JPH06115140A - ラインサーマルプリンタ - Google Patents

ラインサーマルプリンタ

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Publication number
JPH06115140A
JPH06115140A JP5028927A JP2892793A JPH06115140A JP H06115140 A JPH06115140 A JP H06115140A JP 5028927 A JP5028927 A JP 5028927A JP 2892793 A JP2892793 A JP 2892793A JP H06115140 A JPH06115140 A JP H06115140A
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JP
Japan
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data
line
gradation
thermal head
strobe signal
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP5028927A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Inoue
弘之 井上
Noboru Otaki
登 大瀧
Kazuyoshi Yoshida
一義 吉田
Hideichiro Ogata
秀一郎 尾形
Yuji Machida
裕司 町田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP5028927A priority Critical patent/JPH06115140A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】濃度階調表現を行うための制御回路を簡素化
し、ストローブ信号をわずかな回数出力するだけで複数
の濃度階調表現を行う。 【構成】複数個のビットデータから成る階調データが形
成され、該階調データの各ビットデータごとに重み付け
が与えられる。そして、同等の重み付けが与えられたビ
ットデータごとにラインデータが形成される。該ライン
データはサーマルヘッド11に転送される。前記重み付
けに対応するパルス幅のストローブ信号が発生させら
れ、該ストローブ信号に対応して印加エネルギが発生
し、印刷が行われる。また、前記階調データによる濃度
階調を、各濃度階調に対応してあらかじめ設定された補
正値によって変更する補正手段を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ラインサーマルプリン
タに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ラインサーマルプリンタにおいて
は、多数の発熱抵抗素子を一列に配列して形成され、該
発熱抵抗素子を選択的に通電して印刷を行うようになっ
ている。図2は従来のラインサーマルプリンタの断面を
示す概略図である。
【0003】図において、11は多数の発熱抵抗素子を
一列に配列して形成されたライン式のサーマルヘッド、
12は該サーマルヘッド11に対向して配設されたプラ
テン、13はサーマルヘッド11とプラテン12の間に
給紙される用紙、14はインクリボン、15は用紙13
のロールである。前記プラテン12は、図示しないモー
タによって回転させられ、用紙13を送る。この時、イ
ンクリボン14も同時に送られ、前記用紙13とインク
リボン14を挟んだ状態でサーマルヘッド11の発熱抵
抗素子が選択的に通電され、用紙13にドット構成から
成る文字、図形等の印刷を行う。なお、インクリボン1
4を使用せず直接感熱記録紙に印刷を行うこともでき
る。
【0004】図3は従来のラインサーマルプリンタを動
作させるための回路ブロック図である。図において、2
1はマイクロプロセッサ、リードオンリメモリ(RO
M)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、タイマ等で
構成される制御部、22は図示しない外部装置から印刷
データを入力するためのインタフェース(I/F)線、
23はサーマルヘッド11、モータ24等を制御するた
めのI/Oポートであり、前記制御部21と共通バス2
5で接続されている。
【0005】前記モータ24は、前記I/Oポート23
に接続されたモータドライバ回路26によって駆動され
る。図4は従来のサーマルヘッドの構成を示す回路図で
ある。図において、27はシフトレジスタ回路(SR)
であり、クロック(CLOCK)と同期して、1ライン
分のデータ(DATA)信号がシリアルに入力され転送
されて格納される。28はラッチ回路(LT)であり、
ラッチ(LATCH)信号としてパルスが入力されるこ
とによって前記シフトレジスタ回路27に格納されたデ
ータ信号を取り込む。
【0006】また、r(r1 ,r2 ,…,rm )はm個
の発熱抵抗素子であり、n個のブロックに分割されてい
て、mドットを構成する。そして、前記ラッチ回路28
の出力データと各ストローブ(STB1〜STBn)信
号を演算回路29で演算し、その結果によって前記発熱
抵抗素子rを通電し発熱させるようになっている。な
お、Vhは電源である。
【0007】次に、前記構成のラインサーマルプリンタ
の動作について説明する。図5は従来のラインサーマル
プリンタのタイムチャート、図6は従来のラインサーマ
ルプリンタにおいて濃度階調表現を行うための制御回路
図、図7はサーマルヘッドへの印加エネルギと画像濃度
の関係図、図8は従来のラインサーマルプリンタにおけ
る動作を示すフローチャートである。
【0008】図5において、前記モータ24(図3)を
駆動すると(i−1)ラインからiラインへ用紙13
(図2)が送られ、iラインの印刷が開始されると、ク
ロックと同期してデータ信号がシフトレジスタ回路27
(図4)に入力されて転送されて格納される。そして、
前記シフトレジスタ回路27に1ライン分のデータ信号
が格納されると、ラッチ回路28にパルスが入力され
る。
【0009】次に、各ストローブ信号が時分割で順次送
られ、一定のパルス幅で出力(オン)される。以上の動
作で1ライン分の印刷が終了し、以下連続して同様の動
作が行われ、文字、図形等の印刷が行われる。ここで、
ラインサーマルプリンタを使用してカラー印刷を行う場
合、昇華型熱転写プリンタが使用されるが、該昇華型熱
転写プリンタにおける濃度階調表現方法について説明す
る。
【0010】前記昇華型熱転写プリンタにおいては、画
像濃度(OD)をサーマルヘッド11への印加エネル
ギ、つまりストローブ信号のパルス幅を変えることによ
ってコントロールしている。すなわち、昇華型熱転写プ
リンタの場合、1ドットにおける1色の濃度階調は8ビ
ットデータを使用することによって256段階の階調レ
ベルで表現することができる。したがって、3色を重ね
合わせた場合、256×256×256=約1670万
色の色表現が可能になる。
【0011】図6において、32は1ドットについて8
ビットの階調データをラインデータとして1ライン分蓄
えておくためのラインバッファ、33は該ラインバッフ
ァ32への階調データの書込み及び読出しを行うための
アドレスカウンタ、34は各ドットごとの256段階の
階調データと、階調カウンタ36がカウントする階調カ
ウント値を比較するコンパレータ、37は階調データに
対応したパルス幅のストローブ信号が格納されているリ
ードオンリメモリ、38はセットされた階調データに対
応するパルス幅のストローブ信号を出力するためのカウ
ンタである。
【0012】前記構成の制御回路において、転送されて
きた1ライン分の印刷データはアドレスカウンタ33が
出力するアドレスに同期してラインバッファ32に書き
込まれる。この時、印刷データは1バイトで1ドットの
階調データを表している。次に、ラインバッファ32に
書き込まれた印刷データは先頭のアドレスから1バイト
ごとにコンパレータ34に対して出力され、各ドットご
とに階調データと階調カウンタ36の階調カウント値を
比較する。そして、階調データが階調カウント値より大
きいドットについては“1”(印刷)を、小さいドット
については“0”(非印刷)をデータ信号としてサーマ
ルヘッド11のシフトレジスタ回路27(図4)に対し
て出力する。これにより、前記階調カウント値に対応す
る階調レベルで印刷が行われる。
【0013】前記動作を1ライン分行った後、階調カウ
ント値を1だけカウントアップする。そして、前の階調
カウント値の場合と同じように各ドットごとに階調デー
タと階調カウント値を比較して、階調カウント値に対応
した“1”,“0”をデータ信号としてサーマルヘッド
11のシフトレジスタ回路27に対して出力する。この
ように、順次、階調カウント値を1から256までカウ
ントアップし、階調レベル1(一番淡いレベル)から階
調レベル256(一番濃いレベル)までの印刷を行う。
さらに、リードオンリメモリ37から各階調レベル1〜
256に対応したストローブ信号のパルス幅を示すデー
タを読み出し、該データをカウンタ38にセットして、
各階調レベル1〜256に対応したパルス幅を有するス
トローブ信号を256回に分けてサーマルヘッド11に
対して出力する。
【0014】ところで、前記コンパレータ34におい
て、階調データを階調レベル1に対応する階調カウント
値と比較して得られたデータ信号は、図6に示すデータ
(DATA)線を介してサーマルヘッド11に対して出
力される。そして、ラッチ信号がサーマルヘッド11に
対して出力されると、階調レベル1に対応したパルス幅
1 のストローブ信号が出力されて印刷が行われる。
【0015】続いて、階調データを階調レベル2に対応
する階調カウント値と比較して得られたデータ信号をサ
ーマルヘッド11に対して出力する。例えば、あるドッ
トの階調データが示す階調レベルが2であるとすると、
そのドットについては図5に示すようにパルス幅P1
パルス幅P2 の2個のストローブ信号によって印刷が行
われることになる。このようにして、1ラインの各ドッ
トごとに階調データを256個の階調カウント値と毎回
比較し、各ドットの階調データが示す階調レベルの数だ
けのストローブ信号によって印刷を行い、濃度階調表現
を行うようにしている。
【0016】図7において、サーマルヘッド11(図
6)に印加しても印刷が行われない印加エネルギに対応
するパルス幅P1 を基準値とし、各画像濃度OD1,O
D2,…を得るために必要な印加エネルギの差に対応す
るパルス幅を順にP2 ,P3 ,P4 ,…,P256 とす
る。そして、各パルス幅P1 ,P2 ,…,P256 は前記
リードオンリメモリ37にあらかじめ格納される。 ステップS1 アドレスカウンタ33、階調カウンタ3
6及びカウンタ38を初期設定する。 ステップS2 階調カウンタ36に階調レベルの数をセ
ットする。 ステップS3 アドレスカウンタ33に1ライン分のド
ット数をセットする。 ステップS4 階調カウント値が階調データ以下である
か否かを判断する。階調カウント値が階調データ以下の
場合はステップS5に、階調カウント値が階調データよ
り大きい場合はステップS6に進む。 ステップS5 サーマルヘッド11のシフトレジスタ回
路27(図4)にデータ信号として“1”を出力する。 ステップS6 サーマルヘッド11のシフトレジスタ回
路27にデータ信号として“0”を出力する。 ステップS7 前記動作を1ドット分行った後、アドレ
スカウンタ33のカウント値を1だけカウントアップす
る。 ステップS8 1ライン分のドット数だけカウントが終
了したか否かを判断する。終了している場合はステップ
S9に進み、終了していない場合はステップS3に戻
る。 ステップS9 印刷動作を行い、階調カウンタ36の階
調カウント値を1だけカウントアップして階調レベルを
2にする。 ステップS10 階調カウント値が257か否かを判断
する。階調カウント値が257の場合はステップS11
に進み、257でない場合はステップS2に戻る。 ステップS11 図示しないラインカウンタのカウント
値が1ページ分の印刷の終了を示すものか否かを判断す
る。1ページ分の印刷の終了を示すものである場合はス
テップS13に、そうでない場合はステップS12に進
む。 ステップS12 階調カウンタ36をリセットし、ステ
ップS2〜S11の動作を繰り返して次のラインの印刷
を行う。 ステップS13 次の色の印刷を行う。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のラインサーマルプリンタにおいては、濃度階調表現
を行うための制御回路が複数になり、制御回路を制御す
るためのファームウェアも複雑になってしまう。また、
256段階の濃度階調表現を行うために、1ラインにつ
いてラインバッファ32に格納された階調データを25
5回転送する必要がある。したがって、1ラインの印刷
を行うのに非常に長い時間がかかってしまう。
【0018】例えば、300DPIの密度のA4サイズ
用のサーマルヘッド11の場合、2560個の発熱抵抗
素子rで構成され、データ転送速度を5〔MHZ 〕(1
ドット当たり200〔ns〕)とすると、1階調当たり
の転送時間は、 200〔ns〕×2560=512〔μs〕 となる。これを255回繰り返すと、 255×512〔μs〕=130.6〔ms〕 となる。
【0019】そして、A4サイズの用紙の1ページが3
000ラインであるとすると、1色当たり392秒、3
色で1176秒かかってしまい、実用的ではない。そこ
で、サーマルヘッド11のシフトレジスタ回路27への
データ信号をグループ化して入力することによって高速
化を図ることが考えられるが濃度階調表現を行うための
制御回路も複数個必要となり、回路が複雑になるだけで
なくラインサーマルプリンタのコストも高くなってしま
う。
【0020】本発明は、前記従来のラインサーマルプリ
ンタの問題点を解決して、濃度階調を表現するための制
御回路を簡素化し、ストローブ信号をわずかな回数出力
するだけで複数の濃度階調表現を行うことができ、余っ
た時間をデータ転送などの他の処理に使用することがで
きるとともに、膨大な量のラインデータをサーマルヘッ
ドに転送する必要がなく、データ線の数を少なくするこ
とができるラインサーマルプリンタを提供することを目
的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明のラ
インサーマルプリンタにおいては、複数個のビットデー
タから成り、各ビットデータごとに重み付けが与えられ
た階調データを形成する手段と、該階調データを格納す
るメモリが設けられ、各ビットデータごとに重み付けが
与えられた階調データが前記メモリから同等の重み付け
が与えられたビットデータごとに読み出され、該ビット
データに基づいてラインデータが形成される。
【0022】該ラインデータはサーマルヘッドに転送さ
れ、また、前記重み付けに対応するパルス幅のストロー
ブ信号が発生させられる。前記サーマルヘッドにおいて
は、前記ストローブ信号に対応して印加エネルギが発生
させられる。また、前記階調データによる濃度階調を、
各濃度階調に対応してあらかじめ設定された補正値によ
って変更する補正手段を有することができる。
【0023】次に、第2の発明のサーマルプリンタにお
いては、複数個のビットデータから成り、各ビットデー
タごとに重み付けが与えられた階調データを形成する手
段と、該階調データを1ライン分格納するラインバッフ
ァが設けられる。該ラインバッファのラインデータは各
重み付けごとにサーマルヘッドに転送され、また、前記
重み付けに対応するパルス幅のストローブ信号が発生さ
せられる。前記サーマルヘッドにおいては、前記ストロ
ーブ信号に対応して印加エネルギが発生させられる。
【0024】また、履歴補正メモリが設けられ、前記ラ
インバッファの前のラインのラインデータと、次のライ
ンのラインデータが入力される。そして、両データによ
って次のラインのラインデータが履歴補正される。次
に、第3の発明のサーマルプリンタにおいては、粗階調
のパルス幅を有する複数個の連続するストローブ信号、
及び微階調のパルス幅を有する複数個の連続するストロ
ーブ信号を発生する手段が設けられる。
【0025】そして、階調データは、前記ストローブ信
号に対応する複数個のビットデータから成るとともに、
連続するストローブ信号によって発熱素子を通電する。
また、前記階調データを格納するためにメモリが設けら
れ、各階調データにおける同じ順位のビットデータが前
記メモリから各順位ごとに読み出され、該ビットデータ
に基づいてラインデータが形成される。
【0026】該ラインデータはサーマルヘッドに転送さ
れ、該サーマルヘッドにおいては、前記ストローブ信号
に対応して発熱素子を通電する。
【0027】
【作用】本発明によれば、前記のように、サーマルプリ
ンタにおいては、複数個のビットデータから成る階調デ
ータが形成され、該階調データの各ビットデータごとに
重み付けが与えられる。そして、該階調データを格納す
るメモリが設けられ、各ビットデータごとに重み付けが
与えられた階調データが前記メモリから同等の重み付け
が与えられたビットデータごとに読み出され、該ビット
データに基づいてラインデータが形成される。
【0028】該ラインデータはサーマルヘッドに転送さ
れ、また、前記重み付けに対応するパルス幅のストロー
ブ信号が発生させられる。前記サーマルヘッドにおいて
は、前記ストローブ信号に対応して印加エネルギが発生
させられ、該印加エネルギに対応するドットが形成され
て印刷が行われる。また、前記階調データによる濃度階
調を、各濃度階調に対応してあらかじめ設定された補正
値によって変更する補正手段を有する。したがって、補
正された階調データによって形成されたラインデータが
サーマルヘッドに転送される。
【0029】次に、第2の発明のサーマルプリンタにお
いては、複数個のビットデータから成る階調データが形
成され、該階調データの各ビットデータごとに重み付け
が与えられる。そして、該階調データを1ライン分格納
するラインバッファが設けられる。該ラインバッファの
ラインデータは各重み付けごとにサーマルヘッドに転送
され、また、前記重み付けに対応するパルス幅のストロ
ーブ信号が発生させられる。前記サーマルヘッドにおい
ては、前記ストローブ信号に対応して印加エネルギが発
生させられ、該印加エネルギに対応するドットが形成さ
れて印刷が行われる。
【0030】また、履歴補正メモリが設けられ、前記ラ
インバッファの前のラインのラインデータと、次のライ
ンのラインデータが入力される。そして、前記履歴補正
メモリには、あらかじめ設定された補正値が格納されて
いて、該補正値と前のラインのラインデータに基づいて
次のラインのラインデータが履歴補正される。次に、第
3の発明のサーマルプリンタにおいては、粗階調のパル
ス幅を有する複数個の連続するストローブ信号、及び微
階調のパルス幅を有する複数個の連続するストローブ信
号を発生する手段が設けられる。
【0031】そして、階調データは、前記ストローブ信
号に対応する複数個のビットデータから成るとともに、
連続するストローブ信号によって発熱素子を通電する。
また、前記階調データを格納するためにメモリが設けら
れ、各階調データにおける同じ順位のビットデータが前
記メモリから各順位ごとに読み出され、該ビットデータ
に基づいてラインデータが形成される。
【0032】該ラインデータはサーマルヘッドに転送さ
れ、該サーマルヘッドにおいては、前記ストローブ信号
に対応して発熱素子を通電する。したがって、発熱素子
を通電するストローブ信号の数を、例えば、印刷を開始
するための同期信号である信号の中央から両側に桁(け
た)上がりをしながら増加させられる。
【0033】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。図1は本発明の第1の実施例を
示すラインサーマルプリンタのブロック図である。図に
おいて、51は数値演算、命令の解読、実行などを行う
制御部、52はプログラムを格納するリードオンリメモ
リ、53は図示しないホストコンピュータから印刷デー
タとして送信された階調データや、初めから組み込まれ
ていた階調データや補正後の階調データを格納するため
のメモリである。54は印刷される画像をより自然に近
づけるための補正データが格納された補正用メモリであ
り、制御部51はメモリ53に格納されている階調デー
タを読み出し、前記補正データによって補正し、サーマ
ルヘッド11のコントローラ55に対して出力する。5
7は用紙モータ58、リボンモータ59及びヘッドモー
タ60を制御するためのモータドライバである。また、
61はリボンマークセンサ、62は用紙トップ検出セン
サ、63は制御部51がリボンマークセンサ61と用紙
トップ検出センサ62の値を読み取るためのI/Oポー
トである。
【0034】図9は本発明のラインサーマルプリンタの
概略図である。図において、11は多数の発熱素子とし
ての発熱抵抗素子r(図4参照)を一列に配列して構成
されたライン式のサーマルヘッド、12は該サーマルヘ
ッド11に対向して配設されたプラテンであり、用紙モ
ータ58(図1)によって回転させられる。13はサー
マルヘッド11とプラテン12の間に給紙される用紙で
ある。64は3色のインクが面順次に塗布されたインク
リボンであり、各色ごとにカラーマークが付与されてい
てリボンマークセンサ61によって検出することができ
る。65aはインクリボン64の供給側ロール、65b
はインクリボン64の巻取側ロールであり、該巻取側ロ
ール65bにリボンモータ59が連結されており、イン
クリボン64の巻取りが可能になっている。66は用紙
13の有無を検出するための用紙センサである。
【0035】前記サーマルヘッド11は、ヘッドモータ
60によってアップ位置(実線)とダウン位置(破線)
を採ることができる。アップ位置ではプラテン12とサ
ーマルヘッド11の間に用紙13とインクリボン64を
一定の圧力で押圧する。次に、前記構成のラインサーマ
ルプリンタの動作について説明する。まず、リボンモー
タ59を駆動して前記巻取側ロール65bを回転させ、
リボンマークセンサ61がイエローのカラーマークを検
出するまでインクリボン64を巻き取り、イエローの頭
出しを行う。次に、ヘッドモータ60を駆動してアップ
位置にサーマルヘッド11を移動させる。ここで、印刷
を起動し、後述するように1ライン分のデータの印刷を
行う。そして、用紙モータ58及びリボンモータ59を
1ステップだけ駆動し、巻取側ロール65bを矢印A方
向に回転させ、用紙13を矢印B方向に搬送し、印刷開
始位置にセットする。
【0036】このようにして、1ページ分の印刷が終了
すると、次の色の印刷を行うために用紙13のバックフ
ィードを行う。そのため、サーマルヘッド11はダウン
位置に移動させられる。続いて、用紙モータ58を駆動
してプラテン12を矢印C方向に回転させ、用紙13を
印刷開始位置まで戻す。続いて、次の色であるマゼンタ
の頭出しを行い、イエローの動作と同じ処理によってマ
ゼンタの印刷を行う。そして、同様にシアンの印刷を行
った後用紙13を排出することによって1枚のカラー印
刷が終了する。
【0037】図10は本発明のラインサーマルプリンタ
の動作を示すフローチャートである。 ステップS20 イニシャル動作としてサーマルヘッド
11(図1)をアップ位置に移動し、イエローの頭出し
を行う。 ステップS21 印刷が起動されるのを待機する。 ステップS22 用紙13のホッピングを行う。 ステップS23 用紙13を印刷開始位置にセットす
る。 ステップS24 1ライン分の印刷を行う。 ステップS25 規定ライン数だけカウントされたか否
かを判断し、カウントされた場合はステップS26に進
み、カウントされない場合はステップS24に戻る。 ステップS26 イエロー、マゼンタ及びシアンの3色
の印刷が終了したか否かを判断する。3色の印刷が終了
した場合はステップS31に、終了していない場合はス
テップS27に進む。 ステップS27 サーマルヘッド11をダウン位置に移
動する。 ステップS28 用紙13のバックフィードを行う。 ステップS29 次の色の頭出しを行う。 ステップS30 用紙13を印刷開始位置にセットし
て、ステップS24に戻る。 ステップS31 サーマルヘッド11をダウン位置に移
動する。 ステップS32 用紙13を排出し、ステップS21に
戻る。
【0038】次に、印刷動作について説明する。まず、
メモリ53における階調データの格納形態について説明
する。図11は本発明の第1の実施例における印刷エリ
アを示す図、図12は本発明の第1の実施例における印
刷エリアの拡大図、図13は本発明の第1の実施例にお
けるメモリ内の階調データの説明図である。
【0039】本実施例において使用されるラインサーマ
ルプリンタはA4サイズ用のページプリンタであり、そ
の印刷エリアは、メモリ53(図1)に形成され、図1
1に示すように横が主走査方向であるヘッドサイズの2
560ドットであり、縦が3000ドット(ライン)で
ある。1ドットの階調データは1バイトで構成される。
そして、図12に示すように、1バイトデータは各ビッ
トデータk7〜k0ごとに異なる重み付けすなわちウェ
イトK7〜K0が与えられ、8個のビットデータk7〜
k0の組合せで256段階の階調レベルによる濃度階調
表現を行うことができるようになっている。例えば、ウ
ェイトをK0=1,K1=2,K2=4,K3=8,K
4=16,K5=32,K6=64,K7=128と
し、ウェイトK7〜K0を選択することによって各ドッ
トの階調データが与えられる。
【0040】ところで、昇華型熱転写プリンタに8個の
ビットデータk7〜k0をそのまま1バイトデータとし
て連続してサーマルヘッド11に転送しても印刷を行う
ことができない。そこで、前記ビットデータk7〜k0
を印刷可能なデータ形式に変換した1バイトデータをメ
モリ53に格納しておく。この変換は昇華型熱転写プリ
ンタの能力に応じて制御部51が行うか、図示しないホ
ストコンピュータが行う。いずれにしても、サーマルヘ
ッド11に転送される直前のデータ形式は次のようにな
っている。
【0041】すなわち、図13において、印刷先端位置
の第1ドットから第8ドットについて同一ウェイトK7
を有する最上位(MSB)のビットデータk7を第1ド
ットから順に8ドット分取り出し、ビットデータb7,
b6,b5,…,b0から成る1バイトデータを形成
し、それをメモリ53の先頭のアドレス0000Hに書
き込む。次に、第9ドットから第16ドットまでの8ド
ット分のビットデータk7を取り出して同様に1バイト
データを形成し、アドレス0001Hに書き込み、順に
第1ラインのビットデータk7をアドレス013FH
(320バイト分)まで書き込む。そして、アドレス0
140Hからは同様にして第1ラインのビットデータk
6について同様に書き込む。このように、各ラインにお
ける最上位から最下位(LSB)の8個のビットデータ
k7〜k0をそれぞれ1バイトデータとして書き込む。
【0042】このようにして、1ページ分かつ1色分の
階調データがメモリ53に格納される。そして、昇華型
熱転写プリンタではイエロー、マゼンタ及びシアンの3
色を重ね合わせることによって印刷が行われるため、メ
モリ53はこのほかにも2色分の階調データを格納す
る。次に、本発明の第1の実施例のラインサーマルプリ
ンタにおける1ラインの印刷動作について説明する。
【0043】図14は本発明の第1の実施例における1
ラインの印刷動作を示すタイムチャート、図15は本発
明の第1の実施例における1ラインの印刷動作を示すフ
ローチャートである。図14の(a)は同期信号のタイ
ムチャート、(b)は該同期信号に対応する各信号のタ
イムチャートである。まず、制御部51(図1)はライ
ンデータ入力の同期信号である信号LSYNC1を出力
(オン)して第1ラインの各階調データの最上位のビッ
トデータk7から成るラインデータをサーマルヘッド1
1に対して、図示しないWCLK信号によって同期させ
ながら出力する。この時、メモリ53に格納されている
ラインデータが、その先頭から順にシーケンシャルに出
力される。この時のラインデータは、図13におけるア
ドレス0000H〜013FHから出力される。
【0044】ここで、前記メモリ53は、必ずしもライ
ンサーマルプリンタの内部に配設する必要はなく、外部
に配設する場合はインタフェース線を介して信号LSY
NC1を外部に出力してラインデータを取り込み、サー
マルヘッド11に転送する。また、内部に配設する場合
はコントローラ55に対して信号LSYNC1を出力し
て内部のメモリ53からラインデータを読み込み、サー
マルヘッド11に転送する。
【0045】次に、転送したラインデータをサーマルヘ
ッド11のラッチ回路28(図4参照)にラッチさせ
る。そして、第1ライン上に1回目のプリント命令によ
ってビットデータk7に対応するパルス幅P7 のストロ
ーブ信号をコントローラ55がサーマルヘッド11に対
して出力する。図4に示す回路図によってサーマルヘッ
ド11は第1ラインの最上位のビットデータk7のオン
・オフによって選択的に発熱抵抗素子rの通電・非通電
を操作することができる。
【0046】最上位のビットデータk7の印刷が終了す
ると、制御部51は信号LSYNC2を出力し、最上位
のビットデータk7と同様に、メモリ53のアドレス0
140H〜027FHの上位から2番目のビットデータ
k6から成るラインデータをサーマルヘッド11に転送
し、それをラッチして同一ライン上に2回目のプリント
命令によって上位から2番目のビットデータk6に対応
するパルス幅P6 のストローブ信号をコントローラ55
がサーマルヘッド11に対して出力し、印刷を行う。
【0047】以下同様にして、最下位のビットデータk
0に対応するパルス幅P0 のストローブ信号が出力され
るまで、同一ライン上に8回の印刷を行い、1ライン分
の印刷を終了する。そして、用紙モータ58を1ライン
分回転させて次のラインの印刷を行う。このように各ラ
インにおいて、8種類の重み付けが与えられたパルス幅
7 〜P0 のストローブ信号を8回ずつ与えていき、1
色について1ページ分の印刷を終了し、次の色の印刷を
開始するための同期信号である信号FSYNCを再度出
力することによってマゼンタ及びシアンについても同様
に印刷を行う。 ステップS33 ラインデータ入力の同期信号である信
号LSYNC1を出力する。 ステップS34 第1ラインのビットデータk7から成
るラインデータをサーマルヘッド11に転送する。 ステップS35 ラッチ信号LATCHを出力して転送
されたラインデータをラッチ回路28にラッチする。 ステップS36 第1ラインにおける1回目のプリント
命令でビットデータk7に対応するパルス幅P7 のスト
ローブ信号をコントローラ55がサーマルヘッド11に
対して出力する。 ステップS37 信号LSYNC2を出力する。 ステップS38 第1ラインのビットデータk6から成
るラインデータをサーマルヘッド11に転送する。 ステップS39 ラッチ信号LATCHを出力して転送
されたラインデータをラッチ回路28にラッチする。 ステップS40 第1ラインにおける2回目のプリント
命令でビットデータk6に対応するパルス幅P6 のスト
ローブ信号をコントローラ55がサーマルヘッド11に
対して出力する。
【0048】以下同様にして、同一ライン上に8回の印
刷を行い、ステップS41に進む。 ステップS41 最下位のビットデータk0に対応した
パルス幅P0 のストローブ信号を出力して1ライン分の
印刷を終了する。図16は本発明の第1の実施例におけ
るストローブ信号とデータ信号の関係図である。図の
(a)は発熱抵抗素子rの駆動部分の詳細図、(b)は
ストローブ信号とデータ信号のタイムチャートである。
【0049】図においては、1ドットに着目して、後述
するように既に補正済みの階調データ5BHを例に挙げ
て説明する。前記階調データ5BHをバイナリーで表す
と01011011Bであり、最上位のビットデータか
ら順にビットデータb6,b4,b3,b1,b0がオ
ンになる。そこで、重み付けされたパルス幅P6
4 ,P3 ,P1 ,P0 のストローブ信号によって発熱
抵抗素子r(図4参照)が通電され印刷が行われる。各
ストローブ信号が出力されていない(オフ)間は次の上
位のビットデータから成るラインデータが転送される。
例えば、最上位のビットデータk7の印刷が終了した
後、上位から2番目のビットデータk6の印刷が開始さ
れるまでにビットデータk6が転送される。そのほかに
も、この間に本実施例とは直接関係のない割込処理が行
われる。
【0050】前記サーマルヘッド11(図1)に転送さ
れたデータ信号は、サーマルヘッド11の内部のインバ
ータ回路70によってインバートされ、オア回路71に
対して出力される。一方、“0”でアクティブとなるス
トローブ信号もオア回路71に対して出力される。こう
して、サーマルヘッド11へのストローブ信号が
“0”、データ信号が“1”のとき、オア回路71の出
力が“0”となり発熱抵抗素子rが通電されて印刷が行
われる。例として挙げた階調データ5BHではパルス幅
6 ,P4 ,P3 ,P1 ,P0 のストローブ信号によっ
て発熱抵抗素子rが通電され、その合計時間だけ印加エ
ネルギが発生させられる。
【0051】このようにすることによって、濃度階調表
現を行うための制御回路を簡素化することができるだけ
でなく、256段階の濃度階調表現を行うのに8回出力
するだけでよく、余った時間をデータ転送などの他の処
理に使用することができる。また、膨大な量のラインデ
ータをサーマルヘッド11に転送する必要がないため、
データ線の数を少なくすることができる。
【0052】ところで、本実施例においては、図16の
タイムチャートで示すように8種類の重み付けが与えら
れたパルス幅P7 〜P0 のストローブ信号を組み合わせ
ることによって256段階の階調レベルの濃度階調表現
を行うため、濃度階調によって組み合わせられるストロ
ーブ信号のパルス数が異なってくる。このため、濃度階
調が桁上がり、又は桁下がりをする場合に組み合わせら
れるパルス数が急激に変化し、ストローブ信号が出力さ
れていない時間が異なり、組み合わせられるパルス数が
少ないとサーマルヘッド11が冷えて画像濃度が低くな
る。例えば、極端な場合、濃度階調127(7FH)と
濃度階調128(80H)の間では階調数で1異なるの
みであるが、組み合わせられるパルス数は濃度階調12
7の場合は7個(ビットデータk6〜k0がオン)であ
るのに対して濃度階調128の場合は1個(ビットデー
タk7のみがオン)である。
【0053】したがって、濃度階調127の場合、7個
のパルスのパルス幅P6 〜P0 のそれぞれの間にストロ
ーブ信号が出力されていない箇所が6箇所形成され、7
個のパルスのパルス幅P6 〜P0 のすべてを合計した時
間だけ印刷を行った場合よりも画像濃度が低くなる。こ
のため、濃度階調127と濃度階調128の間では画像
濃度に段差が現れてくる。
【0054】このような階調データをそのまま使用して
印刷を行うと、ラインサーマルプリンタで実際に印刷さ
れる画像は自然なものと異なってしまう。そこで、実際
に印刷される画像を自然なものに近づけるために補正値
によって各ドットの階調データの補正を行う。図17は
濃度階調と画像濃度の関係図である。
【0055】図において、横軸は階調データによって得
られる濃度階調を、縦軸は画像濃度を示している。この
場合、既に実験において確認されているサーマルヘッド
11(図1)に与えられた濃度階調と画像濃度の関係を
グラフ化している。また、線e1 はストローブ信号の1
個のパルスによってサーマルヘッド11に印加エネルギ
を与えた場合の理想曲線を示し、線e2 は8種類の重み
付けが与えられたパルス幅P7 〜P0 を有するストロー
ブ信号を使用して実際に8回重ね打ちすることによって
印刷を行った場合の実印刷曲線である。そして、Lは理
想曲線e1 上においてほぼリニアな関係を示す範囲であ
る。
【0056】ここで、補正前に設定された濃度階調が2
56段階の濃度階調のうちのC1 であると、理想曲線e
1 上において得られる画像濃度はOD2 であるが、実際
の画像濃度は実印刷曲線e2 上のOD1 になってしま
う。そこで、理想曲線e1 上において得られる画像濃度
OD2 と同等の画像濃度を実印刷曲線e2 上で得ること
ができる濃度階調C2 を求め、濃度階調C1 ,C2 の差 Δc=C2 −C1 を計算し、これを階調データの補正値とする。
【0057】該補正値Δcは8回重ね打ちすることによ
って印刷を行う場合の各ドットの階調データごと、及び
各色ごとに求められ、補正用メモリ54にあらかじめ格
納される。そして、各ドットの階調データに対応した補
正値Δcが補正用メモリ54から読み出され、補正前の
階調データに加算され、前述したような形態でメモリ5
3に書き込まれる。
【0058】また、制御部51は、印刷データを図示し
ないホストコンピュータから受け取ると、補正用メモリ
54に格納された補正値Δcを読み出し、階調データの
補正を行い、補正後の階調データをメモリ53に書き込
む。既にホストコンピュータにおいて補正が終了した印
刷データを受け取った場合には、そのままメモリ53に
格納することもできる。これはラインサーマルプリンタ
の能力による。
【0059】前記補正値Δcはラインサーマルプリンタ
のユーザの好みに応じて変更することができる。すなわ
ち、ユーザは実際に印刷された画像を見て、各色の濃度
階調を任意に変化させることができる。その場合、補正
用メモリ54に格納されている補正値Δcを読み出して
直接変更する。変更した後の補正値Δcは図示しないオ
ペレーションパネルから入力することができる。
【0060】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。図18は本発明の第2の実施例におけるラインサ
ーマルプリンタにおいて濃度階調表現を行うための制御
回路図である。図において、11はサーマルヘッド、3
2は1ドットについて8ビットの階調データをラインデ
ータとして1ライン分蓄えておくためのラインバッフ
ァ、33は該ラインバッファ32への階調データの書込
み及び読出しを行うためのアドレスカウンタ、36は階
調カウント値をカウントする階調カウンタ、37は階調
データに対応したパルス幅のストローブ信号が格納され
ているリードオンリメモリ、38はセットされた階調デ
ータに対応したパルス幅のストローブ信号を出力するた
めのカウンタである。
【0061】また、75は履歴補正メモリであり、ライ
ンバッファ32に残っている前のラインのラインデータ
と外部から送られてくるラインデータが所定のアドレス
に入力され、次に印刷しようとするラインのラインデー
タに対しあらかじめ格納された補正値Δc(図17)と
前のラインのラインデータに基づいて覆歴補正を行う。
【0062】例えば、前のラインの印刷において通電さ
れた発熱抵抗素子r(図16)が、次のラインの印刷に
おいても通電される場合、前記発熱抵抗素子rは前のラ
インの印加エネルギによる余熱を有しているため、次の
ラインのラインデータを補正してストローブ信号のパル
ス幅を短くする。そのため、前記ラインバッファ32の
出力側と履歴補正メモリ75の入力側にラッチ回路76
が設けられ、該ラッチ回路76によって1ライン前のラ
インデータが読み出されることになる。
【0063】77は補正用メモリであり、前記補正値Δ
cが格納され、前記ラインバッファ32が出力したライ
ンデータを補正して実際に印刷される画像を自然なもの
に近づける。また、78はビットセレクト回路であり、
1ドットの階調データが8ビットデータで構成される場
合、各ビットデータk0,k1,…,k7のうちの一つ
が選択されてサーマルヘッド11に転送される。そし
て、ビットセレクト信号は階調カウンタ36から出力さ
れ、8ビットデータを選択するためのものであれば3ビ
ットで表される。
【0064】また、79は前記アドレスカウンタ33、
階調カウンタ36、カウンタ38のタイミングを制御す
るための制御ロジックである。次に、本発明の第2の実
施例の動作について説明する。図19は本発明の第2の
実施例を示すラインサーマルプリンタのタイムチャー
ト、図20は本発明の第2の実施例におけるラインバッ
ファに印刷データを入力する際のタイムチャートであ
る。
【0065】まず、用紙モータ58(図1)を(T−
1)ラインの印刷からTラインの印刷に移るために回転
させた後に、外部から印刷データを受信する。アドレス
カウンタ33によってアドレスを0番地から2560番
地まで変化させて1ライン分のラインデータをラインバ
ッファ32(図18)に書き込む。そして、j番地に印
刷データを書き込む場合、まず、ラインバッファ32の
1ライン前のラインデータを読み出して、ラッチ回路7
6に保持する。
【0066】したがって、履歴補正メモリ75のアドレ
スには、外部からのラインデータとラッチ回路76から
出力される1ライン前のラインデータが入力される。前
記履歴補正メモリ75においては、二つのラインデータ
の組合せによって履歴補正され、アドレスで指示された
ラインデータが履歴補正メモリ75から出力されて、ラ
インバッファ32に書き込まれる。この履歴補正は、外
部からラインバッファ32にラインデータを入力すると
きのみに行われる。
【0067】次に、印刷動作を行うため階調カウンタ3
6の階調カウント値を“7”にセットし、ラインバッフ
ァ32のラインデータをサーマルヘッド11に転送す
る。この時転送されるラインデータは、ビットセレクト
回路78によって選択されたビットデータであり、この
場合、ビットデータk7(図13)のみがサーマルヘッ
ド11に転送される。
【0068】そして、階調カウンタ36の階調カウント
値は順次デクリメントされて“0”になって、1ライン
分の印刷を終了する。この時、階調カウンタ36の階調
カウント値がリードオンリメモリ37のアドレスに入力
されると、指示されたアドレスのデータがアドレスカウ
ンタ38に設定される。そして、該データに従って、ア
ドレスカウンタ38からパルス幅P7 〜P0 のストロー
ブ信号が出力され、該ストローブ信号によってサーマル
ヘッド11が印刷動作を行う。
【0069】以上の印刷動作を階調カウンタ36の階調
カウント値が“7”から“0”になるまで8回繰り返
す。この8回の印刷動作において、ストローブ信号の各
パルス幅P7 〜P0 に、階調データの各ビットに対応し
た重み付けが与えられる。なお、本実施例においては、
履歴補正メモリ75及び補正用メモリ77としていずれ
もリードオンリメモリが使用されているが、これをラン
ダムアクセスメモリとすることもできる。
【0070】この場合、図示しないCPUによって、補
正値Δcの変更が可能になる。次に、本発明の第3の実
施例について説明する。図21は本発明の第3の実施例
を示すラインサーマルプリンタのブロック図である。図
において、51は数値演算、命令の解読、実行などを行
う制御部、52はプログラムを格納するリードオンリメ
モリ、53は図示しないホストコンピュータから印刷デ
ータとして送信された階調データや、初めから組み込ま
れていた階調データや補正後の階調データを格納するた
めのメモリである。前記制御部51はメモリ53に格納
されている階調データを読み出し、サーマルヘッド11
のコントローラ55に対して出力する。57は用紙モー
タ58、リボンモータ59及びヘッドモータ60を制御
するためのモータドライバである。また、61はリボン
マークセンサ、62は用紙トップ検出センサ、63は制
御部51がリボンマークセンサ61と用紙トップ検出セ
ンサ62の値を読み取るためのI/Oポートである。
【0071】この場合、メモリ53における階調データ
の格納形態が異なる。図22は本発明の第3の実施例に
おける印刷エリアの拡大図、図23は本発明の第3の実
施例におけるストローブ信号のタイムチャート、図24
は本発明の第3の実施例におけるメモリ内の階調データ
の説明図である。本実施例において使用されるラインサ
ーマルプリンタはA4サイズ用のページプリンタであ
り、その印刷エリアは、メモリ53(図21)に形成さ
れ、図11に示すように横が主走査方向であるヘッドサ
イズの2560ドットであり、縦が3000ドットであ
る。
【0072】1ドットの階調データは2バイトで構成さ
れているが、メモリ53の実装状態や濃度階調の必要性
によって更に多くのバイトで構成することも可能であ
る。そして、2バイトデータは16個のビットデータk
15〜k0の組合せで81段階の濃度階調表現を行うこ
とができるようになっている。この場合、前記ビットデ
ータk15〜k0を使用して、図23に示すようなスト
ローブ信号によって発熱抵抗素子r(図4参照)が通電
され印加エネルギを発生することができる。すなわち、
“0”でアクティブとなり、パルス幅PS (=PS0〜P
S7)を有する微階調のストローブ信号及びパルス幅PL
(=PL0〜PL7)を有する粗階調のストローブ信号によ
って最高16回重ね打ちすることによって1ラインの印
字を行う。そして、印加エネルギを発生するためのスト
ローブ信号は、印刷を開始するための同期信号である信
号FSYNCの中央から両側に桁上がりをしながら増加
し、パルス幅PS を有するものによって微階調印字部
が、パルス幅PL を有するものによって粗階調印字部が
形成される。
【0073】例えば、濃度階調が1の場合は前記ストロ
ーブ信号によって発熱抵抗素子rが通電されず、濃度階
調が2の場合はパルス幅PS0のストローブ信号によっ
て、濃度階調が3の場合はパルス幅PS0,PS1の2個の
ストローブ信号によって、濃度階調が4の場合はパルス
幅PS0〜PS2の3個のストローブ信号によって、濃度階
調が9の場合はパルス幅PS0〜PS7の8個のストローブ
信号によって発熱抵抗素子rが通電される。
【0074】そして、濃度階調が10の場合は桁上がり
が行われてパルス幅PL0のストローブ信号によって、濃
度階調が11の場合はパルス幅PL0,PS0の2個のスト
ローブ信号によって発熱抵抗素子rが通電される。この
ように、微階調印字部のストローブ信号が8個になるた
びに桁上がりが行われ、粗階調印字部のストローブ信号
の数が一つずつ増加させられる。
【0075】したがって、濃度階調が81の場合はパル
ス幅PL0〜PL7の8個のストローブ信号が利用される。
なお、必要に応じて各パルス幅PS0〜PS7,PL0〜PL7
を補正することもできる。このように、最高でパルス幅
S0〜PS7,PL0〜PL7の16個のストローブ信号によ
って発熱抵抗素子rが通電されるが、各ストローブ信号
によって発熱抵抗素子rが通電されるか否かは前記ビッ
トデータk15〜k0の値で決まる。すなわち、ビット
データk0〜k7のそれぞれがパルスPS0〜PS7に対応
しており、“0”である場合は発熱抵抗素子rが通電さ
れず、“1”である場合は発熱抵抗素子rが通電され
る。また、ビットデータk8〜k15のそれぞれがパル
ス幅P L0〜PL7に対応しており、“0”である場合は発
熱抵抗素子rが通電されず、“1”である場合は発熱抵
抗素子rが通電される。
【0076】ところで、昇華型熱転写プリンタに16個
のビットデータk15〜k0をそのまま2バイトデータ
として連続してサーマルヘッド11に転送しても、印刷
を行うことができない。そこで、前記ビットデータk1
5〜k0を印刷可能なデータ形式に変換した1バイトデ
ータをメモリ53に格納しておく。この変換は昇華型熱
転写プリンタの能力に応じて制御部51が行うか、図示
しないホストコンピュータが行う。いずれにしても、サ
ーマルヘッド11に転送される直前のデータ形式は次の
ようになっている。
【0077】すなわち、図24において、印刷先端位置
の第1ドットから第8ドットについてビットデータk1
5を第1ドットから順に8ドット分取り出し、ビットデ
ータb7,b6,b5,…,b0から成る1バイトデー
タを形成し、それをメモリ53の先頭のアドレス000
0Hに書き込む。次に、第9ドットから第16ドットま
での8ドット分のビットデータk15を取り出して同様
に1バイトデータを形成し、アドレス0001Hに書き
込み、順に第1ラインのビットデータk15をアドレス
013FH(320バイト分)まで書き込む。そして、
アドレス0140Hからは同様にして第1ラインのビッ
トデータk14について同様に書き込む。このように、
各ラインにおける16個のビットデータk15〜k0を
それぞれ1バイトデータとして書き込む。
【0078】この場合、階調データの最上位はビットデ
ータk15であり、最下位はビットデータk7である。
ところが、前述したように1ドットの階調データは2バ
イトから成っており、上位の1バイトの最上位はビット
データk15であり、最下位はビットデータk8であ
り、また、下位の1バイトの最上位はビットデータk7
であり、最上位はビットデータk0である。したがっ
て、階調データにおける最上位から最下位までの順と、
下位の1バイトの最上位から最下位までの順が逆になっ
ている。
【0079】こうすることによって、発熱抵抗素子rを
通電するためのパルス幅PS0〜PS7,PL0〜PL7のスト
ローブ信号の数を、印刷を開始するための同期信号であ
る信号FSYNCの中央から両側に桁上がりをしながら
増加させることができる。このようにして、1ページ分
かつ1色分の階調データがメモリ53に格納される。そ
して、昇華型熱転写プリンタではイエロー、マゼンタ及
びシアンの3色を重ね合わせることによって印刷が行わ
れるため、メモリ53はこのほかにも2色分の階調デー
タを格納する。
【0080】次に、本発明の第3の実施例における1ラ
インの印刷動作について説明する。図25は本発明の第
3の実施例における1ラインの印刷動作を示すタイムチ
ャート、図26は本発明の第3の実施例における1ライ
ンの印刷動作を示すフローチャートである。図25の
(a)は同期信号のタイムチャート、(b)は該同期信
号に対応する各信号のタイムチャートである。
【0081】まず、制御部51(図21)はラインデー
タ入力の同期信号である信号LSYNC1を出力して第
1ラインの各階調データのビットデータk15から成る
ラインデータをサーマルヘッド11に対して、図示しな
いWCLK信号と同期させながら出力する。この時、メ
モリ53に格納されているラインデータが、その先頭か
ら順にシーケンシャルに出力される。この時のラインデ
ータは、図24におけるアドレス0000H〜013F
Hから出力される。
【0082】ここで、前記メモリ53は、必ずしもライ
ンサーマルプリンタの内部に配設する必要はなく、外部
に配設する場合はインタフェース線を介して信号LSY
NC1を外部に出力してラインデータを取り込み、サー
マルヘッド11に転送する。また、内部に配設する場合
はコントローラ55に対して信号LSYNC1を出力し
て内部のメモリ53からラインデータを読み込み、サー
マルヘッド11に転送する。
【0083】次に、転送したラインデータをサーマルヘ
ッド11のラッチ回路28(図4参照)にラッチさせ
る。そして、第1ライン上に1回目のプリント命令によ
ってビットデータk15に対応するパルス幅PL7のスト
ローブ信号をコントローラ55がサーマルヘッド11に
対して出力する。図4に示す回路図によってサーマルヘ
ッド11は第1ラインのビットデータk15のオン・オ
フによって選択的に発熱抵抗素子rの通電・非通電を操
作することができる。
【0084】ビットデータk15の印刷が終了すると、
制御部51は信号LSYNC2を出力し、ビットデータ
k15と同様に、メモリ53のアドレス0140H〜0
27FHの2番目のビットデータk14から成るライン
データをサーマルヘッド11に転送し、それをラッチし
て同一ライン上に2回目のプリント命令によって2番目
のビットデータk14に対応するパルス幅PL6のストロ
ーブ信号をコントローラ55がサーマルヘッド11に対
して出力し、印刷を行う。
【0085】以下同様にして、ビットデータk7に対応
するパルス幅PS7のストローブ信号が出力されるまで、
同一ライン上に16回の印刷を行い、1ライン分の印刷
を終了する。そして、用紙モータ58を1ライン分回転
させて次のラインの印刷を行う。このように各ラインに
おいて、16個のパルス幅PL7〜PL0,PS7〜PS0が形
成されたストローブ信号を与えて16回の印刷を行い、
1色について1ページ分の印刷を終了し、次の色の印刷
を開始するための同期信号である信号FSYNCを再度
出力することによってマゼンタ及びシアンについても同
様に印刷を行う。 ステップS50 ラインデータ入力の同期信号である信
号LSYNC1を出力する。 ステップS51 第1ラインのビットデータk15から
成るラインデータをサーマルヘッド11に転送する。 ステップS52 ラッチ信号LATCHを出力して転送
されたラインデータをラッチ回路28にラッチする。 ステップS53 第1ラインにおける1回目のプリント
命令でビットデータk15に対応するパルス幅PL7のス
トローブ信号をコントローラ55がサーマルヘッド11
に対して出力する。 ステップS54 信号LSYNC2を出力する。 ステップS55 第1ラインのビットデータk14から
成るラインデータをサーマルヘッド11に転送する。 ステップS56 ラッチ信号LATCHを出力して転送
されたラインデータをラッチ回路28にラッチする。 ステップS57 第1ラインにおける2回目のプリント
命令でビットデータk14に対応するパルス幅PL6のス
トローブ信号をコントローラ55がサーマルヘッド11
に対して出力する。
【0086】以下同様にして、同一ライン上に16回の
印刷を行い、ステップS58に進む。 ステップS58 ビットデータk7に対応するパルス幅
S7のストローブ信号を出力して1ライン分の印刷を終
了する。図27は本発明の第3の実施例におけるストロ
ーブ信号とデータ信号のタイムチャートである。
【0087】図においては、1ドットに着目して、階調
データIFCOHを例に挙げて説明する。前記階調デー
タIFCOHは、バイナリーで表すと00011111
11000000Bになり、最上位ビットから順にビッ
トb12,b11,b10,b9,b8,b7,b6が
オンであるのでパルス幅PL4,PL3,PL2,PL1
L0,PS0,PS1のストローブ信号を出力(オン)し発
熱抵抗素子r(図4参照)を通電して印刷を行う。各ス
トローブ信号が出力されていない間は次のビットデータ
から成るラインデータが転送される。
【0088】前記サーマルヘッド11(図21)に転送
されたデータ信号は、サーマルヘッド11の内部のイン
バータ回路70(図16(a))によってインバートさ
れ、オア回路71に対して出力される。一方、“0”で
アクティブとなるストローブ信号もオア回路71に対し
て出力される。こうして、サーマルヘッド11へのスト
ローブ信号が“0”、データ信号が“1”のとき、オア
回路71の出力が“0”となり発熱抵抗素子rが通電さ
れて印刷が行われる。例として挙げた階調データIFC
OHではパルス幅PL4,PL3,PL2,PL1,PL0
S0,PS1のストローブ信号が連続して出力され発熱抵
抗素子rが通電され、その合計時間だけ印加エネルギが
発生する。
【0089】このようにすることによって、濃度階調表
現を行うための制御回路を簡素化することができるだけ
でなく、81段階の階調レベルの濃度階調表現を行うの
に16回出力するだけでよく、余った時間をデータ転送
などの他の処理に使用することができる。また、膨大な
量のラインデータをサーマルヘッド11に転送する必要
がないため、データ線の数を少なくすることができる。
【0090】また、複数のストローブ信号によって発熱
抵抗素子rを通電する場合は、信号FSYNCの中央か
ら両側に桁上がりをしながらストローブ信号が増加させ
られるため、各ストローブ信号によって発熱抵抗素子r
を連続して通電することができるだけでなく、出力され
ていない時間の長さが一定であるため、濃度階調と画像
濃度をリニヤに変化させることができる。さらに、サー
マルヘッド11の冷却が抑制されるため、印加エネルギ
を効率良く使用することができる。
【0091】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形すること
が可能であり、それらを本発明の範囲から排除するもの
ではない。
【0092】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、複数個のビットデータから成る階調データが形成
され、各階調データの各ビットデータごとに重み付けが
与えられる。そして、該階調データを格納するメモリか
ら、同等の重み付けが与えられたビットデータごとに読
み出されてラインデータが形成される。
【0093】該ラインデータはサーマルヘッドに転送さ
れ、また、前記重み付けに対応するパルス幅のストロー
ブ信号によって印刷が行われる。したがって、濃度階調
表現を行うための制御回路を簡素化することができるだ
けでなく、ストローブ信号をわずかな回数出力するだけ
で複数の濃度階調表現を行うことができ、余った時間を
データ転送などの他の処理に使用することができる。ま
た、膨大な量のラインデータをサーマルヘッドに転送す
る必要がないため、データ線の数を少なくすることがで
きる。
【0094】前記階調データによる濃度階調を、各濃度
階調に対応してあらかじめ設定された補正値によって変
更する補正手段を有することができる。この場合、各濃
度階調に対応する理想的な画像濃度を得ることができ
る。次に、第2の発明のサーマルプリンタにおいては、
複数個のビットデータから成る階調データが形成され、
該階調データの各ビットデータごとに重み付けが与えら
れる。そして、該階調データを1ライン分格納するライ
ンバッファが設けられる。
【0095】該ラインバッファのラインデータは各重み
付けごとにサーマルヘッドに転送され、また、前記重み
付けに対応するパルス幅のストローブ信号が発生させら
れる。前記サーマルヘッドにおいては、前記ストローブ
信号に対応して印加エネルギが発生させられ、印加エネ
ルギに対応するドットが形成されて印刷が行われる。ま
た、履歴補正メモリが設けられ、前記ラインバッファの
前のラインのラインデータと、次のラインのラインデー
タが入力される。そして、両データによって次のライン
のラインデータが履歴補正される。したがって、サーマ
ルヘッドの前のラインにおける印刷動作が次のラインの
印刷に与える影響を抑制することができる。
【0096】次に、第3の発明のサーマルプリンタにお
いては、粗階調のパルス幅を有する複数個の連続するス
トローブ信号、及び微階調のパルス幅を有する複数個の
連続するストローブ信号を発生する手段が設けられる。
そして、階調データは、前記ストローブ信号に対応する
複数個のビットデータから成るとともに、連続するスト
ローブ信号によって発熱素子を通電する。
【0097】また、前記階調データを格納するためにメ
モリが設けられ、各階調データにおける同じ順位のビッ
トデータが前記メモリから各順位ごとに読み出され、該
ビットデータに基づいてラインデータが形成される。該
ラインデータはサーマルヘッドに転送され、該サーマル
ヘッドにおいては、前記ストローブ信号に対応して発熱
素子を通電する。
【0098】前記発熱素子を通電するストローブ信号の
数を、例えば、印刷を開始するための同期信号である信
号の中央から両側に桁上がりをしながら増加させること
ができるので、出力されていない時間の長さが一定にな
る。したがって、濃度階調と画像濃度をリニヤに変化さ
せることができるとともに、サーマルヘッドの冷却が抑
制されるため、印加エネルギを効率良く使用することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すラインサーマルプ
リンタのブロック図である。
【図2】従来のラインサーマルプリンタの断面を示す概
略図である。
【図3】従来のラインサーマルプリンタを動作させるた
めの回路ブロック図である。
【図4】従来のサーマルヘッドの構成を示す回路図であ
る。
【図5】従来のラインサーマルプリンタのタイムチャー
トである。
【図6】従来のラインサーマルプリンタにおいて濃度階
調表現を行うための制御回路図である。
【図7】サーマルヘッドへの印加エネルギと画像濃度の
関係図である。
【図8】従来のラインサーマルプリンタにおける動作を
示すフローチャートである。
【図9】本発明のラインサーマルプリンタの概略図であ
る。
【図10】本発明のラインサーマルプリンタの動作を示
すフローチャートである。
【図11】本発明の第1の実施例における印刷エリアを
示す図である。
【図12】本発明の第1の実施例における印刷エリアの
拡大図である。
【図13】本発明の第1の実施例におけるメモリ内の階
調データの説明図である。
【図14】本発明の第1の実施例における1ラインの印
刷動作を示すタイムチャートである。
【図15】本発明の第1の実施例における1ラインの印
刷動作を示すフローチャートである。
【図16】本発明の第1の実施例におけるストローブ信
号とデータ信号の関係図である。
【図17】濃度階調と画像濃度の関係図である。
【図18】本発明の第2の実施例におけるラインサーマ
ルプリンタにおいて濃度階調表現を行うための制御回路
図である。
【図19】本発明の第2の実施例を示すラインサーマル
プリンタのタイムチャートである。
【図20】本発明の第2の実施例におけるラインバッフ
ァに印刷データを入力する際のタイムチャートである。
【図21】本発明の第3の実施例を示すラインサーマル
プリンタのブロック図である。
【図22】本発明の第3の実施例における印刷エリアの
拡大図である。
【図23】本発明の第3の実施例におけるストローブ信
号のタイムチャートである。
【図24】本発明の第3の実施例におけるメモリ内の階
調データの説明図である。
【図25】本発明の第3の実施例における1ラインの印
刷動作を示すタイムチャートである。
【図26】本発明の第3の実施例における1ラインの印
刷動作を示すフローチャートである。
【図27】本発明の第3の実施例におけるストローブ信
号とデータ信号のタイムチャートである。
【符号の説明】
11 サーマルヘッド 32 ラインバッファ 53 メモリ 54 補正用メモリ 75 履歴補正メモリ P1 〜P256 ,PL0〜PL7,PS0〜PS7 パルス幅 STB1〜STBn ストローブ信号 k15〜k0,b7〜b0 ビットデータ K7〜K0 ウェイト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 尾形 秀一郎 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電気 工業株式会社内 (72)発明者 町田 裕司 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電気 工業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)複数個のビットデータから成り、
    各ビットデータごとに重み付けが与えられた階調データ
    を形成する手段と、(b)該階調データを格納するメモ
    リと、(c)各ビットデータごとに重み付けが与えられ
    た階調データを前記メモリから同等の重み付けが与えら
    れたビットデータごとに読み出し、該ビットデータに基
    づいてラインデータを形成する手段と、(d)該ライン
    データをサーマルヘッドに転送する手段と、(e)前記
    重み付けに対応するパルス幅のストローブ信号を発生す
    る手段と、(f)前記サーマルヘッドにおいて、前記ス
    トローブ信号に対応して印加エネルギを発生する手段を
    有することを特徴とするラインサーマルプリンタ。
  2. 【請求項2】 前記階調データによる濃度階調を、各濃
    度階調に対応してあらかじめ設定された補正値によって
    変更する補正手段を有する請求項1に記載のラインサー
    マルプリンタ。
  3. 【請求項3】 (a)複数個のビットデータから成り、
    各ビットデータごとに重み付けが与えられた階調データ
    を形成する手段と、(b)該階調データを1ライン分格
    納するラインバッファと、(c)該ラインバッファのラ
    インデータを各重み付けごとにサーマルヘッドに転送す
    る手段と、(d)前記重み付けに対応するパルス幅のス
    トローブ信号を発生する手段と、(e)前記サーマルヘ
    ッドにおいて、前記ストローブ信号に対応して印加エネ
    ルギを発生する手段と、(f)前記ラインバッファの前
    のラインのラインデータと、次のラインのラインデータ
    が入力され、両データによって次のラインのラインデー
    タを履歴補正する履歴補正メモリを有することを特徴と
    するラインサーマルプリンタ。
  4. 【請求項4】 (a)粗階調のパルス幅を有する複数個
    の連続するストローブ信号、及び微階調のパルス幅を有
    する複数個の連続するストローブ信号を発生する手段
    と、(b)前記ストローブ信号に対応する複数個のビッ
    トデータから成るとともに、連続するストローブ信号に
    よって発熱素子を通電するための階調データを形成する
    手段と、(c)該階調データを格納するメモリと、
    (d)各階調データにおける同じ順位のビットデータを
    前記メモリから各順位ごとに読み出し、該ビットデータ
    に基づいてラインデータを形成する手段と、(e)該ラ
    インデータをサーマルヘッドに転送する手段と、(f)
    該サーマルヘッドにおいて、前記ストローブ信号に対応
    して発熱素子を通電する手段を有することを特徴とする
    ラインサーマルプリンタ。
JP5028927A 1992-08-21 1993-02-18 ラインサーマルプリンタ Withdrawn JPH06115140A (ja)

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JP4-222468 1992-08-21
JP22246892 1992-08-21
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Publications (1)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011516300A (ja) * 2008-03-31 2011-05-26 山東新北洋信息技術股▲分▼有限公司 階調プリント制御方法及び装置
JP2015174365A (ja) * 2014-03-17 2015-10-05 株式会社Jvcケンウッド 階調データ生成装置及び方法

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