JPH0613252B2 - 車両用暖房装置 - Google Patents

車両用暖房装置

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JPH0613252B2
JPH0613252B2 JP21381886A JP21381886A JPH0613252B2 JP H0613252 B2 JPH0613252 B2 JP H0613252B2 JP 21381886 A JP21381886 A JP 21381886A JP 21381886 A JP21381886 A JP 21381886A JP H0613252 B2 JPH0613252 B2 JP H0613252B2
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heat
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intake pipe
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B60HARRANGEMENTS OF HEATING, COOLING, VENTILATING OR OTHER AIR-TREATING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR PASSENGER OR GOODS SPACES OF VEHICLES
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、エンジンとは独立して作動することができ
る暖房器を搭載した車両用暖房装置に関する。
〔従来の技術〕
従来、車両用暖房装置としては、特開昭60−2520
18号公報、実開昭61−59876号公報等に示され
るものが開示されている。
特開昭60−252018号公報に記載されたものを第
4図を参照して概説する。第4図に示される自動車用暖
房装置は、エンジン101の吸気管103に燃料を燃焼
させるバーナ装置104を設けると共に、該バーナ装置
104の下流に熱交換器105を設け、バーナ装置10
4で燃料を燃焼させて発生させた熱を該熱交換器105
にて回収し、この回収された熱を暖房用熱源として用い
るものである。
実開昭61−59876号公報に記載されたものを第5
図を参照して概説する。第5図に示されるエンジンの暖
機装置は、エンジン1の吸気管3の途中にこれに並列に
吸気迂回路4を設け、この吸気迂回路4には燃焼器5及
び車両のヒータユニット9に連絡する熱交換器8を順次
に設置し、更に吸気迂回路4をバイパスする吸気管3に
は調圧弁12を設けたものである。燃焼器5について
は、燃料パイプ6によってエンジン1に付設された燃料
噴射ポンプ10に接続し、燃料タンク11からの燃料を
吸気迂回路4内で燃焼させる。熱交換器8については、
その空気出口側を車両のヒータユニット9に接続し、気
化装置7を有するバーナの燃焼ガスにより熱交換されて
暖められた温風がヒータユニット9に流入するように構
成する。吸気迂回路4の熱交換器8の下流側であって、
吸気迂回路4の吸気管3との合流部の上流側に、リード
バルブ等の逆止弁15を設置し、吸気管3側からの吸気
が吸気迂回路4にその下流側から侵入しないように構成
する。吸気迂回路4をバイパスする部分の吸気管3に
は、調圧弁12を設置する。この調圧弁12は調圧弁1
2前後の吸気管3の差圧を常に一定に保持するために設
置するものであり、調圧弁12はその回動軸12aにア
ーム12bを取付けこのアーム12bをダイヤフラム型
アクチュエータ13のダイヤフラム13aに突設された
ロッド13cに連絡している。アクチュエータ13のば
ね室13bは、連通管13bによって調圧弁12の下流
側の吸気管3に設置した負圧センサー14に接続し、調
圧弁12の下流側の圧力がばね室13bに導入されるよ
うにする。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、第4図及び第5図に示すような自動車用
暖房装置及びエンジンの暖機装置では、燃焼ガスは暖房
器の熱交換器を通過後にエンジンの吸気管に導入されて
おり、暖房器の燃焼器に送込まれる燃焼用空気はエンジ
ン用のエアクリーナから取入れられており、排気ブレー
キが作動した場合の燃焼ガスの流れに関して考慮されて
いるものではない。特に、第5図に示すエンジンの暖機
装置では、熱交換器8からの燃焼ガスは排気ブレーキが
作動すれば、燃焼ガスの流れ出る所がなく、燃焼ガスは
逆流するという問題点を有している。
この発明の目的は、上記の問題点を解消することであ
り、暖房器、特に急速暖房装置の燃焼器で発生した燃焼
ガスをエンジンに送込んでいる時に、排気ブレーキが作
動した場合に、直ちにバルブが作動して燃焼ガスを大気
に放出し、燃焼ガスが前記エンジンから逆流するのを防
止し、前記暖房器の前記燃焼器が異常なく燃焼を続ける
ことができる車両用暖房装置を提供することである。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明は、上記の問題点を解消し、上記の目的を達成
するために、次のように構成されている。即ち、この発
明は、排気ブレーキバルブの開閉作動に対応して暖房器
で発生する燃焼ガスをエンジンの吸気管に放出する燃焼
ガス通路と大気に放出する燃焼ガス通路とのいずれかに
切換バルブによって切換えるように制御されることを特
徴とする車両用暖房装置に関し、更に具体的に詳述する
と、前記暖房器の前記燃焼ガス通路と前記エンジンの排
気管との合流点より上流の前記排気管に前記排気ブレー
キバルブが設置されており、また前記暖房器の燃焼ガス
通路と前記吸気管との合流点より下流の前記吸気管に音
消しバルブが設置されていることを特徴とする車両用暖
房装置に関する。
〔作用〕
この発明による車両用暖房装置は、以上のように構成さ
れており、次のように作用する。即ち、この発明は、排
気ブレーキバルブの開閉作動に対応して暖房器で発生す
る燃焼ガスをエンジンの吸気管に放出する燃焼ガス通路
と大気に放出する燃焼ガス通路とのいずれかに切換バル
ブによって切換えるように制御されるので、排気ブレー
キが作動しても前記切換バルブが切換えられて暖房器の
燃焼ガスは大気に放出され、前記エンジンから燃焼ガス
が逆流することはなく、前記エンジンとは独立して作動
される前記暖房器の前記燃焼器は異常なくスムースに燃
焼を続けることができる。
〔実施例〕
以下、図面を参照して、この発明による車両用暖房装置
の一実施例を詳述する。
第1図において、この発明の一実施例である車両用暖房
装置の基本的な概略図が示されている。この車両用暖房
装置は急速暖房装置QHSである暖房器を搭載した車両
である。この急速暖房装置QHSは、主としてブロワ3
1,36、燃焼器5及び熱交換器8が順次に配置された
ものであり、燃焼器5及び熱交換器8として後述の形式
のものを適用したものである。燃焼器5には気化装置7
が設置されており、液体燃料は燃料タンク11から燃料
ポンプ32、燃料フィルタ10、吸い戻しバルブ12を
経て気化装置7に送込まれる。エンジン1の吸気管3の
上流には、エンジン用の第1エアクリーナ24が設けら
れている。暖房器の燃焼ガス通路16と吸気管3との合
流点4より下流の吸気管3に音消しバルブ42が設置さ
れている。音消しバルブ42の下流の吸気管3は吸気マ
ニホルド2に連結されている。排気ブレーキバルブ41
の開閉作動に対応して、暖房器で発生する燃焼ガスをエ
ンジン1の吸気管3に送込む燃焼ガス通路16と大気に
放出する燃焼ガス通路18とのいずれかに流すように切
換えるために切換バルブ25が設けられている。暖房器
の燃焼ガス通路18とエンジン1の排気管6との合流点
9より上流の排気管6に排気ブレーキバルブ41が設置
されている。ブロワ31の上流には第2エアクリーナ2
3が設けられている。熱交換器8の下流の燃焼ガス通路
16には切換バルブ25が設置されており、切換バルブ
25は大気に開放する燃焼ガス通路18又は吸気管3に
連絡する燃焼ガス通路16に切換えられる。図中、Aは
燃焼用空気の流れ方向を示し、Bは燃焼ガスの流れ方向
を示し、Cはエンジン1の吸気の流れ方向を示し、Fは
燃料の流れ方向を示し、及びHは車両内の暖房用空気の
流れ方向を示す 第2図において、第1図に示したこの発明による車両用
暖房装置がその制御装置と共に車両に適用された場合の
一例が示されている。第2図に示す車両用暖房装置にお
ける部品については、第1図に示すこの発明による車両
用暖房装置における部品と同一のものに対しては同一の
符号を付している。燃焼器5は液体燃料を気化装置7に
よって気化して気化燃料を生成し、その気化燃料を燃焼
させ、燃焼ガスを熱交換器8に送込むように構成されて
いる。エンジン1の吸気管3と暖房器の燃焼器5に燃焼
用空気を取入れる燃焼用空気通路17とは、それぞれ別
々のエアクリーナ即ち第2エアクリーナ23及び第1エ
アクリーナ24に連結している。吸気管3の上流には、
エンジン用の第1エアクリーナ24が設けられており、
この第1エアクリーナ24は空気を比較的に清浄するこ
とができる機能を有するものである。また、燃焼用空気
通路17の上流には第1エアクリーナ24とは機能の相
違する第2エアクリーナ23が設けられている。この第
2エアクリーナ23については、比較的にラフ即ち目の
粗いフィルタから成るもので作っても良く、その場合に
は、空気の吸入抵抗が低く、従ってブロワ31の吸入力
も小さくて済み、ブロワ31の電力消費も少なくて済む
ものである。吸気迂回路と燃焼用空気通路17との分岐
部には、切換バルブ19が設置されている。また、第1
図に示す車両用暖房装置と同様な機能を達成させるため
には、第2図に示す車両用暖房装置において、エンジン
吸込用の切換バルブ25及び大気開放用の切換バルブ2
7を開閉作動すると共に、エンジン保温用の切換バルブ
26及び燃焼ガス通路29の切換バルブ40を閉鎖状態
に設定する。
なお、図中、43は急速暖房装置QHSの作動スイッ
チ、44はエンジン1を保温するためにエンジン1の外
面即ちシリンダブロック、オイルパン等の外面に燃焼ガ
スを手動的に導入するエンジン保温用の作動スイッチ、
45,47,79は温度センサー、48はエンジン1の
吸気管3に排気ガス即ち燃焼ガスを手動的に吸込ませる
かどうかを手動的に指示するエンジン吸込指示スイッ
チ、50は主制御装置、71はエンジン1等の力で圧縮
された空気を貯蔵するエアタンク、72はユーザがセッ
トするタイマー、73はクラッチのオン・オフ信号を入
力するクラッチ信号センサー、74はアクセルがフリー
又は少し踏み込まれているかどうかの信号を発するアク
セル踏込信号センサー、75はエンジン1のスタート用
のスターター、76は運転席に設けたエンジンスタータ
ー等のキースイッチ、77はサイレンサー、78は排気
ブレーキを作動するため排気ブレーキバルブ41を遮断
する排気ブレーキ作動スイッチ、及び80はバッテリー
を示す。
次に、燃焼器5及び熱交換器8については、その詳細は
図示されていないが、例えば、次のような構成を有する
ものを作用すると好ましいものである。これらについて
の一例を第2図を参照して詳述する。
まず、熱交換器について説明する。熱交換器8の上流に
は、空気取込管21を通じてブロワ36が設置されてい
る。ブロワ36の吸込口に対して循環空気取入通路であ
る吸込ダクト37が取付けられている。吸込ダクト37
は、車両室内28の空気又は車両室外の空気を取入れる
ように構成されており、下流になるに従って段々に狭く
なるように構成されてもよく、また単なる循環パイプで
あってもよい。熱交換器8は、図示されていないが、二
重筒体である熱流通路筒体の外周に吸熱通路筒体が配置
された構造に構成することができる。前記熱流通路筒体
は、熱流往路筒体とその外周囲に配置された熱流復路筒
体から成る。前記熱流往路筒体の一端部に燃焼器5が取
付けられているのである。従って、熱交換器8は、中央
部に燃焼器5からの燃焼ガスが通る熱流通路、中間部に
燃焼ガスの燃焼熱を外周側に伝達する熱伝達通路、及び
外側部に燃焼熱を放熱して冷気を温風にする吸熱通路か
ら構成されている。しかも、前記熱流通路、前記熱伝達
通路及び前記吸熱通路は、互いに同軸上に配置されてい
る。前記吸熱通路筒体は、熱交換器8の外側ケースを構
成しており、断熱材等で覆われている。前記外側ケース
の両端部は、一端部に空気取入管21及び他端部に屈曲
管が取付けられ、屈曲管は温風吹出ダクト22に導通し
ている。前記熱流復路筒体の端部には、フィン付のカッ
プ状蓋体が固定されている。この構造によって、燃焼ガ
スの流れ通路即ち前記熱流通路及び前記熱伝達通路と、
熱交換されて暖房に供される空気の流れ通路即ち前記吸
熱通路とは完全に遮断されている。また、前記熱流往路
筒体の他端部と前記熱流復路筒体の一端部とは連通して
おり、前記熱流復路筒体の他端部には燃焼ガス排出口を
備えた排気管即ち燃焼ガス通路16が取付けられてい
る。この燃焼ガスは、第2図に示すように、エンジン1
の吸気管3に送込むか、エンジン1を保温するためエン
ジン1の外周又は適当な場所に送込むか、又は大気に開
放するように構成されている。更に、前記熱流復路筒体
には多数の受熱フィンが配置されている。また、前記吸
熱通路筒体には多数の放熱フィンが配置されている。こ
れらの前記受熱フィン及び前記放熱フィンは、前記熱流
復路筒体に一体的に設けられることが熱伝導の点から好
ましい。言い換えると、前記熱流復路筒体の内側には受
熱フィンが形成され、前記熱流復路筒体の外側には放熱
フィンが形成されている。
次に、燃焼器5について説明する。燃焼器5はセラミッ
ク製の燃焼筒から成り、前記燃焼筒を連通孔を有する仕
切板によって気化室と燃焼室とに仕切り、気化用グロー
プラグ30を内蔵した気化装置7を前記燃焼室を貫通し
て配置し、気化装置7によって気化された気化燃料を噴
出する噴出口を前記気化室に開口し、更に、前記気化室
には点火用グロープラグ29を設置する。気化用グロー
プラグ30によって液体燃料を気化させて気化燃料にす
ると共に、燃焼空気を取り入れて気化燃料と混合気を生
成し、僅かに存在する油滴あるいは混合気に点火用グロ
ープラグ29によって点火し、前記燃焼室において混合
気を燃焼させる。このような燃焼器5を使用することに
よって、液体燃料は急速に気化して気化燃料となり、気
化燃料は急速に点火即ち着火され、急速燃焼が可能にな
る。その結果、燃焼器5は直ちに燃焼ガスを熱交換器8
に送込むことができ、熱交換器8の機能を迅速に果たす
ことができ、暖房に供することができるようになる。
この発明による車両用暖房装置は、上記のように構成さ
れており、次のように作動する。この車両用暖房装置の
作動の説明について、まず基本的な作動条件について説
明する。第1図に示される車両用暖房装置は、エンジン
1が停止している時にも燃焼器5及び熱交換器8から成
る暖房器を独立して作動できるように切換バルブ25を
設定したものである。燃焼器5で得た発熱量即ち燃焼ガ
スを、熱交換器8に送込み、熱交換させた後に燃焼ガス
通路16を通じてエンジン1の吸気管3又は大気に開放
する燃焼ガス通路18に送込むように構成されている。
まず、エンジン1と暖房器が同時に作動している時で、
しかも暖房器の燃焼器5で発生した燃焼ガスをエンジン
1に吸込ませる場合には、切換バルブ25を吸気管3に
対して開放側に切換えるように制御する。燃焼ガスをエ
ンジン1に送込み、エンジン1において完全燃焼させる
ことによって安全上極めて好ましいものとなる。この
時、排気ブレーキを作動させた場合即ち切換バルブ41
を閉鎖し且つ音消しバルブ42を閉鎖した場合に、燃焼
ガス通路16から吸気管3に送込まれた燃焼ガスは放出
される出口を失い、そのため燃焼ガスは逆流するように
なる。この燃焼ガスの逆流は暖房器の燃焼状態に影響を
及ぼすこととなる。この悪影響を防止するために、排気
ブレーキを作動させた時には、直ちに切換バルブ25を
切換えて、熱交換器8の下流の燃焼ガス通路16を大気
に開放している燃焼ガス通路18に連絡させるように制
御する。なお、音消しバルブ42の設置場所について
は、燃焼ガス通路16と吸気管3との連結点即ち合流部
即ち集合部4より下流即ちエンジン1側にすることが燃
焼ガスの流れに対する音消しを考慮すると好ましいが、
各種の流量コントロールバルブの設定を考慮するといず
れの場所でもよいことは勿論である。また、暖房器が作
動し且つエンジン1が停止している時には、切換バルブ
25を吸気管3に対して閉鎖し且つ大気に開放する燃焼
ガス通路18に開放するように制御する。この状態でブ
ロワ31の作用によって燃焼ガスは大気にスムースに流
れる。
次に、第2図に示されている急速暖房装置QHSを搭載
したこの発明による車両用暖房装置の作動について説明
する。更に、第3図に示すフローチャートを参照して、
主制御装置50の作動の処理状況を説明する。
先ず、この発明による車両用暖房装置をスタートする。
……(51) 各バルブ類はエアシリンダのエアが作動しない状態にな
っており、急速暖房装置QHSのみが独立して作動可能
な状態に設定されている。燃焼器5及び熱交換器8から
成る車両用暖房装置における急速暖房装置QHSの作動
スイッチ43がオンかどうかを判断する。作動スイッチ
43がオンでない場合には処理は最初に戻る。作動スイ
ッチ43がオンである場合には次の処理(53)に進
む。 ……(52) 急速暖房装置QHSにおける燃焼器5の気化用グロープ
ラグ30及び点火用グロープラグ29に通電する。
……(53) 液体燃料ポンプ32を作動して液体燃料タンク11から
液体燃料を気化装置7に送込む。これらが作動すること
によって、燃焼器3に液体燃料が供給されて気化燃料に
変換される。 ……(54) 燃焼用空気を燃焼器5に送込むために送風機31を作動
する。燃焼器5は液体燃料を気化して気化燃料を生成
し、燃焼状態になる。また、熱交換器8によって燃焼ガ
スを温風にする空気と熱交換し、温風を熱交換器8に送
込む送風機36を作動する。 ……(55) 急速暖房装置QHSの各種燃焼関係部品のオンにより、
液体燃料が気化して気化燃料となり、着火ができたかど
うかを熱交換器8の燃焼ガス出口即ち燃焼ガス通路16
の入口に設置されている温度センサー34によって燃焼
ガスの温度を検知し、判断する。例えば、燃焼ガスの温
度が約200℃以上であるかどうかを判断する。着火し
ていない場合には再度各種のコントロールを行い、燃焼
器5を着火させる。着火した場合には次の処理へ進む。
……(56) エンジン吸込指示スイッチ44がオンかどうかを判断す
る。エンジン吸込指示スイッチ44がオンの場合には、
エンジン吸込用の切換バルブ25を開放し、エンジン保
温用の切換バルブ26及び大気開放用の切換バルブ27
を閉鎖する。エンジン吸込指示スイッチ44がオンでな
い場合には、後述の処理(62)の前に進む。 ……
(57) 回転センサー35によってエンジン1の回転数が一定範
囲内、例えば、300〜800rpmにあるかどうかを判
断する。エンジン1の回転数が上記範囲にある場合には
次の処理(59)へ進み、上記範囲外である場合には、
後述の処理(62)の前に進む。 ……(58) 排気ブレーキが作動しているかどうかを判断する。排気
ブレーキ作動スイッチ70がオンかどうかを判断する。
排気ブレーキ作動スイッチ70がオンの場合には次の処
理(60)へ進み、オンでない場合には後述の処理(6
6)へ進む。 ……(59) クラッチ信号センサー73によってクラッチがオンにな
っているかどうかを判断する。クラッチがオンの場合に
は次の処理(61)に進み、オンでない場合には後述の
処理(66)へ進む。 ……(60) アクセルがフリー又は踏込まれているかどうかをアクセ
ル信号センサー74の信号によって判断する。アクセル
がフリーであれば次の処理(62)に進み、アクセルが
フリーでないならば後述の処理(66)へ進む。 …
…(61) アクセルがフリーであれば、大気開放用の切換バルブ2
7を開放し、燃焼ガスを大気に放出する。 ……(6
2) エンジン吸込用の切換バルブ25を閉鎖し、燃焼ガスが
エンジン1の吸気管3に送込まれないようにすると共
に、燃焼ガスの逆流が生じないように遮断する。 …
…(63) 排出ブレーキが作動した場合に吹き返し防止のための音
消しバルブ42を吸気管3に対して閉鎖する。 ……
(64) 排出ブレーキバルブ41を閉鎖し、排気ブレーキを働か
せる。 ……(65) 車両用暖房装置における急速暖房装置QHSの制御が終
了する。 ……(70) また、排気ブレーキを作動しない場合、クラッチがオン
でない場合、又はアクセルがフリーでない場合には、排
気ブレーキバルブ41を開放する。 ……(66) 音消しバルブ42を開放する。 ……(67) 切換バルブ25を開放し、暖房器の燃焼ガスをエンジン
1の吸気管3に導入できるようにし、未燃の燃焼ガスを
エンジン1において完全燃焼させるようにする。 …
…(68) 大気開放用の切換バルブ27を閉鎖する。 ……(6
9) 車両用暖房装置における急速暖房装置QHSの制御が終
了する。 ……(70) また、急速暖房装置QHSを作動する場合には、例え
ば、燃焼器5及び熱交換器8を上記のものを使用すると
すれば、次のような作動になる。燃焼器5によって発生
した燃焼ガスは熱流往路筒体内の熱流通路に吹き込まれ
る。前記熱流通路に吹き込まれた燃焼ガスが、前記熱流
往路筒体の前記熱流通路から蓋体によってガイドされU
ターンし、熱流復路筒体内の熱伝達通路を流れる。前記
熱伝達通路には受熱フィンが半径方向に多数設置されて
いるので、燃焼ガスは前記受熱フィンによって燃焼熱を
奪われ、最後に燃焼ガス排出口から燃焼ガス通路16へ
放出される。一方、暖められる空気はブロワ36によっ
て吸込ダクト37から吸込まれ、ブロワ36から空気取
入口から熱交換器8の吸熱通路筒体内に吸込まれる。送
込られた空気は、吸熱通路内に設置されている放熱フィ
ンの間を通って流れる。前記吸熱通路には多数の半径方
向の放熱フィンが熱流復路筒体の外周に固定して配置さ
れており、空気は前記放熱フィンの間を通って前記放熱
フィンから熱を吸熱して即ち奪って暖められる。暖めら
れた空気は温風となって、次いで蓋体の外周に半径方向
に多数設けられた放熱フィンの間を通って更に暖められ
て流れる。次いで、暖められた温風は温風吹出ダクト2
2を通って温風吹出口38から車両室28内に吹出され
る。温風は、車内を保温し、次いで空気取入口のフィル
タを通って吸込ダクト37へと送風機36の作用によっ
て吸い込まれる。吸い込まれた空気は送風機36のスク
ロール出口21から再び空気取入管を通って熱交換器8
に送り込まれる。上記作動が繰り返されて車内は所定の
温度に迅速に暖められ且つ保温されることになる。
この発明による車両用暖房装置の一実施例について詳述
したけれども、この発明は上記の詳細な構造に限定され
るものではない。即ち、燃焼器及び熱交換器について
は、種々の構成のものが適用できることは勿論である。
例えば、燃焼器については、加熱プラグであるグロープ
ラグを使用して液体燃料を気化燃料に気化して着火させ
るものであればよく、竪型、横型等が適用できる。熱交
換器についても、種々の形状、構造、それに内蔵されて
いるフィンの形状、構造等についても種々に設計変更で
きるものである。
〔発明の効果〕
この発明による車両用暖房装置は、以上のように構成さ
れているので、次のような効果を奏する。即ち、この発
明は、排気ブレーキバルブの開閉作動に対応して暖房器
で発生する燃焼ガスをエンジンの吸気管に放出する燃焼
ガス通路と大気に放出する燃焼ガス通路とのいずれに切
換バルブによって切換えるように制御されるので、排気
ブレーキが作動しても前記切換バルブが切換えられて暖
房器の燃焼ガスは大気に放出され、前記エンジンから燃
焼ガスが逆流することはなく、暖房器の前記燃焼器は異
常なくスムースに燃焼を続けることができる。また、車
両用暖房装置の制御装置の作動が確実であり、燃焼ガス
及び燃焼用空気の流れを的確に且つ迅速に制御すること
ができる。燃焼ガスを前記吸気管又は大気に放出するの
で、エンジンの作動に関係なく暖房器を作動することが
できる。また、暖房器の燃焼ガスを前記エンジンの前記
吸気管に送込むか又は大気に開放する排気管に送込むか
を、1つの切換バルブの切換作動によって制御できるも
のであり、構造は極めて簡単であり、故障等は生じ難
く、メインテナンス等も容易である。しかも、前記暖房
器で発生する燃焼ガスは前記エンジンの前記吸気管又は
前記排気管に送込むものであり、安全上極めて好ましい
ものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明による車両用暖房装置の基本的な装置
を示す概略図、第2図はこの発明による車両用暖房装置
における構造及びその制御装置の一実施例を示す概略
図、第3図はこの発明による車両用暖房装置の作動状態
を説明するフローチャート、第4図は従来の車両用暖房
装置を示す概略図、及び第5図は従来のエンジンの暖機
装置を示す概略図である。 1……エンジン、3……吸気管、5……燃焼器、6……
排気管、7……気化装置、8熱交換器、16,17,1
8……燃焼ガス通路、19,25,26,27,40,
41,42……切換バルブ,23,24……エアクリー
ナ、31,36……ブロワ、34……温度センサー、3
5……回転数センサー、43……急速暖房装置QHS作
動スイッチ、44……エンジン吸込指示スイッチ、50
……主制御装置、73……クラッチ信号センサー、74
……アクセル踏込信号センサー、78……排気ブレーキ
の作動スイッチ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】排気ブレーキバルブの開閉作動に対応して
    暖房器で発生する燃焼ガスをエンジンの吸気管に放出す
    る燃焼ガス通路と大気に放出する燃焼ガス通路とのいず
    れかに切換バルブによって切換えるように制御したこと
    を特徴とする車両用暖房装置。
  2. 【請求項2】前記暖房器の前記燃焼ガス通路と前記エン
    ジンの排気管との合流点より上流の前記排気管に前記排
    気ブレーキバルブを設置したことを特徴とする特許請求
    の範囲第1項に記載の車両用暖房装置。
  3. 【請求項3】前記暖房器の燃焼ガス通路と前記吸気管と
    の合流点より下流の前記吸気管に音消しバルブを設置し
    たことを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の車両
    用暖房装置。
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