修正機構の回動爪により位置寄せさせら
    れたボタンを回転移動させることによって、前記旋回ア
    ームの係止ピンにボタンの縫着孔を嵌挿させるボタン嵌
    着機構と、 を備えたボタン付けミシンのボタン供給装置において、 前記ボタン位置修正機構は、中心位置への位置寄せ直前
    に回動爪をボタンと非接触の位置に停止させるストッパ
    ー機構を備えているとともに、 前記ボタン搬送機構における移動経路の途中には、ボタ
    ン挿通部内にボタンが存在しているか否かを検知するボ
    タン検知機構が設けられていることを特徴とするボタン
    付けミシンのボタン供給装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101555651A (zh) * 2008-04-09 2009-10-14 Juki株式会社 纽扣判别装置
JP2010012029A (ja) * 2008-07-03 2010-01-21 Juki Corp ボタン供給装置
JP2010104569A (ja) * 2008-10-30 2010-05-13 Juki Corp ボタン表裏判定方法およびボタン表裏判定装置
KR101511936B1 (ko) * 2008-04-01 2015-04-14 쥬키 가부시키가이샤 단추공급장치

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