JPH0595928A - 磁気共鳴イメージング装置 - Google Patents

磁気共鳴イメージング装置

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JPH0595928A
JPH0595928A JP3264807A JP26480791A JPH0595928A JP H0595928 A JPH0595928 A JP H0595928A JP 3264807 A JP3264807 A JP 3264807A JP 26480791 A JP26480791 A JP 26480791A JP H0595928 A JPH0595928 A JP H0595928A
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JP
Japan
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magnetic field
gradient magnetic
gradient
imaging apparatus
image
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Application number
JP3264807A
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English (en)
Inventor
Koji Kajiyama
孝治 梶山
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Hitachi Healthcare Manufacturing Ltd
Original Assignee
Hitachi Medical Corp
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Publication date
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  • Magnetic Resonance Imaging Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 診断画像としての映像態様の多様化を図り、
これにより診断の効率を向上させる。 【構成】 被検体の特定された断面において位相エンコ
ード方向に一致づけられる第1傾斜磁場への磁場Gp印
加手段と、前記断面において周波数エンコード方向に一
致づけられる第2傾斜磁場への磁場Gf印加手段と、N
MR信号取り出しの際において周波数エンコード方向の
NMR信号取り出しのための第2傾斜磁場への磁場Gf
印加手段と、を少なくとも備える磁気共鳴イメージング
装置において、角度θに対応する信号を入力させる角度
入力手段と、この角度入力手段からの前記角度θに対応
する信号の入力により、前記第1傾斜磁場への印加磁場
を(Gf・e1+Gp・e1)に、前記第2傾斜磁場への
印加磁場を(Gf・e2+Gp・e2)とするとともに、
第2傾斜磁場への印加磁場をGf・e2とし、さらに第
1傾斜磁場への印加磁場をGf・e1として、それらの
各磁場印加を周波数エンコード方向のNMR信号取り出
しのための磁場印加とする手段を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気共鳴イメージング
装置に係り、特に、被検体の特定された断面において、
位相エンコード方向および周波数エンコード方向におけ
るNMR信号の取りだし方に改良を施した磁気共鳴イメ
ージング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気共鳴イメージング装置は、磁気共鳴
現象を利用して被検体中の所望の断面部位における原子
核スピン(以下、単にスピンと称す)の密度分布、緩和
時間分布等を計測して、その計測データから、被検体の
該断面を画像表示するものである。
【0003】このような磁気共鳴イメージング装置は、
互いに直交する3軸方向にそれぞれ独立に磁場勾配を形
成できる傾斜磁場を備えてなり、このうちの一の傾斜磁
場の磁場勾配を高周波発信コイルからの信号周波数の関
係で設定することにより、撮像しようとする被検体の断
面が特定されるようになる。
【0004】前記高周波発信コイルからの信号により該
被検体の組織を構成する原子の原子核に磁気共鳴が起こ
りこの磁気共鳴を受信コイルが受信するものであるが、
前記磁気共鳴は前記信号周波数と一定の関係がある磁場
の強さを有する部位(すなわち前記断面における部位に
相当する)において起こるからである。
【0005】そして、同様に、該特定された断面に対す
る2次元像情報を得るためにも、他の残りの互いに直交
する傾斜磁場にそれぞれ所定の磁場を印加するようにな
っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来における
磁気共鳴イメージング装置は、特定された被検体の断面
に対する2次元情報を得るための各傾斜磁場への磁場印
加は、それぞれ撮像領域(磁気共鳴信号として取り出さ
れる撮像領域)の縦横の各幅に対応した磁場印加がなさ
れており、いわゆる位相エンコード方向(撮像領域の縦
方向に一致づけられる)の磁場印加、および周波数エン
コード方向(撮像領域の横方向に一致づけられる)の磁
場印加として各磁場が設定されていた。
【0007】このため、表示される断層像は、特定断面
における2次元情報を得るための各傾斜磁場に対する被
検体の位置関係で一義的に表示されたものとなり、被検
体の位置はそのままでも表示された断面像を任意に回動
させた状態で表示するというようなことはできなかっ
た。
【0008】このため、たとえば他の断層像との比較を
行うような場合において、各断層像をそれぞれ同じ方向
に指向させた状態で比較すれば、詳細な部分における比
較も容易にでき診断の効率も向上できるはずであるが、
上述した事情からこのようなことはできなかったという
問題点が残されていた。
【0009】それ故、本発明は、このような事情に基づ
いてなされたものであり、その目的とするところのもの
は、診断画像としての映像態様の多様化を図り、これに
より診断の効率を向上させることのできる磁気共鳴イメ
ージング装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明は、基本的には、被検体の特定された
断面において位相エンコード方向に一致づけられる第1
傾斜磁場への磁場Gp印加手段と、前記断面において周
波数エンコード方向に一致づけられる第2傾斜磁場への
磁場Gf印加手段と、NMR信号取り出しの際において
周波数エンコード方向のNMR信号取り出しのための第
2傾斜磁場への磁場Gf印加手段と、を少なくとも備え
る磁気共鳴イメージング装置において、角度θに対応す
る信号を入力させる角度入力手段と、この角度入力手段
からの前記角度θに対応する信号の入力により、前記第
1傾斜磁場への印加磁場を(Gf・e1+Gp・e1
に、前記第2傾斜磁場への印加磁場を(Gf・e2+G
p・e2)とするとともに、第2傾斜磁場への印加磁場
をGf・e2とし、さらに第1傾斜磁場への印加磁場を
Gf・e1として、それらの各磁場印加を周波数エンコ
ード方向のNMR信号取り出しのための磁場印加とする
手段とを設けたことを特徴とするものである。なお、こ
こで、上記Gp、Gf、e1、e2はそれぞれベクトルで
ある。また、e1及びe2は、それぞれ第1傾斜磁場、第
2傾斜磁場の向きの単位ベクトルである。
【0011】
【作用】このように構成した磁気共鳴イメージング装置
は、従来互いに直交する磁場を印加できる第1傾斜磁場
および第2傾斜磁場にそれぞれ位相エンコード方向およ
び周波数エンコード方向の磁場を印加していた状態か
ら、特に前記位相エンコード方向および周波数エンコー
ド方向の向きをそれぞれ角度θ分だけ変位させるように
したものである。
【0012】そして、これにより第1傾斜磁場および第
2傾斜磁場の各方向に対する分力に相当する磁場を第1
傾斜磁場および第2傾斜磁場にそれぞれ印加するように
している。
【0013】これにより、従来一方向に指向されて映像
された断層像を角度θ分だけ回動させた状態で映像させ
ることができ、これにより、診断画像としての映像態様
の多様化を図ることができ、診断の効率を向上させるこ
とができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明による磁気共鳴イメージング装
置の一実施例を図面を用いて説明する。
【0015】まず、図2は本発明による磁気共鳴イメー
ジング装置の全体構成を示すブロック説明図である。
【0016】この磁気共鳴イメージング装置は、大別す
ると、中央処理装置(CPU)1と、シーケンサ2と、
送信系3と、静磁場発生磁石4と、受信系5と、信号処
理系6とを備えて構成されている。
【0017】中央処理装置(CPU)1は、予め定めら
れたプロクラムに従ってシーケンサ2、送信系3、受信
系5、信号処理系6の各々を制御するものである。シー
ケンサ2は、中央処理装置1からの制御指令に基づいて
動作し、被検体7の断層画像のデータ収集に必要な種々
の命令を送信系3、静磁場発生磁石4の傾斜磁場発生系
21、受信系5に送るようにしている。なお、このシー
ケンサ2については後に詳述する。
【0018】送信系3は、高周波発信器8と変調器9と
高周波コイルとしての照射コイル11を有し、シーケン
サ2の指令により高周波発信器8からの高周波パルスを
変調器9で振幅変調し、この振幅変調された高周波パル
スを高周波増幅器10を介して増幅して照射コイル11
に供給することにより、所定のパルス状の電磁波を被検
体7に照射するようにしている。
【0019】静磁場発生磁石4は、被検体7の回りに任
意の方向に均一な静磁場を発生させるためのものであ
る。この静磁場発生磁石の内部には、照射コイル11の
ほか、傾斜磁場を発生させる傾斜磁場コイル13と、受
信系5の受信コイル14が設置されている。傾斜磁場発
生系21は互いに直交するデカルト座標軸方向、すなわ
ちX軸方向、Y軸方向、およびZ軸方向にそれぞれ独立
に傾斜磁場を印加できる構成を有する傾斜磁場コイル1
3と傾斜磁場コイルに電流を供給する傾斜磁場電源12
と、傾斜磁場電源12を制御するシーケンサ2により構
成する。
【0020】受信系5は、高周波コイルとしての受信コ
イル14と該受信コイル14に接続された増幅器15と
直交位相検波器16とA/D変換器17とを有し、被検
体7からNMR信号を受信コイル14が検出すると、そ
の信号を増幅器15、直交位相検波器16、A/D変換
器17を介しデジタル量に変換するとともに、シーケン
サ2からの指令によるタイミングで直交位相検波器16
によってサンプリングされた二系列の収集データに変換
して中央処理装置1に送るようにしている。
【0021】信号処理系6は、磁気ディスク20、光デ
ィスク19等の外部記憶装置と、CRT等からなるディ
スプレイ18とを有し、受信系5からのデータが中央処
理装置1に入力されると、該中央処理装置1が信号処
理、画像再構成等の処理を実行し、その結果の被検体7
の所望の断面像をディスプレイ18に表示するととも
に、外部記憶装置の磁気ディスク20等に記憶する。
【0022】このような構成において、本実施例では、
特に、制御操作卓25上に角度θを入力できるつまみ2
4が備わっており、オペレータがこのつまみ24を回動
することによりその回動角θに対応する信号が中央処理
装置1を介してメモリ27に入力されるようになってい
る。
【0023】このメモリ27では前記回動角θに対応す
る信号に応じた情報が格納されており、中央処理装置1
を介して該情報に基づいて前記シーケンサ2の内容の一
部が変更されるようになっている。
【0024】次に、前記シーケンサ2から送出されるパ
ルスのシーケンスを図3を用いて説明する。このパルス
シーケンスは、いわゆる2次元フーリエイメージング法
のうちスピンエコー法の模式的なパルスシーケンスであ
る。そして、この図3に示すパルスシーケンスは前記制
御操作卓25上のつまみ26をその回動角θが「0」と
なっている際に送出されるもので、すなわち従来も同様
に送出されていたパルスシーケンスである。
【0025】このパルスシーケンスは、同図に示すよう
に、まず、90°パルス30を印加した後、エコー時間
をTeとしたときTe/2の時間後に180°パルス3
1を加えるようになっている。90°パルス30を加え
た後、各スピンはそれぞれに固有の速度でX−Y面内で
回転を始めるため、時間の経過とともに各スピン間に位
相差が生じる。ここで180°パルス27が加わると、
各スピンはX’軸に対称に反転し、その後も同じ速度で
回転を続けるために時刻Teでスピンは再び集束し、エ
コー信号36を形成するようになる。
【0026】なお、この際におけるエコー信号36の発
生原理を核スピンをもとに図4を用いて説明をする。同
図において、90パルス照射(図4(a))後y軸上に
倒れた巨視的磁化は(図4(b))、時間が経過するに
つれ(図4(c))、静磁場の不均一性の影響を受けて
個々の核スピンの回転位相がバラバラに乱れはじめ、x
−y平面内を扇を広げたように広がっていく(図4
(d))。このとき、FID信号が観測されるが、その
後受信コイルには信号が現れない。
【0027】次に、90°パルス印加後時間τ経過後1
80°パルスを印加する(図4(e))。この結果位相
ずれを起こしていた各スピンは、x軸を中心として18
0°左回りに回転させられる。しかし、この状態となっ
ても、180°パルスの印加前にx−y面で右回りとな
っていたスピンはそのまま右回りに、また、左回りのも
のは左回りへと引き続き位相を変えていく(図4
(f))。そのため、最初の90°パルスを印加してか
ら2τ後には、各スピンは−y軸に収束する(図4
(g))。これら各核スピンの挙動はx−y平面に置か
れたコイルに信号として受信されるので、受信信号に着
目すると、90°パルス印加後2τに到達する直前から
FID信号が現れはじめ、2τ後最大値に到達する。
【0028】この場合、断層画像を構成するためには信
号の空間的な分布を求めねばならない。このために線形
な傾斜磁場を用いる。均一な静磁場に傾斜磁場を重畳す
る事で空間的な磁場勾配ができる。先にも述べたように
スピンの回転周波数は磁場強度に比例しているから傾斜
磁場が加わった状態においては、各スピンの回転周波数
は空間的に異なる。従って、この周波数を調べることに
よって各スピンの位置を知ることができる。この目的の
ために、スライス方向傾斜磁場32、位相エンコード傾
斜磁場33、周波数エンコード傾斜磁場34,35が用
いられている。
【0029】以上に述ベたパルスシーケンスを基本単位
として、位相エンコード傾斜磁場の強度を毎回変えなが
ら一定の繰り返し時間(TR)毎に、所定回数、例えば
256回繰り返す。こうして得られた計測信号を2次元
逆フーリエ変換することで巨視的磁化の空間的分布が求
められる。なお、以上のMRI基本原理に関しては、
「NMR医学」(基礎と臨床)(核磁気共鳴医学研究会
編,丸善株式会社,昭和59年1月20日発行)に詳し
く説明されている。
【0030】ここで、本実施例では、前記位相方向傾斜
磁場の印加において後述するような操作がなされていわ
ゆる可変視野撮像法を適用させている。
【0031】この可変視野撮像法は、位相エンコード方
向の傾斜磁場において、その繰返し時間(TR)毎の磁
場印加の際にその増分量の設定の仕方により、撮像可能
領域を狭めて撮像時間の短縮を図れるようにしたもので
ある。
【0032】すなわち、図5は、可変視野撮像法を適用
させないで撮像する場合の説明図である。同図(a)に
示すように、位相エンコード方向の傾斜磁場の増分量が
Gpstepとなっており、これにより同図(b)に示
すように、同図(c)の撮像領域(あるいは撮像視野F
OV)に対する傾斜磁場が対応づけられる。なお、同図
(c)において円形部分は撮像対象7Aである。
【0033】これに対して、図6は、可変視野撮像法を
適用させた説明図で、同図(a)ないし(c)はそれぞ
れ図5(a)ないし(c)に対応させている。これら各
図から判るように、位相エンコード方向の撮像視野をF
OVとすると、 γtpGpstepFOV=2π………(1) の式が成立する。このため、位相エンコード方向の視野
を1/mにするためには位相エンコードの増分をm倍す
ればよい。つまり、 γtpG’pstepFOV/m=2π………(2) が成立するG’pstepにすればよい。
【0034】そして、式(1),(2)より、 G’pstep=m・Gpstep………(3) が成立する。また、撮像時間は、位相エンコードの更新
回数kにより決定される。同一な空間分解能にするため
には、撮像視野に対するkが一定であればよい。通常撮
像のそれをkとし、可変視野時をk’とおくと FOV/k=(FOV/m)/k’………(4) が成立する。式(4)から k’/k=1/m…………(5) となる。撮像時間は、位相エンコードの更新回数に比例
するため、可変視野にすることにより、1/mの時間短
縮となる。
【0035】このようにして得られる表示装置面上の断
層像はたとえば図7に示すようにして表示される。表示
面の中央部には、被検体の頭部の体軸と直交する面にお
ける断面図が表示されている。そして、図6で説明した
可変視野撮像法により、表示面の両脇には画像情報が全
くない領域が形成され、中央部において前記頭部を含む
画像情報がFOV/mの幅で表示されるようになってい
る。
【0036】ここで、図7の場合は、被検体がその頭部
を全く傾けず垂直上方を見ている場合の断層像としたも
のであるが、たとえば図8のように、被検体の首が回ら
ない等の事情により、該頭部が傾いた(たとえば角度θ
で)状態で撮像される場合がある。なお、図8の場合、
頭部が傾くことにより該頭部の横方向の幅を図7の場合
以上に大きくなることから、可変視野をより大きくとら
なければならない(図ではFOV/n)という事情が生
じている。
【0037】次に、図8に示す被検体頭部の撮像状態
で、前記制御操作卓25上のつまみ26を回動角θの状
態にして上述と同様の操作をした場合の説明をする。
【0038】制御操作卓25からは、回動角θに対応す
る信号が中央処理装置1を介して、本実施例で新たに設
けたメモリ27に入力されるようになっている。このメ
モリ27には、図9に示した情報が予め格納されたもの
となっている。
【0039】図9は、たとえばX軸傾斜磁場に磁場強度
Gpの磁場が、また、Z軸傾斜磁場に磁場強度Gfの磁
場が形成されている状態から、それぞれ前記角度θ分だ
け時計周りに変換された際の各磁場の状態を示してい
る。本実施例では、変換された磁場Gfの方向を周波数
エンコード方向とし、また、変換された磁場Gp方向を
位相エンコード方向として前記X軸傾斜磁場およびZ軸
傾斜磁場にそれぞれ磁場を印加しようとするものであ
る。
【0040】すなわち、X軸傾斜磁場には、周波数エン
コード方向の磁場GfのX軸方向分力(Gf・e1)e1
(=Gfx)と位相エンコード方向の磁場GpのX軸方
向分力(Gp・e1)e1(=Gpx)との加算値に相当
する磁場を印加しようとするものである。また、Z軸傾
斜磁場には、周波数エンコード方向の磁場GfのZ軸方
向分力(Gf・e2)e2(=Gfz)と位相エンコード
方向の磁場GpのZ軸方向分力(Gp・e2)e2(=G
pz)との加算値に相当する磁場を印加しようとするも
のである。なお、ここで、上述したGf、Gp、e1
2はそれぞれいずれもベクトルである。
【0041】そして、このような前記メモリ27から
は、前記回動角θに対応する上述した情報、すなわち回
動角θに対応する分力磁場が読みだされ、中央処理装置
1を介して、シーケンサ2に入力され、該情報に基づい
てシーケンサ2の内容が図1のように変更されるように
なっている。
【0042】図1は、前記図3と対応づけて示したシー
ケンスであり、図3と異なる部分は、X軸傾斜磁場とZ
軸傾斜磁場に印加する磁場にある。すなわち、X線傾斜
磁場には(Gpx+Gfx)の磁場を、またZ軸傾斜磁
場には(Gpz+Gfz)の磁場を印加するようにし
て、特定された断面であるX−Z平面における2次元情
報を得るようにしているものである。
【0043】なお、この場合、周波数エンコード方向の
NMR信号取り出しのための磁場印加は、分力されるX
軸傾斜磁場およびZ軸傾斜磁場にそれぞれGfxおよび
Gfzを印加することによって行うようにしている。
【0044】このようなシーケンスから得られる断層像
を図10に示す。図8に示した状態から入力角度θに相
当する分だけ該断層像が回動し頭部の傾きが無くなって
表示されることになる。そして、頭部の傾きがなくなる
結果、横方向における必要撮像領域を小さくすることが
できることから、可変視野をFOV/mを小さくするこ
とができる。このことは、上述したように撮像時間を少
なくすることができる効果を奏するものである。
【0045】以上説明した実施例によれば、従来互いに
直交する磁場を印加できる第1傾斜磁場(実施例の場
合、X軸傾斜磁場)および第2傾斜磁場(実施例の場
合、Z軸傾斜磁場)にそれぞれ位相エンコード方向およ
び周波数エンコード方向の磁場を印加していた状態か
ら、特に前記位相エンコード方向および周波数エンコー
ド方向の向きをそれぞれ角度θ分だけ変位させるように
したものである。
【0046】そして、これにより第1傾斜磁場および第
2傾斜磁場の各方向に対する分力に相当する磁場を第1
傾斜磁場および第2傾斜磁場にそれぞれ印加するように
している。
【0047】これにより、従来一方向に指向されて映像
された断層像を角度θ分だけ回動させた状態で映像させ
ることができ、これにより、診断画像としての映像態様
の多様化を図ることができ、診断の効率を向上させるこ
とができる。
【0048】また、上述した実施例から明らかなよう
に、いわゆる可変視野撮像法を用いている場合におい
て、断層像を所定の角度分だけ回動させることにより、
回動前と比べて可変視野を大幅に狭めることができ、し
たがって撮像時間の短縮が図れるという効果をもたらす
ことができる。
【0049】そして、本実施例では、また、次のような
効果も奏するものとなっている。すなわち、技術的に解
明することは難しい現象となっているが、前記図8に示
す断層像を映像させた場合に、その横軸方向である位相
エンコード方向に連続して連なるアーチファクト80が
生じることが知られている。そして、このアーチファク
ト80が断層像を大きく横切り極めて目障りとなる場合
において、図10に示すように該断層像を回動させるこ
とにより、依然として位相エンコード方向に発生してい
るアーチファクト80の該断層像の横切りを少なくする
ことができるようになる。
【0050】上述した実施例では、図9に示すようにX
−Z軸平面で周波数エンコード方向および位相エンコー
ド方向を角度θ分だけ変位させたものとなっている。こ
れは特定した断面がY軸と垂直となる面となっているか
らであり、該断面がX軸あるいはZ軸と垂直となってい
る場合はそれに応じて本発明が適用できることはいうま
でもない。
【0051】また、本発明の実施においては、図10に
示した映像の情報を一旦メモリに格納し、その座標変換
によって図11に示すように表示するようにしてもよい
ことはいうまでもない。
【0052】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明による磁気共鳴イメージング装置によれば、診断
画像としての映像態様の多様化を図り、これにより診断
の効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による磁気共鳴イメージング装置の一
実施例に用いられるシーケンスの一実施例を示した説明
図である。
【図2】 本発明による磁気共鳴イメージング装置の一
実施例を示したブロック構成図である。
【図3】 本発明による磁気共鳴イメージング装置に用
いられる従来のシーケンスの一例を示した説明図であ
る。
【図4】 エコー信号が得られるためのスピンの挙動を
示す説明図である。
【図5】 (a)、(b)、および(c)は位相エンコ
ード方向の傾斜磁場に印加する磁場と撮像視野との関係
を示した説明図である。
【図6】 (a)、(b)、および(c)は位相エンコ
ード方向の傾斜磁場に印加する磁場と撮像視野との関係
を示した説明図である。
【図7】 本発明による磁気共鳴イメージング装置の断
層像の表示態様の一例を示した説明図である。
【図8】 本発明による磁気共鳴イメージング装置の断
層像の表示態様の一実施例を示した説明図である。
【図9】 本発明による磁気共鳴イメージング装置に備
えられるメモリに格納される情報の一実施例を示した説
明図である。
【図10】 本発明による磁気共鳴イメージング装置の
断層像の表示態様の一実施例を示した説明図である。
【図11】 本発明による磁気共鳴イメージング装置の
断層像の表示態様の他の実施例を示した説明図である。
【符号の説明】
25…制御操作卓、26…つまみ、27…メモリ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体の特定された断面において位相エ
    ンコード方向に一致づけられる第1傾斜磁場への磁場G
    p印加手段と、前記断面において周波数エンコード方向
    に一致づけられる第2傾斜磁場への磁場Gf印加手段
    と、NMR信号取り出しの際において周波数エンコード
    方向のNMR信号取り出しのための第2傾斜磁場への磁
    場Gf印加手段と、を少なくとも備える磁気共鳴イメー
    ジング装置において、角度θに対応する信号を入力させ
    る角度入力手段と、この角度入力手段からの前記角度θ
    に対応する信号の入力により、前記第1傾斜磁場への印
    加磁場を(Gf・e1+Gp・e1)に、前記第2傾斜磁
    場への印加磁場を(Gf・e2+Gp・e2)とするとと
    もに、第2傾斜磁場への印加磁場をGf・e2とし、さ
    らに第1傾斜磁場への印加磁場をGf・e1として、そ
    れらの各磁場印加を周波数エンコード方向のNMR信号
    取り出しのための磁場印加とする手段を設けたことを特
    徴とする磁気共鳴イメージング装置。ただし、上記G
    p、Gf、e1及びe2はそれぞれベクトルである。ま
    た、e1及びe2は、それぞれ第1傾斜磁場、第2傾斜磁
    場の向きの単位ベクトルである。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4870246A (en) * 1987-11-26 1989-09-26 Bruno Bisiach Laser beam robot for cutting and welding

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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