JPH0577435A - インク収納部用封止部材及びそれを備えた記録ヘツド - Google Patents

インク収納部用封止部材及びそれを備えた記録ヘツド

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JPH0577435A
JPH0577435A JP4044771A JP4477192A JPH0577435A JP H0577435 A JPH0577435 A JP H0577435A JP 4044771 A JP4044771 A JP 4044771A JP 4477192 A JP4477192 A JP 4477192A JP H0577435 A JPH0577435 A JP H0577435A
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Hiroyuki Ishinaga
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 インク収納部の開口又は接合部に対して、好
ましくは段差構造部を含む面に一様に密着して長期保全
を達成できる接着部付き封止部材の提供を行うことであ
る。この規定において、新規な観点からの判別基準を与
える。 【構成】 インクを内部に有する記録収納部の内部から
外部への連通口或は、接合部に対して粘着部を介して塞
ぐ封止部材であって、上記粘着部を備えた上記封止部材
がJIS−K−7113に準じて引っ張り速度を200
mm/min±10%とした時の試験片の幅が10mm
における降伏時の荷重が1kgf/cm以下である上記
粘着部を備えた封止部材を用いて形成されており上記粘
着部を備えた上記封止部材を固定部からの自由長10m
mとし固定部側の支点から5mmの距離を隔てた電子天
秤中央での折り曲げ荷重が上記封止部材の幅に対して
0.07g/cm以下であることを特徴とする封止部材
及びこれを備える記録ヘッドである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インク記録ヘッドのイ
ンク出口(吐出口等),大気連通口,或は、仮固定部に
適用される薄膜部材及びこれを備えた記録ヘッドに関す
る。本発明が好適に利用されるものではシールテープを
挙げることができる。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録装置は通常、特開昭
59−198161号公報に記載されているようにイン
ク吐出口が設けられている表面を覆うようにインク吸収
体のついたキャッピング装置を設けるなどして、装置輸
送中のノズルの目詰まりの防止やインク吐出不良防止の
方法がとられていた。
【0003】最近では、インクタンク一体型のカートリ
ッジ式インクジェット記録ヘッドの開発が進み、キャッ
ピング装置を用いない方法での吐出口表面の保護部材が
提案されている。例えば、特開昭60−204348号
公報に記載されるように吐出口にインク吸収体を持った
キャップ状の保護部材を設けたり、特開昭61−125
851号公報に記載されるように塩化ビニリデン樹脂を
基材に用いたシール材を吐出口の保護テープとして使用
することが代表される。
【0004】
【発明が解決しようとしている問題点】しかしながら、
前述のような従来のキャッピング装置では、インクジェ
ット記録装置の輸送中に振動などが原因となりインクが
溢れだし記録装置内部を汚してしまう恐れがあった。
【0005】この現象を解析すると、粘着剤による接着
力よりもインクが外部にあふれる危険がある開口や接合
部に対して封止部材自体の粘着部を含めた全体特性に大
きく依存することが新たに判明した。本発明では、この
特性を多方面から検討したところ、環境変化や耐久性に
とって封止部材を特に薄膜の、例えばテープ状の伸び或
は曲げ状態が重要であることを解明したものである。こ
れによって、インク収容部にとって適正な条件を与える
ことで、封止部材を固定するためにキャップ状の保護部
材を用いる必要を排除することを技術課題とするもので
ある。
【0006】保護シールテープを例に挙げると、少なく
とも支持体と該支持体に積層された粘着剤とから構成さ
れ保護シールテープは、従来では、凹凸のある面へのシ
ール性が不十分であり、長期保存中に剥がれが進行して
しまうことでインク漏れの原因となっている。従って、
封止部材を配置する表面が、段差構造即ち、凹部や凸部
或は不連続部等を含む構造に対してインク漏れ防止を長
期的に維持することは重要である。
【0007】[本発明の目的]本発明の目的は、物流搬
送時において封止部材単独でインク漏れを防止できイン
ク収納部やインクジェット記録ヘッドの長期保存を安定
して行うことを主たる目的とする。
【0008】特に記録ヘッドのインク吐出面に対して
は、上記主たる目的に加えて、使用時に封止部材の粘着
部からの溶出物や粘着剤残りに影響することなく、即座
にインクジェット記録ヘッドとしての使用目的を達成で
きるインクジェット記録ヘッド用保護シールテープを提
供することにある。
【0009】[発明の概要]本発明は、上記主たる目的
を達成するもので、インクを内部に有する記録収納部の
内部から外部への連通口或は、接合部に対して粘着部を
介して塞ぐ封止部材であって、上記粘着部を備えた上記
封止部材がJIS−K−7113に準じて引っ張り速度
を200mm/min±10%とした時の試験片の幅が
10mmにおける降伏時の荷重が1kgf/cm以下で
ある上記粘着部を備えた封止部材を用いて形成されてい
ることを特徴とする封止部材或は、又は、これに加え
て、粘着部を備えた上記封止部材を固定部からの自由長
10mmとし固定部側の支点から5mmの距離を隔てた
電子天秤中央での折り曲げ荷重が上記封止部材の幅に対
して0.10g/cm以下であることを特徴とする封止
部材である。
【0010】この封止部材は、記録ヘッドのエネルギー
発生素子に対応したインク吐出部のように通常インクが
近傍に存在する部分に対して有効であり、この場合、残
存する粘着成分を一層減少する目的を達成するために
は、粘着剤がOH基を含有するアクリル酸アルキルエス
テル及び、又は、アクリル酸アルコキシアルキルエステ
ルと、C4からC9のアルキル基又は、アルコキシアル
キル基の側鎖を持つアクリル酸エステルとの合計量を少
なくとも80重量%以上用いて得られるアクリル酸共重
合体をイソシアネートで架橋したアクリル酸エステル共
重合体であることが最適な構成として挙げることができ
る。
【0011】上記条件のうち、シール部材によって塞が
れる部位が特に段差構造である場合は、上記折り曲げ荷
重が0.05g/cm以下0.01g/cm以上である
ことで、より効果的な保全を達成できる。
【0012】本発明の封止部材は、インクジェット記録
ヘッドに好適に使用されるものであり、インクジェット
記録ヘッドの吐出部を保護し、長期保存中にも吐出口か
らのインク漏れを防止できた。
【0013】また、上記粘着剤を持つ封止部材は、長期
保存後のインクジェット記録ヘッド使用時にも速やかに
再剥離し、インクジェット記録ヘッドの吐出口及びその
周辺への汚染がなく、インクジェット記録をより良好な
ものにできた。
【0014】いずれの本発明によれば、剥離を防止する
ための付加的な構造物、即ち保護部材(例えばシールテ
ープの剥がれを予防する押しあて部材など)を使用せず
に、単独で上記目的を達成することができた。
【0015】ここで、本発明でいう、JIS−K−71
13に準じて引っ張り速度を200mm/min±10
%とした時の試験片の幅が10mmにおける降伏時の荷
重について簡単に説明する。インクジェット記録ヘッド
の吐出口表面のような面へのシール性を評価する判定基
準は、従来には適切なものがなく、インクジェット記録
ヘッドの吐出口表面のような面(特には、傾斜部や角部
を含めて接合部とする場合の面)へのシール性を評価す
る基準を求めることから始められた。JIS−K−71
13自体は、本発明のような封止部材には適用される規
格では無いが、本発明者らは鋭意検討の結果、これの条
件を試験片の幅が10mmとして引っ張り速度を200
mm/min±10%とした時の降伏時の荷重自体を判
別基準とすることで、粘着部を備えた薄膜の封止部材の
特性を判定することができたのである。この降伏時の荷
重が1kgf/cmであることは、臨界的な条件を示
し、1kgf/cmを越えるとインクを含む接合領域に
対して長期的な安定封止ができなかった。
【0016】尚、試験片が10mm巾以外の場合には測
定値を10mm巾に換算して降伏時の荷重とみなすこと
ができ、本発明でいう降伏時の荷重の単位は(kgf/
cm)となる。
【0017】又、この降伏時の荷重に加えて、或は単独
の別の判別基準として、上記粘着部を備えた上記封止部
材を固定部からの自由長10mmとし固定部側の支点か
ら5mmの距離を隔てた電子天秤中央での折り曲げ荷重
を判別基準とすることで、少なくとも自由長が10mm
以上ある封止部材に対して、適正に特性判別ができるこ
とを見いだした。この判別基準においては、0.10g
/cmが臨界的な条件を示し0.07g/cmを越える
と、急激に剥離問題が顕著に発生するようになった。こ
れに対して、この測定条件で折り曲げ荷重が0.10g
/cm以下であることはインク収納部に対して長期的で
安定した封止効果を得ることができたのである。
【0018】粘着剤としては従来公知材料が使用できる
が、アクリル系が好ましく、特に、粘着剤がOH基を含
有するアクリル酸アルキルエステル及び、又は、アクリ
ル酸アルコキシアルキルエステルと、C4からC9のア
ルキル基又は、アルコキシアルキル基の側鎖を持つアク
リル酸エステルとの合計量を少なくとも80重量%以上
用いて得られるアクリル酸共重合体をイソシアネートで
架橋したアクリル酸エステル共重合体が好ましい。
【0019】アクリル粘着剤に用いられるアクリルモノ
マーとしては、メチルアクリレート、エチルアクリレー
ト、プロピルアクリレート、イソプロピルアクリレー
ト、ブチルアクリレート、イソブチルアクリレート、2
−メチルブチルアクリレート、2−エチルブチルアクリ
レート、3−メチルブチルアクリレート、1,3−ジメ
チルブチルアクリレート、ペンチルアクリレート、3−
ペンチルアクリレート、ヘキシルアクリレート、2−エ
チルヘキシルアクリレート、ヘプチルアクリレート、2
−ヘプチルアクリレート、オクチルアクリレート、2−
オクチルアクリレート、ノニルアクリレート、等のアル
コキシアルキルエステルモノマーが挙げられる。これら
のモノマーは以下に述べる水酸基含有モノマーとの合計
量で50以上100以下の重量%の範囲内、より好まし
くは、50以上80以下の重量%の範囲内で用いられ
る。
【0020】多価イソシアネート化合物としてはトリレ
ジンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネー
ト、ジフェニルメタンジイソシアネート、イソホロンジ
イソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ビス
(イソシアネートメチル)シクロヘキサン、ジシクロヘ
キシルメタンジイソシアネート、リジンジイソシアネー
ト、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、及
び、トリレジンイソシアネート、ヘキサメチレンジイソ
シアネートのアダクト体、ウレタン変性体、アルファネ
ート変性体、ビュレット変性体、アロファネート変性
体、ウレタンプレポリマー(量末端がイソシアネート基
であるオリゴマー化合物)等が用いられる。
【0021】また、粘着剤の凝集性を調整する第1の方
法として、水酸基含有モノマーを共重合し、多価イソシ
アネート化合物によって架橋を行うことである。水酸基
含有モノマーとしては、2−ヒドロキシエチルアクリレ
ート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、ヒドロキ
シブチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタアク
リレート、2−ヒドロキシプロピルメタアクリレート、
ヒドロキシブチルメタアクリレート、多価アルコールの
アクリル酸エステル、多価アルコールのメタアクリル酸
エステル、アクリル酸エチルカルビトール、アクリル酸
メチルトリグリコール、2−ヒドロキシエチルアクリロ
イルホスフェート、プロキシエチルアクリレート等が用
いられる。水酸基含有モノマーは、5以上25未満の重
量%の範囲で使用され、その一部及び又は全部を多価イ
ソシアネートで架橋する。
【0022】粘着剤の凝集性を調整する第2の方法とし
て、メタアクリレートモノマー、酢酸ビニル、スチレ
ン、アクリロニトリル、アクリルアミド、メタアクリル
アミドなどを共重合成分として適宜用いることである。
これらは、5以上15未満の重量%の範囲で使用され
る。これらの中でアクリロニトリル、アクリルアミド、
メタアクリルアミドは、本発明のインクジェット記録ヘ
ッド用として特に適している。
【0023】粘着剤の凝集性を調整する第3の方法とし
て、N−メチロールアクリルアミド、N−メチロールメ
タクリレート、ジアセトンアクリルアミド、ブトキシメ
チルアクリルアミドを用いて架橋を行わせることであ
る。この架橋用モノマーは5以上15未満の重量%の範
囲で使用することが好ましい。
【0024】よりインクジェット記録ヘッドに適した粘
着剤としては、上記第2、第3の凝集性の調整を第1の
凝集性の調整と併用して用いることが好ましい。
【0025】本発明に使用する粘着剤は、インクジェッ
トインクに対する耐薬品性に優れ、有機物の溶出が少な
く多価金属の含有量が少なく、インクジェット記録ヘッ
ドのノズル表面の保護性能に優れた物性を有する。
【0026】粘着剤の製造は、前述した材料を用いて従
来公知の重合方法を用いて重量平均分子量25万から1
00万の高重合体とする。尚、このとき低重合体及び残
留モノマーをできるだけ含有しないようにすることが重
要であり、重合法及び重合条件には厳しい管理が必要と
なる。低重合物及び残留モノマーの除去には、再沈澱法
による方法が好ましい。このようにして得られた重合体
を良溶媒に溶解し、ジイソシアネートを添加して塗料と
する。塗料は後述する支持体フィルム上に粘着剤層(乾
燥層厚)として5μmから100μmの範囲内になるよ
うに従来公知の方式、例えば、ブレードコーター、エア
ーナイフコーター、ロールコーター、ブラッシュコータ
ー、カーテンコーター、チャンブレックスコーター、バ
ーコーター、グラビアコーター等で塗工し、従来公知の
方式で乾燥する。場合によっては、粘着剤の性能を安定
化させるために乾燥終了後、更に任意の温度にてエージ
ング処理を実施する。
【0027】本発明に使用する粘着剤の支持体として
は、粘着剤と組み合せたシールテープとして前述の判別
基準による本発明を満足するものであれば、紙、フィル
ムが使用できる。耐久性、耐候性等の面からはプラスチ
ックを原料とする合成紙やフィルムが好ましい。フィル
ムとしては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリ
デン、塩化ビニリデン−塩化ビニル共重合物、ポリビニ
ルフルオライド、ポリビニリデンフルオライド、テトラ
フルオロエチレン−エチレン共重合物、テトラフルオロ
エチレン−へキサフルオロプロピレン−パーフルオロア
ルキルビニルエーテル共重合物等が挙げられる。しか
し、本粘着テープの性格上インクジェット記録ヘッドの
使用の際には剥離され廃棄されることを考慮すれば、燃
焼時に有害ガスの発生のないポリエチレンテレフタレー
ト、ポリエチレン、ポリプロピレンがより好ましい。支
持体の厚みは特に、限定されないが保護シールテープ用
としては、5μm以上100μm以下が好ましく、より
好適には10μm以上50μm以下である。尚、支持体
には印刷、含浸等により色付けされてあっても差し支え
ない。更に、粘着剤と支持体との密着性を向上させるた
めに高周波交流電界の作用、イオン照射、電子照射、コ
ロナ放電等を用いた物理的な前処理、あるいは、カップ
リング処理剤等を事前に塗工した化学的な前処理を支持
体に施すことが好ましい。
【0028】本発明に直接関与しないが、本発明のシー
ルテープを取り扱う上で好ましい方式は、本発明のシー
ルテープを離型処理された基材の上に粘着剤側を積層し
た状態にしておくことである。
【0029】本発明の保護シールテープは、インクジェ
ット記録ヘッドの吐出口表面が撥インク処理された表面
に対しても有効であり、テープ及び吐出口表面を変質さ
せずに良好なシール性を保持するものである。尚、上記
撥インク処理した表面とは、例えば、シリコンオイル、
含フッ素低分子及び高分子化合物でヘッド表面を処理し
たものであり、具体的には、KP−801(商品名信越
シリコン)、ディフェンサ(商品名大日本インク)、C
TX−105、−805(商品名旭硝子)テフロンAF
(商品名デュポン)等が挙げられる。
【0030】貼り付け方法もまたいかなる手法を用いて
もよいが、インクジェット記録ヘッドの吐出口表面を破
損させないためにはに数kg/cm 2以下の荷重で押し
付けることが好ましい。押し付け時間は数秒から10分
程度が好ましい。また、接着させる際に温度をかけるこ
とは非常に好ましい。
【0031】
【実施例】本発明が適用されるインク記録について図2
ないし図7を用いて説明する。
【0032】次に、本発明の実施例について図面に基づ
いて説明する。
【0033】図2は、本発明の一実施例のインクジェッ
ト記録装置で使用されるインクジェットカートリッジ1
1の斜視図、図3はインクジェットカートリッジ11の
構成を示す分解図である。以下、図3を中心に説明し、
合わせて参照する図面については括弧内にその図面番号
を記す。
【0034】インクジェットカートリッジ11は、多数
の吐出口30が一体的に形成された記録ヘッドに相当す
るインクジェットヘッド12と、インクジェットヘッド
12を含みこれへの電気配線、インクの配管がまとめら
れたインクジェットユニット13と、インクを収納する
インクタンク14とが一体的に設けられたものである。
本例のインクジェットカートリッジ11は、インクの収
納割合が従来のものより大きくなっており、インクタン
ク14の前面よりもわずかにインクジェットユニット1
3の先端部が突出している。このインクジェットカート
リッジ11は、インクジェット記録装置本体15に載置
されているキャリッジ16の後述する位置決め手段及び
電気的接点によって固定支持されるとともに、キャリッ
ジ16に対して着脱可能なディスポーザブルタイプのも
のである(図6参照)。
【0035】まず、インクジェットヘッド12の構成に
ついて説明する。
【0036】図4に示すように、インクジェットヘッド
12には、列状に設けられた複数個の吐出口30から記
録液(インク)を吐出させるために、印加電圧が供給さ
れて熱エネルギーを発生させる電気熱変換体40が各液
路毎に配設されている。そして駆動信号を印加すること
によって、電気熱変換体40に熱エネルギーを発生せし
めて膜沸騰を生じさせインク液路内に気泡を形成する。
そしてこの気泡の成長によって吐出口30からインク滴
を吐出させるようになっている。各電気熱変換体40は
シリコン基板からなるヒータボード100上に設けら
れ、各電気熱変換体40に電力を供給するアルミニウム
等の配線(不図示)とともに成膜技術により一体的に形
成されている。複数のインク流路をそれぞれ区分するた
めの隔壁や各インク流路へ供給されるインクを一時的に
収納する共通液室1301等を設けた溝付天板1300
と、インクタンク14からのインクを共通液室1301
に導入するためのインク受け口1500と、各インク流
路に対応した吐出口30を複数個有するオリフィスプレ
ート400とは一体成型されており、その材料としてポ
リスルホンが好ましいが、ポリエーテルスルホン,ポリ
フェニレンオキシド,ポリプロピレンなどの他の成型用
樹脂材料を用いいてもよい。
【0037】次に、インクジェットユニット13の構成
について説明する。
【0038】配線基板200の一端は、インクジェット
ヘッド12のヒータボード100の配線部分と相互に接
続され、さらに配線基板200の他端部には、本体装置
からの電気信号を受けるための各電気熱変換体40(図
4)に対応した複数個のパッド201が設けられてい
る。このことにより本体装置からの電気信号は、それぞ
れの電気熱変換体40に供給されるようになる。
【0039】配線基板200の裏面を平面で支持する金
属製の支持体300は、インクジェットユニット13の
底板となる。押えばね500はM字形状であり、そのM
字の中央で共通液室1301(図4)を軽圧で押圧する
とともに、その前だれ部 501で液路の一部、好まし
くは吐出口30近傍の領域を線圧で集中押圧する。ヒー
タボード100と天板1300とは、押えばね500の
足部が支持体300の穴3121を通って支持体300
の裏面側に係合することによって、挟み込んだ状態で係
合され、押えばね500とその前だれ部501の集中付
勢力によって相互に圧着固定される。支持体300は、
インクタンク14の2つの位置決め用凸起1012およ
び位置決めかつ熱融着保持用突起1800,1801に
それぞれ係合する穴312,1900,2000を有す
るほか、キャリッジ16に対する位置決め用の突起25
00,2600を裏面側に有している。また、支持体3
00には、インクタンク14からのインク供給管220
0(後述)を貫通可能にする穴320が設けられてい
る。支持体300に対する配線基板200の取付けは、
接着剤等による貼着で行なわれる。
【0040】支持体300の凹部2400,2400
は、それぞれ突起2500,2600の近傍に設けられ
ており、組立てられたインクジェットカートリッジ11
(図2)において、その周囲の3辺が平行溝3000,
3001で形成されたヘッドの先端領域の延長点にあっ
て、ゴミやインク等の不要物が突起2500,2600
に至らないようにしている。この平行溝3000の形成
されている蓋部材800は、図6に示されるように、イ
ンクジェットカートリッジ11の外壁を形成するととも
に、インクタンク14との間にインクジェットユニット
13を収納する空間を形成する。また、平行溝3001
が形成されているインク供給部材600は、前述のイン
ク供給管2000に連続するインク導管1600をイン
ク供給管2200側を固定した片持ちばりとして形成
し、さらにインク導管1600の固定側とインク供給管
2200との間の毛細管現象を確保するための封止ピン
602が挿入されている。なお、インクタンク14とイ
ンク供給管2200との結合シールを行なうパッキン6
01が設けられ、インク供給管2200のインクタンク
14側の端部にはフィルター700が設けられている。
【0041】このインク供給部材600は、モールド成
型で作られるので、安価で位置精度が高く、製造上の精
度低下がなく、さらに片持ちばり構造のインク導管16
00によって大量生産時においてもインク導管1600
のインク受け口1500に対する圧接状態が安定してい
る。本例では、この圧接状態下で、封止用接着剤をイン
ク供給部材600側から流し込むだけで、より完全な連
通状態を確実に得ることができる。なお、インク供給部
材600の支持体300に対する固定は、インク供給部
材600の裏面側の2本のピン(不図示)を支持体30
0の穴1901,1902にそれぞれ貫通突出させ、こ
れを熱融着することにより簡単に行なわれる。この熱融
着された裏面部のわずかな突出領域は、インクタンク1
4のインクジェットユニット13取付側の側面のくぼみ
(不図示)内に収められるので、インクジェットユニッ
ト13の位置決め面は正確に得られる。
【0042】次に、インクタンク14の構成について説
明する。
【0043】インクタンク14は、カートリッジ本体1
000とインク吸収体900と蓋部材1100とからな
り、インク吸収体900を上記インクジェットユニット
13とは反対側からカートリッジ本体1000に挿入
後、蓋部材1100でこれを封止することによって形成
される。
【0044】インク吸収体900は、インクを含浸して
保持するためのものであり、カートリッジ本体1000
内に配置される。その詳細については後述する。インク
供給口1200は、インクジェットユニット13にイン
クを供給するためのものであるとともに、インクジェッ
トカートリッジ11の組み立て工程においては、インク
をインク吸収体900に含浸させるための供給口ともな
る。さらに、インクタンク14には、大気を内部に連通
するための大気連通口1401が設けられ、大気連通口
1401からのインクのもれを防ぐため、その内方に撥
液材1400が配置されている。
【0045】本例では、インク吸収体900からのイン
ク供給を良好に行なうために、カートリッジ本体100
0内のリブ2300と蓋部材1100の部分リブ231
0,2320によって形成されたインクタンク14内の
空気存在領域が、大気連通口1401側から連続し、イ
ンク供給口1200から最も遠い角部の領域にわたって
形成されるように構成しているので、インク吸収体90
0への相対的に良好かつ均一なインク供給がこのインク
供給口1200側から行なわれることが重要である。こ
の方法は実用上極めて有効である。このリブ2300
は、インクタンク14のカートリッジ本体1000の後
方面において、キャリッジ16(図7)の移動方向に平
行に4本設けられ、インク吸収体900が後方面に密着
することを防止している。また、部分リブ2310,2
320は、リブ2300のそれぞれに対応してその延長
上にあたる蓋部材1100の内面に設けられているが、
リブ2300とは異なり分割された状態となっていて空
気の存在空間を前者より増加させている。なお、部分リ
ブ2310,2320は蓋部材1100の全面積の半分
以下の面に分散された形となっている。これらのリブに
よって、インク吸収体900のインク供給口1200か
ら最も遠い角部の領域のインクをより安定させつつも確
実にインク供給口1200側へ毛細管力で導びくことが
できた。
【0046】前述したインクタンク14のインク収容空
間は長方体形状であり、その長辺を側面にもつ場合であ
るので上述したリブの配置構成は特に有効であるが、キ
ャリッジ16(図7)の移動方向に長辺を持つ場合また
は立方体の場合は、蓋部材1100の全体にリブを設け
るようにすることでインク吸収体900からのインク供
給を安定化できる。限られた空間内にインクを出来るだ
け収納するためには直方体形状が適しているが、この収
納されたインクを無駄なく記録に使用するためには、上
述したように、角部の領域に対して近接する2面領域に
上記作用を行なえるリブを設けることが重要である。さ
らに本実施例におけるインクタンク14の内面リブは、
直方体形状のインク吸収体900の厚み方向に対してほ
ぼ均一な分布で配置されている。この構成は、インク吸
収体900全体のインク消費に対して、大気圧分布を均
一化しつつインク使用量を実質上最大限使用することが
出来る構成である。さらに、このリブの配置上の技術思
想を詳述すれば、直方体の4角形上面においてインクタ
ンク14のインク供給口1200を投影した位置を中心
として、長辺を半径とする円弧を描いたときに、その円
弧よりも外側に位置する吸収体に対して、大気圧状態が
早期に与えられるようにその円弧よりも外側の面に上記
リブを配設することが重要となる。この場合、インクタ
ンクの大気連通口は、このリブ配設領域に大気を導入で
きる位置であれば、本例に限られることではない。
【0047】加えて、本実施例は、インクジェットカー
トリッジ11のインクジェットヘッド12に対する後方
面を平面化して、装置に組み込まれたときの必要スペー
スを最小化するとともに、インクの収容量を最大化する
構成をとっているため、装置の小型化を達成できるだけ
ではなく、カートリッジの交換頻度を減少できる優れた
ものとなっている。そして、インクジェットユニット1
3を一体化するための空間の後方部を利用して、そこに
大気連通口1401用の突出部分を形成し、この突出部
分の内部を空洞化して、ここに前述したインク吸収体9
00厚み全体に対する大気圧供給空間1402を形成し
てある。このように構成することで、従来には見られな
い優れたインクジェットカートリッジを提供できた。な
お、この大気圧供給空間1402は、従来のものよりも
はるかに大きい空間であり、上記大気連通口1401が
上方に位置しているので、何らかの異常でインクがイン
ク吸収体900から離脱しても、この大気圧供給空間1
402は、そのインクを一時的に保持でき、確実にイン
ク吸収体900に回収させることができ、無駄のない優
れたカートリッジを提供できる。
【0048】また、インクタンク14のインクジェット
ユニット13の取付面の構成は図5によって示されてい
る。オリフィスプレート400の吐出口のほぼ中心を通
って、インクタンク14の底面もしくはキャリッジ16
の表面の載置基準面に平行な直線をL1 とすると、支持
体300の穴312に係合する2つの位置決め用凸起1
012はこの直線L1 上にある。この凸起1012の高
さは支持体300の厚みよりわずかに低く、支持体30
0の位置決めを行う。この図面上で直線L1 の延長上に
は、図5に示すように、キャリッジ16の位置決め用フ
ック4001の90゜角の係合面4002が係合する爪
2100が位置しており、キャリッジ16に対する位置
決めの作用力がこの直線L1 を含む上記基準面に平行な
面領域で作用するように構成されている。後述するよう
に、これらの関係は、インクタンク14のみの位置決め
の精度がインクジェットヘッド12の吐出口の位置決め
精度と同等となるので有効な構成となる。 また、支持
体300のインクタンク14側面への固定用穴190
0,2000にそれぞれ対応するインクタンク14の突
起1800,1801は前述の凸起1012よりも長
く、支持体300を貫通して突出した部分を熱融着して
支持体300をその側面に固定するためのものである。
上述の線L1 に垂直でこの突起1800を通る直線L
3 、突起1801を通る直線L2 としたとき、直線L3
上にはインク供給口1200のほぼ中心が位置するの
で、インク供給口1200とインク供給管2200との
結合状態は安定化し、落下や衝撃によってもこれらの結
合状態への負荷が軽減される。また、直線L2 ,L3
一致せず、インクジェットヘッド12の吐出口側の凸起
1012周辺に突起1800,1801が存在している
ので、さらにインクジェットヘッド12のインクタンク
14に対する位置決めの補強効果を生んでいる。なお、
曲線L4 は、インク供給部材600の装着時の外壁位置
である。突起1800,1801はその曲線L4 に沿っ
ているので、インクジェットヘッド12の先端側構成の
重量に対しても充分な強度と位置精度を与えている。イ
ンクタンク14の先端ツバ2700は、キャリッジ16
の前板4000(図6)の穴に挿入されて、インクタン
ク14の変位が極端に悪くなるような異変時に対して設
けられている。キャリッジ16に対する抜け止め210
1は、キャリッジ16の不図示のバーに対して設けら
れ、インクジェットカートリッジ11が後述のように旋
回装着された位置でこのバーの下方に侵入して、不要に
位置決め位置から離脱させる上方方向への力が作用して
も装着状態を維持するための保護用部材である。
【0049】インクタンク14は、インクジェットユニ
ット13を装着された後に蓋部材800で覆うことで、
インクジェットユニット13を下方開口を除いて包囲す
る形状となるが、インクジェットカートリッジ11とし
ては、キャリッジ16に載置するための下方開口はキャ
リッジ16と近接するため、実質的な4方包囲空間を形
成してしまう。したがって、この包囲空間内にあるイン
クジェットヘッド12からの発熱は、この空間内の保温
空間として有効となるものの、長期連続使用のときはわ
ずかな昇温となる。このため本例では、支持体300の
自然放熱を助けるためにインクジェットカートリッジ1
1の上方面に、この空間よりは小さい幅のスリット17
00を設けることにより、昇温を防止しつつもインクジ
ェットユニット13全体の温度分布の均一化を環境に左
右されないようにすることができた。
【0050】インクジェットカートリッジ11として組
立てられると、インクはカートリッジ本体1000の内
部よりインク供給口1200、支持体300に設けた穴
320およびインク供給部材600の中裏面側に設けた
導入口を介してインク供給部材600内に供給され、そ
の内部を通った後、導出口より適宜の供給管および天板
1300のインク受け口1500を介して共通液室内へ
と流入する。以上におけるインク連通用の接続部には、
例えばシリコンゴムやブチルゴム等のパッキンが配設さ
れ、これによって封止が行なわれてインク供給路が確保
される。
【0051】上述のように、インク供給部材600、天
板1300とオリフィスプレート400、カートリッジ
本体1000をそれぞれ一体成型部品としたので、組立
て精度が高水準になるばかりでなく、大量生産時の品質
向上に極めて有効である。また、部品点数は、従来品に
比べ減少しているので、所望の優れた特性を確実に発揮
できる。
【0052】また、本実施例においては、インクジェッ
トカートリッジ11の組立て後に、図2に示すように、
インク供給部材600の上面部603と、インクタンク
14の細長い開口部1700を備えた屋根部の端部40
08との間に、すき間1701が存在するようになって
いる。同様に、インク供給部材600の下面部604
と、インクタンク14の下方の蓋部材800が接着され
る薄板部材のヘッド側端部4011との間に、すき間
(不図示)が形成されている。これらのすき間は、上記
開口部1700の放熱作用を一層促進するとともに、イ
ンクタンク14に加わる不要な力があったとしても、こ
れが直接、インク供給部材600、ひいてはインクジェ
ットユニット13に加わることを防止している。
【0053】いずれにしても、本実施例の上述した構成
は従来にはないものであり、それぞれが単独で有効な効
果をもたらすとともに、組み合わさっていることにより
格別の効果を奏するものである。
【0054】次に、キャリッジ16に対するインクジェ
ットカートリッジ11の取り付けについて説明する。図
6において、プラテンローラ5000は、記録媒体52
00(例えば記録紙など)を図示紙背方向から紙表面方
向へ案内する。キャリッジ16はプラテンローラ500
0の長手方向に沿って移動するもので、キャリッジ16
の前方すなわちプラテンローラ5000側にあってイン
クジェットカートリッジ11の前面側に位置する前板4
000(厚さ2mm)と、後述する電気接続部用支持板4
003と、インクジェットカートリッジ11を所定の記
録位置に固定するための位置決め用フック4001とが
設けられている。前板4000は、インクジェットカー
トリッジ11の支持体300の突起2500,2600
に対応する2個の位置決め用突出面4010を有し、イ
ンクジェットカートリッジ11の装着後はこの突出面4
010に向かう垂直な力を受ける。このため、補強用の
リブが前板4000のプラテンローラ5000側に、そ
の垂直な力の方向に向かっているリブ(不図示)を複数
有している。このリブは、インクジェットカートリッジ
11装着時の前面位置L5 よりもわずかに(約0.1mm
程度)プラテンローラ5000側に突出しているヘッド
保護用突出部をも形成している。支持板4003は、図
示紙面に垂直方向に伸びる複数の補強用リブ4004を
有 し、それらの側方への突出割合は、プラテンローラ
5000側からフック4001側に向かうにつれて減少
し、このことによってインクジェットカートリッジ11
が、図示されるように、傾斜して装着される。また、支
持板4003 は、インクジェットカートリッジ11の
配線基板200のパッド201に対応するパッド201
1を具備したフレキシブルシート4005と、これを裏
面側から各パッド2011に対して押圧する弾性力を発
生するためのボッチ付ゴムパッドシート4007とを保
持する。支持板4003は、パッド201とパッド20
11間の電気的接触状態を安定化するため、上記の突出
面4010の作用方向とは逆方向にインクジェットカー
トリッジ11への作用力を及ぼすためのフック4001
側の位置決め面4006を突出面4010に対応して設
け、これらの間にパッド接触域を形成するとともに、パ
ッド2011対応のボッチ付ゴムシート4007のボッ
チの変形量を一義的に規定する。位置決め面4006
は、インクジェットカートリッジ11が記録可能な位置
に固定されると、配線基板200の表面に当接した状態
となる。パッド201を前述の線L1に対して対称にな
るよう分布させてあるので、ボッチ付ゴムパッドシート
4007の各ボッチの変形量は均一になり、パッド20
11とパッド201間の当接圧はより安定化する。本例
では、パッド201の分布は、上方、下方2列、縦2列
である。
【0055】フック4001は、固定軸4009に係合
する長穴を有し、この長穴の移動空間を利用して図の位
置から反時計方向に回動した後、プラテンローラ500
0の長手方向に向って左方側へ移動することでキャリッ
ジ16に対するインクジェットカートリッジ11の位置
決めを行なう。フック4001の移動はどのようなもの
でもよいが、レバー等で行なえる構成が好ましい。いず
れにしても、このフック4001の回動時にインクジェ
ットカートリッジ11はプラテンローラ5000側へ移
動しつつ、位置決め用突起2500,2600が前板4
000の突出面4010に当接可能な位置へと移動す
る。フック4001の左方側移動によって、90゜のフ
ック面4002がインクジェットカートリッジ11の爪
2100の90゜面に密着しつつ、インクジェットカー
トリッジ11が突起2500と突出面4010との接触
域を中心に水平面内で旋回し、最終的にパッド201と
パッド2011同志の接触が始まる。そしてフック40
01が所定位置、すなわち固定位置に保持されると、パ
ッド201とパッド2011との完全接触状態と、突起
2500,2600と突出面4010との完全面接触
と、フック面4002と爪2100の90゜面の2面接
触と、配線基板200と位置決め面4006との面接触
が同時に形成されて、キャリッジ16に対するインクジ
ェットカートリッジ11の保持が完了する。
【0056】次に、インクジェット記録装置本体の概略
について説明する。
【0057】本発明が適用されるインクジェット記録装
置15の概観は、図7に示されている。ら線溝5004
の刻まれたリードスクリュー5005は、駆動モータ5
013の正逆回転に連動し、駆動力伝達ギア5011,
5009を介して回転駆動される。キャリッジ16は、
取付け部5001(図6)に設けられたピン(不図示)
によってら線溝5004に対して係合し、さらに案内レ
ール5003に摺動自在に案内されていることにより、
図示矢印a,b方向に往復移動される。紙押え板500
2は、キャリッジ16の移動方向にわたって記録媒体5
200をプラテンローラ5000に対して押圧する。フ
ォトカプラ5007,5008はキャリッジ16のレバ
ー5006のこの域での存在を確認して駆動モータ50
13の回転方向の逆転等を行なうためのホームポジショ
ン検知手段を構成する。インクジェットヘッド12の前
面をキャップするキャップ部材5022は、支持部材5
016によって支持され、さらに吸引手段5015を備
え、キャップ内開口5023を介してインクジェットヘ
ッド12の吸引回復を行なう。本体支持板5018には
支持板5019が取付けられており、該支持板5019
に摺動自在に支持されたクリーニングブレード5017
は、図示しない駆動手段によって前後方向に移動され
る。クリーニングブレード5017の形態は図示するも
のに限られず、公知のものが本例に適用できることは言
うまでもない。レバー5012は、吸引回復操作を開始
するためのもので、キャリッジ16と当接するカム50
20の移動にともなって移動し、駆動モータ5013か
らの駆動力がギア5010やクラッチ切換等の公知の伝
達手段によって移動制御される。
【0058】これらのキャッピング,クリーニング,吸
引回復の各処理は、キャリッジ16がホームポジション
側領域にきたときリードスクリュー5005の作用によ
って、それぞれの対応位置で行なわれるようになってい
る。周知のタイミングで所望の作動を行なうようにすれ
ば、本例にはいずれも適用できる。上述における各構成
は単独でも複合的に見ても優れたものであり、本発明に
とって好ましい構成例を示している。
【0059】図1は、図2の複数の吐出口30をその配
列方向に対してほぼ垂直な方向に封止部材としての支持
体とその接着剤層とを有するシールテープ1を、シール
テープ接着部を介して支持体300から蓋部材800ま
での段差構造の接着面に接合している部分斜視図であ
る。つまり、シールテープ1は支持体300に接着する
部分1Aから吐出面(本実施例ではこの面自体も屈折面
である)に密着して、蓋部材800に接着する部分1B
を有している。図1で、(a)では、シールテープ自体
を折り返して接着部を互いに接合して剥離用の把手部1
Cを形成する例を示している。これは、把手部の構成を
簡略化でき無駄な構成を必要としないばかりか製造を容
易にすることができる。図1の(b)では、新たな粘着
ラベルをシールテープの上から新たに設けその接着部に
強固な接着剤を必要とするものである。図1の(c)で
は、逆にシールテープの粘着部の接着効果を利用して紙
やフィルム等の小片を把手部とするもので、図1の
(b)に比べて安価である。
【0060】いずれにしても、このような構成であって
も、問題は、吐出口に対してのシールテープのインク漏
れ防止効果を十分発揮できる条件を提供することであ
る。
【0061】以下に、本発明で言う降伏荷重による判別
基準について実験結果を含めて説明する。
【0062】ここで、上記粘着部を備えた上記封止部材
としてのシールテープの測定条件を説明する。本発明で
は、粘着部を備えた封止部材の全体の特性を判別するた
めにJIS−K−7113に準じて、試験片の幅が10
mmとして、引っ張り速度を200mm/min±10
%とした時の降伏時の荷重を見ることが、その封止部材
全体の特性を従来に比べて明確に表現できるものである
ことに基づいて行ったのである。
【0063】実施例1 シールテープ1として以下に示すアクリル系粘着剤を無
延伸ポリプロピレンフィルム(厚さ30μm)の支持体
に塗工して作成した。尚、支持体のアクリル系粘着剤塗
工面はコロナ放電処理を施した。
【0064】粘着剤組成 ブチルアクリレート 80重量部 アクリロニトリル 10重量部 2−ヒドロキシエチルアクリレート 10重量部 これらをトルエンと酢酸ブチルの混合溶剤(50:50
体積比)中にてベンゾイルパーオキサイドを触媒として
85℃にて8時間溶液重合し、重量平均分子量30万の
共重合物を得た。この共重合物から残留モノマー及び低
重合物を除去するためにエタノールを用いて共重合物を
沈澱させ、溶剤と共に残留モノマー及び低重合物を除去
し、乾燥した。共重合物は改めてトルエンと酢酸エチル
の混合溶剤(50:50体積比)中に溶解させ、ジシク
ロメタンジイソシアネートを共重合物100重量部に対
し、10.1g加えて塗工液とした。この塗工液を前記
支持体に乾燥後30μmとなるように塗工し、60℃に
て10分加熱乾燥後、常温にて更に1週間エージング処
理し、シールテープAを得た。
【0065】実施例2 前述のシールテープAのうち、ジシクロヘキシルメタン
ジイソシアネートの添加量を2.5gにした以外は同様
にしてシールテープBを得た。
【0066】実施例3 前述のシールテープBのうち、支持体を無延伸ポリプロ
ピレンフィルム(厚さ20μm)にした以外は同様にし
てシールテープCを得た。
【0067】実施例4 前述のシールテープBのうち、支持体をポリ塩化ビニリ
デンフィルム(厚さ30μm)にした以外は同様にして
シールテープDを得た。
【0068】実施例5 前述のシールテープBのうち、支持体を酸化チタン含有
の無延伸ポリプロピレンフィルム(厚さ20μm)にし
た以外は同様にしてシールテープEを得た。
【0069】実施例6 前述のシールテープAのうち、支持体を無延伸ポリプロ
ピレンフィルム(厚さ32μm)にした以外は同様にし
てシールテープIを得た。
【0070】実施例7 前述のシールテープBのうち、支持体を酸化チタン含有
の無延伸ポリプロピレンフィルム(厚さ25μm)にし
た以外は同様にしてシールテープJを得た。
【0071】比較例1 前述のシールテープAのうち、支持体を無延伸ポリプロ
ピレンフィルム(厚さ40μm)にした以外は同様にし
てシールテープFを得た。
【0072】比較例2 前述のシールテープBのうち、支持体を酸化チタン含有
の無延伸ポリプロピレンフィルム(厚さ30μm)にし
た以外は同様にしてシールテープGを得た。
【0073】比較例3 前述のシールテープBのうち、支持体をポリエチレンテ
レフタレートフィルム(厚さ25μm)にした以外は同
様にしてシールテープHを得た。
【0074】評価方法 1.粘着力(gf/25mm) JIS−Z−0237に記載される粘着力測定方法に準
じシールテープAからJを測定した。
【0075】尚、試験板としてステンレス(SUS30
4)を用い、剥離速度を300mm/分とした。 2.降伏荷重(kgf/cm) 前述したJIS−K−7113に準ずる方法でシールテ
ープAからHを測定した。
【0076】尚、試験片は10mm幅とし、試験速度は
200mm/分とした。 3.インク洩れ 1mmに16本の割合のノズル間隔で64本のノズルを
備えた図 のインクジェット記録ヘッドを用い、下記組
成のインクをインクジェット記録ヘッドに充填し、図
に示す形態でノズル表面に前記AからHのシールテープ
を貼り付けた。
【0077】インク組成 C.I.フードブラック2 2重量部 グリセリン 10重量部 尿素 5重量部 イソプロピルアルコール 5重量部 水 78重量部 シールテープを貼り付けた各インクジェット記録ヘッド
を−30℃に2時間、室温に2時間、60℃に2時間を
1サイクルとするヒートサイクル試験機に投入し、10
サイクル実施した。試験終了後にシールテープを貼り付
けたノズル表面を観察し、インクがシールテープから洩
れているものを×とし、洩れのないものを○とした。
【0078】評価結果を表−1に示した。
【0079】
【表1】
【0080】上記結果から、降伏荷重を判別基準とした
時の、上記目的を達成するためには1.0Kgf/cm
以下の降伏荷重であることで、インク漏れを防止できる
ことが理解できよう。
【0081】上記実施例のシールテープを、段差構造に
適用した場合について特に検討したところ、新たな判定
基準として図8に示すような測定基準によってより好ま
しい条件を導き出すことができた。
【0082】即ち、粘着部を介して塞ぐ封止部材が、長
期放置常態で、段差構造部に対して剥離する方向の作用
力に匹敵する判断基準とも言うべき特性を本発明者たち
によって、見いだされたのである。図8はこれを説明す
るための概略説明図である。ここで、T2は、ポリサル
フォンの測定部材T3の固定部で、変形せずに測定部材
T3を保持できるものであればよい。本実施例では、測
定部材T3の粘着部1Dをそのままその接着力で接着し
ている。この固定部T2は、回転中心軸T7に支点T6
で回転可能にされており、電子天秤T5の水平面に対し
て平行移動するものである。その距離は、5mmとし
た。測定部材T3の幅は、任意であるが、基準幅を10
mmとして、各測定部材の幅を比例換算して折り曲げ荷
重の比較を可能とするものである。
【0083】まず、図8の(a)に示すように、上記粘
着部を備えた上記封止部材を固定部からの自由長T4を
10mmとする測定部材T3を形成し、上記固定部材で
あるポリサルフォン板T2に接着する。次に、上記距離
5mmを満足するように調整して、測定部材T3の接着
層のない面(支持体面)を電子天秤表面にスライドさせ
ながらその中央部で停止する。即座に荷重を読み取り、
その値を10mm幅あたりの値に換算する。本実施例で
は、幅を10mmとしているので、その値を折り曲げ荷
重とすれば良い。
【0084】これによって、得られた折り曲げ荷重は、
上記実施例、比較例に適用すると、以下の表2となる。
評価方法は上記表1と同様である。
【0085】
【表2】
【0086】さらに、試験片を作りばらつかせて実験し
たところ、折り曲げ荷重が、0.10g/cmであれ
ば、上記実験の直後では、インク漏れが発生しなかった
が、この後数時間後には、シールがわずかに剥離してい
るものの実用上は満足できるものであることが判明し
た。むろん好ましくは、この折り曲げ荷重は、0.08
g/cm以下であることが好ましく、上記降伏荷重を
1.0Kg/cm以下である条件をも兼ね備えることが
好ましいことは言うまでもない。
【0087】従って、本発明の判別基準としては、折り
曲げ荷重による判別が好ましいものであって、固定部側
の支点から5mmの距離を隔てた電子天秤中央での折り
曲げ荷重が上記封止部材の幅に対して0.10g/cm
以下であることを特徴とする封止部材によって、従来で
は予期できなかった優れた効果を発揮できるものであ
る。
【0088】ここで、本発明にとって有効な大気連通構
造について説明する。
【0089】概要をまとめると、内部を外気と連通する
ための外気連通部を備えインクを内部に収納するインク
収納容器において、該外気連通部が内部から外部に向か
って互いに連通する複数の室を有し、該複数室夫々の開
口部は該室に較べて小孔であることを特徴とするインク
収納容器である。これによれば、外気連通部が内部側開
口と外部側開口との間にこれらの開口よりも相対的に大
きい複数の室を小孔を介して段階的に備えているため
に、インク漏れを複数回にわたって干渉でき、侵入した
インクをも複数回の保有空間を経なければ外部へ達する
ことができない。従って、従来に較べて、インク漏れ防
止効果は絶大である。又、このように複数室を持つこと
で、インクの蒸発が、微小空間中で早期に飽和水蒸気圧
に達すると思われるが、蒸発問題を大幅に改善できた。
加えて、該複数室夫々の開口部は互いに位置がずれてい
るという特徴を含むことで、衝撃や振動で侵入してきた
インクに対して分散効果を与えることができ、結果的に
インク漏れ防止効果を効率よく微小空間でも十分達成出
来る。
【0090】一方、該複数室が、内部から外部に向かう
方向に関して交差する方向に位置しているという構成を
持つことで、同様に、衝撃や振動で侵入してきたインク
に対して分散効果を与えることができる。この構成によ
れば、結果的にインク漏れ防止効果を効率よく発揮で
き、外気連通部構成を小型化出来る利点もある。この構
成は、単独でも効果があるが、上記構成に付加すること
で、相乗的に効果が向上するものである。又、上記複数
室の相対的な構成に関して、内部側の室ほど容積が大で
ある関係を満足することで、与えられた空間内にとっ
て、或は、相対的に、大きな緩衝効果をまず与えること
ができ、インク漏れ防止に有効である。
【0091】一方、外気または、大気連通部を、インク
収納部内に配置するために、連通部近傍に、内壁面から
連続している部材が存在する場合は、別の問題を提起す
る。即ち、内壁面に連続している部材にそってインクが
伝わってくる場合がある。このインクは、上記構成によ
れば、従来よりも確実に阻止出来るものであるが、無け
ればより一層本発明の信頼性を長期化出来るものであ
る。従って、本発明の更に好ましい構成としては、イン
ク収納部内の開口端部をこのような連続部材よりも内部
に突出させることが挙げられる。この場合、この開口端
部は、インク吸収体の如き多孔質体と非接触である方が
好ましい。
【0092】図9は、記録ヘッドカ−トリッジ全体の大
気連通部構成の部分を透視的に表現している。2は電気
信号により液滴を吐出させる記録ヘッド部、3は記録ヘ
ッド2に供給するための記録液を貯蔵しているタンク
部、4はタンク部3の内圧と大気圧を等しくするための
大気連通部である。5は大気連通口4と複数の部屋を形
成しているキャップ部材、8は記録液を保持している多
孔質体である。7は前述の大気圧供給空間1402に対
応する、温度変化や圧力変化によるインク漏れを防ぐた
めのバッファ室で、多孔質体8と大気連通部4との非接
触状態を形成している。第1図の大気連通部の構成の詳
細は第10図は第9図の各開口部を通る断面図として表
現している。これらの図で理解できるように、大気連通
部は内部側の開口43、内部側の部屋44、各部屋間の
開口45、外部側の部屋42、外部側の開口41の順に
大気或は外気ヘ向かって連通した構成となっている。本
実施例は、インクタンクの円筒状内壁11に図示のよう
なキャップ部材をその吐出部(約0.1mm程度の圧入
によって変形可能なバリのようなもの)を変形せしめな
がら挿入することで大気連通部を形成しているが、予
め、上記主旨に合致した構成物をインクタンク外壁に装
着するようなものにしてもよい。
【0093】インクタンク内側に向けられるパイプ状の
開口部を持ち、タンクハウジングの筒状開口部に装着さ
れたときに2部屋ができるよう仕切り板が設けられてい
る。仕切り板には穴が設けられ、前記2部屋とは連通す
る構造となる。2部屋の一方はインクタンク内側に開口
し、他方はインクタンク外部大気側へと開口している。
パイプ状の開口部は、インクタンク内側に向けられ装着
される。各開口部は、それぞれの部屋へ開口している面
の重心に位置ずけることが好ましい。また、各部屋を仕
切る仕切り板に設けられた穴も同様に仕切り板の重心を
通して仕切り板に垂直に設けるのが好ましい。また、パ
イプ内径は、直径0.5mm以上1.0mm以下の開口
を形成することが良い。本実施例では各開口を直径0.
8mmとした。最終の開口部である開口41は内部側の
開口の大きさよりも小さい径の加工にすることが好まし
い。本実施例ではこの主旨から最終の開口部である開口
41は直径0.7mmとすることが最適である。
【0094】図10にはキャップ部材装着時の断面図を
示す。パイプ状の開口部は、インクタンクハウジングよ
りも内部に突起した長さL(これは0.5mm以上が好
ましい)である。
【0095】図12は、インクを内部に有する収納部の
内部から外部への開口に対して封止部材を装着すること
によって形成される密閉部を備えたインク記録器におい
て、上記開口は変形可能な樹脂材料で構成され、上記封
止部材は該樹脂材料を圧入によって変形せしめて該開口
を密閉する球であることを特徴とするインク記録器を説
明するもので、本発明の構造に加えて、記録ヘッド部の
インク蒸発防止効果を防止した構成を採用することは、
本発明の記録ヘッドにおける効果を一層向上できるもの
である。(a)は開口部602Bを持つ屈曲インク供給
路の断面図を、(b)は圧入用の球602Aを、(c)
は封止状態を示している。本実施例では、略L字型の屈
曲インク供給路(a)が、インク導管1600の固定側
とインク供給管2200とからなるが、樹脂で一体成型
されている。開口部602Bは、一体成型時の型からの
ガス抜き用の開口である。この開口に対しては圧入用の
球602Aを挿入される開口部の最小内径よりもわずか
に大きな径として圧入するだけで、樹脂が変形して球表
面と密着し確実な封止状態を形成する。
【0096】本実施例では、封止球は単に開口部の封止
をするだけでなく、インク導管1600とインク供給管
2200との間の毛細管現象を確保するため、屈曲部の
断面積をインク供給管2200からインク導管1600
に向かって減少するように構成されている。このよう
に、球状の封止部材を適用することは、インク流れを乱
すことなく、かえってインク流れを安定化出来る利点が
ある。
【0097】具体的な数値例を挙げる。図12(a)
で、インク供給管2200の端部は、インクタンク内の
吸収体に圧接してインクを記録ヘッドの消費インクに応
じてヘッド側に供給するものであるが、内径は2.0m
mである。インク導管1600はインク供給管2200
とは反対側に、記録ヘッドの共通液室にインクを供給す
る内径1.0mmの供給管を備えているが、全体は、
1.5mmで公差がマイナス0.08以上マイナス0.
05以下である。従って、開口の最小径は1.5mmで
公差がマイナス0.08以上マイナス0.05以下とな
り、開口部602Bの前面は球状の封止部材を装填しや
すいように、2.1mmの径に相当するテーパが形成さ
れている。図12(b)の圧入用の球602Aは、1.
5mm±0.02で、ステンレス、アルミニウム、或は
鉄等の剛性の金属球である。従って、この球602Aを
この開口の最小径の部分に圧入すると、樹脂のインク導
管1600はわずかな内部変形を生じるだけで図12
(c)のように密閉状態が形成される。この球は、相対
的に開口部よりも剛性のあるものが好ましいが球自体を
樹脂で形成してもよい。しかしながら、インクの蒸発を
考慮するならば、従来の接着剤の蒸発問題に対しては、
金属の球であることが好ましい。この場合、金属と樹脂
との圧接であるために、環境変化があっても、比較的安
定した封止状態を長期にわたって維持することができ
る。耐インク性を見ると、80度C,2か月保存結果を
行ったが、ステンレス球は特に優れていた。
【0098】ここで、圧入用の球602Aをインク導管
1600内に圧入する程度は、封止が達成出来るもので
あればいずれでもよいが、本実施例では、球602A全
体がインク供給管2200の面に対して埋没する程度と
してある。これは、他の構成部材と、接触するなどし
て、球が変位してしまう恐れをなくすためと、製造上の
ばらつきをなくし且つ製造しやすい条件となるので好ま
しいものである。
【0099】上記図9、12の構成を本発明に適用し
て、全体的に機能面において優れ、構成を簡略化できた
構成を図11のパッケージにおいて総合的に評価する
と、記録ヘッド吐出口面の良好な保存と記録開始時の不
都合排除及び、インク蒸発の防止効果に加えて、放置状
態の記録特性の維持特性によって、販売時から使用、放
置までの総合的な利点を兼ね備えた画期的な構成を提供
できる。
【0100】ここで、図11について簡単に説明する。
蒸発量は従来に比べ約0.6倍に押えられる。これによ
り、従来と同一のインク充填量に比べ印字枚数も多くか
ける。また、蒸発量が少ないため、パッケ−ジの材料の
自由度が増える。開封直後、従来パッケ−ジでは蒸発量
2 であり本発明の大気連通部を装着したインクカ−ト
リッジを収納した他のパッケ−ジでは蒸発量W1と多い
にもかかわらず、開封後の蒸発量の差により、使用途中
でト−タル蒸発量が逆転する。このように、パッケ−ジ
状態での蒸発の許容範囲を拡大することができる。これ
により、従来用いていたパッケ−ジの厚みを、例えば、
1mmから0.6mmにすることも可能となる。厚みを
薄くすることにより、材料コスト・生産性を上げること
ができる。また、蓋側も従来アルミ箔層を1層入れてい
たのに対し、アルミ蒸着膜ですませることも可能とな
る。蓋に関しても層を減らす分工程を減らすことがで
き、安価となる。以下に本発明連通口を装着したパッケ
−ジの一例を示す。
【0101】パッケ−ジ例 パッケ−ジ包材 6002 肉厚 0.6 mm パッケ−ジ蓋 6003 最外層 PET 12 μ (層構成) アルミニウム 0.05 μ ナイロン 15 μ PE 25 μ EVAピール層 25 μ
【0102】インクジェットカ−トリッジは上記パッケ
−ジに収納され、更に、図16に示すように、収納箱6
001に梱包される。
【0103】このように本発明の封止構成は、各構成の
簡略化を達成する大きな貢献度を有し、他の新規な構成
とによって相乗的に効果を発揮するものであり、産業上
大きな意義があるものである。
【0104】
【発明の効果】本発明の封止構成としての保護シールテ
ープは、インクジェット記録ヘッドの吐出口表面のよう
な凹凸のある面に対しても十分な密着性を長期にわたっ
て維持出来るものでありインクジェット記録ヘッドの吐
出口部に適用した場合は、吐出口自体をも保護でき、長
期保存中にも吐出口からのインク漏れを防止する。
【0105】また、本発明の接着剤を含む発明において
は長期保存後のインクジェット記録ヘッド使用時にも速
やかに再剥離し、インクジェット記録ヘッドの吐出口及
びその周辺への汚染がなく、インクジェット記録に悪影
響を及ぼさない保護を達成出来る。
【0106】いずれの発明においても、本発明は封止部
材としての保護シールテープ以外の保護部材(例えばシ
ールテープの剥がれを予防する押しあて部材など)を使
用せず単独で上記目的を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるシールテープの一実施例を示す
概略斜視図である。
【図2】本発明にかかるインクジェットカートリッジの
斜視図である。
【図3】本発明にかかるインクジェットカートリッジの
分解斜視図である。
【図4】ヘッド部の一例を示す該略図である。
【図5】ヘッド部の側面を表す該略図である。
【図6】ヘッド部の装置への装着である。
【図7】本発明のヘッドが搭載される記録装置の斜視図
である。
【図8】本発明にかかるシールテープの一形態と塗布工
程をしめす概略図である。
【図9】本発明のヘッドの大気連通口の形態を示す斜視
図である。
【図10】本発明の大気連通口の形態を示す図である。
【図11】本発明のカートリッジがパッケージに収納さ
れた状態を示す図である
【図12】本発明のカートリッジのインクタンク部と記
録ヘッド部とを連接するインク供給部の構成説明図で、
(a)はインク供給部、(b)は封止球、(c)は合体
図である。
【符号の説明】
1 シールテープ 5 大気連通口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川村 高久 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 大熊 典夫 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 山中 昭弘 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 石永 博之 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 後藤 顕 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 渡辺 隆 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 佐藤 元昭 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 齋藤 恵美 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを内部に有する記録収納部の内部
    から外部への連通口或は、接合部に対して粘着部を介し
    て塞ぐ封止部材であって、上記粘着部を備えた上記封止
    部材がJIS−K−7113に準じて引っ張り速度を2
    00mm/min±10%とした時の試験片の幅が10
    mmにおける降伏時の荷重が1kgf/cm以下である
    上記粘着部を備えた封止部材を用いて形成されているこ
    とを特徴とする封止部材。
  2. 【請求項2】 上記封止部材によって塞がれる部位は、
    記録収納部の段差構造部に適用されることを特徴とする
    請求項第1項に記載の封止部材。
  3. 【請求項3】 インク収納部と、該インク収納部内のイ
    ンクを吐出するためのエネルギー発生素子と、該エネル
    ギー発生素子に対応したインク吐出部と、該吐出部を粘
    着部を介して塞ぐインク記録ヘッド用封止部材とを有す
    る記録ヘッドにおいて、上記粘着部備えた上記封止部材
    がJIS−K−7113に準じて引っ張り速度を200
    mm/min±10%とした時の試験片の幅が10mm
    における降伏時の荷重が1kgf/cm以下である上記
    粘着部を備えた封止部材を用いて形成されていることを
    特徴とする記録ヘッド。
  4. 【請求項4】 上記粘着剤がOH基を含有するアクリル
    酸アルキルエステル及び、又は、アクリル酸アルコキシ
    アルキルエステルと、C4からC9のアルキル基又は、
    アルコキシアルキル基の側鎖を持つアクリル酸エステル
    との合計量を少なくとも80重量%以上用いて得られる
    アクリル酸共重合体をイソシアネートで架橋したアクリ
    ル酸エステル共重合体である請求項第3項記載の記録ヘ
    ッド。
  5. 【請求項5】 上記インク記録ヘッドのエネルギー発生
    素子は、インクを吐出するために利用される熱エネルギ
    ー発生用の電気熱変換体を備えている請求項第3項又は
    第4項いずれかに記載の記録ヘッド。
  6. 【請求項6】 上記シール部材によって塞がれる部位
    は、段差構造を有している請求項第3項に記載の記録ヘ
    ッド。
  7. 【請求項7】 インクを内部に有する記録収納部の内部
    から外部への連通口或は、接合部に対して粘着部を介し
    て塞ぐ封止部材であって、上記粘着部を備えた上記封止
    部材を固定部からの自由長10mmとし固定部側の支点
    から5mmの距離を隔てた電子天秤中央での折り曲げ荷
    重が上記封止部材の幅に対して0.10g/cm以下で
    あることを特徴とする封止部材。
  8. 【請求項8】 上記粘着部を備えた上記封止部材がJI
    S−K−7113に準じて引っ張り速度を200mm/
    min±10%とした時の試験片の幅が10mmにおけ
    る降伏時の荷重が1kgf/cm以下である上記粘着部
    を備えた封止部材を用いて形成されていることを特徴と
    する請求項第7項に記載の封止部材。
  9. 【請求項9】 インク収納部と、該インク収納部内のイ
    ンクを吐出するためのエネルギー発生素子と、該エネル
    ギー発生素子に対応したインク吐出部とを有し、該吐出
    部を粘着部を介して塞ぐインク記録ヘッド用封止部材と
    して請求項第7項又は第8項に記載の封止部材を用いて
    いることを特徴とする記録ヘッド。
  10. 【請求項10】 上記粘着剤がOH基を含有するアクリ
    ル酸アルキルエステル及び、又はアクリル酸アルコキシ
    アルキルエステルと、C4からC9のアルキル基又は、
    アルコキシアルキル基の側鎖を持つアクリル酸エステル
    との合計量を少なくとも80重量%以上用いて得られる
    アクリル酸共重合体をイソシアネートで架橋したアクリ
    ル酸エステル共重合体である請求項第9項記載の記録ヘ
    ッド。
  11. 【請求項11】 上記インク記録ヘッドのエネルギー発
    生素子は、インクを吐出するために利用される熱エネル
    ギー発生用の電気熱変換体を備えている請求項第10項
    に記載の記録ヘッド。
  12. 【請求項12】 上記シール部材によって塞がれる部位
    は、段差構造を有し、上記折り曲げ荷重が0.05g/
    cm以下0.01g/cm以上である請求項第11項に
    記載の記録ヘッド。
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