JPH0593694A - 円筒面検査方法及びその装置 - Google Patents

円筒面検査方法及びその装置

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JPH0593694A
JPH0593694A JP27854591A JP27854591A JPH0593694A JP H0593694 A JPH0593694 A JP H0593694A JP 27854591 A JP27854591 A JP 27854591A JP 27854591 A JP27854591 A JP 27854591A JP H0593694 A JPH0593694 A JP H0593694A
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Akira Sakata
陽 坂田
Hiroshi Kojima
弘 小島
Naoyuki Akiyama
直之 秋山
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Abstract

(57)【要約】 【目的】グラビア印刷機用シリンダ等の表面における傷
や鍍金むらなどの欠陥を検査する装置を提供する。 【構成】放物面鏡8の内方に配置された光源10が射出
する光は、放物面鏡8の中央部を掩蔽する円形状の遮蔽
板12により、光束の横断面形状が環状の光Hとされ
る。この光Hは、シリンダ表面2aに沿ってY方向へ進
行し、ハーフミラー16を透過して、シリンダ表面2a
の被検領域Tへ法線方向から入射する。その反射光H′
は往路を逆に辿ってハーフミラー16の反射面に入射す
る。ここでハーフミラー16をZ方向へ透過した反射光
H′は、ミラー18によりY方向へ反射され、スクリー
ン6に投影される。スクリーン6に投影された像22
は、被検領域Tにおけるシリンダ2の外周面の像である
から、この投影像22により被検領域Tの欠陥を検出で
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、円筒面上の欠陥、例え
ばグラビア印刷機用シリンダの表面における傷や鍍金む
らなどを検査するための円筒面検査方法及びその装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】グラビア印刷機用シリンダの表面の傷や
鍍金むらなどの欠陥を検知するためには、従来は目視に
よる外観検査や光学顕微鏡による表面観察がなされてお
り、この種のシリンダーの検査に適した検査方法や検査
装置は特に知られていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、目視に
よる外観検査では微小な欠陥を発見するのは困難であ
る。また、光学顕微鏡による表面観察では、シリンダの
表面の広い範囲に亘って観察を実行するには時間を要す
る。従って、これら外観検査や光学顕微鏡検査に代え
て、シリンダの表面の欠陥検査に好適な検査方法及びそ
の装置の開発が要請されている。
【0004】本発明は、かかる要請に応えるためになさ
れたものであり、その目的とするところは、短時間でシ
リンダの表面の広い範囲に亘って欠陥検査を実行可能な
円筒面検査方法及びその装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の円筒面検査方法は、光源から射出された光
を、鏡面状の円筒面の少なくとも一部がなす被検領域面
に対し、この被検領域面の法線方向から入射させる工程
と、その入射光に対する被検領域面の法線方向への反射
光の光路を、円筒面の長手方向に沿った一つの方向へ変
換させる工程と、その光路変換された光を二次元的に投
影することにより、被検領域面に対応する二次元像を形
成する工程と、を備える。
【0006】また、本発明の円筒面検査装置は、光源手
段と、この光源手段から射出された光を、鏡面状の円筒
面の少なくとも一部がなす被検領域面に対し、この被検
領域面の法線方向から入射させる入射手段と、その入射
光に対する被検領域面からの垂直反射光の光路を、円筒
面の長手方向に沿った一つの方向へ変換させる変換手段
と、この方向変換された光を二次元的に投影することに
より、被検領域面に対応する二次元像を形成する投影手
段と、を備えることにより上記目的を達成するものであ
る。
【0007】この場合、上記入射手段と変換手段とを円
筒面の長手方向に沿って一体的に移動させることによ
り、円筒面の長手方向に沿って被検領域面を走査させる
長手方向走査手段を更に備えてもよい。
【0008】本発明の他の円筒面検査装置は、光源手段
と、この光源手段から射出された光を、鏡面状の円筒面
の少なくとも一部がなす被検領域面に対し、この被検領
域面の法線方向から入射させる入射手段と、上記入射光
に対する被検領域面からの垂直反射光の光路を、円筒面
の長手方向に沿った一つの方向へ変換させる変換手段
と、上記方向変換された光を二次元的に投影することに
より、被検領域面に対応する二次元像を形成する投影手
段と、上記二次元像を撮像する撮像手段と、この撮像手
段により得られた画像に基づいて、被検領域面の表面欠
陥に起因する明暗に対応する二値化信号を形成する二値
化手段と、上記二値化信号に基づいて被検領域面の欠陥
の有無を判定する判定手段と、を備える。
【0009】尚、上記判定手段に代えて、上記二値化信
号に基づいて上記画像の二値化分布を出力する出力手段
を備えてもよい。
【0010】本発明の実施例によれば、撮像手段を有す
る円筒面検査装置は、上記入射手段と変換手段と撮像手
段とを円筒面の長手方向に沿って一体的に移動させるこ
とにより、円筒面の長手方向に沿って被検領域面を走査
させる長手方向走査手段を更に備える。
【0011】本発明の実施例によれば、上記の方法及び
装置における上記円筒面は、円筒状をなす被検体の外表
面である。但し、この円筒面は、中空円筒状をなす被検
体の内表面であってもよい。
【0012】
【作用】本発明の方法及び装置によれば、被検領域面へ
の法線方向からの入射光に対し、被検領域面から法線方
向に反射した反射光の光路が、円筒面の長手方向に沿っ
た一つの方向へ変換されることにより、曲面としての被
検領域面が、平面的な像として投影される。
【0013】
【実施例】図1は、本発明の第1実施例として、本発明
の円筒面検査方法を達成するための概念的な装置構成を
示す。この実施例では、説明を簡単にするために、光路
上に存在する機械的装置等の光路の遮蔽物は存在しない
ものと仮定する。
【0014】図1において、被測定対象のシリンダ2
は、例えばグラビア印刷機用シリンダであり、その外表
面は鍍金処理等により鏡面状に仕上げられている。以下
の説明では、このシリンダ2の長手方向に沿った方向を
Y軸方向とし、シリンダ2の径方向をZ軸方向とする。
このシリンダ2のY軸方向の両端側には、それぞれ面光
源4とスクリーン6とが配置されている。
【0015】特に図2に示すように、面光源4は、パラ
ボラミラ−8と、その内方に配置された光源10と、パ
ラボラミラ−8の中央部を円形に掩蔽する円形遮蔽板1
2とを備えている。このような面光源4から射出された
光(以下、測定光と称す)Hは、光束の横断面形状が環
状の平面光となる。即ち、面光源4から射出された測定
光Hは、符号24で示すように、仮想的な中空円筒状を
なして進行する。
【0016】再度、図1を参照すると、シリンダ2は、
面光源4から射出された測定光Hのなす中空円筒形状と
同軸に、且つこの中空円筒形状の内周側に配置されてい
る。
【0017】ここで、シリンダ2の長手方向の一部の領
域Tにおける表面がつくる円筒面を検査面とする。面光
源4から見て、領域Tの手前側におけるシリンダ2の外
周側における測定光Hの光路上には、環状のハーフミラ
ー16が、シリンダ2に対して同軸に配置されている。
このハーフミラー16は、面光源4に対面する内周面が
透過面とされ、スクリーン6に対面する外周面が反射面
とされている。
【0018】更に、ハーフミラー16の外周側には、環
状のミラー18が同軸に配置されている。このミラー1
8は、シリンダ2の外周面及びスクリーン6に対面する
内周面が反射面とされている。
【0019】図3は、上記のような光学系をシリンダ2
の長手方向に沿って断面した図を示す。但し、上記のよ
うな光学系はシリンダ2の長手方向軸線に関してほぼ回
転対称であるから、シリンダ2の上方における断面のみ
図示する。
【0020】以下、図1及び図3を参照して、第1実施
例の装置の動作について説明する。
【0021】面光源4から射出された測定光Hは、Y軸
方向に沿って矢印方向へ進行し、ハ−フミラ−16によ
りZ軸方向に沿ってシリンダ表面2aの検査面(領域T
における円筒面)へ向かって反射される。即ち、この測
定光Hは、シリンダ表面2aの検査面に対して、検査面
の法線方向から入射される。
【0022】次に、シリンダ表面2aの検査面で反射し
た反射光H′が、往路を逆に辿るようにして、Z軸方向
に沿ってシリンダ2の上方へ向かって反射され、更にミ
ラ−18によりY軸方向に沿ってスクリ−ン6へ向かっ
て反射される。このミラ−18により反射された反射光
H′がスクリ−ン6上に投影される。その投影像22
は、シリンダ2の表面の被測定面を二次元的に環状に示
した像に対応する。この投影像22により、シリンダ表
面2aの検査面を観察できる。また、各ミラ−16,1
8を含むミラー群またはシリンダ2を適宜な手段により
Y軸方向に沿って移動させることにより、検査面をシリ
ンダ表面2aの長手方向に沿って走査できる。
【0023】図1及び図3のような各ミラ−16,18
の配置によれば、各ミラ−16,18の大きさに応じ
て、一回の検査あたりの検査面のY方向に沿った幅が決
定される。例えば、図4及び図5に示すように、各ミラ
−16,18が小さい場合(図4)は、その検査面の幅
1 も小さく、各ミラ−16,18が大きい場合(図
5)は、その検査面の幅T2 も大きい(T2>T1 )。
【0024】従って、各ミラ−16,18の大きさの適
宜な選択により、検査回数を必要最小限に抑えることが
可能であり、シリンダ2の全面に亘ってより信頼性の高
い検査が可能となる。また、検査光Hは、シリンダ2の
表面に対して法線方向から入射されるため、各ミラ−1
6,18の内径を適宜に選択することにより、種々の直
径のシリンダに対して検査が可能となる。
【0025】次に、スクリ−ン6上に投影された像22
から検査面の欠陥を検出する方法について図6及び図7
を参照して説明する。
【0026】シリンダ表面2aの検査面に欠陥、例えば
鍍金むらなどによる凸部26(図6)や比較的に大きな
傷などの凹部28(図7)が存在する場合、検査面から
入射方向に対して垂直に反射すべき反射光H′は、傷に
より乱され、検査面からスクリ−ン6までの距離Lに比
例した拡がりを持って進み、スクリ−ン6に明暗の分布
となって投影される。即ち、明暗分布上の明部分Wでは
反射光H′の反射光線の分布が密であり、同様に暗部分
Bでは疎である。この明暗の差は、スクリ−ン6上で
は、目視で充分に確認できる大きさまで拡大される。
【0027】尚、シリンダ表面2aの検査面の欠陥とし
て、比較的に微小な傷が存在する場合、検査面からの反
射光H′は、傷からの反射光と傷の存在しない部分から
の反射光との干渉光を含む。従って、スクリ−ン6上の
投影像22には干渉縞が観察されることになる。
【0028】上記実施例においては、機械的要素等の光
路の遮蔽物は存在しないものと仮定したために、一回の
検査による検査面は、シリンダ2の領域Tにおける全周
に亘るものとし、且つその投影像22は、連続的な環状
として投影されるものとした。しかし、実際の装置では
機械的装置等により光路が遮蔽されるため、一回の検査
により検査可能な検査面は領域Tにおける円周方向の一
部である。従って、各ミラ−16,18は必ずしも環状
形状とする必要はなく、領域Tにおける円周方向の一部
を覆う円弧状とすればよい。同様に、面光源4から射出
された測定光Hの光束の横断面形状も必ずしも環状形状
とする必要はなく、その環状形状の一部をなす円弧状と
すればよい。
【0029】図8は本発明の第2実施例を示す。この実
施例は、第1実施例に示した装置における各ミラ−1
6,18及びシリンダ2のための駆動系を備えたもので
あり、第1実施例と同様な構成要素については同一の参
照符号を付して示す。
【0030】図8において、検出ユニット30には、各
ミラ−16,18(図8では図示せず)からなるミラー
群が内臓されている。シリンダ2に対するミラー群の位
置関係は、第1実施例と同様である。この検出ユニット
30は、シリンダ2の近傍にY軸方向に沿って配置され
た移動レール32に固定されている。この移動レール3
2は、Y軸モータ34の駆動により、検出ユニット30
と一体的にY軸方向に沿って移動可能である。
【0031】また、シリンダ2の長手中心軸線にほぼ一
致する回転軸36の一端は、駆動側軸受部38を介して
θ軸モータ40の駆動軸40aに連結され、他端は従動
側軸受部42により回転自在に支持されている。従っ
て、θ軸モータ40の駆動により、シリンダ2は、回転
軸36回りにθ方向へ回転する。
【0032】Y軸モータ34及びθ軸40はモータ制御
部44により制御される。このモータ制御部44による
モータ34,40の駆動、停止、回転速度等の指令は、
モータ制御部44に付属する例えばコントロールボック
ス46等の入力装置をオペレ−タが操作することにより
与えられる。
【0033】この第2実施例では、図9に示すようにシ
リンダ2を支持する軸受部38,42等の機械的要素が
光路を部分的に遮断する。このため、スクリ−ン6に投
影される像は、検査面の円周方向全周に亘る像ではな
く、図10に示すように一部が遮蔽された像22とな
る。そこで、コントロールボックス46の操作により、
シリンダ2を回転させることによって、検査面の円周方
向全周に亘る検査が実行される。更に、コントロールボ
ックス46の操作により、検出ユニット30をY軸方向
に移動させ、検査面をY軸方向に走査させながら検査を
繰り返すことによって、最終的にシリンダ表面2aの全
面が検査される。
【0034】図11は、本発明の第3実施例を示す。本
実施例における検出ユニット30には、スクリーン6上
の像22を撮像するためのCCDカメラ48が取り付け
られている。本実施例は、このCCDカメラ48により
検査面の投影像22から得られた画像をデジタル的に明
/暗(白/黒)の2値化処理すると共に、検査面の走査
を自動化することにより、検査の自動化を図ったもので
ある。この第3実施例において、第2実施例と同様な構
成要素については同一の参照符号を付して示す。
【0035】図11において、集中管理部50は、それ
に付属するキーボード等の入力手段(図示せず)から検
査の初期条件の情報を設定される。ここで初期条件とし
ては、シリンダ2の長さ、2値化レベル、後述の判定部
64の判定レベル等である。これら初期条件の情報とし
ての設定信号S1は、検査装置全体を制御するシステム
制御部52に与えられる。また、このシステム制御部5
2は、CCDカメラ48の移動量等の検査装置の各部の
モニタ信号S2を発生し、このモニタ信号S2を集中管
理部50へフィードバックさせる。これにより集中管理
部50は、検査装置全体の監視を実行する。
【0036】上記のように設定信号S1が与えられたシ
ステム制御部52が、タイミング発生部54へ検査スタ
ート信号S3を与えると、以下のように検査が実行され
る。
【0037】先ず、CCDカメラ48による投影像22
の撮像から、それに基づく欠陥の判定について説明す
る。タイミング発生部54は、CCDカメラ48の撮像
信号S4を制御するカメラ制御部56へ撮像タイミング
信号S5を与える。これによりCCDカメラ48が投影
像22を撮像する。
【0038】この撮像領域に対応するシリンダ2aの表
面は、CCDカメラ48の視野に応じて、図12及び図
13に示すように、シリンダ2の長手方向及び円周方向
にに分割される。図12及び図13における各桝目Tij
(i=1,2,3 …n,j=1,2,3 …n)が一回の撮像領域に対応す
る。
【0039】CCDカメラ48の撮像信号は、カメラ制
御部56を介して二値化処理部58に与えられ、二値化
される。この二値化処理部58による二値化信号S6
は、画像メモリ60に与えられ、ここで記憶される。こ
の記憶された二値化信号S6は、その白/黒の計数を制
御する計数制御部62に与えられる。計数制御部62
は、タイミング発生部54の計数開始信号S7に基づい
て二値化信号の白/黒を計数し、その計数結果を判定部
64に与える。判定部64は、計数制御部62の計数結
果に基づいて欠陥の有無を判定し、その判定結果を例え
ばディスプレィなどの表示部66に表示させる。
【0040】この表示部66としては、欠陥の存在をオ
ペレータに通達するブザーやランプ等を用いてもよい。
また、判定部64及び表示部66に代えて、二値化処理
部58により得られた二値化分布をプリンタやディスプ
レィ等の出力手段に出力する構成としてもよい。この場
合、出力された二値化分布を参照することにより、オペ
レータが欠陥の有無を判断する。
【0041】一方、検査面の走査は、タイミング発生部
54からポジション信号発生部68へ与えられるCCD
カメラ48の移動タイミング信号S8に基づいて実行さ
れる。ポジション信号発生部68には更に、システム制
御部52からCCDカメラ48の位置情報信号S9が与
えられる。ポジション信号発生部68は、これら移動タ
イミング信号S8及び位置情報信号S9によりCCDカ
メラ48の移動量を決定し、モータ制御部44へCCD
カメラ48の移動指令としてのポジション信号S10を
与える。これによりモータ制御部44は、Y軸モータ3
4及びθ軸モータ40を駆動してCCDカメラ48をシ
リンダ2の円周方向(図12及び図13における列方
向)、長さ方向(図12及び図13における行方向)に
自動的に移動させる。この自動的な移動に伴って、上述
のCCDカメラ48による投影像22の撮像から、それ
に基づく欠陥の判定がシリンダ表面2aの所望の領域ま
たは全面に亘って実行される。
【0042】この第3実施例によれば、検出ユニット3
0及び/または面光源4は、CCDカメラ48の視野角
をカバ−できる程度の大きさで済む。従って検出ユニッ
ト30及び/または面光源4は、シリンダ2の全周に亘
る必要はなく、図14に示すようにシリンダ2の周面を
部分的に覆う横断面円弧状の形状でよく、小型化が可能
である。この小型化によれば、シリンダ2の交換作業の
際の作業スペ−スが大幅に確保される。
【0043】上記第2及び第3実施例を比較すると、第
2実施例では、図15に示すように、検出ユニット30
のY方向における位置に応じて、ミラー18からスクリ
−ン6までの反射光H′の光路長Lが異なり、欠陥の拡
大率が変化してしまう。
【0044】一方、第3実施例においては、CCDカメ
ラ48の視野角や分解能により、一回の検査の領域が第
2実施例よりも限定され、必要な測定回数が第2実施例
よりも増加する。しかしながら、シリンダ2のどの位置
においても、検査面からの反射光H′がCCDカメラ4
8に到達するまでの距離が一定を保つので、拡大率が変
化することがないという利点がある。
【0045】以上の各実施例においてはシリンダ2の外
周面を被検面としたが、本発明はこれに限定されるもの
ではなく、内周面が鏡面状の中空円筒状物の内周面の検
査にも適用可能である。この場合、測定光H及び反射光
H′の光路が中空円筒状物の内部を経るように、各ミラ
ー16,18を中空円筒状物の内面側に配置することに
より、上記各実施例と同様な検査を実行可能である。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の円筒面検
査方法及びその装置によれば、曲面をなす被検領域面を
平面的な像として投影することができるから、従来の目
視による外観検査や光学顕微鏡検査に比して欠陥の検出
が容易であり、短時間で円筒面の広い範囲に亘って欠陥
検査を実行可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る円筒面検査装置を概
念的に示す構成図である。
【図2】図1における面光源の作用を説明するための説
明図である。
【図3】図1の装置のシリンダの上部における光路を示
す光路図である。
【図4】図3に対応する図であって、ミラーが小さい場
合の光路を示す光路図である。
【図5】図3に対応する図であって、ミラーが大きい場
合の光路を示す光路図である。
【図6】本発明の方法及び装置における欠陥検出の原理
を説明するための説明図であって、検査領域面に凸部が
存在する場合のスクリーンにおける光線分布を示す図で
ある。
【図7】図6に対応する説明図であって、検査領域面に
凹部が存在する場合のスクリーンにおける光線分布を示
す図である。
【図8】本発明の第2実施例を示す構成図である。
【図9】図8の装置を矢印ix−ix方向から見て示す図で
ある。
【図10】図8の装置のスクリーンに投影された像を示
す平面図である。
【図11】本発明の第3実施例を示す構成図である。
【図12】第3実施例において、シリンダ表面の検査領
域をCCDカメラの視野角に応じて分割した例を示す説
明図である。
【図13】図12におけるシリンダ表面を平面的に展開
して示す展開図である。
【図14】図12における検出ユニットの断面形状の一
例を示す図である。
【図15】ミラーからスクリーンまでの光路長の検出ユ
ニットの位置に応じた変化を説明するための光路図であ
る。
【符号の説明】
4…面光源(光源手段)、2…シリンダ(円筒状被検
体)、2a…シリンダ表面(円筒面)、6…スクリーン
(投影手段)、16…ハーフミラー(変換手段)、18
…ミラー(変換手段)、34…Y軸モータ(長手方向走
査手段)、40…θ軸モータ(周方向走査手段)、48
…CCDカメラ(撮像手段)、58…二値化処理部(二
値化手段)、64…判定部(判定手段)。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鏡面状の円筒面を検査する方法であっ
    て、 光源から射出された光を、円筒面の少なくとも一部がな
    す被検領域面に対し、この被検領域面の法線方向から入
    射させる工程と、 その入射光に対する被検領域面の法線方向への反射光の
    光路を、円筒面の長手方向に沿った一つの方向へ変換さ
    せる工程と、 その光路変換された光を二次元的に投影することによ
    り、被検領域面に対応する二次元像を形成する工程と、
    からなることを特徴とする円筒面検査方法。
  2. 【請求項2】 上記円筒面が、円筒状をなす被検体の外
    表面であることを特徴とする請求項1記載の円筒面検査
    方法。
  3. 【請求項3】 上記円筒面が、中空円筒状をなす被検体
    の内表面であることを特徴とする請求項1記載の円筒面
    検査方法。
  4. 【請求項4】 鏡面状の円筒面を検査する装置であっ
    て、 光源手段と、 この光源手段から射出された光を、円筒面の少なくとも
    一部がなす被検領域面に対し、この被検領域面の法線方
    向から入射させる入射手段と、 その入射光に対する被検領域面からの垂直反射光の光路
    を、円筒面の長手方向に沿った一つの方向へ変換させる
    変換手段と、 この方向変換された光を二次元的に投影することによ
    り、被検領域面に対応する二次元像を形成する投影手段
    と、を備えることを特徴とする円筒面検査装置。
  5. 【請求項5】 上記入射手段と変換手段とを円筒面の長
    手方向に沿って一体的に移動させることにより、円筒面
    の長手方向に沿って被検領域面を走査させる長手方向走
    査手段を更に備えることを特徴とする請求項4記載の円
    筒面検査装置。
  6. 【請求項6】 鏡面状の円筒面を検査する装置であっ
    て、 光源手段と、 この光源手段から射出された光を、円筒面の少なくとも
    一部がなす被検領域面に対し、この被検領域面の法線方
    向から入射させる入射手段と、 上記入射光に対する被検領域面からの垂直反射光の光路
    を、円筒面の長手方向に沿った一つの方向へ変換させる
    変換手段と、 上記方向変換された光を二次元的に投影することによ
    り、被検領域面に対応する二次元像を形成する投影手段
    と、 上記二次元像を撮像する撮像手段と、 この撮像手段により得られた画像に基づいて、被検領域
    面の表面欠陥に起因する明暗に対応する二値化信号を形
    成する二値化手段と、 上記二値化信号に基づいて、上記画像の二値化分布を出
    力する出力手段と、を備えることを特徴とする円筒面検
    査装置。
  7. 【請求項7】 鏡面状の円筒面の表面欠陥を検査する装
    置であって、 光源手段と、 この光源手段から射出された光を、円筒面の少なくとも
    一部がなす被検領域面に対し、この被検領域面の法線方
    向から入射させる入射手段と、 上記入射光に対する被検領域面からの垂直反射光の光路
    を、円筒面の長手方向に沿った一つの方向へ変換させる
    変換手段と、 上記方向変換された光を二次元的に投影して、被検領域
    面に対応する二次元像を形成する投影手段と、 上記二次元像を撮像する撮像手段と、 この撮像手段により得られた画像に基づいて、被検領域
    面の表面欠陥に起因する明暗に対応する二値化信号を形
    成する二値化手段と、 上記二値化信号に基づいて被検領域面の欠陥の有無を判
    定する判定手段と、を備えることを特徴とする円筒面検
    査装置。
  8. 【請求項8】 上記入射手段と変換手段と撮像手段とを
    円筒面の長手方向に沿って一体的に移動させることによ
    り、円筒面の長手方向に沿って被検領域面を走査させる
    長手方向走査手段を更に備えることを特徴とする請求項
    6または7記載の円筒面検査装置。
  9. 【請求項9】 円筒面を円筒面の周方向に沿って移動さ
    せることにより、円筒面の周方向に沿って被検領域面を
    走査させる周方向走査手段を更に備えることを特徴とす
    る請求項4乃至8の何れか1項に記載の円筒面検査装
    置。
  10. 【請求項10】 上記円筒面が、円筒状をなす被検体の
    外表面であることを特徴とする請求項4乃至9の何れか
    1項に記載の円筒面検査装置。
  11. 【請求項11】 上記円筒面が、中空円筒状をなす被検
    体の内表面であることを特徴とする請求項4乃至9の何
    れか1項に記載の円筒面検査装置。
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