JPH06136799A

JPH06136799A - 小便器清掃装置

Info

Publication number: JPH06136799A
Application number: JP31145792A
Authority: JP
Inventors: Hiroyuki Inagaki; 博之稲垣
Original assignee: Toto Ltd
Current assignee: Toto Ltd
Priority date: 1992-10-27
Filing date: 1992-10-27
Publication date: 1994-05-17

Abstract

(57)【要約】【構成】壁面３に沿って小便器１１を複数並設し、小
便器１１は周囲のケースよりも壁面側に凹入して配設さ
れるように構成し、小便器を配設したケース６の凹部９
を開閉自在に覆う蓋体１８を設け、蓋体で覆われた小便
器を含む凹部内に洗浄水を供給する洗浄水供給機構１６
を設けた小便器清掃装置。【効果】小便器、周辺部の洗浄を全自動化、或いは自
動化して行うことができ、特に凹所に個々の設けた分割
タイプの蓋体の閉蓋、或いは蓋体を目的とする凹所に移
動させて閉蓋する場合の何れにおいても、個々の小便器
の洗浄、清掃が行え、トイレルームを全面的に閉鎖する
ことなく、利用状態を確保しつつ洗浄、清掃が行える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、カバーの奥に小便器を
凹設したタイプの小便器の清掃装置に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】左右に複数の小便器を並設した公衆利用
式の小便器が実用に供されており、この種の小便器は複
数人が同時に使用可能であり、駅や多人数利用の施設等
に配備される。この種の小便器は、多人数の利用者が利
用するので汚れ易く、従って、清掃を頻繁に行い、清潔
に保つことが望ましい。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、かかる小便
器の清掃は通常トイレを閉鎖して行っており、清掃中は
利用できないこと、清掃は洗剤とブラシを用いて作業者
が手作業で行っており、作業者の確保に問題があり、頻
繁に清掃作業を行うことは、多くの人手を要することか
ら人手不足の現状では困難である。又トイレの清掃作業
者は高齢化の傾向にあり、従来の作業は負荷が大きく、
清掃作業の簡易化が要望される。

【０００４】本発明は、かかる従来の人手に依存する小
便器の清掃作業に鑑みなされたもので、その目的とする
処は、小便器の清掃を自動化して行うことを可能とし、
小便器の清掃を能率良く、合理的に省力化して行わせ、
又トイレを閉鎖することなく清掃を行い得るようにした
小便器清掃装置を提供するにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めの手段は、トイレルームの壁面に沿って小便器を複数
並設し、小便器は周囲のケースよりも壁面側に凹入して
配設されるように構成し、小便器を配設したケースの凹
部を開閉自在に覆う蓋体を設け、且つ蓋体で覆われた小
便器を収容するケース凹部内に、洗浄水を供給する洗浄
水供給機構を設けた小便器清掃装置である。又、上記蓋
体は、小便器のケースの左右に設けられ、ケース内部か
ら対向するように分割蓋体を引出して小便器を覆って小
便器を洗浄するようにし、更に、上記蓋体は、複数の小
便器前面に設けられ、上面、前面が同一面のケース前面
に設けられ、左右に移動可能で個々の小便器を個別に閉
蓋し、洗浄するようにし、更に又、上記小便器の前方に
突出したケースの便器側左右に、洗浄水吐出部を設け、
又、上記分割蓋体は、駆動機構で開閉するように構成し
たことである。

【０００６】

【作用】上記手段によれば、小便器を個々の蓋体、或い
は複数の小便器のカバー間を移動する蓋体によって塞
ぎ、洗浄水を供給して便器、汚垂石部分、便器の側部等
の洗浄、清掃が行え、人手に依存することなく、自動化
して小便器の洗浄が行える。

【０００７】

【実施例】以下に本発明の一実施例を添付した図面に従
って詳述する。図１は清掃装置を含む小便器の斜視図
で、開蓋利用可能な状態と、閉蓋して洗浄状態を示す図
を含み、洗浄状態の図を破断して示した図、図２は小便
器の縦断側面図、図３は図２の３―３線断面図で蓋体を
開いて利用可能な状態を示した図、図４は閉蓋、洗浄状
態の図３と同様の図、図５は排該、洗浄状態を示す透視
的斜視図、図６は本発明の他の実施例の平面図、図７は
同斜視図で閉蓋、洗浄状態を示し、蓋体の一部を破断し
て示す図である。

【０００８】図１において１はトイレルームを示し、壁
面、床２、図示しない天井で周囲から画成され、図では
壁面３，４が示され、壁面３の手前側に小便器５が設け
られている。小便器５は壁面３の前方に箱状に突出した
ケース６を備え、ケース６は壁面前方に離間して起設さ
れた前面板７、これの上端部と壁面３との間に架設され
た天井板８とからなる。

【０００９】ケース６の前面板７、天井板８の一部に
は、壁面３方向に潜る凹所９…を左右方向に離間して複
数設け、各凹所９の奥には周囲を枠板１０で囲んで縦長
の小便器本体１１を最深部に設ける。便器本体１１は下
部に排水部１２を設けて図示しない床下の排水管と接続
し、下部の手前の床部にはフットマークを設けた汚垂石
１３が設けられ、一方、小便器本体１１の上方で壁面３
には、自動洗浄を行うセンサ１４が設けられている。

【００１０】ケース６の凹所９内に上記した汚垂石１３
の部分が臨み、凹所９の左右の隔壁をなす斜板部１５，
１５には、上下に離間して複数の洗浄水噴出ノズル１６
…を設け、ノズル１６…は斜板部１５，１５裏面に配設
した給水管１７に接続されている。洗浄水噴出ノズル１
６…は個々に便器本体１１方向や汚垂石１３方向を指向
するように噴射角度が設定され、洗浄水を便器本体１１
の全体に満遍なく噴射して洗浄し得るように設定し、又
洗浄水を汚垂石１３上に噴射、散布するように設定し、
更に斜板部１５，１５にも噴射するように設定する。

【００１１】以上の斜板部１５，１５と前面板７、天井
板８との間には板厚相当分の隙間Ｓを設け、前面板７、
天井板８の裏面には、近接して側面視略逆Ｌ型の蓋板１
８，１８を設ける。蓋板１８，１８は左右に２分割して
設けられ、上記した隙間Ｓに嵌装され、図３の左右に、
又図２の紙面表裏方向に移動自在である。蓋板１８，１
８の前面部１９の下端部には転輪２０を設けて床上に転
動自在に支持し、一方、天井部２１は、凹所９の上面を
覆うように前後方向の寸法を備える。

【００１２】便器本体１１上にはガイドロッド２２を左
右方向に横架設置し、ガイドロッド２２の両端部は壁面
３から突設したブラケット２３，２３で支持し、ガイド
ロッド２２を各蓋体の天井部２１に設けたガイドブッシ
ュ２４…に係合し、蓋体１８，１８の左右動を保障する
ように構成した。蓋体１８，１８の後部には、左右方向
に長さのあるラック２５，２５を歯が向い合うように固
設し、便器本体１１の上面に設けたピニオン２６を、ラ
ック２５，２５の歯２５ａ，２５ａに噛合する。ピニオ
ン２６は、図２に示すように便器本体１１の天井部に設
けたモータ２７の駆動軸に固着し、モータ２７の駆動で
ピニオン２６は駆動され、ラック２５，２５を対称方向
に移動させる。

【００１３】以上において、小便器本体１１の洗浄は以
下の如く行う。小便器の利用後、或いは小便器の利用が
所定時間に達した後、例えば図示しないスイッチ操作等
を行って洗浄を開始させる。先ず、上記したモータ２７
が駆動され、カバー６裏面の凹所９の左右に格納されて
いた蓋体１８，１８が、ラック２５，２５、ピニオン２
６の作動で向い合うって接近するように摺動し、最終的
には蓋体１８，１８の対向端部が当接し、小便器本体１
１を含む凹所９は閉塞されることとなる。これを図１の
右側、図４で示し、次にノズル１６…から洗浄水を噴出
させる。洗浄水は便器本体１１の各部、汚垂石１３、側
部の斜板部１５，１５に満遍なく散布、噴射され、便器
本体１１、汚垂石１３を洗浄する。これを図４、図５に
おいても示した。洗浄後、モータ２７を逆駆動し、蓋体
１８，１８を開き、便器本体１１を利用可能な状態下に
おく。以上の洗浄は各便器毎に蓋体を備え、洗浄用ノズ
ルを備えるので、複数の便器の個々に洗浄を実施するこ
とができ、トイレの前面閉鎖を行うことなく、利用を他
の便器で行わせつつ清掃が自動的に行える。

【００１４】図６、及び図７は本発明の他の実施例を示
す。本実施例においても、小便器４はケース６に左右方
向に離間して設けた複数の凹所９…の奥に便器本体１１
が設けられ、凹所左右の斜板部１５，１５は前面板７、
天井板８とコーナー部をもって連続し、上記のようにこ
の間に隙間が無い。左右の斜板部１５，１５には洗浄水
噴出ノズル１６…が上記と同様に設けられ、便器周囲の
基本構造は同様である。従って上記と同一部分には同一
符号を付し、詳細な説明は省略する。

【００１５】以上において、ケース６表面には側面視略
逆Ｌ型の蓋体１１８を被せるように設ける。蓋体１１８
は前面部１１９、天井部１２１を備え、幅は凹所９の幅
よりも若干大きく設定し、前面部１１９の下端部には左
右に離間して転輪１２０，１２０を設け、一方、天井部
１２１の後端部の下面には係合部１２２を設け、一方、
ケース６の天井板８後端部上には左右方向に案内レール
１２３を横設し、係合部１２２と係合する。

【００１６】以上の蓋体１１８の一側部には把手１２４
を設け、手で把持して蓋体１１８をケース６の表面に沿
って移動自在とする。一方、側壁面４には図６に示す如
きケース６の側方に凹入した格納部１２５を設け、格納
部１２５は、壁面４とケース６との間に設けた板厚相当
分の隙間Ｓ１を通じてトイレルーム１内と通じ、不使用
時には蓋板１１８を隙間Ｓ１を通じて格納部１２５内に
図６に示すように格納しておく。以上の蓋体１１８の格
納時において、把手１２４は隙間Ｓ１から壁面４の外側
に露出している。

【００１７】以上において、便器の洗浄は以下の如く行
う。洗浄に先立ち、把手１２４を把持し、蓋体１１８を
洗浄を必要とする凹所９に臨ませ、斜板部１５，１５、
便器本体１１、汚垂石１３を含む凹所全体を覆う。以上
の作業は本実施例では手作業で行い、蓋体１１８の移動
は、転輪１２０、ガイドレール１２３により確実に、又
小さい力で円滑に行うことができる。次にスイッチ操作
等を行って洗浄作業を行わせ、洗浄作業は上記と同様に
ノズル１６…から洗浄水を噴出させて行い、斜板部１
５，１５、便器本体１１汚垂石１３を洗浄する。洗浄後
は蓋体１１８を移動させ、次の凹所に蓋体１１８を臨ま
せ、洗浄作業を行う。実施例では蓋体１１８を手作業で
移動させたが、上記と同様に動力で移動させても良く、
この場合には各凹所毎に停止するようにリミットスイッ
チ等の位置センサを設けて蓋体を停止させれば良い。

【００１８】

【発明の効果】以上で明らかように本発明によれば、ケ
ースで表面を覆い、一部に複数の凹所を設け、凹所内に
便器本体を配設した小便器において、便器本体を含む凹
所を開閉自在な蓋体で覆い、周囲から遮蔽された便器本
体、汚垂石１３、斜板部１５，１５に洗浄水を噴射して
洗浄するようにしたので、小便器、これの周辺部の洗浄
を全自動化、或いは自動化して行うことができる。特に
本発明では、凹所に個々の設けた分割タイプの蓋体の閉
蓋、或いは蓋体を目的とする凹所に移動させて閉蓋する
場合の何れにおいても、個々の小便器、これの周辺部の
洗浄、清掃が行え、従って、トイレルームを全面的に閉
鎖することなく利用状態を確保しつつ洗浄、清掃が行え
るので、極めて有利である。

【００１９】又本発明によれば、蓋体によるケース凹所
の開閉、便器周辺部に設けた洗浄水噴射ノズルの構成な
ので、構造も簡素にでき、特にケースの表面を蓋体で覆
い、蓋体をケースに沿って移動させるようにした場合に
おいては、洗浄水の噴射のみを自動化すれば良く、構造
は更に簡素化しつつ自動化が図れ、上記と併せ清掃作業
の省力化、能率向上、合理化が図れる。

【図面の簡単な説明】

【図１】清掃装置を含む小便器の斜視図で、開蓋利用可
能な状態と、閉蓋して洗浄状態を示す図を含み、洗浄状
態の図を破断して示した図

【図２】上記小便器の中央縦断側面図

【図３】上記図２の３―３線断面図で、蓋体を開いて利
用可能な状態を示した図

【図４】閉蓋、洗浄状態の図３と同様の図

【図５】閉蓋、洗浄状態を示す透視的斜視図

【図６】本発明の他の実施例の平面図

【図７】上記の斜視図で閉蓋、洗浄状態を示し、蓋体の
一部を破断して示す図

【符号の説明】

１…トイレルーム、６…ケース、９…凹部、１１
…小便器本体、１６…洗浄水吐出部であるノズル、
１８…分割蓋体、２５，２６，２７…蓋体駆動機構、
１１８…蓋体。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】トイレルームの壁面に沿って小便器を複
数並設し、小便器は周囲のケースよりも壁面側に凹入し
て配設されるように構成し、上記小便器を配設したケースの凹部を開閉自在に覆う蓋
体を設け、且つ蓋体で覆われた小便器を収容するケース凹部内に、
洗浄水を供給する洗浄水供給機構を設けた、ことを特徴とする小便器清掃装置。
【請求項２】上記蓋体は、小便器のケースの左右に設
けられ、ケース内部から対向するように分割蓋体を引出
して小便器を覆って小便器を洗浄するようにした請求項
１の小便器清掃装置。
【請求項３】上記蓋体は、複数の小便器前面に設けら
れ、上面、前面が同一面のケース前面に設けられ、左右
に移動可能で個々の小便器を個別に閉蓋し、洗浄するよ
うにした小便器清掃装置。
【請求項４】上記小便器の前方に突出したケースの便
器側左右に、洗浄水吐出部を設けた請求項１の小便器清
掃装置。
【請求項５】上記分割蓋体は、駆動機構で開閉するよ
うに構成した請求項２の小便器清掃装置。