JPH06128064A - タイルの加飾方法 - Google Patents

タイルの加飾方法

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Publication number
JPH06128064A
JPH06128064A JP30313492A JP30313492A JPH06128064A JP H06128064 A JPH06128064 A JP H06128064A JP 30313492 A JP30313492 A JP 30313492A JP 30313492 A JP30313492 A JP 30313492A JP H06128064 A JPH06128064 A JP H06128064A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
print
tile
glaze
screen printing
aqueous solution
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP30313492A
Other languages
English (en)
Inventor
Akinori Hayase
暁紀 早瀬
Masami Yamada
正美 山田
Kyoko Nakamura
京子 中村
Misa Takeuchi
美佐 竹内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Inax Corp
Original Assignee
Inax Corp
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Publication date
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Publication of JPH06128064A publication Critical patent/JPH06128064A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スクリーン印刷により焼成前のタイル表面に
プリントを施すに際し、タイル表面からスクリーンを引
き離したときに施したプリントがタイル表面から剥がれ
ないようにする。 【構成】 スクリーン印刷により焼成前のタイル10表
面に第一のプリント16を施すとともにその上に第二の
プリント22を一部若しくは全体的に重ねるように施す
に際し、第一のプリント16を施した後高分子エマルジ
ョン水溶液18を塗布処理し、しかる後第二プリント2
2を施す。また釉薬26を塗布した焼成前のタイル表面
にスクリーン印刷を施すに際し、釉薬26の塗布層の表
面に高分子エマルジョン水溶液18を塗布処理し、しか
る後スクリーン印刷を施す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はタイルの表面加飾方法
に関し、詳しくはスクリーン印刷を用いた加飾方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】例えば複数の色からなる絵柄をタイル表
面に施す方法として、絵具を各色別にタイル表面にスク
リーン印刷にて施す方法が一般的に行われている。とこ
ろがこの方法で各色ごとに絵具をスクリーン印刷したと
き、図3(A)に示しているようにその過程で第一プリ
ント100と第二プリント102との重なり部分がタイ
ル表面から剥がれてしまうといった不具合を生じてい
た。
【0003】即ち第一プリント100を施した後、これ
に一部重なるように第二プリント102を施し、その後
スクリーン104をタイル表面から離すと、その際に第
一プリント100と第二プリント102との重なり部分
がタイル表面から剥がれ、スクリーン104にくっ付い
て来てしまうのである。
【0004】図3(B)に示しているようにタイル表面
に施された第一プリント100は、そこに含有される水
分がタイル側に吸収されることによって乾燥が進行す
る。この第一プリント100の上に一部重ねるように第
二プリント102を施すと、その重なり部分において第
二プリント102中の水分が第一プリント100側へ移
行する。この結果第一プリント100における第二プリ
ント102との重なり部分は多量の水分を含んだ状態と
なって、タイル表面への付着力が相対的に低下する。こ
のためスクリーン104をタイル表面から引き離す際
に、第一プリント100及び第二プリント102の重な
り部分がタイル表面からともに剥がれてしまうのであ
る。
【0005】一方タイル表面が比較的粉っぽい状態であ
るとき、そこにスクリーン印刷にてプリントを施した場
合にも同様の不具合が発生する。例えばタイルへの釉薬
の塗布方法として液状の釉薬をスプレー掛けする方法が
広く行われているが、この方法で施した釉薬は図4
(a)に示しているように比較的粉っぽい状態にある。
【0006】このような釉薬106塗布層の上に上記ス
クリーン印刷にてプリント108(図4(b))を施す
と、(c)に示しているようにスクリーン104を上に
引き離したときプリント108が粉状の釉薬106ごと
剥がれてしまうといった不具合を生ずるのである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願の発明はこのような
課題を解決するためになされたものである。而して本願
の発明は、スクリーン印刷により焼成前のタイル表面に
第一のプリントを施すとともに該第一のプリントの上に
第二のプリントを一部若しくは全体的に重ねるように施
すに際し、該第一のプリントを施した後に高分子エマル
ジョン水溶液を塗布処理し、しかる後前記第二プリント
を施すことを特徴とする(請求項1)。
【0008】本願の別の発明は、釉薬を塗布した焼成前
のタイル表面にスクリーン印刷を施すに際し、該釉薬の
塗布層の上側から高分子エマルジョン水溶液を塗布処理
し、しかる後該スクリーン印刷を施すことを特徴とする
(請求項2)。
【0009】
【作用及び発明の効果】上記のように請求項1の発明
は、第一のプリントを施した後に高分子エマルジョン水
溶液を塗布処理し、しかる後第二のプリントを施すもの
である。ここで高分子エマルジョン水溶液とは、例えば
ポリアセトビニル,ポリビニルアルコール等高分子を水
中に懸濁させたもので、かかる高分子エマルジョン水溶
液を塗布処理した場合、第一プリントの上に高分子の被
膜が形成され、その被膜により第一プリントが保護され
る。
【0010】これとともにかかる第一プリントの上に第
二プリントを施したとき、その被膜によって第二プリン
トから第一プリントへの水分の移行が抑制される。この
結果第一プリントにおける第二プリントとの重なり部分
で水分が過多となるのが防止され、同重なり部分がタイ
ル表面から剥がれてしまうのが防止される。
【0011】請求項2の発明は、釉薬の塗布層の表面に
高分子エマルジョン水溶液を塗布処理した後、スクリー
ン印刷にてプリントを施すようにしたもので、この方法
に従い高分子エマルジョン水溶液を塗布処理すると、釉
薬が比較的粉っぽい状態であっても高分子エマルジョン
水溶液の水分によって釉薬の各粉末同士の付着力が高ま
り、これと同時に粉状の釉薬層の表面に高分子被膜が形
成され、その被膜により釉薬層が保護された状態とな
る。
【0012】またこれと同時にプリント中の水分が釉薬
層に移行するのが抑制され、プリント層と釉薬との付着
力が増大するのが抑えられる。この結果スクリーンを離
したとき、釉薬層とプリントとが互いに付着した状態で
タイル表面から剥がれるのが防止される。
【0013】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく
説明する。図1(A)において10は焼成前のタイル
で、12はタイル素地、14は釉薬である。本例の方法
では、先ず焼成前のタイル10の表面にスクリーン印刷
にて第一のプリント16を施す。次に(B)に示してい
るように高分子エマルジョン水溶液18を第一プリント
16の上側からタイル表面にスプレー塗布し、タイル表
面に高分子被膜20を形成する。
【0014】ここで形成された高分子被膜20は、後に
おいてタイル10を焼成したとき燃焼して消失するが、
高分子エマルジョン水溶液18として濃度の高いものを
用いると、その焼成の際に多量の高分子が燃焼すること
となって悪影響が生じる恐れがある。従ってかかる高分
子エマルジョン水溶液18は、比重で1.10以下とな
るように濃度調整したものを用いるのが望ましい。
【0015】さてこのようにして高分子エマルジョン水
溶液18の塗布処理を行ったら、次に(C)に示してい
るように高分子被膜20の上側から第二のプリント22
をスクリーン印刷にて施す。
【0016】タイル表面に施された第二プリント22中
には所定量の水分が含有されているが、第一プリント1
6と第二プリント22との間には高分子被膜20が介在
しているので、第一プリント16と第二プリント22と
の重なり部分において水分が第二プリント22から第一
プリント16へと移行するのが抑制される。
【0017】この結果第二プリント22との重なり部分
において第一プリント16中の水分が過多となるのが防
止され、これにより(D)に示しているように第二プリ
ント22を施した後においてスクリーン24を引き離し
たとき、重なり部分において第一プリント16と第二プ
リント22とがタイル表面から剥がれてしまうといった
不都合を生じない。
【0018】図2は本発明の他の実施例を示している。
この例はタイル素地12の上に施された釉薬26がスプ
レー噴霧により施されたものであって粉っぽい状態にあ
り、かかる粉状の釉薬26の上にプリントを施す場合の
例である。
【0019】図(A),(B)に示しているように本例
においてはプリント16を施すに先立ってまず粉状の釉
薬26の上に高分子エマルジョン水溶液18を塗布処理
し、釉薬26の上に高分子被膜20を形成する。このと
き粉状の釉薬26は、高分子エマルジョン水溶液18か
らの水分供給によって粉末同士の付着力が高まり、膜と
しての強度を高める。
【0020】これと同時に高分子被膜20による保護が
行われ、従って(C)に示しているようにその上にスク
リーン印刷にてプリント16を施し、その後においてス
クリーン24をタイル表面から引き離したとき、施され
たプリント16がスクリーン24とともにタイル表面か
ら剥がれてしまうといった不具合を生じない。即ちプリ
ント16がタイル表面に良好に付着する。
【0021】以上本発明の実施例を詳述したがこれはあ
くまで一例示である。例えば本発明は通常のタイルはも
とより大型のタイル(例えば一辺が30cm以上のタイ
ル)にも適用可能であるし、またプリントをタイル表面
に2層以上の多層に施すに際しても適用可能である。そ
の他本発明はその主旨を逸脱しない範囲において、当業
者の知識に基づき種々変更を加えた態様で実施可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である加飾方法の工程説明図
である。
【図2】本発明の他の実施例である加飾方法の工程説明
図である。
【図3】本発明の背景説明図である。
【図4】本発明の背景説明図である。
【符号の説明】
10 タイル 16 第一プリント 18 高分子エマルジョン水溶液 20 高分子被膜 22 第二プリント 24 スクリーン 26 釉薬
フロントページの続き (72)発明者 竹内 美佐 愛知県常滑市鯉江本町5丁目1番地 株式 会社イナックス内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スクリーン印刷により焼成前のタイル表
    面に第一のプリントを施すとともに該第一のプリントの
    上に第二のプリントを一部若しくは全体的に重ねるよう
    に施すに際し、該第一のプリントを施した後に高分子エ
    マルジョン水溶液を塗布処理し、しかる後前記第二プリ
    ントを施すことを特徴とするタイルの加飾方法。
  2. 【請求項2】 釉薬を塗布した焼成前のタイル表面にス
    クリーン印刷を施すに際し、該釉薬の塗布層の上側から
    高分子エマルジョン水溶液を塗布処理し、しかる後該ス
    クリーン印刷を施すことを特徴とするタイルの加飾方
    法。
JP30313492A 1992-10-15 1992-10-15 タイルの加飾方法 Pending JPH06128064A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30313492A JPH06128064A (ja) 1992-10-15 1992-10-15 タイルの加飾方法

Applications Claiming Priority (1)

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JP30313492A JPH06128064A (ja) 1992-10-15 1992-10-15 タイルの加飾方法

Publications (1)

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JPH06128064A true JPH06128064A (ja) 1994-05-10

Family

ID=17917295

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JP30313492A Pending JPH06128064A (ja) 1992-10-15 1992-10-15 タイルの加飾方法

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JP (1) JPH06128064A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102120705A (zh) * 2010-03-12 2011-07-13 成都新西南艺术陶瓷有限公司 窑变瓷砖的制备方法
CN105601343A (zh) * 2016-01-25 2016-05-25 陕西科技大学 一种变色剔花仿古砖的生产方法

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CN102120705A (zh) * 2010-03-12 2011-07-13 成都新西南艺术陶瓷有限公司 窑变瓷砖的制备方法
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