JPH07225230A - 検体採取器具付検査器具 - Google Patents
検体採取器具付検査器具Info
- Publication number
- JPH07225230A JPH07225230A JP3522594A JP3522594A JPH07225230A JP H07225230 A JPH07225230 A JP H07225230A JP 3522594 A JP3522594 A JP 3522594A JP 3522594 A JP3522594 A JP 3522594A JP H07225230 A JPH07225230 A JP H07225230A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】この発明は、検体の採取、検体希釈液の調整及
び検査反応を全て行うことができる検体採取器具付検査
器具を提供することを目的とする。 【構成】この発明に於いては、検査結果の確認と反応終
了の確認ができ、内部に反応試験紙のような検査手段を
内装した反応部と、該検査手段に検体希釈液を送る吸収
体を内装した検体希釈液吸収部とに分離し得るように構
成した筒状体と、該筒状体に連設した検体採取部とを有
してなる検査器具と、溶解液若しくは希釈液を収容し、
前記検体採取部を格納して、前記検体希釈液吸収部に密
に固定し得る容器とからなることを特徴とする。
び検査反応を全て行うことができる検体採取器具付検査
器具を提供することを目的とする。 【構成】この発明に於いては、検査結果の確認と反応終
了の確認ができ、内部に反応試験紙のような検査手段を
内装した反応部と、該検査手段に検体希釈液を送る吸収
体を内装した検体希釈液吸収部とに分離し得るように構
成した筒状体と、該筒状体に連設した検体採取部とを有
してなる検査器具と、溶解液若しくは希釈液を収容し、
前記検体採取部を格納して、前記検体希釈液吸収部に密
に固定し得る容器とからなることを特徴とする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、臨床検査、集団検診
及び一般体外自己診断検査等における検体の採取保存と
検査診断を単一の容器で行うことができるようにして、
これら検査を簡単正確にした生化学及び免疫学的反応用
検査器具に関するものである。
及び一般体外自己診断検査等における検体の採取保存と
検査診断を単一の容器で行うことができるようにして、
これら検査を簡単正確にした生化学及び免疫学的反応用
検査器具に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】臨床検査用検体採取器具としては、へ
ら、マッチ棒、楊枝、綿棒、その他種々のプラスチック
成型品等が使用されている。これら器具により採取され
た検体は、そのまま空容器に移して検査機関に搬送する
か、或は別途用意した溶解液若しくは希釈液を収容した
容器に入れて希釈し、この希釈検体液を検査機関に搬送
している。しかしながら、漏洩等により、反応面に悪影
響を与えるだけでなく、衛生面での問題を起こすことが
多々あった。また、検査機関でこの希釈検体液を取り出
すには、この容器の蓋体を外すか、或は切断若しくは針
を用いて穴を空けるなどして開封し、濾過部を通して検
体希釈液を得るか、または濾紙を通して他の容器に移し
て検体希釈液を得る等の方法が行われているが、検査作
業に煩雑さを与える問題があった。
ら、マッチ棒、楊枝、綿棒、その他種々のプラスチック
成型品等が使用されている。これら器具により採取され
た検体は、そのまま空容器に移して検査機関に搬送する
か、或は別途用意した溶解液若しくは希釈液を収容した
容器に入れて希釈し、この希釈検体液を検査機関に搬送
している。しかしながら、漏洩等により、反応面に悪影
響を与えるだけでなく、衛生面での問題を起こすことが
多々あった。また、検査機関でこの希釈検体液を取り出
すには、この容器の蓋体を外すか、或は切断若しくは針
を用いて穴を空けるなどして開封し、濾過部を通して検
体希釈液を得るか、または濾紙を通して他の容器に移し
て検体希釈液を得る等の方法が行われているが、検査作
業に煩雑さを与える問題があった。
【０００３】また、従来、微量若しくは少量の検体を一
定量採取するには、成型された器具の一部に溝若しくは
凹凸部を形成し、その部分に検体を満たすことにより一
定量としているため、余分に付着した検体は、正確を期
するため、容器の縁や紙などでしごいているが、その際
肝心の必要とする検体までも落としてしまう恐れもある
し、容器の外に付着した場合は、甚だ不衛生でもあっ
た。また、検体を溶解液で希釈して行う検査では、溶解
液容器に検体採取器具を蓋体として付随させ、検体採取
時にこの検体採取器具を容器から抜き取って使用する方
法も知られているが、抜き取る際、肝心の溶解液が漏出
し、検体が規定の希釈とならなかったり、または、既に
溶解液で検体採取部が濡れているため、検体が十分採取
できなかったり、溶解液内において検体採取器具が固定
されているため、検体が検体採取部にこびりついて溶解
液に溶けにくい等の問題があった。
定量採取するには、成型された器具の一部に溝若しくは
凹凸部を形成し、その部分に検体を満たすことにより一
定量としているため、余分に付着した検体は、正確を期
するため、容器の縁や紙などでしごいているが、その際
肝心の必要とする検体までも落としてしまう恐れもある
し、容器の外に付着した場合は、甚だ不衛生でもあっ
た。また、検体を溶解液で希釈して行う検査では、溶解
液容器に検体採取器具を蓋体として付随させ、検体採取
時にこの検体採取器具を容器から抜き取って使用する方
法も知られているが、抜き取る際、肝心の溶解液が漏出
し、検体が規定の希釈とならなかったり、または、既に
溶解液で検体採取部が濡れているため、検体が十分採取
できなかったり、溶解液内において検体採取器具が固定
されているため、検体が検体採取部にこびりついて溶解
液に溶けにくい等の問題があった。
【０００４】更に、検査の段階で反応容器や反応板等に
上記溶解液若しくは希釈液を移す作業があるが、その
際、滴定誤差や交差汚染を生じ易く、そのための前処理
作業が必要になる場合もある等、検査作業に煩雑さを伴
うことが多い。ことに、体外自己診断検査に於いては、
これら諸問題を解決しない限り診断の正確さが損なわれ
る。また、マススクリ−ニングと呼ばれる多数同時検査
では、一般人が自己の検体を扱うため、特に簡便性、正
確性及び特に返送時の衛生性が要求されているが、上記
従来法では、これら要求に対し、全く不満足であった。
上記溶解液若しくは希釈液を移す作業があるが、その
際、滴定誤差や交差汚染を生じ易く、そのための前処理
作業が必要になる場合もある等、検査作業に煩雑さを伴
うことが多い。ことに、体外自己診断検査に於いては、
これら諸問題を解決しない限り診断の正確さが損なわれ
る。また、マススクリ−ニングと呼ばれる多数同時検査
では、一般人が自己の検体を扱うため、特に簡便性、正
確性及び特に返送時の衛生性が要求されているが、上記
従来法では、これら要求に対し、全く不満足であった。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、このよう
な点に着目してなされたものであり、検体の採取、検体
希釈液の調整及び検査反応を全て行うことができる検体
採取器具付検査器具を提供することを目的とする。ま
た、この発明は、検体希釈液を定量的に反応試験紙のよ
うな検査手段に送ることができる検体採取器具付検査器
具を提供することを目的とする。
な点に着目してなされたものであり、検体の採取、検体
希釈液の調整及び検査反応を全て行うことができる検体
採取器具付検査器具を提供することを目的とする。ま
た、この発明は、検体希釈液を定量的に反応試験紙のよ
うな検査手段に送ることができる検体採取器具付検査器
具を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的に沿う本発明の
構成は、検査結果の確認と反応終了の確認ができ、内部
に反応試験紙のような検査手段を内装した反応部と、該
検査手段に検体希釈液を送る吸収体を内装した検体希釈
液吸収部とに分離し得るように構成した筒状体と、該筒
状体に連設した検体採取部とを有してなる検査器具と、
溶解液若しくは希釈液を収容し、前記検体採取部を格納
して、前記検体希釈液吸収部に密に固定し得る容器とか
らなることを特徴とする。
構成は、検査結果の確認と反応終了の確認ができ、内部
に反応試験紙のような検査手段を内装した反応部と、該
検査手段に検体希釈液を送る吸収体を内装した検体希釈
液吸収部とに分離し得るように構成した筒状体と、該筒
状体に連設した検体採取部とを有してなる検査器具と、
溶解液若しくは希釈液を収容し、前記検体採取部を格納
して、前記検体希釈液吸収部に密に固定し得る容器とか
らなることを特徴とする。
【０００７】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図１は、本発明の検体採取器具付検査器具の正面
図、図２は、本発明の検査器具の正面図、図３は、本発
明の溶解液若しくは希釈液を収容した容器の正面図であ
る。本発明の検査器具１６は、図２及び図４に示すよう
に、先端が閉鎖した筒状体１８に、検体採取部４を隔壁
１９を介して連結している。
する。図１は、本発明の検体採取器具付検査器具の正面
図、図２は、本発明の検査器具の正面図、図３は、本発
明の溶解液若しくは希釈液を収容した容器の正面図であ
る。本発明の検査器具１６は、図２及び図４に示すよう
に、先端が閉鎖した筒状体１８に、検体採取部４を隔壁
１９を介して連結している。
【０００８】筒状体１８は、反応部１と検体希釈液吸収
部３の２個の筒状体を、螺合、嵌合等の連結手段により
分離可能に連結することにより構成されている。反応部
１には、反応終了確認窓８及び検査結果確認窓９が開口
し、内部に反応試験紙１３が内装されている。検査手段
としては、通常反応試験紙が使用されるが、検体希釈液
によって検査結果が判定できるものであるなら、他の検
査手段であっても勿論良い。希釈液吸収部３には、検体
希釈液取り込み口５が開口し、内部に反応試験紙１３に
検体希釈液を送る吸収体７が内装されている。吸収体７
は、海綿体若しくは濾紙のような、検体希釈液が浸透し
て反応試験紙１３に送ることのできる材料で形成する。
取り込み口５は、反応に必要な検体希釈液を受領すべき
容積が確保される大きさになっている。
部３の２個の筒状体を、螺合、嵌合等の連結手段により
分離可能に連結することにより構成されている。反応部
１には、反応終了確認窓８及び検査結果確認窓９が開口
し、内部に反応試験紙１３が内装されている。検査手段
としては、通常反応試験紙が使用されるが、検体希釈液
によって検査結果が判定できるものであるなら、他の検
査手段であっても勿論良い。希釈液吸収部３には、検体
希釈液取り込み口５が開口し、内部に反応試験紙１３に
検体希釈液を送る吸収体７が内装されている。吸収体７
は、海綿体若しくは濾紙のような、検体希釈液が浸透し
て反応試験紙１３に送ることのできる材料で形成する。
取り込み口５は、反応に必要な検体希釈液を受領すべき
容積が確保される大きさになっている。
【０００９】希釈液吸収部３の外周には、溶解液若しく
は希釈液を収容した容器１１の蓋体となるキャップ１２
が嵌合固定されている。溶解液若しくは希釈液を収容し
た容器１１は、図３に示すように、内部に溶解液若しく
は希釈液１０が収容され、容器口部６には、容器蓋体１
４が固定されている。溶解液若しくは希釈液を収容した
容器１１は、上記実施例に於いては、検査器具１６とは
別体として形成しているが、検体採取部４が溶解液若し
くは希釈液１０に接触しないように、例えば検体採取部
４を袋状体に収容するとか、溶解液若しくは希釈液１０
を収容しないとかするなら、図１に示すように、一体化
したものとして形成しても良い。容器蓋体１４は、上記
実施例に於いては、検体採取部４で容易に破れる薄膜で
形成しているが、これは必ずしもこのようでなくとも良
い。例えば、容器口部６に螺合若しくは嵌合させた蓋体
であっても差し支えない。また、図１に示すように一体
化した商品とした場合は、容器蓋体１４は勿論必要とし
ない。
は希釈液を収容した容器１１の蓋体となるキャップ１２
が嵌合固定されている。溶解液若しくは希釈液を収容し
た容器１１は、図３に示すように、内部に溶解液若しく
は希釈液１０が収容され、容器口部６には、容器蓋体１
４が固定されている。溶解液若しくは希釈液を収容した
容器１１は、上記実施例に於いては、検査器具１６とは
別体として形成しているが、検体採取部４が溶解液若し
くは希釈液１０に接触しないように、例えば検体採取部
４を袋状体に収容するとか、溶解液若しくは希釈液１０
を収容しないとかするなら、図１に示すように、一体化
したものとして形成しても良い。容器蓋体１４は、上記
実施例に於いては、検体採取部４で容易に破れる薄膜で
形成しているが、これは必ずしもこのようでなくとも良
い。例えば、容器口部６に螺合若しくは嵌合させた蓋体
であっても差し支えない。また、図１に示すように一体
化した商品とした場合は、容器蓋体１４は勿論必要とし
ない。
【００１０】上記実施例に於いては、容器口部６は、希
釈液吸収部３に外嵌し、キャップ１２に嵌合して、検体
希釈液吸収部３に密に固定されるようになっている。検
体採取部４は、上記実施例に於いては、例えば海綿のよ
うに乾燥時は堅いが前記溶解液若しくは希釈液に濡れる
と膨潤する材質で構成し、検体採取時は、その表面の微細
孔で検体を捕捉し、前記容器１１に格納後は、前記溶解
液若しくは希釈液によって膨潤して検体を放出するよう
に構成されている。しかしながら、これは必ずしもこの
ようでなくとも良く、例えば検体採取部４を水不浸透性
材料で構成し、下面に凹部を形成するか、或は外周に凹
条若しくは凹凸部を形成し、該凹部、凹条若しくは凹凸
部で検体を採取するようにしても差し支えない。
釈液吸収部３に外嵌し、キャップ１２に嵌合して、検体
希釈液吸収部３に密に固定されるようになっている。検
体採取部４は、上記実施例に於いては、例えば海綿のよ
うに乾燥時は堅いが前記溶解液若しくは希釈液に濡れる
と膨潤する材質で構成し、検体採取時は、その表面の微細
孔で検体を捕捉し、前記容器１１に格納後は、前記溶解
液若しくは希釈液によって膨潤して検体を放出するよう
に構成されている。しかしながら、これは必ずしもこの
ようでなくとも良く、例えば検体採取部４を水不浸透性
材料で構成し、下面に凹部を形成するか、或は外周に凹
条若しくは凹凸部を形成し、該凹部、凹条若しくは凹凸
部で検体を採取するようにしても差し支えない。
【００１１】上記実施例に於いては、反応部１には、反
応終了確認窓８及び検査結果確認窓９が開口している
が、反応部１を透明体で形成する等、反応終了の確認と
検査結果の確認ができるなら、他の手段であっても差し
支えない。しかしながら、このような開口部を設けない
場合は、溶解液若しくは希釈液１０がスム−ズに反応試
験紙１３に達するようにするため、空気抜きの孔を設け
る必要がある。図５は、本発明の他の実施例を示すもの
であり、隔壁１９を設けず、吸収体７と検体採取部４と
を密着させることにより構成している。この場合は、検
体採取部４は、上記実施例のように乾燥時は堅いが前記
溶解液若しくは希釈液に濡れると膨潤する材質のような
水浸透性材料で形成するか、或は検体採取部４を筒状体
に形成するか、開口部を形成し、検体希釈液が検体採取
部４から吸収体７に送られるように構成する必要があ
る。
応終了確認窓８及び検査結果確認窓９が開口している
が、反応部１を透明体で形成する等、反応終了の確認と
検査結果の確認ができるなら、他の手段であっても差し
支えない。しかしながら、このような開口部を設けない
場合は、溶解液若しくは希釈液１０がスム−ズに反応試
験紙１３に達するようにするため、空気抜きの孔を設け
る必要がある。図５は、本発明の他の実施例を示すもの
であり、隔壁１９を設けず、吸収体７と検体採取部４と
を密着させることにより構成している。この場合は、検
体採取部４は、上記実施例のように乾燥時は堅いが前記
溶解液若しくは希釈液に濡れると膨潤する材質のような
水浸透性材料で形成するか、或は検体採取部４を筒状体
に形成するか、開口部を形成し、検体希釈液が検体採取
部４から吸収体７に送られるように構成する必要があ
る。
【００１２】
【作用】次に、上記のように構成された本発明の作用
を、大腸癌の集団検診に用いられる便潜血反応容器とし
ての例で説明する。まず、図２に示す本発明の検査器具
１６のキャップ１２を手で持って、検体採取部４を、検
体（この例に於いては糞便）に数度押し込み掻き回す。
余分の検体は、紙等で拭き取れば、所要の検体を採取す
ることができる。検体採取後直ちに、検体採取部４を容
器１１の容器口部６に差し込み、容器口部６を希釈液吸
収部３にし、キャップ１２に嵌合して、容器１１を検体
希釈液吸収部３に密に外嵌固定する。この操作により、
蓋体１４の薄膜が破れ、採取された検体が溶解液若しく
は希釈液１０中に混入する。
を、大腸癌の集団検診に用いられる便潜血反応容器とし
ての例で説明する。まず、図２に示す本発明の検査器具
１６のキャップ１２を手で持って、検体採取部４を、検
体（この例に於いては糞便）に数度押し込み掻き回す。
余分の検体は、紙等で拭き取れば、所要の検体を採取す
ることができる。検体採取後直ちに、検体採取部４を容
器１１の容器口部６に差し込み、容器口部６を希釈液吸
収部３にし、キャップ１２に嵌合して、容器１１を検体
希釈液吸収部３に密に外嵌固定する。この操作により、
蓋体１４の薄膜が破れ、採取された検体が溶解液若しく
は希釈液１０中に混入する。
【００１３】ついで、検体採取器具付検査器具１７を倒
立させ、ゆっくり横置きすることにより、所要の量の検
体希釈液が取り込み口５に満たされ、吸収体７を伝わっ
て、反応試験紙１３に達する。反応部１の反応終了確認
窓８で試験紙１３に表示された反応終了のマ−クを確認
し、検査結果確認窓９から試験紙１３に表示された検査
結果のマ−クを確認する。必要な場合は、反応部１を取
り外し、別途用意した密閉可能な袋に入れ、所定の検査
機関に送れば良い。尚、必ずしも一定量の検体希釈液を
必要としない検査の場合は、取り込み口５の容量を確定
する必要はないので、単に容器を逆さにして十分吸収体
７に検体希釈液を浸透させた後、正立させればよい。本
発明の検体採取器具付検査器具１７は、必要に応じて検
体採取部４の材質、形状を変えることにより、血液、糞
便、尿、その他の体液、粘膜、細胞等のあらゆる臨床学
的検体を採取し、これらの生化学的、免疫学的検査に適
用することができる。
立させ、ゆっくり横置きすることにより、所要の量の検
体希釈液が取り込み口５に満たされ、吸収体７を伝わっ
て、反応試験紙１３に達する。反応部１の反応終了確認
窓８で試験紙１３に表示された反応終了のマ−クを確認
し、検査結果確認窓９から試験紙１３に表示された検査
結果のマ−クを確認する。必要な場合は、反応部１を取
り外し、別途用意した密閉可能な袋に入れ、所定の検査
機関に送れば良い。尚、必ずしも一定量の検体希釈液を
必要としない検査の場合は、取り込み口５の容量を確定
する必要はないので、単に容器を逆さにして十分吸収体
７に検体希釈液を浸透させた後、正立させればよい。本
発明の検体採取器具付検査器具１７は、必要に応じて検
体採取部４の材質、形状を変えることにより、血液、糞
便、尿、その他の体液、粘膜、細胞等のあらゆる臨床学
的検体を採取し、これらの生化学的、免疫学的検査に適
用することができる。
【００１４】
【効果】以上述べたごとく、本発明によれば、極めて簡
単且つ衛生的な操作で、専門家でなくとも容易に簡便に
新鮮な検体で反応まで行うことができるほか、検査機関
に送る場合も反応部だけを送れば良いので、搬送に伴う
汚物の漏洩等による衛生面での問題を全く引き起こさな
いと共に、検査作業が著しく簡略化される等、従来のこ
の種検査器具には全く見られない著しく顕著な効果を奏
する。
単且つ衛生的な操作で、専門家でなくとも容易に簡便に
新鮮な検体で反応まで行うことができるほか、検査機関
に送る場合も反応部だけを送れば良いので、搬送に伴う
汚物の漏洩等による衛生面での問題を全く引き起こさな
いと共に、検査作業が著しく簡略化される等、従来のこ
の種検査器具には全く見られない著しく顕著な効果を奏
する。
【００１５】
【図１】本発明の実施例を示す正面図である。
【図２】本発明の検査器具の正面図である。
【図３】本発明の溶解液若しくは希釈液を収容した容器
の正面図である。
の正面図である。
【図４】本発明の検査器具の断面図である。
【図５】本発明の検査器具の他の例を示す断面図であ
る。
る。
１ 反応部 ３ 検体希釈液吸収部 ４ 検体採取部 ５ 検体希釈液取り込み口 ７ 吸収体 ８ 反応終了確認窓 ９ 検査結果確認窓 １０ 溶解液若しくは希釈液 １１ 溶解液若しくは希釈液を収容した容器 １２ キャップ １３ 反応試験紙（検査手段） １４ 容器蓋体 １６ 検査器具 １８ 筒状体
Claims (6)
- 【請求項１】検査結果の確認と反応終了の確認ができ、
内部に反応試験紙のような検査手段を内装した反応部
と、該検査手段に検体希釈液を送る吸収体を内装した検
体希釈液吸収部とに分離し得るように構成した筒状体
と、該筒状体に連設した検体採取部とを有してなる検査
器具と、溶解液若しくは希釈液を収容し、前記検体採取
部を格納して、前記検体希釈液吸収部に密に固定し得る
容器とからなることを特徴とする検体採取器具付検査器
具。 - 【請求項２】前記検体採取部を、乾燥時は堅いが前記溶
解液若しくは希釈液に濡れると膨潤する材質で構成し、
検体採取時は、その表面の微細孔で検体を捕捉し、前記
容器に格納後は、前記溶解液若しくは希釈液によって膨
潤して検体を放出するように構成してなる請求項１に記
載の検査器具。 - 【請求項３】前記筒状体の外周に、把握部及び前記容器
の蓋体となるキャップを固定してなる請求項１に記載の
検査器具。 - 【請求項４】前記検体採取部と前記吸収体とを連結し、
前記検体希釈液を、前記検体採取部から前記吸収部に吸
収させるように構成してなる請求項２に記載の検査器
具。 - 【請求項５】前記検体採取部と前記吸収体との間に隔壁
を設け、前記検体希釈液吸収部に、所要の大きさの溶解
液若しくは希釈液取り込み口を開口し、検体希釈液は、
該取り込み口から定量的に取り込むことができるように
構成してなる請求項１に記載の検査器具。 - 【請求項６】前記筒状体に固定したキャップを持って検
体を採取した後、前記検体採取部を前記溶解液若しくは
希釈液を収容した容器に格納し、該容器を前記筒状体に
密に固定し、検体を所定の溶解液若しくは希釈液中に排
出し、ついで該検査器具を倒立させて前記取り込み口に
検体希釈液を充満させた後、該検査器具を横置きし、検
査反応を行うことを特徴とする請求項５に記載の検査器
具を使用する生化学及び免疫学的反応用検査方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03522594A JP3416739B2 (ja) | 1994-02-09 | 1994-02-09 | 検体採取器具付検査器具 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03522594A JP3416739B2 (ja) | 1994-02-09 | 1994-02-09 | 検体採取器具付検査器具 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07225230A true JPH07225230A (ja) | 1995-08-22 |
| JP3416739B2 JP3416739B2 (ja) | 2003-06-16 |
Family
ID=12435907
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP03522594A Expired - Lifetime JP3416739B2 (ja) | 1994-02-09 | 1994-02-09 | 検体採取器具付検査器具 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3416739B2 (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007509325A (ja) * | 2003-10-20 | 2007-04-12 | キンバリー クラーク ワールドワイド インコーポレイテッド | 診断用テスト装置及びその使用方法 |
| JP2007189927A (ja) * | 2006-01-18 | 2007-08-02 | Elekon Kagaku Kk | 塊状物内細胞採取装置 |
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