JPH06131688A - 2レーザ光ヘッド及び記録再生装置 - Google Patents

2レーザ光ヘッド及び記録再生装置

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JPH06131688A
JPH06131688A JP4281873A JP28187392A JPH06131688A JP H06131688 A JPH06131688 A JP H06131688A JP 4281873 A JP4281873 A JP 4281873A JP 28187392 A JP28187392 A JP 28187392A JP H06131688 A JPH06131688 A JP H06131688A
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optical
light
laser
beam splitter
spot
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Toru Sasaki
徹 佐々木
Kunikazu Onishi
邦一 大西
Yasuo Kitada
保夫 北田
Masayuki Inoue
雅之 井上
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Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 光学部品の部品点数が少なく、配置も簡単で
光学系全体を小型に構成できる2レーザ光ヘッド。 【構成】 再生用半導体レーザ素子1から発射されたレ
ーザ光束116を透過し、書換え用半導体レーザ素子6
から発射されたレーザ光束110を反射するビームスプ
リッタ9と、レーザ光束116とレーザ光束110を集
光して光磁気ディスク5の記録面5a上に照射し、再生
用のスポット26および書換え用のスポット25を形成
する対物レンズと4、スポット26の記録面5aからの
反射光118を検出する検出光学系50と、スポット2
5の記録面5aからの反射光115を検出する検出光学
系51とを少なくとも有する2レーザ光ヘッドにおい
て、2色性ビームスプリッタ9を入射面9b,9cの法
線ベクトル9aが入射光軸118,115と45度とな
るように配置し、それに伴う偏向状態の劣化となる位相
差の発生をビームスプリッタ2によって補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は記録用半導体レーザ素子
と再生用半導体レーザ素子と該半導体レーザ素子から発
射された2光束を分離合成するビームスプリッタと1個
の対物レンズとを少なくとも有する2レーザ光ヘッドに
関し、特に光ヘッドに必要な光利用率および偏光特性を
満足し記録用光束と再生用光束を分離、合成するための
構成、および2レーザ光ヘッドを用いた記録再生装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】図2は従来の2レーザ光ヘッドを示す構
成図である。図2の2レーザ光ヘッドは、発振波長λ2
の長い(例えば、λ2=780nm)半導体レーザ素子
6を用いた光学系300を情報信号の書換え用とし、発
振波長λ1の短い(例えば、λ1=680nm)半導体
レーザ素子1を用いた光学系301を情報信号の再生用
とし、情報記録媒体である光磁気ディスク5上の同一ト
ラック5b上に、再生用スポット26に対して書換え用
スポット25を一定間隔だけ先行して位置させた構成で
ある。この2レーザ光ヘッドにおいて書換え用の光学系
300と再生用の光学系301を分離合成する2色性ビ
ームスプリッタ3は、光利用率(波長λ1は透過、波長
λ2は反射)を確保するとともに偏光特性も満足する必
要がある。光磁気ディスク5を再生する光学ヘッド(2
レーザ光ヘッドでは再生光学系301)では、偏光状態
を劣化させる位相差(P偏光とS偏光との位相差)は情
報信号の品質を劣化させる原因となる。よって光学ヘッ
ドの位相差を一定値以下に抑える必要がある。この位相
差の値に関しては、光ディスクシステムから出される光
ヘッドへの要求性能により、一概に特定はできない。し
かし、一般に光ヘッドの位相差は30〜10度以下が要
求される。よって2レーザ光ヘッドの再生光学系301
に要求される位相差を厳しく見積もって10度以下とす
ると、2レーザ光ヘッドを構成する光学部品の1つであ
る2色性ビームスプリッタ3の位相差δ1は5度以下に
する必要がある。
【0003】図3は2色性ビームスプリッタ3の位相差
δ1と入射光束の角度依存性を示した図である。横軸は
波長λ1、縦軸は位相差δ1である。図から判るよう
に、一般に使用される入射角度45度では、使用波長
(中心波長680nmに対して±20nmの範囲)内
で、位相差の仕様(δ1≦|5°|)を満足しない。よ
って、この2色性ビームスプリッタを使用する場合、入
射角度を位相差の仕様を満足する10度とする必要があ
る。
【0004】以下、従来例の2レーザ光ヘッドの構成を
図2を用いて詳細に説明する。
【0005】半導体レーザ素子1(波長λ1)から発射
された光束100は、ビームスプリッタ2を透過し、波
長選択性を有している2色性ビームスプリッタ3を通過
する。ここで、入射光束101の2色性ビームスプリッ
タ3への入射角度(法線ベクトル3aと入射光束101
との相対角度)は45度より小さい10度である。2色
性ビームスプリッタ3を透過した光束102は、ミラー
15を反射後、対物レンズ4により(磁気光学的)情報
記録媒体である光磁気ディスク5のトラック5b上に再
生用スポット26として照射される。ディスク5からの
反射光束103は、対物レンズ4、ミラー15を経て、
2色性ビームスプリッタ3を透過し、ビームスプリッタ
2で反射された後、検出光学系50に入射する。一方、
半導体レーザ素子6(波長λ2)から発射された光束1
04は、ビームスプリッタ7を透過する。そして、透過
光束105は光束101と同じ入射角度10度で2色性
ビームスプリッタ3へ入射する。よって光束105は2
色性ビームスプリッタ3で光束102と同一方向に反射
された後、対物レンズ4によりディスク5のトラック5
b上に記録用(書換え用)スポット25として照射され
る。ディスク5からの反射光束106は、対物レンズ
4、ミラー15を経て、再び2色性ビームスプリッタ3
で反射され、さらにビームスプリッタ7で反射された
後、検出光学系51に入射するようになっている。
【0006】また、他の公知例としてSPIE(The Int
ernational Society for Optical Engineering)vol.149
9 Optical Data Strage 1991に発表された“Three-beam
Overwritable magneto-optic disk drive”がある。こ
の発表された技術では、2色性ビームスプリッタ3は入
射角度を10度として使用し、入射する光束101と光
束105のなす角度は160度とした構成で、反射部材
を使用することで半導体レーザ素子1を用いた光学系3
01と、半導体レーザ素子6を用いた光学系300内の
光学部品の配置を垂直または平行とし、2色性ビームス
プリッタ3を入射角度45度として使用する光学系の配
置と同じにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前者の従来技
術(図2)による2レーザ光ヘッドでは、2色性ビーム
スプリッタ3に入射する光束101と光束105のなす
角度は90度でなく160度となっている。それに伴っ
て半導体レーザ素子1を用いた光学系301と、半導体
レーザ素子6を用いた光学系300の光学部品の配置が
複雑になるとともに、光学系全体も大型になることは否
めない。また、後者の従来技術では、光路を曲げる反射
部品が必要で、光学部品点数が多くなり、必然的に光ヘ
ッドの価格が高くなる。
【0008】本発明は、このような背景に鑑みてなされ
たもので、その目的は、光学部品の部品点数が少なく、
配置も簡単で光学系全体を小型に構成できる2レーザ光
ヘッド、およびこのヘッドを使用した記録再生装置を提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的は、第1および
第2の半導体レーザから光を出射して情報記録媒体側に
導き、照射された光の記録面からの反射光をそれぞれ第
1および第2の検出手段を介して検出する第1および第
2の光学系と、2つの光学系を分離合成するビームスプ
リッタと、第1および第2の半導体レーザから出射され
た第1および第2のレーザ光束を集光して情報記録媒体
の記録面上に照射し、それぞれ第1および第2のスポッ
トを形成するための対物レンズとを有する2レーザ光ヘ
ッドにおいて、前記ビームスプリッタの位相差を補正す
るための光学的補正手段を設けることによって達成され
る。この場合、ビームスプリッタを、当該ビームスプリ
ッタの法線ベクトルが第1のレーザ光束および第2のレ
ーザ光束の入射光軸とそれぞれ45度となるように配置
する。また、前記第1の光学系、前記第2の光学系およ
びビームスプリッタを含む第3の光学系を、少なくとも
2個の独立した光学ベース上に設けることが好ましい。
【0010】
【作用】上述のような構成による作用を図4を用いて説
明する。
【0011】図4において、図2と同一ととみなせる構
成要素には同一の参照符号を付し、重複する説明は適宜
省略する。
【0012】半導体レーザ素子1(波長λ1)から発射
された光束100は、光束分離手段であるビームスプリ
ッタ8を透過し、波長選択性を有している2色性ビーム
スプリッタ9を通過する。ここで、入射光束101の2
色性ビームスプリッタ9への入射角度(法線ベクトル9
aと入射光束101との相対角度)は45度である。2
色性ビームスプリッタ9を透過した光束102は、ミラ
ー15で反射された後、対物レンズ4によりディスク5
のトラック5b上に再生用スポット26として照射され
る。ディスク5からの反射光束103は、対物レンズ
4、ミラー15を経て、2色性ビームスプリッタ9を透
過し、ビームスプリッタ8で反射された後、検出光学系
50に導かれ、光検出器52に入射する。
【0013】この構成において、図5に示すように、ビ
ームスプリッタ8の反射時に生ずる位相差δ2は、2色
性ビームスプリッタ9で生ずる位相差δ1とは波長に対
する関係が逆向きになっている。すなわち、中心波長6
80nmではお互いにほぼゼロで、一方(δ1)が大き
くなれば、片方(δ2)は小さくなる関係にあり、δ1
+δ2が仕様値(±5度)以下となるように設計されて
いる。よって、2色性ビームスプリッタ9で生ずる位相
差δ1は打ち消され、2色性ビームスプリッタ9への入
射角度を45度としたことによる位相差の発生は補正さ
れる。
【0014】一方、半導体レーザ素子6(波長λ2)か
ら発射された光束104は、光束分離手段であるビーム
スプリッタ7を透過する。透過光105は、入射光束1
05(入射光軸)に対して入射面9bの法線ベクトル9
aが45度をなす2色性ビームスプリッタ9で反射され
る。そして反射光束106は光束102と同一方向に進
行し、ミラー15で反射された後、対物レンズ4により
ディスク5のトラック5b上に書換え用スポット25と
して照射される。ディスク5からの反射光束107は、
対物レンズ4、ミラー15を経て、2色性ビームスプリ
ッタ9で再び反射され、さらにビームスプリッタ7で検
出光学系51に反射された後、光検出器53に入射す
る。
【0015】以上説明したように2色性ビームスプリッ
タ9を、入射面9b,9cの法線ベクトル9aが入射光
軸105,101と45度となるように配置し、それに
伴う2色性ビームスプリッタ9の偏光状態の劣化となる
位相差の発生を再生光学系301の対物レンズ4から光
検出器52までの光路中の光学部品、すなわち光学的補
正手段としてのビームスプリッタ8を用いて補正する。
これにより、2レーザ光ヘッドは、2色性ビームスプリ
ッタ9に入射する光束101と光束105とのなす角度
を90度とすることが可能となる。それに伴って半導体
レーザ素子1を用いた光学系301と半導体レーザ素子
6を用いた光学系300の光学部品の配置が簡素化さ
れ、光ヘッドを小型化できる。
【0016】また、上述のように各光学系を独立した光
学ベース上に設ければ、光学ベースの位置を相対的に移
動させることによって光学軸の調整が簡単に行える。
【0017】
【実施例】以下、本発明の2レーザ光ヘッドを図面を参
照して詳細に説明する。なお、以下の説明において、図
2ないし図5で説明したもの同一とみなせるものには同
一の参照符号を付し、重複する説明は適宜省略する。
【0018】図1は本発明の2レーザ光ヘッドの第1の
実施例を示す構成図である。
【0019】第1の実施例に係る2レーザ光ヘッドは、
発振波長λ2の長い(例えば、λ2=780nm)半導
体レーザ素子6を用いた光学系300を情報信号の書換
え用とし、発振波長λ1の短い(例えば、λ1=680
nm)半導体レーザ素子を用いた光学系301を情報信
号の再生用とし、磁気光学的情報記録媒体である光磁気
ディスク5上の同一トラック5b上に、再生用スポット
26対して書換え用スポット25を一定間隔だけ先行し
て位置させた構成である。
【0020】図1において、直線偏光光源である発振波
長λ1が780nmの半導体レーザ素子6から出射され
た発散光束110は、コリメータレンズ10により平行
光束となり、ビーム整形プリズム11により強度の非等
方性を補正された後、第1の光束分離手段であるビーム
スプリッタ7に入射し透過光束112と反射光束111
とになる。このビームスプリッタ7は、P偏光とS偏光
とで反射率および透過率が異なる例えばP偏光透過率T
p=0.9、P偏光反射率Rp=0.1、S偏光透過率
Ts=0、S偏光反射率Rs=1の偏光特性を有するも
のである。ビームスプリッタ7を反射した平行光束11
1は、レンズ12により集光され、光検出器13に入射
する。光検出器13の出力信号90は半導体レーザ素子
6の光強度を制御する信号として使用される。この点に
ついては本実施例と本質的に関係ないので詳細な説明は
省略する。
【0021】一方、ビームスプリッタ7を透過した平行
光束112は、1/4波長板14で円偏光113に変換
され、波長選択性(本実施例では、波長780nmは反
射し、680nmを透過する。)を有する2色性ビーム
スプリッタ9で進行方向を90度偏向される。ここで、
2色性ビームスプリッタ9は平面9bと平面9cが平行
な平行平板で構成され、平面9b(または平面9c)の
法線ベクトル9aが入射光束113に対して45度とな
るように設けられている。2色性ビームスプリッタ9で
反射された光束114は、立ち上げミラー15を経て、
対物レンズ4により集光されて、ディスク5の情報記録
面5a上のトラック5b上に情報信号の書換え用として
照射(スポット25)される。ディスク5からの反射光
束は、対物レンズ4により再び平行光束115に変換さ
れ、ミラー15および2色性ビームスプリッタ9の反射
面9bでそれぞれ反射された後、当該光束115は1/
4波長板14を再び通過することで円偏光から、直線偏
光(P偏光)である光束112の偏光方向が90度回転
した直線偏光(S偏光)光束99となる。S偏光である
光束99は、ビームスプリッタ7で反射された後、第1
の検出光学系51へ導かれ、光検出器53に入射する。
そして、この光検出器53よりディスク5上にあらかじ
め形成された情報信号93(凹凸状のピット信号で設け
られた信号、例えば、アドレス信号等)、およびスポッ
ト25を情報記録面5a上に正確に位置決めるするため
のサーボ信号92が得られる。なお本実施例においてサ
ーボ信号92の検出方法に応じた光学部品(例えば、フ
ォーカス誤差検出法に非点収差方式を用いる場合、集光
レンズと円柱レンズ等)およびその配置、また光束99
が光検出器53に入射した後の各信号の生成および処理
回路は当然必要であるが本発明と本質的に関係ないので
図面上省略してある。
【0022】一方、直線偏光光源である発振波長λ1が
680nmの半導体レーザ素子1から出射された発散光
である光束116は、コリメータレンズ16により平行
光束とされ、ビーム整形プリズム60により強度の非等
方性を補正された後、第2の光分離手段であるビームス
プリッタ2を透過後、入射面である平面9cの法線ベク
トル9aが入射光束116に対して45度となるように
設けられている2色性ビームスプリッタ9を透過する。
前記ビームスプリッタ2は、P偏光とS偏光とで反射率
および透過率が異なる例えば、P偏光透過率Tp=0.
7、P偏光反射率Rp=0.3、S偏光透過率Ts=
0、S偏光反射率Rs=1の偏光特性を有する。そし
て、透過光束117は2色性ビームスプリッタ9を反射
した光束114と略平行に進行し、ミラー15を経て、
色消しレンズである対物レンズ4により集光され、ディ
スク5の情報記録面5a上のトラック5b上に照射(ス
ポット26)される。ディスク5からの反射光束は、対
物レンズ4により再び平行光束118に変換され、ミラ
ー15で反射された後に、2色性ビームスプリッタ9を
透過し、さらにビームスプリッタ2の反射面2aで反射
され、第2の検出光学系50へ導かれ、光検出器52に
入射する。光検出器52より光磁気信号である情報信号
94、およびスポット26を情報記録面5a上に正確に
位置決めるするためのサーボ信号95等が得られる。
【0023】なお本実施例においてサーボ信号95の検
出方法に応じた光学部品、および光磁気信号である情報
信号94の検出方法に応じた光学部品(検光子等)は当
然必要であるが本発明と本質的に関係ないので省略して
ある。実施例において、図面には検出光学系50に一個
の光検出器52、検出光学系51に一個の光検出器53
を図示してあるが、サーボ信号検出方式または光磁気検
出方式により複数の光検出器が必要になる場合もあるこ
とはいうまでもない。
【0024】この構成において、図5に示したように、
ビームスプリッタ2の反射時に生ずる位相差δ2で、2
色性ビームスプリッタ9の透過時に生ずる位相差δ1を
補正している。よって2色性ビームスプリッタ9への入
射角度を45度で使用する場合においても、位相差の増
大は低減され、光磁気信号である情報信号94の品質を
劣化することなく検出できる。また、2色性ビームスプ
リッタ9を入射角度45度で使用できるため、半導体レ
ーザ素子6を用いた情報信号の書換え用の光学系300
と、半導体レーザ素子1を用いた情報信号の再生用の光
学系301内の光軸を互いに垂直または平行に構成で
き、光ヘッドの光学部品の配置が簡素化できる。
【0025】本実施例の2レーザ光ヘッドにおいては、
2色性ビームスプリッタ9の透過時に生ずる位相差δ1
を、ディスク5からの反射光束を検出光学系に分離する
光束分離手段であるビームスプリッタ2の反射時に生ず
る位相差δ2により補正している。しかし、これに限る
ものではない。
【0026】次に、本発明の第2の実施例を図6に示
す。本実施例の2レーザ光ヘッドは、2色性ビームスプ
リッタ9の位相差を補正する補正手段として、検出光学
系の光路中に設けられた光学部品を用いる構成の実施例
である。図6において、図1と同一の構成要素には、同
一の参照符号を付す。なお、半導体レーザ素子6を用い
た光学系300については第1の実施例と同様なので説
明は省略する。
【0027】図6において、直線偏光光源である発振波
長λ1が680nmの半導体レーザ素子1から発射され
た発散光である光束116は、コリメータレンズ16に
より平行光束とされ、ビーム整形プリズム60により強
度の非等方性を補正された後、光束分離手段であるビー
ムスプリッタ18を透過後、入射面である平面9cの法
線ベクトル9aが入射光束116に対して45度となる
ように設けられている2色性ビームスプリッタ9を透過
する。ビームスプリッタ18は、P偏光とS偏光とで反
射率および透過率が異なる例えばP偏光透過率Tp=
0.7、P偏光反射率Rp=0.3、S偏光透過率Ts
=0、S偏光反射率Rs=1の偏光特性を有している。
そして、透過光束117は2色性ビームスプリッタ9を
反射した光束114と略平行に進行し、ミラー15を経
て、色消しレンズである対物レンズ4により集光されて
磁気光学的情報記録媒体であるディスク5の情報記録面
5a上に照射(スポット26)される。
【0028】ディスク5からの反射光束は、対物レンズ
4により再び平行光束118に変換され、ミラー15で
反射された後に、2色性ビームスプリッタ9を透過後さ
らにビームスプリッタ18の反射面18aで反射され検
出光学系50へ導かれる。検出光学系に導かれた光束1
19は全反射ミラー19の反射面19aで反射された
後、光検出器52に入射する。光検出器52より光磁気
信号である情報信号94およびサーボ信号95等が得ら
れる。これらの信号を得る方法については本発明と本質
的に関係ないので詳細説明は省略する。
【0029】第1の実施例においては、2色性ビームス
プリッタ9の透過時に生ずる位相差δ1を、ビームスプ
リッタ2の反射時に生ずる位相差δ2により補正してい
た。しかし、本実施例では、これに代わってミラー19
の反射面19aでの反射により生ずる位相差δ3により
補正している。
【0030】よって2色性ビームスプリッタ9への入射
角度が45度で使用する場合においても、位相差の増大
は低減され、光磁気信号である情報信号94の品質を劣
化することなく検出できる。また、2色性ビームスプリ
ッタ9を入射角度45度で使用できるため、半導体レー
ザ素子6を用いた情報信号の書換え用の光学系300
と、半導体レーザ素子1を用いた情報信号の再生用の光
学系301内の光軸が、互いに垂直または平行に構成可
能である。これにより、光ヘッドの工作が簡単になり、
小型、低価格化につながる。
【0031】なお、本実施例の2レーザ光ヘッドにおい
ては、2色性ビームスプリッタ9の透過時に生ずる位相
差δ1を、検出光学系の光路中に設けられた光学部品で
あるミラー19の反射時に生ずる位相差δ3により補正
している。しかし、これに限るものではない。
【0032】次に、本発明の第3の実施例を図7に示
す。本実施例の2レーザ光ヘッドは、2色性ビームスプ
リッタ9の位相差δ1を補正する光学的補正手段とし
て、2色性ビームスプリッタ9と、ディスク5からの反
射光束を検出光学系に分離する光束分離手段(本実施例
ではビームスプリッタ20)との往復光路中に設けられ
た光学部品を用いる構成の実施例である。図7におい
て、図1と同一符号は同一部品を示す。なお半導体レー
ザ素子6を用いた光学系300については第1の実施例
と同様なので説明は省略する。
【0033】直線偏光光源である発振波長λ1が680
nmの半導体レーザ素子1から発射された発散光である
光束116は、コリメータレンズ16により平行光束と
され、光路偏向手段と光束分離手段を複合化した光学部
品であるビームスプリッタ20に入射する。光束116
はビームスプリッタ20の反射面20aで反射され、ビ
ームスプリッタ面20bで再び反射される。このビーム
スプリッタ面20bは、P偏光とS偏光とで反射率およ
び透過率が異なる例えばP偏光透過率Tp=1.0、P
偏光反射率Rp=0、S偏光透過率Ts=0.3、S偏
光反射率Rs=0.7の偏光特性を有するものである。
そして、ビームスプリッタ20を出射した光束120
は、全反射ミラー21の反射面21aで反射された後、
入射面である平面9cの法線ベクトル9aが入射光束1
20に対して45度となるように設けられている2色性
ビームスプリッタ9を透過する。そして透過光束121
は、2色性ビームスプリッタ9を反射した光束114と
略平行に進行し、ミラー15を経て、色消しレンズであ
る対物レンズ4により集光され、ディスク5の情報記録
面5a上に照射(スポット26)される。
【0034】ディスク5からの反射光束は、対物レンズ
4により再び平行光束122に変換され、ミラー15で
反射された後に、2色性ビームスプリッタ9を透過し、
さらにミラー21の反射面21aで反射され、更にビー
ムスプリッタ20を透過して検出光学系50へ導かれ、
光束123となって光検出器52に入射する。そして、
光検出器52から光磁気信号である情報信号94および
サーボ信号95等が得られる。これらの信号を得る方法
については本発明と本質的に関係ないので詳細説明は省
略する。
【0035】この構成においては、第1の実施例におい
て2色性ビームスプリッタ9の透過時に生ずる位相差δ
1を、全反射ミラー21の反射面21aでの反射により
生ずる位相差δ4により補正している。
【0036】図8に、本実施例の2レーザ光ヘッドのデ
ィスク5上のスポットの状態を示す。書換え用スポット
25と再生用スポット26は、ディスク5のある任意の
同一トラック5b上に照射される。ここで、スポット2
5はスポット26に対して先行した位置に一定間隔(ス
ポット間隔S)離れて照射される。この関係は第1およ
び第2の実施例でも同じである。書換え用スポット25
は情報信号94の書換え特性を確保するために半導体レ
ーザ素子6の発行強度の非等方性をビーム整形プリズム
11を用いて補正し略真円の強度のスポットとしてい
る。本実施例においては、スポットの大きさDe(ピー
ク強度の1/2の強度値)は、Det≒0.79μm、
Der≒0.79μmでスポット形状はほぼ真円であ
る。このときの光学定数は、対物レンズ4のNA1=
0.55、焦点距離f1=3.3mm、コリメータレン
ズ10の焦点距離f2=6.2mm、半導体レーザ素子
6の発光強度(ピーク強度の1/2の強度値)の拡がり
角度θ⊥(活性層に垂直な方向)=23°、θ‖(活性
層に平行な方向)=9.44°、ビーム整形プリズム1
1の倍率m=2.5である。
【0037】なお、半導体レーザ素子6の発光強度の非
等方性を補正する別の方法としては、コリメータレンズ
10の実効NAe(=NA1×f1/f2)を小さくす
る方法がある。本実施例では、実効NAe=0.55×
3.3mm/6.2mm≒0.29である。この方法は
光利用率が低下するため使用する半導体レーザ素子6が
高出力であることが要求される。よって、本実施例にお
いては、光利用率を確保するためにビーム整形プリズム
11を用いて半導体レーザ素子6の発光強度の非等方性
を補正し、ディスク上スポット25の強度を略真円にし
ている。また光利用率を確保するために、半導体レーザ
素子6を用いた光学系300は、光束分離手段であるビ
ームスプリッタ7と、ビームスプリッタ7と2色性ビー
ムスプリッタ9までの往復光路中に1/4波長板14を
設けた光学系を用いている。よって対物レンズ4に入射
する光束114は円偏光であり、スポット25と偏光の
関係は図8に示すようになる。
【0038】一方、本実施例での、再生スポット26の
強度は楕円形状である。スポット26の大きさDr(ピ
ーク強度の1/2の強度値)は、Drr≒0.74μ
m、Drt≒0.61μmでスポット形状は楕円であ
る。この時の光学定数は、対物レンズ4のNA1=0.
55、焦点距離f1=3.3mm、コリメータレンズ1
6の焦点距離f2=15mm、半導体レーザ素子1の発
光強度(ピーク強度の1/2の強度値)の拡がり角度θ
⊥(活性層に垂直な方向)=27.2°、θ‖(活性層
に平行な方向)=7.5°である。半導体レーザ素子6
の発光強度の非等方性を補正する方法として、第1およ
び第2の実施例では、ビーム整形プリズムを用いたのに
対して、本実施例では、再生光学系301が光利用率を
ある程度犠牲にできる点を考慮し、コリメータレンズ1
6の実効NArを出来る限り小さくする方法をとってい
る。実効NArは0.12(≒0.55×3.3mm/
15mm)である。スポット26の強度形状と偏光状態
の関係は、強度形状がディスク5の半径方向に長い楕円
である。偏光状態は、対物レンズ4に入射する光束12
1は直線偏光(S偏光)であり、ディスク5上では半径
方向の直線偏光70rとなる。本実施例において、スポ
ット26の強度の楕円の方向を、再生特性の点からディ
スク5の半径方向に長い楕円とした。これにより偏光は
ディスク5の半径方向の直線偏光70rとなっている。
しかし、これに限るものではなく。1/2波長板等を用
いて対物レンズ4への光束121の偏光を90度旋光さ
せることにより、スポット26の強度の楕円の方向を、
ディスク5の半径方向に長い楕円としたまま、偏光はデ
ィスク5の接線方向の直線偏光70tとすることが出来
る。1/2波長板はビームスプリッタ20とディスク5
までの往復光路中に設ければよい。実際には、半導体レ
ーザ素子6のレーザ光束(λ2)への影響を考慮する
と、例えば本実施例の光ヘッドでは全反射ミラー21と
2色性ビームスプリッタ9までの往復光路中に設ける。
【0039】以下に、2色性ビームスプリッタ9の反射
時に生じる位相差δRの補正の実施例について、第3の
実施例の2レーザ光ヘッド(図7)と図9を用いて説明
する。図9は、横軸に1/4波長板14の回転角に対す
る検出光量比Is/Ioの関係を示したものである。こ
こで1/4波長板14の回転角は光学軸の方向を表し、
直線偏光(P偏光)112は回転角45度で円偏光11
3となる。また検出光量比はビームスプリッタ7を出射
した光束112の光量Ioに対する検出光学系51に入
射する光量Isの比(=Is/Io)である。計算上、
各光学部品及びディスクでの光量損失、及び位相差はな
いものとしてある。
【0040】本発明のように2色性ビームスプリッタ9
を入射角度45度で使用する場合、2色性ビームスプリ
ッタ9の反射時で発生する位相差δRは、設計誤差等を
考慮すると使用波長範囲780nm±20nmで150
°〜170°と見積もられる。この位相差が発生する場
合、1/4波長板14の回転角が45°では検出光量比
の変動は22%も発生するのに対して、回転角を36°
に設定すると変動は4.4%に低減できる。以上説明し
たように、1/4波長板14の光学軸の調整により2色
性ビームスプリッタ9の反射時で発生する位相差δRが
起因する検出光量の変動を小さくできる。
【0041】本実施例の2レーザ光ヘッドにおいては、
2色性ビームスプリッタ9の透過時に生ずる位相差δ1
を、2色性ビームスプリッタ9とディスク5からの反射
光束を検出光学系に分離する光分離手段であるビームス
プリッタ20との往復光路中に設けられた光学部品であ
るミラー21の反射時に生ずる位相差δ4により補正し
ている。また2色性ビームスプリッタ9の反射時に生ず
る位相差δRを、ビームスプリッタ7と2色性ビームス
プリッタ9との往復光路中に設けられた光学部品である
1/4波長板14を回転させることにより補正してい
る。しかしこれに限るものではない。
【0042】次に、本発明の第4の実施例を図10に示
す。本実施例の2レーザ光ヘッドは、2色性ビームスプ
リッタ9の透過時に生ずる位相差δ1を補正する補正手
段として、2色性ビームスプリッタ9と、ディスク5か
らの反射光束を検出光学系に分離する光束分離手段であ
るビームスプリッタ2との往復光路中に設けられた光学
部品を用いる構成の他の実施例である。10図におい
て、図1と同一とみなせる各部には同一の参照符号を付
す。また、半導体レーザ素子6を用いた光学系300
は、第1ないし第3の実施例と同じなので説明は省略す
る。
【0043】直線偏光光源である発振波長λ1が680
nmの半導体レーザ素子1から発射された発散光である
光束116は、コリメータレンズ16により平行光束1
24とされ、光束分離手段であるビームスプリッタ18
の反射面18aを反射する。ビームスプリッタ18を反
射した光束124は、前記2色性ビームスプリッタ9と
同じ偏光特性を有する2色性ビームスプリッタ22を透
過する。図11に示すように、このビームスプリッタ2
2は、入射面である平面22bの法線ベクトル22a
が、XY平面に対して垂直なZY平面内にあり、かつ入
射光束124に対して45度となるように設けられてい
る。この2色性ビームスプリッタ22を透過した光束1
25は2色性ビームスプリッタ9を透過して光束126
となり、2色性ビームスプリッタ9を反射した光束11
4と略平行に進行し、ミラー15を経て色消しレンズで
ある対物レンズ4により集光され、ディスク5の情報記
録面5a上に照射(スポット26)される。
【0044】ディスク5からの反射光束は、対物レンズ
4により再び平行光束127に変換され、ミラー15で
反射された後に、2色性ビームスプリッタ9、さらに2
色性ビームスプリッタ22を透過し、ビームスプリッタ
18を透過して検出光学系50へ導かれ、光検出器52
に入射する。光検出器52に入射した光束128より光
磁気信号である情報信号94およびサーボ信号95等が
得られる。これらの信号を得る方法については本発明と
本質的に関係ないので詳細説明は省略する。
【0045】この構成においては、2色性ビームスプリ
ッタ9の透過時に生ずる位相差δ1を、2色性ビームス
プリッタ9と同じ偏光特性を有する2色性ビームスプリ
ッタ22を透過する際に生ずる位相差δ5により補正し
ている。実際には製造工程において、同一ロットで生産
された2個の2色性ビームスプリッタを使用すれば、ほ
ぼ同一の偏光特性のものが得られる。また2色性ビーム
スプリッタ9と2色性ビームスプリッタ22の配置の関
係は、入射光束(光束124、光束125)と入射面
(22b,9b)の法線ベクトル(22a,9a)を含
む面がお互いに垂直な関係(本実施例においては、入射
光束124と入射面22bの法線ベクトル22aを含む
面ZY平面と入射光束125と入射面9bの法線ベクト
ル9aを含む面XY平面)で、かつ傾斜角度が等しい
(本実施例では45度)ことが望ましい。なお2色性ビ
ームスプリッタ22を検出系50内の光路中に設けても
よい。
【0046】よって2色性ビームスプリッタ9への入射
角度が45度で使用する場合においても、位相差の増大
は低減され、光磁気信号である情報信号94の品質を劣
化することなく検出できる。
【0047】次に、本発明の第5の実施例を図12に示
す。図12において、図7と同一とみなせる各部には同
一の参照符号を付す。本実施例は2色性ビームスプリッ
タ9のλ2(=780nm)に対する反射率を1.0か
ら0.9にし、入射した光束のうち透過光束を用いて半
導体レーザ素子6の強度を制御する構成の一例である。
【0048】図12において、直線偏光光源である発振
波長λ2が780nmの半導体レーザ素子6から発射さ
れた発散光である光束110は、コリメータレンズ10
により平行光束となり、ビーム整形プリズム11により
強度の非等方性を補正された後、光分離手段であるP偏
光は透過しS偏光は反射率する偏光面23aを有するビ
ームスプリッタ23を透過する。ビームスプリッタ23
を透過した平行光束129(P偏光)は、1/4波長板
14で円偏光130に変換され、波長選択性を有する2
色性ビームスプリッタ24に入射する。この2色性ビー
ムスプリッタ24は、波長λ1(=780nm)に関し
ては入射光の一部を透過し、残りを反射する光学特性を
有している。本実施例においては、透過率T=0.1、
反射率R=0.9の光利用率である。また平面24bと
平面24cが平行な平行平板で構成され、平面24b
(または平面24c)の法線ベクトル24aが入射光束
130に対して45度となるように設けられている。こ
こでビームスプリッタ24を入射光束に対して45度配
置にすることによる波長λ1(680nm)の位相差δ
1は、第3の実施例の構成で説明したので位相差補正つ
いての説明は省略する。なお符号70は1/2波長板で
あり、本実施例では第3の実施例に対して対物レンズ4
に入射する光束117の偏光が90度回転している。こ
れにより、図8に示したように、ディスク5上の再生ス
ポット26の光強度は、光ディスク5の半径方向に長い
楕円で、かつ偏光は光ディスク5の接線方向の直線偏光
70tとなる。
【0049】1/4波長板14を出射した光束130は
2色性ビームスプリッタ24に入射し、透過光束131
と反射光束132とになる。透過光束131は、レンズ
25により集光され光検出器26に入射する。光検出器
26の出力信号91は半導体レーザ素子6の光強度を制
御する信号として使用される。
【0050】一方、2色性ビームスプリッタ24で反射
された光束132は、立ち上げミラー15を経て、対物
レンズ4により集光されて、ディスク5の情報記録面5
a上に情報信号の書換え用として照射(スポット25)
される。ディスク5からの反射光束は、対物レンズ4に
より再び平行光束133に変換され、ミラー15、2色
性ビームスプリッタ24の反射面24bで反射された後
に、再び1/4波長板14を通過することで円偏光13
3から、直線偏光(P偏光)である光束129の偏光方
向が90度回転した直線偏光(S偏光)である光束13
4となる。S偏光である光束134は、ビームスプリッ
タ23の反射面23aで反射された後、検出光学系51
へ導かれ光検出器53に入射する。これにより光検出器
53から情報信号92およびサーボ信号93が得られ
る。この点については本実施例と本質的に関係ないので
詳細説明は省略する。
【0051】以上の構成において、ビームスプリッタ2
4を透過した光束131を用いて半導体レーザ素子6の
光強度を制御したがこれに限るものではない。例えばビ
ームスプリッタ24に入射する再生光学系301の光束
(本実施例では光束120)の一部を反射させ、その反
射光を用いて半導体レーザ素子1の光強度を制御しても
よい。また本実施例において、ディスク5から反射した
光束が2色性ビームスプリッタ24に入射すると、入射
光133の一部(本実施例では10%)が光学系301
に入射する。この光束133tが再生スポット26の信
号検出に問題となる場合、この光束133tを遮光する
必要がある。このために本実施例においては、波長フィ
ルタ350を検出光学系50に設けている。またこのフ
ィルタ350は光学部品のある面に一体に設けてもよ
い。
【0052】以上の実施例では、2色性ビームスプリッ
タ24を入射角度45度で使用したがこれに限るもので
はなく、要するに2色性ビームスプリッタに入射した光
束の一部を用いて半導体レーザ素子の光強度を制御する
構成であればよい。以上の構成において、2色性ビーム
スプリッタ24の反射率を小さくすることによる光利用
率の低下はない。すなわちビームスプリッタ7(第1な
いし第4の実施例)のP偏光透過率0.9に対して、本
実施例のビームスプリッタ23は1.0であり全体の光
利用率としては低下していない。
【0053】次に、本発明の第6の実施例を図13に示
す。図13において、図7と同一とみなせる各部には同
一の参照符号を付す。本実施例は半導体レーザ素子6を
用いた光学系300を情報信号の書換え用と共に光磁気
信号を再生可能にした構成の一例である。半導体レーザ
素子1を用いた再生光学系301は、図7と同じなので
説明は省略した。
【0054】直線偏光光源である発振波長λ1が780
nmの半導体レーザ素子6から発射された発散光束11
0は、コリメータレンズ10により平行光束となり、ビ
ーム整形プリズム11により強度の非等方性を補正され
た後、第1の光束分離手段であるビームスプリッタ27
に入射し、透過光束136と反射光束135とになる。
このビームスプリッタ27は、P偏光とS偏光とで反射
率および透過率が異なる例えばP偏光透過率Tp=0.
7、P偏光反射率Rp=0.3、S偏光透過率Ts=
0、S偏光反射率Rs=1の偏光特性を有するものであ
る。ビームスプリッタ27を反射した平行光束135
は、レンズ12により集光され光検出器13に入射す
る。光検出器13の出力信号90は半導体レーザ素子6
の光強度を制御する信号として使用される。この点につ
いては本実施例と本質的に関係ないので詳細説明は省略
する。
【0055】一方、ビームスプリッタ27を透過した平
行光束136は、波長選択性(本実施例では、波長78
0nmは反射し、680nmを透過する。)を有する2
色性ビームスプリッタ9で進行方向を90度偏向され
る。ここで、2色性ビームスプリッタ9は平面9bと平
面9cが平行な平行平板で構成され、平面9b(または
平面9c)の法線ベクトル9aが入射光束136に対し
て45度となるように設けられている。2色性ビームス
プリッタ9で反射された光束137は、立ち上げミラー
15を経て、対物レンズ4により集光されて、ディスク
5の情報記録面5a上に情報信号の書換え用として照射
(スポット25)される。ディスク5からの反射光束
は、対物レンズ4により再び平行光束138に変換さ
れ、ミラー15および2色性ビームスプリッタ9の反射
面9bで反射されて光束139となり、この光束139
は、さらに、ビームスプリッタ27の反射面27aで反
射された後、第1の検出光学系55へ導かれ光検出器5
6に入射する。そして、光検出器56より光磁気信号で
ある情報信号94およびサーボ信号92が得られる。
【0056】なお本実施例においてサーボ信号92の検
出方法に応じた光学部品、および光磁気信号である情報
信号94の検出方法に応じた光学部品(検光子等)は当
然必要であるが本発明と本質的に関係ないので省略して
ある。また2色性ビームスプリッタ9の反射時に生ずる
位相差δRを補正する方法に関しては、2色性ビームス
プリッタ9の透過時に生ずる位相差δ1を補正する方法
(第1ないし第5の実施例で説明した手段)を用いて行
えばよい。ここでの詳細な説明は省略する。
【0057】以上の2レーザ光ヘッドにおいては、半導
体レーザ素子6を用いた光磁気信号の書換え用の光学系
300に、光磁気信号を検出する光学系も付加した。こ
れにより、従来の1レーザ光ヘッド(波長780nm)
用のディスクを再生する場合、半導体レーザ素子1の光
強度をOFFすることができる。すなわちこの2レーザ
光ヘッドを用いた装置において、従来ディスクとの互換
性の面での付加機能が上げる長所がある。
【0058】次に、本発明の第7の実施例を図14に示
す。図14において、図13と同一とみなせる各部には
同一の参照符号を付す。本実施例は半導体レーザ素子6
を用いた光学系300を信号の書換え用と共に光磁気信
号を再生可能にした構成の他の実施例である。
【0059】直線偏光光源である発振波長λ1が780
nmの半導体レーザ素子60から発射された発散光束1
40は、コリメータレンズ28により平行光束となり、
光束分離手段であるビームスプリッタ29に入射し透過
光束141と反射光束142とになる。このビームスプ
リッタ29は、P偏光とS偏光とで反射率および透過率
が異なる例えばP偏光透過率Tp=1.0、P偏光反射
率Rp=0、S偏光透過率Ts=0.3、S偏光反射率
Rs=0.7の偏光特性を有するものである。ビームス
プリッタ29を透過した平行光束141は、レンズ12
により集光され光検出器13に入射する。光検出器13
の出力信号90は半導体レーザ素子60の光強度を制御
する信号として使用される。この点については本実施例
と本質的に関係ないので詳細説明は省略する。
【0060】一方、ビームスプリッタ29を反射した平
行光束142は、波長選択性(本実施例では、波長78
0nmは反射し、680nmを透過する。)を有する2
色性ビームスプリッタ9で進行方向を90度偏向され
る。2色性ビームスプリッタ9で反射された光束143
は、立ち上げミラー15を経て、対物レンズ4により集
光されて、ディスク5の情報記録面5a上に情報信号の
書換え用として照射(スポット25)される。ディスク
5からの反射光束は、対物レンズ4により再び平行光束
144に変換され、ミラー15、2色性ビームスプリッ
タ9の反射面9bで反射された光束145は、ビームス
プリッタ29を透過後、第1の検出光学系55へ導かれ
光検出器57入射する。光検出器57より光磁気信号で
ある情報信号94およびサーボ信号92等が得られる。
なお本実施例においてサーボ信号92の検出方法に応じ
た光学部品、および光磁気信号である情報信号94の検
出方法に応じた光学部品(検光子等)は当然必要である
が本発明と本質的に関係ないので省略する。
【0061】一方、直線偏光光源である発振波長λ1が
680nmの半導体レーザ素子1から発射された発散光
である光束116は、トラッキング検出法の一つである
3スポット法のための回折格子61で主光束146aと
副光束146b(+1次光)副光束146c(−1次
光)に回折され、それぞれ第2の光束分離手段であるビ
ームスプリッタ30の反射面30aを反射後、コリメー
タレンズ31により平行光束とされ、入射面である平面
9cの法線ベクトル9aが入射光束116に対して45
度となるように設けられている2色性ビームスプリッタ
9を透過する。ビームスプリッタ30は、P偏光とS偏
光とで反射率および透過率が異なる例えばP偏光透過率
Tp=1.0、P偏光反射率Rp=0、S偏光透過率T
s=0.3、S偏光反射率Rs=0.7の偏光特性を有
するものである。そして、透過光束147a(副光束1
47b,147cは図示せず)は、2色性ビームスプリ
ッタ9を反射した光束143と略平行に進行しミラー1
5を経て、色消しレンズである対物レンズ4により集光
されて、ディスク5の情報記録面5a上にそれぞれ主光
束147aはスポット26a(図示せず)、副光束14
7b,147cはスポット26b,26c(図示せず)
として照射される。ディスク5からの反射光束は、対物
レンズ4により再び平行光束148a(副光束148
b,148cは図示せず)に変換され、ミラー15で反
射された後に、2色性ビームスプリッタ9を透過し、さ
らにビームスプリッタ30を透過して第2の検出光学系
58へ導かれ、光検出器59入射する。光検出器59に
入射した主光束148a、副光束148b,148cよ
り光磁気信号である情報信号94、およびスポット26
aを情報記録面5a上に正確に位置決めるするためのサ
ーボ信号97が得られる。
【0062】なお、本実施例においてサーボ信号97に
おいて、トラッキング誤差検出に関しては3スポット法
用いたトラッキング誤差信号が検出される。なお光検出
器59に光束を集光するためのレンズ等の光学部品、お
よび光磁気信号である情報信号94の検出方法に応じた
検光子等は当然必要であるが本発明と本質的に関係ない
ので省略する。
【0063】以上の構成の2レーザ光ヘッドを、図15
に示すような対物レンズ4およびミラー15のみ搭載し
た可動光学系62をディスク半径方向の可動範囲内をア
クセスし、他の光学部品は固定(固定光学系63)する
分離型光ヘッドに適応した場合について説明する。分離
型光ヘッドでは、可動光学系62はディスク半径方向に
平行なアクセス軸200上を可動に構成されている。2
レーザ光ヘッドでは、ディスク5のある任意の同一情報
トラック5b上に、スポット26とスポット25を接線
方向に一定間隔S離れて照射する。よって光束143と
光束148aの光軸はお互いに傾斜(相対傾き角度θ)
している。例えばスポット間隔Sが30μm、対物レン
ズ4の焦点距離f1が3.3mmの場合、相対傾き角度
θは0.52°となる。図16に示すように、相対傾き
角度θを得るために、光束143の光軸202と光束1
48aの光軸203を、対物レンズ4の中心を通る軸2
01(アクセス軸200に平行)に対してほぼ同じだけ
傾けた場合(θ1≒θ2=0.26°)、図17に示す
ように、分離型光ヘッドにおいては、可動範囲において
対物レンズ4に対する入射する光束の位置が変化する。
一般に入射光束148a,148b,148cは対物レ
ンズ4の有効径(2NA1×f1)より大きい光束径で
ある。しかし、入射光束148a,148b,148c
の強度分布がガウシアンであるため、対物レンズ4に入
射する光量が変動する。これに伴い本実施例のようにト
ラッキング検出に3スポット法を用いる場合、例えば、
中周位置251で初期状態においてゲイン調整等により
光量アンバランスを補正したとしても、可動光学系が動
くことにより副光束148b,148cで光量アンバラ
ンスが生じるため、トラッキングオフセットが生じる問
題がある。よって、本実施例においては、図18に示す
ように、3スポット法を用いる光学系(本実施例では、
再生光学系301)の主光束148aの光軸は203
は、アクセス軸200と一致させるようにする。このと
きスポット間隔Sを得るための2光束(143,148
a)の相対傾きθは、光束143の光軸202をアクセ
ス軸200に対してθだけ傾斜させる。よって、本実施
例においては、図16におけるθ1とθ2は、θ1≒θ
=0.52°、θ2≒0°となる。なお、対物レンズ4
の結象性能(傾いた光束が入射することによる波面収差
の増大)の劣化を考慮して、θ2をわずかに発生させる
構成としても良い。
【0064】以上により、トラッキング誤差検出に3ス
ポット法を用いる場合、可動光学系が動くことによる副
光束148bと副光束148c間の光量アンバランスを
低減でき、トラッキングオフセットの発生の問題点を解
決できる。
【0065】次に、本発明の第8の実施例を図19に示
す。本実施例の2レーザ光ヘッドは、2色性ビームスプ
リッタを用いた構成に関するものである。本実施例に用
いる情報信号の書換え用光学系300に用いる半導体レ
ーザ220と、再生光学系301に用いる半導体レーザ
228は、筐体内部にサーボ信号を検出するための光学
的手段を組み入れた構成である。図19において、図1
と同一とみなせる各部には同一の参照符号を付してあ
る。
【0066】直線偏光光源である発振波長λ1が680
nmの半導体レーザ素子1を具備した半導体レーザ22
8から発射された発散光である光束229は、コリメー
タレンズ230により平行光束231とされ、光束分離
手段であるビームスプリッタ239の反射面239aを
反射する。ビームスプリッタ239を反射した光束23
1は、2色性ビームスプリッタ24を透過し、光束23
2となってミラー15を経て、色消しレンズである対物
レンズ4により集光され、ディスク5の情報記録面5a
上に照射(スポット26)される。
【0067】ディスク5からの反射光束は、対物レンズ
4により再び平行光束233に変換され、ミラー15で
反射された後に、2色性ビームスプリッタ24を透過
し、ビームスプリッタ239で透過光235と反射光2
34に分離される。透過光235は検出光学系50へ導
かれ光検出器236に入射する。光検出器236に入射
した光束235より光磁気信号である情報信号94が得
られる。一方、ビームスプリッタ239の反射面239
aで反射された平行光束234は、コリメータレンズ2
30で再び収束光束237とされ、半導体レーザ228
に入射後、サーボ信号95が得られる。ここで、サーボ
信号95を検出するための半導体レーザ内に具備された
光学部品、及び配置についての詳細説明は省略する。
【0068】直線偏光光源である発振波長λ2が780
nmの半導体レーザ素子6を具備した半導体レーザ22
0から発射された発散光である光束221は、コリメー
タレンズ222により平行光束223となり、図12で
説明した波長選択性を有する2色性ビームスプリッタ2
4に入射する。この2色性ビームスプリッタ24は、波
長λ1(=780nm)に関しては、入射光の一部を透
過し、残りを反射する光学特性を有している。入射光束
223は2色性ビームスプリッタ24に入射し、透過光
束238と反射光束224とになる。透過光束238
は、レンズ25により集光され光検出器26に入射す
る。光検出器26の出力信号90は半導体レーザ素子6
の光強度を制御する信号として使用される。
【0069】一方、2色性ビームスプリッタ24で反射
された光束224は、立ち上げミラー15を経て、対物
レンズ4により集光されて、ディスク5の情報記録面5
a上に情報信号の書換え用として照射(スポット25)
される。ディスク5からの反射光束は、対物レンズ4に
より再び平行光束225に変換され、ミラー15および
2色性ビームスプリッタ24の反射面24bで反射され
て平行光束226となり、コリメータレンズ222で収
束光227に変換され、半導体レーザ220に入射後、
情報信号93およびサーボ信号92が得られる。ここ
で、サーボ信号92を検出するための半導体レーザ22
0内に具備された光学部品、及び配置についての詳細説
明は省略する。
【0070】以上の構成の2レーザ光ヘッドを用いれば
光ヘッドが小型化できる。
【0071】次に、本発明の第9の実施例を図20に示
す。本実施例の2レーザ光ヘッドは、2色性ビームスプ
リッタを用いた構成に関するものである。図20におい
て、図1と同一とみなせる各部には同一の参照符号を付
してある。
【0072】本実施例の2レーザ光ヘッドは、同一の光
学ベースにすべての光学部品を配置する構成ではなく、
図に示すように、情報信号の書換え用光学系300を具
備した光学ベース300aと、情報信号の再生用光学系
301を具備した光学ベース301aと、2色性ビーム
スプリッタ9を具備した光学ベース303は独立してお
り、光学ベース303に光学ベース300aと光学ベー
ス301aを取り付ける構成である。この構成では、図
16で説明したスポット間隔Sを得るための光軸間の傾
きを光学部品(半導体レーザ等)の移動により得る必要
がなく、光学ベース全体を傾ければよいので、調整およ
び取付けが簡単となる。また、分離型光ヘッド等で問題
となる光学軸調整も光学ベースの位置調整で行える。
【0073】以上の実施例では、3個の光学ベース30
0a,301a,303を用いたがこれに限るものでな
く、例えば、情報信号の書換え用光学系300を具備し
た光学ベース300aと、2色性ビームスプリッタ9を
具備した光学ベース303は同じベースとし2個の光学
ベースで構成しても良い。
【0074】次に、本発明の半導体レーザ素子6の発光
強度の制御方法の実施例について図21を用いて説明す
る。なお、本実施例では、情報の書換えは光強度変調に
よって行う場合である。図21は、半導体レーザ素子6
の発光に要する駆動電流Ifとそれに対する発光強度P
oを示したものである。半導体レーザ素子6は情報の書
換え用に使用されるために、図に示すように、発光強度
が3段階となる。すなわち、再生状態Pr(情報信号は
書換えないがサーボ信号等は検出している状態。)、消
去状態Pe(情報信号を書換えている状態で、低出力状
態)、記録状態Pw(情報信号を書換えている状態で、
高出力状態)である。しかし上記2レーザ光ヘッドにお
いて、再生用の光学系のみを駆動する場合、従来は、半
導体レーザ素子6の駆動電流IfはIoとして発光停止
状態としていた。したがって、例えばば瞬時に情報信号
を書換えようとした場合、半導体レーザ素子6の駆動電
流IfはIoから半導体レーザ素子6の発光強度に対応
した電流まで、瞬時に切換える必要があるが、この電流
切換えに伴う応答の遅れもあって実際に情報を書き始め
るには、この応答の遅れも含めてある程度時間を要する
という課題があった。よって、本実施例の2レーザ光ヘ
ッドでは、書換え用光学系300が待機状態の場合、半
導体レーザ素子6の発光強度Pを、再生状態Pr以下で
かつレーザ発光が始まる閾値Ith以上のPkに設定し
ている。これにより、書換え用光学系300は待機状態
から瞬時に情報の書換えを開始できる。
【0075】次に、本発明の2レーザ光ヘッドを用いた
記録再生装置の構成について図22を用いて説明する。
【0076】以上詳細に説明した2レーザ光ヘッドで
は、書換え用スポット25は、光学系300から検出さ
れるサーボ信号92(フォーカス誤差信号92f、トラ
ッキング誤差信号92t)を用いて、対物レンズ4をフ
ォーカス方向Zとトラッキング方向Yの2次元に可動す
る2次元アクチュエータ305を駆動することによりデ
ィスク5の情報記録面上5aに正確に位置決めしてい
る。
【0077】一方、再生スポット26は、光学系301
から検出されるサーボ信号95(フォーカス誤差信号9
5f、トラッキング誤差信号95t)の内、トラッキン
グ誤差信号95tを用いて、光学系301内に設けられ
た光束偏光手段310を駆動することにより、書換え用
スポット25と同一トッラク5b上に位置決めされてい
る。フォーカス方向の位置決め(再生スポット26を光
ディスク5の記録面5a上に合焦させる。)に関して
は、初期調整において、書換え用スポット25と合焦点
が一致するように調整がなされ、動作時においては、書
換え用スポット25に追従する構成である。なお、光束
偏光手段310はスポット26を半径方向に移動するた
めに、対物レンズ4に入射する光束の傾きを変えるため
の光学的手段である。構成としてミラー(反射で使用)
およびプリズム(透過で使用)等を用いた構成があるが
本発明と本質的に関係ないので詳細な説明は省略する。
【0078】以上の構成において、2次元アクチュエー
タ305を制御する光学系を主制御系、光束偏光手段3
10を制御する系を副制御系とする。副制御系は、サー
ボ信号95として光束偏光手段310を制御するために
トラッキング誤差信号95tだけ検出する光学系であれ
ばよいが、本実施例ではフォーカス誤差信号95fも検
出している。
【0079】以上の構成において、情報の書換えを行う
場合、2次元アクチュエータ305を制御する主制御系
を情報書換え用の光学系300とする。また情報の再生
のみを行う場合、2次元アクチュエータ305を制御す
る主制御系を情報書換え用の光学系300としてもよい
し、また再生用の光学系301に切り換えてもよい。す
なわち2次元アクチュエータ305を制御する主制御系
を切換え信号312により切換え回路304を用いて、
2次元アクチュエータ305を制御する信号を、サーボ
信号92(92f,92t)からサーボ信号95(95
f,95t)に切り換えればよい。このとき、たとえば
機構的な手段を用いて、あるいは別途光束偏光手段31
0の変位を検出するセンサを設け、このセンサ出力から
光束偏光手段310の変位を検出し、電気的に変位がゼ
ロとなるようにフィードバック制御して、出射光束が偏
向しないようにしたり、2次元アクチュエータ305の
機構的な手段を用いて、あるいは2次元アクチュエータ
305のトッラキング方向の変位を検出するセンサを設
け、このセンサ出力からアクチュエータ305のトッラ
キング方向の変位を検出して、電気的に変位がゼロとな
るようにフィードバック制御してトッラキング方向に動
かないようにし、光束偏光手段310を用いてトラッキ
ング方向のスポットの位置制御を行っても良い。
【0080】以上の構成では、2つの光学系はフォーカ
ス誤差信号、トラッキング誤差信号を各々検出する光学
系を具備しており、2次元アクチュエータ305を制御
する信号を切替ることが特徴である。また、本実施例の
ように半導体レーザ素子1から出射し光束の一部を検出
して制御信号311を得、この信号311を用いて半導
体レーザ素子1の発光強度を制御してもよい。
【0081】以上、本発明について図面を用いて詳細に
説明した。本実施例においては2色性ビームスプリッタ
を波長の短い光学系(λ1=680nm)を透過に使っ
た構成であったが、反射に用いた構成でもよい。また、
主制御を信号の書換え用の光学系301としたが再生光
学系300としても良い。また、2色性ビームスプリッ
タをあえて入射角度45度で使用したが、入射角度を4
5度以外で構成しても良い。
【0082】なお、上述の実施例では情報記録媒体とし
て磁気光学的情報記録媒体、言い換えれば光磁気ディス
クを例にとって説明しているが、光学的情報記録媒体、
言い換えれば光ディスクを使用することもできる。
【0083】
【発明の効果】これまでの説明で明らかなように、第1
および第2の半導体レーザから光を出射して情報記録媒
体側に導き、照射された光の記録面からの反射光をそれ
ぞれ第1および第2の検出手段を介して検出する第1お
よび第2の光学系と、2つの光学系を分離合成するビー
ムスプリッタと、第1および第2の半導体レーザから出
射された第1および第2のレーザ光束を集光して情報記
録媒体の記録面上に照射し、それぞれ第1および第2の
スポットを形成するための対物レンズとを有する2レー
ザ光ヘッドにおいて、前記ビームスプリッタの位相差を
補正するための光学的補正手段を設けたこの発明によれ
ば、光学的補正手段により光学的な劣化を補正すること
が可能となるので、ビームスプリッタを入射光束に対し
て45度に配置しても、情報信号の劣化を招くことなく
良好な情報信号を得ることができる。また、2つの光学
系内の光軸を平行、または垂直に構成できるので光学部
品の配置が簡略化し、光ヘッドの工作が簡単になる。こ
れにより低価格で、小型の2レーザ光ヘッドを提供でき
る。
【0084】さらに、このような構成を2レーザ光ヘッ
ドを記録再生装置に使用すれば、光学部品の配置を簡略
化し、低価格で、小型の記録再生装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す構成図である。
【図2】従来の2レーザ光ヘッドの構成図である。
【図3】2色性ビームスプリッタ位相差と入射角度依存
性を示す図である。
【図4】本発明の作用を説明する図である。
【図5】本発明の2色性ビームスプリッタの位相差補正
を説明する図である。
【図6】本発明の第2の実施例を示す構成図である。
【図7】本発明の第3の実施例を示す構成図である。
【図8】ディスク上に形成されるスポットの説明図であ
る。
【図9】波長板による補正の効果の説明図である。
【図10】本発明の第4の実施例を示す構成図である。
【図11】第4の実施例の2レーザ光ヘッドの説明図で
ある。
【図12】本発明の第5の実施例を示す構成図である。
【図13】本発明の第6の実施例を示す構成図である。
【図14】本発明の第7の実施例を示す構成図である。
【図15】分離型光ヘッドの説明図である。
【図16】2光軸の相対傾きの説明図である。
【図17】3スポット法における主光束、副光束の傾き
の説明図である。
【図18】3スポット法における2光軸の相対傾きの説
明図である。
【図19】本発明の第8の実施例を示す構成図である。
【図20】本発明の第9の実施例を示す構成図である。
【図21】レーザ光強度の制御の実施例を示す図であ
る。
【図22】本発明の第10の実施例を示す構成図であ
る。
【符号の説明】
1,6 半導体レーザ素子 2,7,18,20,23,27,30,239 ビー
ムスプリッタ、 3,9,22,24 2色性ビームスプリッタ 4 対物レンズ 5 (光磁気)ディスク 5a 記録面 5b トラック 9a 法線ベクトル 9b,9c 平面 10,16,28,29,31,,222,230 コ
リメータレンズ 11 ビーム整形プリズム 13,26,52,53,236 光検出器 14 1/4波長板 15 ミラー 19,21 全反射ミラー 25 書換え用スポット 26 再生用スポット 60 ビーム整形プリズム 61 回折格子 62 可動光学系 63 固定光学系 143 光束 146a,148a 主光束 146b,146c,148b,148c 副光束 200 アクセス軸 201 軸 202 光軸 220,228 半導体レーザ 300 書換え(記録)用光学系 300a,301a 光学ベース 301 再生用光学系 303 光学ベース 304 切換え回路 305 2次元アクチュエータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 雅之 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所映像メディア研究所内

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1および第2の半導体レーザから光を
    出射して情報記録媒体側に導き、照射された光の記録面
    からの反射光をそれぞれ第1および第2の検出手段を介
    して検出する第1および第2の光学系と、2つの光学系
    を分離合成するビームスプリッタと、第1および第2の
    半導体レーザから出射された第1および第2のレーザ光
    束を集光して情報記録媒体の記録面上に照射し、それぞ
    れ第1および第2のスポットを形成するための対物レン
    ズとを有する2レーザ光ヘッドにおいて、 前記ビームスプリッタの位相差を補正するための光学的
    補正手段を備えていることを特徴とする2レーザ光ヘッ
    ド。
  2. 【請求項2】 前記光学的補正手段が、前記ビームスプ
    リッタと同一の偏光特性を有する当該ビームスプリッタ
    とは別体に設けた他のビームスプリッタからなることを
    特徴とする請求項1記載の2レーザ光ヘッド。
  3. 【請求項3】 情報記録媒体が光磁気ディスクであり、
    第1および第2の半導体レーザ素子の発振波長はそれぞ
    れ異なり、かつ前記両ビームスプリッタが波長選択性を
    有していることを特徴とする請求項2記載の2レーザ光
    ヘッド。
  4. 【請求項4】 前記光学的補正手段が、光路を偏向する
    ための全反射ミラーからなることを特徴とする請求項1
    記載の2レーザ光ヘッド。
  5. 【請求項5】 前記光学的補正手段が、複屈折媒体から
    なることを特徴とする請求項1記載の2レーザ光ヘッ
    ド。
  6. 【請求項6】 前記光学的補正手段が1/4波長板から
    なり、該1/4波長板の光学軸の方位角を回転すること
    により、前記ビームスプリッタの位相差を補正すること
    を特徴とする請求項1記載の2レーザ光ヘッド。
  7. 【請求項7】 前記光学的補正手段が、第1の反射光を
    第1の検出光学系に分離する第1の光束分離手段、また
    は第2の反射光を2の検出光学系に分離する第2の光束
    分離手段のいずれかからなることを特徴とする請求項1
    記載の2レーザ光ヘッド。
  8. 【請求項8】 前記ビームスプリッタは平行平板からな
    り、前記第1の半導体レーザ素子から発射された第1の
    レーザ光束に対して、該平行平板の法線ベクトルが略4
    5度をなすように設けられていることを特徴とする請求
    項1記載の2レーザ光ヘッド。
  9. 【請求項9】 第1および第2の半導体レーザから光を
    出射して情報記録媒体側に導き、照射された光の記録面
    からの反射光をそれぞれ第1および第2の検出手段を介
    して検出する第1および第2の光学系と、2つの光学系
    を分離合成するビームスプリッタと、第1および第2の
    半導体レーザから出射された第1および第2のレーザ光
    束を集光して情報記録媒体の記録面上に照射し、それぞ
    れ第1および第2のスポットを形成するための対物レン
    ズとを有する2レーザ光ヘッドにおいて、 前記ビームスプリッタを透過または反射した前記記録面
    上に照射されない第1のレーザ光束または第2のレーザ
    光束を検出し、検出したレーザ光束に基づいて第1の半
    導体レーザ素子のレーザ光束の強度または第2の半導体
    レーザ素子のレーザ光束の強度を制御することを特徴と
    する2レーザ光ヘッド。
  10. 【請求項10】 第1および第2の半導体レーザから光
    を出射して情報記録媒体側に導き、照射された光の記録
    面からの反射光をそれぞれ第1および第2の検出手段を
    介して検出する第1および第2の光学系と、2つの光学
    系を分離合成するビームスプリッタと、第1および第2
    の半導体レーザから出射された第1および第2のレーザ
    光束を集光して情報記録媒体の記録面上に照射し、それ
    ぞれ第1および第2のスポットを形成するための対物レ
    ンズとを有する2レーザ光ヘッドにおいて、 第2の半導体レーザ素子から発射された第2のレーザ光
    束の強度の非等方性を補正するビーム整形プリズムを備
    え、中心強度の1/2の強度で表されるスポットの強度
    形状が、第1のスポットは略楕円でかつ直線偏光であ
    り、第2のスポットは略真円でかつ円偏光であることを
    特徴とする2レーザ光ヘッド。
  11. 【請求項11】 前記情報記録媒体がディスク状に形成
    され、前記第1のスポットの強度形状が、前記ディスク
    状の情報記録媒体の半径方向に長い楕円であり、かつ直
    線偏光の向きは当該ディスク状の情報記録媒体の接線方
    向であることを特徴とする請求項10記載の2レーザ光
    ヘッド。
  12. 【請求項12】 第1および第2の半導体レーザから光
    を出射して情報記録媒体側に導き、照射された光の記録
    面からの反射光をそれぞれ第1および第2の検出手段を
    介して検出する第1および第2の光学系と、2つの光学
    系を分離合成するビームスプリッタと、第1および第2
    の半導体レーザから出射された第1および第2のレーザ
    光束を集光して情報記録媒体の記録面上に照射し、それ
    ぞれ第1および第2のスポットを形成するための対物レ
    ンズとを有する2レーザ光ヘッドにおいて、 前記第2の半導体レーザ素子の発光強度を、情報信号の
    再生時に必要な発光強度未満でかつレーザ発光の閾値以
    上の光強度で発光するように制御したことを特徴とする
    2レーザ光ヘッド。
  13. 【請求項13】 第1および第2の半導体レーザから光
    を出射して情報記録媒体側に導き、照射された光の記録
    面からの反射光をそれぞれ第1および第2の検出手段を
    介して検出する第1および第2の光学系と、2つの光学
    系を分離合成するビームスプリッタと、第1および第2
    の半導体レーザから出射された第1および第2のレーザ
    光束を集光して情報記録媒体の記録面上に照射し、それ
    ぞれ第1および第2のスポットを形成するための対物レ
    ンズとを有する2レーザ光ヘッドにおいて、 第1の光学系に第1の半導体レーザら出射された第1の
    レーザ光束を1つの主光束と2つの副光束に分離する回
    折してビームスプリッタ側に導く回折格子と、対物レン
    ズを含んだ可動光学系のみを前記情報記録媒体の所定の
    方向に対応したアクセス軸に平行に移動させてアクセス
    動作を行うアクセス手段とを備え、前記主光束と副光束
    とによって形成される記録面上の3つのスポットからの
    反射光を対物レンズによって第1の光学系に導き、主光
    束の光軸を前記アクセス軸と一致させ、前記第2のレー
    ザ光束を当該アクセス軸に対して傾斜させたことを特徴
    とする2レーザ光ヘッド。
  14. 【請求項14】 第1および第2の半導体レーザから光
    を出射して情報記録媒体側に導き、照射された光の記録
    面からの反射光をそれぞれ第1および第2の検出手段を
    介して検出する第1および第2の光学系と、2つの光学
    系を分離合成するビームスプリッタと、第1および第2
    の半導体レーザから出射された第1および第2のレーザ
    光束を集光して情報記録媒体の記録面上に照射し、それ
    ぞれ第1および第2のスポットを形成するための対物レ
    ンズとを有する2レーザ光ヘッドにおいて、 第1のスポットをトラッキング方向に移動させるための
    光学的偏向手段と、第2のスポットをフォーカス方向お
    よびトラッキング方向に移動させるためのスポット移動
    手段とを設け、前記第1の検出光学系からは、第1のス
    ポットを位置決めするための第1のフォーカス誤差信号
    と第1のトラッキング誤差信号とからなる第1のサーボ
    信号を検出し、かつ前記第2の検出光学系からは、第2
    のスポットを位置決めするための第2のフォーカス誤差
    信号と第2のトラッキング誤差信号とからなる第2のサ
    ーボ信号を検出し、当該サーボ信号によって光学的偏向
    手段およびスポット移動手段を介してスポットの位置決
    め制御を行うことを特徴とする2レーザ光ヘッド。
  15. 【請求項15】 前記スポット移動手段を駆動するサー
    ボ信号を第2のサーボ信号から第1のサーボ信号に切り
    換える切り換え手段をさらに備えていることを特徴とす
    る請求項14に記載の2レーザ光ヘッド。
  16. 【請求項16】 前記スポット移動手段は前記対物レン
    ズをフォーカス方向およびトラッキング方向に移動する
    2次元アクチュエータであることを特徴とする請求項1
    3または請求項14のいずれかに記載の2レーザ光ヘッ
    ド。
  17. 【請求項17】 第1および第2の半導体レーザから光
    を出射して情報記録媒体側に導き、照射された光の記録
    面からの反射光をそれぞれ第1および第2の検出手段を
    介して検出する第1および第2の光学系と、2つの光学
    系を分離合成するビームスプリッタと、第1および第2
    の半導体レーザから出射された第1および第2のレーザ
    光束を集光して情報記録媒体の記録面上に照射し、それ
    ぞれ第1および第2のスポットを形成するための対物レ
    ンズとを有する2レーザ光ヘッドにおいて、 前記第1の光学系と、前記第2の光学系と、該第1の光
    学系と該第2の光学系を分離合成する前記ビームスプリ
    ッタを含む第3の光学系とが、少なくとも2個の独立し
    た光学ベース上に設けられていることを特徴とする2レ
    ーザ光ヘッド。
  18. 【請求項18】 第1および第2の半導体レーザから光
    を出射して情報記録媒体側に導き、照射された光の記録
    面からの反射光をそれぞれ第1および第2の検出手段を
    介して検出する第1および第2の光学系と、2つの光学
    系を分離合成するビームスプリッタと、第1および第2
    の半導体レーザから出射された第1および第2のレーザ
    光束を集光して情報記録媒体の記録面上に照射し、それ
    ぞれ第1および第2のスポットを形成するための対物レ
    ンズとを有し、情報記録媒体に情報の記録および/また
    は再生を行う記録再生装置において、 第1のスポットをトラッキング方向に移動させるための
    光学的偏向手段と、第2のスポットをフォーカス方向お
    よびトラッキング方向に移動させるためのスポット移動
    手段とを備え、前記第1の検出光学系からは、第1のス
    ポットを位置決めするための第1のフォーカス誤差信号
    と第1のトラッキング誤差信号とからなる第1のサーボ
    信号を検出し、前記第2の検出光学系からは、第2のス
    ポットを位置決めするための第2のフォーカス誤差信号
    と第2のトラッキング誤差信号とからなる第2のサーボ
    信号を検出し、当該サーボ信号によって光学的偏向手段
    およびスポット移動手段を介してスポットの位置決め制
    御を行うように設定されていることを特徴とする記録再
    生装置。
  19. 【請求項19】 前記スポット移動手段を駆動するサー
    ボ信号を第2のサーボ信号から第1のサーボ信号に切り
    換える切り換え手段をさらに備えていることを特徴とす
    る請求項18に記載の記録再生装置。
  20. 【請求項20】 第1および第2の半導体レーザから光
    を出射して情報記録媒体側に導き、照射された光の記録
    面からの反射光をそれぞれ第1および第2の検出手段を
    介して検出する第1および第2の光学系と、2つの光学
    系を分離合成するビームスプリッタと、第1および第2
    の半導体レーザから出射された第1および第2のレーザ
    光束を集光して情報記録媒体の記録面上に照射し、それ
    ぞれ第1および第2のスポットを形成するための対物レ
    ンズとを有し、情報記録媒体に情報の記録および/また
    は再生を行う記録再生装置において、 前記第1の光学系と、前記第2の光学系と、該第1の光
    学系と該第2の光学系を分離合成する前記ビームスプリ
    ッタを含む第3の光学系とが、少なくとも2個の独立し
    た光学ベース上に設けられていることを特徴とする記録
    再生装置。
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