JPH06122238A - シート搬送装置 - Google Patents

シート搬送装置

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JPH06122238A
JPH06122238A JP5068913A JP6891393A JPH06122238A JP H06122238 A JPH06122238 A JP H06122238A JP 5068913 A JP5068913 A JP 5068913A JP 6891393 A JP6891393 A JP 6891393A JP H06122238 A JPH06122238 A JP H06122238A
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JP
Japan
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sheet
amount
printing
deviation
sheet conveying
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JP5068913A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Fukumoto
宏 福本
Naoya Tanaka
直也 田中
Keisuke Oda
啓介 小田
Kazuaki Arimoto
一明 有本
Takashi Yoshida
吉田  隆
Kazuhiko Azuma
和彦 東
Yasunori Kasahara
保紀 笠原
Terumi Kuwata
照巳 桑田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J13/00Devices or arrangements of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, specially adapted for supporting or handling copy material in short lengths, e.g. sheets
    • B41J13/0009Devices or arrangements of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, specially adapted for supporting or handling copy material in short lengths, e.g. sheets control of the transport of the copy material
    • B41J13/0027Devices or arrangements of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, specially adapted for supporting or handling copy material in short lengths, e.g. sheets control of the transport of the copy material in the printing section of automatic paper handling systems
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J11/00Devices or arrangements  of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, for supporting or handling copy material in sheet or web form
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B41J11/00Devices or arrangements  of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, for supporting or handling copy material in sheet or web form
    • B41J11/36Blanking or long feeds; Feeding to a particular line, e.g. by rotation of platen or feed roller
    • B41J11/42Controlling printing material conveyance for accurate alignment of the printing material with the printhead; Print registering

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  • Handling Of Sheets (AREA)
  • Controlling Sheets Or Webs (AREA)
  • Handling Of Continuous Sheets Of Paper (AREA)
  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)
  • Handling Of Cut Paper (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 搬送中のシートの位置を検出して基準とする
位置からのずれを算出することができ、そのずれを0と
する制御を行うシート搬送装置を得る。 【構成】 シート搬送手段により搬送されるシート30
に接触しシートの搬送に追従して回転するシート搬送量
検出用従動ローラ41、この従動ローラの一定回転角毎
に信号を出力するセンサ43、このセンサ信号の出力タ
イミングの基準値からのずれを検出する手段51または
上記センサ信号が出力されるタイミングで検出した上記
シート搬送手段の回転角度の基準値からのずれを算出す
る手段、上記出力タイミングまたは回転角度のずれから
シート搬送量の基準搬送量からのずれを上記従動ローラ
の一定回転角毎に間欠的に算出する手段52、そのずれ
を0とするためにモータドライバ53を制御して紙搬送
量またはサーマルヘッドドライバ54を制御に印画タイ
ミングを制御する搬送ずれ算出器56を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばプリンタ、複
写機、ファクシミリあるいは印刷機等の記録紙、原稿等
を搬送するシート搬送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図25ないし図27は従来のシート搬送
装置を説明するもので、図25はサーマルプリンタの側
面図、図26及び図27はサーマルプリンタのシートを
示す斜視図及び側面図である。これらの図において、シ
ート30は1枚づつシート供給機構15から供給され、
シートの先端がクランパ10に挿入され、クランパ閉鎖
機構(図示せず)によってクランパが閉じられて、この
クランパ10にシート30は把持される。
【0003】上記クランパ10はプラテンローラを兼ね
るシート搬送駆動ローラ1と平行にタイミングベルト
3、3間に架設されているブリッジ10aに取り付けら
れている。また、上記シート搬送駆動ローラ1は駆動モ
ータ11によって駆動される。但し、第一のプーリ2、
2は、シート搬送駆動ローラ1の軸に対して空回りする
ように取り付けられ、第二のプーリ4、4は、トルクリ
ミッタ13を介して第二のモータ12によって駆動され
る。
【0004】従って、タイミングベルト3、3は第二の
プーリ4、4によって回転させられ、クランパ10はそ
のタイミングベルト3の走行に従い矢印Bの方向(図2
6参照)に走行する。このクランパ10の走行速度V2
は第二のプーリ4、4の回転数N2によって定まり、そ
の第二のプーリ4、4の回転数N2はトルクリミッタ1
3のすべりが無い限り、その時の第二のモータ12の一
定の回転数Mによって定まっている。
【0005】このようにして走行するクランパ10は、
第一のプーリ2、2、第二のプーリ4、4、および第三
のプーリ5、5を経て最初の位置に戻ってくることにな
る。この間にクランパ10に把持されているシート30
はサーマルヘッド9とシート搬送駆動ローラ1によって
圧接されて印画色材を供給するインクシート6の色が転
写される。
【0006】特に、カラー印画の場合、例えばY(イエ
ロ)、M(マゼンタ)、C(シアン)、BK(ブラッ
ク)の順で印画する場合は、図25において、まず、イ
ンクシート6のY色を頭出し、用紙の先端を検出するセ
ンサPH1でシート30を頭出し、サーマルヘッド9を
シート搬送駆動ローラ1に圧接させ、クランパ10と共
にインクシート6及びローラ搬送ローラ1を駆動し、サ
ーマルヘッドドライバ(図示せず)が印画データに応じ
てサーマルヘッド9を加熱し、印画を行う。
【0007】1色印画終了後は、サーマルヘッド9をシ
ート搬送駆動ローラ1より離し、インクシート6のM色
を頭出し、以後、Y色と同様にして印画を行う。つま
り、シート30は、各プーリ2、2、4、4、及び5、
5間を巡回搬送される。以上の手順により続けてC色、
BK色を印画する。
【0008】この各印画時において、サーマルヘッド9
はインクシート6を介してシート30をシート搬送駆動
ローラ1に押し付けている。従って、この時、シート3
0は駆動モータ11によって回転されるシート搬送駆動
ローラ1の回転に従って搬送される。つまり、シート搬
送駆動ローラ1の回転速度によって定まる一定の速度V
1でシート30は搬送される。従って、シート30を把
持しているクランパ10も同速度V1で走行することに
なる。
【0009】この印画時のシート30およびクランパ1
0の速度V1に対して、前述のクランパ走行速度V2は
印画中でない時の速度である。このクランパの走行速度
V2はこのシートの搬送速度V1より速く設定されてお
り、V1とV2との速度差はトルクリミッタのすべりに
よって吸収される。このスリップの際に、トルクリミッ
タ13によって定まった所定のトルクが、第二のプーリ
4、4、およびタイミングベルト3、3を介してクラン
パ10に伝わる。従って、印画時では、クランパ10は
その所定のトルクに応じた張力でシート30を引っ張っ
ている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このようなサーマルプ
リンタのシート搬送装置では、搬送経路にシート30先
端の通過を検出するセンサPH1を配置してシート30
の搬送状況を検出している。そして、印画開始位置にシ
ート30が到達したことを検出すると、サーマルヘッド
9による転写が開始される。しかし、このように、印画
の先頭部を正確に位置決めしても、印画全長にわたって
所定の位置に正確に印画できない場合が多い。
【0011】これは、トルクリミッタ13のトルク値の
変動、インクシート6の張力の変動、およびシート搬送
駆動ローラ1の摩擦係数の変動等によりシート30に作
用する張力が変化することが原因である。つまり、シー
ト30は、シート搬送駆動ローラ1とサーマルヘッド9
との接触部で拘束されてシート搬送駆動ローラ1の回転
により搬送されるが、この搬送部前後のシート張力状態
により、シート30とシート搬送駆動ローラ1表面との
間に微少なすべりが生じており、このすべり量がシート
30に作用する張力の変化により変化するためである。
【0012】また、全面を塗りつぶすような密度の高い
印画を行うと、シート搬送駆動ローラ1の温度が上昇
し、熱膨張によりシート搬送駆動ローラ1の径が増加
し、印画長が所定値よりも長くなる現象もみられる。特
に、カラー印画の場合、重ね合わせる各色間で、前記原
因による印画位置のずれが生じると、色ずれにつなが
り、印画品質を低下させる一因となる。
【0013】前述したように、各色の印画の開始位置は
正確に位置決めされるため、印画の先頭部では、色ずれ
は小さく許容レベル以下であっても、後端部では搬送誤
差が累積し、色ずれが顕在化してしまうことがあり、特
に、A3サイズ以上の大きなサイズの印画では全印画面
にわたって色ずれを許容値以下とすることは困難であっ
た。
【0014】以上の問題点は、シート30がその先端の
みで位置合わせされ、搬送途中の位置が検出できないた
めに生じている。すなわち、搬送途中のシート30の位
置を検出し、基準とする位置からのずれを算出できれ
ば、そのずれ量に応じて印画位置または搬送量を補正す
ることができる。従って、搬送中のシート30の位置を
検出することが最も重要な課題である。
【0015】さらに、一般に、シート搬送駆動ローラ1
のローラ面はゴムが使われており、経年変化によりシー
ト搬送駆動ローラ1の径が減少することにより印画長が
変化してしまう現象も見られる。
【0016】この発明は上記のような事情に鑑み、搬送
中のシートの位置を検出して基準とする位置からのずれ
を算出することができるシート搬送装置を提供すること
を目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】この発明に係るシート搬
送装置は、シート搬送手段により搬送されるシートに接
触しシートの搬送に追従して回転するシート搬送量検出
用従動ローラと、この従動ローラの一定回転角毎に信号
を出力するセンサと、このセンサ信号の出力タイミング
の基準値からのずれを検出する手段または上記センサ信
号が出力されるタイミングで検出した上記シート搬送手
段の回転角度の基準値からのずれを算出する手段と、上
記出力タイミングまたは回転角度のずれからシート搬送
量の基準搬送量からのずれを上記従動ローラの一定回転
角毎に間欠的に算出する手段とを具備するものである。
【0018】また、シート搬送量の基準搬送量からのず
れを算出する間隔をシート搬送量検出用従動ローラのn
回転(nは自然数)毎とするものである。
【0019】また、シート搬送毎にシート搬送量検出用
従動ローラの回転角の原点位置合わせを行う手段を具備
するものである。
【0020】また、シート搬送量検出用従動ローラをシ
ート搬送方向と垂直な方向に複数個配置し、上記各従動
ローラに対応して各々独立したシート搬送量ずれ検出手
段を具備するものである。
【0021】また、シート搬送量の基準値からのずれ量
の情報に基づいて、シート搬送手段を制御してY色印画
長にM,C,BK色の印画長を合わせるように搬送量の
補正を行う手段を具備するものである。
【0022】また、シート搬送量の基準値からのずれ量
の情報に基づいて、シート搬送手段を制御して基準印画
長に各色の印画長を合わせるように搬送量の補正を行う
手段を具備するものである。
【0023】また、シート搬送量の基準値からのずれ量
の情報に基づいて、印画ストローブ発生手段を制御して
Y色印画長にM,C,BK色の印画長を合わせるように
印画タイミングを制御して印画位置の補正を行う手段を
具備するものである。
【0024】また、シート搬送量の基準値からのずれ量
の情報に基づいて、印画ストローブ発生手段を制御して
基準印画長に各色の印画長を合わせるように印画タイミ
ングを制御して印画位置の補正を行う手段を具備するも
のである。
【0025】さらに、基準クロックの代わりにモータ駆
動パルスを使用し、基準値からのずれ量を求めるための
演算手段を具備するものである。
【0026】
【作用】この発明によるシート搬送装置は、搬送中のシ
ートの位置ずれを、シートに接触させた従動ローラの一
定回転角毎のタイミングで検出する。
【0027】この時、シート搬送量の基準搬送量からの
ずれを算出する間隔をシート搬送量検出用従動ローラの
n回転(nは自然数)毎とすれば、従動ローラのマーク
のピッチの不均一性や従動ローラの偏芯等の影響が低減
される。
【0028】また、シート搬送毎にシート搬送量検出用
従動ローラの回転角の原点位置合わせを行う手段を具備
すれば、シート搬送位置に依存して若干変化する張力や
摩擦係数等の影響によるシート搬送毎のシート搬送量検
出値のばらつきが改善される。
【0029】また、シート搬送量検出用従動ローラをシ
ート搬送方向と垂直な方向に複数個配置し、上記各従動
ローラに対応して各々独立したシート搬送量ずれを検出
すれば、シートの回転方向のずれを検出できる。
【0030】また、シート搬送量の基準値からのずれ量
の情報に基づいて、シート搬送手段を制御してY色印画
長にM,C,BK色の印画長を合わせるように搬送量の
補正を行うことにより、プリント用として用いた場合、
大きなサイズにおいてもM,C,BK色の印画ずれの少
ない高画質印画が可能となり、また、印画長の経年変化
を少なくすることも可能になる。
【0031】また、シート搬送量の基準値からのずれ量
の情報に基づいて、シート搬送手段を制御して基準印画
長に各色の印画長を合わせるように搬送量の補正を行う
ことにより、プリント用として用いた場合、大きなサイ
ズにおいても各色の印画ずれの少ない高画質印画が可能
となり、また、印画長の経年変化を少なくすることも可
能になる。
【0032】また、シート搬送量の基準値からのずれ量
の情報に基づいて、印画ストローブ発生手段を制御して
Y色印画長にM,C,BK色の印画長を合わせるように
印画タイミングを制御して印画位置の補正を行うことに
より、プリント用として用いた場合、大きなサイズにお
いてもM,C,BK色の印画ずれの少ない高画質印画が
可能となり、また、印画長の経年変化を少なくすること
も可能になる。
【0033】また、シート搬送量の基準値からのずれ量
の情報に基づいて、印画ストローブ発生手段を制御して
基準印画長に各色の印画長を合わせるように印画タイミ
ングを制御して印画位置の補正を行うことにより、プリ
ント用として用いた場合、大きなサイズにおいても各色
の印画ずれの少ない高画質印画が可能となり、また、印
画長の経年変化を少なくすることも可能になる。
【0034】さらに、基準クロックの代わりにモータ駆
動パルスを使用し、基準値からのずれ量を求めることに
より、基準クロック使用時と同じ効果が得られる。
【0035】
【実施例】
実施例1.図1は請求項1に対応する実施例1に係るシ
ート搬送装置の主要部構成図である。なお、図9ないし
図11と同一部分には同一の符号を付しており、それら
の説明を適宜省略する。図1において、シート30は、
その先端部をクランパ10で把持され、シート搬送駆動
ローラ1の回転により搬送される。このとき、クランパ
10はシート30を所定の張力で引っ張りながら、シー
ト30を巡回させるように導いている。
【0036】シート搬送位置検出用従動ローラ41は、
シート30をシート搬送駆動ローラ1にたるみなく巻き
付くように押し付けており、シート30の搬送に追従し
て回転する。上記従動ローラ41の軸端には円板42が
取り付けられ、この円板42には、周方向に等間隔なマ
ークが記されており、マークセンサ43がそのマークの
通過時にパルス信号を出力する。
【0037】上記マークセンサ43から得られる従動ロ
ーラ41の一定回転角毎のパルス信号の出力タイミング
の基準値からのずれはタイミング検出器51により検出
され、搬送量ずれ算出器52により搬送量のずれに変換
される。ここで得られた搬送量ずれの情報に基づいて、
サーマルヘッドドライバ54またはモータドライバ53
が制御され、印画位置または搬送量の補正が行われる。
【0038】ここで、タイミングの基準値は、予め搬送
速度とマーク間隔から決定し、タイミング検出器51に
記憶させておく。また、マークセンサ43の信号出力タ
イミングは、基準クロックパルス等のカウントにより得
られる。
【0039】次に、搬送量ずれの検出原理について説明
する。シート搬送駆動ローラ1により搬送されているシ
ート30は、前述のとおり、シート30に作用する張力
や、摩擦係数の変化等によりシート搬送駆動ローラ1と
シート30との間で微少なスリップが生じ、シート30
の搬送量は必ずしもシート搬送駆動ローラ1の回転量と
一致するとは限らない。一方、従動ローラ41では、そ
の回転量はシート30の搬送量とほぼ一致する。これ
は、従動ローラ41とシート30との接触部で搬送方向
に力が生じず、スリップが生じないためである。
【0040】図2は搬送時間に対する搬送量の関係を示
している。一点鎖線は基準値であり時間の増加とともに
搬送量は比例して増加し、この傾きVは基準搬送速度で
ある。また、実線は実際の搬送時の一例であり、基準値
からのずれは徐々に拡大している。ここで、L1,L
2,L3およびL4は、マークセンサ43の信号出力時
における搬送量であり、従動ローラ41の一定回転角毎
の搬送量に相当する。T1,T2,T3およびT4は、
マークセンサ43の信号出力タイミングの基準値であ
り、L1,L2,L3およびL4に対応して等間隔とな
る。
【0041】図2に示すように、実際の搬送時におい
て、L1,L2,L3およびL4まで搬送されるために
要する時間は、それぞれt1,t2,t3およびt4で
あり、基準値から△T1,△T2,△T3および△T4
のタイミングのずれが検出できる。この各タイミングの
ずれに基準搬送速度Vを乗ずることにより、従動ローラ
41の一定回転角毎の搬送量のずれ△L1,△L2,△
L3および△L4が算出できる。なお、ここでは、搬送
開始直後のマークセンサ43の信号が4回出力されるま
での状況を示しているが、実際は搬送終了まで同様の方
法により搬送量のずれを検出する。
【0042】実施例2.図3は請求項1に係る他の実施
例によるシート搬送装置の主要部構成図である。実施例
1と同様に、従動ローラ41は、シート30をシート搬
送駆動ローラ1にたるみなく巻き付くように押し付けて
おり、シート30の搬送に追従して回転する。従動ロー
ラ41の軸端には円板42が取り付けられ、この円板4
2には、周方向に等間隔なマークが記されており、マー
クセンサ43がそのマークの通過時にパルス信号を出力
する。
【0043】本実施例2では、マークセンサ43から得
られる従動ローラ41の一定回転角毎のパルス信号のタ
イミングで、基準パルスのカウント数の基準値からのず
れがカウント検出器55により検出され、搬送ずれ算出
器56により搬送量のずれに変換される。ここで得られ
た搬送ずれの情報に基づいて、サーマルヘッドドライバ
54またはモータドライバ53が制御され、印画位置ま
たは搬送量の補正が行われる。ここで、カウント数の基
準値は、予め駆動パルス1回当りの基準搬送量とマーク
間隔から決定し、カウント検出器55に記憶させてお
く。
【0044】図4は基準パルス数に対する搬送量の関係
を示している。一点鎖線は基準値であり、基準パルス数
の増加とともに搬送量は比例して増加し、この傾きDは
基準パルス1回当りの基準搬送量である。実線は実際の
搬送時の一例であり、基準値からのずれは徐々に拡大し
ている。ここで、L1,L2,L3およびL4は、マー
クセンサ43の信号出力時における搬送量であり、従動
ローラ41の一定回転角毎の搬送量に相当する。N1,
N2,N3およびN4は、マークセンサ43の信号出力
時における基準パルスカウント数の基準値であり、L
1,L2,L3およびL4に対応して等間隔となる。
【0045】図4に示すように、実際の搬送時におい
て、L1,L2,L3およびL4まで搬送されるために
要する基準パルスカウント数は、それぞれn1,n2,
n3およびn4であり、基準値から△N1,△N2,△
N3および△N4のカウント数のずれが検出できる。こ
の各カウント数のずれに基準パルス1回当りの基準搬送
量Dを乗ずることにより、従動ローラ41の一定回転角
毎の搬送量のずれ△L1,△L2,△L3および△L4
が算出できる。なお、ここでは、搬送開始直後のマーク
センサ43の信号が4回出力されるまでの状況を示して
いるが、実際は搬送終了まで同様の方法により搬送量の
ずれを検出する。
【0046】また、ここでは、基準搬送量を得るために
基準パルスを用いたが、駆動モータ11またはシート搬
送駆動ローラ1の軸にエンコーダ等を取り付け、その出
力パルスを用いてもよい。
【0047】なお、上記実施例1および実施例2では、
マークセンサ43の信号出力の間隔で搬送量のずれを検
出しているため、その間隔内での搬送量のずれは検出で
きない。従って、搬送機構自身の精度または許容される
ずれに応じて、マークセンサ43の信号出力の間隔であ
る円板42に記すマークのピッチを決定する必要があ
る。すなわち、搬送機構自身の精度が低い場合、または
許容されるずれが小さい場合は、検出周期を短くして頻
繁に補正を行う必要があり、マークのピッチを細かく設
定する。逆に、搬送機構自身の精度が高い場合、または
許容されるずれが大きい場合は、マークのピッチを粗く
設定できる。
【0048】また、実施例1および実施例2では、マー
クセンサ43には、円板42に記したマークを検出する
反射式の光学センサを用いているが、図5に示すよう
に、円板42に等間隔のスリットを開け、このスリット
をマークとして検出する透過式の光学センサを使用して
もよい。さらに、従動ローラ41の一定回転角毎に信号
を出力できれば、機械式、または電気式の接触センサで
あってもよい。
【0049】実施例3.本実施例は請求項2に対応する
もので、上記実施例1、2において、搬送ずれの検出間
隔を従動ローラ41の一回転(360゜)毎としたもの
である。図6にマーク検出センサ43の出力信号および
基準クロック発生部の基準パルスのタイミングチャート
を示す。
【0050】円板42に記したマークのピッチの不均一
性や従動ローラ41の偏芯等のため、シート30が基準
搬送量に沿って精度良く搬送されていても、マーク検出
センサ43の出力信号の間隔は不均一となり、搬送ずれ
の検出誤差となる。この不均一性は、従動ローラ41の
一回転周期で生じているため、この一回転毎のタイミン
グで搬送ずれを検出すれば、マークのピッチの不均一性
や従動ローラ41の偏芯等の影響が低減される。
【0051】具体的には、図6に示すように、従動ロー
ラ41の一回転分のマーク数をm(図の場合はm=8)
とすると、マークセンサ43の出力信号がm回カウント
される毎に、タイミング検出器51またはカウント検出
器55で、各々タイミングのずれまたはカウントのずれ
を検出する。なお、シート搬送量の基準搬送量からのず
れを算出する間隔は従動ローラ41の一回転毎に限るも
のではなく、n回転(nは自然数)毎とすれば上記実施
例と同様の効果が得られる。
【0052】実施例4.本実施例は請求項3に対応する
もので、上記実施例1、2において、シート搬送毎に従
動ローラ41の回転角の原点位置合わせを行うものであ
る。図7に示すように、円板42に記したマークの1箇
所のマーク幅を変えて原点マーク44とし、これをマー
ク検出センサ43で検出し、センサ信号のパルス幅の大
きさから原点マークとその他のマークを識別する。
【0053】従動ローラ41の原点位置合わせは、ま
ず、シート搬送の直前にシート搬送駆動ローラ1と従動
ローラ41とを圧接する。次に、駆動モータ11により
シート搬送駆動ローラ1を駆動させ、シート搬送駆動ロ
ーラ1と従動ローラ41との摩擦力により従動ローラ4
1を回転させる。そして、原点マーク44を検出した時
点でシート搬送駆動ローラ1の駆動を停止し、シート搬
送駆動ローラ1と従動ローラ41とを離脱した後、シー
ト搬送動作に移る。
【0054】実施例5.図8は請求項4に対応する実施
例5に係るシート搬送装置の主要部の構成を示す斜視図
である。この実施例5では、2個の従動ローラ41a,
41bをシート30の搬送方向と垂直な方向に配置し、
シャフト41c上を独立して回転するように取り付けて
いる。従動ローラ41a,41bの回転は、上記実施例
1、2と同様に、各々独立した円板42a,42b、お
よびマークセンサ43a,43bにより検出される。
【0055】また、検出されたマークセンサ43a,4
3bの信号は、各々独立した搬送量ずれ検出器52に送
られる。ここで得られるシート30の幅方向2箇所の搬
送量ずれの差から、シート30の回転方向のずれが検出
される。そして、この搬送ずれの情報に基づいて、サー
マルヘッドドライバ54またはモータドライバ53が制
御され、印画位置または搬送量の補正が行われる。
【0056】上記実施例1〜5において、特にカラー印
画の場合のように、シート30をサーマルヘッド9によ
る印画部に複数回導き、重ね合わせて印画する場合は、
1回目の印画時に、印画位置や搬送量の補正を行わず、
マークセンサ43の信号出力時のタイミング、または駆
動パルスのカウント数を記憶し、これを基準値として2
回目以降の搬送量のずれを検出し、印画位置または搬送
量の補正を行えば、色ずれの低減を図ることができる。
【0057】なお、上記実施例では何れもシート搬送装
置をプリントに用いて印画時のずれを防止する場合につ
いて説明したが、プリント以外に利用してもよく、シー
トをどれぐらい送ったか搬送量をモニタしたり、搬送量
のずれに応じて警報を鳴らしたりする場合にも利用でき
るのはいうまでもない。
【0058】実施例6.図9は請求項5に対応する実施
例6に係るシート搬送装置の主要構成部を示す。図9に
おいて、基準パルス発生部57は、シート30の搬送量
差を測定するための基準パルスを発生し、フリーランニ
ングカウンタ55aは基準パルスによって一方向にイン
クリメントされ、ラッチ55cはマークセンサ43の出
力(立ち上がりエッジまたは立ち下がりエッジ)に同期
してフリーランニングカウンタ55aのカウント値をラ
ッチするようになされている。
【0059】また、カウンタ0ホールド制御部55b
は、CPU56aからのカウンタ0ホールド要求が設定
された後、フリーランニングカウンタ55aを0ホール
ドし、次のマークセンサ43の出力(立ち上がりエッジ
または立ち下がりエッジ)に同期して0ホールドを解除
するようになされ、CPU56aは搬送量差の計算、搬
送量の補正量の計算、カウンタ0ホールド制御部55b
の制御、モータ駆動パルスSTEPHの出力及び印画周
期の制御を行い、RAM56cはCPU56aが計算に
必要なデータを保持し、ROM56dはプログラムを保
持し、補正テーブル56bは搬送量の補正量を格納する
ようになっている。
【0060】次に、上記CPU56aの制御に基づく基
本的となる補正アルゴリズムについて述べる。ここで
は、説明を簡単にするために従動ローラ11が1回転す
る毎に搬送ずれ量を補正する場合について述べる(実施
例3の場合)。
【0061】まず、各変数を次のように定義する。 回転 0 1 2 3 4 … Y色印画時の累積基準パルス数; 0 Y1234 … M色印画時の累積基準パルス数; 0 M1234 … (補正なし) M色印画時の累積基準パルス数; 0 M1' M2' M3' M4' … (補正あり)
【0062】 回転 0 1 2 3 4 … Y色印画時の従動ローラ1回転; 0 y1234 … 毎の基準パルス数 M色印画時の従動ローラ1回転; 0 m1234 … 毎の基準パルス数(補正なし) M色印画時の従動ローラ1回転; 0 m1' m2' m3' m4' … 毎の基準パルス数(補正あり) M−Y間の従動ローラ1回転毎; △e1 △e2 △e3 △e4 … のカウント誤差(mn−yn
【0063】また、各色中における従動ローラ1回転間
の誤差を Eyn=yn+1−yn , Emn=mn+1−mn とする。
【0064】(1)M色2回転目の補正 搬送量の変化率は次式より求められる。 RAITE1=(M1−△e1)/M1 ={M1−(M1−Y1)}/M1 ={m1−(m1−y1)}/m1 補正後の2回転目のパルス数(従動ローラ1回転分)m
2’は m2’=m2・RAITE1 =(m1+Em1)・(y1/m1) =y1+(y1・m1)/m1 補正後の2回転目における累積誤差△E1は △E1=(m1+m2’)−Y2 =(m1+m2’)−(y1+y2) =△e2−△e1・Em1/m1
【0065】上式から、2回転目の補正後では右辺第2
項が充分小さいことから、1回転目における誤差△e1
がキャンセルされ、△e2のみが残ることになる。した
がって、補正後の2回転目における累積誤差△E1は次
のようになる。 △E1=△e2=△e1+Em1−Ey1
【0066】(2)M色3回転目の補正 RAITE2=(m1−△E1)/m1 =[m1−{(m1+m2’)−(y1+y2)}]/m1 =(m1−△e1−Em1+Ey1)/m1 補正後の2回転目のパルス数(従動ローラ1回転分)m
2’は m3’=m3・RAITE2 =m3−m3/m1・(△e1+Em1−Ey1) 補正後の3回転目における累積誤差△E2は △E2=(m1+m2’+m3’)−(y1+y2+y3) =(△e1+Em1−Ey1)+m3’−y3 =(△e1+Em1−Ey1)+m3’−(y1+Ey1+Ey2) ≒△e1+(Em1+Em2−Ey1−Ey2) =△e3
【0067】上式から、3回転目の補正後では△e1
△e2がキャンセルされ、△e3のみが残ることになる。
【0068】以上のような解析をC色、BK色にも行
い、搬送量変化率をまとめると次のようになる。n回転
目(n≧2)の搬送量変化率RAITEは次の式により求め
られる。 M色: RAITEm(n)=(m1−△Emn-1)/m1 ただし、△Emn=Mn’−Yn =m1+m2’+…+mn’−(y1+y2+…+yn) C色: RAITEc(n)=(c1−△Ecn-1)/c1 ただし、△Ecn=Mn’−Yn =c1+c2’+…+cn’−(y1+y2+…+yn) BK色:RAITEb(n)=(b1−△Ebn-1)/b1 ただし、△Ebn=Mn’−Yn =b1+b2’+…+bn’−(y1+y2+…+yn
【0069】よって、各回転毎に求めた変化率RAITE に
基づいて駆動パルスの周期を制御することで色ずれが低
減できることになる。例えば、補正をかけない場合の駆
動パルス周期をPSとすると補正後の周期は PS×RAITE となる。
【0070】処理時間の都合等でRAITE及び補正をかけ
た場合の駆動パルスの周期を逐次計算することが難しい
場合は、あらかじめRAITEと周期の変化量を計算したも
のをテーブルとして用意しておいてもよい。
【0071】次に、上述したアルゴリズムを図9の構成
で実現する方法について述べる。ここで、円板42のマ
ーク数が12の場合について説明する。Y色印画時の処
理を図10に示す信号のタイミングチャート及び図11
に示す処理フローチャートを参考に説明する。
【0072】(1)印画を開始する。つまり、駆動モー
タ11を駆動して用紙を搬送し、サーマルヘッド9で印
画を行う。ここで、駆動パルスの周期は一定とし、搬送
量の補正は行わない。 (2)CPU56aはマークセンサ43の出力を監視
し、立ち上がりエッジを検出したらカウンタ0ホールド
制御部55bがカウンタ55aを0ホールドするように
セットする(ステップS101、S102)。
【0073】(3)印画を続け、CPU56aがマーク
センサ43の出力の立ち下がりエッジを検出したら、内
蔵する従動ローラ回転数カウンタAをクリアする。ここ
で、0ホールド制御部55bはマークセンサ43の出力
の立ち下がりエッジでフリーランニングカウンタ55a
の0ホールドを解除する(ステップS103、S10
4)。 (4)次に、マークセンサ43の出力の立ち下がりエッ
ジをカウントするための内蔵するエッジ検出カウンタB
をクリアする(ステップS105)。
【0074】(5)次に、マークセンサ43の出力の立
ち下がりエッジを検出する毎にエッジ検出カウンタBを
インクリメントする(ステップS106,S107)。 (6)カウンタBが12になったら回転カウンタAをイ
ンクリメントし、ラッチ55cからデータを読み込み、
CPU56aはアクセス可能なRAM56cにデータを
セーブする。ここで、フリーランイングカウンタ55a
からラッチ55cへのカウンタ値のロードはマークセン
サ43の出力の立ち下がりエッジで行われる(ステップ
S108〜S110)。
【0075】(7)エッジ検出カウンタBをクリアする
(ステップS111)。 (8)(5)〜(7)のシーケンスを印画終了となるま
で繰り返す。
【0076】次に、M色印画時の処理を図9を参考に説
明する。 (1)印画を開始する。つまり、駆動モータ11を駆動
して用紙を搬送し、サーマルヘッド9で印画を行う。こ
こで、駆動パルスの周期は一定とし、搬送量の補正は行
わない。 (2)CPU56aはマークセンサ43の出力を監視
し、立ち上がりエッジを検出したらカウンタ0ホールド
制御部55bがカウンタ55aを0ホールドするように
セットする(ステップS131、S132)。
【0077】(3)印画を続け、CPU56aがマーク
センサ43の出力の立ち下がりエッジを検出したら、内
蔵する従動ローラ回転数カウンタAをクリアする。ここ
で、0ホールド制御部55bはマークセンサ43の出力
の立ち下がりエッジでフリーランニングカウンタ55a
の0ホールドを解除する(ステップS133、S13
4)。 (4)次に、マークセンサ43の出力の立ち下がりエッ
ジをカウントするための内蔵するエッジ検出カウンタB
をクリアする(ステップS135)。
【0078】(5)次に、マークセンサ43の出力の立
ち下がりエッジを検出する毎にエッジ検出カウンタBを
インクリメントする(ステップS136,S137)。 (6)カウンタBが12になったら回転カウンタAをイ
ンクリメントし、ラッチ55cからデータを読み込み。
Y色印画時にセーブしたカウンタ値と今回ラッチから読
み込んだカウント値からRAITE及び補正時の駆動パルス
周期を求め、それに基づいて搬送量を制御する(ステッ
プS138〜S140)。
【0079】(7)エッジ検出カウンタBをクリアする
(ステップS141)。 (8)(5)〜(7)のシーケンスを印画終了となるま
で繰り返す。
【0080】上記の説明では、リアルタイムで演算を行
い、駆動パルス周期を求めているが、CPU56aの処
理能力等の制約のため、演算時間を取れない場合は、あ
らかじめm1(またはc1やb1)と△Emn(または△E
nや△Ebn)のパラメータ毎に補正時の駆動パルス周
期を計算しておき、テーブルとしてまとめておけばよ
い。
【0081】また、△Emn(または△Ecnや△E
n)に対してm1(またはc1やb1)が非常に小さい場
合は△Emn(または△Ecnや△Ebn)毎に1つの駆
動パルス周期を対応させてテーブルにしておくことも可
能となり、テーブルのデータ量を大幅に削減出来る。補
正量を1つの値で近似したことによる補正誤差は次の回
転でカウント差となって検出され、その時に補正され
る。図19はそのテーブルの1例を示している。
【0082】実施例7.本実施例は請求項6に対応する
もので、上記実施例6において補正する対象を印画周期
としたものである。駆動パルスがハードウエアにより自
動的に発生していて微調整が不可能で印画周期しか微調
整できないときに有効である。すなわち、実施例5で求
めた変化率RAITEに基づいて1ラインの周期(例えば印
画ストローブ)を可変させるもので、基本となる印画周
期(補正をかけないとき)をSCとすると、補正後のス
トローブ周期はSC×RAITEとなる。
【0083】Y色印画時の処理を図14に示す信号のタ
イミングチャート及び図15に示す処理フローチャート
を参考に説明する。 (1)印画を開始する。つまり、駆動モータ11を駆動
して用紙を搬送し、サーマルヘッド9で印画を行う。こ
こで、駆動パルスの周期は一定とし、搬送量の補正は行
わない。 (2)CPU56aはマークセンサ43の出力を監視
し、立ち上がりエッジを検出したらカウンタ0ホールド
制御部55bがカウンタ55aを0ホールドするように
セットする(ステップS151,S152)。
【0084】(3)印画を続け、CPU56aがマーク
センサ43の出力の立ち下がりエッジを検出したら、内
蔵する従動ローラ回転数カウンタAをクリアする。ここ
で、0ホールド制御部55bはマークセンサ43の出力
の立ち下がりエッジでフリーランニングカウンタ55a
の0ホールドを解除する(ステップS153,S15
4)。 (4)次に、マークセンサ43の出力の立ち下がりエッ
ジをカウントするための内蔵するエッジ検出カウンタB
をクリアする(ステップS155)。
【0085】(5)次に、マークセンサ43の出力の立
ち下がりエッジを検出する毎にエッジ検出カウンタBを
インクリメントする(ステップS156,S157)。 (6)カウンタBが12になったら、回転カウンタAを
インクリメントし、ラッチからデータを読み込み、CP
U56aはアクセス可能なRAM56cにデータをセー
ブする。ここで、フリーランイングカウンタ55aから
ラッチ55cへのカウンタ値のロードはマークセンサ4
3の出力の立ち下がりッジで行われる(ステップS15
8〜S160)。
【0086】(7)エッジ検出カウンタBをクリアする
(ステップS161)。 (8)(5)〜(7)のシーケンスを印画終了となるま
で繰り返す。
【0087】次に、M色印画時の処理を図16に示す信
号のタイミングチャート及び図17に示す処理フローチ
ャートを参考に説明する。 (1)印画を開始する。つまり、駆動モータ11を駆動
して用紙を搬送し、サーマルヘッド9で印画を行う。こ
こで、駆動パルスの周期は一定とし、搬送量の補正は行
わない。 (2)CPU56aはマークセンサ43の出力を監視
し、立ち上がりエッジを検出したらカウンタ0ホールド
制御部55bがカウンタ55aを0ホールドするように
セットする(ステップS171,S172)。
【0088】(3)印画を続け、CPU56aがマーク
センサ43の出力の立ち下がりエッジを検出したら、従
動ローラ回転数カウンタAをクリアする。ここで、0ホ
ールド制御部55bはマークセンサ43の出力の立ち下
がりエッジでフリーランニングカウンタ55aの0ホー
ルドを解除する(ステップS173,S174)。 (4)次に、マークセンサ43の出力の立ち下がりエッ
ジをカウントするためのエッジ検出カウンタBをクリア
する(ステップS175)。
【0089】(5)次に、マークセンサ43の出力の立
ち下がりエッジを検出する毎にエッジ検出カウンタBを
インクリメントする(ステップS176,S177)。 (6)カウンタBが12になったら回転カウンタAをイ
ンクリメントしラッチ55cからデータを読み込む。Y
色印画時にセーブしたカウンタ値と今回ラッチから読み
込んだカウント値からRAITE及び補正時の印画タイミン
グ印画タイミング周期(ストローブ周期)を求め、それ
に基づいて搬送量を制御する(ステップS178〜S1
80)。
【0090】(7)エッジ検出カウンタBをクリアする
(ステップS181)。 (8)(5)〜(7)のシーケンスを印画終了となるま
で繰り返す。
【0091】上記の説明では、リアルタイムで演算を行
い、印画タイミング周期を求めているが、CPU56a
の処理能力等の制約のため、演算時間を取れない場合
は、あらかじめm1(またはc1やb1)と△Emn(また
は△Ecnや△Ebn)のパラメータ毎に補正時の印画タ
イミング周期を計算しておき、テーブルとしてまとめて
おけばよい。
【0092】また、△Emn(または△Ecnや△E
n)に対してm1(またはc1やb1)が非常に小さい場
合は△Emn(または△Ecnや△Ebn)毎に1つの印
画タイミング周期を対応させてテーブルにしておくこと
も可能となり、テーブルのデータ量を大幅に削減でき
る。補正量を1つの値で近似したことによる補正誤差は
次の回転でカウント差となって検出され、その時に補正
される。図19はそのテーブルの1例を示している。
【0093】実施例8.本実施例は請求項7に対応する
もので、上記実施例5において基準印画長にY,M,
C,BK各色の印画長を合わせるものである。基本的と
なる補正アルゴリズムについて述べる。ここでは、説明
を簡単にするために、従動ローラ41が1回転する毎に
搬送ずれ量を補正する場合について述べる(実施例3の
場合)。
【0094】まず、各変数を次のように定義する。 回転 0 1 2 3 4 … 基準印画長の累積基準パルス数; 0 R1234 … Y色印画時の累積基準パルス数; 0 Y1234 … (補正なし) Y色印画時の累積基準パルス数; 0 Y1' Y2' Y3' Y4' … (補正あり)
【0095】 回転 0 1 2 3 4 … 基準印画長の従動ローラ1回転; 0 r1234 … 毎の基準パルス数 Y色印画時の従動ローラ1回転; 0 y1234 … 毎の基準パルス数(補正なし) Y色印画時の従動ローラ1回転; 0 y1' y2' y3' y4' … 毎の基準パルス数(補正あり) Y−R間の従動ローラ1回転毎; △e1 △e2 △e3 △e4 … のカウント誤差(yn−rn
【0096】また、各色中における従動ローラ1回転間
の誤差を Eyn=yn+1−yn とする。
【0097】(1)Y色2回転目の補正 搬送量の変化率は次式より求められる。 RAITE1=(Y1−△e1)/Y1 ={Y1−(Y1−R1)}/Y1 ={y1−(y1−r1)}/y1 補正後の2回転目のパルス数(従動ローラ1回転分)y
2’は y2’=y2・RAITE1 =(y1+Ey1)・(r1/y1) =r1+(r1・y1)/y1 補正後の2回転目における累積誤差△E1は △E1=(y1+y2’)−R2 =(y1+y2’)−(r1+r2) =△e2−△e1・Ey1/y1
【0098】上式から、2回転目の補正後では右辺第2
項が充分小さいことから1回転目における誤差△e1
キャンセルされ、△e2のみが残ることになる。したが
って、補正後の2回転目における累積誤差△E1は△e2
となる。
【0099】(2)Y色3回転目の補正 RAITE2=(y1−△E1)/r1 =[y1−{(y1+y2’)−(r1+r2)}]/y1 =(y1−△e1−Ey1+Er1)/y1 補正後の2回転目のパルス数(従動ローラ1回転分)y
2’は y3’=y3・RAITE2 =y3−y3/y1・(△e1+Ey1−Er1) 補正後の3回転目における累積誤差△E2は △E2=(y1+y2’+y3’)−(r1+r2+r3) =(△e1+Ey1−Er1)+y3’−r3 =(△e1+Ey1−Er1)+y3’−(r1+Er1+Er2) ≒△e1+(Ey1+Ey2−Er1−Er2) =△e3
【0100】上式から、3回転目の補正後では△e1
△e2がキャンセルされ、△e3のみが残ることになる。
したがって、補正後の3回転目における累積誤差△E2
は△e3となる。
【0101】以上のような解析をC色、BK色にも行
い、搬送量変化率をまとめるとつぎのようになる。n回
転目(n≧2)の搬送量変化率RAITEは次の式により求
められる。 Y色: RAITEy(n)=(y1−△Eyn-1)/y1 ただし、△Eyn=Yn’−Rn =y1+y2’+…+yn’−(yr+r2+…+rn) M色: RAITEm(n)=(m1−△Emn-1)/m1 ただし、△Emn=Mn’−Rn =m1+m2’+…+mn’−(r1+r2+…+rn) C色: RAITEc(n)=(c1−△Ecn-1)/c1 ただし、△Ecn=Mn’−Rn =c1+c2’+…+cn’−(r1+r2+…+rn) BK色:RAITEb(n)=(b1−△Ebn-1)/b1 ただし、△Ebn=Mn’−Rn =b1+b2’+…+bn’−(r1+r2+…+rn
【0102】よって、各回転毎に求めた変化率RAITEに
基づいて駆動パルスの周期を制御することで色ずれが低
減できることになる。例えば補正をかけない場合の駆動
パルス周期をPSとすると補正後の周期はPS×RAITE
となる。
【0103】なお、処理時間の都合等でRAITE及び補正
をかけた場合の駆動パルスの周期を逐次計算することが
難しい場合はあらかじめRAITEと周期の変化量を計算し
たものをテーブルとして用意しておいてもよい。
【0104】次に、上述したアルゴリズムを図9に示す
構成で実現する方法について図20に示す信号のタイミ
ングチャート及び図21に示す処理フローチャートを参
考に述べる。ここでは円板42のマーク数が12の場合
について説明する。
【0105】(1)印画を開始する。つまり、駆動モー
タ11を駆動して用紙を搬送し、サーマルヘッド9で印
画を行う。ここで、駆動パルスの周期は一定とし、印画
タイミング周期(ストローブ周期)の補正は行わない。 (2)CPU56aはマークセンサ43の出力を監視
し、立ち上がりエッジを検出したら、カウンタ0ホール
ド制御部55bがカウンタ55aを0ホールドするよう
にセットする(ステップS211、S212)。
【0106】(3)印画を続け、CPU56aがマーク
センサ43の出力の立ち下がりエッジを検出したら、従
動ローラ回転数カウンタAをクリアする。ここで、0ホ
ールド制御部55bはマークセンサ43の出力の立ち下
がりエッジでフリーランニングカウンタ55aの0ホー
ルドを解除する(ステップS213、S214)。 (4)次に、マークセンサ43の出力の立ち下がりエッ
ジをカウントするためのエッジ検出カウンタBをクリア
する(ステップS215)。
【0107】(5)次に、マークセンサ43の出力の立
ち下がりエッジを検出する毎にエッジ検出カウンタBを
インクリメントする(ステップS216、S217)。 (6)カウンタBが12になったら、回転カウンタAを
インクリメントしラッチからデータを読み込む。基準と
なるカウント値と今回ラッチから読み込んだカウント値
からRAITEおよび補正時の駆動パルス周期を求め、それ
に基づいて搬送量を制御する(ステップS218〜S2
20)。
【0108】(7)エッジ検出カウンタBをクリアする
(ステップS221)。 (8)(5)〜(7)のシーケンスを印画終了となるま
で繰り返す。
【0109】上記の説明ではリアルタイムで演算を行
い、駆動パルス周期を求めているが、CPU56aの処
理能力等の制約のため、演算時間を取れない場合は、あ
らかじめm1(またはc1やb1)と△Emn(または△E
nや△Ebn)のパラメータ毎に補正時の駆動パルス周
期を計算しておき、テーブルとしてまとめておけばよ
い。
【0110】また、△Emn(または△Ecnや△E
n)に対してm1(またはc1やb1)が非常に小さい場
合は△Emn(または△Ecnや△Ebn)毎に1つの駆
動パルス周期を対応させてテーブルにしておくことも可
能となり、テーブルのデータ量を大幅に削減出来る。補
正量を1つの値で近似したことによる補正誤差は次の回
転でカウント差となって検出され、その時に補正され
る。図19はそのテーブルの1例を示している。
【0111】図9に示す構成において、シート搬送駆動
ローラ1には個々に寸法にばらつきがあるため、一定速
度でシート搬送駆動ローラ1を駆動させていたのでは同
じ印画を行っても搬送装置ごとに印画長が異なってしま
う。あらかじめ基準長の印画をさせた時の従動ローラ4
1の回転角度毎のカウント値を測定し記憶しておいて補
正を行えば、装置ごとの印画長差を解消できる。また、
任意の手法、任意の時期に基準カウント値を変更するこ
とが可能とすれば、経年変化による印画長の変化を抑制
することができる。
【0112】実施例9.本実施例は請求項8に対応する
もので、上記実施例7において補正する対象を印画周期
としたものである。駆動パルスがハードウエアにより自
動的に発生していて微調整が不可能で印画周期しか微調
整できないときに有効である。すなわち、実施例4で求
めた変化率RAITEに基づいて1ラインの周期(例えば印
画ストローブ)を可変させるもので、基本となる印画周
期(補正をかけないとき)をSCとすると、補正後のス
トローブ周期はSC×RAITEとなる。
【0113】次に、上述した補正アルゴリズムを図9の
構成で実現する方法について図22に示す信号のタイミ
ングチャート及び図23に示す処理フローチャートを参
考に説明する。ここで、円板42のマーク数が12の場
合について説明する。
【0114】(1)印画を開始する。つまり、駆動モー
タ11を駆動して用紙を搬送し、サーマルヘッド9で印
画を行う。ここで、駆動パルスの周期は一定とし、搬送
量の補正は行わない。 (2)CPU56aはマークセンサ43の出力を監視
し、立ち上がりエッジを検出したらカウンタ0ホールド
制御部55bがカウンタ55aを0ホールドするように
セットする(ステップS231,S232)。
【0115】(3)印画を続け、CPU56aがマーク
センサ43の出力の立ち下がりエッジを検出したら、従
動ローラ回転数カウンタAをクリアする。ここで、0ホ
ールド制御部55bはマークセンサ43の出力の立ち下
がりエッジでフリーランニングカウンタ55aの0ホー
ルドを解除する(ステップS233,S234)。 (4)次に、マークセンサ43の出力の立ち下がりエッ
ジをカウントするためのエッジ検出カウンタBをクリア
する(ステップS235)。
【0116】(5)次に、マークセンサ43の出力の立
ち下がりエッジを検出する毎にエッジ検出カウンタBを
インクリメントする(ステップS236,S237)。 (6)カウンタBが12になったら回転カウンタAをイ
ンクリメントしラッチ55cからデータを読み込む。印
画時にセーブしたカウンタ値と今回ラッチから読み込ん
だカウント値からRAITE及び補正時の印画タイミング
(ストローブ周期)を求め、それに基づいて搬送量を制
御する(ステップS238〜S240)。
【0117】(7)エッジ検出カウンタBをクリアする
(ステップS241)。 (8)(5)〜(7)のシーケンスを印画終了となるま
で繰り返す。
【0118】上記の説明では、リアルタイムで演算を行
い、印画タイミング周期を求めているが、CPU56a
の処理能力等の制約のため、演算時間を取れない場合
は、あらかじめm1(またはc1やb1)と△Emn(また
は△Ecnや△Ebn)のパラメータ毎に補正時の印画タ
イミング周期を計算しておき、テーブルとしてまとめて
おけばよい。
【0119】また、△Emn(または△Ecnや△E
n)に対してm1(またはc1やb1)が非常に小さい場
合は△Emn(または△Ecnや△Ebn)毎に1つの印
画タイミング周期を対応させてテーブルにしておくこと
も可能となり、テーブルのデータ量を大幅に削減でき
る。補正量を1つの値で近似したことによる補正誤差は
次の回転でカウント差となって検出され、その時に補正
される。図19はそのテーブルの1例を示している。
【0120】実施例10.本実施例は請求項9に係るも
ので、上記実施例6および実施例8において基準クロッ
クの代わりに駆動パルスを用い、同等の補正効果を得る
ものである。図24は基準クロックの代わりに駆動パル
スをフリーランニングカウンタ55aに入力し、基準ク
ロックを削除した図である。駆動パルスは補正量に基づ
いて周期が可変されるので、このままフリーランニング
カウンタ55aのカウント値を補正に用いることはでき
ない。そこで、次の方法により基準クロックでカウント
した値相当に変換してやる。
【0121】まず、各変数を以下のように定義する。 従動ローラ41の1回転毎のカウント数(駆動パルス入力) 1回転目 2回転目 3回転目 ……… n回転目 s123 ……… sn 基準クロックを入力したと仮定した時の従動ローラ41の1回転毎のカウント数 1回転目 2回転目 3回転目 ……… n回転目 e123 ……… en CPUが従動ローラ41の1回転を確認したときの通算補正回数 1回転目 2回転目 3回転目 ……… n回転目 h123 ……… hn 従動ローラ1回転毎の駆動パルス数(補正時) 1回転目 2回転目 3回転目 ……… n回転目 z123 ……… zn
【0122】e1=s1−(z1−w)・h1/w e2=s2−s1−(z2−w)・(h2−h1)/w e3=s3−s2−(z3−w)・(h3−h2)/w ・ ・ ・ en=sn-1−(zn−w)・(hn−hn-1)/w ここで、wは補正を行わない時の基準となる駆動パルス
周期である。
【0123】本実施例は、上記のアルゴリズムで演算す
る演算部を有し、基準クロックを用いることなく所望の
補正効果を得ることができる。
【0124】なお、上記実施例では、何れもシート搬送
装置をプリントに用いて印画時のズレを防止する場合に
ついて説明したが、プリント以外に利用してもよく、シ
ートをどれぐらい送ったか搬送量をモニタしたり、搬送
量のズレに応じて警報を鳴らしたりする場合にも利用で
きるのは言うまでもない。
【0125】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、シー
ト搬送手段により搬送されるシートに接触しシートの搬
送に追従して回転するシート搬送量検出用従動ローラ
と、この従動ローラの一定回転角毎に信号を出力するセ
ンサと、このセンサ信号の出力タイミングの基準値から
のずれを検出する手段または上記センサ信号が出力され
るタイミングで検出した上記シート搬送手段の回転角度
の基準値からのずれを算出する手段と、上記出力タイミ
ングまたは回転角度のずれからシート搬送量の基準搬送
量からのずれを上記従動ローラの一定回転角毎に間欠的
に算出する手段とを具備するので、搬送中のシートの位
置ずれを、シートに接触させた従動ローラの一定回転角
毎のタイミングで検出して、搬送中のシートの位置を検
出して基準とする位置からのずれを算出することができ
る。
【0126】また、シート搬送量の基準搬送量からのず
れを算出する間隔をシート搬送量検出用従動ローラのn
回転(nは自然数)毎とすることによって、従動ローラ
のマークのピッチの不均一性や従動ローラの偏芯等の影
響が低減される。
【0127】また、シート搬送毎にシート搬送量検出用
従動ローラの回転角の原点位置合わせを行う手段を具備
することにより、シート搬送位置に依存して若干変化す
る張力や摩擦係数等の影響によるシート搬送毎のシート
搬送量検出値のばらつきが改善される。
【0128】また、シート搬送量検出用従動ローラをシ
ート搬送方向と垂直な方向に複数個配置し、上記各従動
ローラに対応して各々独立したシート搬送量ずれ検出手
段を具備することにより、シートの回転方向のずれを検
出できる。
【0129】また、シート搬送量の基準値からのずれ量
の情報に基づいて、シート搬送手段を制御してY色印画
長にM,C,BK色の印画長を合わせるように搬送量の
補正を行うことにより、プリント用として用いた場合、
大きなサイズにおいてもM,C,BK色の印画ずれの少
ない高画質印画が可能となり、また、印画長の経年変化
を少なくすることも可能になる。
【0130】また、シート搬送量の基準値からのずれ量
の情報に基づいて、シート搬送手段を制御して基準印画
長に各色の印画長を合わせるように搬送量の補正を行う
ことにより、プリント用として用いた場合、大きなサイ
ズにおいても各色の印画ずれの少ない高画質印画が可能
となり、また、印画長の経年変化を少なくすることも可
能になる。
【0131】また、シート搬送量の基準値からのずれ量
の情報に基づいて、印画ストローブ発生手段を制御して
Y色印画長にM,C,BK色の印画長を合わせるように
印画タイミングを制御して印画位置の補正を行うことに
より、プリント用として用いた場合、大きなサイズにお
いてもM,C,BK色の印画ずれの少ない高画質印画が
可能となり、また、印画長の経年変化を少なくすること
も可能になる。
【0132】また、シート搬送量の基準値からのずれ量
の情報に基づいて、印画ストローブ発生手段を制御して
基準印画長に各色の印画長を合わせるように印画タイミ
ングを制御して印画位置の補正を行うことにより、プリ
ント用として用いた場合、大きなサイズにおいても各色
の印画ずれの少ない高画質印画が可能となり、また、印
画長の経年変化を少なくすることも可能になる。
【0133】さらに、基準クロックの代わりにモータ駆
動パルスを使用し、基準値からのずれ量を求めることに
より、基準クロック使用時と同じ効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1を示すシート搬送装置の主
要部構成図である。
【図2】この発明の実施例1の動作原理の説明図であ
る。
【図3】この発明の実施例2を示すシート搬送装置の主
要部構成図である。
【図4】この発明の実施例2の動作原理の説明図であ
る。
【図5】この発明の実施例1、2の別方式の実施例に係
る主要部の構成を拡大して示す斜視図である。
【図6】この発明の実施例3の動作原理の説明図であ
る。
【図7】この発明の実施例4の主要部の構成を示す斜視
図である。
【図8】この発明の実施例5の主要部の構成を示す斜視
図である。
【図9】この発明の実施例6を示す主要部構成図であ
る。
【図10】この発明の実施例6のY色印画時の処理のタ
イミング図である。
【図11】この発明の実施例6のY色印画時の処理のフ
ローチャートである。
【図12】この発明の実施例6のM色以降の印画時の処
理のタイミング図である。
【図13】この発明の実施例6のM色以降の印画時の処
理のフローチャートである。
【図14】この発明の実施例7のY色印画時の処理のタ
イミング図である。
【図15】この発明の実施例7のY色印画時の処理のフ
ローチャートである。
【図16】この発明の実施例7のM色以降の印画時の処
理のタイミング図である。
【図17】この発明の実施例7のM色以降の印画時の処
理のフローチャートである。
【図18】この発明の実施例6の補正テーブルである。
【図19】この発明の実施例8の補正テーブルである。
【図20】この発明の実施例8の処理のタイミング図で
ある。
【図21】この発明の実施例8の処理のフローチャート
である。
【図22】この発明の実施例9の処理のタイミング図で
ある。
【図23】この発明の実施例9の処理のフローチャート
である。
【図24】この発明の実施例10を示す主要部構成図で
ある。
【図25】従来のシート搬送装置としてのサーマルプリ
ンタの側面図である。
【図26】従来のサーマルプリンタのシートの搬送を示
す斜視図である。
【図27】従来のサーマルプリンタのシートの搬送を示
す側面図である。
【符号の説明】
1 シート搬送駆動ローラ 6 インクシート 9 サーマルヘッド 11 駆動モータ 30 シート 41 従動ローラ 42 円板 43 マークセンサ 51 タイミング検出器 52 搬送量ずれ算出器 53 モータドライバ 54 サーマルヘッドドライバ 55 カウント検出器 55a フリーランニングカウンタ 55b カウンタ0ホールド制御部 55c ラッチ 56 搬送量ずれ検出器 56a CPU 56b 補正量テーブル 57 基準パルス発生部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年4月1日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正内容】
【0035】
【実施例】 実施例1.図1は請求項1に対応する実施例1に係るシ
ート搬送装置の主要部構成図である。なお、図25ない
し図27と同一部分には同一の符号を付しており、それ
らの説明を適宜省略する。図1において、シート30
は、その先端部をクランパ10で把持され、シート搬送
駆動ローラ1の回転により搬送される。このとき、クラ
ンパ10はシート30を所定の張力で引っ張りながら、
シート30を巡回させるように導いている。
【手続補正書】
【提出日】平成5年7月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0081
【補正方法】変更
【補正内容】
【0081】また、△Emn(または△Ecnや△E
n)に対してm1(またはc1やb1)が非常に小さい場
合は△Emn(または△Ecnや△Ebn)毎に1つの駆
動パルス周期を対応させてテーブルにしておくことも可
能となり、テーブルのデータ量を大幅に削減出来る。補
正量を1つの値で近似したことによる補正誤差は次の回
転でカウント差となって検出され、その時に補正され
る。図18はそのテーブルの1例を示している。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0110
【補正方法】変更
【補正内容】
【0110】また、△Emn(または△Ecnや△E
n)に対してm1(またはc1やb1)が非常に小さい場
合は△Emn(または△Ecnや△Ebn)毎に1つの駆
動パルス周期を対応させてテーブルにしておくことも可
能となり、テーブルのデータ量を大幅に削減出来る。補
正量を1つの値で近似したことによる補正誤差は次の回
転でカウント差となって検出され、その時に補正され
る。図18はそのテーブルの1例を示している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B65H 7/02 9037−3F (72)発明者 有本 一明 福山市緑町1番8号 三菱電機株式会社福 山製作所内 (72)発明者 吉田 隆 福山市緑町1番8号 三菱電機株式会社福 山製作所内 (72)発明者 東 和彦 福山市緑町1番8号 三菱電機株式会社福 山製作所内 (72)発明者 笠原 保紀 福山市緑町1番8号 三菱電機株式会社福 山製作所内 (72)発明者 桑田 照巳 福山市緑町1番8号 三菱電機エンジニア リング株式会社姫路事業所福山支所内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート搬送手段により搬送されるシート
    に接触しシートの搬送に追従して回転するシート搬送量
    検出用従動ローラと、この従動ローラの一定回転角毎に
    信号を出力するセンサと、このセンサ信号の出力タイミ
    ングの基準値からのずれを検出する手段または上記セン
    サ信号が出力されるタイミングで検出した上記シート搬
    送手段の回転角度の基準値からのずれを算出する手段
    と、上記出力タイミングまたは回転角度のずれからシー
    ト搬送量の基準搬送量からのずれを上記従動ローラの一
    定回転角毎に間欠的に算出する手段とを具備するシート
    搬送装置。
  2. 【請求項2】 シート搬送量の基準搬送量からのずれを
    算出する間隔をシート搬送量検出用従動ローラのn回転
    (nは自然数)毎とする請求項1記載のシート搬送装
    置。
  3. 【請求項3】 シート搬送毎にシート搬送量検出用従動
    ローラの回転角の原点位置合わせを行う手段を具備する
    請求項1または2記載のシート搬送装置。
  4. 【請求項4】 シート搬送量検出用従動ローラをシート
    搬送方向と垂直な方向に複数個配置し、上記各従動ロー
    ラに対応して各々独立したシート搬送量ずれ検出手段を
    具備する請求項1または3記載のシート搬送装置。
  5. 【請求項5】 シート搬送量の基準値からのずれ量の情
    報に基づいて、シート搬送手段を制御してY色印画長に
    M,C,BK色の印画長を合わせるように搬送量の補正
    を行う手段を具備する請求項1ないし4の何れかに記載
    のシート搬送装置。
  6. 【請求項6】 シート搬送量の基準値からのずれ量の情
    報に基づいて、シート搬送手段を制御して基準印画長に
    各色の印画長を合わせるように搬送量の補正を行う手段
    を具備する請求項1ないし4の何れかに記載のシート搬
    送装置。
  7. 【請求項7】 シート搬送量の基準値からのずれ量の情
    報に基づいて、印画ストローブ発生手段を制御してY色
    印画長にM,C,BK色の印画長を合わせるように印画
    タイミングを制御して印画位置の補正を行う手段を具備
    する請求項1ないし4の何れかに記載のシート搬送装
    置。
  8. 【請求項8】 シート搬送量の基準値からのずれ量の情
    報に基づいて、印画ストローブ発生手段を制御して基準
    印画長に各色の印画長を合わせるように印画タイミング
    を制御して印画位置の補正を行う手段を具備する請求項
    1ないし4の何れかに記載のシート搬送装置。
  9. 【請求項9】 基準クロックの代わりにモータ駆動パル
    スを使用し、基準値からのずれ量を求めるための演算手
    段を具備する請求項1ないし8の何れかに記載のシート
    搬送装置。
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