JPH06101933A - 車両用ヒートポンプ式空調装置 - Google Patents

車両用ヒートポンプ式空調装置

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Publication number
JPH06101933A
JPH06101933A JP25256692A JP25256692A JPH06101933A JP H06101933 A JPH06101933 A JP H06101933A JP 25256692 A JP25256692 A JP 25256692A JP 25256692 A JP25256692 A JP 25256692A JP H06101933 A JPH06101933 A JP H06101933A
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JP
Japan
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heat exchanger
air
cooling
outside air
compressor
Prior art date
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Application number
JP25256692A
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English (en)
Inventor
Haruhiko Kato
治彦 加藤
Kazuhiro Fukuda
和啓 福田
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車室の窓部内面の防曇効果を常時において十
分に得ると共に、装置全体の簡素化を実現する。 【構成】 防曇運転時には、送風ファン16の運転に応
じてデフ吹出口5aから空気を吹き出す。このとき、サ
ーミスタ30が検知する外気温が0℃以上ある状態で
は、コンプレッサ20からの圧縮冷媒を冷暖房用熱交換
器18→第1の開閉弁25→キャピラリチューブ26→
除湿用熱交換器19の順に流し、冷暖房用熱交換器18
を放熱器、除湿用熱交換器19を冷却器として機能させ
る。これにより乾燥した空気がデフ吹出口5aから吹き
出される。外気温が0℃未満の状態では、ダンパ12を
外気導入状態に切換えた上で、コンプレッサ20からの
圧縮冷媒を冷暖房用熱交換器18→第2の開閉弁27→
膨張弁28→放熱ユニット23→吸熱ユニット24の順
に流し、冷暖房用熱交換器18を放熱器として機能させ
る。これにより乾燥した外気が暖められた後にデフ吹出
口5aから吹き出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、結露などに起因した車
室内の窓部内面の曇りを選択的に除去できるようにした
車両用ヒートポンプ式空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、窓ガラスにより閉め切り可能
な車室を備えた車両においては、外気温が車室内温度よ
り低い状態時に、窓ガラスの内面に結露による曇りが発
生することがあり、このような現象は、建設機械車両の
ような車室の容積が小さい車両、つまり運転者の呼気中
の水分の影響が出やすい車両に顕著に現れる。このた
め、従来の建設機械車両では、必要に応じて防曇動作を
行い得るようになっており、このような防曇動作の手段
としては、冷凍サイクルを備えた空調装置により車室内
の除湿運転を行う方式、或は乾燥した車室内に外気を導
入する方式が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような防曇手段は、何れのものも、ある条件下では防曇
動作が不可能になる。即ち、冷凍サイクルを利用した除
湿運転を行う方式では、冷凍サイクル用冷媒の蒸発温度
に下限(例えば0℃程度)があるため、外気温が0℃よ
り低くなるような場合には、車室内外の各温度に差が生
じて窓ガラスに曇りが付着するようになり、防曇機能が
得られなくなる。また、外気導入方式のものは、梅雨期
のように外気の湿度が高い状態時には、高湿度空気が車
室内に導入されることになって防曇機能が得られなくな
る。
【0004】従来では、このような問題点を解決するた
めに、例えば特公昭62−14411号公報に見られる
ように、外気温が10℃程度以上ある状態時には冷凍サ
イクルを利用した除湿運転方式により防曇動作を行い、
外気温が0℃以下の状態時には送風量を増大させた状態
で外気導入することにより防曇動作を行うものが考えら
れている。しかしながら、この公報に記載されたもの
は、外気導入による防曇動作時に送風量を増大させてい
るだけであるため、大きな防曇効果を期待できない。ま
た、上記公報のものにおいて、外気導入による防曇時に
おいて、その導入空気を暖房用に設けられているエンジ
ンの冷却水域は他の温水が流通するヒータコアにより加
熱すれば防曇効果を高めることが可能であるが、ヒータ
コアのような冷凍サイクル系とは無関係の部材が必要と
なるため、装置全体の簡素化が困難になるなどの問題点
があった。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、車室の窓部内面の防曇効果を常時に
おいて十分に得ることができると共に、装置全体の簡素
化を実現できる車両用ヒートポンプ式空調装置を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、車室内へダクトを通じて送風するための
送風手段、前記ダクト内へ外気を選択的に導入するため
の内外気切換手段、前記ダクト内の下流側に配置された
冷暖房用熱交換器及び上流側に配置された除湿用熱交換
器、前記ダクト外に配置された補助熱交換器、前記冷暖
房用熱交換器及び除湿用熱交換器間に第1の開閉弁を介
して介在された第1の減圧装置、前記冷暖房用熱交換器
及び補助熱交換器間に第2の開閉弁を介して介在された
第2の減圧装置、圧縮冷媒を吐出するコンプレッサ、外
気温を検知する温度検知手段を夫々設けた上で、前記温
度検知手段による検知温度が設定温度以上ある状態で防
曇指令が与えられたときには、前記送風手段を駆動させ
た状態で前記コンプレッサから吐出された圧縮冷媒を前
記冷暖房用熱交換器、第1の開閉弁、第1の減圧装置及
び前記除湿用熱交換器を流通させた後にコンプレッサに
戻す制御を行うと共に、上記温度検知手段による検知温
度が設定温度未満の状態で防曇指令が与えられたときに
は、前記送風手段を駆動させた状態で前記内外気切換手
段を外気導入状態に強制的に切換えると共に、前記コン
プレッサから吐出された圧縮冷媒を前記冷暖房用熱交換
器、第2の開閉弁、第2の減圧装置及び前記補助熱交換
器を流通させた後にコンプレッサに戻す制御を行う制御
手段を設ける構成としたものである。
【0007】
【作用】制御手段は、防曇指令が与えられた場合におい
て、温度検知手段が検知する外気温が設定温度以上あっ
たときには、送風手段を駆動させると共に、コンプレッ
サから吐出された圧縮冷媒を冷暖房用熱交換器、第1の
開閉弁、第1の減圧装置及び除湿用熱交換器を流通させ
た後にコンプレッサに戻す制御を行う。このため、コン
プレッサから吐出された高温気体状の圧縮冷媒は、冷暖
房用熱交換器及び第1の減圧装置を通過する過程で凝縮
液化され、この後に除湿用熱交換器において蒸発した後
にコンプレッサに戻される。
【0008】これにより、除湿用熱交換器は冷却器とし
て機能してダクト内を流れる空気と熱交換するようにな
るため、その空気中の水分が除湿用熱交換器に結露する
ようになり、除湿用熱交換器を通過した空気の湿度が低
下するようになる。また、ダクト内に上記除湿用熱交換
器の下流側に位置するように設けられた冷暖房用熱交換
器は、放熱器として機能してダクト内を流れる除湿空気
と熱交換するようになるため、上記除湿空気はその温度
上昇に伴い湿度がさらに下がるようになる。この結果、
車室内には、ダクトを通じて乾燥した空気が送風される
ようになり、窓部内面の曇りが効果的に除去されること
になる。
【0009】制御手段は、防曇指令が与えられた場合に
おいて、温度検知手段が検知する外気温が設定温度未満
であったとき、つまり上述したような防曇制御では除湿
用熱交換器による除湿が期待できなくなって防曇が不可
能な状況となったときには、送風手段を駆動させた状態
で内外気切換手段を外気導入状態に強制的に切換えると
共に、コンプレッサから吐出された圧縮冷媒を冷暖房用
熱交換器、第2の開閉弁、第2の減圧装置及び補助熱交
換器を流通させた後にコンプレッサに戻す制御を行う。
このため、コンプレッサから吐出された高温気体状の圧
縮冷媒は、冷暖房用熱交換器及び第1の減圧装置を通過
する過程で凝縮液化され、この後に補助熱交換器におい
て蒸発した後にコンプレッサに戻される。
【0010】これにより、ダクト内に温度が低い外気
(つまり絶対湿度が低い空気)が導入されると共に、こ
のダクト内に設けられた冷暖房用熱交換器が放熱器とし
て機能してダクト内を流れる空気と熱交換するようにな
るため、その空気は温度上昇に伴い湿度が下げられた状
態で車室内に送風されるようになり、窓部内面の曇りが
効果的に除去されることになる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
しながら説明する。図4には建設機械車両の一例である
クレーン車の一部透視した状態での外観を要部のみ示し
ている。この図4において、車両ボディ1上に設けられ
たキャビン2(本発明でいう車室に相当)は、1人用の
もので、その四方に窓ガラス(符号なし)を有した構成
なっている。
【0012】キャビン2内には、本発明の対象であるヒ
ートポンプ式空調装置の一部である室内ユニット3及び
コントローラ4(本発明でいう制御手段に相当)が設け
られており、特に、室内ユニット3からは、前面窓ガラ
スに向けて送風するためのデフ吹出口(図1に符号5a
を付して示す)及び運転者の足元に送風するためのフッ
ト吹出口(図1に符号5bを付して示す)を有した延長
ダクト5と、キャビン2a内に上方部から送風するため
のフェース吹出口(図1に符号6aを付して示す)を有
した延長ダクト6が設けられている。また、車両ボディ
1上には、ヒートポンプ式空調装置の一部である室外ユ
ニット7が設けられており、この室外ユニット7と前記
室内ユニット3との間は、冷媒流通用の配管8及び図示
しない信号線により接続されている。
【0013】図1には冷凍サイクルを含むヒートポンプ
式空調装置の全体の配管構成並びに電気的構成が実体的
に示されており、以下これについて説明する。即ち、図
1において、室内ユニット3は、前記延長ダクト5、6
と連結されたダクト9を有する。このダクト9には、キ
ャビン2外の空気を導入するための外気導入口10及び
キャビン2内の空気を導入するための内気導入口11が
設けられており、これら各導入口10、11と対応する
ようにして内外気切換手段としてのダンパ12が設けら
れている、このダンパ12は、サーボモータ13を駆動
源としたもので、外気導入口10を開放した外気導入位
置と、内気導入口11を開放した内気導入位置との間で
回動可能な構成となっている。
【0014】ダクト9内には、サーボモータ14を駆動
源としたダンパ15が設けられており、このダンパ15
は、前記延長ダクト5、6側の何れか一方のみを開放し
た各位置並びに双方を開放した位置へ選択的に回動可能
な構成となっている。
【0015】ダクト9内に配置された送風手段としての
送風ファン16は、その駆動に応じて、外気導入口10
或は内気導入口11から導入した空気を延長ダクト5、
6を通じてキャビン2内に送風する。尚、延長ダクト5
の途中部位には補助的な送風手段としてブロワ17が設
けられており、このブロワ17が駆動された状態ではデ
フ吹出口5aを通じた送風量が増大されるようになって
いる。
【0016】また、ダクト9内には、送風ファン16に
よる送風空気の下流側に位置するようにして冷暖房用熱
交換器18が配置されていると共に、その上流側に除湿
用熱交換器19が配置されている。
【0017】コンプレッサ20は、エンジンにより駆動
されるもので、前記室外ユニット7内に配置されてお
り、その吐出口部が遠隔操作可能な四方弁21の弁口2
1aに連結され、吸入口部がアキュムレータ22に連結
されている。尚、四方弁21は、弁口21a・21b間
及び弁口21c・21d間を連通させた第1の状態と、
弁口21a・21c間及び弁口21b・21d間を連通
させた第2の状態の何れかに選択的に切換えられるもの
である。
【0018】室外ユニット7内には、上記コンプレッサ
20の他に、放熱ユニット23及び本発明でいう補助熱
交換器に相当した吸熱ユニット24が設けられている。
この場合、放熱ユニット23は冷却ファン23aを備え
ており、その運転状態を選択することによって熱交換能
力を調整できるように構成されている。
【0019】また、吸熱ユニット24は、例えばクレー
ン車の油圧系統の作動油が循環する容器部24aと、こ
の容器部24a内に配置された熱交換パイプ24bとを
備えており、上記作動油と熱交換パイプ部24b内を流
通する冷媒とを熱交換させる構成となっている。尚、上
記容器部24a内への作動油の供給は、電磁弁24cに
より選択的に停止できるようになっている。
【0020】さて、前記冷暖房用熱交換器18及び前記
除湿用熱交換器19の各冷媒出入口間には、電磁弁より
成る第1の開閉弁25を介して第1の減圧装置としての
例えばキャピラリチューブ26が介在されている。ま
た、冷暖房用熱交換器18及び前記放熱ユニット23の
各冷媒出入口間には、電磁弁より成る第2の開閉弁27
を介して第2の減圧装置としての双方向性の膨張弁28
が介在されている。
【0021】冷暖房用熱交換器18の他方の冷媒出入口
は、四方弁21の弁口21bに連結されている。また、
除湿用熱交換器10の他方の冷媒出入口は、逆止弁29
を順方向に介して二分岐された後に、四方弁21の弁口
21d及びアキュムレータ22に夫々接続されている。
さらに、放熱ユニット23の他方の冷媒出入口は、前記
吸熱ユニット24の熱交換パイプ24bを介して四方弁
21の弁口21cに接続されており、結果的に、膨張弁
28は、冷暖房用熱交換器18及び前記吸熱ユニット2
4間に第2の開閉弁27を介して介在された形態となっ
ている。
【0022】温度検知手段としてのサーミスタ30は、
外気温(キャビン2外の温度)を検知するように設けら
れており、その検知温度を示す温度信号Stを前記コン
トローラ4に与えるようになっている。
【0023】図2には、上記コントローラ4の電気的構
成が概略的に示されている。この図2において、サーミ
スタ30からの温度信号Stを受けるように設けられた
コントロールユニット31は、マイクロコンピュータを
含んで構成されたもので、モード切換スイッチ32から
出力されるセレクト信号を受けるようになっている。こ
のモード切換スイッチ32は、キャビン2内の運転者が
操作するもので、上記セレクト信号として、冷房指令信
号Sc、暖房指令信号Sh、防曇指令信号Sdの何れか
を出力する構成となっている。また、図2では示さなか
ったが、コントローラユニット31には、内外気切換用
のダンパ12の状態を切換えるための操作スイッチ、吹
出口切換用のダンパ15の状態を切換えるための操作ス
イッチなども接続されている。
【0024】コントロールユニット31は、前記サーボ
モータ13、14、送風ファン16、ブロワ17、コン
プレッサ20とその駆動源であるエンジンとの間を接離
するための電磁クラッチ20a、四方弁21、冷却ファ
ン23a、電磁弁24c、第1の開閉弁25、第2の開
閉弁27の動作制御を、リレー駆動回路33及びリレー
スイッチ群34を通じて行うように構成されている。
【0025】図3には、上記コントロールユニット31
の制御内容の概略が示されており、以下においては、そ
の制御内容並びに関連作用について説明する。即ち、コ
ントロールユニット31は、モード切換スイッチ32か
らのセレクト信号(冷房指令信号Sc、暖房指令信号S
h、防曇指令信号Sd)に基づいて選択されたモード判
断し、その選択モードの種類に応じて、以下に説明する
冷房運転ルーチンXC、暖房運転ルーチンXH、防曇運
転ルーチンXDの何れかを実行する。
【0026】(1)冷房運転ルーチンXC このルーチンXCでは、…電磁クラッチ20aに通電
してコンプレッサ20を動作させる、…四方弁21を
第2の状態(弁口21a・21c間及び弁口21b・2
1d間を連通させた状態)に切換える、…送風ファン
16及び冷却ファン23aを運転させると共に、ブロワ
17を運転停止状態に保持する、…サーボモータ14
によって、ダンパ15を延長ダクト6側のみを開放した
位置へ回動させる。…第2の開閉弁27を開放すると
共に、第1の開閉弁25及び電磁弁24cを閉鎖させ
る、という一連の制御を行う。
【0027】これにより、ダクト9内から延長ダクト6
のフェース吹出口6aを通じてキャビン2内に送風され
るようになると共に、コンプレッサ20から吐出された
高温気体状の圧縮冷媒が、四方弁21→吸熱ユニット2
4(これは電磁弁24cが閉鎖されているから単なる配
管として機能する)→放熱ユニット23(これは冷却フ
ァン23aの運転に応じてコンデンサとして機能する)
→膨張弁28→第2の開閉弁27→冷暖房用熱交換器1
8→四方弁21→アキュムレータ22を順に流れた後に
コンプレッサ20に戻されるようになる。
【0028】従って、この場合には、冷凍サイクル系に
おいて、放熱ユニット23及び膨張弁28を通過する過
程で凝縮液化された冷媒が冷暖房用熱交換器18にて蒸
発するようになって、その熱交換器18が冷却器として
機能する。このため、ダクト9内から延長ダクト6のフ
ェース吹出口6aを通じてキャビン2内に冷風が吹き出
されるようになり、以てキャビン2内の冷房運転が行わ
れる。
【0029】(2)暖房運転ルーチンXH このルーチンXHでは、…電磁クラッチ20aに通電
してコンプレッサ20を動作させる、…四方弁21を
第1の状態(弁口21a・21b間及び弁口21c・2
1d間を連通させた状態)に切換える、…送風ファン
16を運転させると共に、冷却ファン23a及びブロワ
17を運転停止状態に保持する、…サーボモータ14
によって、ダンパ15を延長ダクト5側のみを開放した
位置へ回動させる。…第2の開閉弁27及び電磁弁2
4cを開放すると共に、第1の開閉弁25を閉鎖させ
る、という一連の制御を行う。
【0030】これにより、ダクト9内から延長ダクト5
のフット吹出口5bを通じてキャビン2内に送風される
ようになると共に、コンプレッサ20から吐出された高
温気体状の圧縮冷媒が、四方弁21→冷暖房用熱交換器
18→第2の開閉弁27→膨張弁28→放熱ユニット2
3(これは冷却ファン23が停止されているから配管と
して機能する)→吸熱ユニット24(これは電磁弁24
cの開放に応じて本来の機能を発揮する)→四方弁21
→アキュムレータ22を順に流れた後にコンプレッサ2
0に戻されるようになる。
【0031】従って、この場合には、冷凍サイクル系に
おいて、高温の冷媒が冷暖房用熱交換器18にて放熱す
るようになって、その熱交換器18が放熱器として機能
するようになるため、ダクト9内から延長ダクト5のフ
ット吹出口5bを通じてキャビン2内に温風が吹き出さ
れるようになり、以てキャビン2内の暖房運転が行われ
る。
【0032】(3)防曇運転ルーチンXD このルーチンXDでは、サーミスタ30からの温度信号
Stにより示される外気温の高低に応じて異なる制御を
行う。即ち、温度信号Stにより示される外気温が設定
温度たる例えば0℃以上ある状態では、除湿運転ルーチ
ンXD1を実行するものであり、このルーチンXD1で
は、…電磁クラッチ20aに通電してコンプレッサ2
0を動作させる、…四方弁21を第1の状態(弁口2
1a・21b間及び弁口21c・21d間を連通させた
状態)に切換える、…送風ファン16及びブロワ17
を運転させると共に、冷却ファン23aを運転停止状態
に保持する、…サーボモータ14によって、ダンパ1
5を延長ダクト5側のみを開放した位置へ回動させる。
…第1の開閉弁25を開放すると共に、第2の開閉弁
27及び電磁弁24cを閉鎖させる、という一連の制御
を行う。
【0033】これにより、ダクト9内から延長ダクト5
のデフ吹出口5aを通じてキャビン2内の前面窓ガラス
に向けて送風されるようになると共に、コンプレッサ2
0から吐出された高温気体状の圧縮冷媒が、四方弁21
→冷暖房用熱交換器18→第1の開閉弁25→キャピラ
リチューブ26→除湿用熱交換器19→逆止弁29→ア
キュムレータ22を順に流れた後にコンプレッサ20に
戻されるようになる。
【0034】従って、この場合には、冷凍サイクル系に
おいて、コンプレッサ20から吐出された高温気体状の
圧縮冷媒が、冷暖房用熱交換器18及びキャピラリチュ
ーブ26を通過する過程で凝縮液化され、この後に除湿
用熱交換器19において蒸発した後にコンプレッサ20
に戻されることになる。これにより、除湿用熱交換器1
9は冷却器として機能してダクト9内を流れる空気と熱
交換するようになるため、その空気中の水分が除湿用熱
交換器19に結露するようになり、除湿用熱交換器19
を通過した空気の湿度が低下するようになる。また、冷
暖房用熱交換器18は、放熱器として機能してダクト9
内を流れる除湿空気と熱交換するようになるため、上記
除湿空気はその温度上昇に伴い湿度がさらに下がるよう
になる。この結果、キャビン2内の前面窓ガラスに向け
て、ダクト9内からの乾燥した空気がデフ吹出口5aを
介して吹き付けられるようになり、当該窓ガラス内面の
曇りが効果的に除去されることになる。
【0035】一方、温度信号Stにより示される外気温
が設定温度たる例えば0℃未満の状態では外気導入運転
ルーチンXD2を実行するものであり、このルーチンX
D2では、…電磁クラッチ20aに通電してコンプレ
ッサ20を動作させる、…四方弁21を第1の状態
(弁口21a・21b間及び弁口21c・21d間を連
通させた状態)に切換える、…送風ファン16及びブ
ロワ17を運転させると共に、冷却ファン23aを運転
停止状態に保持する、…サーボモータ14によって、
ダンパ15を延長ダクト5側のみを開放した位置へ回動
させる、…サーボモータ13によって、ダンパ12を
外気導入位置(外気導入口10を開放した位置)へ回動
させる、…第2の開閉弁27及び電磁弁24cを開放
すると共に、第1の開閉弁25を閉鎖させる、という一
連の制御を行う。
【0036】これにより、外気が外気導入口10を通じ
てダクト9内に導入されると共に、その導入空気がダク
ト9内から延長ダクト5のデフ吹出口5aを通じてキャ
ビン2内の前面窓ガラスに向けて送風されるようにな
る。また、コンプレッサ20から吐出された高温気体状
の圧縮冷媒が、四方弁21→冷暖房用熱交換器18→第
2の開閉弁27→膨張弁28→放熱ユニット23(冷却
ファン23は停止されている)→吸熱ユニット24(電
磁弁24cは開放されている)→四方弁21→アキュム
レータ22を順に流れた後にコンプレッサ20に戻され
るようになる。
【0037】従って、冷凍サイクル系を構成する冷暖房
用熱交換器18は、前記暖房運転ルーチンの場合と同様
に放熱器として機能するようになって、その熱交換器1
8とダクト内に導入された低温度の外気(つまり絶対湿
度が低い空気)との間で熱交換が行われるため、その空
気は温度上昇に伴い湿度が下げられた状態でデフ吹出口
5aからキャビン2の前面窓ガラスに吹き付けられるよ
うになり、当該窓ガラス内面の曇りが効果的に除去され
ることになる。
【0038】以上要するに、防曇運転ルーチンでは、外
気温が0℃以上ある状態では、除湿用熱交換器19によ
る除湿機能を利用して窓ガラスの防曇動作を行い、外気
温が0℃未満の状態、つまり上述したような防曇動作で
は除湿用熱交換器19内での冷媒の蒸発作用が期待でき
なくなって防曇が不可能な状態となったときには、導入
した外気を放熱器として機能する冷暖房用熱交換器18
により温度上昇させて湿度を下げた後にキャビン2内に
送風することにより、窓ガラスの防曇動作を行うもので
ある。
【0039】従って、上記した本実施例の構成によれ
ば、キャビン2の窓ガラス内面の防曇動作を、梅雨期、
冬季などの季節を問わず常時において十分に発揮させる
ことができるものであり、ヒータコアのような冷凍サイ
クル系と無関係の部材が不要であって、装置全体の簡素
化が可能になるものである。
【0040】尚、上記した実施例では、補助熱交換器と
して油圧作動油が循環する吸熱ユニット34を利用した
が、他の構成の吸熱手段を補助熱交換器として利用する
構成としても良いものである。
【0041】その他、本発明は上記した実施例に限定さ
れるものではなく、例えば建設機械車両以外の車両一般
に適用しても良いなど、その要旨を逸脱しない範囲で種
々変形して実施することができるものである。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば以上の説明によって明ら
かなように、外気温が設定温度以上ある状態では、冷凍
サイクルの除湿機能を利用した防曇動作を行うと共に、
外気温が設定温度未満の状態では、導入した外気を冷凍
サイクルのヒートポンプ機能を利用して暖めた状態で送
風することにより防曇動作を行う構成としたから、車室
の窓部内面の防曇効果を常時において十分に得ることが
できると共に、装置全体の簡素化を実現できるという優
れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す全体の実体的構成図
【図2】要部の概略的な電気回路構成図
【図3】制御内容を示す概略フローチャート
【図4】車両への搭載状態を示す斜視図
【符号の説明】
図面中、1は車両ボディ、2はキャビン(車室)、3は
室内ユニット、4はコントローラ(制御手段)、5aは
デフ吹出口、5bはフット吹出口、6aはフェース吹出
口、7は室外ユニット、9はダクト、10は外気導入
口、12はダンパ(内外気切換手段)、15は送風ファ
ン(送風手段)、18は冷暖房用熱交換器、19は除湿
用熱交換器、23は放熱ユニット、24は吸熱ユニット
(補助熱交換器)、25は第1の開閉弁、26はキャピ
ラリチューブ(第1の減圧装置)、27は第2の開閉
弁、28は膨張弁(第2の減圧装置)、30はサーミス
タ(温度検出手段)、31はコントロールユニットを示
す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室内へダクトを通じて送風するための
    送風手段と、 前記ダクト内へ外気を選択的に導入するための内外気切
    換手段と、 前記ダクト内の下流側に配置された冷暖房用熱交換器及
    び上流側に配置された除湿用熱交換器と、 前記ダクト外に配置された補助熱交換器と、 前記冷暖房用熱交換器及び除湿用熱交換器間に第1の開
    閉弁を介して介在された第1の減圧装置と、 前記冷暖房用熱交換器及び補助熱交換器間に第2の開閉
    弁を介して介在された第2の減圧装置と、 圧縮冷媒を吐出するコンプレッサと、 外気温を検知する温度検知手段と、 前記温度検知手段による検知温度が設定温度以上ある状
    態で防曇指令が与えられたときには、前記送風手段を駆
    動させた状態で前記コンプレッサから吐出された圧縮冷
    媒を前記冷暖房用熱交換器、第1の開閉弁、第1の減圧
    装置及び前記除湿用熱交換器を流通させた後にコンプレ
    ッサに戻す制御を行うと共に、上記温度検知手段による
    検知温度が設定温度未満の状態で防曇指令が与えられた
    ときには、前記送風手段を駆動させた状態で前記内外気
    切換手段を外気導入状態に強制的に切換えると共に、前
    記コンプレッサから吐出された圧縮冷媒を前記冷暖房用
    熱交換器、第2の開閉弁、第2の減圧装置及び前記補助
    熱交換器を流通させた後にコンプレッサに戻す制御を行
    う制御手段を設けたことを特徴とする車両用ヒートポン
    プ式空調装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6003593A (en) * 1995-10-31 1999-12-21 Denso International America, Inc. Automotive vehicle climate control system
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