JPH0610501Y2 - コピー防止装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は、デジタルオーデイオテープレコーダにおけ
るコピー防止装置に関する。

（従来技術） 従来、レコード、デジタルオーデイオデイスク、ミユー
ジツクテープ等からのアナログ信号を、デジタルオーデ
イオテープレコーダに入力し、記録したデジタルオーデ
イオテープを元に、他のデジタルオーデイオテープにコ
ピーする場合に、そのコピーを有効に禁止することがで
きるコピー防止装置はなかつた。

この考案はデジタルオーデイオテープを元に他のデジタ
ルオーデイオテープへのコピーを、コピー回数を制限す
ることにより、実質的に禁止できるコピー防止装置を提
供することを目的とする。

（目的達成のための手段およびその作用） この考案は上記の目的達成のために第１図に示す如く構
成した。

１はデジタルオーデイオテープレコーダであり、本考案
の録音・再生に用いる磁気テープにはデジタルオーデイ
オデータ以外に予備的データが記録される記録部を有し
ており、この記録部に予備的データの１つとして録音回
数が記録されている。

録音の開始指示信号を受けて再生側磁気テープから録音
回数を読み出し、読み出した録音回数に“＋１”をイン
クリメンタ３により加え、録音回数記憶手段４に記憶
し、コピー許容回数記憶手段５に記憶してあるコピー許
容回数と録音記憶手段４に記憶の記憶内容とを比較手段
６で比較する。

録音回数記憶手段４の記憶内容がコピー許容回数を超え
ているときは、既に再生側の磁気テープの内容は許容回
数に達する録音が繰返されているときであつて、比較手
段６は録音禁止手段７を駆動する。したがつて許容回数
を超えて再生側の磁気テープの内容を録音できない。

また録音回数記憶手段４の記憶内容がコピー許容回数以
下のときは録音は禁止されないが、録音時に録音回数記
憶手段４の記憶内容が録音回数として録音側磁気テープ
の予備的データ記憶部中の録音回数の記録部２（第１図
においてコピー回数記録部と示してある）に記録され
る。この結果、この録音側磁気テープ(A)を元に他の磁
気テープに再録音しようとするときは、録音側磁気テー
プ(A)の記録部２に記録されている録音回数は録音側磁
気テープ(A)の録音の元となつた再生側磁気テープの録
音回数に“＋１”された値となつており録音可能な残り
回数は１回減少させられることになる。

（実施例） 以下、この考案を実施例により説明する。

第２図はこの考案の一実施例の構成を示すブロツク図で
ある。

第２図において、１１はデジタルオーデイオテープレコ
ーダおよびそれを制御するマイクロコンピユータを示
し、磁気テープ上にデジタルオーデイオデータ以外に予
備的データが記録される磁気テープの記録エリア（以
下、本明細書では磁気テープのサブコード記録エリアの
未定義域と記す）に録音された回数を記録する機能と、
録音を外部信号により禁止する機能と、録音入力がアナ
ログ信号であるかデジタルデータであるかの信号を出力
する機能を備えている。

一方、１２はコピー防止装置の一実施例を示しており、
入出力ポート１３、レジスタ１４、CPU１５およびROM１
６にて構成されており、レジスタ１４はRAMであつても
よい。レジスタ１４にはコピー回数を一時的に記録さ
せ、ROM１６内には予め設定したコピー許容回数が記憶
させてある。

なお、コピー防止装置１２はデジタルオーデイオテープ
レコーダを制御するマイクロコンピユータと共用しても
よい。

ROM１６に記憶されたプログラムに伴って第３図のフロ
ーチヤートにより作用を説明する。

録音指示がなされると録音開始指示信号が割り込み信号
として供給される（ステツプａ）。ステツプａにおける
割り込みがあると録音入力がアナログ信号かデジタルデ
ータであるかの判別信号を読み込み判別がなされる（ス
テツプｂ）。アナログ信号であると判別したときはレジ
スタ１４の内容を“０”にセツトし（ステツプｃ）、デ
ジタルデータであると判別したときには再生側磁気テー
プのサブコード記録エリアの未定義域に記録されている
録音回数、すなわちデジタルコピー回数データがレジス
タ１４に転送され（ステツプｄ）、ステツプｄに続いて
レジスタ１４の置数内容に“＋１”が行なわれる（ステ
ツプｅ）。

ステツプｅに続いてレジスタ１４の内容とROM１６内に
記憶させてある録音が許容される回数を示す録音許容回
数とが比較され（ステツプｆ）、レジスタ１４の値が録
音許容回数を超えているときはステツプｆに続いて録音
禁止信号が出力される（ステツプｇ）。したがつてこの
録音禁止信号を受けてデジタルオーデイオテープレコー
ダを制御するマイクロコンピユータ１１にて入力の録音
が禁止される。したがつて録音許容回数を超えて録音が
なされることはない。

また、ステツプｆにおいてレジスタ１４の内容が録音許
容回数以下のとき、またはステツプｃが実行されたとき
は、ステツプｆ、ステツプｃに続いて録音側磁気テープ
のサブコード記録エリアの未定義域にレジスタ１４の内
容が記録される。同時に、録音の禁止はなされない（ス
テツプｈ）。したがつてステツプｆを介してステツプｈ
が実行されたときは録音側磁気テープのサブコード記録
エリアの未定義域に再生側磁気テープの録音回数に（＋
１）された録音回数が記録されることになる。またステ
ツプｃを介してステツプｈが実行されたときは録音側磁
気テープのサーブコード記録エリアの未定義域に録音回
数“０”が記録されることになる。この場合はアナログ
入力が録音される場合であつて、このときは音質の劣化
があるため録音回数を再び“０”から計数するようにし
ても問題ないためである。

（考案の効果） 以上説明した如く本考案によれば、再生側磁気テープに
記録された録音回数を読み出し、この記録回数を“＋
１”した値と予め設定したコピー許容回数とを比較し、
前記録音回数に“＋１”した値がコピー許容回数を超え
ているときは録音を停止するようにしたため、デジタル
オーデイオテープ間の録音が許容回数を超えて行なわれ
ることはなくなる。

さらに、また前記比較において前記録音回数に“＋１”
した値がコピー許容回数以下のときは前記録音回数に
“＋１”した値が録音側磁気テープに録音回数として記
録されるため、該録音側磁気テープを元にした録音回数
は減少していく。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の機能ブロツク図。 第２図は本考案の一実施例のブロツク図。 第３図は本考案の一実施例の作用の説明に供するフロー
チヤート。 １……録音手段、２……コピー回数記録部、３……イン
クリメンタ、４……録音回数記憶手段、５……コピー許
容回数記憶手段、６……比較手段

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】デジタルオーデイオテープレコーダによる
   磁気テープの複製を防止するコピー防止装置であつて、
   磁気テープ上に録音回数がデジタルオーデイオデータ以
   外の予備的データの１つとして記録される記録部を有
   し、録音開始指示を受けて再生側磁気テープから読み出
   した録音回数に“１”を加えるインクリメント手段と、
   インクリメント手段により“＋１”された録音回数を記
   憶する回数記憶手段と、コピー許容回数が記憶された許
   容回数記憶手段と、回数記憶手段の記憶値が許容回数記
   憶手段の記憶値を超えているときは録音禁止手段を駆動
   し、かつ超えていないときは回数記憶手段の記憶値を録
   音回数として録音側磁気テープの予備的データの記録部
   に記録指示すると共に録音指示をする比較手段とを備え
   たことを特徴とするコピー防止装置。