JPH06126755A - ポリウレタンシートパッドの成形方法 - Google Patents

ポリウレタンシートパッドの成形方法

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JPH06126755A
JPH06126755A JP4303028A JP30302892A JPH06126755A JP H06126755 A JPH06126755 A JP H06126755A JP 4303028 A JP4303028 A JP 4303028A JP 30302892 A JP30302892 A JP 30302892A JP H06126755 A JPH06126755 A JP H06126755A
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foam
foaming
sheet pad
liquid
molding
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Masashi Ishii
正史 石井
Toshio Iwazawa
敏雄 岩沢
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    • B60NSEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • B60N2/70Upholstery springs ; Upholstery
    • B60N2/7017Upholstery springs ; Upholstery characterised by the manufacturing process; manufacturing upholstery or upholstery springs not otherwise provided for
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    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C44/00Shaping by internal pressure generated in the material, e.g. swelling or foaming ; Producing porous or cellular expanded plastics articles
    • B29C44/02Shaping by internal pressure generated in the material, e.g. swelling or foaming ; Producing porous or cellular expanded plastics articles for articles of definite length, i.e. discrete articles
    • B29C44/04Shaping by internal pressure generated in the material, e.g. swelling or foaming ; Producing porous or cellular expanded plastics articles for articles of definite length, i.e. discrete articles consisting of at least two parts of chemically or physically different materials, e.g. having different densities
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    • B29C44/0469Shaping by internal pressure generated in the material, e.g. swelling or foaming ; Producing porous or cellular expanded plastics articles for articles of definite length, i.e. discrete articles consisting of at least two parts of chemically or physically different materials, e.g. having different densities by having different chemical compositions in different places, e.g. having different concentrations of foaming agent, feeding one composition after the other provided with physical separators between the different materials, e.g. separating layers, mould walls

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Abstract

(57)【要約】 【構成】 腰掛部の両側又は周縁部に土手部を有するポ
リウレタンシートパッドをキャビティに上記腰掛部に対
応するセンター部と上記土手部に対応するサイド部とを
有する発泡成形型を用いて成形する際、上記発泡成形型
の各サイド部内にそれぞれ発泡ポリオレフィンからなる
液溜め容器を取り付け、これら液溜め容器の間のキャビ
ティに低硬度の発泡体を得るための発泡原液を注入する
と共に、上記液溜め容器に高硬度の発泡体を得るための
発泡原液を注入して発泡を行わせることにより、上記液
溜め容器が内部にそのまま残存したポリウレタンシート
パッドを得る成形方法において、上記発泡ポリオレフィ
ンとして表面ヌレ指数が36dyne/cm以上の架橋
ポリオレフィンフォームを用いることを特徴とするポリ
ウレタンシートパッドの成形方法。 【効果】 腰掛部の両側又はその周縁部に腰掛部より高
硬度の土手部を有するシートパッドを安定確実に所定の
構造に成形できると共に、長期の使用に対しても耐久性
のあるポリウレタンシートパッドを得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の座席シートな
どに使用され、腰掛部の両側又はその周縁部に上記腰掛
部より高硬度の土手部が形成されたポリウレタンシート
パッドの成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】車両用シートパッドのサイド土手部の剛
性を高めることは、着座時のサポート性、ホールド性の
向上や、表皮カバーの張り上がり外観の向上をもたらす
ため、好ましい。特に、土手部外周側のみに高剛性部を
有し、それを取り巻く周辺部が比較的柔らかい材質にな
っていて、土手部の腰掛側が柔らかく形成されている
と、人体に直接接触する部分が柔らかいため、違和感を
感じることがなく、更に着座時のサポート性、ホールド
性、外観の向上を図ることができるので、一層好まし
い。
【0003】このようなシートパッドを得る従来技術と
しては、チップモールド品、半硬質品などの高剛性ポリ
ウレタンフォームの別体挿入物を埋設一体発泡する方
法、あるいは発泡ポリスチレンからなるウレタン原液収
集容器をあらかじめ成形しておき、それを金型内に配置
し、その中に高剛性を示すポリウレタン発泡原液を注入
する方法(特公平4−811号公報)などがある。
【0004】しかし、前者の方法は高剛性挿入物を別体
に成形しなければならないため、コストが大幅に上がっ
てしまうという問題がある。また、後者の方法は、発泡
ポリスチレンの熱収縮がウレタンフォームとの接着の必
要条件であるが、発泡ポリスチレンの加熱収縮は非常に
狭い温度範囲で急激に起こり、過剰の収縮は収集容器の
形状自体の変形をもたらしてしまうため、生産にあたっ
て非常に厳しい温度管理が必要であり、生産性に問題が
ある。その上、発泡ポリスチレンは極めて有機溶剤に侵
され易い材質であり、発泡剤としてメチレンクロライド
のような極性の強い溶剤が含まれている発泡原液では、
容易に穴が開いたり、大きな変形が生じて、外観良好な
製品を得ることができないという問題がある。
【0005】これらの問題点を改良するため、本出願人
は、腰掛部の両側又は周縁部に土手部を有するポリウレ
タンシートパッドをキャビティに上記腰掛部に対応する
センター部と上記土手部に対応するサイド部とを有する
発泡成形型を用いて成形する方法において、上記発泡成
形型の各サイド部内にそれぞれ発泡ポリオレフィンから
なる液溜め容器を取り付け、これら液溜め容器の間のキ
ャビティに低硬度の発泡体を得るための発泡原液を注入
すると共に、上記液溜め容器に高硬度の発泡体を得るた
めの発泡原液を注入して発泡を行わせることにより、上
記液溜め容器が内部にそのまま残存したポリウレタンシ
ートパッドを得る成形方法を提案した(特開平3−26
1410号公報)。
【0006】この成形方法によれば、発泡ポリオレフィ
ンは発泡ポリスチレンに比べて耐熱性に優れると共に、
耐溶剤性にも優れるので、上述した問題がなく、しかも
土手部の腰掛側を低硬度のウレタンフォームで形成する
ことができるため、座り心地が良好であるシートパッド
を得ることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た発泡ポリオレフィンを液溜め容器に使用する成形方法
は、液溜め容器を発泡成形型のサイド部に取り付け、更
に、金型に固定した液溜め容器に発泡原液を注入するも
のであるが、液溜め容器自体の曲げ強さが不足すると、
金型内の安定した位置に液溜め容器を固定できない場合
や、注入原液の重量により液溜め容器が変形あるいは所
定位置から落下したり、更に、ウレタン発泡原料の発泡
圧や熱によって液溜め容器の形状が変形してしまい、所
定の構造のシートパッドが得られず、このためサイド土
手部の硬さにバラツキが生じるという問題が生じる場合
があることがわかった。この問題を解決するため、発泡
ポリオレフィンの厚みを増すことや発泡率を少なくする
ことが考えられるが、このようにするとサイド土手部に
違和感が生じてしまうという問題がある。
【0008】しかも、硬化したポリウレタンフォーム中
に残存した発泡ポリオレフィンは、接着性が悪いため、
一見接着しているようであるが、長くシートを使用して
繰り返し圧縮が加わると、容易に剥離してしまい、この
ような剥離が生じるとシートパッドのサイド土手部の剛
性が変化するだけでなく、液溜め容器の異物感を感じる
ようになり、シート座り心地が著しく損なわれてしまう
という問題があることがわかった。
【0009】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、腰掛部の両側又はその周縁部に腰掛部より高硬度の
土手部を有するシートパッドを安定確実に所定の構造に
成形できると共に、長期の使用に対しても耐久性のある
ポリウレタンシートパッドを得ることができる成形方法
を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、上記
目的を達成するため、腰掛部の両側又は周縁部に土手部
を有するポリウレタンシートパッドをキャビティに上記
腰掛部に対応するセンター部と上記土手部に対応するサ
イド部とを有する発泡成形型を用いて成形する際、上記
発泡成形型の各サイド部内にそれぞれ発泡ポリオレフィ
ンからなる液溜め容器を取り付け、これら液溜め容器の
間のキャビティに低硬度の発泡体を得るための発泡原液
を注入すると共に、上記液溜め容器に高硬度の発泡体を
得るための発泡原液を注入して発泡を行わせることによ
り、上記液溜め容器が内部にそのまま残存したポリウレ
タンシートパッドを得る成形方法において、上記発泡ポ
リオレフィンとして表面ヌレ指数が36dyne/cm
以上の架橋ポリオレフィンを用いることを特徴とするポ
リウレタンシートパッドの成形方法を提供する。
【0011】本発明は、上述した特開平3−26141
0号公報記載の発明を改良したもので、液溜め容器の材
質として表面ヌレ指数が36dyne/cm以上の架橋
ポリオレフィンを用いることにより、腰掛部の両側又は
その周縁部に腰掛部より高硬度の土手部を有するシート
パッドを安定確実に所定の構造に成形できると共に、長
期の使用に対しても耐久性のあるポリウレタンシートパ
ッドを得ることができる。
【0012】即ち、本発明者は、上記目的を達成するた
め鋭意検討を重ねた結果、シートパッド用ウレタン発泡
原液としては、発泡硬化反応時の最高発熱温度
(Tmax)の低いコールドキュアタイプ、Tmaxの高いホ
ットキュアータイプが知られているが、通常の製造ライ
ンにおいて、複数の種類の発泡原液を一つの型に同時に
注入したりしてTmaxの高い発泡原液を注入する場合が
あり、また、一定の時間内にウレタン発泡硬化反応を終
了させて金型から取り出すため、外部から加熱を併用し
て硬化反応を促進することが行われることから、コール
ドキュアタイプのように発泡反応自身の発熱が少なくて
も、実際にはフォーム内部温度はかなり高くなることが
あることを知見した。そして、このようなポリウレタン
発泡反応終了までの高温条件下では、通常の発泡ポリオ
レフィンは、発泡原料の重量や発泡圧力によって容易に
変形を起こしてしまい、所定の構造に成形することが困
難であることを知見した。これに対し、架橋ポリオレフ
ィンフォームは、このような高温下でも十分に耐熱性を
有するので、熱変形や溶融現象を起こさず、液溜め容器
の形状を良く維持し、バラツキなく所定の構造に確実に
成形できること、また、曲げ剛性が高いので液溜め容器
を薄く形成できる上、密度が低く、このため得られたシ
ートパッドの感触に悪影響を与えることが少ないことを
知見した。更に、このような架橋ポリオレフィンフォー
ムとしてウレタン発泡原液との親和性に富む表面とする
こと、この場合、表面ヌレ指数を36dyne/cm以
上とすることによって硬化後のポリウレタンフォームと
確実に接着し、接着剤なしでも良好に接着し、長期間圧
縮を繰り返しても架橋ポリオレフィンフォームとポリウ
レタンフォームとが剥離しないこと、架橋ポリオレフィ
ンフォームは真空成形などの方法により液溜め容器の形
状に容易に成形加工できるため、このような用途に有効
であることを見い出し、本発明をなすに至ったものであ
る。
【0013】以下、本発明について、図1〜図4を参照
しながら具体的に説明する。図1、2は、本発明の成形
方法を示すもので、キャビティ1にシートパッド7の腰
掛部10に対応するセンター部2と土手部11に対応す
るサイド部3,3とを有する発泡成形型4の上記サイド
部3,3内にそれぞれ液溜め容器5,5をこれらサイド
部3,3の最低面及び内方側面と所定間隔離間させた状
態で取り付ける。なお、図中6,6はセンター部2とサ
イド部3,3との境に突設された堰板を示す。この液溜
め容器の形状、金型に取り付ける方法、発泡成形方法な
どは特開平3−261410号公報と同様であるので、
説明を省略する。
【0014】本発明においては、液溜め容器5,5とし
て架橋ポリオレフィンフォームを用いることに特徴があ
る。この場合、架橋ポリオレフィンフォームとして、具
体的には架橋ポリプロピレンフォーム、架橋ポリエチレ
ンフォームが挙げられる。この場合、架橋方法として
は、化学架橋、放射線架橋などが採用でき、密度は0.
025〜0.10g/cm3、特に0.030〜0.0
80g/cm3の範囲が好ましい。密度が0.025g
/cm3より低いと曲げ強度が低くなり、液溜め容器の
形状を保てない場合があり、一方、0.10g/cm3
より高いと発泡硬化後に液溜め容器の固さが不自然に顕
在化して、良好な感触のシートパッドが得られない場合
がある。
【0015】また、液溜め容器5,5の表面は、JIS
K−6768に規定されたヌレ試験方法による表面ヌ
レ指数が36dyne/cm以上、好ましくは38dy
ne/cm以上である必要がある。これよりヌレ指数が
低いと、安定した接着性が期待できないため、得られる
シートパッドに繰り返し圧縮変形が働くとシートパッド
の内部で剥離が生じてしまう。このような表面ヌレ指数
を与える具体的方法としては、一般的に知られている表
面コロナ処理は好ましくなく、プライマー塗布などによ
る化学的表面改質法が良い。表面コロナ処理は、真空成
形時の予備加熱や経時変化などによって表面ヌレ指数の
低下が大きく、ウレタンフォームとの接着性を常に安定
して持たせることは難しい場合があるが、化学的表面改
質法は温度や経時による変化が少なく安定な結果が得ら
れるからである。使用できるプライマーとしては、広く
使用されている公知のもののいずれも使用でき、特に限
定されるものではない。また、プライマー以外の化学的
表面改質法としては例えば架橋ポリオレフィンフォーム
表面にアルカリ金属を残留させる方法(特開平2−25
5740号公報)やフェノールレジンなどの樹脂ワニス
を塗布する方法(特開平3−231938号公報)も有
効である。なお、架橋ポリオレフィンフォームシートに
化学的表面処理を加えた後、真空成形などにより液溜め
容器形状に成形しても良く、あるいは架橋ポリオレフィ
ンフォームシートを液溜め容器形状に成形した後、化学
的表面処理を加えても良い。
【0016】このような材質からなる液溜め容器5,5
を使用してシートパッドを得るには、図3に示したよう
に、液溜め容器5,5間のキャビティ1に低硬度発泡体
用の発泡原液(A液)を注入すると共に、液溜め容器
5,5に高硬度発泡体用の発泡原液(B液)を注入して
一体発泡を行う。これによって図4に示すような所定の
構造のシートパッド7を確実に得ることができると共
に、このシートパッド7は、液溜め容器5が腰掛部10
側の低硬度ウレタンフォーム8及び高硬度ポリウレタン
フォーム9と強固に接着しているため、長期間の繰り返
し圧縮使用に対してもこれらがはがれることがない。ま
た、このシートパッド7は、液溜め容器5,5をサイド
部3,3の最低部及び内側側壁から離間させたことによ
り、腰掛部10側の土手部11と金型サイド部3の最低
部に対応する土手部11頂部Fが低硬度ウレタンフォー
ムにより形成され、人体に直接接触する部分が柔らかい
ため、座り心地が良好である。
【0017】
【実施例】以下、実施例と比較例を示し、本発明につい
て更に詳しく説明する。なお、化学的表面処理剤として
のプライマーは、ポリエステル系の商品名ハイボン78
20(日立化成ポリマー(株)製)を使用した。
【0018】[実施例1]プライマーを塗布した厚み3
mmの架橋ポリプロピレンフォーム(商品名ソフトロン
SP、密度0.033g/cm3、積水化学工業(株)
製)シートを第1、2図に示すような形状の液溜め容器
に成形した。この時の液溜め容器表面のヌレ指数は44
dyne/cmであった。
【0019】この液溜め容器を、図1、2に示すような
腰掛部に対応するセンター部2と土手部に対応するサイ
ド部3とを有する発泡成形型1内のサイド部3,3それ
ぞれに同図に示すように取り付けた。この時、金型への
取り付け易さを「金型セット性」として評価した。次い
で、第3図に示すように液溜め容器内に発泡硬化後の硬
度が10〜20kg/200φとなる高剛性フォームの
発泡原液を注入すると共に、センター部に発泡後の硬度
が1.4〜4kg/200φとなる発泡原液を注入し
た。なお、液溜め容器に発泡原液を注入した時の液溜め
容器の形状保持性を「原液での変形」として評価した。
次いで、これらを同時一体発泡させた。この時の発泡体
のTmaxは液溜め容器で135℃、センター部に相当す
る場所では110℃であった。発泡硬化後シートパッド
を取り出した。
【0020】得られたシートパッドは、土手部の硬さが
高くホールド性に優れると同時に、腰掛部の硬度が低く
柔軟性に富んだシートパッドであることが認められた。
また、このシートパッドに50kgのおもりを乗せて、
0.7Gの負荷で10万回加振させた後、液溜め容器と
ウレタンフォームとの剥離状況を観察したが、全く異状
は認められなかった。なお、発泡硬化後のウレタンフォ
ームと液溜め容器との接着剥離試験を行ったところ、ウ
レタンフォーム層での材料破壊が見られた。これらの結
果を表1に示す。
【0021】[実施例2]プライマーを塗布した厚さ3
mmの架橋ポリエチレンフォーム(商品名トーレペフA
A−00、密度0.033g/cm3、東レ(株)製)
シートを使用して液溜め容器を成形し、実施例1と同様
の発泡原液を注入し、一体発泡させた。この液溜め容器
は、注入原液を溜めるには柔らかく、安定して注入、発
泡させることは難しかった。また、高いTmaxのため、
発泡硬化後にポリエチレンの熱変形が見られ、サイド土
手部の硬さにややバラツキが見られたが、繰り返し耐久
試験後の異常は特に見られなかった。結果を表1に示
す。
【0022】[比較例1]プライマー処理しない厚さ3
mmの架橋ポリプロピレンフォーム(商品名ソフトロン
SP、密度0.033g/cm3、積水化学工業(株)
製)シートを実施例1と同様の液溜め容器に成形した。
この時の液溜め容器表面のヌレ指数は30dyne/c
mであった。
【0023】次いで、実施例1と同様の方法により液溜
め容器を金型内に取り付けた後、発泡成形を行い、発泡
硬化後、シートパッドを取り出した。
【0024】得られたシートパッドは、土手部の硬さが
高くホールド性に優れているだけでなく、腰掛部の硬度
が低く柔軟性に富んだシートパッドであった。しかし、
このシートパッドに50kgのおもりを乗せて0.7G
の負荷で10万回加振後の状態を観察したところ、液溜
め容器とウレタンフォームとの剥離が発生し、液溜め容
器による異物感が感じられた。なお、発泡硬化後のウレ
タンフォームと液溜め容器との接着試験を行ったとこ
ろ、容易に界面剥離が発生した。結果を表1に示す。
【0025】[比較例2]プライマー処理した厚さ3m
mの無架橋発泡ポリエチレンフォーム(商品名ライトロ
ンS、密度0.033g/cm3、積水化学工業(株)
製)シートを使用して実施例1と同様の液溜め容器を成
形し、同様にウレタン発泡原液を注入し、一体発泡させ
た。この時、液溜め容器の中に発泡原液を溜めることが
できたが、高いTmaxのため、発泡硬化後の液溜め容器
が大きく変形し、サイド土手部の硬さのバラツキも大き
かった。結果を表1に示す。
【0026】[比較例3]厚さ3mmのポリスチレン発
泡体(ビーズ発泡タイプ、商品名ハイビーズ、密度、
0.030g/cm3、日立化成工業(株))シートを
実施例1と同様に液溜め容器に成形し、同様にウレタン
発泡原液を注入し、一体発泡させた。この時液溜め容器
は発泡原液に含まれている発泡剤(メチレンクロライ
ド)により一部溶解現象が見られた。また、発泡硬化
後、液溜め容器として使用したポリスチレンが高いT
maxにより大きく変形収縮し、かつ硬く固まっている状
態になっており、サイド土手部の硬いシートパッドを得
ることはできなかった。結果を表1に示す。
【0027】
【表1】
【0028】
【発明の効果】本発明のシートパッドの製造方法によれ
ば、腰掛部の両側又は周縁部に上記腰掛部より高硬度の
土手部を所定の構造に確実に成形できると共に、耐久性
のあるシートパッドを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施に用いる成形型の一例を示す垂直
断面図である。
【図2】図1の成形型の平面図である。
【図3】図1、2の成形型に発泡原液を注入する状態を
示す断面図である。
【図4】本発明方法によって得られたシートパッドの一
部断面図である。
【符号の説明】
1 キャビティ 2 センター部 3 サイド部 4 発泡成形型 5 液溜め容器 7 シートパッド 8 低硬度ウレタンフォーム 9 高硬度ウレタンフォーム 10 腰掛部 11 土手部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29K 75:00 105:04 B29L 31:58 4F

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 腰掛部の両側又は周縁部に土手部を有す
    るポリウレタンシートパッドをキャビティに上記腰掛部
    に対応するセンター部と上記土手部に対応するサイド部
    とを有する発泡成形型を用いて成形する際、上記発泡成
    形型の各サイド部内にそれぞれ発泡ポリオレフィンから
    なる液溜め容器を取り付け、これら液溜め容器の間のキ
    ャビティに低硬度の発泡体を得るための発泡原液を注入
    すると共に、上記液溜め容器に高硬度の発泡体を得るた
    めの発泡原液を注入して発泡を行わせることにより、上
    記液溜め容器が内部にそのまま残存したポリウレタンシ
    ートパッドを得る成形方法において、上記発泡ポリオレ
    フィンとして表面ヌレ指数が36dyne/cm以上の
    架橋ポリオレフィンフォームを用いることを特徴とする
    ポリウレタンシートパッドの成形方法。
  2. 【請求項2】 化学的改質法によって表面ヌレ指数を3
    6dyne/cm以上とした架橋ポリオレフィンフォー
    ムを用いることを特徴とする請求項1記載のポリウレタ
    ンシートパッドの成形方法。
  3. 【請求項3】 液溜め容器をキャビティのサイド部の最
    低面及び内方側面と所定間隔離間してキャビティのサイ
    ド部に取り付けることを特徴とする請求項1記載のポリ
    ウレタンシートパッドの成形方法。
JP4303028A 1992-10-15 1992-10-15 ポリウレタンシートパッドの成形方法 Pending JPH06126755A (ja)

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DE4335105A DE4335105C2 (de) 1992-10-15 1993-10-14 Verfahren zur Formung eines Polyurethan-Sitzpolsters
FR9312293A FR2696975B1 (fr) 1992-10-15 1993-10-15 Procédé pour mouler des coussins de siège en polyuréthane.
US08/517,662 US5603874A (en) 1992-10-15 1995-08-22 Method for molding polyurethane seat pads

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