JPH059045A - 超早強型セメント組成物 - Google Patents

超早強型セメント組成物

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JPH059045A
JPH059045A JP15691891A JP15691891A JPH059045A JP H059045 A JPH059045 A JP H059045A JP 15691891 A JP15691891 A JP 15691891A JP 15691891 A JP15691891 A JP 15691891A JP H059045 A JPH059045 A JP H059045A
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cement
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Seiichi Nagaoka
誠一 長岡
Mutsumi Mizukoshi
睦視 水越
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Sumitomo Osaka Cement Co Ltd
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Osaka Cement Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】作業性、耐久性等に優れた初期強度の高い超早
強コンクリートを提供する。 【構成】珪酸カルシウム(C3 S)含有量60〜75重
量%であるポルトランドセメント100重量部に対して
半水石膏及び/又は無水石膏をCaSO4 換算で2〜1
0重量部含有し、上記ポルトランドセメントの粉末度が
ブレーン比表面積で5000〜7000cm2 /gであ
り、且つ上記石膏の粉末度がブレーン比表面積で600
0〜8000cm2 /gであることを特徴とする超早強
型セメント組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、作業性、耐久性等に優
れた超早強型セメント組成物に関する。
【0002】
【従来技術とその問題点】現在、PC桁の架設、道路補
修、型枠の回転を急ぐ工事等のコンクリートに早強性が
要求される工事においては、早強及び超早強ポルトラン
ドセメント又は超速硬セメントが使用されている。
【0003】しかしながら、早強ポルトランドセメント
では早強性が不充分であるため、工事全体の大幅な工期
短縮は望めない。超早強ポルトランドセメントでは強度
発現性は良好であるが、コンクリートのスランプロスが
大きいために施工性に劣っている。また、超速硬セメン
トでは短時間で実用強度が得られるが、硬化するまでの
時間が極めて短く、生コン工場で製造して工事現場まで
運搬することができないので現場で混練せざるを得ず、
結果としてごく小規模の工事にしか使用することができ
ない。さらに超速硬セメントでは、コストが非常に高い
ため、その用途が限定される。
【0004】従って、上記のようなセメントにおける強
度、スランプロス等を改善するため、特にコンクリート
の初期強度を高めるための方法として半水石膏及び/又
は無水石膏をセメントに添加する方法が提案されてい
る。
【0005】しかしながら、半水石膏及び/又は無水石
膏を添加する方法では、粉末度が通常ブレーン比表面積
で6000cm2 /g程度以下と小さく、添加量もセメ
ントに対して10重量%程度と大量に用いているので、
蒸気養生した場合を除き、未反応の石膏による水中膨脹
等が生じて、成形体にひび割れが発生し、結果として耐
久性の低下が引き起こされるという問題がある。
【0006】
【問題点を解決するための手段】本発明は、作業性、耐
久性等に優れた超早強型セメント組成物を提供すること
を目的とする。
【0007】即ち、本発明は、珪酸カルシウム(C
3 S)含有量60〜75重量%であるポルトランドセメ
ント100重量部に対して半水石膏及び/又は無水石膏
をCaSO4 換算で2〜10重量部含有し、上記ポルト
ランドセメントの粉末度がブレーン比表面積で5000
〜7000cm2/gであり、且つ上記石膏の粉末度が
ブレーン比表面積で6000〜8000cm2 /gであ
ることを特徴とする超早強型セメント組成物に係るもの
である。
【0008】本発明者らは、上記問題、殊に未反応石膏
による上記弊害を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、セ
メント中の珪酸カルシウム(C3 S)の含有量を増加さ
せ、更にはセメントの粉末度及び添加する石膏の粉末度
を大きくすることによってセメント及び石膏の反応活性
を高めることにより、蒸気養生の場合と同様に石膏の添
加量を多くしても未反応の石膏が残存することなく水和
の初期段階で石膏の反応が完結することを見出し、本発
明を完成するに至った。
【0009】以下、本発明について詳細に説明する。
【0010】本発明で使用するセメントとしては、珪酸
カルシウム(C3 S)を60〜75重量%含有するポル
トランドセメントを使用する。上記珪酸カルシウムの含
有量が60重量%未満では、セメントの粉末度を大きく
しても充分な初期強度が得られず、75重量%を上回る
とセメントの焼成温度が高くなり、生産性の低下、品質
の安定性の低下等の問題が生ずる。また、上記セメント
の粉末度は、ブレーン比表面積で5000〜7000c
2 /gとする。上記粉末度が5000cm2 /g未満
ではセメント中の珪酸カルシウム量を多くしても充分な
初期強度が得られず、7000cm2 /gを超えると初
期強度の発現は良好であるがコンクリートのスランプロ
スが比較的大きくなる上に粉砕コストが極度に高くなる
ので好ましくない。尚、粉末度の調整は、通常のボール
ミル等の各種粉砕装置により行なうことができる。
【0011】上記セメントに添加する半水石膏及び/又
は無水石膏は、常法に従って製造されるものを用いれば
よく、これを上記セメント100重量部に対してCaS
4 換算で2〜10重量部添加する。上記添加量が2重
量部を下回る場合は初期強度発現の促進及びスランプロ
スの低減効果が充分ではなく、添加量が10重量部を上
回る場合には未反応の石膏が残留し、耐久性が低下す
る。また、その粉末度はブレーン比表面積で6000〜
8000cm2 /gの粉末度を有するものを用いる。上
記粉末度が6000cm2 /g未満の場合には初期強度
発現の促進効果が不充分である上、未反応の石膏が残留
しやすくなり、8000cm2 /gを上回る場合には粉
砕コストが極度に高くなり、生産コストの上昇を招くの
で好ましくない。
【0012】上記の半水石膏及び/又は無水石膏の上記
セメントへの添加・混合方法は、常法に従って行なえば
よく、例えばリボンミキサー等の各種混合装置により行
なうことができる。
【0013】本発明の超早強型セメント組成物を使用す
る場合、例えばコンクリートを製造する際には、常法に
従って用途に応じた配合設計を行ない、水、所定骨材、
及び高性能減水剤等の各種添加剤と共に混練し、成形す
ればよい。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、作業性、耐久性等に優
れた初期強度の高い超早強コンクリートを提供すること
ができ、建設業等におけるコンクリート工事の工期短縮
を実現することができる。
【0015】
【実施例】以下に実施例、比較例及び参考例を示し、本
発明の特徴とするところをより一層明瞭にする。尚、各
実施例、比較例及び参考例では、第1表に示すようなコ
ンクリート配合(1〜3)でコンクリートを製造した。
【0016】
【表1】
【0017】
【実施例1】珪酸カルシウムを65重量%含有し、その
ブレーン比表面積が5910cm2 /gのポルトランド
セメント(大阪セメント(株)製)100重量部に対
し、ブレーン比表面積が7110cm2 /gの無水石膏
を5重量部添加し、混練してコンクリートを製造した。
尚、表1中の高性能減水剤は「マイティ2000WH」
(花王社製)を用いた。
【0018】次いで、得られたコンクリートの材料試験
として、スランプの経時変化(配合No.2)と材令1日圧
縮強度、並びに水中養生を3ケ月行なったときのひび割
れ発生観察の結果を第2表に示す。
【0019】
【実施例2〜3】半水石膏及び/又は無水石膏の添加量
及び粉末度(ブレーン比表面積)を代えた以外は、実施
例1と同様にして行なった。また、得られたコンクリー
トについて実施例1と同様の試験を行なった。その結果
を第2表に示す。
【0020】
【表2】
【0021】
【比較例1〜2】比較例1では半水石膏及び/又は無水
石膏の粉末度(ブレーン比表面積)を本発明の範囲外と
し、比較例2では半水石膏及び/又は無水石膏の添加量
を本発明の範囲外とした以外は、実施例1と同様にして
行なった。その結果を第3表に示す。
【0022】第3表の結果より、比較例1は添加する石
膏の粉末度が本発明範囲よりも小さいため、粉末度の高
い石膏を添加した実施例のものに比べ、強度発現が小さ
く、水中養生においてひび割れが発生しており耐久性に
劣ることがわかる。また同様に、石膏の添加量が過剰
(12%)である比較例2でも水中養生においてひび割
れが発生し、耐久性に劣っていることが認められた。
【0023】
【比較例3〜7】半水石膏及び/又は無水石膏を添加せ
ず、表2に記すような組成の各セメントを混練してコン
クリートを製造した。また、得られた各コンクリートに
ついて実施例1と同様の試験を行なった。その結果を第
3表に示す。
【0024】
【表3】
【0025】
【表4】
【0026】第3表の結果より、半水石膏及び/又は無
水石膏が添加されている各実施例のものに比べてスラン
プロスが大きく施工性に劣っていることがわかる。特
に、本発明における範囲よりも少ない珪酸カルシウムを
含有するセメントを用いた比較例3は、本発明範囲の珪
酸カルシウムを含有する比較例4や比較例5のそれに比
べ、強度発現が小さくなっている。また。比較例6は、
本発明における範囲よりも粉末度が小さいセメントを使
用したものであり、本発明範囲内の粉末度を用いた比較
例7に比して強度発現が小さいことがわかる。
【0027】
【参考例1】市販早強ポルトランドセメント(大阪セメ
ント(株)製)を混練し、コンクリートを製造して実施
例1と同様の試験を行なった。その結果を第4表に示
す。
【0028】
【参考例2】市販超早強ポルトランドセメント(大阪セ
メント(株)製)を混練し、コンクリートを製造して実
施例1と同様の試験を行なった。その結果を第4表に示
す。
【0029】
【表5】
【0030】第4表の結果から明らかなように、参考例
1の早強ポルトランドセメントは強度発現が小さく参考
例2の超早強ポルトランドセメントはスランプロスが大
きいことがわかる。
【0031】以上の結果より、本発明の超早強型セメン
ト組成物は、強度発現に優れ、スランプロスが小さく、
さらには耐久性にも優れた効果を発揮できることが明ら
かである。
【0032】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】珪酸カルシウム(C3 S)含有量60〜7
    5重量%であるポルトランドセメント100重量部に対
    して半水石膏及び/又は無水石膏をCaSO4 換算で2
    〜10重量部含有し、上記ポルトランドセメントの粉末
    度がブレーン比表面積で5000〜7000cm2 /g
    であり、且つ上記石膏の粉末度がブレーン比表面積で6
    000〜8000cm2/gであることを特徴とする超
    早強型セメント組成物。
JP15691891A 1991-06-27 1991-06-27 超早強型セメント組成物 Expired - Lifetime JP3108782B2 (ja)

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Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000191349A (ja) * 1998-12-25 2000-07-11 Sumitomo Metal Mining Co Ltd Alc製造用ポルトランドセメントおよびalcの製造方法
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JP2020142940A (ja) * 2019-03-05 2020-09-10 太平洋セメント株式会社 セメント組成物

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