JPH0583822B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は空気調和機のリモコンに係り、特に１
台のリモコンとアドレス設定手段を有する複数台
の空気調和機との伝送監視システムに関する。

〔従来の技術〕

従来の装置は、特開昭57−108536号に記載のよ
うに１台のリモコンとアドレス設定手段を有する
複数台の空気調和機との伝送において伝送監視手
段を持つていたが、この伝送監視手段により正常
と判別した空気調和機の数を表示するようには構
成されていなかつた。

〔発明が解決しようとする問題点〕

上記従来技術は、１台のリモコンと複数台の空
気調和機との伝送で、空気調和機の順次起動や故
障号機の表示のためのアドレス設定を行つていた
が、これの誤設定の監視手段を有しておらず、取
付け時の空気調和機側の設定誤り等による正常な
伝送が行われない時の設定誤り検出が困難であ
り、多大の時間を要しサービス上不都合な点が多
かつた。

本発明の目的は、１台のリモコンと複数台の空
気調和機との伝送で取付け時の空気調和機側の設
定誤り等による伝送エラーが生じたことを検出
し、正常な伝送を行つている空気調和機の数をカ
ウントし、このカウント数を数字表示器に表示す
るように構成することにある。

〔問題点を解決するための手段〕 上記目的は、１台のリモコンと複数台の空気調
和機とのシリアル伝送を行うシステムで、アドレ
ス設定手段を有する空気調和機と、正常と異常と
を判別する伝送監視手段、カウンタ、表示切換ス
イツチ、数字表示器を用いることにより達成され
る。

〔作用〕

アドレス設定手段は、各空気調和機が有するユ
ニツトアドレス指定用デイツプスイツチにより任
意にそのユニツトアドレスを変更可能としたもの
である。

伝送監視手段は、空気調和機から伝送される情
報が正常か異常かを判別し、正常と判別するとカ
ウンタに出力するものである。

カウンタは、上記伝送監視手段により正常と判
別された空気調和機の数をカウントするものであ
る。

表示切換スイツチは、通常表示と伝送監視手段
により正常と判別された空気調和機の数の表示と
を切換えるスイツチである。

数字表示器は、上記表示切換スイツチにより設
定された情報を表示するものである。

〔実施例〕

以下、本発明の一実施例を第１図を用いて説明
する。

本発明の空調機のリモコンの全体構成は、１台
のリモコン１とアドレス設定手段を有する複数台
の空気調和機９ａ，９ｂ……９ｎとが伝送線８，
１２で接続され、前記リモコン１は数字表示器
２、伝送バツフア３、表示切換スイツチ４、カウ
ンタ５、制御装置６、伝送監視装置７で構成さ
れ、空気調和機９は伝送バツフア１０とアドレス
設定装置１１によりリモコン１と情報伝送を行う
構成となつている。

次に本実施例の動作について説明する。いま、
１台のリモコン１と複数台の空気調和機９ａ，９
ｂ……９ｎとが伝送線８により接続されている
時、まず、リモコン１から各空気調和機９に運転
命令を出すとする。リモコン１の制御回路６から
伝送バツフア３、伝送線８を通して各空気調和機
９ａに運転命令を伝送する。各空気調和機９ｂ…
…９ｎはこの命令を伝送バツフア１０で受信し、
アドレス設定装置１１により設定されたユニツト
アドレスの順で順次起動する。そして、起動する
と同時に設定アドレス順に各空気調和機９の運転
情報を順次伝送バツフア１０から伝送線８を通し
てリモコン１の伝送バツフア３に送信する。受信
したリモコン１は順次送信されて来る各空気調和
機９の運転情報を伝送監視装置７でパリテイチエ
ツク等により正常か異常かを判別する。各空気調
和機９の取付け時にアドレス設定装置１１により
設定したアドレスが同じ設定をした場合、この伝
送監視装置７で異常な伝送であると判別する。異
常と判別すると伝送監視装置７は制御装置６にそ
のユニツトアドレスが異常であることを伝える。
また、正常と判別するとカウンタ５を１つ増す。
以上の動作により、伝送監視装置７で正常と判別
した空気調和機９の数をカウンタ５でカウントす
る。そして、表示切換えスイツチ４が伝送監視装
置７により正常と判別した空気調和機９の数を表
示するようにセツトされていれば、カウンタ５の
内容を数字表示器２に表示する。

このように本実施例によれば、正常と判別され
た空気調和機９ａ，９ｂ……９ｎの数を数字表示
器２に表示できるという効果がある。また、本実
施例では正常と判別された空気調和機９ａ，９ｂ
……９ｎの数を数字表示機２に表示しているが、
正常と判別された空気調和機９の取付け時にアド
レス設定装置１１により設定したアドレスを数字
表示器２に表示する方法や取付け時に設定されな
いアドレスを数字表示器２に表示する方法や前記
方法を組合わせる方法等も考えられる。

なお本実施例においてはカウンタ５、制御装置
６、伝装監視装置７などはハードウエアの構成と
しているが、この機能をそのままマイコンによる
ソフトウエアで構成しても良い。

〔発明の効果〕

本発明によれば、数字表示器に表示された数
は、取付け時に正常に設定されている空気調和機
の数を表わしているので、実際に取付け時に何台
空気調和機を取付けたかがわかつているから、取
付け数と数字表示器の表示を比較し、同じであれ
ば正常に取付けできていることになる。また、違
つている時は空気調和機が正しく設定されていな
いかリモコンと空気調和機とを接続する伝送線や
空気調和機間を接続する伝送線が完全に接続され
ていないかということになり、再度設定を確認す
るか伝送線の接続を完全にするかする必要がある
ことになる。従つて本発明により取付け時の空気
調和機の設定誤りの発見や伝送線の不完全接続の
発見が容易になり、誤設定防止や接続不良に大変
役立つ。また、実施例中に述べた方法などと組合
わせることにより一層の効果が得られることにな
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す空気調和機の
ブロツク図である。 １……リモコン、２……数字表示器、３……伝
送バツフア、４……表示切換スイツチ、５……カ
ウンタ、６……制御装置、７……伝送監視装置、
８……伝送線、９……空気調和機、１０……伝送
バツフア、１１……アドレス設定装置、１２……
伝送線。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 数字表示器を備えた１台のリモコンとユニツ
   トアドレスを設定するアドレス設定手段を有する
   複数台の空気調和機を備え、上記リモコンと複数
   台の空気調和機とがシリアル伝送により情報交換
   を行う空調システムにおいて、リモコンに数字表
   示器に表示する内容を切換える切換スイツチと、
   リモコンと空気調和機間のシリアル伝送の正常と
   異常を判別する伝送監視手段と、上記伝送監視手
   段により正常と判別した空気調和機の数をカウン
   トするカウンタとを備え、上記切換スイツチを一
   方にセツトすると上記カウンタの内容を数字表示
   器に表示する様に形成したことを特徴とする空気
   調和機のリモコン。