JPH0586738A - 浴 室 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 浴室内を、幻想的で神秘的なリフレッシュや
瞑想の場として効果的に演出する。 【構成】 室内に蛍光物質を発光させる近紫外線照射用
の光源が配設されてなる浴室。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、近紫外線を利用した
照明が配設されてなる浴室に係り、特に、室内を幻想的
な雰囲気とすることができる快適性に優れた浴室に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】近年、浴室は、一人で独占できるリフレ
ッシュや瞑想の空間として重要性が再認識され、浴室に
求められる条件も種々多様化してきているのが現状であ
る。

【０００３】しかしながら、この種の浴室に用いられる
照明装置としては、従来、蛍光灯或は白熱灯を天井や壁
面に取り付けたものが一般的である。

【０００４】このため、上記従来の浴室にあっては、室
内の照明による色調や照度が一定で単調となることか
ら、浴室は、単に身体を洗浄する場としての機能をもた
らすのみであり、リフレッシュや瞑想の場としての、例
えば、幻想的で神秘的な空間を効果的に演出する、とい
う雰囲気を醸し出すように構成されていない、という問
題を有していた。

【０００５】この発明は、かかる現状に鑑み創案された
たものであって、その目的とするところは、浴室内を、
幻想的で神秘的なリフレッシュや瞑想の場として効果的
に演出することができる機能を備えた浴室を提供しよう
とするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明に係る浴室は、室内に蛍光物質を発光させ
る近紫外線照射用の光源が配設されていることを特徴と
するものである。

【０００７】

【実施例】以下、添付図面に示す一実施例に基づき、こ
の発明を詳細に説明する。

【０００８】図１に示すように、この実施例に係る浴室
Ｙは、浴槽Ｂ等が配設された公知の構成からなる浴室と
同様に構成されており、天井部Ｒは、湾曲したドーム状
に形成されている。

【０００９】この天井部Ｒおよび壁面Ｗには、例えば、
星座など適宜の模様が蛍光塗料等で描かれており、ま
た、浴槽Ｂに張られた湯内には、蛍光物質を含む公知の
入浴剤が混入されている。勿論、上記天井部Ｒおよび壁
面Ｗを構成する材料に蛍光物質を混入することで、該天
井部Ｒおよび壁面Ｗを形成することもできる。

【００１０】このように構成された浴室Ｙの天井部Ｒに
は、公知の蛍光灯或は白熱灯からなる一般照明灯Ａと、
蛍光発光作用の強い近紫外線を発する近紫外線灯Ｃが配
設されており、これら一般照明灯Ａと近紫外線灯Ｃと
は、浴室Ｙに配設された選択スイッチ（図示せず）によ
り、両方或は一方が点灯するように選択可能に配線され
ている。

【００１１】近紫外線灯Ｃには、眼に有害な３００ｎｍ
以下の紫外線を放射せず、かつ、蛍光作用の強いピーク
波長が３５２ｎｍの近紫外線だけを効率良く放射する公
知のランプが用いられる。

【００１２】尚、上記一般照明灯Ａに用いられる反射板
は、一般に白色メラミン塗装であるため、４００ｎｍ以
下の波長を殆ど反射しないことから、本実施例では、上
記近紫外線を効率的に反射させるため、上記反射板Ｄと
して、アルミニウム等の金属で形成されたものや、反射
部分にメッキ処理したものや、さらにそれらに電解研磨
などを施したものを用いる。

【００１３】また、この反射板Ｄは、図２に示すよう
に、側面形状が略Ｓ字状に折曲形成されており、上記一
般照明灯Ａおよび近紫外線灯Ｃの下面部および前方部を
覆い、一般照明灯Ａおよび／または近紫外線灯Ｃから照
射される光が効果的に天井部Ｒへと照射されるように構
成されていると共に、該反射板Ｄには、上記一般照明灯
Ａおよび／または近紫外線灯Ｃから照射された光を直接
浴槽Ｂ方向へと導くためのスリット１が開設されてい
る。このスリット１は、図１に示すように１条でもよ
く、或は、図２に示すように２条または複数条でもよ
く、また、開閉自在に構成することもできる。

【００１４】次に、以上のように構成されてなる浴室の
照明作用について説明する。

【００１５】先ず、上記一般照明灯Ａを点灯させた場合
には、従来の照明装置と同様、浴室内は、色調や照度が
一定で単調な雰囲気の照明となる。しかし、この場合に
あっても、一般照明灯Ａから照射された光は上記反射板
Ｄに反射されて浴室内を照射する所謂「間接照明」とな
ることから、やわらかで暖かみのある照明を得ることが
できる。

【００１６】次に、近紫外線灯Ｃのみを点灯させた場合
には、一部の近紫外線が上記反射板Ｄで反射されて天井
部Ｒや壁面Ｗに描かれた模様などの蛍光物質を発色させ
るため、この模様のみが暗い空間で発色する幻想的な雰
囲気を得ることができ、しかも、天井部Ｒに星座等を描
いた場合には、プラネタリウムの雰囲気を醸し出すこと
ができるので、上記浴室内を神秘的で幻想的な空間に演
出することができる。勿論、上記模様は、市販の蛍光発
色ペンで任意に描くこともでき、独創的な雰囲気を容易
に作り出すこともできる。

【００１７】また、上記反射板Ｄのスリット１から浴槽
Ｂ方向に照射された近紫外線は、浴槽Ｂ内の湯に混入さ
れた入浴剤の蛍光物質を発色させるので、うす暗い空間
内で湯が光る、という神秘的で幻想的な雰囲気を得るこ
とができる。勿論、この近紫外線灯Ｃを点灯するとき
に、一般照明灯Ａとは別に、青色の照明等を点灯させる
ことで、より幻想的な雰囲気を演出することができる。

【００１８】尚、上記実施例では、天井部Ｒをドーム状
に形成した場合を例にとり説明したが、この発明にあっ
てはこれに限定されるものではなく、例えば、模様に対
応させて水平或は凹凸状に形成することもでき、また、
反射板Ｄの形状も上記実施例に限定されるものではな
い。

【００１９】

【発明の効果】この発明は、以上説明したように、近紫
外線が浴室内の天井部や壁面に描かれた模様等の蛍光物
質を発色させるように構成したので、該模様のみが暗い
空間で発色する幻想的な雰囲気を得ることができ、例え
ば、天井部に星座等を描いた場合には、プラネタリウム
の雰囲気を醸し出すことができるため、浴室内を神秘的
で幻想的な空間に演出することができ、その結果、浴室
内を、幻想的で神秘的なリフレッシュや瞑想の場として
効果的に演出でき、快適性が大幅に向上する、という優
れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の一実施例に係る浴室の構成を示す断
面図である。

【図２】同浴室に配設された照明装置の反射板を示す斜
視図である。

【符号の説明】

Ｂ 浴槽 Ｃ 近紫外線灯 Ｄ 反射板 Ｒ 天上部 Ｗ 壁面 Ｙ 浴室

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 室内に蛍光物質を発光させる近紫外線照
   射用の光源が配設されてなる浴室。