JPH0612477Y2 - 冷凍装置 - Google Patents

冷凍装置

Info

Publication number
JPH0612477Y2
JPH0612477Y2 JP1988133719U JP13371988U JPH0612477Y2 JP H0612477 Y2 JPH0612477 Y2 JP H0612477Y2 JP 1988133719 U JP1988133719 U JP 1988133719U JP 13371988 U JP13371988 U JP 13371988U JP H0612477 Y2 JPH0612477 Y2 JP H0612477Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
heat exchanger
refrigerant
defrosting
compressor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1988133719U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0255041U (ja
Inventor
幹彦 黒田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP1988133719U priority Critical patent/JPH0612477Y2/ja
Publication of JPH0255041U publication Critical patent/JPH0255041U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0612477Y2 publication Critical patent/JPH0612477Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は熱源側熱交換器温度の検出結果に基づいて例
えば暖房から除霜への切換え等を行う冷凍装置に関する
ものである。
(従来の技術) 上記のような冷凍装置の従来例としては、例えば実開昭
54-140344号公報記載の装置を挙げることができる。上
記装置においては、圧縮機からの吐出冷媒を利用側熱交
換器から熱源側熱交換機へと回流させて行う暖房運転
時、上記熱源側熱交換器に着霜を生じた場合には、外気
温度からこの熱源側熱交換器温度を引いた温度差が着霜
量の増加と共に大きくなっていくことから、上記温度差
が基準温度差を超えた時に除霜運転への切換えを行うよ
うになされている。また除霜完了によって上記熱源側熱
交換器の温度が上昇し、これが基準温度を超えた時に除
霜運転から暖房運転への自動復帰を行うようにもなされ
ている。
(考案が解決しようとする課題) ところで近年では、熱源側熱交換器としての室外熱交換
器と圧縮機とを内装する1台の室外ユニットに、利用側
熱交換器としての室内熱交換器をそれぞれ内装する複数
の室内ユニットを互いに並列に接続して構成したマルチ
形の空気調和機が実用化されている。このような空気調
和機における室外熱交換器としては、各室内熱交換器の
合計熱交換能力に見合った大きな熱交換能力が必要であ
り、このため形状的にも大きな室外熱交換器が用いられ
ている。そしてこのような室外熱交換器では、専有床面
積の低減を図るため高さを大きく、厚さを薄くして構成
すると共に、内部に複数の並列配管径路を設けて入口、
出口で冷媒を分流、合流させる構成として熱交換効率の
向上を図るようにもなされている。
しかしながら上記のような室外熱交換器においては、例
えば高さ方向の流通冷媒の圧力差等に起因して大きな偏
流を生じ易く、このため例えば除霜の速度に位置的な差
を生じるために、冷媒流通量の大きな配管径路に取付け
た温度センサで除霜の完了を判別する場合には、冷媒流
通量の小さな配管径路側で溶け残りを生じたまま暖房運
転に切換わる等の不具合が生じるものとなっている。ま
た上記室外熱交換器温度で冷房運転時の凝縮圧力を監視
しながら異常高圧の発生を防止して運転を行っていく場
合に、室外熱交換器全体の温度状態を充分には把握でき
ないために、異常時の対応が遅れるという問題もあっ
た。
この考案は上記に鑑みなされたものであって、その目的
は、大形の熱源側熱交換器における温度状態をより的確
に把握でき、そのためより適正な運転をなし得る冷凍装
置を提供することにある。
(課題を解決するための手段) そこで第1図に示しているように、この考案の第1請求
項記載の冷凍装置は、圧縮機1に熱源側熱交換器12と
利用側熱交換器20とを四路切換弁9を介して冷媒循環
可能に接続すると共に、上記熱源側熱交換器12の温度
を検出する温度センサ35、35をこの熱源側熱交換器
12内の位置の異なる複数箇所に取付けると共に、これ
らの温度センサ35、35での各検出温度に基づいて運
転を制御する運転制御手段45を設け、さらに上記複数
の温度センサ35、35での各検出温度から、冷房運転
モードにおいては最高温度を、暖房運転モードにおいて
は平均温度を、また除霜運転モードにおいては最低温度
をそれぞれ求める熱源側熱交換器温度決定手段50を上
記運転制御手段45が有していることを特徴としてい
る。
(作用) 上記第1請求項記載の冷凍装置においては、熱源側熱交
換器12内の位置の異なる複数箇所の温度を温度センサ
35、35で検出するので、上記熱源側熱交換器12が
大形化して場所的な温度差を生じる場合に、より的確な
温度状態を把握することが可能であり、冷房運転時の異
常高圧を検出するために、上記各温度センサ35、35
での各検出温度の中で最高温度の監視を行うようにする
ことで異常発生時に迅速な対応が可能となる。また除霜
運転の開始と終了とを上記各検出温度の中での最低温度
に基づいて行うようにすることによって、局部的に過度
の着霜量となることがなくなり、除霜が速やかに行われ
ると共に、溶け残りのない状態で暖房運転へと復帰させ
ることができる。さらに暖房運転時、上記熱源側熱交換
器12温度を冷媒蒸発温度として検出し、この検出温度
に基づいて、上記熱源側熱交換器12と利用側熱交換器
20とを相互に接続する液管に介設している電動膨張弁
の過熱度制御を行って循環冷媒量の自動調節を行う場
合、上記各温度センサ35、35での各検出温度の平均
温度を求めて行うことで、上記熱源側熱交換器12全体
の熱交換能力に、より適合する運転を維持することがで
きる。
(実施例) 次にこの考案の冷凍装置の具体的な実施例について、図
面を参照しつつ詳細に説明する。
第2図には、1台の室外ユニットXに第1〜第4の室内
ユニットA〜Dを接続してマルチ形空気調和機として構
成したこの考案の一実施例における冷凍装置の冷媒回路
図を示している。
上記室外ユニットXには圧縮機1が内装されているが、
この圧縮機1は、インバータ制御による回転数可変形の
第1の圧縮機2と、回転数一定の第2の圧縮機3とを互
いに並列に接続してハウジング内に収納した、いわゆる
ツインバータ形式の圧縮機であり、第1、第2圧縮機
2、3の各吸込側はそれぞれ第1アキュームレータ4、
5を介して相互に接続されている。そして上記圧縮機1
の吐出配管6と、第2アキュームレータ7の介設された
吸込配管8とはそれぞれ四路切換弁9に接続され、この
四路切換弁9にさらに第1ガス管10と第2ガス管11
とが接続されている。上記第1ガス管10には室外熱交
換器(熱源側熱交換器)12が接続されており、この室
外熱交換器12に、第1電動膨張弁13、受液器14が
順次介設された液管15がさらに接続されている。この
液管15の先端は、それぞれ第2電動膨張弁16・・1
6の介設された4本の液支管17・・17に分岐されて
おり、また上記第2ガス管11の先端も、上記に対応し
て、それぞれガス支管マフラー18・・18の介設され
た4本のガス支管19・・19に分岐されている。そし
てこれらの液支管17・・17とガス支管19・・19
との間に、第1〜第4室内ユニットA〜Dに内装されて
いる各室内熱交換器(第1室内ユニットAについてのみ
図示する)20が利用側熱交換器としてそれぞれ接続さ
れて冷媒循環回路が構成されている。
なお上記吐出配管6には、圧縮機1側から吐出管マフラ
ー21と第1開閉弁22とを順次介設すると共に、両者
21、22の間の配管と、上記液管15における第1電
動膨張弁13よりも室外熱交換器12側とを、第2開閉
弁23の介設された第1バイパス配管24で接続してい
る。また上記第1ガス管10と吸込配管8とを、第3開
閉弁25の介設された第2バイパス配管26によって接
続し、この第2バイパス配管26の中途部には、上記吐
出配管6に周設されている蓄熱槽27内に配設した熱交
換部28を設けている。これらの第1、第2バイパス配
管24、26は、後述する除霜運転時の冷媒循環径路を
構成するものである。
また上記吐出配管6と吸込配管8とは、第4開閉弁29
の介設された第3バイパス配管30で相互に接続してい
るが、これは、圧縮機1の運転停止後に上記第4開閉弁
29を開弁することによって冷媒回路内を迅速に均圧化
するためのものである。さらに第1室内ユニットAの接
続されている液支管17を、第5開閉弁31の介設され
た第4バイパス配管32で第1バイパス配管24に接続
すると共に、上記第1室内ユニットAの接続されている
ガス支管19に、第6開閉弁33と逆止弁34との並列
回路を介設しているが、これらは、例えば未使用時の浴
室の更衣室を洗濯後に衣類の乾燥室とし、この乾燥室内
に温風を吹出すための乾燥ユニットの接続を、上記第1
室内ユニットAに替えて接続し得る構成としているもの
である。この場合に、その他の室内ユニットB〜Dとは
異なる冷媒循環制御を上記乾燥ユニットに対して行うた
めに、上記の第5、第6開閉弁31、33の開閉操作を
行うこととなるが、その詳細は省略し、以下には上記第
1室内ユニットAが接続され、したがって上記第5開閉
弁31は閉に、また第6開閉弁33は開にそれぞれ維持
し、また上記均圧用の第4開閉弁29を閉にして行う冷
暖運転時の冷媒循環制御について説明する。
上記構成の空気調和機における暖房運転は、四路切換弁
9を図中実線で示す切換位置に、また第1開閉弁22を
開、第2、第3開閉弁23、25を閉にして圧縮機1を
運転し、圧縮機1からの吐出冷媒を、図中実線矢印で示
すように、凝縮器となる各室内熱交換器20から蒸発器
となる室外熱交換器12へと回流させることによって行
う。この場合、蒸発冷媒の過熱度制御を第1電動膨張弁
13で行い、また各第2電動膨張弁16・・16では、
各室内熱交換器20出口での凝縮冷媒温度が互いに同一
温度となるように開度制御することにより、各室内熱交
換器20への冷媒分配量に制御を行う。なお停止部屋の
室内ユニットに対応する第2電動膨張弁16は所定の停
止開度(圧縮機1への液戻りを防止するため、自然放熱
に見合うだけのわずかな量の冷媒を流し得る開度)に維
持する。
また冷房運転は、上記から四路切換弁9を図中破線で示
す切換位置に切換え、図中破線矢印で示すように、圧縮
機1からの吐出冷媒を、凝縮器となる室外熱交換器12
から蒸発器となる各室内熱交換器20・・20へと回流
させることによって行う。このとき、第1電動膨張弁1
3は全開にし、各第2電動膨張弁16・・16で冷媒の
過熱度制御を行う。冷房停止部屋の室内ユニットに対応
する第2電動膨張弁16は全閉にする。
なお上記暖房運転の継続中に、室外熱交換器12に生じ
た霜を除く除霜運転は、第2開閉弁23と第3開閉弁2
5とをそれぞれ開に、また第1開閉弁22を閉にすると
共に、四路切換弁9を図中破線で示す切換位置に切換
え、さらに第1、第2電動膨張弁13、16をそれぞれ
全閉にして行う。
これにより、圧縮機1から吐出される高温ガス冷媒は、
第2図の一点鎖線矢印で示しているように、第1バイパ
ス配管24を通して直接室外熱交換器12に供給され、
上記圧縮機1における圧縮仕事を除霜熱源とする除霜が
行われる。そして室外熱交換器12を通過した冷媒は、
第1ガス管10から第2バイパス配管26を通して圧縮
機1に返流されるが、この際に、蓄熱槽27での蓄熱熱
量が循環冷媒に付与される。つまり圧縮機1からの高温
吐出ガス冷媒の流通によって高温温度状態に維持される
吐出配管6からの外部放散熱量を、暖房運転時に上記蓄
熱槽27内の蓄熱剤中に蓄熱しておき、これを除霜熱源
として活用するようになされているのである。これなよ
って、より短時間で除霜運転を終了させることが可能と
なる。
上記冷暖運転時の過熱度制御等を行うために、上記冷媒
回路にはサーミスタ等より成る第1〜第5温度センサ3
5〜39が配設されており、暖房運転時の蒸発冷媒温度
等として室外熱交換器12の温度を検出するために、こ
の室外熱交換器12には位置の異なる2箇所にそれぞれ
第1温度センサ35、35が取付けられている。つまり
上記のようなマルチ形の空気調和機における室外熱交換
器12は、4台の室内熱交換器20・・20での合計熱
交換能力に見合った大きな熱交換器能力が必要であり、
このため形状的にも大きな室外熱交換器として構成する
ことが必要となるが、これを、専有床面積の低減を図る
ために高さを大きく、厚さを薄くして構成すると共に、
内部に複数の並列配管径路を設けて入口、出口で冷媒を
分流、合流させる構成として熱交換効率の向上を図るよ
うに構成している。さらに詳しくは、1パス当たり4本
の配管から成る並列配管径路を8パス設け、合計32本の
水平に延びる配管が上下方向に並設されている。そして
全体を上部側と下部側とに分け、それぞれに隣接させて
2基の室外ファン(図示せず)を配設している。このよ
うな構成においては、高さ方向の流通冷媒の圧力差等に
起因して偏流を生じ易いため、上下方向の温度差が比較
的大きなものとなる。そこで上部側、下部側の各底部側
の配管にそれぞれ第1温度センサ35、35を取付けて
いる。
なお暖房運転時に上記室外熱交換器12から圧縮機1に
返流される蒸発ガス冷媒の過熱温度を検出するための第
2温度センサ36吸込配管8に、そして暖房運転時の各
室内熱交換器20出口での凝縮冷媒温度を検出するため
の各第3温度センサ37・・37は、室内熱交換器20
・・20を液支管17・・17に接続する各液側連絡配
管にそれぞれ取着されている。一方、冷房運転時の蒸発
冷媒温度、及び蒸発ガス冷媒の過熱温度をそれぞれ検出
する第4温度センサ38、第5温度センサ39は各室内
熱交換器20・・20、各ガス支管19・・19にそれ
ぞれ取着されている。さらに各室内ユニットA〜D内に
は、室温を検出する室温センサ40が、また室外ユニッ
トX内には、上記室外熱交換器12付近の外気の温度を
検出する外気温センサ41がそれぞれ配設されている。
次に上記空気調和機における運転の制御について、第3
図の運転制御系統図を参照して説明する。
図のように、各室内ユニットA〜Dはそれぞれ室内制御
装置43(第1室内ユニットAについてのみ図示する)
をそれぞれ備えており、各室内制御装置43には、運転
操作用リモコン44と、上記した室温センサ40及び第
4温度センサ38とがそれぞれ接続されている。上記各
運転操作用リモコン44は運転スイッチと、冷暖切換ス
イッチと、希望室温を設定するための温度設定スイッチ
とを有しており、上記運転スイッチがONであり、かつ室
温センサ40での検出室温が設定室温に達していないと
き(室内サーモONのとき)に、上記冷暖切換スイッチで
の切換位置に応じて、暖房運転要求信号或いは冷房運転
要求信号が各室内制御装置43から室外ユニットXに対
して出力され、またこのとき、上記室温センサ40での
検出室温と設定室温との温度差ΔT、第4温度センサ3
8での検出温度信号Teも出力される。
一方、室外ユニットXは室外制御装置(運転制御手段)
45を備えており、この室外制御装置45内には、運転
要求ユニット把握部46と周波数制御部47と弁制御部
48とが設けられている。上記運転要求ユニット把握部
46は上記した暖房或いは冷房の運転要求信号を出力し
ている室内ユニットを判別して、運転ユニット信号を上
記周波数制御部47と弁制御部48とに出力する。これ
により上記周波数制御部47では上記運転ユニット信号
に基づいて、まず運転要求のある各室内ユニットの定格
能力を合計すると共に、運転要求のある各室内ユニット
からの温度差信号ΔTの中で最大温度差を抽出し、初期
周波数のデータテーブルから上記の合計定格能力と最大
温度差との組合せに対応する初期周波数を選定する。そ
してこの周波数にて圧縮機1の運転を開始し、上記初期
周波数に応じる回転数となった後には、その後の上記温
度差信号ΔTの総和値の変化に応じて、例えばPID制
御によって負荷の変化に応じた運転周波数を逐次発生
し、この周波数にて上記圧縮機1の運転を行う。なお室
内側での運転部屋数の増減を生じた場合には、新たに上
記の手順で初期周波数の選定を行う制御から繰返され
る。また上記の運転周波数が第1圧縮機2の可変周波数
範囲の上限を超えている場合には、第2圧縮機3を起動
し、この第2圧縮機3への印加電源の周波数(例えば商
用周波数60Hz)を上記運転周波数から引いた周波数をイ
ンバータ制御装置49に出力し、この周波数にて第1圧
縮機2を運転する。
一方、上記弁制御部48においては、暖房或いは冷房の
運転要求に応じた四路切換弁9の切換え、第1〜第3開
閉弁22、23、25の開閉制御及び第1、第2電動膨
張弁13、16の開度制御を行う。暖房運転時には前記
第2温度センサ36での検出温度から室外熱交換器温度
を引いて求められる検出過熱度、また冷房運転時には、
第5温度センサ39での検出温度と第4温度センサ38
での検出温度Teとの差で求められる検出過熱度がそれぞ
れ基準過熱度に維持されるように、第1電動膨張弁1
3、第2電動膨張弁16・・16の開度を制御するので
ある。
ところで上記室外熱交換器温度は、前記したように2個
の第1温度センサ35、35で検出されている訳である
が、これらの各検出温度は、室外制御装置45内にさら
に設けられている温度監視部(熱源側熱交換器温度決定
手段)50にそれぞれ入力されている。この温度監視部
50に、上記運転要求ユニット把握部46から暖房運転
要求信号に応ずる運転ユニット信号が入力されている場
合には、上記各検出温度の平均温度を上記温度監視部5
0で算出し、これを上記弁制御部48に室外熱交換器温
度として出力する。したがって上記暖房時の過熱度制御
は室外熱交換器12の平均温度に基づいて行われること
となり、この室外熱交換器12での熱交換状態に場所的
に差がある場合にも、全体の熱交換能力により適合した
過熱度制御が行われることとなる。
さらに暖房運転時には、上記温度監視部50において、
各第1温度センサ35、35での検出温度のうち最低温
度を抽出し、この温度を、前記外気温センサ41で検出
される外気温から引いた温度差を、除霜開始基準温度差
と比較するようにもなされている。そして上記温度差が
除霜開始基準温度差よりも小さくなった時に除霜開始信
号を上記周波数制御部47と弁制御部48とに出力す
る。これにより、前記した除霜運転への切換えがなさ
れ、除霜運転が開始される。このように除霜の開始を室
外熱交換器12における最低温度に基づいて行うことに
より、過度の着霜量を生ずることなく早めに除霜運転へ
の切換えがなされるので、より短時間で確実な除霜を行
うことができる。
また上記除霜運転時には、上記温度監視部50におい
て、上記と同様に、各第1温度センサ35、35での検
出温度のうちの最低温度を除霜完了基準温度と比較し、
この除霜完了基準温度を超えた時に除霜完了信号を周波
数制御部47と弁制御部48とに出力する。これによ
り、室外熱交換器12における最低温度に基づいて行う
ことにより、溶け残りのない除霜運転が行われることと
なる。
一方、上記温度監視部50に運転要求ユニット把握部4
6から冷房運転要求信号に応ずる運転ユニット信号が入
力されている場合には、第1温度センサ35、35での
各検出温度のうちの最高温度を抽出し、この温度を、高
圧規制基準温度と比較する監視を行う。この基準温度を
超えた時には、上記周波数制御部47に高圧異常信号を
出力する。これにより上記周波数制御部47では圧縮機
1の圧縮能力を漸減させる制御を行い、これにより高圧
圧力の上昇を抑えた運転が行われる。このように、高圧
圧力の監視を室外熱交換器12で検出される温度の最高
温度に基づいて行うことにより、過度の圧力上昇を抑え
た迅速な制御を行わせることが可能となっている。
なお、上記においては室外熱交換器12に2個の温度セ
ンサ35、35を設けた場合について説明したが、さら
に多くの温度センサを設けた場合にも、上記と同様に実
施することができる。また上記においては複数の室内ユ
ニットA〜Dを接続したマルチ形空気調和機を例に挙げ
て説明したが、1台の室内ユニットを接続した空気調和
機や、空気調和機以外の冷凍装置においても、この考案
を適用して構成することができる。
(考案の効果) 上記のようにこの考案の第1請求項記載の冷凍装置にお
いては、熱源側熱交換器における位置の異なる複数箇所
での検出温度に基づく運転がなされるので、上記熱源側
熱交換器が大形化して場所的な温度差を生じる場合に
も、より的確な温度状態に基づいたより適正な運転を維
持することができる。すなわち、冷房運転時には各検出
温度の中で最高温度の監視を行うようにすることで異常
高圧に対する迅速な対応が可能となる。また除霜運転の
開始と終了とを上記各検出温度の中での最低温度に基づ
いて行うようにすることによって、局部的に過度の着霜
量となることがなくなり、除霜が速やかに行われると共
に、溶け残りのない状態で暖房運転へと復帰させること
ができる。さらに暖房運転時の過熱度制御を、上記各検
出温度の平均温度に基づいて行うことで、上記熱源側熱
交換器全体の熱交換能力に、より適合する運転を維持す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の機能ブロック図、第2図はマルチ形
空気調和機として構成したこの考案の一実施例における
冷凍装置の冷媒回路図、第3図は上記空気調和機におけ
る運転制御系統図である。 1……圧縮機、9……四路切換弁、12……室外熱交換
器(熱源側熱交換器)、20……室内熱交換器(利用側
熱交換器)、35……第1温度センサ、45……室外制
御装置(運転制御手段)、50……温度監視部(熱源側
熱交換器温度決定手段)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧縮機(1)に熱源側熱交換器(12)と
    利用側熱交換器(20)とを四路切換弁(9)を介して
    冷媒循環可能に接続すると共に、上記熱源側熱交換器
    (12)の温度を検出する温度センサ(35)(35)
    をこの熱源側熱交換器(12)内の位置の異なる複数箇
    所に取付けると共に、これらの温度センサ(35)(3
    5)での各検出温度に基づいて運転を制御する運転制御
    手段(45)を設け、さらに上記複数の温度センサ(3
    5)(35)での各検出温度から、冷房運転モードにお
    いては最高温度を、暖房運転モードにおいては平均温度
    を、また除霜運転モードにおいては最低温度をそれぞれ
    求める熱源側熱交換器温度決定手段(50)を上記運転
    制御手段(45)が有していることを特徴とする冷凍装
    置。
JP1988133719U 1988-10-13 1988-10-13 冷凍装置 Expired - Lifetime JPH0612477Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988133719U JPH0612477Y2 (ja) 1988-10-13 1988-10-13 冷凍装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988133719U JPH0612477Y2 (ja) 1988-10-13 1988-10-13 冷凍装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0255041U JPH0255041U (ja) 1990-04-20
JPH0612477Y2 true JPH0612477Y2 (ja) 1994-03-30

Family

ID=31391844

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1988133719U Expired - Lifetime JPH0612477Y2 (ja) 1988-10-13 1988-10-13 冷凍装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0612477Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019086218A (ja) * 2017-11-07 2019-06-06 ダイキン工業株式会社 冷媒サイクル装置

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53125655A (en) * 1977-04-07 1978-11-02 Fuji Electric Co Ltd Detecting device for completion of defrosting in refrigerator

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0255041U (ja) 1990-04-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10760798B2 (en) HVAC unit with hot gas reheat
US5074120A (en) Multi-type air-conditioning system with fast hot starting for heating operation
JPH0612477Y2 (ja) 冷凍装置
CN113883579B (zh) 一种水***空调
KR20190081837A (ko) 공기조화 시스템
JPH0379946A (ja) 多室用空気調和機
JPH02223757A (ja) 空気調和機
JPH02217738A (ja) 空気調和装置
KR20200073471A (ko) 공기조화기의 제어 방법
JP7233568B2 (ja) 空気調和システムおよびその制御方法
JP2621687B2 (ja) 空気調和装置
JPH08178448A (ja) 多室型空気調和装置
JP3471209B2 (ja) 冷蔵庫の制御装置
WO2021214816A1 (ja) 冷凍サイクル装置、空気調和機および冷却装置
JPH02217737A (ja) 空気調和機
JP2702777B2 (ja) 空気調和機
KR20160073619A (ko) 공기 조화기의 제어 방법
WO2020090635A1 (ja) 冷凍装置
JPH0769086B2 (ja) ヒートポンプシステム
JPH03137457A (ja) 冷凍装置
KR20150129464A (ko) 공기조화기 및 그 제어 방법
JP2021127875A (ja) 空気調和機
JPH05296602A (ja) 局所用空調制御装置
JP2649352B2 (ja) 多室形空気調和機
JPH076714B2 (ja) 空気調和機