JPH0598600A - 化粧材の製造方法 - Google Patents

化粧材の製造方法

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JPH0598600A
JPH0598600A JP3283831A JP28383191A JPH0598600A JP H0598600 A JPH0598600 A JP H0598600A JP 3283831 A JP3283831 A JP 3283831A JP 28383191 A JP28383191 A JP 28383191A JP H0598600 A JPH0598600 A JP H0598600A
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semi
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Hiroaki Nakayama
寛章 中山
Yoshiaki Aota
良明 青田
Yoji Masuda
洋史 増田
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 化粧材を製造する際の途中で得られる半
製品の用途に汎用性があることから、生産ラインの調節
が容易であり、かつ、印刷層によって化粧材の表面の艶
に階調性をもたせることができ、しかも、化粧材の製造
工程中に紙切れが起こることがない等の化粧材の製造方
法を提供する。 【構成】 化粧材用原紙に熱硬化型樹脂を含浸させた
後、該含浸樹脂を完全硬化には至らない半硬化状態に硬
化させ、次いで、該半硬化状態の熱硬化型樹脂が含浸さ
れている化粧材用原紙に印刷層を付し、しかる後に、前
記含浸樹脂を完全硬化させることからなる化粧材の製造
方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、家具,壁面,
床面等の表面に、装飾あるいは表面保護の目的で貼着さ
れる化粧材に関する。
【0002】
【従来の技術】建材や家具等の基材の表面に装飾あるい
は表面保護の目的で貼着される化粧材において、特に表
面物性において優れた特性を有するものとして、熱硬化
型樹脂を利用したものが汎用されている。 この熱硬化
型樹脂を利用する化粧材は、(1) 化粧材用原紙に印刷層
を付した後、熱硬化型樹脂を含浸させ、これを硬化させ
る方法、 (2)化粧材用原紙に熱硬化型樹脂を含浸させ、
これを硬化させる前に印刷層を付し、次いで、含浸樹脂
を硬化させる方法等によって製造されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、従来の(1)
による化粧材の製造方法は、熱硬化型樹脂を含浸させた
状態の半製品が既に印刷層が付されているものであるた
め、この半製品の用途が自ら既に付されている印刷層に
よって限定されてしまい、半製品の用途に汎用性が無
く、生産ラインの調節を行なうことができない。また、
この方法によって得られる化粧材には、表面の艶の状態
に階調性を現出させることができない。さらに、 (2)の
化粧材の製造方法は、未硬化状態の熱硬化型樹脂が含浸
されている化粧材用原紙に印刷層を行なうものであるた
め、印刷層の形成工程で紙切れが発生し易いという欠点
を有する。
【0004】これに対して本発明方法は、半製品状態で
は未だ印刷層が付されていないため、半製品の用途に汎
用性があることから、生産ラインの調節が容易であり、
かつ、印刷層によって化粧材の表面の艶に階調性をもた
せることができ、しかも、化粧材の製造工程中に紙切れ
が起こることがない等の点で特徴付けられる化粧材の製
造方法を提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本各発明の化粧材の製造
方法は、化粧材用原紙に含浸させた熱硬化型樹脂を高重
合化及び高架橋化させる前の半硬化状態とした後、これ
に印刷層を付し、しかる後に、前記含浸樹脂の熱硬化型
樹脂を完全硬化させることにより、前述の課題を解決す
るものである。すなわち、本第1の発明は、化粧材用原
紙に熱硬化型樹脂を含浸させた後、該含浸樹脂を完全硬
化には至らないが含浸樹脂の表面の粘着性が消失してい
る状態からなる半硬化状態に硬化させる工程と、該半硬
化状態の熱硬化型樹脂が含浸されている化粧材用原紙に
印刷層を付す工程と、前記含浸樹脂を完全硬化させる工
程とにより、目的の化粧材を得ることからなる。本第2
の発明は、化粧材用原紙に熱硬化型樹脂が含浸させた
後、該含浸樹脂を完全硬化には至らないが含浸樹脂の表
面の粘着性が消失している状態からなる半硬化状態に硬
化させる工程と、該半硬化状態の熱硬化型樹脂が含浸さ
れている化粧材用原紙に印刷層を付す工程と、前記含浸
樹脂を完全硬化させると同時に印刷層面にエンボス加工
を行なう工程とにより、目的の化粧材を得ることからな
る。本第3の発明は、化粧材用原紙に熱硬化型樹脂が含
浸させた後、該含浸樹脂を完全硬化には至らないが含浸
樹脂の表面の粘着性が消失している状態からなる半硬化
状態に硬化させる工程と、該半硬化状態の熱硬化型樹脂
が含浸されている化粧材用原紙に印刷層を付す工程と、
前記含浸樹脂を完全硬化させると同時に印刷層面にエン
ボス加工を行なう工程と、ワイピング処理によってエン
ボス加工による凹部内に着色インキを充填させる工程と
により、目的の化粧材を得ることからなる。本第4の発
明は、先の第1,第2あるいは第3の発明の方法によっ
て得られた化粧材の表面に透明樹脂層によるトップコー
ト層を形成する後処理工程を施すことにより、目的の化
粧材を得ることからなる。
【0006】前記構成からなる本各発明の化粧材の製造
方法において、化粧材用原紙には熱硬化型樹脂の含浸性
能の良好なものが利用され、例えば、薄葉紙,晒しクラ
フト紙,リンター紙,チタン紙等による米坪量20〜2
00g/m 2程度の紙、さらにはこれらの2種類以上を
積層した積層紙等が使用される。特に、熱硬化型樹脂の
含浸性及び印刷層を付す際の印刷適性等の点から、米坪
量20〜70g/m2程度の薄葉紙が好適である。
【0007】化粧材用原紙に含浸させる熱硬化型樹脂
は、例えば、メラミン樹脂,ジアリルフタレート樹脂,
フェノール樹脂,尿素樹脂,グアナミン樹脂,不飽和ポ
リエステル樹脂,ポリウレタン系樹脂,エポキシ樹脂,
熱硬化型アクリル樹脂,アミノアルキッド樹脂,メラミ
ン・尿素共重合樹脂,珪素樹脂,ポリシロキサン樹脂等
の熱硬化型樹脂等であり、これらの樹脂と必要に応じて
添加される添加剤、例えば、架橋剤,重合開始剤等の硬
化剤、重合促進剤、溶剤、粘度調整剤、体質顔料等との
混合物からなる含浸用剤が適用される。含浸用剤中に添
加される硬化剤としては、通常、不飽和ポリエステル樹
脂やポリウレタン系樹脂にはイソシアネート系化合物
が、エポキシ樹脂にはアミンが、さらに、不飽和ポリエ
ステル樹脂に対してメチルエチルケトンパーオキサイド
等の過酸化物やアゾビスイソブチロニトリル等のラジカ
ル開始剤がしばしば利用される。なお、前記イソシアネ
ート系化合物としては、2価以上の脂肪族または芳香族
イソシアネート化合物が利用でき、熱変色防止及び耐候
性の点から脂肪族イソシアネート化合物の方が好まし
く、例えば、トリレンジイソシアネート,キシレンジイ
ソシアネート,4,4−ジフェニルメタンジイソシアネ
ート,ヘキサメチレンジイソシアネート,リジンジイソ
シアネート等が好適である。
【0008】化粧材用原紙に熱硬化型樹脂を含浸させる
際の含浸用剤の調整の際に必要に応じて利用される溶剤
は、使用される熱硬化型樹脂の種類に応じて適宜選択さ
れるもので、例えば、酢酸エチル,酢酸ブチル等のエス
テル類、アセトン,メチルエチルケトン,メチルイソブ
チルケトン,シクロヘキサノン,イソホロン等のケトン
類、ペンタン,ヘキサン,ヘプタン,さらにはこれらの
混合物であるガソリン,ミネラルスピリット,石油ベン
ジン等の脂肪族炭化水素、ベンゼン,トルエン,キシレ
ン,シクロヘキサン等の芳香族炭化水素、トリクロロエ
チレン,パークロルエチレン,四塩化炭素等のハロゲン
化炭化水素、メチルアルコール,エチルアルコール,イ
ソプロピルアルコール,ブチルアルコール等の一価のア
ルコール類、エチレングリコール,グリセリン等の多価
アルコール類、エチルエーテル,メチルエーテル等のエ
ーテル類等、さらにはこれらの中の2種以上の混合物等
が使用される。
【0009】化粧材用原紙に熱硬化型樹脂を含浸させた
後に、該含浸樹脂を完全硬化には至らないが、含浸樹脂
の表面の粘着性が消失している状態からなる半硬化の状
態にする工程は、熱硬化型樹脂の含浸後にそれを指触乾
燥させることからなるもので、化粧材用原紙の表面に位
置する含浸樹脂を半硬化状態の非粘着性固体層となすこ
とからなる。なお、この半硬化工程は、含浸樹脂中に溶
剤が利用されている場合には、この溶剤の1部または全
部を揮発させ、化粧材用原紙の表面に露出している含浸
樹脂を指触乾燥状態にするものである。したがって、こ
の乾燥工程においては、化粧材用原紙に含浸されている
熱硬化型樹脂が完全硬化に迄は至ることのないようにす
ることが必要であり、含浸樹脂の流動性や表面の粘着性
が無くなって、含浸樹脂自体が少なくとも完全硬化には
至らずに熱可塑性を保持している状態となるように、放
置あるいは加熱乾燥する必要がある。すなわち、印刷層
を付す工程においては、化粧材用原紙の表面に露出して
いる含浸樹脂が流動性や粘着性を帯びることなく、少な
くとも完全硬化には至らずに半硬化状態となっているよ
うに維持させなければならない。
【0010】化粧材用原紙に含浸させた熱硬化型樹脂を
半硬化状態とした後に、該熱硬化型樹脂が含浸されてい
る化粧材用原紙に付す印刷層は、印刷インキによる印刷
絵柄層や全面のベタの印刷層からなるもので、例えば、
木目,石目,水玉,格子柄,文字,図形等を表現する印
刷絵柄模様層や、さらには、これと全面ベタの印刷層と
の組み合わせ等からなる。印刷層の形成には、グラビア
印刷,シルクスクリーン印刷等による直刷りや転写印刷
等の手段が利用される。なお、含浸樹脂としてメラミン
樹脂を利用した場合には、ブチラール樹脂とメラミン樹
脂との混合樹脂またはセルロース系樹脂をビヒクルとす
る印刷インキによる印刷層を形成することが、また、含
浸樹脂としてジアリルフタレート樹脂を利用した場合に
は、ニトロセルローズ・アルキッド系樹脂をビヒクルと
する印刷インキによる印刷層を形成することが、含浸樹
脂の含浸性能が良好で、かつ、含浸樹脂と印刷層との間
に良好な密着性が得られる点で好ましい。
【0011】化粧材用原紙に印刷層を付した後の含浸樹
脂の完全硬化工程は、通常の熱硬化型樹脂の場合の完全
硬化工程と同様であり、40〜60℃にて1〜5日間程
度、特にポリシロキサン樹脂の場合で80〜150℃に
て300分程度の硬化条件が利用される。
【0012】本第2の発明において、含浸されている熱
硬化型樹脂を完全硬化させると同時に印刷層面にエンボ
ス加工を行なう工程は、含浸させた熱硬化型樹脂が半硬
化状態となっている化粧材用原紙に付した印刷層に相応
する形状〜分布をなす凹部を形成するものであり、例え
ば、印刷層が木目模様からなる場合には、板材の導管溝
またはヘアライン等を表現する凹部が、また、印刷模様
が皮革を表現する場合には皮絞を表現する形状の凹部
が、また、印刷模様が石目を表現する場合には砂目やス
タッコを表現する形状の凹部が、さらに、印刷模様が布
目を表現する場合には布の編目等を表現する形状の凹部
等が形成されるのが普通である。本第2の発明によるエ
ンボス工程では、例えば、木材表面のような凹凸の状態
を電鋳法によって写し取った導管のエンボス模様を有す
るエンボス版、あるいは、木材表面の凹凸の状態を写真
製版法によって写し取って作成した原版を利用してフォ
トエッチング法により導管のエンボス模様を形成したエ
ンボス版等が利用される。
【0013】第3の発明におけるワイピング処理は、例
えば、ロールコートやナイフコート等によってワイピン
グ用インキをエンボス加工面に塗工した後、ドクターブ
レードまたはワイピングペーパーで掻き取り、エンボス
による凹部内のみに着色塗料〜インキによるワイピング
用インキを充填させるものであり、このワイピング工程
においては、エンボスによる凹部内のみに着色塗料〜イ
ンキによるワイピング用インキが充填されて残るよう
に、塗料〜インキの粘度,ロールの回転数,ドクターの
角度,厚さ,シートスピード,ワイピングペーパーのス
ピード,ゴムロールの硬度等を調整することが必要であ
る。ワイピング処理によって凹部内に充填される着色樹
脂層の色調は、例えば、印刷層が木目柄を表現している
化粧材の場合には、木目導管溝の色調を呈するものが、
また、石目柄を表現している化粧材の場合には、砂目や
スタッコを表現する色調を呈するものが利用され、化粧
材の用途に応じて印刷層とマッチする色相のワイピング
用インキが使用される。
【0014】ワイピン用インキには、例えば、セラッ
ク,コーバル,ダンマル,ロジン,ロジンエステル等の
天然樹脂あるいはその変性樹脂、ニトロセルロース,ア
セチルセルロース,エチルセルロース,ベンジルセルロ
ース等のセルロース誘導体、フェノール系樹脂、尿素系
樹脂、フタル酸系樹脂、マレイン酸系樹脂、メラミン系
樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、
アクリル系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリビニルブ
チラール、エポキシ系樹脂、シリコン樹脂、ポリエステ
ル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、そ
の他の合成樹脂、塩化ゴム、環化ゴム、合成ゴム等のゴ
ム誘導体、あるいは、分子中に重合性不飽和結合を有す
るアクリレート,ポリエステル,エポキシ等のプレポリ
マー及び/又はモノマーからなる公知の電離放射線硬化
型樹脂等の1種または2種以上の混合物をビヒクルと
し、染料,顔料等の着色剤、沈降性硫酸バリウム等の体
質顔料、可塑剤等を混合した着色インキ〜塗料が利用さ
れる。なお、ワイピング用インキのビヒクルとして熱硬
化型樹脂や電子線あるいは紫外線硬化型樹脂を利用した
場合には、ワイピング工程に続いて所定の熱硬化処理や
電子線あるいは紫外線の照射処理がなされることが勿論
である。特に電離放射線硬化型樹脂をビヒクルとする着
色インキ〜塗料によるワイピング用インキを利用する場
合には、化粧材の品質の安定化及び生産効率の向上が図
れる。
【0015】本第4の発明におけるトップコート層は、
以下に記載するような熱硬化型樹脂や電離放射線硬化型
樹脂により、0.1〜10μ程度の厚さの透明樹脂層と
して形成されるのが好ましい。 熱硬化型樹脂 熱硬化型樹脂としては、メラミン樹脂,ジアリルフタレ
ート樹脂,フェノール樹脂,尿素樹脂,グアナミン樹
脂,不飽和ポリエステル樹脂,ポリウレタン樹脂,エポ
シシ樹脂,アミノアルキッド樹脂,メラミン・尿素共重
合樹脂,珪素樹脂,ポリシロキサン樹脂等が利用され
る。なお、熱硬化型樹脂には、必要に応じて、架橋剤,
重合開始剤,硬化剤,重合促進剤,溶剤,粘度調整剤,
体質顔料等が添加される。
【0016】電離放射線硬化型樹脂 電離放射線硬化型樹脂としては、分子中に重合性不飽和
結合またはエポキシ基を有するプレポリマー、オリゴマ
ー、及び/ 又は単量体等による混合樹脂組成物が利用さ
れる。なお、前記プレポリマーやオリゴマーの具体例
は、不飽和ジカルボン酸と多価アルコールとの縮合物等
による不飽和ポリエステル類をはじめ、ポリエステルメ
タクリレート,ポリエーテルメタクリレート,ポリオー
ルメタクリレート,メラミンメタクリレート等によるメ
タクリレート類、ポリエステルアクリレート,エポキシ
アクリレート,ウレタンアクリレート,ポリエーテルア
クリレート,ポリオールアクリレート,メラミンアクリ
レート等によるアクリレート類等である。さらに、単量
体の具体例は、スチレン,α・メチルスチレン等による
スチレン系単量体、アクリル酸メチル,アクリル酸−2
−エチルヘキシル,アクリル酸メトキシエチル,アクリ
ル酸ブトキシエチル,アクリル酸ブチル,アクリル酸メ
トキシブチル,アクリル酸フェニル等によるアクリル酸
エステル類、メタクリル酸メチル,メタクリル酸エチ
ル,メタクリル酸プロピル,メタクリル酸メトキシエチ
ル,メタクリル酸エトキシメチル,メタクリル酸フェニ
ル等によるメタクリル酸エステル類、アクリル酸−2−
(N,N −ジエチルアミノ)エチル,メタクリル酸−2−
(N,N −ジメチルアミノ)エチル,アクリル酸−2−
(N,N −ジベンジルアミノ)エチル,メタクリル酸−2
−(N,N −ジメチルアミノ)メチル,アクリル酸−2−
(N,N −ジエチルアミノ)プロピル等による不飽和酸の
置換アミノアルコールエステル類、アクリルアミド,メ
タクリルアミド等による不飽和カルボン酸アミド、エチ
レングリコールジアクリレート,プロピレングリコール
ジアクリレート,ネオペンチルグリコールジアクリレー
ト,1,6−ヘキサンジオールジアクリレート,ジエチ
レングリコールジアクリレート,トリエチレングリコー
ルジアクリレート等のジアクリレート化合物、ジプロピ
レングリコールジアクリレート,エチレングリコールア
クリレート,プロピレングリコールジメタクリレート,
ジエチレングリコールジメタクリレート等による多官能
性化合物、トリメチロールプロパントリチオグリコレー
ト,トリメチロールプロパントリチオプロピレート,ペ
ンタエリスリトールテトラチオグリコール等による分子
中に2個以上のチオール基を有するポリチオール化合
物、等である。
【0017】なお、電離放射線硬化型樹脂には、通常、
前述のプレポリマー又はオリゴマーの5〜95重量%
と、単量体及び/又はポリチオール化合物の95〜5重
量%との混合組成物が利用される。さらに、電離放射線
硬化型樹脂によってトップコート層を形成する場合に、
該トップコート層を紫外線の照射によって硬化させる際
には、例えば、アセトフェノン類,ベンゾフェノン類,
ミヒラーベンゾイルベンゾエート,α・アミロキシムエ
ステル,テトラメチルメウラムモノサルファイド,チオ
キサントン類等による光重合開始剤と、必要に応じて添
加される光増感剤、例えば、n−ブチルアミン,トリエ
チルアミン,トリ−n−ブチルホスフィン等による光増
感剤とを含有するコーティング剤が利用されることは勿
論である。
【0018】
【作用】本発明の化粧材の製造方法は、化粧材用原紙に
含浸させた熱硬化型樹脂を完全硬化には至らないが含浸
樹脂の表面の粘着性が消失している状態の半硬化状態と
した後、該半硬化状態の熱硬化型樹脂が含浸されている
化粧材用原紙に印刷層を付し、しかる後に、前記含浸樹
脂を完全硬化させることからなるもので、印刷層が付さ
れる前の半製品は、次工程での印刷層の形成工程によっ
てその用途が決定されるので、熱硬化型樹脂を含浸させ
た状態の半製品の用途に汎用性があるため、生産ライン
の調節を適宜変更し得る。このため、大量生産での管理
が容易に行なえる。また、本発明の化粧材の製造方法に
おいては、印刷層を形成する際の印刷インキとして艶消
しインキを利用することにより、化粧材の表面の艶の状
態に階調性を現出させることができ、意匠性に優れた作
用が奏される化粧材が得られる。さらに、本発明の化粧
材の製造方法は、未硬化状態の熱硬化型樹脂が含浸され
ている化粧材用原紙に含浸されている熱硬化型樹脂が半
硬化状態にあるときに印刷層の形成を行なうものである
ため、印刷層の形成工程で紙切れが発生するようなこと
がなく、品質の高い化粧材が得られる。本第2の発明の
化粧材の製造方法では、熱硬化型樹脂による含浸樹脂を
完全硬化させると同時に印刷層面にエンボス加工を行な
うものであり、エンボスによる凹部が表現に現出されて
いる立体感のある化粧材が得られる。本第3の発明の化
粧材の製造方法は、ワイピング処理によってエンボス加
工による凹部内に着色インキを充填させることからなる
もので、例えば、木目印刷模様に対する導管溝や、石目
印刷模様に対する砂目やスタッコが表現されるため、天
然物による化粧材に近似するものが得られる。また、本
第4の発明の化粧材の製造方法においては、表面にトッ
プコート層を具備する化粧材を得るもので、耐摩耗性,
耐候性等において優れた作用を奏する化粧材が得られ
る。なお、本第2または第3の発明の方法によって得ら
れた化粧材の表面にトップコート層を形成する場合に
は、エンボスによる凹部の影響により、エンボスによる
凹部と同調する凹部がトップコート層の表面に形成され
ることもある。
【0019】
【実施例】以下、本発明の化粧材の製造方法の具体的な
構成を実施例を以って説明する。 実施例1 化粧材用原紙「 (株) 興人製:KW−1001P,坪量
100g/m 2」に下記の組成による含浸用樹脂混合物
[A]を、100g(dry) /m 2の割合で含浸させた
後、80℃で5分間の乾燥をベルトプレス方式にて行な
うことにより、該含浸樹脂が完全硬化には至らないが含
浸樹脂の表面の粘着性が消失している半硬化状態に硬化
させた。 含浸用樹脂混合物[A] ジアリルオルソフタレートプレポリマー・・・・ 93重量部 ジアリルオルソフタレートモノマー・・・・・・・・ 7重量部 重合開始剤(BPO)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5重量部 溶媒(アセトン))・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・100重量部
【0020】前記工程によって得られた半硬化状態の熱
硬化型樹脂が含浸されている化粧材用原紙の表面に、セ
ルロース系の混色インキで木目模様の印刷層をグラビア
印刷によって形成した後、200℃の加熱雰囲気中を1
0m/min.で通過させながら、ロールエンボスを行
なうと同時に含浸樹脂を完全に硬化させることにより、
目的とする化粧材を得た。
【0021】
【効果】本発明の化粧材の製造方法によれば、半製品状
態のものに汎用性があることから、生産ラインの調節が
容易である。また、印刷層によって化粧材の表面の艶に
階調性をもたせることができ、しかも、化粧材の製造工
程中に紙切れが起こることがなく、品質の良好な化粧材
が効率良く得られる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化粧材用原紙に熱硬化型樹脂を含浸さ
    せた後、該含浸樹脂を完全硬化には至らない半硬化状態
    に硬化させ、次いで、該半硬化状態の熱硬化型樹脂が含
    浸されている化粧材用原紙に印刷層を付し、しかる後
    に、前記含浸樹脂を完全硬化させることを特徴とする化
    粧材の製造方法。
  2. 【請求項2】 化粧材用原紙に熱硬化型樹脂を含浸さ
    せた後、該含浸樹脂を完全硬化には至らない半硬化状態
    に硬化させ、次いで、該半硬化状態の熱硬化型樹脂が含
    浸されている化粧材用原紙に印刷層を付し、しかる後
    に、前記含浸樹脂を完全硬化させると同時に印刷層面に
    エンボス加工を行なうことを特徴とする化粧材の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 化粧材用原紙に熱硬化型樹脂を含浸さ
    せた後、該含浸樹脂を完全硬化には至らない半硬化状態
    に硬化させ、次いで、該半硬化状態の熱硬化型樹脂が含
    浸されている化粧材用原紙に印刷層を付し、しかる後
    に、前記含浸樹脂を完全硬化させると同時に印刷層面に
    エンボス加工を行ない、さらに、ワイピング処理によっ
    てエンボス加工による凹部内に着色インキを充填させる
    ことを特徴とする化粧材の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1,請求項2または請求項3記
    載の化粧材の製造方法によって得られた化粧材の表面に
    透明な樹脂層からなるトップコート層を形成することを
    特徴とする化粧材の製造方法。
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