JPH06126605A - 研磨加工装置 - Google Patents

研磨加工装置

Info

Publication number
JPH06126605A
JPH06126605A JP30817892A JP30817892A JPH06126605A JP H06126605 A JPH06126605 A JP H06126605A JP 30817892 A JP30817892 A JP 30817892A JP 30817892 A JP30817892 A JP 30817892A JP H06126605 A JPH06126605 A JP H06126605A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flat plate
bearing
polishing
support shafts
upper flat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP30817892A
Other languages
English (en)
Inventor
Kyoji Uchiyama
享志 内山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
UCHIYAMA KIKAI SEISAKUSHO KK
Original Assignee
UCHIYAMA KIKAI SEISAKUSHO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by UCHIYAMA KIKAI SEISAKUSHO KK filed Critical UCHIYAMA KIKAI SEISAKUSHO KK
Priority to JP30817892A priority Critical patent/JPH06126605A/ja
Publication of JPH06126605A publication Critical patent/JPH06126605A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)
  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 精度良い研磨加工を行うことのできる低コス
トの研磨加工装置を提供する。 【構成】 XYステージ40は、底部台座50上の水平
なXY平面上において自由に移動させることができる。
XYステージ40上には、支持台座21,22により下
部平板20が固定される。下部平板20の上方には上部
平板10が支持軸11,12により支持される。支持軸
11,12の下端は、下部平板20に形成された貫通孔
内に挿通している。支柱51によって支持されたモータ
60には研磨用刃61が取り付けられる。シリンダー3
0によってピストン31を上下駆動すると、上部平板1
0上のワークWが上下に往復運動する。同時にモータ6
0を回転させれば、研磨面62によってワークWの研磨
対象部が研磨される。XYステージ40をXY平面上に
おいて移動させれば、研磨対象部を移動させることがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は研磨加工装置、特に研磨
用の刃を回転させながら、切断面等を研磨するための研
磨加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】金属やプラスチックなどに対して切断加
工を行うと、一般に切断面には切断刃の痕跡が残るた
め、この切断面は極めて粗い状態となる。したがって、
通常は、この粗い切断面に対して研磨加工を施して仕上
げを行うことになる。このような研磨加工を行う従来装
置は、研磨対象となるワークを水平方向に動かすための
XYステージと、ワークの上方において研磨用の刃を回
転させるためのモータと、このモータを上下(Z方向)
に駆動するための上下駆動系と、を備えている。XYス
テージによってワークを水平方向に動かすことにより、
研磨用の刃を研磨対象面に接触させる。同時に、上下駆
動系によりモータを上下に往復運動させ、研磨用の刃を
研磨対象面に接触させながら上下に動かし研磨を行う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の研磨加工装置には、モータの上下駆動系の機構
が大掛かりになるため、コストが高くなるという問題が
あった。ある程度の研磨力を確保するためには、高出力
のモータにより研磨用の刃を回転させる必要があるが、
このような高出力のモータをワークの上方において上下
運動させる機構は、かなり堅牢なものにする必要があ
る。しかも、精密な研磨加工を行う場合には、上下運動
の精度を高める必要も生じるため、モータの上下駆動系
のコストは益々高くなる。
【0004】そこで本発明は、精度良い研磨加工を行う
ことのできる低コストの研磨加工装置を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
(1) 本願第1の発明は、研磨加工装置において、装置
全体を支持する底部台座と、この底部台座上の水平な二
次元平面上において自由に移動させることができるXY
ステージと、このXYステージ上に水平に取り付けられ
た下部平板と、この下部平板の上方に設けられた上部平
板と、底部台座に対して上方へ伸びるように固定された
支柱と、上部平板の上方において支柱に取り付けられた
回転駆動体と、この回転駆動体の下方に取り付けられ回
転駆動体によって回転する研磨用刃と、を設け、上部平
板の下面から垂直下方へ伸びるように、または、下部平
板の上面から垂直上方へ伸びるように、支持軸を取り付
け、下部平板または上部平板に、支持軸に対して上下に
摺動自在となるような軸受けを設け、上部平板を下部平
板に対して上下に往復運動させるための上下運動機構を
設けたものである。
【0006】(2) 本願第2の発明は、上述の第1の発
明に係る研磨加工装置において、上部平板の下面に複数
の支持軸を取り付け、これらの支持軸に対する軸受けと
して、下部平板に軸受け用貫通孔を形成し、この貫通孔
と支持軸との間にベアリングを設けるようにし、しか
も、複数の支持軸のうちの一部についてはボールベアリ
ングを用い、残りの一部についてはローラーリニアベア
リングを用いるようにしたものである。
【0007】(3) 本願第3の発明は、上述の第1の発
明に係る研磨加工装置において、上部平板の下面に少な
くとも4本の支持軸を取り付け、これらの支持軸に対す
る軸受けとして、下部平板に軸受け用貫通孔を形成し、
この貫通孔と支持軸との間にベアリングを設けるように
し、しかも、4本の支持軸のうち対角位置にある2本の
支持軸についてのベアリングとしてボールベアリングを
用い、別な対角位置にある2本の支持軸についてのベア
リングとしてローラーリニアベアリングを用いるように
したものである。
【0008】(4) 本願第4の発明は、上述の第1の発
明に係る研磨加工装置において、上下運動機構としてシ
リンダーを用い、シリンダーのピストンを最も伸ばした
最上点位置よりも低い第1の位置と、最も縮めた最下点
位置よりも高い第2の位置と、を設定し、第1の位置と
第2の位置との間でピストンを往復運動させることがで
きるようにリミッターを設けたものである。
【0009】
【作 用】従来の研磨加工装置では、研磨用の刃が取り
付けられたモータを上下に駆動させて研磨を行ってい
た。本発明の研磨加工装置の特徴は、研磨加工中には、
モータは上下に駆動させずにワークの方を上下に駆動さ
せる点にある。ワークは上部平板の上に固定されるが、
この上部平板は下部平板に対してシリンダー等により上
下に移動させられる。また、下部平板自体はXYステー
ジにより水平方向に移動させられる。一般に、モータに
比べてワークは軽量であり、しかも回転によって振動が
生じることもないため、モータを上下に駆動させるより
も、ワークを上下に駆動させる方が機構は簡単になる。
上部平板は下部平板に対して支持軸による支持を受け、
しかもこの支持軸を受けるための軸受けとしてベアリン
グが用いられるため、精度良い上下運動が可能になる。
特に、ボールベアリングとローラリニアベアリングとを
組み合わせて用いるようにすると、適度の自由度をもっ
た摺動運動が可能になり、スムーズでしかも高精度な上
下運動が実現できる。また、シリンダーによる上下駆動
を行う際に、ピストンを上下のエンドまでもってゆかず
に、途中にリミッタを設けて途中の領域において往復運
動させるようにすれば、ピストンが上下のエンドに到達
したときに生じる衝撃を避けることができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明を図示する実施例に基づいて説
明する。図1は、本発明の一実施例に係る研磨加工装置
の正面図である。研磨加工の対象となるワークWは、上
部平板10の上に載置される。上部平板10の下方に
は、下部平板20が設けられており、両平板はいずれも
ほぼ水平位置を保っている。上部平板10の下面には、
垂直下方に伸びるように4本の支持軸11〜14(図1
には、手前側の支持軸11,12のみが示されている)
が取り付けられており、これら支持軸11〜14の先端
は下部平板20に設けられたそれぞれの貫通孔を経て下
部平板20の下面側まで挿通している。これらの貫通孔
は、各支持軸11〜14を上下に摺動自在となるように
保持する軸受けとして機能する。したがって、上部平板
10は、下部平板20に対して常に平行な位置を保ちな
がら、上下に移動させることができる。下部平板20の
下面中央には、空気圧によって動作するシリンダー30
が取り付けられている。このシリンダー30のピストン
31は、下部平板20の中央に設けられた貫通孔を挿通
しており、その先端部は接続部材32を介して上部平板
10の下面に接続している。シリンダー30に送る空気
の圧力を制御することにより、ピストン31の伸縮具合
を調節することができ、上部平板10を下部平板20に
対して上下に運動させることができる(この空気圧の制
御機構については、図示を省略している)。
【0011】下部平板20は、4本の支持台座21〜2
4(図1には、手前側の支持台座21,22のみが示さ
れている)により、XYステージ40の上面に取り付け
られている。各支持台座21〜24は、いずれも中空の
円筒状をしており、それぞれ支持軸11〜14の先端部
分を内部に収容することができる。XYステージ40
は、底部台座50の上に設けられているが、この底部台
座50上の水平な二次元平面において自由に移動できる
ような構造となっている。すなわち、水平面をXY平
面、垂直上方をZ軸、と定義した三次元座標系を考える
と、XYステージ40は、XY平面に沿って底部台座5
0上を自由に移動することができる。このような機構
は、NCフライス盤において一般的に用いられている機
構であり、ここでは詳しい説明は省略する。
【0012】また、底部台座50に対して上方へ伸びる
ように支柱51が固定されており、更に、この支柱51
の上部から腕状部材52が伸び、その先端に位置調節機
構53が取り付けられている。この位置調節機構53に
は、摺動子54を介してモータ60が取り付けられてい
る。そして、モータ60の回転軸には、研磨用刃61が
取り付けられている。研磨用刃61の一部分には、やす
り状の研磨面62が形成されており、この研磨面62に
よりワークを研磨することができる。摺動子54は位置
調節機構53に対して上下に摺動させることができ(た
とえば、ねじによる機構により)、研磨用刃61の位置
を調節することができる。
【0013】この実施例の装置では、XYステージ40
をXY平面上で駆動するために、NCフライス盤におい
て用いられている機構を採用しており、XYステージ4
0のX方向の移動量およびY方向の移動量を、パーソナ
ルコンピュータによって制御できるようにしている。ま
た、このパーソナルコンピュータにより、シリンダー3
0へ空気を供給するポンプ(図示されていない)の動作
を制御しており、結局、上部平板10のZ軸方向の移動
量もこのパーソナルコンピュータによって制御できるよ
うにしている。以上のような構成により、上部平板10
上に載置されたワークWを、XYZのいずれの方向につ
いても自由に移動させることができる。すなわち、X方
向およびY方向の移動は、XYステージ40によるXY
平面内の移動によって行われ、Z方向の移動は上部平板
10の上下方向の移動によって行われる。
【0014】続いて、この装置による研磨加工動作を説
明する。いま、図2に示すように、ワークWとして、上
面に円形の切削加工が行われた金属製の箱を用い、この
円形の切削加工面を対象として研磨加工を行うものとす
る。作業者は、このワークWを上部平板10上に固定し
た後、研磨用刃61の研磨面62がワークWの研磨対象
面の高さにくるように、位置調節機構53を調節する。
図3は、適正な位置調節が行われた状態の位置関係を示
す断面図である。この状態で、モータ60を駆動させ、
研磨用刃61を回転させる。同時に、シリンダー30に
よってピストン31の上下往復運動を行わせ、上部平板
10を上下(Z方向)に往復運動させる。すると、ワー
クWは上下に往復運動を繰り返し、研磨面62と接触し
ている部分が研磨されることになる。このままでは、ワ
ークWの同一箇所のみしか研磨されないので、所望の研
磨対象面に沿って研磨が行われるように、XYステージ
40をXY平面上で順次移動させてゆく。図示する実施
例におけるワークWに対しては、XYステージ40を円
弧(ワーク上面に形成された円形の切削加工面に対応)
に沿って動かすようにすればよい。こうすることによ
り、円形の切削加工面がすべて研磨される。
【0015】この装置の大きな特徴は、このように、ワ
ークWがXY方向に移動するとともに、Z方向にも移動
するような構成にした点にある。このため、研磨加工中
は、モータ60を上下に移動させる必要がなくなり、モ
ータ60の支柱51への取り付け機構は非常に簡単なも
のになる。この実施例の装置では、研磨用刃61の上下
位置を調節するために、位置調節機構53および摺動子
54を設けているが、これらの位置調節機構は必ずしも
必要なものではない。従来装置では、前述したように、
ワークWをXY方向にのみ移動し、モータ60をZ方向
に移動させていたため、モータ60の上下方向への移動
機構が大掛かりなものとなり、特に、精度よくモータ6
0を上下移動させるために精密な駆動機構を必要として
いた。本発明の装置では、モータ60を固定した状態で
研磨加工が可能であり、モータ60の上下駆動機構は不
要になる。その結果、大幅なコストダウンを図ることが
できる。
【0016】上述したように、この装置の特徴は、ワー
クWを上下方向にも移動させる点にあるが、精密な研磨
加工を行うためには、この上下方向の移動を精度良く行
う必要がある。そのため、この実施例の装置では、次の
ような機構により、上部平板10が下部平板20に対し
て、常に平行な位置を保ちながらスムーズに上下移動で
きるようにしている。図4は、下部平板20の下面図で
ある。前述したように、この下部平板20は4つの円筒
状の支持台座21〜24によってXYステージ40上に
支持されており、この円筒状の支持台座21〜24と同
軸位置に形成された軸受け用の貫通孔を支持軸11〜1
4が挿通する構造となっている。しかしながら、支持軸
11〜14を、単なる軸受け用の貫通孔によって摺動自
在に支持した場合、上部平板10を下部平板20に対し
て常に平行に上下移動させることは困難である。そこ
で、この実施例の装置では、各支持軸11〜14と各貫
通孔との間に、ベアリングを用いるようにしている。た
とえば、支持軸11は、図5に縦断面を示すような軸受
け構造によって摺動自在に支持されている。この軸受け
構造は、ケージ11a、ブッシュ11b、バネ11cに
よって構成されている。ケージ11aおよびブッシュ1
1bは、いずれも支持軸11に対して同軸円筒状の部材
である。ブッシュ11bは、下部平板20に設けられた
貫通孔内に固着されている。ケージ11a(図5では、
ハッチングを省略している)は、複数のボール70を所
定位置に収容する構造となっており、ボール70の一部
はケージ11aの内側面から突出して支持軸11の外周
面に接触し、反対側の一部はケージ11aの外側面から
突出してブッシュ11bの内周面に接触した状態になっ
ている。したがって、ケージ11aは、ボール70の転
がり運動により、ブッシュ11bと支持軸11との間
で、自由に上下に摺動することが可能であり、しかも、
バネ11cによる支持を受けているため下方に落下する
こともない。図6は、図5の構造についての切断線A−
Aに沿った横断面図である。この図6により、この支持
軸11についての軸受け構造が更に明瞭に示されてい
る。
【0017】上述したボールベアリングを用いた軸受け
構造を、支持軸11〜14のすべてについて用いること
も可能であるが、この実施例の装置では、このボールベ
アリングを用いた軸受け構造とともに、ローラーリニア
ベアリングを用いた軸受け構造を併用している。たとえ
ば、支持軸12についての軸受け構造では、図7に横断
面図を示すようなローラーリニアベアリングを用いてい
る。ブッシュ12bはブッシュ11bと全く同じ円筒状
の部材であるが、ケージ12aはケージ11aと若干異
なっている。すなわち、ケージ11aが複数のボール7
0を所定位置に収容する構造となっているのに対し、ケ
ージ12aは複数のたる型ローラー80を所定位置に収
容する構造となっている。図6に示す横断面構造をもっ
たボールベアリングも、図7に示す横断面構造をもった
ローラーリニアベアリングも、その縦断面はいずれも図
5に示すようなものになる。しかしながら、図6に示す
ボールベアリングのボール70が球状であるのに対し、
図7に示すローラーリニアベアリングのたる型ローラー
80はたる型の円柱状である点で機能上の差が生じる。
すなわち、たる型ローラー80はボール70に比べ、転
がり自由度が制限されることになる。より具体的に言え
ば、図7に示すローラーリニアベアリングを軸受けとし
て用いた支持軸12は、上下(Z軸)方向に摺動する自
由度しかもたないが、図6に示すボールベアリングを軸
受けとして用いた支持軸11は、上下(Z軸)方向に摺
動するとともに、軸について回転する方向に摺動する自
由度をもつ。
【0018】このように自由度の異なる2種類のベアリ
ングを混在させることにより、正確でスムーズな動作が
可能になる。本願発明者が行った実験の結果では、4本
の支持軸11〜14のすべてについて、ボールベアリン
グを軸受けとして用いた場合は、自由度が大きすぎるた
め、スムーズな動作は可能であるが、上部平板10を下
部平板20に対して常に平行に動かすという精度の面で
は問題が生じる傾向がある。逆に、4本の支持軸11〜
14のすべてについて、ローラーリニアベアリングを軸
受けとして用いた場合は、自由度が小さくなりすぎるた
め、精度の面では問題はないが、スムーズな動作が困難
になる傾向がある。そこで、これら2種類のベアリング
を混在させて用いるのが好ましい。特に、4本の支持軸
を用いる場合には、対角位置にある2本の支持軸につい
てのベアリングとしてボールベアリングを用い、別な対
角位置にある2本の支持軸についてのベアリングとして
ローラーリニアベアリングを用いるのが好ましい。この
実施例の装置では、図4に示す4本の支持軸11〜14
のうち、支持軸11および14についてはボールベアリ
ングを軸受けとして用いており、支持軸12および13
についてはローラーリニアベアリングを用いている。こ
のような構成により、上部平板10を正確にスムーズに
上下運動させることが可能になる。
【0019】この実施例の装置では、上部平板10を正
確に上下運動させるためにもうひとつの工夫がなされて
いる。上述したように、上部平板10は、シリンダー3
0によって駆動される。図8に示すように、シリンダー
30はピストン31を伸縮運動させる機能を有するが、
いま、ピストン31を最も伸ばした最上点を点A、最も
縮めた最下点を点D、と呼ぶことにする。ここで、点A
よりもやや低い位置に点Bを、点Dよりもやや高い位置
に点Cを、それぞれ予め設定しておき、ピストン31が
伸びる運動をしているときに、点Bに到達したらそこで
縮む運動に反転させ、ピストン31が縮む運動をしてい
るときに、点Cに到達したらそこで伸びる運動に反転さ
せるようにする。別言すれば、ピストン31は、点B〜
点C間を往復駆動領域として往復運動することになる。
このような動作は、点Bおよび点Cの位置においてリミ
ッタを作動させ、運動方向を反転させる信号を発生させ
ればよい。このように、シリンダー30を中間位置にお
いて往復運動させることは、精度良い往復運動を行う上
で極めて効果的である。一般に、点A,点Dといったピ
ストン往復運動の端点では、好ましくない衝撃や振動が
発生する可能性が高い。リミッタを設け、このような衝
撃や振動の発生する領域での往復運動を避けることによ
り、より精度の高い往復運動が実現できる。なお、この
ように、ボールベアリングとローラーリニアベアリング
を併用させた構造は、一方の部材を他方の部材に対して
平行状態のまま往復移動させる必要がある機構に対して
広く利用しうるものであり、本実施例のような研磨加工
装置のみの利用に限定されるものではない。
【0020】以上、本発明を図示する一実施例に基づい
て説明したが、本発明はこの実施例のみに限定されるも
のではなく、この他にも種々の態様で実施可能である。
たとえば、上述の実施例では、上部平板10の下面から
垂直下方に伸びるように4本の支持軸11〜14を取り
付け、下部平板20側にこの支持軸11〜14を受ける
ための軸受けを設けているが、逆に、下部平板20の上
面から垂直上方に伸びるように4本の支持軸11〜14
を取り付け、上部平板10側にこの支持軸11〜14を
受けるための軸受けを設けることもできる。ただし、軸
受けとしてベアリングを用いる場合には、上述の実施例
のように、下部平板20側に軸受けを設けた方が好まし
い。上部平板10側にベアリングを設けた場合、ベアリ
ングに塵埃が蓄積されやすくなるためである。上述の実
施例のように、下部平板20側にベアリングを設けてお
けば、上部平板10がいわばカバーの役目を果たすた
め、ベアリングに塵埃が蓄積されにくくなる。
【0021】また、支持軸は4本に限定されるものでは
なく、2本、3本、あるいは5本以上設けてもかまわな
い。ただ、上部平板10を精度良く上下移動させるため
には、少なくとも4本の支持軸を設けるのが好ましい。
更に、上部平板10を上下移動させるための運動機構と
して、上述の実施例では空気により動作するシリンダー
30を用いているが、油圧式のシリンダーを用いてもよ
いし、その他、モータを使った運動機構などを用いても
かまわない。
【0022】また、上述の実施例では、底部台座50か
ら伸びた支柱51にモータ60を固定しているが、設置
場所に応じては、モータ60を壁面や天井に固定するこ
とも可能である。この場合は、設置場所の床面や壁面が
底部台座や支柱として機能することになる。
【0023】
【発明の効果】以上のとおり本発明に係る研磨加工装置
によれば、ワークを水平方向に移動させるとともに垂直
方向にも移動させるようにしたため、研磨用刃を垂直方
向に駆動する必要がなくなり、精度良い研磨加工を低コ
ストの研磨加工装置で実現できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る研磨加工装置の正面図
である。
【図2】図1に示す研磨加工装置の研磨用刃61と研磨
対象となるワークWとの位置関係を示す図である。
【図3】図1に示す研磨加工装置による研磨加工の原理
を示す縦断面図である。
【図4】図1に示す研磨加工装置の下部平板20の下面
図である。
【図5】図1に示す研磨加工装置の支持軸11について
の軸受け構造の詳細を示す縦断面図である。
【図6】図5に示すボールベアリング軸受けを切断線A
−Aに沿って切った横断面図である。
【図7】図1に示す研磨加工装置に用いられているロー
ラーリニアベアリング軸受けの横断面図である。
【図8】図1に示す研磨加工装置におけるシリンダー3
0の動作説明図である。
【符号の説明】
10…上部平板 11〜14…支持軸 11a,12a…ケージ 11b,12b…ブッシュ 11c…バネ 20…下部平板 21〜24…支持台座 30…シリンダー 31…ピストン 32…接続部材 40…XYステージ 50…底部台座 51…支柱 52…腕状部材 53…位置調節機構 54…摺動子 60…モータ 61…研磨用刃 62…研磨面 70…ボール 80…たる型ローラー W…ワーク

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置全体を支持する底部台座と、この底
    部台座上の水平な二次元平面上において自由に移動させ
    ることができるXYステージと、このXYステージ上に
    水平に取り付けられた下部平板と、この下部平板の上方
    に設けられた上部平板と、前記底部台座に対して上方へ
    伸びるように固定された支柱と、前記上部平板の上方に
    おいて前記支柱に取り付けられた回転駆動体と、この回
    転駆動体の下方に取り付けられ前記回転駆動体によって
    回転する研磨用刃と、を備え、 前記上部平板の下面から垂直下方へ伸びるように、また
    は、前記下部平板の上面から垂直上方へ伸びるように、
    支持軸を取り付け、 前記下部平板または前記上部平板に、前記支持軸に対し
    て上下に摺動自在となるような軸受けを設け、 前記上部平板を前記下部平板に対して上下に往復運動さ
    せるための上下運動機構を設けたことを特徴とする研磨
    加工装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の研磨加工装置におい
    て、 上部平板の下面に複数の支持軸を取り付け、これらの支
    持軸に対する軸受けとして、下部平板に軸受け用貫通孔
    を形成し、この貫通孔と前記支持軸との間にベアリング
    を設けるようにし、しかも、複数の支持軸のうちの一部
    についてはボールベアリングを用い、残りの一部につい
    てはローラーリニアベアリングを用いるようにしたこと
    を特徴とする研磨加工装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の研磨加工装置におい
    て、 上部平板の下面に少なくとも4本の支持軸を取り付け、
    これらの支持軸に対する軸受けとして、下部平板に軸受
    け用貫通孔を形成し、この貫通孔と前記支持軸との間に
    ベアリングを設けるようにし、しかも、4本の支持軸の
    うち対角位置にある2本の支持軸についてのベアリング
    としてボールベアリングを用い、別な対角位置にある2
    本の支持軸についてのベアリングとしてローラーリニア
    ベアリングを用いるようにしたことを特徴とする研磨加
    工装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の研磨加工装置におい
    て、 上下運動機構としてシリンダーを用い、シリンダーのピ
    ストンを最も伸ばした最上点位置よりも低い第1の位置
    と、最も縮めた最下点位置よりも高い第2の位置と、を
    設定し、前記第1の位置と前記第2の位置との間でピス
    トンを往復運動させることができるようにリミッターを
    設けたことを特徴とする研磨加工装置。
JP30817892A 1992-10-22 1992-10-22 研磨加工装置 Pending JPH06126605A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30817892A JPH06126605A (ja) 1992-10-22 1992-10-22 研磨加工装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30817892A JPH06126605A (ja) 1992-10-22 1992-10-22 研磨加工装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06126605A true JPH06126605A (ja) 1994-05-10

Family

ID=17977853

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30817892A Pending JPH06126605A (ja) 1992-10-22 1992-10-22 研磨加工装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06126605A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110666625A (zh) * 2019-10-15 2020-01-10 天长市旭升热工仪表配件有限公司 一种温度仪表外壳加工用去毛刺装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110666625A (zh) * 2019-10-15 2020-01-10 天长市旭升热工仪表配件有限公司 一种温度仪表外壳加工用去毛刺装置
CN110666625B (zh) * 2019-10-15 2020-11-10 天长市旭升热工仪表配件有限公司 一种温度仪表外壳加工用去毛刺装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5794541A (en) Multi-degree-of-freedom table support unit, and a multi-degree-of-freedom table mechanism
US6099217A (en) Device for spatially moving a body with three to six degrees of freedom in a controlled manner
JP5013569B2 (ja) 形彫放電加工装置
JP4382133B2 (ja) シャトルを備えた加工機
US6698982B2 (en) Machine tool
KR20040023897A (ko) 기계 가공용 높이 조절장치
JPH09300149A (ja) 作業機械
JPH06126605A (ja) 研磨加工装置
JPS62152632A (ja) テ−ブル装置
JP2004082261A (ja) ねじ研削盤
US20030091404A1 (en) Machine tool
CN110167701B (zh) 5轴加工中心
JP4722598B2 (ja) 形彫放電加工装置
JP7078681B2 (ja) クリープフィード研削方法及び研削装置
JP2002192439A (ja) 加工装置
TWI784765B (zh) 動柱門型一體兩機cnc金屬加工機
JP2004209550A (ja) 加工装置
KR100441623B1 (ko) 테이블 자세 제어형 공작 기계
JP7365248B2 (ja) 研磨用治具および研磨方法
JP2003025201A (ja) 研磨装置および研磨方法
JP2003048032A (ja) 加工装置
JP7265045B1 (ja) 工作機械
KR20210144126A (ko) 지그 고정 장치
CN211136425U (zh) 一种丝杆支撑装置及机床
JP3192678B2 (ja) Zチルトアーム