JPH0582308U - リバーシブル装飾台付き指輪 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、多用途又は多趣味に、対応できる
リバーシブル装飾台付き指輪に関するものである。 【構成】 本考案は、リング状の指輪本体と、この指輪
本体の自由端側に設けられた、上面に宝飾品を有し、か
つ可撓性機能を備えた立上り爪と、この立上り爪の対峙
側に設けられた一対の取付孔と、この一対の取付孔に前
記立上り爪の可撓性機能を介して、かしめ遊嵌される一
対の取付杆と、この一対の取付杆を介して、前記立上り
爪間に転回自在に設けられ、かつ表裏面に異質又は異形
等の宝飾部を備えたリバーシブル装飾台と、で構成され
ているリバーシブル装飾台付き指輪である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、リバーシブル装飾台付き指輪に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、指輪は、指輪本体に設けた装飾台又は立て爪（蕚）に、１つの宝石、同 人工石、同その他石等の宝飾品（以下、宝石とする。）を設ける構造が一般的で あった。

【０００３】 かかる構造では、一種類の形態の指輪しか使用できず、別の種類、又は色違い 、或は形状違いの指輪を、装着しようとしても不可能である。

【０００４】 そこで、これらの改良として、次のような技術文献が挙げられる。

【０００５】 即ち、実開平２ー７４９１２号のリバーシブル指輪、実開平２ー１２４０１２ 号の装身具、実開平２ー４４１３号の指輪等がある。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

前記技術文献の中で、実開平２−７４９１２号のリバーシブル指輪は、本考案 の意図する処と、類似点が考えられる。

【０００７】 しかしながら、前記考案を、仔細に検討すると、このリバーシブル指輪は、指 輪本体に、裏表に種類を異にする宝石などを設けた反転可能な装飾体を、軸着し た構成である。

【０００８】 それがため、貫通横軸の両端が、指輪本体の立上り爪より突設されており、こ の不体裁をカバーするために、軸着機能を有する飾り玉が、必要となる。

【０００９】 この貫通横軸、飾り玉の構造は、体裁が悪く、美しさ、高級感覚、華やかな感 覚（華やかさ）等、いわゆる趣味感を満喫することを、大きな目的とする指輪に は、不向きであり、換言すれば、おもちゃ、その他日用品の指輪の範疇に含まれ るものと思われる。

【００１０】 また宝飾用を目的とする本来の指輪には、なじまない考案と思われる。

【００１１】 更に装飾体又は装飾品の中心部を、軸を貫通する構成では、装飾体等に、種々 の細工ができず、宝飾品としての商品化の面で、課題が考えられる。

【００１２】

【課題を解決するための手段】

そこで本考案は、指輪の立上り爪間に、この立上り爪を貫設することなく設け た取付杆を介して、リバーシブル装飾台を設け、指輪としての高級感覚の維持、 又は商品化を図り、その本来の目的を、十分に達成すること。またリバーシブル 装飾台を、指輪の立上り爪間に、脱落（脱外）することなく、確実に架承するこ と。等を目的として、下記の構成を採用する。

【００１３】 即ち、本考案のリバーシブル装飾台付き指輪は、 リング状の指輪本体と、 この指輪本体の自由端側に設けられた、上面に宝飾品を有し、かつ可撓性機能 を備えた立上り爪と、 この立上り爪の対峙側に設けられた一対の取付孔と、 この一対の取付孔に前記立上り爪の可撓性機能を介して、かしめ遊嵌される一 対の取付杆と、 この一対の取付杆を介して、前記立上り爪間に転回自在に設けられ、かつ表裏 面に異質又は異形等の宝飾部を備えたリバーシブル装飾台と、 で構成されている。

【００１４】

【作用】 次に、本考案の組立作用、又は取外し作用を説明する。

【００１５】 先ず、指輪の立上り爪の対峙側に、一対の取付孔を凹設する。

【００１６】 一方リバーシブル装飾台の放射方向で、かつ一直線上に、一対の取付杆を設け る。

【００１７】 但し、この取付杆の両端側に亘る径方向寸法Ａは、前記一対の取付孔の両凹底 側に亘る、収縮時の径方向寸法Ｂより、大きく形成されている。

【００１８】 そこで、立上り爪を拡開し、前記寸法Ｂ及び立上り爪間寸法Ｃを、前記寸法Ａ より大きくした後、一対の取付杆を、一対の取付孔中に挿設する。

【００１９】 その後、立上り爪の拡開を開放し、その弾性及びかしめ作用をなして、一対の 取付杆を、一対の取付孔中に軸着する。

【００２０】 この軸着を介してリバーシブル装飾台が、立上り爪間に、転回可能に取り付け られる（架承される。）。

【００２１】 したがって、リバーシブル装飾台の表裏面の宝石が楽しめるものである。

【００２２】 尚本考案は、ワンタッチでリバーシブル装飾台を取り外すことも可能であり、 具体的には、立上り爪を拡開し、寸法Ｂ及び寸法Ｃを、寸法Ａより大きくする。

【００２３】 これにより、一対の取付杆は、自由に脱外できるので、ここでリバーシブル装 飾台を取り外すと、この開放された立上がり爪間には、次の新しいリバーシブル 装飾台等が、前述と同様な所業をもって、転回可能に取り付けられる。

【００２４】 以上のように構成されている本考案の指輪は、指より外すか、又は指先等フリ ー状態の位置に移動した後、リバーシブル装飾台を、適宜転回（反転）し、各人 の好み、目的又は雰囲気等に合わせて、自由に選択できる。

【００２５】

【実施例】

以下本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。

【００２６】 １はリング状の指輪本体で、この指輪本体１の両自由端側には、それぞれ立上 り爪２、３が設けられている。

【００２７】 そして、この立上り爪２、３の対峙側２ａ、３ａには、一対の取付孔４、５が 凹設されている。

【００２８】 ６は表裏面に宝石７、８を有するリバーシブル装飾台で、このリバーシブル装 飾台６の放射方向で、かつ一直線上に一対の取付杆９、１０が設けられている。

【００２９】 尚、詳述した前記指輪本体１が自然状態又は復元状態（収縮状態）で、少なく ともその立上り爪２、３に設けた取付孔４、５間の寸法Ｂが、リバーシブル装飾 台６の取付杆９、１０間の寸法Ａより、小さく形成されている。

【００３０】 尚宝石７、８は、相似形が望ましい。

【００３１】 図中１１、１２は立上り爪２、３の上面に設けられた宝石であり、必要に応じ て設けられる。

【００３２】 尚、本考案の商品化された指輪のカタログを、物件提出書で提出いたしますの で、ご参照下さい。お願いします。

【００３３】

【考案の効果】

以上の如く、本考案は、指輪本体の立上り爪の弾性力、及びかしめを介して、 この立上り爪に設けた一対の取付孔に、一対の取付杆を挿設し、この一対の取付 杆を介して前記立上り爪間に、リバーシブル装飾台を、転回可能に架承する構成 であり、下記の効果を有する。

【００３４】 （１）リバーシブル装飾台の取付杆が、指輪本体（立上り爪）内に設けられ、立 上り爪の外面形状がそのまま保持され、商品価値の向上、高級感覚の指輪となる 。

【００３５】 これにより、装着者の趣味感、満足感を十分に満喫し得る。

【００３６】 （２）立上り爪の弾性力と、かしめを介して、立上り爪間に、リバーシブル装飾 台が架承される故、このリバーシブル装飾台の転回がスムーズであること。また 立上がり爪間より脱外することがない。

【００３７】 （３）一対の取付杆が、リバーシブル装飾台を貫設する構成でないので、リバー シブル装飾台の形状を自由に変更できること。表裏面に設ける宝石には、種々の 細工をしたもの、形状の大きなもの等多種、多様の宝石を採用でき、各人の好み を十分に満足し得る。

【図面の簡単な説明】

【図１】拡大斜視図である。

【図２】リバーシブル装飾台を転回した拡大斜視図であ
る。

【図３】一対の取付孔及び立上り爪と、一対の取付杆と
の関係を説明する更に拡大した側面図である。

【符号の説明】

１ 指輪本体 ２ 立上り爪 ２ａ 対峙側 ３ 立上り爪 ３ａ 対峙側 ４ 取付孔 ５ 取付孔 ６ リバーシブル装飾台 ７ 宝石 ８ 宝石 ９ 取付杆 １０ 取付杆 １１ 宝石 １２ 宝石 Ａ 寸法 Ｂ 寸法 Ｃ 寸法

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 リング状の指輪本体と、 この指輪本体の自由端側に設けられた、上面に宝飾品を
   有し、かつ可撓性機能を備えた立上り爪と、 この立上り爪の対峙側に設けられた一対の取付孔と、 この一対の取付孔に、前記立上り爪の可撓性機能を介し
   て、かしめ遊嵌される一対の取付杆と、 この一対の取付杆を介して、前記立上り爪間に転回自在
   に設けられ、かつ表裏面に異質又は異形等の宝飾部を備
   えたリバーシブル装飾台と、 で構成されているリバーシブル装飾台付き指輪。
2. 【請求項２】請求項１の立上り爪の上面に、宝飾品を設
   けてなるリバーシブル装飾台付き指輪。