JPH0593722A - 糞便試料および検体試料容器 - Google Patents
糞便試料および検体試料容器Info
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- JPH0593722A JPH0593722A JP16088991A JP16088991A JPH0593722A JP H0593722 A JPH0593722 A JP H0593722A JP 16088991 A JP16088991 A JP 16088991A JP 16088991 A JP16088991 A JP 16088991A JP H0593722 A JPH0593722 A JP H0593722A
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- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61B—DIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
- A61B10/00—Other methods or instruments for diagnosis, e.g. instruments for taking a cell sample, for biopsy, for vaccination diagnosis; Sex determination; Ovulation-period determination; Throat striking implements
- A61B10/0038—Devices for taking faeces samples; Faecal examination devices
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- Pathology (AREA)
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- General Health & Medical Sciences (AREA)
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- Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 糞便試料を簡便かつ定量的に採取することが
でき、糞便試料中の被測定物質が変質しない安定した状
態での輸送が可能であり、さらに均質な検体試料を調製
することができる糞便試料および検体試料容器を提供す
ることである。 【構成】 ワイピング部２ａを有する試料採取棒保持本
体２に、試料採取棒受渡用鞘３と、一端に検体液の滴下
部４ｂを設け内部に検体液の通路とフィルター４ｃを設
けた試料採取棒受取用鞘４とが、密封かつ取り外し可能
に装着され、さらに両鞘間に凹部５ａを有する試料採取
棒５が挿間された構造からなる糞便試料容器１と、液体
容器本体７に一端に検体液の滴下部４ｂを設け内部に検
体液の通路とフィルター４ｃを設け、他端に凹部５ａを
有する試料採取棒５を挿嵌した試料採取棒受取用鞘４
を、密封かつ取り外し可能に装着した構造からなる検体
試料容器６との組合せからなる糞便試料および検体試料
容器。
でき、糞便試料中の被測定物質が変質しない安定した状
態での輸送が可能であり、さらに均質な検体試料を調製
することができる糞便試料および検体試料容器を提供す
ることである。 【構成】 ワイピング部２ａを有する試料採取棒保持本
体２に、試料採取棒受渡用鞘３と、一端に検体液の滴下
部４ｂを設け内部に検体液の通路とフィルター４ｃを設
けた試料採取棒受取用鞘４とが、密封かつ取り外し可能
に装着され、さらに両鞘間に凹部５ａを有する試料採取
棒５が挿間された構造からなる糞便試料容器１と、液体
容器本体７に一端に検体液の滴下部４ｂを設け内部に検
体液の通路とフィルター４ｃを設け、他端に凹部５ａを
有する試料採取棒５を挿嵌した試料採取棒受取用鞘４
を、密封かつ取り外し可能に装着した構造からなる検体
試料容器６との組合せからなる糞便試料および検体試料
容器。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、生体由来の不均質な検
体である糞便中に含まれる微量物質を測定するために、
糞便試料を採取、輸送し検体試料を調製するために用い
る糞便試料および検体試料容器に関するものであり、詳
しくは糞便試料を定量的に採取すると共に、糞便試料が
採取され付着している試料採取棒を乾燥状態で保持し、
糞便中の微量物質を測定するための抽出、検体試料の調
製に用いる糞便試料および検体試料容器に関するもので
ある。
体である糞便中に含まれる微量物質を測定するために、
糞便試料を採取、輸送し検体試料を調製するために用い
る糞便試料および検体試料容器に関するものであり、詳
しくは糞便試料を定量的に採取すると共に、糞便試料が
採取され付着している試料採取棒を乾燥状態で保持し、
糞便中の微量物質を測定するための抽出、検体試料の調
製に用いる糞便試料および検体試料容器に関するもので
ある。
【０００２】
【従来の技術】糞便試料は、種々の病気の診断、例えば
消化器系の癌、潰瘍などの診断のための検体試料として
用いられている。糞便の検体は、尿検体と同様に非侵襲
的検査法の検体として有用であるが、糞便の取扱いは不
快であり、衛生的に処理するためには手間のかかる手順
が必要とされる。また、糞便試料中の被検物質は不安定
であるため、遠隔地からの試料の輸送には十分な注意が
必要である。そして、従来から試料採取棒による採便法
が行われ、被検者から検体試料の輸送も行われている。
消化器系の癌、潰瘍などの診断のための検体試料として
用いられている。糞便の検体は、尿検体と同様に非侵襲
的検査法の検体として有用であるが、糞便の取扱いは不
快であり、衛生的に処理するためには手間のかかる手順
が必要とされる。また、糞便試料中の被検物質は不安定
であるため、遠隔地からの試料の輸送には十分な注意が
必要である。そして、従来から試料採取棒による採便法
が行われ、被検者から検体試料の輸送も行われている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、糞便試料を
検体として用いる場合は、前もってある程度定量的に糞
便を採取し、これを適当な液体に懸濁させて糞便の懸濁
液とする必要がある。つまり、糞便試料が少なすぎると
検出感度の低下を招き、一方多すぎると輸送に不便であ
り、悪臭のもとになり、また余分な検体の処分にも問題
を生じるからである。また、前記のように遠隔地からの
試料ないし検体の輸送も必要であるが、この際、糞便試
料中の被測定物質の安定な状態での輸送、つまり試料の
変質の防止が問題となる。
検体として用いる場合は、前もってある程度定量的に糞
便を採取し、これを適当な液体に懸濁させて糞便の懸濁
液とする必要がある。つまり、糞便試料が少なすぎると
検出感度の低下を招き、一方多すぎると輸送に不便であ
り、悪臭のもとになり、また余分な検体の処分にも問題
を生じるからである。また、前記のように遠隔地からの
試料ないし検体の輸送も必要であるが、この際、糞便試
料中の被測定物質の安定な状態での輸送、つまり試料の
変質の防止が問題となる。
【０００４】本発明は、上記の問題に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、糞便試料を簡便かつ定量的に採
取することができて、糞便試料中の被測定物質が変質し
ない安定した状態での輸送が可能であり、さらに均質な
検体試料を調製することができる糞便試料および検体試
料容器を提供することである。
のであり、その目的は、糞便試料を簡便かつ定量的に採
取することができて、糞便試料中の被測定物質が変質し
ない安定した状態での輸送が可能であり、さらに均質な
検体試料を調製することができる糞便試料および検体試
料容器を提供することである。
【０００５】
【課題を解決するための手段およびその作用】本発明者
は、上記の問題を克服するために種々検討した結果、糞
便試料を乾燥状態で輸送すれば被測定物質の変質なしに
遠隔輸送が可能であり、さらに糞便試料容器と検体試料
容器とを組合せて用いることにより、均一量の検体液を
供給することができることに着目した。
は、上記の問題を克服するために種々検討した結果、糞
便試料を乾燥状態で輸送すれば被測定物質の変質なしに
遠隔輸送が可能であり、さらに糞便試料容器と検体試料
容器とを組合せて用いることにより、均一量の検体液を
供給することができることに着目した。
【０００６】即ち、本発明の要旨は、「ワイピング部を
有する試料採取棒保持本体に、一端に試料採取棒の挿嵌
孔を設けた試料採取棒受渡用鞘と、一端に検体液の滴下
部を設け内部に滴下部までの検体液の通路とフィルター
を設け、かつ他端に試料採取棒の挿嵌孔を設けた試料採
取棒受取用鞘とが、それぞれ密封かつ取り外し可能に装
着され、さらに前記の試料採取棒受渡用鞘と試料採取棒
受取用鞘とに凹部を有する試料採取棒が挿嵌された構造
からなることを特徴とする糞便試料容器」と、
有する試料採取棒保持本体に、一端に試料採取棒の挿嵌
孔を設けた試料採取棒受渡用鞘と、一端に検体液の滴下
部を設け内部に滴下部までの検体液の通路とフィルター
を設け、かつ他端に試料採取棒の挿嵌孔を設けた試料採
取棒受取用鞘とが、それぞれ密封かつ取り外し可能に装
着され、さらに前記の試料採取棒受渡用鞘と試料採取棒
受取用鞘とに凹部を有する試料採取棒が挿嵌された構造
からなることを特徴とする糞便試料容器」と、
【０００７】「液体を収容しうる容器本体に、一端に検
体液の滴下部を設け内部に滴下部までの検体液の通路と
フィルターを設け、かつ他端に凹部を有する試料採取棒
を挿嵌した試料採取棒受取用鞘を、前記の試料採取棒が
前記の容器本体の液体中に浸漬されるように、密封かつ
取り外し可能に装着した構造からなることを特徴とする
検体試料容器」と、
体液の滴下部を設け内部に滴下部までの検体液の通路と
フィルターを設け、かつ他端に凹部を有する試料採取棒
を挿嵌した試料採取棒受取用鞘を、前記の試料採取棒が
前記の容器本体の液体中に浸漬されるように、密封かつ
取り外し可能に装着した構造からなることを特徴とする
検体試料容器」と、
【０００８】「ワイピング部を有する試料採取棒保持本
体に、一端に試料採取棒の挿嵌孔を設けた試料採取棒受
渡用鞘と、一端に検体液の滴下部を設け内部に滴下部ま
での検体液の通路とフィルターを設け、かつ他端に試料
採取棒の挿嵌孔を設けた試料採取棒受取用鞘とが、それ
ぞれ密封かつ取り外し可能に装着され、さらに前記の試
料採取棒受渡用鞘と試料採取棒受取用鞘とに凹部を有す
る試料採取棒が挿嵌された構造からなる糞便試料容器
と、液体を収容しうる容器本体に、一端に検体液の滴下
部を設け内部に滴下部までの検体液の通路とフィルター
を設け、かつ他端に凹部を有する試料採取棒を挿嵌した
試料採取棒受取用鞘を、前記の試料採取棒が前記の容器
本体の液体中に浸漬されるように、密封かつ取り外し可
能に装着した構造からなる検体試料容器との組合せから
なることを特徴とする糞便試料および検体試料容器」で
ある。
体に、一端に試料採取棒の挿嵌孔を設けた試料採取棒受
渡用鞘と、一端に検体液の滴下部を設け内部に滴下部ま
での検体液の通路とフィルターを設け、かつ他端に試料
採取棒の挿嵌孔を設けた試料採取棒受取用鞘とが、それ
ぞれ密封かつ取り外し可能に装着され、さらに前記の試
料採取棒受渡用鞘と試料採取棒受取用鞘とに凹部を有す
る試料採取棒が挿嵌された構造からなる糞便試料容器
と、液体を収容しうる容器本体に、一端に検体液の滴下
部を設け内部に滴下部までの検体液の通路とフィルター
を設け、かつ他端に凹部を有する試料採取棒を挿嵌した
試料採取棒受取用鞘を、前記の試料採取棒が前記の容器
本体の液体中に浸漬されるように、密封かつ取り外し可
能に装着した構造からなる検体試料容器との組合せから
なることを特徴とする糞便試料および検体試料容器」で
ある。
【０００９】本発明における試料採取棒保持本体は、試
料採取棒受渡用鞘と試料採取棒受取用鞘を装着し、その
鞘の間に試料採取棒を挿嵌して保持するための糞便試料
容器の本体部分をなすものである。そしてこの試料採取
棒保持本体には、試料採取棒によって採取された余分の
糞便試料を除去して、一定量の試料量を採取棒に保持す
るためのワイピング部が設けられている。
料採取棒受渡用鞘と試料採取棒受取用鞘を装着し、その
鞘の間に試料採取棒を挿嵌して保持するための糞便試料
容器の本体部分をなすものである。そしてこの試料採取
棒保持本体には、試料採取棒によって採取された余分の
糞便試料を除去して、一定量の試料量を採取棒に保持す
るためのワイピング部が設けられている。
【００１０】つぎに、本発明における試料採取棒は、そ
の一端を試料採取棒受渡用鞘に挿嵌して試料採取に用い
るが、糞便試料容器内ではその他端を試料採取棒受取用
鞘に挿嵌して保持される。そしてこの試料採取棒は、試
料の付着並びに定量採取を容易にするためにその中央部
付近に穴部、貫通孔、切欠部等の凹部を形成したものが
好ましい。
の一端を試料採取棒受渡用鞘に挿嵌して試料採取に用い
るが、糞便試料容器内ではその他端を試料採取棒受取用
鞘に挿嵌して保持される。そしてこの試料採取棒は、試
料の付着並びに定量採取を容易にするためにその中央部
付近に穴部、貫通孔、切欠部等の凹部を形成したものが
好ましい。
【００１１】この凹部に付着採取された試料は、採取棒
がワイピング部を通過する際にワイピング部によって除
去されず、その他の部分に付着採取された試料はワイピ
ング部によって拭き取られるから、常に一定量の試料が
保持されるのである。またこの採取棒には、糞便試料中
のヘモグロビンなどの変質を防止するために窒化ナトリ
ウム（ＮａＮ3）またはＮ3 -、ＣＮ-、Ｆ-、ＳＣＮ-を持
つ化学物質などの安定剤を塗布しておくことが望まし
い。
がワイピング部を通過する際にワイピング部によって除
去されず、その他の部分に付着採取された試料はワイピ
ング部によって拭き取られるから、常に一定量の試料が
保持されるのである。またこの採取棒には、糞便試料中
のヘモグロビンなどの変質を防止するために窒化ナトリ
ウム（ＮａＮ3）またはＮ3 -、ＣＮ-、Ｆ-、ＳＣＮ-を持
つ化学物質などの安定剤を塗布しておくことが望まし
い。
【００１２】さらに、試料採取棒受渡用鞘は、その一端
に前記の試料採取棒を挿嵌する孔を設けたものとする、
そして前記の試料採取棒保持本体に嵌合または螺合など
の手段で密封かつ取り外し可能に装着される。
に前記の試料採取棒を挿嵌する孔を設けたものとする、
そして前記の試料採取棒保持本体に嵌合または螺合など
の手段で密封かつ取り外し可能に装着される。
【００１３】また試料採取棒受取用鞘は、その一端に上
記の受渡用鞘と同様に試料採取棒を挿嵌する孔を設け、
他端には後述の検体液を滴下するための細孔等からなる
滴下部を設ける。さらにこの受取用鞘には検体液を上記
の滴下部まで通すための通路とフィルターを設ける。そ
して試料採取棒保持本体に密封かつ取り外し可能に装着
される。
記の受渡用鞘と同様に試料採取棒を挿嵌する孔を設け、
他端には後述の検体液を滴下するための細孔等からなる
滴下部を設ける。さらにこの受取用鞘には検体液を上記
の滴下部まで通すための通路とフィルターを設ける。そ
して試料採取棒保持本体に密封かつ取り外し可能に装着
される。
【００１４】ここで、受取用鞘の挿嵌孔に対する試料採
取棒の挿着強度を、受渡用鞘の挿嵌孔に対する試料採取
棒の挿着強度よりも大きくしておくことにより、受取用
鞘を前記の試料採取棒保持本体から取り外す際に、採取
棒が受取用鞘に挿着されたまま保持本体から取り外すこ
とができる。
取棒の挿着強度を、受渡用鞘の挿嵌孔に対する試料採取
棒の挿着強度よりも大きくしておくことにより、受取用
鞘を前記の試料採取棒保持本体から取り外す際に、採取
棒が受取用鞘に挿着されたまま保持本体から取り外すこ
とができる。
【００１５】以上のように、本発明による糞便試料容器
は、試料を採取付着した状態で試料採取棒を保持本体に
密封して保持することができる。そして輸送ないし暫時
保存する際には、乾燥剤の入ったビニール袋等に入れる
ことにより、乾燥状態に維持することが可能となるので
ある。
は、試料を採取付着した状態で試料採取棒を保持本体に
密封して保持することができる。そして輸送ないし暫時
保存する際には、乾燥剤の入ったビニール袋等に入れる
ことにより、乾燥状態に維持することが可能となるので
ある。
【００１６】つぎに本発明における検体試料容器は、糞
便試料を採取して付着している試料採取棒を容器中の液
体に浸漬して試料を懸濁せしめ、検体液を調製するため
のものである。この検体試料容器は、液体の入った容器
本体に、試料が付着した試料採取棒を一端に挿着しかつ
他端に細孔等からなる滴下部を設け、かつ内部に容器本
体から滴下部までの検体液の通路とフィルターを設けた
前記の試料採取棒受取用鞘を、試料採取棒が容器本体内
の液体中に浸漬されるようにして、密封かつ取り外し可
能に装着したものである。これにより、糞便が容器本体
内の液体中に浸漬されて懸濁溶液となり、検体液が調製
されるのである。
便試料を採取して付着している試料採取棒を容器中の液
体に浸漬して試料を懸濁せしめ、検体液を調製するため
のものである。この検体試料容器は、液体の入った容器
本体に、試料が付着した試料採取棒を一端に挿着しかつ
他端に細孔等からなる滴下部を設け、かつ内部に容器本
体から滴下部までの検体液の通路とフィルターを設けた
前記の試料採取棒受取用鞘を、試料採取棒が容器本体内
の液体中に浸漬されるようにして、密封かつ取り外し可
能に装着したものである。これにより、糞便が容器本体
内の液体中に浸漬されて懸濁溶液となり、検体液が調製
されるのである。
【００１７】そしてこの検体試料容器には、液体として
生理食塩水や各種の緩衝液等を用いる。また必要に応じ
て色素、防腐剤、消臭剤等を添加しておくことができ
る。さらにフィルターはスポンジ、濾紙等の多孔質物質
から形成されるものである。このフィルターは、検査の
際に障害となる未消化の固形分等を濾過するために設け
たものであるから、検査対象物質に対して不活性なもの
であればよい。
生理食塩水や各種の緩衝液等を用いる。また必要に応じ
て色素、防腐剤、消臭剤等を添加しておくことができ
る。さらにフィルターはスポンジ、濾紙等の多孔質物質
から形成されるものである。このフィルターは、検査の
際に障害となる未消化の固形分等を濾過するために設け
たものであるから、検査対象物質に対して不活性なもの
であればよい。
【００１８】
【実施例】以下実施例に基づいて、本発明を説明する。
図１（ａ）は、本発明に係る糞便試料容器の１例を示す
断面図である。図において、１は糞便試料容器であり、
２は試料採取棒保持本体、２ａはワイピング部である。
そして３は試料採取棒受渡用鞘であり、３ａは試料採取
棒の挿嵌孔である。つぎに図１（ａ）の４は試料採取棒
受取用鞘、４ａは試料採取棒の挿嵌孔、４ｂは滴下部、
４ｃはフィルターである。また５は試料採取棒であり、
５ａは試料採取棒５に設けた凹部である。
図１（ａ）は、本発明に係る糞便試料容器の１例を示す
断面図である。図において、１は糞便試料容器であり、
２は試料採取棒保持本体、２ａはワイピング部である。
そして３は試料採取棒受渡用鞘であり、３ａは試料採取
棒の挿嵌孔である。つぎに図１（ａ）の４は試料採取棒
受取用鞘、４ａは試料採取棒の挿嵌孔、４ｂは滴下部、
４ｃはフィルターである。また５は試料採取棒であり、
５ａは試料採取棒５に設けた凹部である。
【００１９】上記の糞便試料容器１は、試料採取棒５を
試料採取棒受渡用鞘３にその一端を挿嵌して試料を採取
した後に、試料採取棒保持本体２に装着し、その採取棒
の他端を試料採取棒受取用鞘４の挿嵌孔４ａに挿嵌す
る。そしてその際に、試料採取棒５がワイピング部２ａ
を通過するので、試料採取棒の凹部５ａに付着している
糞便試料は保持されるが、凹部以外に付着している余分
な試料はワイピング部で拭き取られ、この余分な糞便試
料はワイピング部と試料採取棒受渡用鞘とにより形成さ
れる空間に密封保持される。また上記の糞便試料容器の
形状は円筒状や角柱状に限定されるものではない。そし
てその材質は、ポリエチレン、塩化ビニル等の可塑性の
材料を用いることが望ましいが、試料を拭き取るワイピ
ング部２ａは、ゴム等の弾性材料でもよい。
試料採取棒受渡用鞘３にその一端を挿嵌して試料を採取
した後に、試料採取棒保持本体２に装着し、その採取棒
の他端を試料採取棒受取用鞘４の挿嵌孔４ａに挿嵌す
る。そしてその際に、試料採取棒５がワイピング部２ａ
を通過するので、試料採取棒の凹部５ａに付着している
糞便試料は保持されるが、凹部以外に付着している余分
な試料はワイピング部で拭き取られ、この余分な糞便試
料はワイピング部と試料採取棒受渡用鞘とにより形成さ
れる空間に密封保持される。また上記の糞便試料容器の
形状は円筒状や角柱状に限定されるものではない。そし
てその材質は、ポリエチレン、塩化ビニル等の可塑性の
材料を用いることが望ましいが、試料を拭き取るワイピ
ング部２ａは、ゴム等の弾性材料でもよい。
【００２０】つぎに図１（ｂ）は、本発明の検体試料容
器の１例を示す断面図である。図において、６は検体試
料容器、７は容器本体、８は液体である。また、４は試
料採取棒受取用鞘、４ａは試料採取棒の挿嵌孔であり、
４ｂは滴下部、４ｃはフィルターである。そして、４ｄ
は検体液を容器本体から上記の滴下部に通す開口であ
る。さらに５は、試料採取棒であり、５ａはその凹部で
ある。つぎに図１（ｂ）において９は、上記の試料採取
棒受取用鞘４を容器本体７に、密封かつ取り外し可能に
装着するための装着具である。
器の１例を示す断面図である。図において、６は検体試
料容器、７は容器本体、８は液体である。また、４は試
料採取棒受取用鞘、４ａは試料採取棒の挿嵌孔であり、
４ｂは滴下部、４ｃはフィルターである。そして、４ｄ
は検体液を容器本体から上記の滴下部に通す開口であ
る。さらに５は、試料採取棒であり、５ａはその凹部で
ある。つぎに図１（ｂ）において９は、上記の試料採取
棒受取用鞘４を容器本体７に、密封かつ取り外し可能に
装着するための装着具である。
【００２１】上記のように、本発明に係る検体試料容器
６は、試料を採取して余分な試料を前記のワイピング部
によって拭き取り、試料採取棒の凹部のみに試料を付着
せしめた試料採取棒５を、試料採取棒受取用鞘４に挿着
したまま、これを液体の入っている容器本体７に装着し
てなるものである。そしてこの際、試料採取棒５が液体
８の中に浸漬されるように装着される。
６は、試料を採取して余分な試料を前記のワイピング部
によって拭き取り、試料採取棒の凹部のみに試料を付着
せしめた試料採取棒５を、試料採取棒受取用鞘４に挿着
したまま、これを液体の入っている容器本体７に装着し
てなるものである。そしてこの際、試料採取棒５が液体
８の中に浸漬されるように装着される。
【００２２】これにより糞便試料は液体中に懸濁し検体
液が調製される。また、この検体液を実際に検査に使用
する場合は、滴下部４ｂを下にして容器本体７を軽く押
圧すると、検体液は開口４ｄとフィルター４ｃを通り濾
過された検体液として滴下することができる。そして、
上記の糞便試料容器の形状は円筒状や角柱状に限定され
るものではなく、その材質は、ポリエチレン、塩化ビニ
ル等の可塑性の材料を用いることが望ましい。
液が調製される。また、この検体液を実際に検査に使用
する場合は、滴下部４ｂを下にして容器本体７を軽く押
圧すると、検体液は開口４ｄとフィルター４ｃを通り濾
過された検体液として滴下することができる。そして、
上記の糞便試料容器の形状は円筒状や角柱状に限定され
るものではなく、その材質は、ポリエチレン、塩化ビニ
ル等の可塑性の材料を用いることが望ましい。
【００２３】さらに図２は、本発明に係る糞便試料容器
の分解斜視図である。図２において３は試料採取棒受渡
用鞘であり、３ａは試料採取棒５の挿嵌孔である。つぎ
に２は試料採取棒保持本体であり、４は試料採取棒受取
用鞘、４ａは試料採取棒の挿嵌孔、４ｄは開口である。
また４ｃはフィルターであり、４ｂは滴下部である。
の分解斜視図である。図２において３は試料採取棒受渡
用鞘であり、３ａは試料採取棒５の挿嵌孔である。つぎ
に２は試料採取棒保持本体であり、４は試料採取棒受取
用鞘、４ａは試料採取棒の挿嵌孔、４ｄは開口である。
また４ｃはフィルターであり、４ｂは滴下部である。
【００２４】
【発明の効果】本発明によれば、極めて定量的にかつ簡
便に糞便試料を採取することができ、糞便試料を乾燥し
た状態で輸送することが可能である。そして採取した糞
便試料を検査に用いる場合には、濾過された検体液とし
て供することができる。従って、不安定な被測定物質を
極めて安定な状態で輸送することができると共に、均一
量の検体液を供給することができるので、再現性並びに
精度の高い測定を行うことができる。
便に糞便試料を採取することができ、糞便試料を乾燥し
た状態で輸送することが可能である。そして採取した糞
便試料を検査に用いる場合には、濾過された検体液とし
て供することができる。従って、不安定な被測定物質を
極めて安定な状態で輸送することができると共に、均一
量の検体液を供給することができるので、再現性並びに
精度の高い測定を行うことができる。
【図１】図１（ａ）は、本発明に係る糞便試料容器の１
実施例を示す断面図であり、図１（ｂ）は、本発明に係
る検体試料容器の１実施例を示す断面図である。
実施例を示す断面図であり、図１（ｂ）は、本発明に係
る検体試料容器の１実施例を示す断面図である。
【図２】図２は、本発明に係る糞便試料容器の分解斜視
図である。
図である。
１ 糞便試料容器 ２ 試料採取棒保持本体 ２ａ ワイピング部 ３ 試料採取棒受渡用鞘 ３ａ 挿嵌孔 ４ 試料採取棒受取用鞘 ４ａ 挿嵌孔 ４ｂ 滴下部 ４ｃ フィルター ４ｄ 開口 ５ 試料採取棒 ５ａ 凹部 ６ 検体試料容器 ７ 容器本体 ８ 液体 ９ 装着具
Claims (5)
- 【請求項１】 ワイピング部を有する試料採取棒保持本
体に、一端に試料採取棒の挿嵌孔を設けた試料採取棒受
渡用鞘と、一端に検体液の滴下部を設け内部に滴下部ま
での検体液の通路とフィルターを設け、かつ他端に試料
採取棒の挿嵌孔を設けた試料採取棒受取用鞘とが、それ
ぞれ密封かつ取り外し可能に装着され、さらに前記の試
料採取棒受渡用鞘と試料採取棒受取用鞘とに凹部を有す
る試料採取棒が挿嵌された構造からなることを特徴とす
る糞便試料容器。 - 【請求項２】 液体を収容しうる容器本体に、一端に検
体液の滴下部を設け内部に滴下部までの検体液の通路と
フィルターを設け、かつ他端に凹部を有する試料採取棒
を挿嵌した試料採取棒受取用鞘を、前記の試料採取棒が
前記の容器本体の液体中に浸漬されるように、密封かつ
取り外し可能に装着した構造からなることを特徴とする
検体試料容器。 - 【請求項３】 ワイピング部を有する試料採取棒保持本
体に、一端に試料採取棒の挿嵌孔を設けた試料採取棒受
渡用鞘と、一端に検体液の滴下部を設け内部に滴下部ま
での検体液の通路とフィルターを設け、かつ他端に試料
採取棒の挿嵌孔を設けた試料採取棒受取用鞘とが、それ
ぞれ密封かつ取り外し可能に装着され、さらに前記の試
料採取棒受渡用鞘と試料採取棒受取用鞘とに凹部を有す
る試料採取棒が挿嵌された構造からなる糞便試料容器
と、液体を収容しうる容器本体に、一端に検体液の滴下
部を設け内部に滴下部までの検体液の通路とフィルター
を設け、かつ他端に凹部を有する試料採取棒を挿嵌した
試料採取棒受取用鞘を、前記の試料採取棒が前記の容器
本体の液体中に浸漬されるように、密封かつ取り外し可
能に装着した構造からなる検体試料容器との組合せから
なることを特徴とする糞便試料および検体試料容器。 - 【請求項４】 試料採取棒の凹部が、穴、貫通孔、切欠
部またはその他の凹部のいずれかである請求項１、２、
３記載の糞便試料および検体試料容器。 - 【請求項５】 糞便試料の安定化剤を塗布した試料採取
棒からなる請求項１、２、３記載の糞便試料および検体
試料容器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16088991A JPH0593722A (ja) | 1991-06-06 | 1991-06-06 | 糞便試料および検体試料容器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16088991A JPH0593722A (ja) | 1991-06-06 | 1991-06-06 | 糞便試料および検体試料容器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0593722A true JPH0593722A (ja) | 1993-04-16 |
Family
ID=15724559
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16088991A Pending JPH0593722A (ja) | 1991-06-06 | 1991-06-06 | 糞便試料および検体試料容器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0593722A (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1994015212A1 (en) * | 1992-12-18 | 1994-07-07 | Eiken Kagaku Kabushiki Kaisha | Feces pick-up container for transportation |
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| US7264776B2 (en) | 2003-07-11 | 2007-09-04 | Huiyan Guo | Sanitary and compact fecal occult blood collector |
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| US8062901B2 (en) | 2005-04-30 | 2011-11-22 | Alere Switzerland Gmbh | Devices and methods for sample collection and analysis |
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| US9731516B2 (en) | 2015-03-11 | 2017-08-15 | Ricoh Company, Ltd. | Image forming apparatus, image forming program, and image forming method |
| CN109342106A (zh) * | 2018-11-06 | 2019-02-15 | 南京微略生物科技有限公司 | 一种医学检测用粪便安全取样设备 |
-
1991
- 1991-06-06 JP JP16088991A patent/JPH0593722A/ja active Pending
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