JPH0611543A - 検査系列生成方法および検査系列生成装置 - Google Patents

検査系列生成方法および検査系列生成装置

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JPH0611543A
JPH0611543A JP5068585A JP6858593A JPH0611543A JP H0611543 A JPH0611543 A JP H0611543A JP 5068585 A JP5068585 A JP 5068585A JP 6858593 A JP6858593 A JP 6858593A JP H0611543 A JPH0611543 A JP H0611543A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高い故障検出率を得る順序回路の検査系列生
成方法を提供することを目的とする。 【構成】 ステップ104では、未検出故障に対する検
査系列生成処理の回数が、ステップ102で設定した未
検出故障に対する検査系列生成処理の最大回数を越えて
いるか否かを判断する。ステップ108では、ステップ
112で登録された目標故障の禁止Dフロンティア集合
中に存在する信号線を、目標故障を外部出力ピンに伝搬
させるタイムフレームにおいてDフロンティアとして選
択しないように検査系列生成の故障伝搬処理を行なう。
検査系列生成の故障伝搬処理が失敗したときに、ステッ
プ112では、所定のタイムフレームで選択されたDフ
ロンティアをその目標故障の禁止Dフロンティア集合に
登録する。これにより、動的に故障伝搬経路を変更し、
検査系列生成に成功する確率を上げ、高い故障検出率を
得る検査系列が生成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、デジタル回路の故障検
査に用いる検査系列を生成する検査系列生成方法および
検査系列生成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ディジタル回路はLSI化が大き
く進み、あらゆる分野で利用されるようになっている。
LSIは直接内部の信号を観測できないことから、LS
Iの大規模化につれて、検査段階における故障検査に関
する技術が重要になってきている。
【0003】ディジタル回路の故障検査に関して、故障
を検出するための検査系列を予め自動的に生成する方法
が種々提案されている。一般に故障の有無は、被検査回
路の入力端子に適当な入力系列を加えて出力端子から得
られる結果と、予想される結果とを比べることによって
判定される。これに用いられる入力系列が検査系列であ
る。この検査系列は、予め仮定しておいた故障のそれぞ
れに対して、それを検査することができるように生成さ
れる。
【0004】従来の検査系列生成方法は、PRENTI
CE−HALL,Englewood Cliff,N
ew Jersey発行の「FAULT TOLERAN
T COMPUTING Theory and Tech
niques VolumeI」のChapter1の
1.4.2「Stuck at Fault Testi
ng」と、 1991年のヨーロピアン デザイン オ
ートメーション コンファレンスの資料[T.Nier
mann and J.H.Patel,”HITEC:
A TEST GENERATION PACKAGE
FOR SEQUENTIAL CIRCUIT
S,”1991]などの参考文献に記載されている。上
記の従来技術における検査系列生成方法について以下説
明する。
【0005】検査系列生成の前提として、検査の対象と
なる故障は、被検査回路に基づいて仮定された故障であ
り、モデル化されたものである。具体的には、縮退故障
である。即ち、回路の信号線が論理0又は1に固定した
値となる故障であり、0縮退故障と1縮退故障とがあ
る。これらの縮退故障は、被検査回路となるLSIのネ
ットリストに基づいて各信号線毎に予めリストアップさ
れて故障表に登録されている。この故障表の一例を図1
1に示す。同図において、「信号線」は被検査回路に存
在する各信号線を、「故障」は0縮退故障(s-a-0)か
1縮退故障(s-a-1)かを、「検出」は”1”で検出済
み、即ち当該故障に対する検査系列の生成に成功したこ
と、または、他の故障を検出する検査系列により当該故
障の検出が可能なことを、「処理」は”1”で処理済
み、即ち検査系列の生成処理の対象として選択されて生
成処理(処理が成功したか失敗したかは関係ない)が実
行されたことを、「冗長故障」は”1”でその故障が冗
長故障、即ち検出不能な故障であることをそれぞれ示
す。例えば、同図における信号線aのs-a-0故障は、検
査系列の生成処理が実行され、その結果、冗長故障では
ないことがわかり、さらに検査系列の生成に成功したこ
とを示す。また信号線cのs-a-1故障は、検査系列の生
成処理が実行され、冗長故障ではないことがわかり、検
査系列の生成に失敗したことを示す。図12は従来の順
序回路の検査系列生成方法を示す図である。
【0006】同図においてステップ401は順序回路の
検査系列生成処理の開始を示す。ステップ402では、
故障表を参照して、冗長故障以外の検査系列が生成され
ていない故障(「検出」欄が0、以下、未検出故障と呼
ぶ。)、かつ、検査系列を生成する処理がまだ実行され
ていない故障(「処理」欄が0、以下、未処理故障と呼
ぶ。)が存在するか否かを判断し、存在すればステップ
403に進み、存在しなければステップ408に進む。
【0007】ステップ403では、未検出でかつ未処理
の故障群の中から検査系列生成の対象となる故障(以
下、目標故障と呼ぶ。)を1つ選択する。このとき、こ
の目標故障に対応する故障表の「処理」欄を”1”にす
る。ステップ404では、順序回路の検査系列生成の前
段階として、まず、組合せ回路部分のみを対象として、
目標故障に対する検査入力生成を行うことにより、論理
的に検出不能な故障(以下、冗長故障)であるかどうか
を判断する。その結果、目標故障が冗長故障であった場
合、故障表の対応する「冗長故障」を”1”にして、ス
テップ402へ進む。このステップにより、検査系列生
成前に、検出不能な故障を予めふるい落とすことができ
る。
【0008】ステップ405では、ステップ403で選
択した目標故障について、故障箇所から任意の外部出力
ピンまで目標故障の影響を伝搬する系列を生成する処理
(以下、故障伝搬処理)を行なう。故障伝搬処理に成功
すればステップ406に進み、失敗すればステップ40
2へ進み次の目標故障の処理を行なう。ステップ406
では、回路の初期状態から故障伝搬処理が終了した時点
の回路の状態へ遷移させる系列を生成する処理(以下、
状態初期化処理)を行なう。その系列の生成に成功すれ
ばステップ407に進み、失敗すればステップ402へ
進み次の目標故障の処理を行なう。ここで、初期状態は
任意の状態としてかまわないが、一般的には、被検査回
路の全てのFFsが、don't care または、unknowm
である状態とすれば、順序回路がどのような状態であっ
ても故障検査を実行可能な検査系列を得ることができ
る。実際上は、故障検査の実行時における1つ前の故障
検査が終了した時点における回路の状態とすれば、連続
して故障検査を実行する場合の検査時間を短縮できる。
【0009】ステップ407では、ステップ403で選
択した目標故障の検査系列で故障シミュレーションを実
行し、任意の外部出力ピンで検出された故障について、
「検出」欄を”1”にする。これにより検出される故障
は目標故障1つとは限らない。なぜなら、目標故障のシ
ミュレーションに付随して、目標故障と同一経路上の故
障など、他の故障についてもシミュレーションすること
になるからである。
【0010】ステップ408は順序回路の検査系列生成
処理の終了を示す。図13は、上記ステップ405にお
ける故障伝搬処理を示すフローである。このフローは、
RTP(Reverse Time Processing)法に基づく故障伝搬処
理を示す。RTP法では、順序回路を組み合わせ回路部分
とフリップフロップ回路(以下、FF回路)部分とに論
理的に分けて、組み合わせ回路部分の時間的なくり返し
として展開された回路と取り扱う。展開された回路にお
いて、故障伝搬処理は、目標故障の最終的な伝搬先とな
るべき外部出力から故障箇所までの経路を発見的に遡っ
て設定し、その経路を故障信号が伝搬するための入力系
列を求める。その際、ある回路単位(以下、タイムフレ
ーム)毎に、目標故障の故障信号が伝搬するための入力
を求める、すなわち、その経路を活性化していく手法で
ある。
【0011】具体的には、展開された順序回路におい
て、タイムフレーム毎に、以下のステップを実行する。
ステップ601は、故障伝搬処理の開始を示す。ステッ
プ602では、目標故障を含む経路が活性化されている
か否かを判断する。目標故障を含む経路が活性化されて
いれば、故障伝搬処理に成功したとしてステップ605
へ進み、活性化されていなければステップ603へ進
む。
【0012】ステップ603では、対象となるタイムフ
レームにおいて、目標故障箇所、またはFFの出力(つ
まり、組み合わせ回路部分への入力)の中から1つDフ
ロンティアを選択する。さらに、そのDフロンティアに
故障信号を割り当て、任意の外部出力ピンまたは1つ前
に処理したタイムフレームで選択したDフロンティアの
入力(以後目標PPOと呼ぶ)までのその故障信号を伝
搬させる(すなわち故障伝搬経路を活性化する)ため
に、外部入力ピンとFFの出力に状態値を割り当て、故
障伝搬に成功したならばステップ604へ進み、失敗し
たならば故障伝搬処理に失敗したとしてステップ605
へ進む。
【0013】ステップ604では、ステップ603で故
障伝搬経路を活性化するために外部入力ピンに割り当て
た状態値を検査系列として記憶し、Dフロンティアの入
力を新たに目標PPOとし、ステップ602へ進む。ス
テップ605では、故障伝搬処理の終了を示す。図14
は、上記ステップ406における状態初期化処理を示す
図である。
【0014】状態初期化処理は、実際の故障検査におけ
る状態遷移とは逆に、故障伝搬処理が終了した時点の回
路の状態(以下、故障励起状態)から初期状態に向かっ
て、状態遷移を生ずる状態値を割り当てて、初期状態に
至るまで状態遷移を遡っていき、その状態値に基づいて
入力系列を求める処理である。同図においてステップ5
01は、順序回路の検査系列生成の状態初期化処理の開
始を示す。
【0015】ステップ502では、回路の現在状態と初
期状態が一致しているか否かを判断し、現在状態と初期
状態が一致していれば状態初期化に成功したとしてステ
ップ505へ進み、一致していなければステップ503
へ進む。ステップ503では、現在の状態を正当化する
ために回路の外部入力ピンとフリップフロップの出力に
状態値を割り当てを行ない、現在の状態の正当化に成功
すればステップ504へ進み、失敗すれば状態初期化に
失敗したとしてステップ505へ進む。
【0016】ステップ504では、ステップ503で現
在状態を正当化するために外部入力ピンに割り当てた状
態値を検査系列として記憶し、またフリップフロップの
出力に割り当てた状態値、すなわち現在状態を正当化し
た状態値を現在状態とし、ステップ502へ進む。ステ
ップ505は順序回路の検査系列生成の状態初期化処理
の終了を示す。以上のように構成された従来技術におけ
る順序回路の検査系列生成方法について、その動作を説
明する。
【0017】まず、図11に示した故障表において、未
検出かつ未処理の故障郡の中から、検査系列生成の対象
となる目標故障を1つ選択する(図12のステップ40
1〜403)。次に、選択された目標故障が冗長故障ま
たは検査入力生成に長時間かかる故障であるかもしれな
いので、そのチェックをするため、被検査回路の組み合
わせ回路部分を対象として検査入力生成を実行する。被
検査回路の説明図を図15(a)に示す。その回路例を
図15(b)に示す。順序回路である被検査回路は、同
図に示すように組み合わせ回路部分とFF部分とに論理
的に分けて考えられる。そうすると、組み合わせ回路部
分への入力は、本来の入力である外部入力ピン(以下、
PIと略す。)とFFから出力される擬似的な入力(以
下、PPI)とからなり、組み合わせ回路の出力は、本
来の出力である外部出力ピン(以下、PO)とFFへ入
力される擬似的な出力(以下、PPO)とからなると見
られる。
【0018】この組み合わせ回路部分の入力(PI及び
PPI)と出力(PO及びPPO)に着目して、目標故
障の故障信号を出力のいずれかに伝搬するように適当な
各入力値を割り当てることによって、組み合わせ回路部
分に対する検査入力が生成される(ステップ404)。
その結果、検査入力生成に成功した場合はステップ40
5へ進み、目標故障が冗長故障である場合、故障表の
「冗長故障」欄に”1”をセットし、ステップ402へ
進み、次の目標故障を選択することになる。検査入力生
成に成功すると、当該目標故障に対して検査系列を生成
するため、故障伝搬処理を行う(ステップ405)。こ
の故障伝搬の説明図を図16に示す。
【0019】同図において、701は最初に処理すべき
順序回路のタイムフレーム、702は2番目に処理すべ
き順序回路のタイムフレーム、703は3番目に処理す
るタイムフレームである。これらのタイムフレームは、
順序回路を組み合わせ回路部分とFF部分とに分けて、
FFの状態遷移に応じて時間展開した場合の、組み合わ
せ回路部分に相当する。(参考までに、図15(b)に
示した回路例の場合の、時間展開された結果を図17に
示す。)図16において、説明の便宜上3つのタイムフ
レームしか示さないが、実際のLSIにおいては、通
常、かなり多くのタイムフレームを故障伝搬させる必要
がある。故障伝搬において注意すべき点は、実際の回路
の動作は703から701の順に動作するが、伝搬処理
においては、701から703へ向かって時間を遡って
タイムフレーム毎に行われるということである。704
は順序回路の外部出力ピンである。705はタイムフレ
ーム701における故障信号の伝搬経路、706はタイ
ムフレーム702における故障伝搬経路である。707
〜709はタイムフレーム701の処理で用いるフリッ
プフロップである。710〜712はタイムフレーム7
02の処理で用いるフリップフロップである。713は
目標故障aの故障箇所とする。図16を用いて図13の
故障伝搬処理のフローに沿って説明する。
【0020】最初のタイムフレーム701において、目
標故障713を含む経路はまだ活性化できないので(図
13のステップ602)、DフロンティアとしてのFF
3(709)の出力を発見的に選択する。このFF3
(709)に故障信号を割り当て、それを外部出力ピン
704に伝搬するために、故障伝搬経路705を活性化
する。つまり、FF3(709)から外部出力ピン70
4に至る経路を活性化するよう、外部入力ピンとFFの
状態値を割り当てる(ステップ603)。割り当てに成
功した状態値を検査系列として記憶し、Dフロンティア
であるFF3の入力を新たな目標PPOとして設定し、
ステップ602に戻る(ステップ604)。この時点で
目標故障を含む経路はまだ活性化されていないので、ス
テップ603に進む(ステップ602)。
【0021】タイムフレーム702の処理にうつり、タ
イムフレーム701の処理でDフロンティアとして選択
したFF3(709)を目標PPOとし、発見的にFF
2(711)をDフロンティアとして選択し、FF2
(711)に故障信号を割り当て、それを目標PPOで
あるFF3(709)に伝搬するために、故障伝搬経路
706を活性化し(ステップ603)、割り当てに成功
した状態値を検査系列として記憶し、FF2を新たな目
標PPOとして設定する(ステップ604)。
【0022】タイムフレーム703の処理において、タ
イムフレーム702でDフロンティアとして選択したF
F2(711)を目標PPOとするが、ここでは、いず
れのDフロンティアを選択しても目標PPOであるFF
2(711)に故障信号を伝搬することができなかった
とする(ステップ603)。そうすると故障713の故
障伝搬処理に失敗したので、故障伝搬処理を終わる(ス
テップ604)。
【0023】故障伝搬処理に失敗すると図12のステッ
プ402に進み(ステップ405)、次の新たな目標故
障を選択して、同様に処理を実行することになる(ステ
ップ402〜405)。上の動作例では、故障伝搬処理
に失敗した場合の例であるが、タイムフレーム703に
おけるステップ405にて、目標故障713に故障信号
を伝搬することに成功した場合は、次のようになる。
【0024】この場合、各タイムフレームで外部入力ピ
ンに割り当てられた状態値が検査系列として生成されて
いる。ところが、各FFの状態は、故障伝搬処理が終了
した時点での回路の状態(以下、故障励起状態)、上の
例ではタイムフレーム703において割り当てに成功し
た状態値になっているので、故障伝搬処理によって生成
された検査系列は、伝搬処理終了時の状態においてのみ
有効な検査系列である。そこで、所望の初期状態におい
て故障検査を実行しうるように、回路の状態を初期状態
から故障励起状態に変更するための系列を求める処理が
必要になる。この処理が状態初期化処理である。状態初
期化処理の動作を図18に示す被検査回路の状態遷移の
一例を用いて説明する。
【0025】同図において、801〜804は回路の状
態、特に状態801は故障伝搬処理が終了した時点での
回路の状態、すなわち故障励起状態、また状態804は
初期状態とする。805は状態802から状態801へ
遷移可能であることを示す枝、806は状態803から
状態802へ遷移可能であることを示す枝、807は状
態801から状態803へ遷移可能であることを示す
枝、808は状態804から状態803へ遷移可能であ
ることを示す枝である。
【0026】故障伝搬処理終了時において、現在状態は
状態801(S1)であり、初期状態と一致しないので
(図14のステップ502)、現在状態を正当化、すな
わち、現在状態に状態遷移させるように外部入力および
FFの状態を割り当てる。ここでは、FFに状態802
(S2)の状態を割り当てたところ正当化できたものと
する(ステップ503)。正当化した状態を新たに現在
状態(S2)とする(ステップ504)。
【0027】同様にして、現在状態を正当化して、新た
に現在状態をS3とする(ステップ502〜504)。
さらに、同様に、現在状態S3を正当化することになる
が、図18の場合、現在状態S3への状態遷移は、S1
から遷移する場合と、S4から遷移する場合の2通りが
有り得る。正当化した状態がS4であれば、状態初期化
に成功することになる。この場合、先の故障伝搬処理に
おいて得た入力系列と、状態初期化処理において選られ
た入力系列とを合わせて、故障検査系列を得られる。
【0028】逆に、正当化した状態がS1であれば、再
度上記と同じ処理をくり返して失敗し、状態遷移のルー
プに陥ることになるので、初期状態を得ることができな
いことになる。状態初期化処理の後、得られた検査系列
を用いて、目標故障に対して故障シミュレーションを実
行し、外部出力ピンで検出されることを確認して、故障
表における対応する「検出」欄を”1”にし(図12の
ステップ407)、ステップ402に進む。更に上記の
動作をくり返し、目標故障毎に検査系列生成処理が行わ
れていく。最後に、上記図17の回路例の場合の検査系
列生成処理を説明する。目標故障は、×印の信号線であ
る。
【0029】(伝搬処理の最初のタイムフレーム)目標
故障(×印)を含む経路の活性化が終了していない(図
16のステップ602)ので、DフロンティアとしてF
F2の出力Y2を選択したとする(ステップ603の前
半)。組み合わせ回路部分において、入力信号y2から
外部出力ピンZまでの経路を活性化する状態値を次のよ
うにして割り当てる。すなわち、外部出力ピンZに故障
信号Dが出力されるためには、ANDゲートG2の2入
力(I、y2)=(1、D)でなければならない。この
とき、入力y1はdon't careでよい。従って、状態値
(I、y1、y2)=(1、X、D)が割り当てられる
(ステップ603の後半)。
【0030】この状態値(1、X、D)を検査系列の一
部として記憶し、新たな目標PPOをFF2の入力Y2
とする(ステップ604)。 (伝搬処理の2番目のタイムフレーム)Dフロンティア
として目標故障(×印)を選択したとする(ステップ6
02、603の前半)。
【0031】組み合わせ回路部分において、目標故障か
ら目標PPOのY2までの経路を活性化する状態値を次
のようにして割り当てる。すなわち、Y2に故障信号D
が出力されるためには、ORゲートG3の入力(G1の
出力、y1)=(D、0)でなければならない。加え
て、ANDゲートG1の2入力(I、目標故障)=
(1、D)でなければならない。従って、状態値(I、
y1、y2)=(1、0、0)が割り当てられる(ステ
ップ603の後半)。
【0032】この状態値(1、0、0)を検査系列の一
部として記憶し、新たな目標PPOをFF1の入力Y1
とする(ステップ604)が、目標故障を含む経路が活
性化された(ステップ602)ので、伝搬処理は終了す
る(ステップ605)。 (状態初期化処理)続いて、状態初期化処理を行う。仮
に、初期状態が(FF1、FF2)=(0、0)であれ
ば、状態初期化処理は即終了する(図14のステップ5
02、505)。
【0033】ここでは、初期状態を(FF1、FF2)
=(X、X)つまり、don't careである場合を説明す
る。初期状態(X、X)と現在状態(0、0)とが一致
しないので(ステップ502)、現在状態を正当化する
状態値を割り当てる。すなわち、FF1(Y1=0)を
正当化するためには、ANDゲートG1の2入力(I、
y2)=(0、X)でよい。このとき、y2はXでよ
い。従って、I=0を入力値として割り当てれば、状態
(0、0)を正当化できる(ステップ503)。
【0034】この入力値I=0を検査系列の一部として
記憶し、さらに正当化した状態(0、X)を現在状態と
し(ステップ504)、初期状態とは一致していないの
で(ステップ502)、現在状態を正当化する。すなわ
ち、FF1(Y1=0)を正当化するためには、AND
ゲートG1の2入力(I、y1)=(0、X)でよく、
FF2(Y2=X)を正当化するためには、ORゲート
G3の2入力(G1の出力、y1)=(0、X)とすれ
ばよく。このとき、y1はXでよい。従って、I=0を
入力値として割り当てれば、状態(0、X)を正当化で
きる(ステップ503)。
【0035】この入力値I=0を検査系列の一部として
記憶し、正当化した状態(X、X)を現在状態とするが
(ステップ504)、初期状態と一致知っているので
(ステップ502)、正当化処理を終了する(ステップ
505)。その結果、検査系列として、入力信号Iに入
力すべき系列として、{0011}が得られる。
【0036】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来技術における検査系列生成方法によれば、故障伝搬処
理、または状態初期化処理で失敗する場合が多く、検査
系列を生成できない場合が多いという問題があった。す
なわち、故障伝搬処理、又は状態初期化処理で失敗する
と、当該目標故障についての検査系列の生成をあきら
め、次の目標故障に進むなど、失敗した故障に対する手
当をどうするかが確立されていなかった。そのため、検
査系列生成の成功率つまり故障検出率の向上が図られて
いなかった。
【0037】上記の問題点に鑑み本発明は、高い故障検
出率が得られる故障検査系列生成方法及び検査系列生成
装置を提供することを目的とする。
【0038】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の検査系列生成方法は、被検査回路である順
序回路をタイムフレームに展開して、順序回路中の仮定
された縮退故障について、タイムフレーム毎に当該故障
の故障信号の伝搬経路の活性化を試みる故障伝搬処理を
行い、当該故障を検査する系列を生成する検査系列生成
方法であって、1つのタイムフレームにおいて故障信号
が伝わるべき経路を選択し、その経路が活性化するよう
当該タイムフレームでの入力値を割り当て、この処理を
最終的な故障の伝搬先である出力ピンから故障箇所に至
るまでタイムフレームを遡って行う故障伝搬処理ステッ
プと、いずれかのタイムフレームにおいて、活性化の失
敗を検出した場合、最初のタイムフレームから当該失敗
したタイムフレームまでの各経路のうち少なくとも一部
の経路を禁止情報とする割当失敗検出ステップと、活性
化に失敗した場合に、禁止情報とされた経路を選択しな
いように、新たに、故障伝搬処理ステップを実行する再
故障伝搬処理ステップとからなることを特徴とする。
【0039】ここで、前記禁止情報情報は、所定のタイ
ムフレームにおいて選択された、1つ前の時刻のタイム
フレームからの故障伝搬先となるべき信号線を表すDフ
ロンティアであってもよい。前記所定のタイムフレーム
は、最初に故障伝搬経路を活性化するタイムフレームで
あってもよい。
【0040】前記禁止情報は、所定のタイムフレームに
おける伝搬経路を表す、Dフロンティアと目標PPOと
の組であってもよい。前記禁止情報は、故障伝搬に失敗
したタイムフレームの1つ前に処理したタイムフレーム
における伝搬経路を表す、Dフロンティアと目標PPO
との組であってもよい。ことを特徴とする請求項1記載
の検査系列生成方法。
【0041】また、被検査回路である順序回路をタイム
フレームに展開して、順序回路中の仮定された縮退故障
について、タイムフレーム毎に当該故障の故障信号の伝
搬経路を活性化を試みる故障伝搬処理を行い、当該故障
を検査する系列を生成する検査系列生成方法であって、
目標故障の全部に一通り故障伝搬処理が行われた回数を
カウントする第1のステップと、前記カウント値が、所
定の回数を越えているか否かを判断し、越えている場合
は検査系列生成を終了する第2のステップとからなり、
前記第1のステップは、故障伝搬処理が未処理か未処理
と擬制された故障で、かつ、検査系列が未生成の目標故
障のなかから1つを選択する第1のサブステップと、選
択された目標故障に関して、目標故障を外部出力ピンに
伝搬させるタイムフレームにおいて、活性化すべき経路
の入力側を示すDフロンティアが禁止Dフロンティアと
して登録されている場合にはその禁止Dフロンティア以
外から、Dフロンティアを選択して故障伝搬処理を行う
第2のサブステップと、第2のサブステップで故障伝搬
処理が成功したか失敗したかを判断する第3のサブステ
ップと、失敗と判断された場合に、前記目標故障の影響
を外部出力ピンに伝搬させるタイムフレームで選択され
たDフロンティアを前記目標故障の禁止Dフロンティア
として登録する第4のサブステップと、第1から第4の
サブステップが全ての目標故障について実行されたと
き、故障伝搬処理に失敗した故障を、故障伝搬処理が未
処理として擬制し、前記カウント値をカウントする第5
のサブステップとからなっていてもよい。
【0042】また、被検査回路である順序回路をタイム
フレームに展開して、順序回路中の仮定された縮退故障
について、タイムフレーム毎に当該故障の故障信号の伝
搬経路を活性化を試みる故障伝搬処理を行い、当該故障
を検査する系列を生成する検査系列生成方法であって、
ある目標故障に対して1つのタイムフレームに対して故
障伝搬処理を行う第1のステップと、第1のステップの
処理対象となっているタイムフレームの1つ前のタイム
フレームで選択された伝搬経路を、経路の出口側を示す
信号線(以後目標PPO)と入口側を示すDフロンティ
アとのペアとして記憶する第2のステップと、第1のス
テップでの故障伝搬処理が成功したか否かを判断し、成
功した場合は、次のタイムフレームについて第1のステ
ップを実行させ、失敗した場合は、第2のステップで記
憶した目標PPOとDフロンティアとの組合せを禁止経
路として登録する第3のステップと、第1のステップで
の故障伝搬処理に失敗したときに、すでに生成された検
査系列のうち、失敗したタイムフレームから少なくとも
1つ前のタイムフレーム以降に生成した部分をクリアす
る第4のステップと、前記禁止経路として登録されたD
フロンティアと目標PPOの組合せを選択しないよう
に、クリアされた部分の対応するタイムフレームから第
1のステップを実行させる第5のステップとからなって
いてもよい。
【0043】また、被検査回路である順序回路におい
て、初期状態からある縮退故障に対する故障伝搬処理の
終了時の状態まで状態を遷移させるため、順序回路の入
力ピンに時系列的に与えるべき入力信号を求める状態初
期かを行い、当該故障を検査する検査系列を生成する検
査系列を検査系列生成方法であって、順序回路におい
て、その時の状態を正当化するように順序回路の記憶素
子の状態と外部入力ピンに与える入力信号とを割り当
て、その処理を故障伝搬処理が終わったときにおける順
序回路の状態から順序回路の初期状態を得るべく実行す
る正当化ステップと、前記ステップにおいて割り当てた
順序回路の状態が、故障伝搬処理終了時の状態、または
既に一度割り当てられた状態と一致しているかどうかを
判定する一致検出ステップと、一致していると判定され
た場合に、一致した状態と外部入力ピンに与える信号と
の割り当てを取りやめて、その状態を避けて新たに正当
化ステップを実行する割り当て制御ステップとからなる
ことを特徴とする。
【0044】ここで、前記割当制御ステップは、故障伝
搬処理が終了した時点の状態から新たに正当化ステップ
を実行するようにしてもよい。また、前記割当制御ステ
ップは、一致した状態のいつ前の状態から新たに正当化
ステップを実行するようにしてもよい。また、被検査回
路である順序回路において、初期状態からある縮退故障
に対する故障伝搬処理の終了時の状態まで状態を遷移さ
せるため、順序回路の入力ピンに時系列的に与えるべき
入力信号を求める状態初期化処理を行い、当該故障を検
査する系列を生成する検査系列を検査系列生成方法であ
って、現在の状態が初期状態と一致しているか否かを判
定する第1のステップと、現在の状態を正当化する状態
値を割り当てる第2のステップと、正当化した状態を状
態遷移の履歴として記憶する第3のステップと、第3の
ステップで新たに記憶した状態が既に状態遷移の履歴中
に存在するか否かを判断する第4のステップと、第4の
ステップで存在すると判断された場合、その状態を禁止
情報として登録し、状態遷移の履歴から削除して第2の
ステップに戻る第5のステップと、第4のステップで存
在しないと判断された場合、正当化した状態を現在状態
として、第1の状態に戻る第6のステップとからなるよ
うにしてもよい。
【0045】また、本発明の検査系列生成装置は、被検
査回路である順序回路をタイムフレームに展開して、順
序回路中の仮定された縮退故障について、タイムフレー
ム毎に当該故障の故障信号の伝搬経路を活性化を試みる
故障伝搬処理を行い、当該故障を検査する系列を生成す
る検査系列生成装置であって、1つのタイムフレームに
おいて故障信号が伝わるべき経路を選択し、その経路が
活性化するよう当該タイムフレームでの入力値を割り当
て、この処理を最終的な故障の伝搬先である出力ピンか
ら故障箇所に至るまでタイムフレームを遡って行う故障
伝搬処理手段と、いずれかのタイムフレームにおいて、
活性化の失敗を検出した場合、最初のタイムフレームか
ら当該失敗したタイムフレームまでの各経路のうち少な
くとも一部の経路を禁止情報とする失敗検出手段と、前
記禁止情報を当該故障と対応させて記憶する禁止情報記
憶手段と、活性化に失敗した場合に、禁止情報とされた
経路を選択することを禁止して、新たに当該故障に対し
て故障伝搬処理手段を起動する禁止手段とを備えたこと
を特徴とする。
【0046】ここで、前記禁止情報情報は、所定のタイ
ムフレームにおいて選択された、隣のタイムフレームか
らの故障伝搬先となるべき信号線を表すDフロンティア
であってもよい。前記所定のタイムフレームは、最初の
タイムフレームであってもよい。前記禁止情報は、所定
のタイムフレームにおける伝搬経路を表すDフロンティ
アと目標PPOとの組であってもよい。
【0047】前記禁止情報は、故障伝搬に失敗したタイ
ムフレームの1つ前に処理したタイムフレームにおける
伝搬経路を表すDフロンティアと目標PPOとの組であ
ってもよい。また、被検査回路である順序回路におい
て、初期状態からある縮退故障に対する故障伝搬処理の
終了時の状態まで状態を遷移させるため、順序回路の入
力ピンに時系列的に与えるべき入力信号を求める状態初
期化処理を行い、当該故障を検査する系列を生成する検
査系列を検査系列生成装置であって、順序回路におい
て、その時の状態を正当化するように順序回路の記憶素
子の状態と外部入力ピンに与える入力信号とを割り当
て、その処理を故障伝搬処理が終わったときにおける順
序回路の状態から順序回路の初期状態を得るべく実行す
る正当化手段と、前記手段において割り当てた順序回路
の状態が、故障伝搬処理終了時の状態、または既に一度
割り当てられた状態と一致しているかどうかを判定する
一致検出手段と、一致していると判定された場合に、一
致した状態と外部入力ピンに与える入力信号との割り当
てを取りやめて、その状態を避けて新たに正当化手段を
実行する割り当て制御手段とを備えることことを特徴と
する。
【0048】ここで、前記割当制御手段は、故障伝搬処
理が終了した時点の状態から新たに正当化手段を実行し
てもよい。前記割当制御手段は、一致した状態の1つ前
の状態から新たに正当化手段を実行してもよい。
【0049】
【作用】上記の構成により本発明の検査系列生成方法
(装置)は、故障伝搬処理ステップ(手段)で目標故障
の故障伝搬処理に失敗したとき、割当失敗検出ステップ
(手段)はその目標故障の影響を伝搬させる経路の少な
くとも一部を禁止情報とする。再故障伝搬処理ステップ
(禁止手段)は、その目標故障に対する禁止情報を経路
として選択しないようにして、新たに、同じ目標故障に
対する検査系列生成の故障伝搬処理を行う。
【0050】また、状態初期化処理において、一致検出
ステップ(手段)は、正当化ステップ(手段)におい
て、状態遷移がループに陥ったかどうか(同じ状態が2
つあるか)を検出する。割当制御ステップ(手段)は、
ループを形成する原因となった状態を禁止状態として、
再度やり直す。
【0051】
【実施例】
(実施例1)図1は、本発明の実施例における順序回路
の検査系列生成方法の全体の流れ図である。検査系列に
より検査される対象となる故障は、従来技術の項で説明
したのと同じであり、予め被検査回路となるLSIのネ
ットリストに基づいて各信号線毎にリストアップされて
故障表に登録されている(図11の故障表の例参照)。
【0052】図1においてステップ101は、検査系列
生成方法の処理の開始を示す。ステップ102では、故
障表における未「検出」故障に対して実行すべき検査系
列生成処理の最大回数を設定する。この回数は、被検査
回路の複雑さや回路規模や、検査系列生成処理に許され
る時間などを考慮して決定されるべきものであるが、多
くの場合5回ぐらいが妥当である。
【0053】ステップ103では、検査系列生成処理の
回数を0に初期化する。ステップ104では、検査系列
生成処理の回数が、ステップ102で設定した未検出故
障に対する検査系列生成処理の最大回数を越えていない
かどうかを判断し、最大回数を越えていなければステッ
プ105へ進み、越えていればステップ115へ進む。
【0054】ステップ105では、故障表において、冗
長故障以外の未検出かつ未処理である故障が存在するか
否かを判断する。存在する場合、ステップ106へ進
み、存在しない場合、ステップ113へ進む。ステップ
106、107では、未検出かつ未処理である故障郡の
中から目標故障を1つ選択し、検査系列生成の前段階と
して、検出不能な故障かどうかを調べるため、組み合わ
せ回路部分についてのみ検査入力を生成する。これは従
来技術で述べた図12におけるステップ403、404
と同じである。
【0055】ステップ108では、選択された目標故障
に対して、故障伝搬処理を行う。ステップ109、11
0では、状態初期化処理、故障シミュレーションを行
う。これは従来技術の説明で述べた図12におけるステ
ップ406、407と同じである。ステップ111で
は、ステップ107で処理した検査系列生成の故障伝搬
処理が成功しているか否かを判断し、成功すればステッ
プ105へ、失敗すればステップ112へ進む。
【0056】ステップ112では、目標故障の影響を任
意の外部出力ピンまで伝搬するタイムフレームで選択さ
れたDフロンティアをその目標故障の禁止Dフロンティ
ア集合に登録する。禁止Dフロンティア集合の登録例を
図2に示す。同図において、「信号線」は対象となって
いる故障箇所を、「故障」は故障の種別を、「Dフロン
ティア」は、選択することが禁止されるDフロンティア
を示す。同図のように、本実施例においては、禁止Dフ
ロンティアは、故障毎に登録される。
【0057】ステップ113では、故障表において冗長
故障以外の未検出故障を未処理故障とする。すなわち、
「検出」欄が0であり、かつ「冗長故障」が1でない故
障の「処理」欄を0にする。これにより、検査系列生成
に失敗した故障が、ステップ106で再度選択されるこ
とになる。ステップ114では、未検出故障に対する検
査系列生成処理の回数を1つカウントアップする。
【0058】ステップ115は、検査系列生成方法の処
理の終了を示す。図3は、図1のステップ108におけ
る故障伝搬処理のより詳細なフローを示す図である。同
図は、従来技術で説明した図13の故障伝搬処理のフロ
ーに対して、ステップ1403〜1405のステップが
追加されている点のみ異なる。すなわち、k番目のタイ
ムフレームにおいて、Dフロンティアを選択するとき
に、禁止Dフロンティア集合に登録されているものは選
択しないようになっている。これにより、2回目以降の
故障伝搬処理のk番目のタイムフレームで、以前失敗し
たDフロンティア以外を選択することになる。
【0059】同図において、ステップ1402では、目
標故障を含む経路が活性化されているか否かを判断す
る。活性化されていれば、故障伝搬処理に成功したとし
てステップ1409へ進み、活性化されていなければス
テップ1403へ進む。ステップ1403では、処理対
象となるタイムフレームがk番目のタイムフレームであ
るかを判断し、k番目であれば、ステップ1404へ進
み、そうでなければ、ステップ1406に進む。ただ
し、本実施例ではk=1とする。
【0060】ステップ1404では、目標故障箇所、ま
たはFFの出力(つまり、組み合わせ回路部分の入力)
の中から1つDフロンティアとして選択する。その際、
禁止Dフロンティア集合を参照して、当該故障に対する
禁止Dフロンティアとして登録されていないものを選択
する。ステップ1405では、選択されたDフロンティ
アを一時的に記憶する。
【0061】ステップ1406では、目標故障箇所、ま
たはFFの出力の中から1つDフロンティアを選択す
る。この選択方法は従来技術(図13のステップ603
の前半)と同様である。ステップ1407は、対象とな
るタイムフレームにおいて、選択されたDフロンティア
に故障信号を割り当て、任意の外部出力ピンまたは1つ
前に処理したタイムフレームで選択したDフロンティア
の入力(目標PPO)までのその故障信号を伝搬させる
(すなわち故障伝搬経路を活性化する)ために、外部入
力ピンとFFの出力に状態値を割り当て、故障伝搬に成
功したならばステップ1408へ進み、失敗したならば
故障伝搬処理に失敗したとしてステップ1409へ進
む。この経路活性化は、従来技術(図13のステップ6
02の後半)と同様である。
【0062】ステップ1408では、ステップ1407
で故障伝搬経路を活性化のために外部入力ピンに割り当
てた入力値を検査系列の一部として記憶し、Dフロンテ
ィアの入力を新たに目標PPOとし、ステップ1402
へ進む。ステップ1409では、故障伝搬処理の終了を
示す。以上のように構成された本発明の第1の実施例に
おける検査系列生成方法についてその動作を説明する。
この故障伝搬の動作例の説明図を図4に示す。
【0063】図4において、従来技術の説明で用いた図
16と同じ番号を用いたものは、図16と同じである。
1001は目標故障713の禁止Dフロンティア集合で
ある。1002〜1004は、それぞれ2回目の伝搬処
理におけるタイムフレーム701、702、703の故
障伝搬経路である。まず、伝搬処理を失敗した場合にく
り返し行うべき最大回数を、本実施例では、5回と設定
し(図1のステップ102)、回数を制御する変数であ
るiを初期値0にする(ステップ103)。次に、変数
iが最大回数に達していないかを判断し、達していれば
ステップ112に進み、達していなければステップ10
5に進む(ステップ104)。
【0064】これに続くステップ105〜107は、従
来技術における図12のステップ402〜404と同様
であるので、説明を省略する。ステップ107にて検査
入力生成に成功すると、当該目標故障に対して検査系列
を生成するため、故障伝搬処理を行う(ステップ10
8)。一回目(i=0のとき)の故障伝搬処理におい
て、従来技術の項で図16を用いて説明したのと同様
に、目標故障713に対する故障伝搬処理を行うとす
る。この伝搬処理自体の動作は、従来技術とほぼ同様で
あるので、異なる点のみ説明する。すなわち、最初のタ
イムフレームにおいては(ステップ1403)、Dフロ
ンティアの選択に際して、禁止Dフロンティアとして登
録されているもの以外を選択する。ただし、一回目の故
障伝搬処理では禁止Dフロンティアとして何も登録され
ていないので、結果的には、従来技術と同様FF3がD
フロンティアとして選択されることになる(図3のステ
ップ1404)。さらに、選択されたDフロンティアを
一時的に記憶しておく(ステップ1405)。
【0065】2番目、3番目のタイムフレームに進み、
従来技術と同様に3番目のタイムフレームにおいて、伝
搬経路の活性化に失敗したとする。さらに、故障伝搬処
理の成否が判断され(ステップ111)、故障伝搬処理
に失敗したときには、図3のステップ1405にて一時
的に記憶されたDフロンティア709を、目標故障71
3の禁止Dフロンティア集合1001に登録する(ステ
ップ112)。
【0066】この後、故障表における未処理故障のそれ
ぞれについて上記の処理が実行され(ステップ105か
ら111または112までのくり返し)、その際、故障
伝搬処理に失敗した故障については、k番目(実施例で
はk=1)のタイムフレームにおけるDフロンティアが
その故障の禁止Dフロンティアとして登録される。各未
処理故障について、一通り検査系列生成処理を終える
と、未処理故障がないと判断され(ステップ105)、
故障表において「検出」欄が0であり、かつ「冗長故
障」が1でない故障の「処理」欄を0にする(ステップ
113)。これにより失敗した故障が再度選択されるよ
うになる。検査系列生成処理の繰り返し回数を示す変数
iを1つカウントアップし(ステップ114)、ステッ
プ105に進む。
【0067】二回目(i=2のとき)の故障伝搬処理に
おいて、i=1のときに失敗した故障713は、目標故
障として再度選択され(ステップ106)、組み合わせ
回路の検査入力生成(ステップ107)の後次のように
故障伝搬処理が行われる。図4のタイムフレーム701
の処理において、最初のタイムフレームであるので(ス
テップ1403)、禁止Dフロンティア集合1001を
参照して、その要素FF3(709)をDフロンティア
として選択しないようにした結果、FF1(707)が
Dフロンティアとして発見的に選択され(ステップ14
04)、一時的に記憶され(ステップ1405)、外部
出力ピン704までの故障伝搬経路1002を活性化し
(ステップ1407)、FF1(707)を目標PPO
とする(ステップ1408)。
【0068】2番目のタイムフレーム702において、
DフロンティアとしてFF3(712)を選択し(ステ
ップ1403、1406)、故障の影響をFF3(71
2)から目標PPOであるFF1(707)に伝搬させ
るために、故障伝搬経路1003を活性化し(ステップ
1407)、FF3(712)を目標PPOとする(ス
テップ1408)。
【0069】3番目のタイムフレーム703において、
Dフロンティアとして故障箇所713を選択し(ステッ
プ1403、1406)、故障の影響を故障箇所713
から目標PPOであるFF3(712)に伝搬させるた
めに、故障伝搬経路1004を活性化する(ステップ1
407)。ここで目標故障が活性化されたので(ステッ
プ1402)、伝搬処理に成功した状態初期化処理に進
む。
【0070】この以降の状態初期化処理は、従来技術で
説明したのと同様であるので省略する。以上のように、
本実施例によれば、ある目標故障の検査系列生成を行っ
た結果、故障伝搬処理に失敗した場合、k番目のタイム
フレーム(実施例では、k=1即ちその目標故障の影響
を外部出力ピンへ伝搬させるタイムフレーム)で選択し
たDフロンティアを禁止Dフロンティア集合に登録し、
また再度失敗した目標故障の検査系列生成を行うように
することによって、再びその目標故障の検査系列生成を
行なう時に、目標故障の影響を外部出力ピンへ伝搬させ
るタイムフレームで、その目標故障の禁止Dフロンティ
アに属する信号線をDフロンティアとして選択しないよ
うにし、故障伝搬経路を動的に変更することによって、
目標故障の検査系列生成が成功する確率が高くなるの
で、高い故障検出率を得ることのできる検査系列を生成
することができる。 (実施例2)図5は本発明の第2の実施例における順序
回路の検査系列生成方法の故障伝搬処理を示す図であ
る。検査系列生成方法の全体のフローは、従来技術の説
明で用いた図12とほぼ同じであるが、図12の故障伝
搬処理405の部分が図5のフローである点が異なる。
以下、故障伝搬処理の部分のみ説明する。
【0071】図5においてステップ301は本発明に係
る故障伝搬処理の開始を示す。ステップ302では、目
標故障が活性化されているか否かを判断し、目標故障が
活性化されていればステップ308へ進み、活性化され
ていなければステップ303へ進む。ステップ303で
はDフロンティアとして、目標故障またはフリップフロ
ップの出力の何れか一つを選択し、任意の外部出力ピン
または、1つ前のタイムフレームでDフロンティアとし
て選択したフリップフロップの入力(目標PPO)に故
障信号を伝搬させる検査入力を生成する。この処理に失
敗すれば、ステップ306へ進み、成功すればステップ
304へ進む。ただし、禁止組合せ集合に属するDフロ
ンティアと目標PPOの組合せを選択しない。
【0072】ステップ304では、目標PPOとDフロ
ンティアのペアを一時的に記憶する。ステップ305で
は、ステップ303で選択したDフロンティアがフリッ
プフロップならば、その入力を目標PPOとする。ステ
ップ306では、ステップ304で記憶したDフロンテ
ィアと目標PPOの組合せを禁止組合せ集合に追加す
る。禁止組み合わせ集合の例を図6に示す。同図におい
て、「信号線」は対象となっている故障箇所を、「故
障」は故障の種別を、「Dフロンティア」と「目標PP
O」の組みは、禁止される経路を示す。
【0073】ステップ307では、途中まで生成した検
査系列をすべてクリアし、ステップ302に進む。ステ
ップ308は、禁止組合せ集合をクリアし、故障伝搬処
理を終了する。以上のように構成された本発明の第3の
実施例における順序回路の検査系列生成方法の故障伝搬
処理の動作を説明する。
【0074】図7は上記故障伝搬処理の動作を説明する
ために用いる図である。同図において従来技術の説明で
用いた図16の同じものは、同じ付号を用いている。1
201は図6に示した禁止組合せ集合である。1202
はタイムフレーム702の故障伝搬経路、1203はタ
イムフレーム703の故障伝搬経路である。目標故障7
13の検査系列生成において、従来技術の説明の項で図
16を用いて説明したように、タイムフレーム703の
故障伝搬に失敗したため、検査系列生成に失敗したもの
とする(図5のステップ303)。ここで図7に示すよ
うに、故障伝搬処理に失敗したときに、失敗したタイム
フレーム703の1つ前のタイムフレーム702のDフ
ロンティアであるFF2(711)の出力と、目標PP
OであるFF3(709)の入力との組合せを禁止組合
せ集合1201に登録する(ステップ306)。
【0075】次に目標故障713に対して生成した系列
を全てクリアして再度故障伝搬処理をするために最初の
タイムフレーム701に戻って(ステップ307)、タ
イムフレーム701でDフロンティア709を選択し、
目標故障b(713)の影響を外部出力ピンに伝搬する
ために、故障伝搬経路705を活性化し(ステップ30
2、303)、故障伝搬経路705を表す、Dフロンテ
ィア709と外部出力ピンPOとの組み合わせを一時的
に記憶し(ステップ304)、Dフロンティアの入力を
次の目標PPOとする(ステップ305)。
【0076】タイムフレーム702で、禁止組合せ集合
1201の要素(Dフロンティア711、目標PPO7
09)を参照して、いま目標PPOが709なので、F
F2(711)をDフロンティアとして選択しないよう
にした結果、FF1(710)がDフロンティアとして
選択され、目標PPOであるFF3(709)までの故
障伝搬経路1202を活性化する(ステップ302〜3
05)。
【0077】次にタイムフレーム703の処理を行な
い、Dフロンティアとして故障箇所713を選択し、故
障の影響を713から目標PPOであるFF1(71
0)に伝搬させるために、故障伝搬経路1203を活性
化する(ステップ302〜305)。ここで目標故障が
活性化されたので、故障伝搬処理に成功して、状態初期
化処理に進む(ステップ302)。
【0078】なお、上記ステップ307では、それまで
生成してきた検査系列を全てクリアし、伝搬処理を最初
のタイムフレームから再度実行させるようにしている
が、これに限らず、失敗したタイムフレームの1つ前に
処理したタイムフレームの経路を禁止しているので、失
敗したタイムフレームの1つ前に処理したタイムフレー
ムの処理から再度実行するようにしてもよい。
【0079】以上のように、本実施例によれば、ある目
標故障の検査系列生成を行った結果、故障伝搬処理に失
敗した場合、失敗したタイムフレームの1つ前のタイム
フレームのDフロンティアと目標PPOの組合せを禁止
組合せ集合に登録し、生成してきた系列の全部又は一部
をクリアし、また再度故障伝搬処理を行うようにするこ
とによって、あるタイムフレームの処理で、禁止組合せ
集合に属する組合せを選択しないようにし、故障伝搬経
路を動的に変更することによって、目標故障の検査系列
生成が成功する確率が高くなるので、高い故障検出率を
得ることのできる検査系列を生成することができる。 (実施例3)図8は本発明の第3の実施例における順序
回路の検査系列生成方法の状態初期化処理を示す図であ
る。検査系列生成方法の全体のフローは、従来技術で示
した図12とほぼ同じであるが、状態初期化処理の部分
のみが異なる。以下、状態初期化処理の部分のみを説明
する。
【0080】図8において、ステップ201は、本発明
に係る状態初期化処理の開始を示す。ステップ202で
は、回路の現在状態と初期状態が一致しているか否かを
判断し、現在状態と初期状態が一致していればステップ
208へ進み、一致していなければステップ203へ進
む。
【0081】ステップ203では、ステップ206で登
録した禁止状態集合に属する状態にならないように、外
部入力ピンとフリップフロップに値を割り当てることに
より、現在状態の正当化を行なう。ステップ204で
は、状態遷移の履歴にステップ203で正当化した状態
を状態遷移の履歴に追加する。状態遷移の履歴は、例え
ば図9に示す履歴表のようになっている。同図に示すよ
うに、それぞれの状態は、状態を識別する状態名と、そ
の状態を構成する各FFの状態値とで表すことができ
る。
【0082】ステップ205では、状態遷移の履歴中に
ステップ203で正当化した状態が2つ存在するか否か
を判断し、2つ存在する場合はステップ206へ進み、
存在しない場合はステップ207へ進む。ステップ20
6では、状態遷移の履歴からステップ203で正当化し
た状態を削除し、その状態を禁止状態集合に登録する。
状態遷移の履歴中に2つの同じ状態が存在する場合は、
状態遷移のループを形成している場合だから、後で正当
化した状態を禁止状態とすることによって、状態初期化
処理がループに陥ることを避けることができる。
【0083】ステップ207では、ステップ203で正
当化した状態を新たに現在状態とする。ステップ208
では、禁止状態集合を削除する。ステップ209は、本
発明に係る状態初期化処理の終了を示す。以上のように
構成された本発明の第3の実施例における順序回路の検
査系列生成方法の状態初期化処理の動作を説明する。
【0084】図10は本発明の第2の実施例における順
序回路の検査系列生成の状態初期化処理の動作を説明す
るために用いる図である。同図において、図10(a)の
1101は図18で示した状態遷移を持つ被検査回路の
状態初期化処理中に、同一状態が2つ存在している時の
状態遷移の履歴を表す。図5(b)の1102は1101
から2つ存在している同一状態のうち、後で割り当てら
れたの状態を削除したときの状態遷移の履歴を表す。
【0085】図5(c)の1103は図18で示した状態
遷移を持つ被検査回路の状態初期化処理が成功して終了
したときの状態遷移の履歴を表す。従来技術におけるの
状態初期化処理の動作を説明した図18において、初期
状態804から故障励起状態801まで遷移する系列を
次のようにして生成する。
【0086】まず故障励起状態801を状態遷移の履歴
に登録する(ステップ201)。次に故障励起状態80
1を正当化した結果、状態802を得て(ステップ20
3)、状態遷移の履歴に登録する(ステップ204)。
状態802は初期状態でなく、かつ状態遷移の履歴に同
一状態が2つ存在しないので(ステップ205)、正当
化した状態を現在状態とし(ステップ207)、状態8
02を正当化する(ステップ202、203)。同様
に、状態803、状態801を正当化し、状態遷移の履
歴に登録する。
【0087】この時の状態遷移の履歴1101中に状態
801が2つ存在しているので(ステップ205、図1
0(a))、状態遷移の履歴1101から状態801を
削除し、さらに状態801を禁止状態集合に登録する
(ステップ206、図10(b))。再び状態803を
禁止状態801にならないように正当化した結果(ステ
ップ203)、状態804を得て、状態遷移の履歴に登
録する(ステップ204、図5(c))。ここで、状態
遷移の履歴1103には同一状態が2つ存在しない(ス
テップ205)。また状態804は初期状態に等しいの
で(ステップ202)状態初期化に成功し、処理を終了
する。以上のように、本実施例によれば、ある目標故障
の検査系列生成の状態初期化処理を行う時に状態遷移の
履歴を記憶するようにし、状態遷移の履歴中に同一状態
が2つ以上存在した場合に、その状態を状態遷移の履歴
から削除し、禁止状態として登録して、再び禁止状態に
ならないように状態初期化処理を実行することにより、
状態初期化に成功する確率が上がり、検査系列生成に成
功することができるので、高い故障検出率を得ることの
できる検査系列を生成できる。
【0088】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の検査
系列生成方法(装置)によれば、目標故障の故障伝搬処
理に失敗したとき、その目標故障の影響を伝搬させる経
路の少なくとも一部を禁止情報として記憶する。新た
に、その目標故障に対する禁止情報を経路として選択し
ないようにして、同じ目標故障に対する検査系列生成の
故障伝搬処理を行う。これにより、故障伝搬処理に成功
する確率、ひいては故障検出率を向上させるという効果
がある。
【0089】また、状態初期化処理において、状態遷移
がループに陥ったかどうか(同じ状態が2つあるか)を
検出し、ループを形成の原因となった状態を禁止状態と
して、再度やり直す。これにより、状態初期化に成功す
る確率、ひいては故障検出率を向上させるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における順序回路の検査
系列生成方法の流れ図である。
【図2】本発明の第1の実施例における禁止Dフロンテ
ィア集合を示す表である。
【図3】本発明の第1の実施例における検査系列生成方
法の故障伝搬処理部分の流れ図である。
【図4】本発明の第1の実施例における検査系列生成方
法の故障伝搬処理部分の動作説明図である。
【図5】本発明の第2の実施例における順序回路の検査
系列生成方法の故障伝搬処理部分の流れ図である。
【図6】本発明の第2の実施例における禁止組み合わせ
集合を示す図である。
【図7】本発明の第2の実施例における検査系列生成方
法の故障伝搬処理部分の動作説明図である。
【図8】本発明の第3の実施例における順序回路の検査
系列生成方法の状態初期化部分の流れ図である。
【図9】本発明の第3の実施例における状態遷移の履歴
を示す図である。
【図10】本発明の第3の実施例における順序回路の検
査系列生成方法の状態初期化部分の動作説明図である。
【図11】被検査回路の一例における故障表。
【図12】従来の順序回路の検査系列生成方法の流れ図
である。
【図13】従来のRTP(Reverse Time Processing)法に
基づく順序回路の検査系列生成方法の故障伝搬部分の流
れ図である。
【図14】従来の順序回路の検査系列生成方法の状態初
期化部分の流れ図である。
【図15】(a)順序回路における組み合わせ回路部分
とフリップフロップ部分の説明図 (b)(a)における簡単な回路例。
【図16】従来の順序回路の検査系列生成方法の故障伝
搬部分の動作説明図である。
【図17】図15(b)の回路例における検査系列生成
例。
【図18】状態初期化処理における状態遷移の一例の説
明図。
【符号の説明】
102 故障表における未「検出」故障に対して実行す
べき検査系列生成処理の最大回数を設定する処理。 103 検査系列生成処理の回数を0に初期化する処
理。 104 検査系列生成処理の回数が、最大回数を越えて
いないかどうかを判断する処理。 105 故障表において、未検出かつ未処理である故障
が存在するか否かを判断する処理。 106、107 未検出かつ未処理である故障郡の中か
ら目標故障を1つ選択し、検査系列生成の前段階とし
て、検出不能な故障かどうかを調べるため、組み合わせ
回路部分についてのみ検査入力を生成する処理。 108 選択された目標故障に対して、故障伝搬処理を
行う処理。 109、110 状態初期化処理、故障シミュレーショ
ンを行う処理。 111 ステップ107で処理した検査系列生成の故障
伝搬処理が成功しているか否かを判断する処理。 112 目標故障の影響を任意の外部出力ピンまで伝搬
するタイムフレームで選択されたDフロンティアをその
目標故障の禁止Dフロンティア集合に登録する処理。 113 故障表において冗長故障以外の未検出故障を未
処理故障とする処理。 114 未検出故障に対する検査系列生成処理の回数を
1つカウントアップする処理。 115 検査系列生成方法の処理の終了を示す処理。 1402 目標故障を含む経路が活性化されているか否
かを判断する処理。 1403 処理対象となるタイムフレームがk番目のタ
イムフレームであるかを判断する処理。 1404 禁止Dフロンティア以外で、目標故障箇所、
またはFFの出力(つまり、組み合わせ回路部分の入
力)の中から1つDフロンティアとして選択する処理。 1405 選択されたDフロンティアを一時的に記憶す
る処理。 1406 目標故障箇所、またはFFの出力の中から1
つDフロンティアを選択する処理。 1407 対象となるタイムフレームにおいて、故障伝
搬経路を活性化する処理。 1408 故障伝搬経路を活性化のために外部入力ピン
に割り当てた状態値を検査系列の一部として記憶し、D
フロンティアの入力を新たに目標PPOとする処理。 1409 故障伝搬処理の終了を示す処理。 203 禁止状態集合に属する状態にならないように、
外部入力ピンとフリップフロップに値を割り当てること
により、現在状態の正当化を行なう処理 204 状態遷移の履歴に現在状態を正当化した状態を
追加する処理 205 状態遷移の履歴中に現在状態を正当化した状態
が2つ存在するか否かを判断する処理 206 状態遷移の履歴中に同じ状態が2つ存在した時
に、その状態を削除し、禁止状態集合に登録する処理 208 禁止状態集合を削除する処理 302 目標故障が活性化されているか否かを判断する
処理。 303 Dフロンティアとして、目標故障またはフリッ
プフロップの出力の何れか一つを選択し、任意の外部出
力ピンまたは、1つ前のタイムフレームでDフロンティ
アとして選択したフリップフロップの入力(目標PP
O)に故障信号を伝搬させる検査入力を生成する処理。
ただし、禁止組合せ集合に属するDフロンティアと目標
PPOの組合せを選択しない処理。 304 目標PPOとDフロンティアのペアを一時的に
記憶する処理。 305 その出力側がDフロンティアであるフリップフ
ロップの入力側を目標PPOとする処理。 306 記憶したDフロンティアと目標PPOの組合せ
を禁止組合せ集合に追加する処理。 307 途中まで生成した検査系列をすべてクリアする
処理。 308 禁止組合せ集合をクリアし、故障伝搬処理を終
了する処理。

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検査回路である順序回路をタイムフレ
    ームに展開して、順序回路中の仮定された縮退故障につ
    いて、タイムフレーム毎に当該故障の故障信号の伝搬経
    路の活性化を試みる故障伝搬処理を行い、当該故障を検
    査する系列を生成する検査系列生成方法であって、 1つのタイムフレームにおいて故障信号が伝わるべき経
    路を選択し、その経路が活性化するよう当該タイムフレ
    ームでの入力値を割り当て、 この処理を最終的な故障の伝搬先である出力ピンから故
    障箇所に至るまでタイムフレームを遡って行う故障伝搬
    処理ステップと、 いずれかのタイムフレームにおいて、活性化の失敗を検
    出した場合、最初のタイムフレームから当該失敗したタ
    イムフレームまでの各経路のうち少なくとも一部の経路
    を禁止情報とする割当失敗検出ステップと、 活性化に失敗した場合に、禁止情報とされた経路を選択
    しないように、新たに、故障伝搬処理ステップを実行す
    る再故障伝搬処理ステップとからなることを特徴とする
    検査系列生成方法。
  2. 【請求項2】 前記禁止情報情報は、所定のタイムフレ
    ームにおいて選択された、1つ前の時刻のタイムフレー
    ムからの故障伝搬先となるべき信号線を表すDフロンテ
    ィアであることを特徴とする請求項1記載の検査系列生
    成方法。
  3. 【請求項3】 前記所定のタイムフレームは、最初に故
    障伝搬経路を活性化するタイムフレームであることを特
    徴とする請求項2記載の検査系列生成方法。
  4. 【請求項4】 前記禁止情報は、所定のタイムフレーム
    における伝搬経路を表す、Dフロンティアと目標PPO
    との組であることを特徴とする請求項1記載の検査系列
    生成方法。
  5. 【請求項5】 前記禁止情報は、故障伝搬に失敗したタ
    イムフレームの1つ前に処理したタイムフレームにおけ
    る伝搬経路を表す、Dフロンティアと目標PPOとの組
    であることを特徴とする請求項1記載の検査系列生成方
    法。
  6. 【請求項6】 被検査回路である順序回路をタイムフレ
    ームに展開して、順序回路中の仮定された縮退故障につ
    いて、タイムフレーム毎に当該故障の故障信号の伝搬経
    路の活性化を試みる故障伝搬処理を行い、当該故障を検
    査する系列を生成する検査系列生成方法であって、 目標故障の全部に一通り故障伝搬処理が行われた回数を
    カウントする第1のステップと、 前記カウント値が、所定の回数を越えているか否かを判
    断し、越えている場合は検査系列生成を終了する第2の
    ステップとからなり、 前記第1のステップは、 故障伝搬処理が未処理か未処理と擬制された故障で、か
    つ、検査系列が未生成の目標故障のなかから1つを選択
    する第1のサブステップと、 選択された目標故障に関して、目標故障を外部出力ピン
    に伝搬させるタイムフレームにおいて、活性化すべき経
    路の入力側を示すDフロンティアが禁止Dフロンティア
    として登録されている場合にはその禁止Dフロンティア
    以外から、Dフロンティアを選択して故障伝搬処理を行
    う第2のサブステップと、 第2のサブステップで故障伝搬処理が成功したか失敗し
    たかを判断する第3のサブステップと、 失敗と判断された場合に、前記目標故障の影響を外部出
    力ピンに伝搬させるタイムフレームで選択されたDフロ
    ンティアを前記目標故障の禁止Dフロンティアとして登
    録する第4のサブステップと、 第1から第4のサブステップが全ての目標故障について
    実行されたとき、故障伝搬処理に失敗した故障を、故障
    伝搬処理が未処理として擬制し、前記カウント値をカウ
    ントする第5のサブステップとからなることを特徴とす
    る検査系列生成方法。
  7. 【請求項7】 被検査回路である順序回路をタイムフレ
    ームに展開して、順序回路中の仮定された縮退故障につ
    いて、タイムフレーム毎に当該故障の故障信号の伝搬経
    路を活性化を試みる故障伝搬処理を行い、当該故障を検
    査する系列を生成する検査系列生成方法であって、 ある目標故障に対して1つのタイムフレームに対して故
    障伝搬処理を行う第1のステップと、 第1のステップの処理対象となっているタイムフレーム
    の1つ前のタイムフレームで選択された伝搬経路を、経
    路の出口側を示す信号線(以後目標PPO)と入口側を
    示すDフロンティアとのペアとして記憶する第2のステ
    ップと、 第1のステップでの故障伝搬処理が成功したか否かを判
    断し、成功した場合は、次のタイムフレームについて第
    1のステップを実行させ、失敗した場合は、第2のステ
    ップで記憶した目標PPOとDフロンティアとの組合せ
    を禁止経路として登録する第3のステップと、 第1のステップでの故障伝搬処理に失敗したときに、既
    に生成された検査系列のうち、失敗したタイムフレーム
    から少なくとも1つ前のタイムフレーム以降に生成した
    部分をクリアする第4のステップと、 前記禁止経路として登録されたDフロンティアと目標P
    POの組合せを選択しないように、クリアされた部分の
    対応するタイムフレームから第1のステップを実行させ
    る第5のステップとからなることを特徴とする検査系列
    生成方法。
  8. 【請求項8】 被検査回路である順序回路において、初
    期状態からある縮退故障に対する故障伝搬処理の終了時
    の状態まで状態を遷移させるため、順序回路の入力ピン
    に時系列的に与えるべき入力信号を求める状態初期化処
    理を行い、当該故障を検査する系列を生成する検査系列
    を検査系列生成方法であって、 順序回路において、その時の状態を正当化するように順
    序回路の記憶素子の状態と外部入力ピンに与える入力信
    号とを割り当て、 その処理を故障伝搬処理が終わったときにおける順序回
    路の状態から順序回路の初期状態を得るべく実行する正
    当化ステップと、 前記ステップにおいて割り当てた順序回路の状態が、故
    障伝搬処理終了時の状態、または既に一度割り当てられ
    た状態と一致しているかどうかを判定する一致検出ステ
    ップと、 一致していると判定された場合に、一致した状態と外部
    入力ピンに与える入力信号との割り当てを取りやめて、
    その状態を避けて新たに正当化ステップを実行する割り
    当て制御ステップとからなることを特徴とする検査系列
    生成方法。
  9. 【請求項9】 前記割当制御ステップは、故障伝搬処理
    が終了した時点の状態から新たに正当化ステップを実行
    することを特徴とする請求項8記載の検査系列生成方
    法。
  10. 【請求項10】 前記割当制御ステップは、一致した状
    態の1つ前の状態から新たに正当化ステップを実行する
    ことを特徴とする請求項8記載の検査系列生成方法。
  11. 【請求項11】 被検査回路である順序回路において、
    初期状態からある縮退故障に対する故障伝搬処理の終了
    時の状態まで状態を遷移させるため、順序回路の入力ピ
    ンに時系列的に与えるべき入力信号を求める状態初期化
    処理を行い、当該故障を検査する系列を生成する検査系
    列を検査系列生成方法であって、 現在の状態が初期状態と一致しているか否かを判定し、
    一致していれば終了する第1のステップと、 一致していない場合に、現在の状態を正当化する状態値
    と外部入力ピンに与える入力信号とを割り当てる第2の
    ステップと、 正当化した状態を状態遷移の履歴として記憶する第3の
    ステップと、 第3のステップで新たに記憶した状態が既に状態遷移の
    履歴中に存在するか否かを判断する第4のステップと、 第4のステップで存在すると判断された場合、その状態
    を禁止情報として登録し、状態遷移の履歴から削除して
    第2のステップに戻る第5のステップと、 第4のステップで存在しないと判断された場合、正当化
    した状態を現在状態として、第1の状態に戻る第6のス
    テップとからなることを特徴とする検査系列生成方法。
  12. 【請求項12】 被検査回路である順序回路をタイムフ
    レームに展開して、順序回路中の仮定された縮退故障に
    ついて、タイムフレーム毎に当該故障の故障信号の伝搬
    経路を活性化を試みる故障伝搬処理を行い、当該故障を
    検査する系列を生成する検査系列生成装置であって、 1つのタイムフレームにおいて故障信号が伝わるべき経
    路を選択し、その経路が活性化するよう当該タイムフレ
    ームでの入力値を割り当て、 この処理を最終的な故障の伝搬先である出力ピンから故
    障箇所に至るまでタイムフレームを遡って行う故障伝搬
    処理手段と、 いずれかのタイムフレームにおいて、活性化の失敗を検
    出した場合、最初のタイムフレームから当該失敗したタ
    イムフレームまでの各経路のうち少なくとも一部の経路
    を禁止情報とする失敗検出手段と、 前記禁止情報を当該故障と対応させて記憶する禁止情報
    記憶手段と、 活性化に失敗した場合に、禁止情報とされた経路を選択
    することを禁止して、新たに当該故障に対して故障伝搬
    処理手段を起動する禁止手段とを備えたことを特徴とす
    る検査系列生成装置。
  13. 【請求項13】 前記禁止情報情報は、所定のタイムフ
    レームにおいて選択された、隣のタイムフレームからの
    故障伝搬先となるべき信号線を表すDフロンティアであ
    ることを特徴とする請求項12記載の検査系列生成装
    置。
  14. 【請求項14】 前記所定のタイムフレームは、最初の
    タイムフレームであることを特徴とする請求項13記載
    の検査系列生成装置。
  15. 【請求項15】 前記禁止情報は、所定のタイムフレー
    ムにおける伝搬経路を表すDフロンティアと目標PPO
    との組であることを特徴とする請求項12記載の検査系
    列生成装置。
  16. 【請求項16】 前記禁止情報は、故障伝搬に失敗した
    タイムフレームの1つ前に処理したタイムフレームにお
    ける伝搬経路を表すDフロンティアと目標PPOとの組
    であることを特徴とする請求項12記載の検査系列生成
    装置。
  17. 【請求項17】 被検査回路である順序回路において、
    初期状態からある縮退故障に対する故障伝搬処理の終了
    時の状態まで状態を遷移させるため、順序回路の入力ピ
    ンに時系列的に与えるべき入力信号を求める状態初期化
    処理を行い、当該故障を検査する系列を生成する検査系
    列を検査系列生成装置であって、 順序回路において、その時の状態を正当化するように順
    序回路の記憶素子の状態と外部入力ピンに与える入力信
    号とを割り当て、 その処理を故障伝搬処理が終わったときにおける順序回
    路の状態から順序回路の初期状態を得るべく実行する正
    当化手段と、 前記手段において割り当てた順序回路の状態が、故障伝
    搬処理終了時の状態、または既に一度割り当てられた状
    態と一致しているかどうかを判定する一致検出手段と、 一致していると判定された場合に、一致した状態と外部
    入力ピンに与える入力信号との割り当てを取りやめて、
    その状態を避けて新たに正当化手段を実行する割り当て
    制御手段とを備えたことを特徴とする検査系列生成装
    置。
  18. 【請求項18】 前記割当制御手段は、故障伝搬処理が
    終了した時点の状態から新たに正当化手段を実行するこ
    とを特徴とする請求項17記載の検査系列生成装置。
  19. 【請求項19】 前記割当制御手段は、一致した状態の
    1つ前の状態から新たに正当化手段を実行することを特
    徴とする請求項17記載の検査系列生成装置。
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