JPH06116525A - 孔版印刷用インキ組成物 - Google Patents
孔版印刷用インキ組成物Info
- Publication number
- JPH06116525A JPH06116525A JP28955592A JP28955592A JPH06116525A JP H06116525 A JPH06116525 A JP H06116525A JP 28955592 A JP28955592 A JP 28955592A JP 28955592 A JP28955592 A JP 28955592A JP H06116525 A JPH06116525 A JP H06116525A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ink
- stencil printing
- ink composition
- added
- printing
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】特別な装置等を必要とせず、裏移りを著しく減
少した孔版印刷用インキを提供する。 【構成】 平均粒径８〜３０μｍの固体粒子を０．１〜
１重量％含有することを特徴とする孔版印刷用インキ組
成物。
少した孔版印刷用インキを提供する。 【構成】 平均粒径８〜３０μｍの固体粒子を０．１〜
１重量％含有することを特徴とする孔版印刷用インキ組
成物。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、浸透乾燥を主な乾燥手
段としている孔版印刷用インキにおいて、著しく裏移り
を減少させることのできるインキ組成物に関する。
段としている孔版印刷用インキにおいて、著しく裏移り
を減少させることのできるインキ組成物に関する。
【０００２】
【従来の技術】孔版印刷用インキは、紙への浸透を主な
乾燥手段としており、速乾性にするため水を乳化させた
Ｗ／Ｏエマルションインキが一般的であるが、若干の裏
移り（印刷直後印刷物が重ねられると乾燥不十分のため
裏面にインキが付着する現象）は、さけられない。この
裏移りの改善のため、特開昭６３−２７７２８７号公報
ではインキの粘度を規定してインキ転移量をコントロー
ルする、特開平２−４１３７６号公報では、紫外線によ
る硬化乾燥を用いる、特開平２−８６６６７号公報で
は、泡沫状インキを使用する、などが提案されている。
しかし、これらは効果が十分でない、あるいは特別な装
置を必要とするなどの問題がある。
乾燥手段としており、速乾性にするため水を乳化させた
Ｗ／Ｏエマルションインキが一般的であるが、若干の裏
移り（印刷直後印刷物が重ねられると乾燥不十分のため
裏面にインキが付着する現象）は、さけられない。この
裏移りの改善のため、特開昭６３−２７７２８７号公報
ではインキの粘度を規定してインキ転移量をコントロー
ルする、特開平２−４１３７６号公報では、紫外線によ
る硬化乾燥を用いる、特開平２−８６６６７号公報で
は、泡沫状インキを使用する、などが提案されている。
しかし、これらは効果が十分でない、あるいは特別な装
置を必要とするなどの問題がある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、特別な装置
等を必要とせず、裏移りを著しく減少した孔版印刷用イ
ンキを提供するものである。
等を必要とせず、裏移りを著しく減少した孔版印刷用イ
ンキを提供するものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、平均粒径８〜
３０μｍの固体粒子を０．１〜１重量％含有することを
特徴とする孔版印刷用インキ組成物に関する。
３０μｍの固体粒子を０．１〜１重量％含有することを
特徴とする孔版印刷用インキ組成物に関する。
【０００５】孔版印刷機での印刷直後のインキ皮膜厚は
２〜１０μｍ程度である事から、それ以上の径を持つ固
体粒子を微量添加する事により裏移りを著しく減少させ
る事ができる。すなわち、添加された粒子がインキ皮膜
からとび出した形となり、上に重なる紙とインキ皮膜の
接触を妨げるものである。実際には、印刷直後の膜厚と
同程度の粒径を持つ粒子でも、印刷物が積み重ねられる
までに若干の時間が有りその間にインキは浸透が進み膜
厚が薄くなるので効果が有る。
２〜１０μｍ程度である事から、それ以上の径を持つ固
体粒子を微量添加する事により裏移りを著しく減少させ
る事ができる。すなわち、添加された粒子がインキ皮膜
からとび出した形となり、上に重なる紙とインキ皮膜の
接触を妨げるものである。実際には、印刷直後の膜厚と
同程度の粒径を持つ粒子でも、印刷物が積み重ねられる
までに若干の時間が有りその間にインキは浸透が進み膜
厚が薄くなるので効果が有る。
【０００６】使用する粒子の成分は、その他のインキ成
分に溶解せず粒子の形を保てるものならどの様なもので
も使用可能である。具体的には、ガラス、セラミック等
の無機物、ナイロン、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリスチレン、ＰＭＭＡ、ポリエステルなどの高分子化
合物等がある。また、裏移りの減少と同時に耐摩擦性の
向上もはかれるものとしてワックス類があげられる。粒
子の粒径は、８〜３０μｍのものを使用する。これより
小さいと効果が少く、大きいと版の目づまり等をおこ
す。また、形状は真球状で、粒度分布は狭いものが孔版
印刷版の目づまりが起こしにくいという理由で望まし
い。固体粒子の添加量は０．１〜１重量％が望ましい。
少いと効果があまりなく、多いと版が目づまりしやすく
なり、印刷面のザラツキも気になってくる。その他のイ
ンキ組成は、添加した粒子を溶解あるいは凝集させない
ものであれば、任意の素材が使用できる。
分に溶解せず粒子の形を保てるものならどの様なもので
も使用可能である。具体的には、ガラス、セラミック等
の無機物、ナイロン、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリスチレン、ＰＭＭＡ、ポリエステルなどの高分子化
合物等がある。また、裏移りの減少と同時に耐摩擦性の
向上もはかれるものとしてワックス類があげられる。粒
子の粒径は、８〜３０μｍのものを使用する。これより
小さいと効果が少く、大きいと版の目づまり等をおこ
す。また、形状は真球状で、粒度分布は狭いものが孔版
印刷版の目づまりが起こしにくいという理由で望まし
い。固体粒子の添加量は０．１〜１重量％が望ましい。
少いと効果があまりなく、多いと版が目づまりしやすく
なり、印刷面のザラツキも気になってくる。その他のイ
ンキ組成は、添加した粒子を溶解あるいは凝集させない
ものであれば、任意の素材が使用できる。
【０００７】固体粒子を添加する孔版印刷用インキは、
油中水滴型エマルションが好ましい。油中水滴型エマル
ションの孔版印刷用インキは、溶剤あるいは樹脂と溶剤
とからなる油相に水滴を微分散させたもので、樹脂とし
ては、アルキッド樹脂、ロジン変性アルキッド樹脂、ロ
ジン変性フェノール樹脂、石油樹脂等が使用され、溶剤
としてはスピンドル油が一般的であるが脂肪族系溶剤で
あってもよい。 油中水滴型エマルションインキは油相
中に水相が微分散したものである。油相は主として、有
機溶剤と有機溶剤に溶解した樹脂からなり、全孔版印刷
用インキを基準として１５〜４５重量％を構成し、着色
剤、乳化剤等を含有する。着色剤としては、カーボンブ
ラック、二酸化チタン、紺青等の無機顔料、フタロシア
ニン顔料、不溶性アゾ顔料、溶性アゾ顔料、キナクリド
ン顔料等の有機顔料を使用することができる。着色剤の
含有量は全インキを基準として、１〜２０重量％であ
る。
油中水滴型エマルションが好ましい。油中水滴型エマル
ションの孔版印刷用インキは、溶剤あるいは樹脂と溶剤
とからなる油相に水滴を微分散させたもので、樹脂とし
ては、アルキッド樹脂、ロジン変性アルキッド樹脂、ロ
ジン変性フェノール樹脂、石油樹脂等が使用され、溶剤
としてはスピンドル油が一般的であるが脂肪族系溶剤で
あってもよい。 油中水滴型エマルションインキは油相
中に水相が微分散したものである。油相は主として、有
機溶剤と有機溶剤に溶解した樹脂からなり、全孔版印刷
用インキを基準として１５〜４５重量％を構成し、着色
剤、乳化剤等を含有する。着色剤としては、カーボンブ
ラック、二酸化チタン、紺青等の無機顔料、フタロシア
ニン顔料、不溶性アゾ顔料、溶性アゾ顔料、キナクリド
ン顔料等の有機顔料を使用することができる。着色剤の
含有量は全インキを基準として、１〜２０重量％であ
る。
【０００８】乳化剤としては、ソルビタン系脂肪酸エス
テル、グリセリンもしくはポリグリセリン脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル等のＨＬＢが１
０以下のものを使用することができる。水相は、水以外
に凍結防止、蒸発抑制のために、エチレングリコール、
グリセンリン、プロピレングリコール等の多価アルコー
ルを添加することができる。又、インキのエマルション
安定性向上のために、メチルセルロース、カルボキシメ
チルセルロース等の水溶性高分子、防腐剤、電解質等を
添加することができる。
テル、グリセリンもしくはポリグリセリン脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル等のＨＬＢが１
０以下のものを使用することができる。水相は、水以外
に凍結防止、蒸発抑制のために、エチレングリコール、
グリセンリン、プロピレングリコール等の多価アルコー
ルを添加することができる。又、インキのエマルション
安定性向上のために、メチルセルロース、カルボキシメ
チルセルロース等の水溶性高分子、防腐剤、電解質等を
添加することができる。
【０００９】本発明の孔版印刷用インキは、着色剤を油
層成分の全部あるいは一部に添加し、三本ロールミル、
サンドミル等の分散機で練肉、分散し、乳化剤を添加し
て水を徐々に添加しながら、ホモミキサー、サンドミ
ル、ディスパー等の分散機で油中水滴型エマルションと
する。微分散される水相の粒子径は５０μｍ以下が好ま
しい。以下実施例をもって説明する。
層成分の全部あるいは一部に添加し、三本ロールミル、
サンドミル等の分散機で練肉、分散し、乳化剤を添加し
て水を徐々に添加しながら、ホモミキサー、サンドミ
ル、ディスパー等の分散機で油中水滴型エマルションと
する。微分散される水相の粒子径は５０μｍ以下が好ま
しい。以下実施例をもって説明する。
【００１０】
実施例１ 株式会社リコー製プリポートインキＶＴ墨（孔版印刷用
エマルションインキ）に対し、住友化学株式会社製ファ
インパールＰＢ−３０１１Ｅ（平均粒径１１μの真球状
ポリスチレン粒子）を、ミキサーにて０．５重量％添加
し、本発明のインキを得た。このインキを単胴式孔版印
刷機（株式会社リコー製プリポートＶＴ−３５００）で
１０００枚印刷したところ、裏移りの非常に少い印刷物
を得ることができた。
エマルションインキ）に対し、住友化学株式会社製ファ
インパールＰＢ−３０１１Ｅ（平均粒径１１μの真球状
ポリスチレン粒子）を、ミキサーにて０．５重量％添加
し、本発明のインキを得た。このインキを単胴式孔版印
刷機（株式会社リコー製プリポートＶＴ−３５００）で
１０００枚印刷したところ、裏移りの非常に少い印刷物
を得ることができた。
【００１１】実施例２ 株式会社リコー製プリポートインキＶＴ墨（孔版印刷用
エマルションインキ）に対し、平均粒径２５μの真球状
ポリアミド樹脂をミキサーにて０．５重量％添加し、本
発明のインキを得た。このインキを単胴式孔版印刷機
（株式会社リコー製プリポートＶＴ−３５００）で１０
００枚印刷したところ、実施例１と同様に裏移りの非常
に少い印刷物を得ることができた。
エマルションインキ）に対し、平均粒径２５μの真球状
ポリアミド樹脂をミキサーにて０．５重量％添加し、本
発明のインキを得た。このインキを単胴式孔版印刷機
（株式会社リコー製プリポートＶＴ−３５００）で１０
００枚印刷したところ、実施例１と同様に裏移りの非常
に少い印刷物を得ることができた。
【００１２】比較例１ 樹脂粒子を添加しないで実施例と同様に印刷したとこ
ろ、若干の裏移りがあった。
ろ、若干の裏移りがあった。
【００１３】比較例２ 実施例１と同様に住友化学製ファインパールＰＭ３０５
０（平均粒子径５０μｍのＰＭＭＡ粒子）を１％添加し
印刷したところ、１００枚目で版に目づまりをおこし画
像の欠けが認められた。
０（平均粒子径５０μｍのＰＭＭＡ粒子）を１％添加し
印刷したところ、１００枚目で版に目づまりをおこし画
像の欠けが認められた。
【００１４】比較例３ 実施例１と同様に住友化学株式会社製ファインパールＰ
Ｂ−３００６Ｅ（平均粒径６μのポリスチレン粒子）を
１％添加し印刷したところ、裏移りの減少はわずかであ
った。
Ｂ−３００６Ｅ（平均粒径６μのポリスチレン粒子）を
１％添加し印刷したところ、裏移りの減少はわずかであ
った。
【００１５】
【発明の効果】本発明の孔版印刷用インキ組成物は、特
別な装置を付加する事なく従来の印刷機を用いて、著し
く裏移りの少い印刷物を得ることができる。
別な装置を付加する事なく従来の印刷機を用いて、著し
く裏移りの少い印刷物を得ることができる。
Claims (1)
- 【請求項１】 平均粒径８〜３０μｍの固体粒子を０．
１〜１重量％含有することを特徴とする孔版印刷用イン
キ組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28955592A JPH06116525A (ja) | 1992-10-02 | 1992-10-02 | 孔版印刷用インキ組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28955592A JPH06116525A (ja) | 1992-10-02 | 1992-10-02 | 孔版印刷用インキ組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06116525A true JPH06116525A (ja) | 1994-04-26 |
Family
ID=17744757
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28955592A Pending JPH06116525A (ja) | 1992-10-02 | 1992-10-02 | 孔版印刷用インキ組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06116525A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5622548A (en) * | 1995-05-19 | 1997-04-22 | Micap Technology Corp. | Duplicating inks for digital duplicators |
| EP0970818A1 (en) | 1998-07-10 | 2000-01-12 | Riso Kagaku Corporation | Stencil printing apparatus |
| JP2006316258A (ja) * | 2005-04-12 | 2006-11-24 | Toyo Aluminium Kk | 印刷インキ組成物及び包装体 |
| JP2007069612A (ja) * | 2005-04-12 | 2007-03-22 | Toyo Aluminium Kk | 積層体及びインキ皮膜 |
| WO2015129572A1 (ja) * | 2014-02-25 | 2015-09-03 | 株式会社ティーアンドケイ東華 | インキ組成物、印刷物および印刷方法 |
| JP2016053143A (ja) * | 2014-09-04 | 2016-04-14 | 東洋インキＳｃホールディングス株式会社 | 平版印刷インキ組成物 |
| JP2016056217A (ja) * | 2014-09-05 | 2016-04-21 | 東洋インキＳｃホールディングス株式会社 | 平版印刷インキ組成物 |
| JP6162285B1 (ja) * | 2016-03-30 | 2017-07-12 | 森村ケミカル株式会社 | 印刷インキ組成物 |
-
1992
- 1992-10-02 JP JP28955592A patent/JPH06116525A/ja active Pending
Cited By (14)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5622548A (en) * | 1995-05-19 | 1997-04-22 | Micap Technology Corp. | Duplicating inks for digital duplicators |
| EP0970818A1 (en) | 1998-07-10 | 2000-01-12 | Riso Kagaku Corporation | Stencil printing apparatus |
| JP2006316258A (ja) * | 2005-04-12 | 2006-11-24 | Toyo Aluminium Kk | 印刷インキ組成物及び包装体 |
| JP2007069612A (ja) * | 2005-04-12 | 2007-03-22 | Toyo Aluminium Kk | 積層体及びインキ皮膜 |
| JPWO2015129572A1 (ja) * | 2014-02-25 | 2017-03-30 | 株式会社Ｔ＆Ｋ Ｔｏｋａ | インキ組成物、印刷物および印刷方法 |
| KR20160111488A (ko) * | 2014-02-25 | 2016-09-26 | 가부시키가이샤 티앤케이 도카 | 잉크 조성물, 인쇄물 및 인쇄 방법 |
| CN106164186A (zh) * | 2014-02-25 | 2016-11-23 | 株式会社T&K东华 | 油墨组合物、印刷物及印刷方法 |
| WO2015129572A1 (ja) * | 2014-02-25 | 2015-09-03 | 株式会社ティーアンドケイ東華 | インキ組成物、印刷物および印刷方法 |
| US10105364B2 (en) | 2014-02-25 | 2018-10-23 | T&K Toka Co., Ltd. | Ink composition, printed matter and printing method |
| CN106164186B (zh) * | 2014-02-25 | 2019-07-05 | 株式会社T&K东华 | 油墨组合物、印刷物及印刷方法 |
| JP2016053143A (ja) * | 2014-09-04 | 2016-04-14 | 東洋インキＳｃホールディングス株式会社 | 平版印刷インキ組成物 |
| JP2016056217A (ja) * | 2014-09-05 | 2016-04-21 | 東洋インキＳｃホールディングス株式会社 | 平版印刷インキ組成物 |
| JP6162285B1 (ja) * | 2016-03-30 | 2017-07-12 | 森村ケミカル株式会社 | 印刷インキ組成物 |
| JP2017179115A (ja) * | 2016-03-30 | 2017-10-05 | 森村ケミカル株式会社 | 印刷インキ組成物 |
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