JPH0578662A - 土の表層安定処理剤 - Google Patents

土の表層安定処理剤

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JPH0578662A
JPH0578662A JP31758391A JP31758391A JPH0578662A JP H0578662 A JPH0578662 A JP H0578662A JP 31758391 A JP31758391 A JP 31758391A JP 31758391 A JP31758391 A JP 31758391A JP H0578662 A JPH0578662 A JP H0578662A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は、土の表層とくに砂質系斜面の表
層の安定処理剤であって、切土斜面や盛土斜面の浸食防
止に用いられる植生工法において、播種から発芽・定着
までの所望の一定期間土の表層を安定処理し、植物の成
育を促進し、且つ植生工法における植物の土表面被覆率
を向上させるのを可能とする。 【構成】 第一鉄塩類のうちの少なくとも1種類以上を
含有する土の表層安定処理剤において、リン酸系肥料類
を含有するかまたはリン酸系肥料類と界面活性剤類とを
含有することを特徴とする土の表層安定処理剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、土の表層とくに砂質
系斜面の表層の安定処理剤であって、切土斜面や盛土斜
面の浸食防止に用いられる植生工法において、播種から
発芽・定着までの所望の一定期間土の表層を安定処理
し、植物の成育を促進し、且つ植生工法における植物の
生長促進および植物の土表面被覆率を向上させるのに有
効な土の表層安定処理剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の切土斜面の浸食防止工法は、コン
クリートの吹付工法や植生工法などが多用されている。
近年では、経費上,景観上の問題および自然植物群分布
等の自然環境保全の見地より、植生工法がその主流を占
めている。ところで、切土斜面に植生工法が施工される
場合、従来では切土斜面にネットや客土を用いた工法が
採用されているが、浸食されやすい土質では植物が発芽
・定着するまでに種子が流出されるという問題がある。
また、盛土斜面では張芝工法や種子を吹付処理する工法
が採用されているが、特に砂質系斜面に関しては植生の
成育基盤である表土層が雨水等により簡単に浸食され、
そのために植物が発芽するまでにその種子が流出され,
または芝マット等の植物が定着出来ないという問題があ
る。そこで、発明者等は、かかる問題点を解決するため
に鋭意研究した結果、有効成分として第一鉄塩類および
石灰系材料の内の少なくとも1種類以上含有する土の表
層安定剤を開発し、前記問題点を解決し,極めて卓越し
た表層安定効果を奏する土の表層安定処理剤を得ること
に成功した。(特願昭61−116485号) 通常、植生工法の施工に当たっては、植生のため季節・
土質に応じた植物の播種が行われる。前記特願昭61−
116485号の土の表層安定処理剤は、植物の種子が
発芽・定着するまでの一定期間だけ土(特に砂質系の
土)の表層の安定化をはかり、砂質系斜面の植生基盤で
ある土の表層の浸食を防止し、植物の発芽・定着を確実
にするという目的を充分に達成する。しかし、特に前記
特許願(特願昭61−116485号)にかかる「土の
表層処理剤」において、第一鉄塩類を配合した場合、植
物の成育が遅く、植物の土表面被覆率が悪いという問題
点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この発明が解決しよう
とする問題点は、第一鉄塩類を含む土の表層安定処理剤
の(1)植生にかかる植物の生長を促進し、(2)表層
安定処理表面への植物被覆率を向上させる点である。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記課題を
解決するために、「第一鉄塩類のうちの少なくとも1種
類以上を含有する土の表層安定処理剤において、リン酸
系肥料類を含有するかまたはリン酸系肥料類と界面活性
剤類とを含有することを特徴とする土の表層安定処理
剤。」を構成することとした。
【0005】この発明の第一の必須の構成成分である第
一鉄塩類としては、第一鉄から第二鉄に酸化されてセメ
ンテーション特性を有する第一鉄塩であればすべて利用
することができる。この第一鉄塩類の具体例としては、
塩化第一鉄,硫酸第一鉄,硝酸第一鉄,などの第一鉄の
単塩のほか、モール塩などの第一鉄の複塩が利用でき
る。なお、前記例示の各種第一塩は所定の安定効果が認
められるが、前記例のうちで塩化第一鉄が最も顕著な効
果を示し、モール塩は塩化第一鉄の約75%〜80%の
効果を示す。特に、前記塩化第一鉄は、その吸湿性・潮
解性の特性に基づき処理土の水分保持に優れた効果を示
し、もって植生植物の枯れ防止効果を奏する。そして、
この発明にかかる第一の必須の構成成分である第一鉄塩
類とは、前記各種第一鉄塩類の化合物群の内から選択さ
れた1種類の化合物または2種類以上の混合物を含むの
は言うまでもない。この発明にかかる土の表層安定処理
剤における第一鉄塩は、主として土の表層の強度の増加
をはかる作用を有し、土の表層が風雨等により浸食され
るのを防止する。また、この第一鉄塩類の水溶液が土に
散布された場合、土が酸性となることがあるので、これ
を回避するために必要に応じて例えば消石灰などの石灰
系材料を第一鉄塩とほぼ等量混合して使用することもで
きる。
【0006】この発明における他の構成成分である界面
活性剤類とは、各種界面活性剤の内から選択された1種
類の界面活性剤の単一物または2種類以上の界面活性剤
の混合物を含むものであるのは言うまでもない。一方、
この発明における他の構成成分であるリン酸系肥料類と
は、単一リン酸化合物の1種類で構成された単一リン酸
化合物肥料(単一化合物)、およびこれら単一リン酸化
合物群の内から選択された2種類以上のリン酸化合物を
含むリン酸化合物肥料の混合物(以下これら両者の肥料
を「リン酸化合物系肥料」という)、並びに前記リン酸
化合物系肥料の1種類または2種類以上と他の肥料との
混合肥料(以下「混合リン酸系肥料」という)を含み、
さらには前記リン酸化合物系肥料群および前記混合リン
酸系肥料群の内から選択された2種類以上の混合物を含
むことは言うまでもない。
【0007】まず、前記界面活性剤類は、有機高分子凝
集剤が特に好適である。この高分子凝集剤としては、た
とえば、ポリアクリルアミド系高分子凝集剤(ポリアク
リルアミド、変性ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸
ソーダ、ポリアクリル酸ソーダ共重合物、ポリアクリル
アミドの部分加水分解物など)が最適であり、このポリ
アクリルアミド系高分子凝集剤のイオン性(ノニオン,
弱・中・強アニオン,弱・中・強カチオン)の別は特に
問題とならない。前記ポリアクリルアミド系高分子凝集
剤の市販製品としては第一工業製薬株式会社製の商標名
「ハイセット」若しくは同社製の商標名「パンフロッ
ク」、クリタ工業株式会社製の商標名「クリフロッ
ク」、三菱化成株式会社製の商標名「ダイヤクリヤー」
などが好適である。この界面活性剤類の使用目的は、施
工に当たって植生のために季節・土質に応じた植物の選
定および播種を行うが、主として播種される植物の種子
および肥料等の斜面表面保持をより効果的にするために
利用されるものである。
【0008】つぎに、前記リン酸系肥料類のうち、前記
単一リン酸系肥料としてはリン酸カルシウムなどの各種
リン酸塩類が利用できる。そして、リン酸塩単独の化合
物でもまた2種類以上のリン酸塩化合物の混合物でも利
用することができるのは前述のとおりである。さらに
は、前記リン酸系肥料類のうち、前記混合リン酸系肥料
類としては市販の混合肥料に前記リン酸系肥料を追加し
たリン酸強化混合肥料を利用することもできるのは言う
までもない。
【0009】この発明にかかる土の表層安定処理剤にお
ける前記各構成成分の配合量、配合率および施工時の吹
付濃度等について述べる。まず、この発明にかかる土の
表層安定処理剤における前記各構成成分の配合量・配合
率についての原則論を述べる。この発明にかかる土の表
層安定処理剤中における各構成成分(つまり第一鉄塩
類,界面活性剤類,リン酸系肥料類)の配合量・配合率
については、原則として特に限定されない。なぜなら、
この発明にかかる土の表層安定処理剤が奏する作用・効
果はこの発明にかかる土の表層安定処理剤の構成成分そ
のものによるものであって、当該土の表層安定処理剤中
の各構成成分の配合量・配合比率が問題になるのではな
く、当該安定処理剤の配合量・配合比率は施工時の用法
・条件に負うところが極めて大きいからである。加え
て、施工時の用法・条件は、使用する植生植物、施工季
節、土質、土の粒子の大小、土の水分などの諸条件等
々、施工条件によりこの発明にかかる土の表層安定処理
剤の各構成成分の配合量・配合比率は決定されることが
多く、前記各構成成分の配合量・配合比率を画一的に決
定することができないからである。施工時の条件として
は、前記各種用法・条件に基づき適切な各種構成成分の
配合量・配合比率が決定されることとなる。したがっ
て、この発明にかかる土の表層安定処理剤における各構
成成分の配合量・配合率は、後に説明するように、施工
時における各種構成成分の吹付濃度・施工量等により特
定されることになろう。この場合にあっても、この施工
時の吹付濃度・施工量等については用法・処理条件(処
理対象と土質・土の条件・回数)等々により適宜変化さ
れるので、前記吹付濃度・施工量等において記載される
各数値限定は臨界的数値限定を示すものではなく、好ま
しい実施例を例示するにすぎず、したがってこの発明の
技術的範囲はこれらの記載数値に限定されるものではな
い。ただ、この発明における土の表層安定剤の配合率に
関する問題点のうち、鉄(Fe)の量に対するリン
(P)の量の比率が0.1以上のものが有効であり、さ
らには1.2以上が最適である。つまり、(P/Fe)
の値が1.2以上のとき植物の成育が顕著となることが
判明している。
【0010】この発明にかかる土の表層安定処理剤の具
体的な施工条件例等について、各構成成分ごとに説明す
る。植生工法施工時における第一鉄塩類(1種類または
2種類以上)の吹付濃度および吹付量等は、植生にかか
る植物の種類、施工時期(季節)、施工にかかる土質お
よび土の状態等々により適宜変化させることとなるの
で、画一的には決定できない。一般的な場合、第一鉄塩
類の吹付濃度は、0.5%〜2.5%が利用できる。そ
して、全体の吹付量としては単位面積当たり(1m
たり)約2リットル〜約10リットルが利用できる。
【0011】次に、植生工法施工時における界面活性剤
類(1種類または2種類以上)の吹付濃度および吹付量
等は、前記第一鉄塩類と同様に、植生にかかる植物の種
類、施工時期(季節)、施工にかかる土質および土の状
態等々により適宜変化させることとなるので、画一的に
は決定できない。一般的な場合、界面活性剤類の吹付濃
度としては、約20ppm〜約150ppmが利用で
き、特に約40ppm〜約100ppmが好ましい。そ
して、全体の吹付量としては単位面積当たり(1m
たり)約2リットル〜約10リットルが利用できる。
【0012】更に、植生工法施工時におけるリン酸系肥
料類(1種類または2種類以上)の吹付濃度および吹付
量等は、前記第一鉄塩類および界面活性剤類と同様に、
植生にかかる植物の種類、施工時期(季節)、施工にか
かる土質および土の状態等々により適宜変化させること
となるので、画一的には決定できない。一般的な場合、
リン酸系肥料類の吹付濃度としては、前記第一鉄塩類の
濃度に基づき決定されることとなるときがあるけれど
も、独立的な条件として把握した場合、約0.5%〜約
2.5%が利用できる。そして、全体の吹付量としては
単位面積当たり(1m当たり)約2リットル〜約10
リットルが利用できる。
【0013】つぎに、この発明の土の表層安定処理剤の
使用方法について説明する。この発明にかかる土の表層
安定処理剤の水溶液を自然斜面または人口斜面(切土斜
面または盛土斜面)に均等に散布する。前記処理剤水溶
液の濃度および散布量は、その斜面の土質・植生の条件
・実施時期などにより決定される。一般的には、第一鉄
塩に対するリン酸肥料の配合比率(1.2倍以上)が大
きいほど播種にかかる植物の生長率が大きいことが判明
している。これは、第一鉄塩類などの鉄系材料が土に投
入されたことにより、植物への生長に必須とされるリン
酸肥料の吸収が阻害されるものと考えられる。したがっ
て、第一鉄塩類を含む土の表層安定処理剤にリン酸系肥
料を追加する目的は、これらの前記第一鉄塩類が植生に
かかる播種植物に対して有するマイナス効果を緩和し、
植物の生長を促進するためのものである。さらにまた、
この発明にかかる土の表層安定処理剤における、たとえ
ば有機高分子系凝縮剤等の界面活性剤の作用・効果は、
播種にかかる植物の種子および施肥肥料の保持をより効
果的にすることにより、播種植物の地表被覆率を飛躍的
に増大することを目的とするものである。
【0014】
【実施例】
〔1〕鉄(Fe)に対するリン(P)の配合比率と、植
物の生長の状況試験例。 供試料:供試植物としてイネを使用する。(植生植物の
生長状況を実験により調査する場合には通常イネが使用
されるからである。) 試験方法:(P/Fe)の比率が0.0(即ち、Feは
加えるがPは加えないもの), 0.3, 0.6,
0.9, 1.2, 1.6の合計6つの試験区分につ
いて試験する。そして、前記それぞれの試験区分にかか
る配合処理剤中に鉄量と等量の消石灰を加えた。対照区
分として第一鉄塩およびリン酸系肥料を全く含まないも
のを用いた。なお、第一鉄塩としては塩化第一鉄を用
い、リン酸系肥料としてはリン酸カルシウムを用いた。
前記5つの試験区分にかかる比率を有する土の表層安定
処理剤の1.0重量%水溶液を、単位面積当たり(1m
当たり)約1.5リットルの割合で散布する。播種後
20日目のイネの生長丈を測定することにより、この発
明にかかる土の表層安定処理剤としての作用・効果を判
定する。表1はこの試験結果例を示す。
【0015】
【表1】
【0016】第一鉄塩類を散布しない場合と第一鉄塩類
を含む安定剤を散布する場合とを比較すると、第一鉄を
含む安定剤を散布した場合は土の表層安定に関しては顕
著なセンメンテーション効果を奏し顕著な土の表層安定
効果があることをすでに開示した。(特願昭61−11
6485号において開示済) 一方、表1の結果より、植生植物の生長に関しては第一
鉄塩を散布したものは、第一鉄塩を含まないものと比較
してその成育が阻害されたことを示唆している。しか
し、第一鉄塩を含む安定剤を散布した場合に限定して検
討すると、リン酸系肥料の含有量に比例して前記第一鉄
塩の有する植物生長阻害効果を緩和し、(P/Fe)の
比率が1.2以上になると第一鉄を含まないものを凌ぐ
植生植物(イネ)の生長を遂げることを示唆している。
しかも、前記(P/Fe)の比率が前記1.2以上とな
るとき,植生植物(イネ)の生長率は指数関数的に増加
することが示唆されている。
【0017】〔2〕第一鉄塩類+リン酸肥料+界面活性
剤(高分子凝集剤)の3者の混合物を使用した場合の試
験例。 供試料:供試植物として、芝を使用した。一方、供試安
定剤としては、塩化第一鉄とリン酸カルシウムとの配合
比率を4:6とし、この1.0重量%水溶液(塩化第一
鉄:約0.4重量%,リン酸カルシウム:約0.6%,
の水溶液)に消石灰約0.4重量%を添加したものを使
用した。一方、供試界面活性剤として有機高分子系凝縮
剤〔商標「ハイセット」(主成分:ポリアクリルアミ
ド、その他:CMCなど)、第一工業製薬株式会社製〕
を使用し、前記供試安定剤の1.0重量%水溶液に消石
灰を添加したものに、前記供試界面活性剤「ハイセッ
ト」の最終濃度が50ppm〜150ppmとなるよう
に前記「ハイセット」を添加調製したものを用いた。 実験方法:常法により芝を供試土表面に植生施工した
後、前記この発明にかかる土の表層安定処理剤の1.0
重量%の水溶液(消石灰および前記供試界面活性剤水溶
液添加)を毎日単位面積当たり(1m当たり)それぞ
れ約2〜3リットルの割合で散布した。植生施工90日
後の供試土表面上の芝の被覆状況をその面積比率(%)
(以下「土表面被覆率」という)で示すと表2の通りで
ある。
【0018】
【表2】
【0019】表2の結果より、明らかにリン酸肥料およ
び界面活性剤類の効果として植生植物の土表面被覆率
(つまり、全体の処理面積に対する、植生にかかる植物
が処理土表面上に繁茂してその植生植物が処理土表面上
を覆う面積の比率)を向上することが示唆されている。
これは、界面活性剤(高分子凝集剤)が肥料および植生
植物の種子を定着させ、さらにリン酸肥料の施肥により
植生植物の発芽・生長を促進することを示唆するもので
ある。
【0020】
【発明の効果】この発明は、土の表層とくに砂質系斜面
の表層の安定処理剤であって、切土斜面や盛土斜面の浸
食防止に用いられる植生工法において、第一鉄塩類のセ
メンテーション効果により播種から発芽・定着までの所
望の一定期間だけ土の表層を安定処理するとともに、リ
ン酸系肥料の作用により第一鉄塩類が有する植生にかか
る植物成長阻害効果を緩和でき、従来の第一鉄塩含有安
定処理剤の有する欠点を完全に除去し得る土の表層安定
処理剤を提供することができる。また、界面活性剤の作
用により植生にかかる植物の種子および肥料等の保持・
定着をより効果的にして、処理表面土上の植物被覆率を
向上させることができる等々、発明目的を達成する顕著
な効果を奏する。
フロントページの続き (72)発明者 田辺 和康 広島県福山市西深津町3丁目3番45−302 (72)発明者 濱田 仁司 滋賀県甲賀郡甲南町希望ケ丘3丁目25番地 11号 (72)発明者 山本 善浩 滋賀県甲賀郡甲南町大字池田2367番地の3 双葉建設株式会社内 (72)発明者 福西 英二郎 奈良県生駒市松美台110−6 (72)発明者 上村 克己 岐阜県大垣市赤坂町188の1 矢橋工業株 式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一鉄塩類のうちの少なくとも1種類以
    上を含有する土の表層安定処理剤において、 リン酸系肥料類を含有するかまたはリン酸系肥料類と界
    面活性剤類とを含有することを特徴とする土の表層安定
    処理剤。
JP3317583A 1991-09-24 1991-09-24 土の表層安定処理剤 Expired - Fee Related JPH0765041B2 (ja)

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