JPH061176A - 車両用内装材 - Google Patents

車両用内装材

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Publication number
JPH061176A
JPH061176A JP15822292A JP15822292A JPH061176A JP H061176 A JPH061176 A JP H061176A JP 15822292 A JP15822292 A JP 15822292A JP 15822292 A JP15822292 A JP 15822292A JP H061176 A JPH061176 A JP H061176A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
urethane foam
built
silencer
foam resin
Prior art date
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Pending
Application number
JP15822292A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuyoshi Kawazoe
達義 川添
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SUGIHARA HOSEI KOGYO KK
Original Assignee
SUGIHARA HOSEI KOGYO KK
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Filing date
Publication date
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Priority to JP15822292A priority Critical patent/JPH061176A/ja
Publication of JPH061176A publication Critical patent/JPH061176A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Passenger Equipment (AREA)
  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 比較的安価で優れた遮音効果等が得られる車
両用内装材を提供する。 【構成】 カーペット等からなる表層材3と、その下面
に設置されたサイレンサー層4とを備えた車両用内装材
であって、上記サイレンサー層4の下面に、発泡ウレタ
ン樹脂材7中にグリーフェルト材もしくはポリプロピレ
ン発泡体等からなる内蔵材8をインサート成形してなる
裏打ち材層5を配設した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の床部に設置され
るフロアマット等からなる車両用内装材の改良に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば実公昭59−7152号公
報に示されるように、自動車の床面上に設置されるフロ
アマット等の車両用内装材として、カーペットからなる
表層材の下面に、ポリ塩化ビニールシート材等からなる
サイレンサー層を設置するとともに、その下面にフェル
ト材等からなる裏打ち材層を設置してなるものを使用
し、この裏打ち材によって遮音および遮熱効果等が得ら
れるようにしたものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記フェルト材からな
る裏打ち材層を設けた場合には、この裏打ち材層を上記
サイレンサー層に固着することが困難であるという問題
があった。このため、上記フェルト材からなる裏打ち材
層に代え、発泡ウレタン樹脂材からなる裏打ち材層を設
置することが行なわれている。この発泡ウレタン樹脂材
からなる裏打ち材層を設けた場合には、この裏打ち材層
と上記サイレンサー層とを容易かつ強固に接合すること
ができ、しかも遮音、遮熱効果を高めることができると
ともに、優れた耐久性および踏み心地等が得られるとい
う利点を有する反面、上記発泡ウレタン樹脂成形品が高
価であるために製造コストが高くなるという問題があ
る。
【0004】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであり、比較的安価で優れた遮音効果等が得
られる車両用内装材を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、カーペット等
からなる表層材と、その下面に設置されたサイレンサー
層とを備えた車両用内装材であって、上記サイレンサー
層の下面に、発泡ウレタン樹脂材中に内蔵材をインサー
ト成形してなる裏打ち材層を固着したものである。
【0006】
【作用】上記構成の本発明によれば、裏打ち材層の発泡
ウレタン樹脂材中に内蔵材が埋設されることにより、上
記裏打ち材層と、サイレンサー層との接着性を低下させ
ることなく、発泡ウレタン樹脂材の容量を減少させるこ
とができる。
【0007】
【実施例】図1は、本発明に係る車両用内装材の実施例
であって、車体の床部に設置されるフロアマットを示し
ている。このフロアマットは、合成繊維等からなる基布
1にレーヨンやナイロン等のパイル2が植え込まれてな
るタフテッドカーペット等からなる表層材3と、その下
面に固着されたポリ塩化ビニル材等からなる厚さ1mm
程度のサイレンサー層4と、その下面に固着された厚さ
30mm程度の裏打ち材層5とからなっている。そして
上記フロアマットの中央部には、図2に示すように、車
体のフロアパネルに設けられたトンネル部に対応する断
面コ字状の膨出部6が形成されている。
【0008】上記裏打ち材層5は、発泡ウレタン樹脂材
7中に厚さ10mm程度のグリーンフェルト材(未加工
のフェルト材)もしくはポリプロピレン発泡体等からな
る内蔵材8がインサート成形されることによって形成さ
れている。上記内蔵材8は、上記膨出部6の側面部を除
く部分、つまり膨出部6の天井部およびその左右側方に
位置するフロアパネルの上面部に対応する部分にそれぞ
れ設置されている。
【0009】上記フロアマットを製造するには、図3に
示すように、下面にサイレンサー層4が固着された表層
材3を裏向きの状態で成形金型の下型9上に設置した
後、図4に示すように、上記表層材3の上の所定位置に
別途形成した内蔵材8を載置する。そして上型10を下
降させて型閉じした後、図5に示すように、上型10に
形成された注入口11から溶融状態の発泡ウレタン樹脂
材7を注入することにより、上記内蔵材8がインサート
成形されてなる裏打ち材層5を形成する。そして上記発
泡ウレタン樹脂材7が硬化することにより、上記サイレ
ンサー層4の下面に裏打ち材層5が固着されて上記フロ
アマットが形成されることになる。
【0010】このようにグリーンフェルト材もしくはポ
リプロピレン発泡体等からなる内蔵材8が発泡ウレタン
樹脂材7中にインサート成形された裏打ち材層5を、上
記フロアマットからなる車両用内装材に設置するように
構成したため、発泡ウレタン樹脂材の使用量を減少させ
て車両用内装材の製造コストを低下させることができる
とともに、上記発泡ウレタン樹脂材によって裏打ち材層
の全体を形成した場合と略同等またはそれ以上の顕著な
遮音効果が得られることになる。
【0011】また、ポリ塩化ビニル材等からなるサイレ
ンサー層4に接着することが困難な上記グリーンフェル
ト材によって裏打ち材層5の一部、つまり内蔵材8を形
成した場合においても、この裏打ち材層5を上記サイレ
ンサー層4の下面に容易かつ強固に固着することができ
る。すなわち、上記グリーンフェルト材からなる内蔵材
8をサイレンサー層4の下面に直接当接させるように構
成した場合には、このサイレンサー層4と上記裏打ち材
層5との接合力が低下するという事態を生じることにな
るが、上記のようにサイレンサー層4に対して優れた融
着性を有する発泡ウレタン樹脂材7中に上記内蔵材8を
埋設するように構成した場合には、上記内蔵材8がサイ
レンサー層4に直接当接するのを防止し、上記発泡ウレ
タン樹脂材7が硬化するのと同時に、裏打ち材5とサイ
レンサー層4とを簡単かつ強固に融着させることができ
る。
【0012】上記構成の裏打ち材層5を設けることによ
る遮音効果を確認するため、裏面にポリ塩化ビニル材等
からなる厚さ1mm程度のサイレンサー層4が設置され
た表層材3の下面に、厚さ約10mmのグリーンフェル
ト材からなる内蔵材8が発泡ウレタン樹脂材7中にイン
サート成形された厚さ約30mmの裏打ち材層5を有す
る本発明品A1と、上記裏打ち材層5に代えて厚さ約3
0mmの発泡ウレタン樹脂材の単体からなる裏打ち材が
設置されてなる比較品Bとを使用して音響透過損失を測
定する実験を行なったところ、図6に示すような実験結
果が得られた。
【0013】この実験結果により、発泡ウレタン樹脂材
7中に上記内蔵材8がインサート成形された裏打ち材層
5を有する本発明品A1は、発泡ウレタン樹脂材の単体
からなる裏打ち材を有する比較品Bに比べ、一部の周波
数領域を除いて音響透過損失が大きくなり、遮音作用が
増大していることが確認された。
【0014】しかも、上記内蔵材8を構成するグリーン
フェルト材の比重は0.05程度で、発泡ウレタン樹脂
材の比重0.063よりも小さいため、上記内蔵材8を
有する本発明品A1は、発泡ウレタン樹脂材の単体から
なる裏打ち材を有する比較品Bよりも軽量に形成するこ
とができる。上記実験に使用した本発明品A1および比
較品Bの重量を実際に計測したところ、本発明品A1
は、1m平方当たりの重量が約4436gであるのに対
し、上記構成の従来品Bは同4446gであり、本発明
品A1の重量が上記従来品Bよりも軽量となっているこ
と確認された。
【0015】また、上記グリーンフェルト材に代え、比
重が0.037のポリプロピレン発泡体からなる内蔵材
8が発泡ウレタン樹脂材7中にインサート成形された裏
打ち材層5を有する本発明品A2と、上記比較品Bとの
音響透過損失を測定する実験を行なったところ、図7に
示すように、上記本発明品A2は比較品Bに比べ、ほと
んどの領域で顕著に遮音作用が増大していることが確認
された。さらに上記構成の本発明品A2は、1m平方当
たりの重量が約4229gであり、上記本発明品A1よ
りもさらに軽量化されている。
【0016】なお、本発明の具体的構成は、上記実施例
に限定されることなく種々の変形が可能であり、例えば
発泡スチロール、ポリエチレン発泡体、チップウレタン
材等からなる内蔵材を、上記グリーンフェルト材もしく
はポリプロピレン発泡体からなる内蔵材8に代えて使用
してもよく、あるいは上記発泡ウレタン樹脂材7中に、
ポリプロピレン、ポリエチレン、スチロールもしくはサ
ラン等の合成樹脂材またはガラス材等によって形成され
たビーズ材からなる内蔵材をインサート成形した構造と
してもよい。
【0017】上記内蔵材8は、必ずしも発泡ウレタン樹
脂材7中の上下方向の中央部に位置させて埋設する必要
はなく、図8に示すように、発泡ウレタン樹脂材7の下
方部に位置させ、あるいは図9に示すように、発泡ウレ
タン樹脂材7の上方部に位置させた構造としてもよい。
また、本発明に係る車両用内装材は、上記フロアマット
に限定されることなく、ダッシュパネルに取付けられる
ダッシュトリム材もしくはドアパネルの内壁面に取付け
られるドアトリム材としても使用可能である。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、車両用内
装材のサイレンサー層の下面に、グリーンフェルト材も
しくはポリプロピレン発泡体等からなる内蔵材が発泡ウ
レタン樹脂材中にインサート成形された裏打ち材層をに
設置したため、発泡ウレタン樹脂材の使用量を減少させ
て車両用内装材の製造コストを低下させることができる
とともに、上記発泡ウレタン樹脂材によって裏打ち材層
の全体を形成した場合と略同等またはそれ以上の顕著な
遮音効果、断熱効果、耐久性および踏み心地等が得ら
れ、しかも上記裏打ち材層をサイレンサー層の下面に簡
単かつ強固に固着することができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両用内装材の実施例を示す拡大
断面図である。
【図2】上記車両用内装材の全体構成を示す断面図であ
る。
【図3】上記車両用内装材の製造工程の第1段階を示す
説明図である。
【図4】上記車両用内装材の製造工程の第2段階を示す
説明図である。
【図5】上記車両用内装材の製造工程の第3段階を示す
説明図である。
【図6】上記車両用内装材の遮音効果を確認する実験デ
ータの第1例を示すグラフである。
【図7】上記遮音効果を確認する実験データの第2例を
示すグラフである。
【図8】車両用内装材の別の実施例を示す拡大断面図で
ある。
【図9】車両用内装材のさらに別の実施例を示す拡大断
面図である。
【符号の説明】
3 表層材 4 サイレンサー層 5 裏打ち材層 7 発泡ウレタン樹脂材 8 内蔵材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カーペット等からなる表層材と、その下
    面に設置されたサイレンサー層とを備えた車両用内装材
    であって、上記サイレンサー層の下面に、発泡ウレタン
    樹脂材中に内蔵材をインサート成形してなる裏打ち材層
    を固着したことを特徴とする車両用内装材。
JP15822292A 1992-06-17 1992-06-17 車両用内装材 Pending JPH061176A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15822292A JPH061176A (ja) 1992-06-17 1992-06-17 車両用内装材

Applications Claiming Priority (1)

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JP15822292A JPH061176A (ja) 1992-06-17 1992-06-17 車両用内装材

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Publication Number Publication Date
JPH061176A true JPH061176A (ja) 1994-01-11

Family

ID=15666957

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15822292A Pending JPH061176A (ja) 1992-06-17 1992-06-17 車両用内装材

Country Status (1)

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JP (1) JPH061176A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07228177A (ja) * 1994-02-16 1995-08-29 Ikeda Bussan Co Ltd 自動車床敷用カーペット
WO2003060875A1 (fr) * 2002-01-10 2003-07-24 Hayashi Engineering Inc. Materiel de revetement de sol, moquette en coupon, et structure d'installation du materiel
JP2019051749A (ja) * 2017-09-13 2019-04-04 林テレンプ株式会社 車両用サイレンサー、及び、その製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH07228177A (ja) * 1994-02-16 1995-08-29 Ikeda Bussan Co Ltd 自動車床敷用カーペット
WO2003060875A1 (fr) * 2002-01-10 2003-07-24 Hayashi Engineering Inc. Materiel de revetement de sol, moquette en coupon, et structure d'installation du materiel
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