JPH0584281A - 医療容器の高圧蒸気滅菌方法 - Google Patents
医療容器の高圧蒸気滅菌方法Info
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- JPH0584281A JPH0584281A JP3273057A JP27305791A JPH0584281A JP H0584281 A JPH0584281 A JP H0584281A JP 3273057 A JP3273057 A JP 3273057A JP 27305791 A JP27305791 A JP 27305791A JP H0584281 A JPH0584281 A JP H0584281A
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- packaging container
- container
- film
- upper chamber
- blood bag
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- Pending
Links
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Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【構成】 水蒸気難透過性の材質からなり、水蒸気易透
過性のフィルム２により内部空間を二つ室に仕切られた
包装容器１の前記フィルムと一方の室４の端部間を開口
状態にして、他方の室３に血液バック等の医療容器５を
封入し、包装容器のフィルムと一方の室４の端部間を開
口状態にしたまま高圧蒸気滅菌処理を行い、包装容器を
乾燥処理し、包装容器の開口端部６を密封する。 【効果】 包装容器の開口部をシールにして密封する前
は水蒸気が開口部、フィルムを経て血液バッグを封入し
た上室内に容易に出入りすることができるので血液バッ
グは完全に滅菌処理することができる。また高圧蒸気滅
菌処理後は無菌状態を保ちながら乾燥処理することがで
きる。このため従来のように雑菌による汚染や水滴の付
着等に帰因するカビの発生等は全くなく、衛生的で安心
して治療に使用することができる。
過性のフィルム２により内部空間を二つ室に仕切られた
包装容器１の前記フィルムと一方の室４の端部間を開口
状態にして、他方の室３に血液バック等の医療容器５を
封入し、包装容器のフィルムと一方の室４の端部間を開
口状態にしたまま高圧蒸気滅菌処理を行い、包装容器を
乾燥処理し、包装容器の開口端部６を密封する。 【効果】 包装容器の開口部をシールにして密封する前
は水蒸気が開口部、フィルムを経て血液バッグを封入し
た上室内に容易に出入りすることができるので血液バッ
グは完全に滅菌処理することができる。また高圧蒸気滅
菌処理後は無菌状態を保ちながら乾燥処理することがで
きる。このため従来のように雑菌による汚染や水滴の付
着等に帰因するカビの発生等は全くなく、衛生的で安心
して治療に使用することができる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は薬液容器、血液バッグ等
の医療容器のオートクレーブ滅菌方法の改良に関するも
ので、特に医療容器を包装した後オートクレーブ滅菌を
行いさらに乾燥処理する方法に関する。以下血液バッグ
の例について説明する。
の医療容器のオートクレーブ滅菌方法の改良に関するも
ので、特に医療容器を包装した後オートクレーブ滅菌を
行いさらに乾燥処理する方法に関する。以下血液バッグ
の例について説明する。
【０００２】
【従来技術および発明が解決しようとする課題】従来血
液バッグのオートクレーブ滅菌処理は、血液バッグをオ
ートクレーブ滅菌処理後に冷却、乾燥した後に包装して
いた。これは包装してオートクレーブ滅菌を行うと血液
バッグの相互間の密着（ブロッキング）が生じ血液バッ
グとしての機能を損ねてしまうこと及び包装容器内部に
水蒸気が侵入し、冷却後凝縮して水滴となり血液バッグ
が塗れた状態になることがあげられる。
液バッグのオートクレーブ滅菌処理は、血液バッグをオ
ートクレーブ滅菌処理後に冷却、乾燥した後に包装して
いた。これは包装してオートクレーブ滅菌を行うと血液
バッグの相互間の密着（ブロッキング）が生じ血液バッ
グとしての機能を損ねてしまうこと及び包装容器内部に
水蒸気が侵入し、冷却後凝縮して水滴となり血液バッグ
が塗れた状態になることがあげられる。
【０００３】本来は、血液バッグは包装した後に滅菌す
ることができれば、血液バッグの表面も滅菌され、最も
好ましいが上述の理由でオートクレーブ滅菌後、外気に
露して乾燥した後に包装されている。従って血液バッグ
の表面はもはや無菌状態ではなくなり、この状態で包装
するとカビの発生が生ずる。従ってこの問題を解決する
ために包装材料をガスバリヤー性として包装容器内に脱
酸素剤を封入し酸素を除去してカビの発生を防止するこ
とが提案されている。又、血液バッグを包装してから再
加熱して表面を殺菌する手法もとられている。
ることができれば、血液バッグの表面も滅菌され、最も
好ましいが上述の理由でオートクレーブ滅菌後、外気に
露して乾燥した後に包装されている。従って血液バッグ
の表面はもはや無菌状態ではなくなり、この状態で包装
するとカビの発生が生ずる。従ってこの問題を解決する
ために包装材料をガスバリヤー性として包装容器内に脱
酸素剤を封入し酸素を除去してカビの発生を防止するこ
とが提案されている。又、血液バッグを包装してから再
加熱して表面を殺菌する手法もとられている。
【０００４】以上述べたように、包装してからオートク
レーブ滅菌を行えば、血液バッグは無菌状態を維持さ
れ、脱酸素剤の封入や再加熱による滅菌も不要となる。
この包装滅菌の課題は、オートクレーブ滅菌による水蒸
気が製品に触れ冷却後凝縮して水滴となることである。
従って水滴を包装の内部から速やかに除去でき、かつ薬
液容器の水分透過を防止できる包装形態が必要となる。
そこで本発明者は以上の課題を解決するために鋭意検討
を重ねた結果次の発明に到達した。
レーブ滅菌を行えば、血液バッグは無菌状態を維持さ
れ、脱酸素剤の封入や再加熱による滅菌も不要となる。
この包装滅菌の課題は、オートクレーブ滅菌による水蒸
気が製品に触れ冷却後凝縮して水滴となることである。
従って水滴を包装の内部から速やかに除去でき、かつ薬
液容器の水分透過を防止できる包装形態が必要となる。
そこで本発明者は以上の課題を解決するために鋭意検討
を重ねた結果次の発明に到達した。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は次の各工程から
なる医療容器の高圧蒸気滅菌方法を提供するものであ
る。 （１）水蒸気難透過性の材質からなり、水蒸気易透過性
のフィルムにより内部空間を二つ室に仕切られた包装容
器の前記フィルムと一方の室の端部間を開口状態にし
て、他方の室に医療容器を封入する工程、 （２）前記（１）の包装容器のフィルムと一方の室の端
部間を開口状態にしたまま高圧蒸気滅菌処理を行う工
程、 （３）前記（２）の包装容器を乾燥処理する工程、 （４）前記（３）の包装容器の開口端部を密封する工
程、
なる医療容器の高圧蒸気滅菌方法を提供するものであ
る。 （１）水蒸気難透過性の材質からなり、水蒸気易透過性
のフィルムにより内部空間を二つ室に仕切られた包装容
器の前記フィルムと一方の室の端部間を開口状態にし
て、他方の室に医療容器を封入する工程、 （２）前記（１）の包装容器のフィルムと一方の室の端
部間を開口状態にしたまま高圧蒸気滅菌処理を行う工
程、 （３）前記（２）の包装容器を乾燥処理する工程、 （４）前記（３）の包装容器の開口端部を密封する工
程、
【０００６】
【実施例】図１は血液バッグ５の包装容器１の概略図
で、図２は図１の右側面図である。包装容器１は、たと
えばポリプロピレン（厚さ７０μ）／延伸ナイロン（厚
さ１５μ）等の耐熱性、水蒸気難透過性の材質からな
り、内部空間は例えばポリプロピレン含浸紙等からなる
耐熱性、水蒸気易透過性フィルム２により二つの室（上
室３と下室４）に仕切られている。
で、図２は図１の右側面図である。包装容器１は、たと
えばポリプロピレン（厚さ７０μ）／延伸ナイロン（厚
さ１５μ）等の耐熱性、水蒸気難透過性の材質からな
り、内部空間は例えばポリプロピレン含浸紙等からなる
耐熱性、水蒸気易透過性フィルム２により二つの室（上
室３と下室４）に仕切られている。
【０００７】次に血液バッグ５を包装容器１に包装して
滅菌乾燥処理する方法について説明する。血液バッグ５
を包装容器１の上室３に封入して、包装容器１の上室３
側の端部とフィルム２の端部をヒートシールして密封す
る。他方の下室４側の端部とフィルム２の端部は開口状
態にされている（図中、６は開口部、７はシール部であ
る。）
滅菌乾燥処理する方法について説明する。血液バッグ５
を包装容器１の上室３に封入して、包装容器１の上室３
側の端部とフィルム２の端部をヒートシールして密封す
る。他方の下室４側の端部とフィルム２の端部は開口状
態にされている（図中、６は開口部、７はシール部であ
る。）
【０００８】この状態で包装容器１を高圧蒸気滅菌処理
（１２１℃、２０分間）すると蒸気は開口部６、フィル
ム２を経て上室３内に入り、血液バッグ５は滅菌され
る。続いて包装容器を、温度６０〜８０℃、圧力４００
ｍｍＨｇで減圧乾燥処理する。密封された上室３内の水
滴はフィルム２、開口端部６を経て揮散し、血液バッグ
５は表１に示す通り約３時間で乾燥させることができ
た。
（１２１℃、２０分間）すると蒸気は開口部６、フィル
ム２を経て上室３内に入り、血液バッグ５は滅菌され
る。続いて包装容器を、温度６０〜８０℃、圧力４００
ｍｍＨｇで減圧乾燥処理する。密封された上室３内の水
滴はフィルム２、開口端部６を経て揮散し、血液バッグ
５は表１に示す通り約３時間で乾燥させることができ
た。
【０００９】
【表１】
【００１０】乾燥後、図４に示すように開口部６（フィ
ルム２の端部と包装容器１の下室４側の端部）をヒート
シールして血液バッグを完全に密封する（図中８はシー
ル部である）。
ルム２の端部と包装容器１の下室４側の端部）をヒート
シールして血液バッグを完全に密封する（図中８はシー
ル部である）。
【００１１】
【発明の作用効果】以上説明したように本発明によれ
ば、包装容器の開口部６をシールにして密封する前は水
蒸気が開口部６、フィルム２を経て血液バッグ５を封入
した上室３内に容易に出入りすることができるので血液
バッグ５は完全に滅菌処理することができる。また高圧
蒸気滅菌処理後は無菌状態を保ちながら乾燥処理するこ
とができる。このため従来のように雑菌による汚染や水
滴の付着等に帰因するカビの発生等は全くなく、衛生的
で安心して治療に使用することができる。
ば、包装容器の開口部６をシールにして密封する前は水
蒸気が開口部６、フィルム２を経て血液バッグ５を封入
した上室３内に容易に出入りすることができるので血液
バッグ５は完全に滅菌処理することができる。また高圧
蒸気滅菌処理後は無菌状態を保ちながら乾燥処理するこ
とができる。このため従来のように雑菌による汚染や水
滴の付着等に帰因するカビの発生等は全くなく、衛生的
で安心して治療に使用することができる。
【図１】 本発明に使用する包装容器の概略図
【図２】 図１の右側側面図
【図３】 医療容器を封入したところの包装容器の概略
図
図
【図４】 包装容器を密封したところの概略図
１ 包装容器 ２ フィルム ３ 上室 ４ 下室 ５ 血液バッグ ６ 開口部
Claims (1)
- 【請求項１】次の各工呈からなる医療容器の高圧蒸気滅
菌方法。 （１）水蒸気難透過性の材質からなり、水蒸気易透過性
のフィルムにより内部空間を二つ室に仕切られた包装容
器の前記フィルムと一方の室の端部間を開口状態にし
て、他方の室に医療容器を封入する工程、 （２）前記（１）の包装容器のフィルムと一方の室の端
部間を開口状態にしたまま高圧蒸気滅菌処理を行う工
程、 （３）前記（２）の包装容器を乾燥処理する工程、 （４）前記（３）の包装容器の開口端部を密封する工
程、
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3273057A JPH0584281A (ja) | 1991-09-25 | 1991-09-25 | 医療容器の高圧蒸気滅菌方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3273057A JPH0584281A (ja) | 1991-09-25 | 1991-09-25 | 医療容器の高圧蒸気滅菌方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0584281A true JPH0584281A (ja) | 1993-04-06 |
Family
ID=17522553
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3273057A Pending JPH0584281A (ja) | 1991-09-25 | 1991-09-25 | 医療容器の高圧蒸気滅菌方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0584281A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH08164190A (ja) * | 1994-06-01 | 1996-06-25 | Ethicon Inc | 殺菌プロセス |
| JPH11253896A (ja) * | 1997-12-17 | 1999-09-21 | Ethicon Inc | 一体化した洗浄／滅菌処理方法 |
| JPH11277005A (ja) * | 1997-12-17 | 1999-10-12 | Ethicon Inc | 穴あき装置用の無閉塞循環処理装置 |
| WO2011157705A1 (en) | 2010-06-16 | 2011-12-22 | Dsm Ip Assets B.V. | A package comprising a sterilized content |
-
1991
- 1991-09-25 JP JP3273057A patent/JPH0584281A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH08164190A (ja) * | 1994-06-01 | 1996-06-25 | Ethicon Inc | 殺菌プロセス |
| JPH11253896A (ja) * | 1997-12-17 | 1999-09-21 | Ethicon Inc | 一体化した洗浄／滅菌処理方法 |
| JPH11277005A (ja) * | 1997-12-17 | 1999-10-12 | Ethicon Inc | 穴あき装置用の無閉塞循環処理装置 |
| WO2011157705A1 (en) | 2010-06-16 | 2011-12-22 | Dsm Ip Assets B.V. | A package comprising a sterilized content |
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