JPH06133913A - 食器洗い乾燥機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 洗浄までに時間がかからず、ランニングコス
トが安い食器洗い乾燥機を得たい。 【構成】 給湯器39から庫30内のバッファ部31に適温水
を供給してこれに洗剤を混ぜて洗浄水をつくり、すすぎ
洗い終了後はすすぎ洗い時に蓄積された食器の熱と排気
ファン36による対流の作用で食器の乾燥を行う。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、食器洗いとその後の乾
燥機能を併せ持つ食器洗い乾燥機に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の食器洗い乾燥機を図２に示す。こ
の従来の食器洗い乾燥機は、庫１内のバッファ部２、汚
れた食器を置くための食器かご３、バッファ部２に給水
するための給水弁４、洗浄水を循環させるための洗浄ポ
ンプ５、洗浄ポンプ５により送り出された洗浄水を食器
かご３内の食器に満遍なく吹き付けるための洗浄ノズル
６、洗浄後洗浄水を庫１外に排出するための排水ポンプ
７、洗浄水を洗浄効果温度（50〜60℃）まで加熱するた
めのヒーター８、加熱温度を検知するための温度センサ
ー９、乾燥時の湿気を排出するための排気ファン１０、
吸気口１１、フィルター１２、制御ユニット１３からな
り、その作用は、給水弁４を開け、給水経路から水また
は湯を供給し、バッファ部２に適量の水を溜めてから給
水弁４を閉じ、この水に洗剤を混ぜ合わせて洗浄水をつ
くり、この洗浄水をヒーター８で適温に加熱し、洗浄ポ
ンプ５を駆動して、洗浄ノズル６から洗浄水を噴射して
食器を洗浄する。洗浄後はバッファ部２の洗浄水を排水
ポンプ７により庫１外に排水し、排水終了後給水弁４を
開けてバッファ部２に水または湯を溜め、給水弁４を閉
じ、再び洗浄ポンプ５を駆動して循環すすぎ洗いを行
う。この様な溜めすすぎ洗いを何度か行い、すすぎ湯を
排水した後、ヒーター８を駆動して庫１内を加熱するこ
とにより、食器の乾燥を行い、湿気は排気ファン１０に
より排出するものである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来例に
おいては、次のような欠点がある。 ａ．バッファ部２内に給水された水をヒーター８で加熱
して洗浄水をつくるまでに時間がかかる。 ｂ．乾燥時にヒーター８を駆動するため、ランニングコ
ストがかかる。

【０００４】本発明の目的は食器洗い乾燥機において、
上記ａ、ｂの欠点を解消することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明の構成は次のとお
りである。庫内底部にバッファ部を形成すると共にこの
バッファ部の上方に洗浄ポンプ付の洗浄ノズル及び食器
かごを配置したこと、出湯ラインを前記バッファ部に連
結した給湯器を設けたこと、前記出湯ラインから三方弁
を介して排水ラインを分岐したこと、庫の上部に排気口
を設けると共にこの排気口に排気ファンを取り付けたこ
と、前記バッファ部から排水を行うための排水ポンプ付
のバッファ排水ラインを設けたこと、前記出湯ラインに
給湯温度センサーを取り付け、この給湯温度センサーで
検出される水温が設定温度以下の場合には三方弁を排水
ライン側に切り替えると共に設定温度以上の場合にはバ
ッファ部側に切り替えて給湯を行うことによりバッファ
部内に湯を溜めて洗浄水及びすすぎ水をつくり、洗浄ポ
ンプを駆動して洗浄及びすすぎ洗いを制御し、乾燥行程
においては排水ポンプを駆動してバッファ部から排水を
行ったのち、排気ファンを駆動する制御回路を設けたこ
と、を特徴とする食器洗い乾燥機。

【０００６】

【作用】先ず、給湯開始時には三方弁を排水ライン側に
開けて立ち上がり時の冷水がバッファ部内に流入するの
を阻止し、給湯温度センサーが設定温度を検出したと
き、三方弁を庫内側に切り替えて、バッファ部に湯を供
給する。適量の湯が溜ったところで三方弁を閉じ、バッ
ファ部内の湯に洗剤を混ぜ合わせて洗浄水を作り、洗浄
ポンプを駆動する。この結果、洗浄ノズルから洗浄水が
勢いよく食器かご側に噴射して食器を洗浄する。洗浄後
はバッファ部の洗浄水を排水ポンプにより庫外に排水
し、排水終了後三方弁を排水ライン側に開け、すすぎ効
果の高い温度（50〜60℃）まで給湯される湯温が上昇す
るのを給湯温度センサーによって検知した時、再び三方
弁を庫内側に切り替えてバッファ部に湯を供給する。適
量の湯が溜ったところで三方弁を閉じて再び洗浄ポンプ
を駆動してすすぎ洗いを行い、このすすぎ洗い後に排水
ポンプを駆動して排水をおこなう。この様な循環溜めす
すぎ洗いを何度か行うことにより、食器に蓄積された熱
と排気ファンによる庫内対流によって食器は乾燥する。

【０００７】

【実施例】図１に本発明の実施例を示す。30は洗浄・乾
燥用の庫、31は庫30内底部に形成されたバッファ部、32
は洗浄ノズル、33はバッファ部31内の洗浄水を洗浄ノズ
ル32から噴射するための洗浄ポンプ、34は食器かご、35
は庫30内上部に設けた排気口、36は排気ファン、37はバ
ッファ部31内の洗浄水を排水するためのバッファ排水ラ
イン、38は排水ポンプ、39は給湯器、40は出湯ラインに
して、このライン40は前記バッファ部31に連結されてい
る。41は三方弁42を介して出湯ライン40から分岐された
排水ライン、43は出湯ライン40内を流れる水温を検出す
るための給湯温度センサー、44は給気口、45はフィルタ
ー、46は給水ライン、47は制御ユニットにして、次の制
御を行う。

【０００８】先ず、給湯開始時には三方弁42を排水ライ
ン41側に開けて立ち上がり時の冷水がバッファ部内に流
入するのを阻止し、給湯温度センサー43が設定温度を検
出したとき、三方弁42を庫30内側に切り替えて、バッフ
ァ部31に湯を供給する。適量の湯が溜ったところで三方
弁42を閉じ、バッファ部３１内の湯に洗剤を混ぜ合わせ
て洗浄水を作り、洗浄ポンプ33を駆動して洗浄ノズル３
２から洗浄水を噴射しながら食器を洗浄する。洗浄後は
バッファ部31の洗浄水を排水ポンプ38により庫30外に排
水し、排水終了後三方弁42を排水ライン41側に開け、給
湯器３９を駆動してすすぎ効果の高い温度（50〜60℃）
になるまでは出湯水を排水し、設定温度を給湯温度セン
サー43が検出した時、再び三方弁42を庫30内側に切り替
えてバッファ部31に湯を供給する。適量の湯が溜ったと
ころで三方弁42を閉じて再び洗浄ポンプ３３を駆動して
すすぎ洗いを行い、洗浄時同様に排水をおこなう。この
様な循環溜めすすぎ洗いを何度か行うことにより、食器
に蓄積された熱と排気ファン36による庫30内対流によっ
て食器は乾燥する。

【０００９】

【発明の効果】本発明による効果は次のとおりである。 ａ．給湯器からバッファ部内に適温水を供給して溜める
ため、従来のようにヒーターで加熱する方式に比較して
洗浄行程に移るまでに時間がかからない。 ｂ．ヒーター加熱方式をなくすことによりランニングコ
ストをダウンさせることができる。 ｃ．ヒーターによる補助加熱時間が不要なので、洗浄及
びすすぎ洗い時間を短くすることができる。 ｄ．すすぎ洗い時はすすぎ効果が高くなるように水温を
調整しているので効率が良い。 ｅ．乾燥は洗浄及びすすぎ洗い時に、食器に蓄積した熱
と対流作用により食器表面から水分を蒸発させて排気フ
ァンによりこの水分を庫外に排出するので、ヒーターの
補助加熱にみられる局部加熱による乾燥ムラ、食器の熱
変質がない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る食器洗い乾燥機の説明図。

【図２】従来の食器洗い乾燥機の説明図。

【符号の説明】

30 庫 31 バッファ部 32 洗浄ノズル 33 洗浄ポンプ 34 食器かご 35 排気口 36 排気ファン 37 バッファ排水ライン 38 排水ポンプ 39 給湯器 40 出湯ライン 41 排水ライン 42 三方弁 43 給湯温度センサー 44 吸気口 45 フィルター 46 給水ライン 47 制御ユニット

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 庫内底部にバッファ部を形成すると共に
   このバッファ部の上方に洗浄ポンプ付の洗浄ノズル及び
   食器かごを配置したこと、 出湯ラインを前記バッファ部に連結した給湯器を設けた
   こと、 前記出湯ラインから三方弁を介して排水ラインを分岐し
   たこと、 庫の上部に排気口を設けると共にこの排気口に排気ファ
   ンを取り付けたこと、 前記バッファ部から排水を行うための排水ポンプ付のバ
   ッファ排水ラインを設けたこと、 前記出湯ラインに給湯温度センサーを取り付け、この給
   湯温度センサーで検出される水温が設定温度以下の場合
   には三方弁を排水ライン側に切り替えると共に設定温度
   以上の場合にはバッファ部側に切り替えて給湯を行うこ
   とによりバッファ部内に湯を溜めて洗浄水及びすすぎ水
   をつくり、洗浄ポンプを駆動して洗浄及びすすぎ洗いを
   制御し、乾燥行程においては排水ポンプを駆動してバッ
   ファ部から排水を行ったのち、排気ファンを駆動する制
   御回路を設けたこと、 を特徴とする食器洗い乾燥機。