JPH058931Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、フライパンに関するものである。

〔従来技術〕

従来のフライパンの形状は、商品を炒めたり、
油で揚げたりする鍋型容器本体の側面の１ケ所か
ら或る程度の長さをもつた把手が開口縁に平行か
或は開口縁に対して端部がやや尻上がりの角度を
もつて張り出した形状にリベツト打ちなどの手段
によつて固定されて作られている。

このフライパンの把手の握り方は、手首を下向
きに力が入るようなかつこうで、即ち、フライパ
ンの把手を押えるようなかつこうで握る。

このフライパンを以ての調理は、フライパンを
ガス台にかけ、片手で把手を握つてフライパンを
動かさないようにして行なう調理は、これまでの
フライパンでもさ程不使を感じないが、それでも
ガス台の高さと調理者の背丈の関係で場合によつ
ては、背伸び状態で把手を握らなければならない
かつこうになり、特に、鍋型容器本体の中に調理
物が入つているフライパンを片手で動かしながら
或は持ち上げながら行う調理は、フライパンの鍋
型容器本体の中に調理物が入つているので相当の
荷重が鍋型容器本体側にかかつており、加えて、
フライパンの把手の握り方は、前記したとうり手
首を下向きに力が入るようなかつこうで握つてい
るのでフライパンを水平に持ち上げて保持するに
は手首が相当な力を入れなければならないという
不都合があつた。

〔考案が解決しようとする課題〕

本考案は、従来型のフライパンが前記したよう
な不都合があるので、その不都合を解消し、調理
者にフライパンの取扱いについて前記した負担の
かからないよう、フライパンの把手を、常に手首
が上向きに力が入るようなかつこうで握るような
構成とし調理しやすいフライパンを提供しようと
するものである。

〔課題を解決するための手段〕

フライパン本体１の縁板外側２の一ケ所に、把
手３の基部４を固定し、該把手３の延長部を、把
手の固定部からフライパン本体１の開口の直径延
長線上を斜め上方に向つてフライパン本体の開口
縁より或る程度の高さ位置Ａまで持ち上がらせ、
その高さ位置Ａから、フライパン本体開口の直径
延長線上の斜め下方に向つて折りまげて、その端
部５をフライパン本体の底面延長線より或る程度
の高さに位置させて把手の側面形状をヘの字状に
形成したものである。

〔実施例〕

フライパン１を、フライパン１の把手３を左方
向に向けてガス台にかけ、これを真横からみる状
態に置いた場合の形状が、フライパンに固定した
把手が、フライパン１の鍋型容器本体の直径左方
向延長線上に位置させ、且つ固定した把手が、食
品を炒めたり、油で揚げたりする鍋型容器本体開
口の側面の高さより或る程度の高さまで立ち上り
その高ち上がり頂点から、その先端部５が、フラ
イパン１の底面左方延長線より高い所に位置する
ようへの字型に形成する。そして、図示実施例で
は、把手をフライパン１の鍋容器本体の側面にリ
ベツトで固定し、把手３には熱不良導体で作つた
柄５を挿入固定した構成としたものを図示してい
る。

本考案は、上記の形状として形成したものであ
るから、このフライパンをガス台にかけて調理を
する場合、調理者はフライパンの把手をフライパ
ン１の把手の柄５を左手の手首に上向きの力が入
るようにして握ることができる。

〔効果〕

従つて、フライパンをガス台にかけて、炒めも
の、揚げものをする場合は勿論、フライパンを持
ち上げて行う調理にも、従来のフライパンを用い
るより容易に操作をすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の斜視図、第２図は断面図。 １はフライパン本体、２はフライパン本体の側
板外側、３は把手、４は把手基部、５は把手先
端々部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. フライパン本体の縁板外側の一ケ所に、把手の
   基部を固定し、該把手の延長部を、把手の固定部
   からフライパン本体の開口の直径延長線上を斜め
   上方に向つてフライパン本体の開口縁より或る程
   度の高さ位置まで持ち上からせ、その高さ位置か
   ら、フライパン本体開口の直径延長線上の斜め下
   方に向つて折りまげて、その端部をフライパン本
   体の底面延長線より或る程度の高さに位置させて
   把手の側面形状をヘの字状に形成したことを特徴
   とするフライパン。