JPH0591706A - 電磁回転機 - Google Patents

電磁回転機

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JPH0591706A
JPH0591706A JP3248914A JP24891491A JPH0591706A JP H0591706 A JPH0591706 A JP H0591706A JP 3248914 A JP3248914 A JP 3248914A JP 24891491 A JP24891491 A JP 24891491A JP H0591706 A JPH0591706 A JP H0591706A
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rotating machine
signal
rotation
electromagnetic rotating
rotor
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JP3248914A
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Yasuaki Imai
康章 今井
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Canon Electronics Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 漏洩磁束に起因する諸問題点の発生すること
がなく、かつ構成部品点数が減らされた低コストで、小
型/薄型の電磁界転機を提案する。 【構成】 電磁回転機のロータの絶対的回転位置を示す
位置信号を1回転の間にm個生成するために、駆動マグ
ネット1の回転時に回転磁界発生手段10U、10W、
10Vに発生する逆起電圧を検出してロータの1回転あ
たり自然数のP1個の等間隔のパルス信号FG1を発生
する第1パルス発生手段と、ロータの回転により磁場を
発生する磁性体を備えてなり、磁性体の磁場変化を検出
してロータの1回転あたり自然数のP2個の等間隔のパ
ルス信号FG2を発生する第2パルス発生手段7aと、
パルス信号FG1,FG2の位相差の周期性に基づいて
絶対的な位置信号を発生する回路手段を具備し、駆動マ
グネットと磁性体は、パルス信号FG1,FG2のパル
ス数P1,P2がともにm個を最大公約数とする自然数
となるように設定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばフロッピーディ
スクドライブ装置等に使われるモータ等の電磁回転機に
関し、特にその回転位置(インデックス位置)検出方法
の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、モータの回転位置検出装置と
して、モータの回転体の所定位置にマグネットを設け、
更にステータ側のこのマグネットと対向する固定的な位
置に、そのマグネットの磁気変化を検出するホール素子
等からなる磁気検出素子等を用いてパルス信号を得て、
回転位相を検出する回転位置検出装置が知られている。
【0003】図面を参照の上で従来のモータ構成につい
て説明する。図15は、従来の3相ブラシレスモータの
要部破断平面図であり、図16は図15のX−X矢視の
断面図である。このような従来のブラシレスモータでは
4つの磁気回路、即ち、回転駆動力を発生させるための
磁気回路、FG信号を発生させるための磁気回路、回転
位置信号を発生するための磁気回路、回転磁界を発生す
るための励磁タイミングを検出するための磁気回路が形
成されている。
【0004】先ず、図16において3相ブラシレスモー
タの概略構成を述べると、基板7は鉄など磁性材料から
なり、その中心部分に含油ベアリング9を圧入する一
方、外周端部に回転位置検出手段であるホール素子14
を配設している。回転軸5は、軸固定部材6を介してロ
ータヨーク4と一体に設けられており、さらに、含油ベ
アリング9上部に設けられたベアリング8のインナーレ
ースと含油ベアリング9に嵌着されており、これにより
ロータヨーク4,駆動マグネット1,FGマグネット
2,位置検出用マグネット13等の入った一体物が基板
7に対して自在に回転する。
【0005】次に、ロータヨークの外縁部内側には駆動
マグネット1(図15)が固定されており、周知のよう
に、駆動マグネット1に対して回転磁界を作用させる事
によりロータヨーク4を回転駆動を行わせる。このため
に駆動マグネット1は図15に示すように、半径方向に
16極に多極着磁されると共に、ロータヨークの外縁部
内側に固着されている。
【0006】回転磁界を作用させるために、複数の駆動
コイル10がステータヨーク11の回りに捲着されて設
けられ、その一方、このステータヨーク11が回転軸5
の回りに放射状に複数形成されており、駆動コイルもヨ
ーク11上において周方向に複数分設けられている。こ
のステータヨーク11は、図示していないネジなどの固
定部材により鉄基板7上に固定されている。
【0007】以上の構成において、ステータヨーク11
は、駆動マグネット1,ロータヨーク4,駆動マグネッ
トヨーク3とともに閉じた磁気回路を形成している。
尚、駆動マグネット1が、ステータヨーク11の半径方
向にこのヨーク11から離間して設けられるタイプのブ
ラシレスモータを周対向型モータと呼ぶ。ロータヨーク
4の外周面には切り欠き部4hが加工成形されており、
この切り欠き部4hに回転位相検出手段である位置検出
用マグネット13が埋設されている。このマグネット1
3によっても1つの磁気回路が構成されている。
【0008】更に、各相のコイル10の励磁タイミング
を検出するための複数のホール素子12a,12b,1
2cが基板7上の適切な位置に固着されている。駆動マ
グネット1からの磁界はこれらのホール素子12a,1
2b,12cを通るので、これらの素子12a,12
b,12cによりマグネット1からの磁界変化が検出さ
れて、ステータ11のコイル10が発生すべき磁界の、
回転する駆動マグネット1の磁界に対する位相差が検出
され、適切なタイミングで駆動コイルの各相に電流を流
して回転磁界が発生させられる。この回転磁界はロータ
4を図15の矢印方向Aに回転させる。
【0009】一方、FGマグネット2は、ロータヨーク
4の最外周縁部に固着されており、全部で120極分が
着磁されている。このFGマグネット2と対向する鉄基
板7の表面部には図3のようなパターンの120本の発
電線素7aが銅パターンなどによりエツチング形成され
ている。以上の構成により、ロータヨーク4が回転起動
されると、発電線素7aよりロータヨーク4の回転速度
に応じた周波数の正弦波が発生するので、不図示のコン
トロール回路により、定速回転制御が行われる。
【0010】このロータヨーク4が回転すると、前記ロ
ータヨーク4に固着されていたマグネット13も一体回
転するので、インデックス位置検出用ホール素子14に
よりマグネット13の磁界変化を感知して、ロータヨー
ク4が1回転に対して、1発のパルス状のいわゆる位置
検出信号を発生するようにしている。このパルス信号に
より、回転体の回転位相等を検出できるようにしてい
る。位置検出信号を発生する位置検出用ホール素子14
は、図17に示すような波形を出力する。この波形信号
を図19に示す比較機15に入力し、図18の下段に示
すような位置検出信号を得るようにしている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来の回転位置検出方法によると、以下のような問題点
があった。即ち、 (1)回転位置検出用のマグネット13は、ロータヨー
ク4の最外周面に取り付けられており、さらに、このマ
グネットが形成する磁気回路が開いているために磁束が
漏洩磁束として漏洩する。このために、このモータを磁
気記録/再生装置のディスク回転用に用いる場合には、
漏洩磁束が磁気記録再生用の磁気ヘッドに侵入する事か
ら、情報の正確な記録再生を妨害することがある。
【0012】(2)回転位置検出用のホール素子14や
マグネット13を設けるスペースが必要であり、これが
多相ブラシレスモータの小型化および薄型化を妨げ、更
に、製品コストも高くなるという問題点がある。そこ
で、本発明は上述の問題点に鑑みてなされたものであ
り、その目的とするところは、漏洩磁束に起因する諸問
題点の発生することのない、また、構成部品点数が減ら
された低コストで、小型/薄型の電磁界転機を提案す
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決し、目
的を達成するために、本発明による回転位置検出装置
は、ロータ部のステータ部に対する絶対的な回転位置を
示す信号を1回転の間にm個生成しながら回転する電磁
回転機であって、駆動マグネットがロータと同期して回
転するとき、回転磁界発生手段に発生する逆起電圧を検
出しロータの1回転にP1(自然数)個の等間隔パルス
信号FG1を発生する第1のパルス発生手段と、ロータ
の回転に同期して回転する磁場を発生する磁性体を具備
し、ロータの1回転によりこの磁性体が生成する磁場変
化を検出して、ロータの1回転にP2(自然数)個の等
間隔のパルス信号FG2を発生する第2のパルス発生手
段と、発生されたパルス信号FG1,FG2の位相差の
周期性に基づいて、前記絶対的な回転位置を示す信号を
発生する回路手段を具備し、前記駆動マグネットと、ロ
ータの回転に同期して回転する磁場を発生する前記磁性
体は、信号FG1,FG2のパルス数P1,P2が共に
mを最大公約数とする自然数となるように、設定されて
いる。
【0014】
【作用】上記の構成において、信号FG1,FG2に発
生するパルス数はそれぞれP1,P2であり、その最大
公約数はmであるので、P1/m,P2/mは互いに素
である。従って、信号FG1,FG2はパルスをそれぞ
れP1/m,P2/m個発生する毎に位相が元に戻る。
この位相が元に戻る時点をとらえて、位置検出信号の発
生タイミングとする。このために、従来のインデックス
専用の回転マグネットや回転位置検出用素子を省けるの
で、電磁回転機自体の小型および薄型化を実現する事が
でき、更に、漏洩磁束の発生防止をするように働く。
【0015】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら、本発明を、
回転位置検出装置を有したスピンドルモータであって周
対向型および面対向型のスピンドルモータに適した実施
例を、3つ挙げて説明する。最初の2つの実施例では、
2つのパルス信号を発生させるという点では共通してい
るが、発生した2つのパルス信号の処理方法に相違があ
る。第3の実施例は、本発明を面対向型のスピンドルモ
ータに適用した例である。
【0016】図1と図2からわかるように、この実施例
では、コイルの逆起電圧と発電線素7aからの信号から
インデックス信号を生成するために、従来の駆動タイミ
ング検出素子12(図15)、位置検出用マグネット1
3、同じくホール素子14等が不要になっている。この
ために、図15,図16の従来例と図1,図2の実施例
との大きさを比較すれば明らかになるように、実施例の
モータはかなり小型化されている。以下に、モータの小
型化を可能にした2つのパルス信号を発生させるための
構成を述べる。
【0017】(第1のパルス信号FG1の発生の原理説
明)図1乃至図10を用いて、第1のパルス信号FG1
発生の原理を説明する。図1,図2はそれぞれ、実施例
の周対向モータのロータおよびステータ部分の平面図と
断面図である。図1,図2において、図15,図16で
説明済の部分には同一参照番号を付して説明を割愛す
る。
【0018】図1,図2から明らかなように、この実施
例では、コイルの駆動タイミングを検出するためのホー
ル素子を設けておらず、コイルの逆起電圧から励磁タイ
ミングを検出している。この方法は一部モータでは既に
行われているが、各相に対応する逆起電圧のうち、1相
分だけを利用して第1のパルス信号FG1を作成するこ
とはまだ行われておらず新規である。
【0019】次に、第1のパルス信号FG1発生の原理
を説明する。図3にコイルの逆起電圧を検出する回路の
ブロック図を示す。コイル10U,10V,10WはY
型結線されており、他端は、SW1〜SW6により電源
電圧か、グラウンドか、またはオープンのいずれかに接
続するように励磁タイミング切り替え回路18により制
御される。ここで、SW1〜SW6は、出力回路のシン
クトランジスタもしくはソーストランジスタに対応する
ものである。
【0020】図4にコイルの通電モードを示す。本図に
おいて、横軸は時間、縦軸プラス方向はソーストランジ
スタがオン(SW2,4,6がオン)、ゼロ点はオープ
ンしていることを示す。通電方法は一般に120度通電
と呼ばれている方法であり、電気角において60度ずつ
通電していないとき(オープン)があり、このときがコ
イルの逆起電圧を検出するタイミングとなる。
【0021】図5にコイル端子の電圧波形を示す。これ
は、図4において、逆起電圧コンパレータ16U,V,
Wに入力する信号である。図5において正弦波成分が逆
起電圧であり、コンパレータ16U,V,Wにより2値
化される。本実施例ではW相コイル10Wの逆起電圧の
2値化信号を第1のパルス信号FG1として用いる。図
3に示すように、コンパレータ16U,V,Wの出力は
励磁タイミング切り替え回路18に入力し、励磁タイミ
ング信号を合成する。励磁タイミング信号によりコイル
は通電制御されてモータが回転する。
【0022】 (第2のパルス信号FG2の発生の原理説明)一方、第
2のパルス信号として、従来例で説明した発電線素7a
からの信号をコンパレータ17にて2値化したものを利
用する。また、この信号は速度制御回路(不図示)にも
入力し、モータを定速制御するためにも用いられる。コ
ンパレータ16と17の出力は回転位置検出回路100
に入力されて、回転位置検出回路100から回転の位置
信号が出力される。そこで、回転位置検出回路100の
動作原理を以下に説明する。
【0023】ロータヨーク4が1回転するときに、コイ
ル10Wの逆起電圧とコンパレータ16Wが生成するパ
ルス数をP1,線素7aとコンパレータ17が生成する
パルス数をP2とする。駆動マグネット4の着磁数がP
1、線素7aの線素数とFGマグネット2の着磁数がP
2を規定する。パルス数P1とP2は最大公約数が1
(即ち、互いに素)となるように設定されている。通常
のモータでは、インデックス信号としての回転位置信号
は1回転に1回発生するが、これは後述するように、コ
ンパレータ16Wと17からの2つの出力信号(FG
1,FG2とする)の位相が合致したときに、回転位置
検出回路100がインデックス信号を発生するように回
路100を構成していることに基づいているからであ
る。
【0024】ここで、パルス数P1とP2についての上
記関係を更に一般的に拡大すると以下のようになる。即
ち、モータの1回転に回転位置信号がm(mは自然数)
回発生するためには、2つの信号(FG1,FG2)が
m回位相があえば良い。即ち、パルス数P1,P2の間
に、 P1=m・k1 …(1) P2=m・k2 …(2) が成立していることである。但し、k1,k2は自然数
である。(1),(2)式は、パルス信号FG1がk1
個発生し、FG2がk2個発生すると第1回目のFG1
とFG2の位相合致(位相差が元に戻る)が起こり、パ
ルス信号FG1が更にk1個発生し、FG2が更にk2
個発生すると第2回目の位相合致が起こり、パルス信号
FG1がm・k1個発生し、FG2がm・k2個発生す
ると第m回目の位相合致が起こることを意味している。
即ち、mがP1,P2の最大公約数であれば、回転位置
進行がm回だけ発生することになる。
【0025】また、上記(1),(2)式で、k1,k
2が互いに素であれば、FG1,FG2信号がそれぞれ
1個、k2個発生するまでの間では、位相は合致しない
から位置検出信号は発生しない。即ち、ディスクが1回
転する間に回転位置信号がm回だけ発生するための必要
充分条件は、P1とP2の最大公約数がmであるという
ことである。とくに、m=1のときはP1,P2は互い
に素になるのである。前述したように、回転位置信号と
してのインデックス信号は、通常のモータでは、1回転
に1回発生する。
【0026】以上が本実施例の原理であり、以下、この
原理に基づいて、信号FG1,FG2をどのように処理
すれば回転位置信号を得ることができるかを2つの実施
例により説明する。但し、以下に述べる回転位置信号の
発生に関わる2つの実施例では、回転位置信号として最
も利用分野の広いインデックス信号、即ち、1回転に1
回だけ回転位置信号が発生する場合、換言すれば、P1
とP2が互いに素の関係にある場合に限定して説明す
る。
【0027】(第1実施例の説明)図10は、検出回路
100の具体的な回路図であり、この回路100はDラ
ッチ101からなる。このラッチ101のクロック入力
端子には前記FG1信号が入力され、データ入力端子に
はFG2信号が入力される。データ入力信号のデユーテ
イ比は1:1であることが望ましい。そして、このラッ
チ回路の出力が回転位置信号である。
【0028】P1とP2が互いに素の関係にあるいちば
ん簡単な例は、 P2=P1±1 …(3) が成立するときであり、これを一般化すれば、 P2=P1・n±1(nは整数) …(4) が成立するときである。
【0029】図1に示すように、FG1信号は、駆動マ
グネット4の着磁数に対応して、ロータヨークの1回転
あたり8発のパルス(ppr,パルスパーレボリューシ
ョン)が発生する。また、FG2はFGマグネット2の
着磁数と発電線素部7aの発電線素数に対応して65発
である。図6は、P1=8,P2=65,n=8に設定
したときの図7の回路図に入力,出力するFG1,FG
2,位置検出信号の波形を示す。上記のように設定した
場合は、FG1のFG2に対する位相は図8に示すよう
に、FG2の1周期を360度とすると、45度づつし
だいに遅れていく。従って、図6に示すように、FG1
とFG2がT1時点でラッチ101をセットする関係に
あったときに、反回転目(T5,5発目)でラッチ10
1はリセットし、1回転目(T9,9発目)で再びリセ
ットする。かくして、ラッチ101は1回転毎にセット
/リセットを繰り返す。
【0030】周知のようにラッチ回路101は、そのク
ロック入力信号とデータ入力信号の時間差が僅かなとき
は、出力が御動作する場合がある。そこで、本実施例で
は、図1,図8に示すように、Dラッチ101の誤動作
を防ぐために、時間T1において、FG1とFG2信号
の位相差は約22.5度(=360÷(2×8))にな
るように設定してある。図8はデータ入力とクロック入
力の位相関係を示す。クロックに添付されている数字T
XはT1から数えられたクロックの順である。クロック
が1発入るにつれて、クロックのデータに入力する位相
は45度づつ増加していく。従って、上記のDラッチ1
01のQ出力は、クロック入力の5発目と9発目で反転
し、図6に示すような1回転に1発のパルスが発生す
る。
【0031】コイル位置と発電線素とのズレ、FG着磁
パルスのズレや着磁強度のばらつき、コンパレータ16
W,17のオフセット電圧等により、FG1およびFG
2信号のデユーテイ比が変化し、クロックとデータのタ
イミングが変化し、ラッチミスの原因になることがあ
る。これを防ぐために、前記Dラッチ101のクロック
の位相は、前記Dラッチ101のデータ入力の立ち上が
りまたはたち下がりに対し、前記データ入力波形の1周
期を360度とし、ロータヨークが1回転したときに、
概略、360/(2・P1)度以上離れているように、
ステータヨーク11(または駆動コイル10)と発電線
素7aの位置、駆動マグネット4とFGマグネット2の
着磁パターンの位相関係が設定されている。
【0032】図1乃至図8の例では、図1において説明
すると、駆動マグネット4の着磁極11の中心と回転中
心を通る直線で結んだときの円周方向の位置をθ0とす
ると、FGマグネット2の着磁極21の中心もθ0と一
致する。FG1はW相コイル10Wから生成しているか
ら、W相コイルに注目すると、W相コイル10Wは図6
に示す位置にステータ11の突起5ケ所にわたって倦着
されている。W相コイルの対称線(ステータの突起11
Wの中心線)θiは、θiに最も近い2本の発電線素
(7a1,7a2,図6に破線で示す)からみて、等距
離にある。即ち、発電線素間のちょうど真ん中を半径方
向に貫通している。
【0033】以上のように設定した図3の回路を使用す
ると、θ0がθiに一致したときに、FG1はたち下が
りエッジ、FG2は立ち上がりエッジを同時に発生す
る。つぎに、θr(着磁極21のとなりの着磁極の中心
線)がθIを通過するきとが図6と図8に示すタイミン
グT1である。FG1とFG2信号の立ち上がりエッジ
の位相差は、タイミングT1において最小であり、FG
2の1周期を360度とすると、概略、22.5(36
0÷(8×2))度となる。以上のように設定すると、
図6に示すようなFG1とFG2信号が発生し、Dラッ
チ101のデータ入力のエッジとクロックの位相差がで
きるだけ離れるように設定できるため、誤動作を防ぐこ
とができる。
【0034】(第2実施例の説明)この第2実施例にお
いても、P1,P2のパルス数の関係は第1実施例と同
様に互いに素であるこには変わりないが、 P2=P1×(n+0.5)±1 …(5) の関係がある。図9は、第2実施例におけるP1,P2
の関係を表す(5)式において、P1=8.P2=6
1,n=7の場合のFG1,FG2の関係を示す。FG
1はロータヨーク4の1回転で8発のパルスとなる。F
G2は61発である。
【0035】図10は第2の実施例の検出回路100の
構成を示す。同図に示すように、FG1はDラッチ回路
101のクロック入力と1ビットシフトレジスタ102
のクロック入力に、FG2はDラッチ回路101のデー
タ入力に接続されている。ラッチ101はクロックとし
てのFG1信号の立ち上がりでラッチするものとする。
Dラッチ回路101のQ出力は1ビットシフトレジスタ
102のデータ入力とANS103に入力し、AND1
03はDラッチ回路101のQ出力と1ビットシフトレ
ジスタ102Q出力の論理積をとり、回転位置信号を作
っている。コンデンサ104は、DラッチQ出力と1ビ
ットシフトレジスタQの出力タイミングずれのために発
生するグリッジ(髭)を除去するためのものである。
【0036】図9の下段は、ラッチ101とシフトレジ
スタ102とANDゲート103の動作を説明するタイ
ミングチャートである。図11はデータ入力とクロック
の位相関係を示す。クロックに添付されている数字TX
はT1から数えたクロックの順番である。クロックが1
発入るにつれて、クロックのデータに対する位相は22
5度づつ増加していく。また、第1実施例で説明したよ
うに、Dラッチ回路101の誤動作を防ぐために、デー
タ入力のエッジとクロックとの位相差は、データ入力信
号の1周期を360度とすると、概略22.5(360
÷(2×8))度以上離れるように設定している。
【0037】尚、この第2実施例に対する変形例とし
て、ゲート103の論理積は論理和で置き換えてもよ
く、その場合はパルスの発生する位置は異なるが図9に
示すのと類似の回転位置信号が発生する。また、本発明
では、回転位置検出回路としてDラッチ回路を基本に構
成しているが、Dラッチ回路の替わりにカウンタ回路を
用いて構成することも可能である。説明のための図面は
省略するが、考え方は、以下の通りである。
【0038】セット/リセット信号としてFG1信号を
用いる。クロックとしてFG2信号を用いる。P1=
8,P2=65とすると、FG1パルスがカウンタをセ
ットしリセットする間に、カウンタは8ビットすすむ場
合と9ビットすすむ場合がある。ロータが1回転する間
に9ビットすすむタイミングは1回しかないから、この
タイミングをプリセット回路等を用いて検出することが
できる。
【0039】(第3実施例の説明)第3実施例として、
上記の第1,第2の実施例を面対向型モータに応用した
例を説明する。図12は図14において、図13に示す
ロータユニツトを取り外し、矢印Bから見た平面図、図
13は図14において、X−X面で切断し矢印B方向か
らみた平面図である。従来例の図15と図16、第1の
実施例の図1と図2と共通する部品には同じ番号を付し
てある。周対向型モータと異なるところは、リング状の
駆動マグネット4が円盤状の駆動マグネット19にな
り、ステータヨーク11がなくなりコイル10が偏平コ
イル20に替わったことである。
【0040】従来の面対向型モータと比較すると、駆動
タイミング検出用のホール素子とインデックス検出用の
ホール素子がなくなり、その分、コイル20の配置スペ
ースを多く取ることができるので、薄型小型化したにも
関わらず、発生トルクの大きいモータを実現できる。回
転位置検出用回路は図3乃至図9に示す第1と第2の実
施例と同じ構成のものを使用可能である。図12と図1
3に示すθ0,θr,θiは図1に示すものと同等であ
る。図中、θiにθrが一致したときが位置検出信号が
立ち合がるかまたはたち下がる瞬間であり、ロータの1
回転に対して1発のインデックス信号を発生することが
できる。
【0041】以上説明した実施例及び変形例では、コイ
ルの逆起電圧とFG信号から2種類のパルス信号を発生
させ、それらの信号からインデックス信号を生成するよ
うにしているために、従来の駆動タイミング検出素子1
2(図16)、位置検出用マグネット13、同じくホー
ル素子14等が不要となっている。このために実施例の
モータはかなり小型化されている。また、インデックス
用のマグネットが不要となったために、漏洩磁束の問題
もなくなった。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
漏洩磁束に起因する不具合点が発生することなく、かつ
構成部品点数が減らされた低コスト、小型/薄型の電磁
回転機を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る周対向型モータのロータ
部とステータ部の平面図であって、第1実施例と第2実
施例に共通な着磁パターンを説明する図である。
【図2】図1のモータ断面図である。
【図3】第1のパルス信号FG1と、第2のパルス信号
FG2を検出し、駆動タイミング信号と位置検出信号を
作成する方法を説明するためのブロック図である。
【図4】コイルの通電モードを説明するためのタイミン
グチャートである。
【図5】コイルに発生する逆起電圧と第1のパルス信号
FG1との関係を示す図である。
【図6】図152の回路により発生される回転位置検出
信号と、FG1,FG2との関係を示すタイミングチャ
ートである。
【図7】第1実施例に係る回転位置検出回路100の構
成を示す図である。
【図8】FG1とFG2との位相関係を説明するタイミ
ングチャートである。
【図9】図155の回路により発生される回転位置検出
信号と、FG1,FG2との関係を示すタイミングチャ
ートである。
【図10】第2実施例に係る回転位置検出回路100の
構成を示す図である。
【図11】第2実施例において、FG1とFG2との位
相関係を説明するタイミングチャートである。
【図12】第3実施例に係る面対向型モータのステータ
部の平面図、回転位置検出回路は第1実施例や第2実施
例と同じである。
【図13】第3実施例に係る面対向型モータのロータ部
の平面図である。
【図14】図158および図159の部分断面図であ
る。
【図15】従来技術に係る周対向型3相ブラシレスモー
タのロータおよびステータの平面図である。
【図16】図15のモータの部分断面図である。
【図17】図15のモータのFG信号検出用の発電線素
パターンを示す図である。
【図18】従来技術におけるインデックス検出用のマグ
ネットと検出素子による発生信号のタイミングチャート
である。
【図19】従来技術に係るインデックス検出回路の回路
図である。
【符号の説明】
1 周対向型モータの駆動マグネット、 2 FGマグネット、 4 ロータヨーク、 7a 発電線素部、 10 駆動コイル、 12 駆動タイミング検出素子、 13 位置検出用マグネット、 15,16U,16V,16W,17 コンパレー
タ、 19 面対向型モータの駆動マグネット、 20 面対向型モータの駆動コイル、 100 回転位置検出回路である。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロータ部のステータ部に対する絶対的な
    回転位置を示す位置信号を1回転あたりにm個生成する
    電磁回転機であって、 前記ロータ部の駆動マグネットの回転時に、前記ステー
    タ部の回転磁界発生手段側に発生する逆起電圧を検出し
    て1回転につき自然数のP1個の等間隔パルス信号FG
    1を発生する第1パルス発生手段と、 前記ロータ部の回転に同期して回転する磁場を発生する
    磁性体を具備してなり、前記ロータ部の1回転につき該
    磁性体が生成する磁場変化を検出して、前記ロータの1
    回転につき自然数のP2個の等間隔のパルス信号FG2
    を発生する第2パルス発生手段と、 前記パルス信号FG1,FG2の位相差の周期性に基づ
    いて、絶対的な前記回転位置信号を発生する回路手段を
    具備し、 前記駆動マグネットと、前記ロータ部の回転に同期して
    回転する磁場を発生する磁性体は、前記パルス信号FG
    1,FG2のパルス数P1,P2が共にmを最大公約数
    とする自然数に設定されていることを特徴とする電磁回
    転機。
  2. 【請求項2】 m=1であり、P2>P1であることを
    特徴とする請求項1に記載の電磁回転機。
  3. 【請求項3】 P2=P1・n±1(nは整数)である
    ことを特徴とする請求項2に記載の電磁回転機。
  4. 【請求項4】 P2=P1・(n+0.5)±1(nは
    整数)であることを特徴とする請求項2に記載の電磁回
    転機。
  5. 【請求項5】 前記回路手段は、前記パルス信号FG
    1,FG2の位相の前後関係を検出する第1回路部と、
    前記パルス信号FG1,FG2の位相の前後関係が反転
    し更に反転した時点において、絶対的な回転位置を示す
    前記位置信号を発生する第2回路部とからなることを特
    徴とする請求項1に記載の電磁回転機。
  6. 【請求項6】 前記回路手段は、FG1をクロック入力
    としFG2をデータ入力とするDラッチを具備すること
    を特徴とする請求項5に記載の電磁回転機。
  7. 【請求項7】 前記回路手段は、FG1をクロック入力
    としFG2をデータ入力とするD型ラッチと、該Dラッ
    チのクロック入力をクロック入力とし、前記Dラッチの
    出力をデータ入力とする1ビットシフトレジスタと、前
    記Dラッチ出力からの出力信号と、前記1ビットシフト
    レジスタの出力の論理積または論理和を取り、前記論理
    積または論理和の出力を前記位置信号とすることを特徴
    とする請求項5に記載の電磁回転機。
  8. 【請求項8】 前記クロックの位相は、Dラッチのデー
    タ入力の立ち上がりまたはたち下がりに対して、前記デ
    ータ入力波形の1周期を360度、前記クロックの前記
    ロータが1回転する間に発生するパルス数をp1とする
    と、略360/(2・p1)度以上離れていることを特
    徴とする請求項6または請求項7に記載の電磁回転機。
JP3248914A 1991-07-05 1991-09-27 電磁回転機 Withdrawn JPH0591706A (ja)

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JP3248914A JPH0591706A (ja) 1991-09-27 1991-09-27 電磁回転機
US08/280,380 US5408153A (en) 1991-07-05 1994-07-26 Index position detecting apparatus for an electromagnetic rotary machine

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ID=17185303

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100715217B1 (ko) * 2005-11-15 2007-05-07 이종태 하이브리드형 고효율 발전장치

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Effective date: 19981203