JPH0585238A - 車両のシート装置 - Google Patents

車両のシート装置

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JPH0585238A
JPH0585238A JP24905291A JP24905291A JPH0585238A JP H0585238 A JPH0585238 A JP H0585238A JP 24905291 A JP24905291 A JP 24905291A JP 24905291 A JP24905291 A JP 24905291A JP H0585238 A JPH0585238 A JP H0585238A
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JP
Japan
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seat
seats
cushion
vehicle
seat cushion
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JP24905291A
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English (en)
Inventor
Kiyomi Okino
清己 沖野
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Mazda Motor Corp
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Mazda Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 前後に配列されたシートのうち不使用状態に
ある一方のシートを他方のシート側に移動させることに
より、あるいは両シートの前後位置を入れ換えることに
より、車室スペースを有効に利用し利便性を向上させる
ことができる車両のシート装置を提供する。 【構成】 車室フロア3上にシート幅が比較的広いミド
ルシート6とシート幅が比較的狭いリヤシート7とが前
後に配置され、シート昇降機構20によってリヤシート
7を下降させた状態で、前後スライド手段によって一方
のシートを他方のシートに対して車体前後方向に相対移
動させることにより、リヤシート7のシートクッション
7cをミドルシート6のシートクッション6cの下方に収
納し得ることを特徴とし、また、リクライニング機構に
よってリヤシート7のシートバック7bを略フラットに
倒した状態で、前後スライド手段によって両シート6,
7を車体前後方向に移動させることにより、両シート
6,7の前後位置を入れ換え得ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両のシート装置、
特に、車室フロア上において前後に配置されたシート装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、例えば1ボックス型車な
ど、多人数の乗員を乗せる用途の車両では、フロントシ
ート(運転席シート)の後方に、ミドルシート及びリヤシ
ートなど複数列の後席側シートが配設されている。かか
るタイプの車両における後席側シートのシート構造とし
て、通常の立設状態から必要に応じて折り畳み格納する
ことができる折り畳み機構を備えたものが一般に良く知
られており、例えば特開昭62−258828号公報で
は、シートバックをシートクッション上に重ねて折り畳
んだ後、このシートクッションをその前側取付部を支点
として前方に回動させることにより、シートを車体前方
側に折り畳み格納することができるようにしたものが開
示されている。このように、後席側シートを折り畳んで
通常の立設位置よりも車体前方側に格納することによ
り、該シートの後方スペースを拡張し、例えば、より大
きな荷物を収納することができるなど、車室スペースの
有効利用を図ることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のシート構造では、シートを不使用時に折り畳み格納
することにより、確かに、該シートの後方スペースを拡
張することができるものの、当該シートは、折り畳まれ
た状態で本来のシート位置の前端部分に位置しており、
車室スペースのより一層の有効利用を図る上でこれが妨
げとなる場合がある。
【0004】このような場合、前後に配列されたシート
のうち、不使用状態にある一方のシートを他方のシート
側に移動させ、重ね合わせるようにして格納することが
できれば、不使用状態のシート側の空きスペースをほと
んで全て利用することができ、車室スペースをより一層
有効に利用でき利便性が大幅に向上する。また、特に、
前後に配列された各シートについて、例えば2人掛けと
3人掛けあるいは大人用と子供用など、その仕様が互い
に異なる場合などには、状況に応じてシートの前後位置
を互いに入れ換え、その時々に応じて使い勝手の良いシ
ートの配列状態を得ることができれば大いに便利であ
る。
【0005】そこで、この発明は、前後に配列されたシ
ートのうち不使用状態にある一方のシートを他方のシー
ト側に移動させることにより、あるいは両シートの前後
位置を入れ換えることにより、車室スペースを有効に利
用し利便性を向上させることができる車両のシート装置
を提供することを目的としてなされたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため、本願の第1の
発明は、車室フロア上にシート幅が異なる第1および第
2のシートが前後に配置され、これらシートの少なくと
もいずれか一方には前後スライド手段が設けられてお
り、該前後スライド手段で一方のシートを他方のシート
に対して車体前後方向に相対移動させることにより、シ
ート幅が比較的狭い第2のシートのシートクッション
を、シート幅が比較的広い第1のシートのシートクッシ
ョンの下方に収納し得ることを特徴としたものである。
【0007】また、本願の第2の発明は、車室フロア上
にシート幅が異なる第1および第2のシートが前後に配
置され、これらシートの少なくともいずれか一方には前
後スライド手段が設けられるとともに、少なくともシー
ト幅が比較的狭い第2のシートにはシートバックの可倒
手段が設けられており、該可倒手段によって上記第2の
シートのシートバックを略フラットに倒した状態で、上
記前後スライド手段で一方のシートを他方のシートに対
して車体前後方向に相対移動させることにより、上記第
2のシートが、シート幅が比較的広い第1のシートのシ
ートクッションの下方を通過し得ることを特徴としたも
のである。
【0008】更に、本願の第3の発明は、上記第2の発
明において、上記第1および第2のシートには前後スラ
イド手段がそれぞれ設けられ、各々のスライドレール
は、少なくとも相手シートの基準位置まで延設されてい
ることを特徴としたものである。
【0009】また、更に、本願の第4の発明は、上記第
1乃至第3の発明において、上記第2のシートは、その
シートクッションの高さが上記第1のシートのシートク
ッションの下面よりも低く設定されていることを特徴と
したものである。
【0010】また、更に、本願の第5の発明は、上記第
1乃至第3の発明において、上記第1および第2のシー
トの少なくともいずれか一方には、シートクッションの
上下位置を調節する調節手段が設けられ、一方のシート
が他方のシートに対して車体前後方向に相対移動する際
には、上記第2のシートのシートクッションの高さが、
上記第1のシートクッションの下面よりも低くなるよう
に調節されることを特徴としたものである。
【0011】
【発明の効果】本願の第1の発明によれば、上記前後ス
ライド手段で一方のシートを他方のシートに対して車体
前後方向に相対移動させることにより、シート幅が比較
的狭い上記第2のシートのシートクッションを、シート
幅が比較的広い上記第1のシートのシートクッションの
下方に収納することができるので、前後スライド手段が
設けられたいずれか一方のシートを、他方のシートのシ
ート位置まで移動させ、この他方のシートに重ね合わせ
るようにして収納することができる。この結果、この移
動させたシート側の空きスペースをほとんど全て利用で
きるようになり、従来の折り畳み格納式のものに比べ
て、車室スペースをより一層有効に利用することがで
き、利便性が大幅に向上する。
【0012】また、本願の第2の発明によれば、上記前
後スライド手段で一方のシートを他方のシートに対して
車体前後方向に相対移動させることにより、上記第2の
シートを、そのシートバックを略フラットに倒した状態
で、上記第1のシートのシートクッションの下方を通過
させることができるので、前後スライド手段が設けられ
たいずれか一方のシートを、他方のシートのシート位置
を越えて移動させることができる。この結果、この移動
させたシート側の空きスペースをほとんど全て利用でき
るようになり、従来の折り畳み格納式のものに比べて、
車室スペースをより一層有効に利用することができ、利
便性が大幅に向上する。
【0013】更に、本願の第3の発明によれば、上記第
2の発明において、上記両シートには前後スライド手段
がそれぞれ設けられ、各々のスライドレールは少なくと
も相手シートの基準位置まで延設されているので、上記
前後スライド手段で一方のシートを他方のシートに対し
て車体前後方向に相対移動させることにより、上記第2
のシートを、そのシートバックを略フラットに倒した状
態で、上記第1のシートのシートクッションの下方を通
過させ、各シートを互いに相手シートの基準位置まで移
動させることができる。すなわち、上記両シートの前後
位置を互いに入れ換えることができ、特に、前後に配列
された各シートについて、例えば2人掛けと3人掛けあ
るいは大人用と子供用など、その仕様が互いに異なる場
合などには、状況に応じてシートの前後位置を互いに入
れ換え、その時々に応じて使い勝手の良いシートの配列
状態を得ることができ、利便性を大いに高めることがで
きる。
【0014】また、更に、本願の第4の発明によれば、
上記第1乃至第3の発明において、上記第2のシートの
シートクッションの高さを第1のシートのシートクッシ
ョンの下面よりも低く設定したので、上記第2のシート
について、そのシートクッションを第1のシートのシー
トクッションの下方に収納させ、あるいは、シートバッ
クを略フラットに倒して第2シートのシートクッション
の下方を通過させることができる。
【0015】また、更に、本願の第5の発明によれば、
上記第1乃至第3の発明において、両シートの少なくと
もいずれか一方に上記調節手段を設けたので、一方のシ
ートが他方のシートに対して車体前後方向に相対移動す
る際には、上記第2のシートのシートクッションの高さ
が、上記第1のシートクッションの下面よりも低くなる
ように調節し、上記第2のシートについて、そのシート
クッションを第1のシートのシートクッションの下方に
収納させ、あるいは、シートバックを略フラットに倒し
て第2シートのシートクッションの下方を通過させるこ
とができる。
【0016】
【実施例】以下、この発明の実施例を、添付図面に基づ
いて詳細に説明する。図1は、例えば1ボックス型車と
された本実施例に係る自動車の側面説明図であるが、こ
の図に示すように、上記自動車1では、車室2の床面を
形成するフロアパネル3上に、前側から順番に、フロン
トシート5,ミドルシート6及びリヤシート7の合計3
列のシートが配設され、上記リヤシート7の後方には、
荷物等の収納空間Srが形成されている。
【0017】図2に示すように、上記ミドルシート6は
3人掛け、リヤシート7は2人掛けのシートとして設け
られており、従って、両シート6,7のシート幅は異な
っている。また、上記ミドルシート6及びリヤシート7
は、より好ましくは、両方共に、シートを車体前後方向
にスライドさせ得るシートスライド機構を備え、各シー
ト6及び7のスライド動作をそれぞれ案内するスライド
レール8,8及び9,9のレール幅は、各シート6,7の
シート幅の違いに応じて異なる幅に、つまりスライドレ
ール8,8のレール幅がスライドレール9,9のレール幅
よりも広く設定されている。更に、本実施例では、上記
ミドルシート6用のスライドレール8,8は、少なくと
もリヤシート7の前後方向における基準位置に達するま
で、より好ましくは、車室フロアパネル3のフラットな
部分の前後の端部に至るまで延長して設けられ、また、
上記リヤシート7用のスライドレール9,9は、少なく
ともミドルシート6の前後方向における基準位置に達す
るまで延長して設けられている。
【0018】上記シートスライド機構は、例えばリヤシ
ート7用のものを例にとって説明すれば、図3及び図4
に示すように、リヤシート7のシートクッション7c側
に固定されるアッパレール11と、左右の固定ブラケッ
ト13を介してフロアパネル3側に固定されたロアレー
ル9(スライドレール)と、枢支軸15を介して上記アッ
パレール11の下端部に回転自在に取り付けられた左右
一対のローラ14とを備えている。上記アッパレール1
1は2枚の鋼板部材を接合して形成され、その下端側
は、左右に分かれてそれぞれ上方に折り返され、この折
り返し部11aの先端部には、アッパレール11の浮き
上がり防止用のストッパ16が取り付けられている。
尚、上記ローラ14,14は、少なくともリヤシート7
の前端側および後端側の2箇所に取り付けられ、また、
上記固定ブラケット13,13は、スライドレール9の
長手方向について所定間隔を隔てて複数箇所に設けられ
ている。
【0019】本実施例では、上記ミドルシート6とリヤ
シート7の少なくともいずれか一方、より好ましくは、
リヤシート7に、シートクッション7cの上下位置を調
節する調節手段として、例えばパンタグラフ式のシート
昇降機構が設けられている。該シート昇降機構20は、
図5及び図6に示すように、下端側がシート7のベース
プレート18に、上端側がシートフレーム17の下端部
に、それぞれ回動自在に取り付けられた2本の交差する
第1及び第2のアーム部材21及び22と、前端側がシ
ートフレーム17の前端部に固定される一方、後端側が
上記第1アーム部材21の上端側(後端側)の枢支軸21
aに係止された引張スプリング23とを備え、上記枢支
軸21aは、スプリング23で車体前方に向かって付勢
された状態で、シートフレーム17の後部に設けられた
前後方向に延びる長穴25に前後スライド自在に挿入さ
れている。
【0020】上記シートフレーム17の後部には、枢支
軸21aを長穴25の前端位置に係止し得るフック26
(第1フック)が、枢支軸26aを介して回動可能に取り
付けられ、該第1フック26には操作レバー27(第1
操作レバー)が連結されている。また、上記リヤシート
7のシートクッション7c側には、該シートクッション
7c下降時に、ベースプレート18の前後方向における
略中央に設けられたロックピン31に係合し得る第2フ
ック32が、枢支軸32aを介して回動可能に取り付け
られ、該第2フック32には第2操作レバー33が連結
されている。
【0021】そして、通常の使用位置である上昇位置
(図5参照)にセットされたリヤシート7を下降させる際
には、第1操作レバー27を回動操作して第1フック2
6と上記第1アーム部材21の後端側の枢支軸21aと
の係合状態を解除し、この状態でシートクッション7c
の上方から所定値以上の荷重を加えることにより、上記
枢支軸21aが、スプリング23の付勢力に抗して長穴
25内を後方に向かってスライドさせられる。この結
果、上記第1及び第2アーム部材21及び22が、それ
ぞれ下端側を支点にして下方に向かって回動させられ、
その回動動作に伴って両アーム部材21,22で構成さ
れたリンクが折り畳まれてシートクッション7cが下降
する。そして、下降位置(図6参照)に達すると、上記第
2フック32がベースプレート18側のロックピン31
に係合させられることにより、シートクッション7cが
下降位置に保持されるようになっている。
【0022】上記リヤシート7は、シート昇降機構20
で下降位置まで下降させられた際には、そのシートクッ
ション7cの上面の高さが、ミドルシート6のシートク
ッション6cの下面よりも低くなるように予め設定され
ている。
【0023】一方、下降位置にある上記リヤシート7を
上昇位置に復帰させる際には、上記第2操作レバー33
を回動操作して上記第2フック32とロックピン31と
の係合状態を解除し、この状態でシートクッション7c
の上方からの荷重を除荷することにより、上記枢支軸2
1aが、スプリング23の付勢力によって長穴25内を
前方に向かってスライドさせられる。この結果、上記第
1及び第2アーム部材21及び22が、それぞれ下端側
を支点にして上方に向かって回動させられ、その回動動
作に伴って両アーム部材21,22で構成されたリンク
が交差しながら開かれてシートクッション7cが上昇す
る。そして、上昇位置に達すると、上記第1フック26
が枢支軸21aに係合させられることにより、シートク
ッション7cが上昇位置に保持されるようになってい
る。
【0024】更に、上記リヤシート7には、シートバッ
ク7bの下端側に取り付けられたアッパブラケット38
を、シートクッション7cの後端側に取り付けられたロ
アブラケット39に対して回動可能に連結し、シートバ
ック7bをシートクッション7cに対して自在に傾動させ
得るリクライニング機構40が設けられている。尚、上
記シート昇降機構20及びリクライニング機構40並び
にシートスライド機構は、いずれもリヤシート7の左右
両側にそれぞれ設けられている。また、シート昇降機構
としては、上記パンタグラフ式のものに限らず、他のタ
イプの物も用いることができる。
【0025】以上の構成において、リヤシート7の不使
用時には、該リヤシート7を上記シート昇降機構20で
下降位置にセットした後、ミドルシート6を基準位置に
保持したままで、上記リヤシート7を、シートスライド
機構で車体前方に向かってミドルシート6の基準位置ま
でスライドさせることにより、図7及び図8に示すよう
に、ミドルシート6の基準位置において、リヤシート7
を、そのシートクッション7cがミドルシート6のシー
トクッション6cの下方に収納され、かつ、そのシート
バック7cがミドルシート6のシートバック6bの背面側
に重ね合わされた状態に格納することができる。
【0026】この結果、移動させたリヤシート7側の空
きスペースをほとんで全て利用することができ、従来の
折り畳み格納式のものに比べて、リヤシート7の後方の
荷物収納スペースSrを大幅に拡張することができ、車
室スペースをより一層有効に利用することができる。
【0027】一方、ミドルシート6の前方スペースを拡
張したい場合には、該リヤシート7をシート昇降機構2
0で下降位置にセットした後、リヤシート7を基準位置
に保持したままで、上記ミドルシート6を、シートスラ
イド機構で車体後方に向かってリヤシート7の基準位置
までスライドさせることにより、図9に示すように、リ
ヤシート7の基準位置において、該リヤシート7を、そ
のシートクッション7cがミドルシート6のシートクッ
ション6cの下方に収納され、かつ、そのシートバック
7cがミドルシート6のシートバック6bの背面側に重ね
合わされた状態に格納することができる。
【0028】この場合には、移動させたミドルシート6
側の空きスペースをほとんど全て利用することができ、
ミドルシート6の前方スペースSmを大幅に拡張するこ
とができる。尚、リヤシート7を予めそのスライドレー
ル9,9の後端位置まで後退させておけば、上記ミドル
シート6の前方スペースSmを更に大きく拡張すること
ができる。
【0029】また、ミドルシート6とリヤシート7の前
後位置を入れ換えて使用したい場合には、図10に示す
ように、シート昇降機構20でリヤシート7を下降位置
にセットするとともに、リクライニング機構40で該リ
ヤシート7のシートバック7bを略フラットになるまで
後方に倒した状態で、各々のシートスライド機構によ
り、ミドルシート6を車体後方側へ、リヤシート7は車
体前方側へ向かってそれぞれスライドさせる。そして、
リヤシート7をミドルシート6のシートクッション6c
の下方を通過して車体前方側にスライドさせ、図11に
示すように、リヤシート7を、ミドルシート6の基準位
置に位置させた後、シート昇降機構20およびリクライ
ニング機構40を元の状態に復帰させ、一方、ミドルシ
ート6は、リヤシート7の基準位置に位置させることに
より、両シート6,7の前後位置を入れ換えることがで
きる。
【0030】この場合には、特に、前後に配列された3
人掛け用のミドルシート6と2人掛け用のリヤシート7
とを、状況に応じてシートの前後位置を互いに入れ換
え、その時々に応じて使い勝手の良いシートの配列状態
を得ることができ、利便性を大いに高めることができ
る。尚、この場合、シート昇降機構をミドルシート6側
に設け、シート位置を入れ換える際には、ミドルシート
6のシートクッション6cを、その下面がリヤシート7
のシートクッション7cの上面よりも高く持ち上げるよ
うにしても良い。
【0031】以上、説明したように、本実施例によれ
ば、上記リヤシート7を、そのシートクッション7cが
ミドルシート6のシートクッション6cの下方に収納さ
れ、かつ、そのシートバック7cがミドルシート6のシ
ートバック6bの背面側に重ね合わされた状態に格納す
ることができるので、リヤシート7の不使用時には、リ
ヤシート7の後方スペースSrあるいはミドルシート6
の前方スペースSmを大幅に拡張することができ、車室
スペースをより一層有効に利用することが可能になる。
また、上記ミドルシート6とリヤシート7の前後位置を
互いに入れ換えることができるので、利便性を大いに高
めることができるのである。
【0032】尚、上記実施例は、ミドルシート6とリヤ
シート7の少なくともいずれか一方にシート昇降機構を
設けて、一方のシートクッションの高さを調節するよう
にしたものであったが、例えば、シート幅の比較的狭い
リヤシートを高さが低い子供用のシート、シート幅の比
較的広いミドルシートを通常の大人用のシートとし、上
記子供用のリヤシートのシートクッションの高さが、ミ
ドルシートのシートクッションの下面よりも低くなるよ
うに予め設定した場合には、いずれのシートにもシート
昇降機構を設ける必要なしに、リヤシートのミドルシー
ト背面側への格納および両シートの前後位置の入替を行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例に係る自動車の側面説明図で
ある。
【図2】 上記自動車のミドルシート及びリヤシートの
斜視図である。
【図3】 上記リヤシートのシートスライド機構の要部
を示す斜視図である。
【図4】 図3のA−A方向の断面説明図である。
【図5】 上記リヤシートの上昇位置におけるシート昇
降機構の側面説明図である。
【図6】 上記リヤシートの下降位置におけるシート昇
降機構の側面説明図である。
【図7】 上記リヤシートの格納状態を示す斜視図であ
る。
【図8】 上記リヤシートの格納状態を示す側面説明図
である。
【図9】 上記ミドルシートの後方スライドによるリヤ
シートの格納状態を示す側面説明図である。
【図10】 上記リヤシートのミドルシート下方通過状
態を示す側面説明図である。
【図11】 上記ミドルシートとリヤシートの前後位置
の入替状態を示す側面説明図である。
【符号の説明】 1…自動車 2…車室 3…フロアパネル 6…ミドルシート(第1のシート) 6c…シートクッション 7…リヤシート(第2のシート) 7b…シートバック 7c…シートクッション 8…ミドルシート用のスライドレール 9…リヤシート用のスライドレール 20…シート昇降機構 40…リクライニング機構

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室フロア上にシート幅が異なる第1お
    よび第2のシートが前後に配置され、これらシートの少
    なくともいずれか一方には前後スライド手段が設けられ
    ており、該前後スライド手段で一方のシートを他方のシ
    ートに対して車体前後方向に相対移動させることによ
    り、シート幅が比較的狭い第2のシートのシートクッシ
    ョンを、シート幅が比較的広い第1のシートのシートク
    ッションの下方に収納し得ることを特徴とする車両のシ
    ート装置。
  2. 【請求項2】 車室フロア上にシート幅が異なる第1お
    よび第2のシートが前後に配置され、これらシートの少
    なくともいずれか一方には前後スライド手段が設けられ
    るとともに、少なくともシート幅が比較的狭い第2のシ
    ートにはシートバックの可倒手段が設けられており、該
    可倒手段によって上記第2のシートのシートバックを略
    フラットに倒した状態で、上記前後スライド手段で一方
    のシートを他方のシートに対して車体前後方向に相対移
    動させることにより、上記第2のシートが、シート幅が
    比較的広い第1のシートのシートクッションの下方を通
    過し得ることを特徴とする車両のシート装置。
  3. 【請求項3】 上記第1および第2のシートには前後ス
    ライド手段がそれぞれ設けられ、各々のスライドレール
    は、少なくとも相手シートの基準位置まで延設されてい
    ることを特徴とする請求項2記載の車両のシート装置。
  4. 【請求項4】 上記第2のシートは、そのシートクッシ
    ョンの高さが上記第1のシートのシートクッションの下
    面よりも低く設定されていることを特徴とする請求項1
    乃至3記載の車両のシート装置。
  5. 【請求項5】 上記第1および第2のシートの少なくと
    もいずれか一方には、シートクッションの上下位置を調
    節する調節手段が設けられ、一方のシートが他方のシー
    トに対して車体前後方向に相対移動する際には、上記第
    2のシートのシートクッションの高さが、上記第1のシ
    ートクッションの下面よりも低くなるように調節される
    ことを特徴とする請求項1乃至3記載の車両のシート装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1400399A1 (de) * 2002-09-19 2004-03-24 Ford Global Technologies, Inc., A subsidiary of Ford Motor Company Sitzanordnung für Fahrzeuge
JP2006327506A (ja) * 2005-05-27 2006-12-07 Nhk Spring Co Ltd 車両用シート構造

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