JPH0613207B2 - ポリオレフイン積層フイルム - Google Patents

ポリオレフイン積層フイルム

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JPH0613207B2
JPH0613207B2 JP61162391A JP16239186A JPH0613207B2 JP H0613207 B2 JPH0613207 B2 JP H0613207B2 JP 61162391 A JP61162391 A JP 61162391A JP 16239186 A JP16239186 A JP 16239186A JP H0613207 B2 JPH0613207 B2 JP H0613207B2
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、水性インクや水性接着剤の接着性に優れたポ
リオレフィン積層フィルムに関するものである。
[従来の技術] 従来、水性インク印刷用又は水性接着剤塗布用ポリオレ
フィンフィルムとしては、エチレン酢酸ビニール共重合
体をポリプロピレンに積層したフィルムが知られてい
る。
また、インキ等の接着性の改善を図るため、ポリプロピ
レン主体のポリマーに帯電防止剤を添加したものも知ら
れている(特開昭53−66973号)。
[発明が解決しようとする問題点] しかし、上記前者のエチレン酢酸ビニール共重合体を積
層したフィルムは、ブロッキングを起しやすい、また水
性インクでの印刷、水性接着剤の塗布を行なった場合
に、引っ掻きに弱く、部分的に剥げる、脱落するなどの
問題があった。
また、後者は、ポリプロピレンが主体であるため接着性
が充分とはいえなかった。
本発明はかかる従来の欠点に鑑み、水性インキの印刷適
性、水性接着剤の塗布適性および接着性に優れたポリオ
レフィンフィルムを提供することを目的とする。
[問題点を解決するための手段] 本発明は、帯電防止剤を0.2〜1.0重量%含有し、
かつポリプロピレンを主体とした二軸延伸フィルムの片
面に、エチレン量0.5〜25重量%のエチレンプロピ
レン共重合体を主体とした被覆層が積層されてなり、該
被覆層表面は濡れ指数が34dyne/cm以上で、かつ表面
固有抵抗が9×1013Ω以下であるポリオレフィン積
層フィルムを特徴とする。
本発明における二軸延伸フィルム(基材層)とは、同
時、逐次のいずれの二軸延伸フィルムであっても良く、
また、ポリマーはポリプロピレンを主体としたもの、好
ましくは80重量%以上としたものが用いられ、エチレ
ンやブテン−1で代表されるα−オレフィンの単独重合
体、共重合体がブレンドされていても良い。この場合、
プロピレン成分が80重量%以上が好ましく、融解示差
熱曲線(5mgの試料を20℃/分の昇温速度で280℃
まで昇温し、いったん融解させ、次いで20℃まで冷却
して再度昇温した時の、いわゆるセカンドランの融解曲
線をとる)でいう融点ピークの1つ以上が158℃以上
にあるものが好ましい。
基材層に含有の帯電防止剤としては、陰イオン界面活性
剤(例えば、アルキルベンゼンスルホネート、高級アル
コール硫酸エステルなど)、非イオン界面活性剤(例え
ば、脂肪族グリセリンエステル、ポリオキシアルキルア
ミンなど)、陽イオン界面活性剤(例えば脂肪族アミン
塩、4級アンモニウム塩など)、両性界面活性剤(例え
ば、イミダゾリン型、ベタイン型など)、またシリコー
ン系界面活性剤(例えばシロキサン・オキシエチレン共
重合体など)を用いることができる。特に好ましいの
は、両性界面活性剤である。
基材層に含有せしめる帯電防止剤の量は、0.2〜1.
0重量%でなければならない。帯電防止剤の含有量が
0.2重量%未満では、水性インクの密着性、水性接着
剤の付着性、接着強度の弱いものとなる。また、1.0
重量%を超えるとフィルムがブロッキングをおこした
り、水性インクの密着性、水性接着性の接着強度の点で
劣るものとなる。
本発明におけるエチレンプロピレン共重合体を主体とし
た被覆層とは、エチレンブロピレン共重合体を主成分
(好ましくは85wt%以上)としたもので、エチレン量
が0.5〜25重量%、好ましくは1.0〜10重量%
であるプロピレンとの共重合体をいい、さらに好ましく
は、エチレン量1.5〜8.0重量%のエチレンプロピ
レンランダム共重合体である。エチレン量が前述の範囲
を下まわると水性インクの密着性、水性接着剤の付着性
の弱いものとなり、またその範囲を上まわると、フィル
ムはブロッキングしやすく、被覆層は引っ掻きに対し、
密着性、付着性の弱いものとなる。
この被覆層は、表面(基材層に接してない側)の濡れ指
数が34dyne/cm以上でなければならない。濡れ指数が
34dyne/cmを下まわると、水性インクの密着性、水性
接着剤の付着性の劣ったものとなる。なお、濡れ指数の
上限は、特に限定されないが72dyne/cm以下がフィル
ムのブロッキングの点で好ましく、56dyne/cm以下が
より好ましい。
また、被覆層は、表面(基材層に接してない側)の面固
有抵抗が9×1013Ω以下でなければならない。表面
固有抵抗が9×1013Ωを上まわると、水性インクの
密着性、水性接着剤の付着性、接着強度の弱いものとな
る。なお、抵抗の下限値は、特に限定されないが9×1
Ω以上であるのがフィルムのブロッキングや、水性
インクの密着性、水性接着剤の接着強度の点で好まし
い。表面固有抵抗を9×1013Ω以下にするには、濡
れ指数を34dyne/cm以上とし、基材層に帯電防止剤を
含有している必要がある。被覆層の帯電防止剤の量は特
に限定されないが0.2〜1.0重量%含有していても
良い。
さらに、被覆層は、表面(基材層に接してない側)の窒
素原子Nの数と炭素原子Cの数の比、すなわちN/Cが
0.005〜0.10の範囲、さらには0.01〜0.
05の範囲になるよう放電処理するのが水性印刷インク
の密着性、水性接着剤の接着強度の向上が得られるので
好ましい。N/Cが前述の範囲を下まわると、水性イン
クの密着性、水性接着剤の付着性、接着強度が不十分で
ある。また、その範囲を上まわると生産の効率上よくな
い。
本発明における水性インクとは、公知の水性樹脂、顔
料、溶剤、添加剤から構成されているインキである。
水性樹脂には、アクリル共重合樹脂(アルカリ可溶
性)、ロジンエステル系樹脂、スチレン共重合樹脂、ポ
リエステル系樹脂(水希釈性アルキッド含む)、ビニル
系樹脂、硝化綿エマルジョン樹脂、ポリアミド樹脂、ポ
リウレタン樹脂、シェラック樹脂などの単独または混合
物が用いられる。
顔料には、無機系、有機系顔料に大別され、無機として
は酸化チタン、カーボンブラック、各種体質顔料、また
有機としては、アゾ系、フタロシアニン系などが用いら
れる。
溶剤には、水のほかにエタノール、イソプロピルアルコ
ール、N−プロピルアルコール等の低級アルコール、グ
リコール類およびそのエステル類が用いられる。
添加剤には、ワックス類(耐摩耗性、耐スクラッチ
性)、各種活性剤、シリコンオイル(分散剤、消泡剤)
等が一例として挙げられる。
本発明における水性接着剤とは、水溶性接着剤、エマル
ジョン接着剤などに分けられる。樹脂成分としては、澱
粉、膠、ゼラチン、ポリビニルアルコール、ポリアクリ
ルアミド、ポリエチレンイミン、ポリアミドエピクロル
ヒドリン、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリル酸エステル、
酸ビ−アクリル酸エステル共重合体、酢ビ・エチレン共
重合体、ゴムラテックス等が挙げられ、単独または混合
物を用いてる。溶剤は水を主体として、低級アルコー
ル、グリコール類を混ぜたり、消泡剤、界面活性剤など
も添加することがである。
これら本発明に使用する基材層および積層される被覆層
には、熱安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、造核剤、
無機滑剤等を添加しても良い。
本発明の積層フィルムの層構成は、基材層の少なくとも
片面に被覆層が積層されたものである。
また、被覆層を基材層の両面に積層し、両面上に水性イ
ンクで印刷したり、片面上に印刷、他の片面上に水性接
着剤塗布、あるいは印刷の上にさらに接着剤を塗布する
などしても良い。
本発明のフィルムの各層の厚さは特に限定されないが、
基材層は、厚みが5〜100μが好ましく、10〜30
μがより好ましい。また、被覆層は、1層当りの厚みが
0.5〜10μが好ましく、0.5〜3μがより好まし
い。
次に本発明のポリオレフィン積層フィルムの製造法の一
例を説明する。
一台の押出機へ帯電防止剤を0.2〜1.0重量%添加
したポリプロピレンを、他の押出機へエチレン量0.5
〜25重量%のエチレン・プロピレン共重合体を供給
し、230〜300℃で溶融して共押出し、冷却ドラム
(130〜100℃)に巻き付けてシートとする。
この未延伸シートをロール群に導き100〜130℃に
加熱しつつ、3〜7倍に延伸し、一軸延伸フィルムとし
た。さらに直角方向に延伸するためにテンター内に導
き、150〜180℃雰囲気中で5〜15倍に延伸し、
必要に応じて140〜170℃雰囲気で弛緩、熱固定を
行ない、二軸延伸ポリオレフィンフィルムを得た。
なお、上記のように共押出しせずに、まず、一台の押出
機へ帯電防止剤を0.2〜1.0重量%添加したポリプ
ロピレンを供給して未延伸シートを作り、これを縦方向
に延伸して一軸延伸ポリプロピレンフィルムとし、これ
に他の押出機より押出したエチレンプロピレン共重合体
を積層し、その積層されたものを横方向に延伸する方法
を用いてもよい。
このようにして得られたポリオレフィン積層フィルムの
エチレンプロピレン共重合体層に表面処理(コロナ放電
処理)を施す。濡れ指数を34dyne/cm以上にするに
は、エチレンプロピレン共重合体の表面をコロナ放電処
理によって得ることができるが、好ましいのは窒素と炭
酸ガスの混合ガス中でのコロナ放電処理である。
本発明のポリオレフィン積層フィルムは、他の基材と貼
合せて使用するのが好ましく、本発明の被覆層表面に水
性インク印刷、または水性接着剤塗布を行なって貼合せ
てもよい。
この場合の本発明のポリオレフィン積層フィルムの反対
面、すなわち、基材層の表面には、エチレンプロピレン
共重合体、エチレンブテン共重合体、プロピレンブテン
共重合体、エチレンプロピレンブテン三元共重合体など
のオレフィン共重合体、およびこれらのブレンド物が積
層されることが好ましい。ヒートシール性付与、あるい
は蒸着適性を付与したものがさらに好ましい。積層の厚
みは0.5〜10μが望ましい。
貼合せる他の基材としては、無延伸または一軸、二軸の
延伸フィルム、それにはポリプロピレン、ポリエチレ
ン、ナイロン、ポリエチレン、ナイロン、ポリエステ
ル、セロハン、Kコートセロハン等があり、延伸したフ
ィルムが好ましい。このフィルムの厚みとしては、3〜
100μが良い。貼合せる他の基材に、蒸着、印刷を施
して用いることもできる。
本発明における特性の測定法および評価基準は次の通り
である。
(1)濡れ指数 JIS K−6768に基づいた。
(2)表面固有抵抗 JIS C−2330の体積抵抗率試験に準じて測定し
た絶縁体の単位表面の電気抵抗を言い、試料(フィル
ム)に接した2本の電極間の抵抗(Rs)で電極にかけ
られた電圧(V)とフィルム表面を流れた電流(Is)
との比、すなわち、Rs=V/Isであり、これを単位
電極間距離に換算した値を表面固有抵抗とし単位をΩで
表わす。
なお、環状電極を用いた場合の換算式は次の通りであ
る。
表面固有抵抗=π(D+d)Rs/(D−d) d:内側電極(主電極)金属環の外径(cm) D:外側電極(対電極)金属環の内径(cm) Rs:表面抵抗(Ω) 測定には川口電機製作所の超絶縁計(R−503)常温
測定箱(P−601)によった。
(3)印刷接着性 水性印刷インク(アクリル共重合系)で印刷した表面に
セロテープを貼付け、剥離してインキの接着性を次の通
り評価した。
等級5:剥離した面積 5%未満 〃 4:剥離した面積 5%以上10%未満 〃 3:剥離した面積10%以上25%未満 〃 2:剥離した面積25%以上50%未満 〃 1:剥離した面積50%以上 印刷した表面を鉛筆で筆記し、引き剥ぎとられた鉛筆硬
度で評価した。硬いほど良い。
(5)接着強度 水性接着剤(酢ビ系)で、評価面同志を貼合せて、常
温、常湿で3日間放置後、180度剥離強度を測定し
た。
(6)ブロッキング剪断力(耐ブロッキング性の評価) 幅3cm×長さ10cmの試料フィルムを長さ4cmにわたっ
て重ね合せ、40℃、(80%RHの雰囲気中に40g
/cm2の荷重で24時間放置した後、引き張り試験機で
剪断剥離に要する力を測定する。数値が小さいほど耐ブ
ロッキング性は良い。
(7)エチレン量の定量 エチレン量の定量は、普通、赤外線吸収スペクトルを用
いて、ポリプロピレンに起因する1170cm-1と、共重
合エチレンに起因する715〜725cm-1あるいは73
0〜735cm-1の吸光度比より検量線法で求めることが
できる。この発明にいうエチレン成分は、赤外線吸収ス
ペクトルの730〜735cm-1における吸収の有無によ
って判別できる。
(8)窒素原子数と炭素原子数の比(N/C)窒素原子の
数と炭素原子の数との比N/Cは、次の方法による値を
いう。
国際電機(株)製のESCAスペクトロメータES20
0型を用い、次の条件でフィルム表面を測定した。
励起X線:AlKα線(1486.6eV) X線出力:10KV 20mA 温度:20℃ 運動エネルギー補正:中性炭素 の運動エネルギー値を1202.0eVに合せた。
得られたスペクトルから、C1SのピークとN1Sのピ
ークの面積比(窒素原子の数/炭素原子の数)の比、つ
まりN/Cの値とした。
[実施例] 以下、実施例に基づいてて本発明をさらに詳細に説明す
る。
実施例1 一台の押出機へ帯電防止剤(ベタイン型両性界面活性
剤)を0.6%添加したポリプロピレン(MI2.
5)、他の押出機へエチレンプロピケン共重合体(エチ
レン量6%、MI5.0)を供給し、前者を基材層、後
者を被覆層として280℃で溶融、共押出し、40℃の
冷却ドラムに巻き付けてシート化した。この未延伸シー
トをロール群に導き125℃に加熱しつつ、5.5倍に
延伸し、さらにテンター内に導き、165℃で横手方向
に10倍に延伸し、160℃雰囲気で熱固定を行ない、
二軸延伸フィルムとした(基材層23μ、被覆層2
μ)。このフィルムの被覆層面に、窒素と炭酸ガスの混
合ガス中でコロナ放電処理を施し、濡れ指数を40ダイ
ン/センチとした。該面に水性インクで印刷した。フィ
ルムの評価結果を表1に示した。
また、上記積層フィルムの処理面同志を水性接着剤を介
して貼合せたフィルムを作った。そのフィルムの評価結
果を表1に示した。
実施例2 エチレンプロピレン共重合体のエチレン量20重量%を
用い、表面処理を35dyne/cmになるようにした以外は
実施例1と全く同じにした。フィルムの評価結果を表1
に示した。
比較例1 帯電防止剤を添加してないポリプロピレンを基材層に用
いた以外は実施例2と全く同じにした。フィルムの評価
結果を表1に示した。
比較例2 被覆層部分をポリプロピレン(MI2.5)とした以外
は実施例1と全く同じにした。フィルムの評価結果を表
1に示した。
比較例3 被覆層部分をプロピンブテン共重合体(ブテン量5重量
%MI70)とした以外は実施例1と全く同じにした。
フィルムの評価結果を表1に示した。
比較例4 被覆層部分をエチレン酢酸ビニール共重合体(酢ビ10
重量%MI10)とした以外は実施例1と全く同じにし
た。フィルムの評価結果を表1に示した。
比較例5 実施例1と同じ方法で二軸延伸フィルムを作った。この
フィルムの被覆層面に大気中で、コロナ放電処理を施し
た。フィルムの評価結果を表1に示した。
表1から次のことが判る。
実施例1〜2の本発明のフィルムは、ブロッキング剪断
力の低いもので、水性インクの印刷は接着性良好で耐引
っ掻き性も優れたものであった。また水性接着剤での貼
合せも、塗布は均一でムラなく良好で、接着強度は強い
ものであった。
比較例1は表面固有抵抗が高く、ブロッキング剪断力の
低いものの、水性インクの接着性が悪く、水性接着剤で
の接着強度は低いものであった。
比較例2,3では表面固有抵抗が低いものの、水性イン
ク、接着剤の接着評価は低いものであった。
比較例4は表面固有抵抗が低く、水性インクの接着性、
水性接着剤の接着強度は優れたものであったが、耐引っ
掻き性は極度に悪く、フィルムもブロッキングしやすい
ものであった。
比較例5はN/Cが範囲を下まわっているため水性イン
クの密着性、水性接着剤の付着性、接着強度が不十分で
あった。
[発明の効果] 本発明は上述したように、帯電防止剤を0.2〜1.0
重量%含有し、かつポリプロピレンを主体とした二軸延
伸フィルムの片面に、エチレン量0.5〜25重量%の
エチレンプロピレン共重合体を主体とした被覆層が積層
されてなり、該被覆層表面の窒素原子Nの数と炭素原子
Cの数の比(N/C)が0.005〜0.10、濡れ指
数が34dyne/cm以上で、かつ表面固有抵抗が9×10
13Ω以下であるポリオレフィン積層フィルムとしたの
で、次のごとき優れた効果が得られた。
(1)水性印刷インキの接着性に優れ、また印刷インキは
引っ掻きに強いものとなった。
(2)水性接着剤を用いて、貼合せを行なった場合、接着
強度は優れたものとなった。
(3)耐ブロッキング性に優れ、帯電防止性を有している
ので加工適性に優れたものとなった。
(4)水性印刷インキ、水性接着剤を使用できるので、有
機溶剤による環境汚染が生じることなく、環境衛生上優
れたものとなる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】帯電防止剤を0.2〜1.0重量%含有
    し、かつポリプロピレンを主体とした二軸延伸フィルム
    の片面に、エチレン量0.5〜25重量%のエチレンプ
    ロピレン共重合体を主体とした被覆層が積層されてな
    り、該被覆層表面の窒素原子Nの数と炭素原子Cの数の
    比(N/C)が0.005〜0.10、濡れ指数が34
    dyne/cm以上で、かつ表面固有抵抗が9×1013Ω以
    下であるポリオレフィン積層フィルム。
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