JPH058352Y2 - - Google Patents

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JPH058352Y2
JPH058352Y2 JP1986121491U JP12149186U JPH058352Y2 JP H058352 Y2 JPH058352 Y2 JP H058352Y2 JP 1986121491 U JP1986121491 U JP 1986121491U JP 12149186 U JP12149186 U JP 12149186U JP H058352 Y2 JPH058352 Y2 JP H058352Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、シヨツクアブソーバに関し、特に、
その伸縮時におけるキヤビテーシヨン発生および
スイツシユ音発生を効果的に防止し得るようにし
たシヨツクアブソーバの改良に関する。
〔従来の技術〕
一般にシヨツクアブソーバにおいては、ピスト
ン部が当該シリンダ内を上下動するときには伸圧
両側あるいはいずれか一方側の減衰力が所定の減
衰バルブで発生されるように形成されており、そ
の際の減衰力は、ピストン速度の中高速域ではバ
ルブ特性による減衰力発生とされ、ピストン速度
の低速域ではオリフイス特性による減衰力発生と
されている。
そして、ピストン速度の低速域におけるオリフ
イス特性の減衰力の発生を可とする構造として
は、例えば、第3図および第4図に示すようなも
のが提案されている。
即ち、第3図は、シリンダ1内のピストン部2
におけるオリフイス特性の減衰力発生構造である
が、本構造は、ピストン本体2aの上端に配設さ
れて当該ピストン本体2aの内側ポート2b内へ
の作動油の流入は可とする反面、ピストン本体2
aの外側ポート2c内への作動油の流入を阻止す
るところのチエツク弁2dに形成された切り欠き
部2eによつて、ピストン部2がシリンダ1内を
上昇するときの低速域の伸側減衰力の発生を可と
するように形成されているとするものである。
また、第4図はシリンダ1内のベースバルブ部
3におけるオリフイス特性の減衰力発生構造であ
るが、本構造は、バルブケース3aの上端に配設
されて当該バルブケース3aの内側ポート3b内
への作動油の流入は可とする反面、バルブケース
3aより外側ポート3cへの作動油の流入は阻止
するところのチエツク弁3dが隣接するバルブケ
ース3a上端のシート部3eに形成された打刻オ
リフイス3fによつて、ピストン部がシリンダ1
内を下降するときの低速域の圧側減衰力の発生を
可とするように形成されているとするものであ
る。
しかして、上記したチエツク弁2dにおける切
り欠き部2eおよびシート部3eにおける打刻オ
リフイス3fの流路面積の適宜の設定によつて、
所望のピストン速度の低速域における減衰力発生
が可とされることとなる。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、前記したいずれの提案にあつて
も、所望のオリフイス特性の減衰力が発生される
ときには、キヤビテーシヨンが発生され、かつま
た、スウイツシユ音が発生されることとなる不都
合がある。
即ち、前記したチエツク弁2dにおける切り欠
き部2eおよびシート部3eにおける打刻オリフ
イス3fの上流側が高圧側となるときには当該高
圧油がそれぞれ上記切り欠き部2eあるいは打刻
オリフイス3fを介して下流側に流入して所望の
低速域減衰力を発生するととなるが、上記高圧油
が低圧側たる下流側に一気に流出されることとな
ると、作動油の所謂噴射状態が招来されることと
なり、このため、キヤビテーシヨンが発生され、
かつまた、スウイツシユ音が発生されることとな
る。
そして、上記のキヤビテーシヨンおよびスウイ
ツシユ音は、低速域の減衰力を高くするためにオ
リフイスの流路面積を極めて小さくすることによ
つて、より顕著に現出されることとなる不都合が
ある。
そこで本考案は、ピストン速度の低速域におけ
る減衰力をオリフイス特性で発生させるとするに
際して、キヤビテーシヨンやスウイツシユ音発生
の危惧がない構造を有したシヨツクアブソーバを
新たに提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記した問題点を解決するために本考案に係る
シヨツクアブソーバの構成を、バルブシート部材
の上端に、当該バルブシート部材に穿設された外
側ポートの上端の開口を可とするポート開口窓を
有すると共に、当該ポート開口窓を上方から閉塞
するように配設されたリーフバルブからなるチエ
ツク弁を有してなるシヨツクアブソーバにおい
て、上記バルブシート部材は上端が当該バルブシ
ート部材の上端に開口するように穿設されると共
に上記ポート開口窓と同一円周上となるように配
設された窪みを有してなり、窪みがバルブシート
部材のシート部に形成された半径方向の打刻オリ
フイスを介して上記チエツク弁の上方の油室と連
通されると共に、上記シート部に形成された円周
方向の連通用打刻オリフイスを介して近隣するポ
ート開口窓と連通されてなることを特徴とするも
のである。
〔作用〕
チエツク弁の上方の油室が高圧側となるとき
に、当該高圧側油室からの作動油が打刻オリフイ
スを介して窪み内に流入されて当該窪みで減圧さ
れると共に、当該減圧された作動油がシート部の
連通用打刻オリフイスを介してポート開口窓内に
流入されて低圧側油室に流出されることとなるの
で、上記高圧室からの高圧の作動油が低圧側油室
内に噴射状態で流入されることがなくなり、キヤ
ビテーシヨンやスウイツシユ音が発生されなくな
る。
〔実施例〕
以下、図示した実施例に基いて、本考案を説明
する。
第1図、第2図は、本考案の実施例たるシヨツ
クアブソーバのベースバルブ部構造を示すもので
あつて、シリンダ1内のベースジルブ部3は、シ
リンダ1の外方に配設されてシリンダ1との間に
リザーバ室Cを区画形成するアウターチユーブ1
0の下端内周に嵌入されたポトム部材11の上面
と上方のシリンダ1の下端との間に挟持されてな
り、バルブシート部材としてのバルブケース30
は、内側ポート30aおよび外側ポート30bを
有してなると共に、その上端内周側にはポート開
口溝30c、外周側にはポート開口窓30dおよ
び窪みたる減圧穴30eを有してなる。そして、
上記内側ポート30aの下端には圧側バルブとし
ての減衰バルブ31が隣接され、上記ポート開口
溝30c、ポート開口溝30dおよび減圧穴30
eを上方から閉塞するようにチエツク弁32が配
設されている。
なお、上記減衰バルブ31は、積層された環状
リーフバルブからなり、内周端固定で外周端ば自
由となるように、上記バルブケース30の中央部
を貫通するセツトピン33の下端側外周に介装さ
れ、当該セツトピン33下端のカシメ加工によつ
て定着されている。
上記チエツク弁32は、環状のリーフバルブか
らなるが、本実施例においては内周側に切り欠き
部32aを有してなり、当該チエツク弁32の上
方の油室(ピストン下方の油室)からの作動油が
当該内周側の切り欠き部32aを介して内側ポー
ト30a内に流入するように形成されている。
従つて、本実施例においては、バルブケース3
0の上端に形成されているポート開口窓30dお
よび減圧穴30eは、上記チエツク弁32に前面
的に閉塞されることとなるが、当該減圧穴30e
およびポート開口窓30dへのチエツク弁32の
上方の油室からの作動油の流入は、次の構成によ
つて可とされるようになつている。
即ち、上記減圧穴30eおよびポート開口窓3
0dは、バルブシート部材たるバルブケース30
の上端に突設されたシート部30f,30gおよ
び30hによつて形成されているものであつて
(第2図参照)、上記減圧穴30eを区画形成する
シート部30f,30hには、打刻オリフイス3
0iおよび連通用打刻オリフイス30jが形成さ
れているとするものである。そして、外周側のシ
ート部30fに形成された打刻オリフイス30i
を介して減圧穴30eとチエツク弁上方の油室と
が連通されるとし、シート部30gに形成された
打刻オリフイス30jを介して減圧穴30eとポ
ート開口窓30dとが連通されるとしている。
従つて、本実施例にあつては、上記打刻オリフ
イス30i,30jが所謂オリフイスを形成する
ものである。そして、当該打刻オリフイス30
i,30jからなる多段オリフイスによつて、ピ
ストン部がシリンダ1内を下降する圧側行程時の
ピストン速度の低速域に所望のオリフイス特性の
圧側減衰力を発生すると共に、チエツク弁32の
上方の高圧側となる油室としての下方室内からの
作動油は、打刻オリフイスは30iを介して一旦
減圧穴30e内に流入されて減圧され、さらに打
刻オリフイス30jを介してポート開口窓30d
内に流入することとなつて、低圧側たるリザーバ
室C側に高圧のまま噴射状態を呈して流出される
ことがなくなる。
なお、ピストン速度の中高速域の圧側減衰力は
前面減衰バルブ31によつて発生されることとな
るのは勿論である。
上記した実施例における構成は、ベースバルブ
部において、圧側減衰力を発生する構造として提
示したものであるが、これをピストン部におい
て、伸側減衰力を発生する構造であつてもよいこ
と勿論である。
〔考案の効果〕
以上のように本考案によれば、窪みが打刻オリ
フイスを介して高圧側油室に連通し且つ連通用打
刻オリフイスを介してポート開口窓に連通するか
らオリフイス特性によるピストン速度の低速域の
減衰力発生にあつて、高圧側からの作動油がいき
なり低圧側に流出されることがないので、高圧側
における作動油の流出にあつて作動油の噴射状態
が将来されず、キヤビテーシヨンやスウイツシユ
音の発生の危惧がなくなる利点がある。
さらに本考案によれば、窪みをポート開口窓と
同一円周上に配設したのでバルブシート部材を外
方に膨出させる必要がなく、近年におけるシヨツ
クアブソーバの細径化の要請下にあるピストン本
体あるいはベースバルブ部におけるバルブケース
にも容易のその実施が可能となる効果もある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係るシヨツクアブ
ソーバを部分的に示す縦断面図、第2図はバルブ
シート部材たるバルブケースの上端面図、第3図
および第4図は従来例としてのシヨツクアブソー
バを部分的に示す縦断面図である。 1……シリンダ、3……ベースバルブ部、30
……バルブケース、30b……外側ポート、30
d……ポート開口窓、30e……減圧穴、30
f,30g……シート部、30i,30j……連
通用打刻オリフイス、32……チエツク弁。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. バルブシート部材の上端に、当該バルブシート
    部材に穿設された外側ポートの上端の開口を可と
    するポート開口窓を有すると共に、当該ポート開
    口窓を上方から閉塞するように配設されたリーフ
    バルブからなるチエツク弁を有してなるシヨツク
    アブソーバにおいて、上記バルブシート部材は上
    端が当該バルブシート部材の上端に開口するよう
    に穿設されると共に上記ポート開口窓と同一円周
    上となるように配設された窪みを有してなり、窪
    みがバルブシート部材のシート部に形成された半
    径方向の打刻オリフイスを介して上記チエツク弁
    の上方の油室と連通されると共に、上記シート部
    に形成された円周方向の連通用打刻オリフイスを
    介して近隣するポート開口窓と連通されてなるこ
    とを特徴とするシヨツクアブソーバ。
JP1986121491U 1986-08-07 1986-08-07 Expired - Lifetime JPH058352Y2 (ja)

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JP1986121491U JPH058352Y2 (ja) 1986-08-07 1986-08-07

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JPS6327737U JPS6327737U (ja) 1988-02-23
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JPS6327737U (ja) 1988-02-23

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