JPH0589518A - 光記録媒体 - Google Patents

光記録媒体

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JPH0589518A
JPH0589518A JP3273121A JP27312191A JPH0589518A JP H0589518 A JPH0589518 A JP H0589518A JP 3273121 A JP3273121 A JP 3273121A JP 27312191 A JP27312191 A JP 27312191A JP H0589518 A JPH0589518 A JP H0589518A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
recording medium
film
optical recording
curable resin
Prior art date
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Pending
Application number
JP3273121A
Other languages
English (en)
Inventor
Minoru Kawasaki
実 川崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Victor Company of Japan Ltd filed Critical Victor Company of Japan Ltd
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Publication of JPH0589518A publication Critical patent/JPH0589518A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 放射線硬化樹脂層とガラス質膜層との長所を
引き出すようにして耐熱性、耐湿性、機械的強度を向上
させる。 【構成】 透明基板4の片面に形成した記録層8を保護
する保護層12として、紫外線等の放射線により硬化す
る放射線硬化樹脂層12aとガラス質膜層12bを形成
して2重構造とし、両層12a、12bの長所を引き出
して耐熱性等を向上させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光記録媒体の保護層の
改良に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、光を利用して情報を高記録密度
に記憶することができる光記録媒体としては、光磁気デ
ィスク、CD(コンパクト ディスク)、CD−RO
M、CD−DRAW(direct read aft
er write)等が知られている。この種の光記録
媒体は、一般的には、透明な肉厚な樹脂の一面に凹凸状
のピッチや溝等の情報を形成することにより記録層を形
成し、更にこの記録層を保護するために保護層を形成し
て構成されている。例えば従来の光記録媒体としては、
特開昭61−87253号公報、特開昭61−1399
61号公報、特開平2−79238号公報、特開平2−
132663号公報、特開平2−132664号公報、
特開平2−236836号公報及び特開平3−1784
3号公報等が知られている。
【0003】上記特開昭61−87253号公報は、光
磁気記録媒体の磁気記録層の外気と接する表面部分を熱
硬化性樹脂により被うことにより、磁気記録層に酸素や
水等の気体分子が侵入しないようにして長期間の使用に
耐え得るようにした記録媒体を開示している。また、上
記特開昭61−139961号公報は、磁性薄膜層の面
上及び基板の裏面上に、放射線硬化型化合物の塗膜を形
成してこれを紫外線によって硬化させて保護膜を形成
し、優れた防湿性を得るようにした記録媒体を開示して
いる。更に、上記特開平2−79238号公報は、記録
膜乃至反射膜上に設けた保護層を、粘度が特定で且つ揮
発性溶剤を含まない紫外線硬化樹脂により形成した記録
媒体を開示している。
【0004】また、上記特開平2−132663号公報
及び2−132664号公報は、保護層として光カチオ
ン重合タイプの紫外線硬化型組成物を用いることによ
り、外部からのキズや汚れを防止すると共に、光磁気記
録層の孔食劣化が少なくなるようにした記録媒体を開示
している。更に、特開平2−236836号公報は、記
録膜乃至反射膜上の保護層を、オーバーコート層、接着
層、ハードコート層のそれぞれ性質が異なる紫外線硬化
樹脂層の3層構造とすることにより、高温、高湿度条件
に耐え得ることができる記録媒体を開示している。ま
た、特開平3−17843号公報は、ディスク基板上に
光磁気記録媒体が形成され、ディスク全体をゾル・ゲル
法を用いて形成したガラス質保護膜で被覆して耐環境性
及び機械的強度を得ることができる記録媒体を開示して
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した多
くの公報が示す従来構造において採用されているよう
に、保護層として紫外線硬化樹脂や熱硬化樹脂等の高分
子膜を用いると、高分子膜自体はある程度の硬さを有し
ているが十分な硬さではなく、外部からのキズが比較的
付きやすく、しかも高温高湿度による劣化やクラックの
発生も完全には防止し得ず、十分な耐候性を有していな
いという問題点があった。
【0006】また、特開平3−17843号公報にて開
示されたように、保護層としてガラス質膜やITO(I
ndium Tin Oxcide)膜等の無機物質膜
を用いると、他の材料との線熱膨張係数の違いにより、
高温高湿度時に内部応力が高くなってクラックが発生し
やすくなったり、劣化が生じたりし、耐候性が十分では
ないという問題点があった。本発明は、以上のような問
題点に着目し、これを有効に解決すべく創案されたもの
である。本発明の目的は、放射線硬化樹脂層とガラス質
層との長所を引き出すようにして耐熱性、耐湿性、機械
的強度等に優れた光記憶媒体を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題点を
解決するために、透明基板の片面に形成された記録層
と、該記録層を保護するための保護層とを有する光記録
媒体において、前記保護層を、放射線により硬化する放
射線硬化樹脂層とガラス質膜層とよりなる2層構造に形
成したものである。
【0008】
【作用】本発明は、以上のように構成したので、保護層
は、放射線硬化樹脂層とガラス質膜層とが接合した2層
構造になされ、この樹脂層とガラス質膜層との接合部に
おいては比較的分子構造の大きな樹脂層の境界面の凹部
状の隙間に比較的結晶粒子の小さなガラス質の結晶が入
り込んで封孔処理がなされる。従って、両層の線膨張係
数に大きな違いがあっもこれらは強固に結合して離れる
ことがなく、両層の長所を兼ね備えた、すなわち耐熱
性、耐湿度性等に優れた光記憶媒体となる。
【0009】
【実施例】以下に、本発明に係る光記録媒体の一実施例
を添付図面に基づいて詳述する。図1は本発明に係る光
記録媒体の一実施例を示す拡大断面図、図2は本発明の
光記録媒体を示す部分破断斜視図である。図示するよう
に、本実施例においては光記録媒体として光磁気記録デ
ィスク2が示されており、このディスク2の下部は、厚
さ1mm程度の比較的肉厚になされた透明基板4により
構成されている。この基板4は、例えばアクリル樹脂、
ポリカーボネイト樹脂或いはガラス等を材料としてPP
法或いはインジェクション法等により成形される。この
基板4の裏面、すなわち上面には、深さ約0.1μm程
度の凹凸状の溝(ピット)6が情報として記録されてい
る。
【0010】そして、この凹凸面上に、真空蒸着やスパ
ッタリング等によってSiN、SiOx、ZnS等の無
機誘電体の1種或いは2種以上を組み合わせて積層膜を
形成すると共に、その上にTbFe、GdTb、GdT
bFe、TbFeCo等の非晶質光磁気記録層を設け、
更にこの光磁気記録層の上に上記無機誘電体と同様な積
層膜を形成し、全体として記録層8を形成する。更に、
上記記録層8の上面には、同じく真空蒸着やスパッタリ
ング等によってAl、Cr、Pt、Au等またはこれら
の合金等よりなる反射層10が形成されている。この反
射層10は、このディスク2の使用目的によっては機能
上必要としない場合もあり、この場合には上記反射層1
0を設けないようにする。
【0011】そして、この反射層10の上面には、上記
記録層8を保護するために本発明の特長とする保護層1
2が形成されている。具体的には、この保護層12は、
放射線、例えば紫外線により硬化する放射線硬化樹脂と
しての紫外線硬化樹脂層12aと、この上面に形成され
るガラス質膜層12bとにより主に構成されている。上
記紫外線硬化樹脂層12aは、ラジカル硬化型のポリエ
ステルアクリレート系、ウレタンアクリレート系、エポ
キシアクリレート系、カチオン硬化型のエポキシ系等の
紫外線硬化樹脂を上記反射層10の上に、または、反射
層10を設けない構成の場合には上記記録層8の上に、
塗布して硬化することにより形成される。この場合の膜
厚は、好ましくは3〜6μmが良く、この膜厚が厚すぎ
ると内部応力や収縮による応力等によって上記記録層8
を破壊してしまう場合があり、逆に、この膜厚が薄すぎ
ると硬化が不十分となってディスク自体の劣化の原因と
なってしまう。また、この紫外線硬化樹脂層12aとし
てはできる限り外力、例えば熱等による体積変化を吸収
できるように柔かい材質のものがよく、特に、ウレタン
アクリレート系の樹脂が好ましい。
【0012】また、上記ガラス質膜層12bは、金属の
有機塩酸または無機塩酸を溶解した溶液からゾル状態を
経由して酸化物を得るゾル・ゲル法を用いてケイ素化合
物[RnSi(OH)4-n]からAl23(アルミナ)
−SiO2、ケイ酸ジルコニウム−SiO2、SiO2
のガラス質を上記紫外線硬化樹脂層12aの上に堆積さ
せることにより形成される。このガラス質膜層12bの
膜厚は、薄ければ薄いほどよく、好ましくは0〜2μm
の範囲がよく、これ以上厚くなるとガラス質にクラック
が発生し易い傾向となる。また、このガラス質膜層12
bと、この下地の紫外線硬化樹脂層12aとの間の相性
は、後述するごとくAl23−SiO2膜とウレタンア
クリレート系樹脂膜の組合せが最も良好となる。
【0013】次に、以上のように構成された光磁気記録
ディスクの作用について説明する。まず、本実施例にお
いては、記録層8の上方に設けた保護層12を、紫外線
硬化樹脂層12aとこの上面に形成されるガラス質膜層
12bとよりなる2重構造としたので、両層の構成材料
の利点を兼ね備えた耐湿性、耐熱性及び機械的強度等に
おいて優れた保護層12を形成することができる。
【0014】本実施例のガラス質膜層12bに用いるガ
ラス質の一般的な線膨張率は約8〜10×10-6の範囲
であるのに対して紫外線硬化樹脂層12aに用いる硬化
樹脂の一般的な線膨張率は約100〜200×10-6
範囲であって一桁以上の差があるためこれらの層12
a、12b間が温度変化に伴う熱膨張差によって剥離す
る恐れがあるが、しかしながら、これらの境界面におい
ては図3に示すようにガラス質の結晶粒子16の径より
もはるかに大きな紫外線硬化樹脂の粒子18がこの境界
面において形成する三次元網目構造の隙間を、上記ガラ
ス質の結晶粒子16が隙間なく埋め込んでこの硬化樹脂
を封孔処理することになり、従って、2つの層12a、
12bが強固に結合されて熱膨張差によってこれらが剥
離することはない。この場合、硬化樹脂の封孔処理の原
理より明らかなように、これら2層を強固に結合させる
ためにはガラス質膜を構成する材質の結晶粒子をできる
限り小さく設定し、硬化樹脂の上に膜ができないように
すのがよい。
【0015】ここで、下記の表1は、ガラス質膜層12
bを形成し得る複数の材料と紫外線硬化樹脂層12aを
形成し得る複数の材料から単独で、或いはこれらを適宜
組み合わせて用いた場合の性能を比較した結果を示す。
【0016】
【表1】
【0017】この表1においては、ガラス質膜層の材料
としては、Al23−SiO2(と記す)、ケイ酸ジ
ルコニウム・SiO2(と記す)、SiO2(と記
す)の3種類が用いられ、紫外線硬化樹脂層の材料とし
ては、ポリエステルアクリレート系樹脂(と記す)、
エポキシアクリレート系樹脂(と記す)、エポキシ系
樹脂(カチオン)(と記す)、ウレタンアクリレート
系樹脂(と記す)が用いられる。透湿率の測定は、J
ISZ−0208により規定されるカップ法により行っ
た。
【0018】この表1によれば、ガラス質膜層或いは紫
外線硬化樹脂層を単独で形成した場合、すなわち実験番
号1〜7の場合には、腐食耐性、透湿率がいずれも劣
り、好ましくない。これに対して、ガラス質膜層と紫外
線硬化樹脂層とを組み合わせた場合、すなわち実験番号
8〜19の場合には、腐食耐性、クラック発生、エラー
レート、透湿率においていずれも良好か、かなり良好な
結果になっており、特に、実験番号17、すなわちウレ
タンアクリレート系樹脂とAl23−SiO2の組み合
わせの場合が最良の結果を示すことが判明した。
【0019】尚、本発明に用いられる材料は、上記表1
等に示されるものに限定されるものではなく、他のガラ
ス質及び紫外線硬化樹脂を用いてもよい。更に、放射線
硬化樹脂としては、紫外線により硬化する材料に限定さ
れないのも勿論である。また、上記実施例にあっては、
光記録媒体として光磁気ディスクを用いた場合について
説明したが、本発明はこれに限定されず、例えばオーデ
ィオディスク、ビデオディスク、CDグラフィック、C
D−ROM等の高再生情報高記録を行うディスクにも適
用し得るのは勿論である。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、次
のような優れた作用効果を発揮することができる。保護
層をガラス質膜層と放射線効果樹脂層とよりなる2重構
造としたので、機械的強度及び耐候性を向上させること
ができる。従って、キズが付きにくくクラックの発生し
ない、しかも高温、高湿度にも劣化しない品質良好な光
記録媒体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光記録媒体を示す拡大断面図であ
る。
【図2】本発明に係る光記録媒体を示す部分破断斜視図
である。
【図3】ガラス質膜層と放射線硬化樹脂層との境界面を
説明するための模式図である。
【符号の説明】
2…光磁気ディスク(光記録媒体)、4…透明基板、6
…溝(ピット)、8…記録層、10…反射層、12…保
護層、12a…紫外線硬化樹脂層(放射線硬化樹脂
層)、12b…ガラス質膜層。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基板の片面に形成された記録層と、
    該記録層を保護するための保護層とを有する光記録媒体
    において、前記保護層を、放射線により硬化する放射線
    硬化樹脂層とガラス質膜層とよりなる2層構造に形成し
    たことを特徴とする光記録媒体。
JP3273121A 1991-09-25 1991-09-25 光記録媒体 Pending JPH0589518A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3273121A JPH0589518A (ja) 1991-09-25 1991-09-25 光記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3273121A JPH0589518A (ja) 1991-09-25 1991-09-25 光記録媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0589518A true JPH0589518A (ja) 1993-04-09

Family

ID=17523425

Family Applications (1)

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JP3273121A Pending JPH0589518A (ja) 1991-09-25 1991-09-25 光記録媒体

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JP (1) JPH0589518A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1146510A1 (en) * 2000-04-10 2001-10-17 TDK Corporation Optical information medium
WO2002044285A1 (fr) * 2000-11-30 2002-06-06 Mitsubishi Rayon Co., Ltd. Composition durcissable par rayonnement energetique actif pour le revetement d'un disque optique, et disque optique resultant

Cited By (7)

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