JP2003211701A - インクジェット式記録装置 - Google Patents

インクジェット式記録装置

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JP2003211701A
JP2003211701A JP2002015309A JP2002015309A JP2003211701A JP 2003211701 A JP2003211701 A JP 2003211701A JP 2002015309 A JP2002015309 A JP 2002015309A JP 2002015309 A JP2002015309 A JP 2002015309A JP 2003211701 A JP2003211701 A JP 2003211701A
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JP
Japan
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ink
recording apparatus
ink supply
recording head
chamber
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Application number
JP2002015309A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Matsumoto
斉 松本
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インク供給チューブにおける圧力損失を克服
することができると共に、インク供給路からインクが漏
出する懸念を払拭することもできるインクジェット式記
録装置を提供すること。 【解決手段】 記録装置のキャリッジには、本体側に配
置されたインクカートリッジからのインクをインク供給
チューブを介して受けるインク供給ポンプ21が備えら
れる。このインク供給ポンプには、インク供給チューブ
からのインクを受ける可撓性のダイヤフラム24を備え
たインク室25と、温度変化を受けてダイヤフラム24
を変形させることで、インク室25内のインクを記録ヘ
ッド側に送出するバイメタル26と、バイメタル26に
対して温度変化を与えるペルチエ素子22とが備えられ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】この発明は、往復移動するキ
ャリッジに搭載されて記録用紙に対してインク滴を吐出
する記録ヘッドが備えられ、この記録ヘッドに対して記
録装置の本体側に配置されたインクカートリッジから可
撓性のインク供給チューブを介してインクを供給するよ
うに構成されたインクジェット式記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、シリアルプリンティング方式の
インクジェット式記録装置は、キャリッジに搭載されて
主走査方向に往復移動するインクジェット式記録ヘッド
と、前記主走査方向に直交する副走査方向に記録用紙を
搬送させる紙送り手段が具備され、印刷データに基づい
て記録ヘッドよりインク滴を吐出させることにより、記
録用紙に対して印刷が行われる。そして、主にホームユ
ーズとして使用されるこの種の記録装置の多くは、記録
ヘッドにインクを供給するための各インクカートリッジ
が、前記記録ヘッドを搭載したキャリッジ上に着脱可能
に装着できるように構成されている。
【0003】ところで、前記したようにインクカートリ
ッジがキャリッジ上に搭載されるオンキャリッジタイプ
の記録装置においては、大容量のインクカートリッジを
利用することは困難であり、したがって、比較的大量の
印刷を実行しようとする場合においては、インクカート
リッジの頻繁な交換を余儀なくされる。このために、カ
ートリッジの交換作業に人手を要するだけでなく、結果
としてランニングコストも上昇することは免れない。
【0004】したがって、例えば業務用として用いられ
るこの種の記録装置においては、大容量のインクカート
リッジを記録装置の本体側に配置し、前記インクカート
リッジから可撓性のインク供給チューブを介して、キャ
リッジに搭載された記録ヘッドに対してそれぞれインク
を供給するような構成(オフキャリッジタイプ)が採用
される。
【0005】このようなオフキャリッジタイプの記録装
置においては、プリンタサイズ(用紙サイズ)が大きく
なるほど、インク供給チューブの引き回し距離が大きく
なり、インクカートリッジからキャリッジに至る前記イ
ンク供給チューブにおける動圧(圧力損失)が大きくな
る。このために、各インク供給チューブの内径が大きな
ものを採用する必要が生じ、それに応じて発生する各チ
ューブの曲げ抵抗の増加を克服するために、キャリッジ
の駆動力を一層高める必要が生ずる。この結果、記録装
置のさらなる大型化を招くことになる。
【0006】そこで、前記したインク供給チューブにお
ける動圧の影響を無くすために、インクカートリッジ側
に配置されたインク供給ポンプによりインクを強制的に
送り出すような構成が提案されている。また、可撓性の
素材により形成されたインクパック内にインクを封入
し、このインクパックを空気で加圧することで、記録ヘ
ッド側にインクを送り出す構成等も提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記したように、イン
クカートリッジ側からインクを加圧して送り出す構成の
記録装置によると、インクカートリッジ側からキャリッ
ジ側に至るインク供給チューブの接続両端部等におい
て、何らかの要因により加圧インクが漏れ出すという問
題を抱えることになる。この様な問題が発生した場合に
おいては、インクカートリッジに残留しているほとんど
のインクが短時間のうちに記録装置内に漏出し、記録装
置の修復に多大の費用が発生するだけでなく、記録装置
の設置場所もインクの汚染を受けるという問題に発展す
る。
【0008】そこで、前記した構成の記録装置において
は、インクカートリッジ側からキャリッジ側に至るイン
ク供給チューブの接続両端部を含むインク供給路の各部
においては、それぞれの箇所においてインクの漏出が発
生しないような厳重な対策を講ずる必要があり、これが
コストアップの要因となる。
【0009】この発明は、記録装置本体側に配置された
インクカートリッジからインク供給チューブを介してキ
ャリッジ側の記録ヘッドにインクを供給する構成の記録
装置において、前記したインク供給チューブにおける圧
力損失を克服すると共に、インク供給路からインクが漏
出する懸念を払拭することができるインクジェット式記
録装置を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ためになされたこの発明にかかるインクジェット式記録
装置は、往復移動するキャリッジに搭載されて記録用紙
に対してインク滴を吐出する記録ヘッドと、記録装置の
本体側に配置されたインクカートリッジからのインクを
前記記録ヘッド側に供給する可撓性のインク供給チュー
ブとを備えたインクジェット式記録装置であって、前記
インク供給チューブからのインクを吸引して前記記録ヘ
ッド側にインクを送出するインク供給ポンプを、前記キ
ャリッジに搭載した点に特徴を有する。
【0011】この場合、前記インク供給ポンプには、好
ましくは前記インク供給チューブからのインクを受ける
可撓性のダイヤフラムを備えたインク室と、温度変化を
受けて前記ダイヤフラムを変形させることで前記インク
室内のインクを前記記録ヘッド側に送出する温度依存性
の駆動部材と、前記温度依存性の駆動部材に対して温度
変化を与える温度変化付与手段とが備えられる。
【0012】そして、好ましい形態においては、前記イ
ンク室には、インク供給チューブからのインクをインク
室内に導入するインク導入口およびインク室から記録ヘ
ッド側に対してインクを送出するインク送出口に、それ
ぞれ一方向弁が配置された構成になされる。
【0013】加えて、前記した温度依存性の駆動部材
は、バイメタルにより構成されることが望ましい。ま
た、前記した温度依存性の駆動部材は、形状記憶合金に
より構成される場合もある。
【0014】一方、前記した温度変化付与手段は、ペル
チエ素子により構成されることが望ましく、また、温度
変化付与手段は、電熱素子により構成される場合もあ
る。そして、好ましい形態においては、前記した温度変
化付与手段を中央に挟むようにして複数の温度依存性の
駆動部材が配置され、各駆動部材の変形を受けて前記記
録ヘッド側にインクを送出するインク室を個別に形成し
た構成になされる。
【0015】加えて、前記した構成のインク供給ポンプ
から送られるインクを受けて、前記記録ヘッドにインク
を供給するインク供給用バルブユニットがさらにキャリ
ッジ上に搭載されていることが望ましく、前記インク供
給用バルブユニットには、前記インク供給ポンプから送
られるインクを圧力室に供給する開閉弁と、前記記録ヘ
ッド側で消費される圧力室内のインクの減少に伴う負圧
を感知して前記開閉弁を開弁させる開閉弁作動部材とが
具備された構成とされる。
【0016】この場合、前記開閉弁作動部材は、好まし
くは前記圧力室の一部を構成する可撓性のフィルム部材
であり、当該フィルム部材が前記圧力室内のインクの減
少に伴う負圧を受けて変位し、前記開閉弁を開弁させる
ように構成される。
【0017】前記した構成の記録装置によると、キャリ
ッジに搭載されたインク供給ポンプの駆動により、イン
ク供給チューブ内に負圧が与えられ、この負圧に基づい
て装置本体側に配置されたインクカートリッジからイン
クを受けるようになされる。したがって、キャリッジに
搭載された記録ヘッド側には必要十分なインク量を供給
することができる。また、インク供給チューブを含むイ
ンク供給路内は負圧状態が保たれるので、不用意なイン
ク漏出等のトラブルの発生を効果的に防止させることが
できる。
【0018】そして、インク供給ポンプには、インク供
給チューブからのインクを受ける可撓性のダイヤフラム
を備えたインク室を形成し、例えばバイメタルにより構
成された温度依存性の駆動部材と、温度変化付与手段を
構成するペルチエ素子との組み合わせにより、前記ダイ
ヤフラムを変形させることができる。これにより、イン
ク室の容積を周期的に変化させることができ、インク供
給チューブを経由するインクを、記録ヘッド側に供給す
ることができる。
【0019】この場合、前記インク供給ポンプを特にバ
イメタルとペルチエ素子を組み合わせた構成とすること
により、バイメタルに対して加熱および冷却作用を反復
して繰り返させることができ、小型にして必要十分なイ
ンク量を確保することができる。
【0020】さらに、前記インク供給ポンプから供給さ
れるインクを受けるインク供給用バルブユニットにおい
ては、圧力室においてインクを一時的に貯留し、記録ヘ
ッドに対してインクを供給するようになされる。前記圧
力室は好ましくは可撓性のフィルム部材で覆った構成と
されており、したがって記録ヘッドにおいて印刷動作等
に伴いインクを消費した場合においては、圧力室のイン
クの減少に伴う負圧を受けて前記フィルム部材が変位
(収縮)する。このフィルム部材の変位作用を利用して
開閉弁が開弁され、前記インク供給ポンプから供給され
るインクは逐次圧力室内に供給される。
【0021】したがって、前記バルブユニットは自己封
止機能を有しており、これをインク供給ポンプと記録ヘ
ッドとの間に配置することにより、インク供給ポンプか
ら供給されるインクの圧力に関係なく、記録ヘッドにお
いて消費したインク量に対応した量のインクが、圧力室
に随時補給されることになる。これにより、記録ヘッド
より安定したインク滴の吐出作用を保証することができ
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、この発明にかかるインクジ
ェット式記録装置について、図に示す実施の形態に基づ
いて説明する。図1はこの発明が適用された記録装置本
体の全体構成を示したものである。図中符号1はキャリ
ッジであり、このキャリッジ1はキャリッジモータ2に
よって駆動されるタイミングベルト3を介し、ガイド部
材4に案内されて紙送り部材5の長手方向に沿って往復
駆動されるように構成されている。
【0023】前記キャリッジ1の紙送り部材5と対向す
る面、すなわち、この実施の形態においては、キャリッ
ジ1の下側面に記録ヘッド6が搭載されている。また、
キャリッジ1には後述するポンプユニット20および自
己封止機能を有するインク供給用バルブユニット40が
収納される収納室7が形成されており、これらポンプユ
ニット20およびバルブユニット40を介して、前記記
録ヘッド6に対してインクを供給するようになされてい
る。
【0024】そして、記録装置の側端部(図1における
右端部)には、カートリッジホルダ8が備えられてお
り、このカートリッジホルダ8には、それぞれブラック
インクを供給するブラックインクカートリッジ9B、シ
アン、マゼンタおよびイエローインクを供給する各カラ
ーインクカートリッジ9C,9M,9Yがそれぞれ着脱
可能に装着されている。
【0025】これら各インクカートリッジが装着された
カートリッジホルダ8より、キャリッジ1に搭載された
ポンプユニット20に対して、可撓性素材により構成さ
れたインク供給チューブ10がそれぞれ接続されてお
り、ポンプユニット20の駆動により各カートリッジか
らのインクが負圧によりキャリッジ側に送り出されるよ
うに構成されている。そして、ポンプユニット20によ
って加圧されたインクは、後述するバルブユニット40
を介して記録ヘッド6に対して供給される。これによ
り、印刷指令を受けた前記記録ヘッド6より、紙送り部
材上を搬送される図示せぬ記録用紙に対してインク滴が
吐出され、安定した印刷動作が実行されるようになされ
る。
【0026】一方、記録装置の非印字領域(図中、右
側)には、キャリッジ1が当該箇所に移動した時に上昇
して記録ヘッド6のノズル形成面を封止することができ
るキャッピング手段11が配置されている。このキャッ
ピング手段11は、装置の休止期間中において記録ヘッ
ド6のノズル形成面を封止することで、記録ヘッド6の
ノズル開口からのインク溶媒の揮散を防止させる蓋体と
して機能する。また、前記キャッピング手段11は、図
示せぬ吸引ポンプからの負圧を受けて、記録ヘッド6か
らインクを強制的に排出させることで記録ヘッドのメン
テナンスを行うクリーニング動作の機能も果たすように
構成されている。
【0027】また、キャッピング手段11に隣接する印
刷領域側には、ゴムなどの弾性素材を短冊状に成形した
ワイピング部材12が配置されていて、キャリッジ1が
キャッピング手段11側に往復移動する際に、記録ヘッ
ドの移動経路に進入して、必要に応じて記録ヘッドのノ
ズル形成面を払拭するワイピング動作がなされるように
構成されている。
【0028】なお、前記した構成において、キャリッジ
1に搭載されたポンプユニット20における後述するイ
ンク導入口は、カートリッジホルダ8に装着されたイン
クカートリッジのインク導出部よりも鉛直方向において
上部に位置するように構成されており、これによる水頭
差で後述するポンプユニット20のインク導入口は負圧
状態が維持されるように構成されている。
【0029】図2および図3は、キャリッジ1に搭載さ
れた前記ポンプユニット20の外観構成を示しており、
図2はこれを斜視図で示し、図3はこれをその一面方向
から見た状態の正面図で示している。このポンプユニッ
ト20の中央部には、矩形状に形成された温度変化付与
手段としてのペルチエ素子22が配置されており、この
ペルチエ素子22を挟んだ両側に、それぞれのインクを
吸引し、当該インクを記録ヘッド側に送り出すことがで
きる後述する各インク供給ポンプ21が形成されてい
る。なお、図中符号22a,22bは、前記ペルチエ素
子22に対して直流の駆動電流を供給する一対の電流供
給端子を示している。
【0030】このポンプユニット20の片面には、イン
ク導入管23aとインク導出管23bのセットが上下方
向に2組形成されており、また、ポンプユニット20の
他の面にも同様のセットが2組形成されている。これに
より、各インク導入管23aには、それぞれインク供給
チューブ10の端部が接続され、前記したブラックイン
クおよび各色のカラーインクが、ポンプユニット20に
個別に導入される。そして、前記各インクは、各インク
導出管23bを介してそれぞれ後述する自己封止機能を
備えたバルブユニット40に供給され、このバルブユニ
ット40を介して記録ヘッド6にインクが供給される。
【0031】図4および図5は、前記したポンプユニッ
ト20を断面図で示したものであり、図4は図3におけ
るA−A線より矢印方向に見た状態を、図5は図3にお
けるB−B線より矢印方向に見た状態をそれぞれ示して
いる。このポンプユニット20に形成された各インク供
給ポンプ21は、全て同一構造になされており、したが
って、それぞれに相当する代表部分を同一符号で示して
いる。
【0032】図4および図5において、中央に位置する
ペルチエ素子22は、前記した電流供給端子22a,2
2bに加える直流電流の向きによって、その一面が加熱
されると共に、他面が冷却作用を受ける。例として電流
供給端子22aに直流電源の正極(+)を、電流供給端
子22bに負極(−)を接続した場合、図4および図5
に示す状態においてペルチエ素子21の左面が加熱さ
れ、右面が冷却される。また、直流電源の供給を前記と
逆にした場合においては、図に示す状態において、ペル
チエ素子21の右面が加熱され、左面が冷却される。
【0033】各インク供給ポンプ21には、前記インク
供給チューブ10を介したインクを受ける可撓性のダイ
ヤフラム24を備えたインク室25と、温度変化を受け
て前記ダイヤフラム24を変形させることで、前記イン
ク室25内のインクを、前記記録ヘッド側に送出する温
度依存性の駆動部材、すなわちバイメタル26が配置さ
れている。
【0034】前記可撓性のダイヤフラム24は、ゴム素
材をほぼ円板状に形成してその一面が一方に若干突出し
た形状に構成されており、その周側部はプレート28に
よって封止されている。すなわち前記インク室25は、
ダイヤフラム24とプレート28とにより形成される空
間部により構成されている。前記プレート28にはイン
ク導入口28aおよびインク送出口28bが開口されて
おり、インク導入口28aにおけるインク室25側のプ
レート面には、平板状のゴム部材が29が配置されてい
る。したがって、このゴム部材が29がインク室25内
にインクを導入することができる第1の一方向弁(同じ
く符号29で示す)を構成している。
【0035】また、インク導出口28bにおけるインク
室25とは反対側のプレート面には、同じく平板状のゴ
ム部材が30が配置されており、このゴム部材30がイ
ンク室25からインクを導出させることができる第2の
一方向弁(同じく符号30で示す)を構成している。
【0036】一方、前記バイメタル26は、その両面が
異なった熱膨脹係数の金属により構成されていて、その
外形形状はほぼ円板状になされている。このバイメタル
26は前記したペルチエ素子21に近接するようにして
配置され、その周側部は保持部材31に形成された溝部
によって保持されている。そして、このバイメタル26
の一面には前記ダイヤフラム24における突出面が、例
えば接着剤により接着されており、バイメタル26がそ
の面に直交する方向に変形した場合、ダイヤフラム24
も同様に駆動されてインク室25の容積を変更するよう
に作用する。
【0037】ここで説明の便宜上、図4および図5に示
す状態において、ペルチエ素子21の左面が加熱され、
右面が冷却作用を受けた状態であるとした場合、ペルチ
エ素子21の左側に位置するバイメタル26は、加熱を
受けてその中央部がペルチエ素子21側に接近する方向
に変形する。したがって、これに貼着されているダイヤ
フラム24も同方向に変形し、インク室25の容積が拡
大される。
【0038】また、ペルチエ素子21の右側に位置する
バイメタル26は、冷却作用を受けてその中央部がペル
チエ素子21から遠ざかる方向に変形する。したがっ
て、これに貼着されているダイヤフラム24も同方向に
変形し、インク室25の容積が縮小される。そして、ペ
ルチエ素子21に与える電流方向を切換えた場合には、
ペルチエ素子21のそれぞれの面における加熱および冷
却作用が前記説明とは逆になり、これに応じて各インク
室25の容積が変更される。
【0039】したがって、ペルチエ素子21に与える電
流方向を切り換えることにより、各インク室25の容積
が交互に変更されることになる。ここで、インク室25
の容積が縮小状態から拡大された場合には、インク室2
5に発生する負圧により第2の一方向弁30が閉弁さ
れ、第1の一方向弁29が開弁される。これに伴い、イ
ンクカートリッジより前記したインク供給チューブ1
0、ポンプユニット20に形成されたインク導入管23
aを介して、インク室25内にインクを吸い込むように
作用する。
【0040】また、インク室25の容積が拡大状態から
縮小された場合には、インク室25に発生する正圧によ
り第1の一方向弁29が閉弁され、第2の一方向弁30
が開弁される。これに伴い、インク導出管22bを介し
て、インク室25内にインクは記録ヘッド側に押し出さ
れる。前記した動作を繰り返して実行させることで、ポ
ンプユニット20に形成された各インク供給ポンプ21
は、インクカートリッジよりインクを吸引し、記録ヘッ
ド側にインクを送出する作用がなされる。
【0041】図6は、前記した構成のポンプユニット2
0を駆動するための、特にペルチエ素子22に対して直
流駆動電流を供給する回路構成を示すものである。符号
33は直流電源を示しており、この直流電源33の正極
端子はポンプ起動スイッチSW1を介して極性切換えス
イッチSW2,SW3の被選択端子に接続されている。
また、直流電源33の負極端子も、前記極性切換えスイ
ッチSW2,SW3の他の被選択端子に接続されてい
る。
【0042】この極性切換えスイッチSW2,SW3は
連動スイッチを構成しており、その選択端子が図に示す
ように一方の組の被選択端子に接続された場合には、ペ
ルチエ素子21に対して図に示すような極性で直流駆動
電流が供給される。また、選択端子が図とは逆の他方の
組の被選択端子に接続された場合には、ペルチエ素子2
1に対しては、図とは逆極性で直流駆動電流が供給され
る。
【0043】そして、ポンプ起動スイッチSW1はポン
プ起動回路34からの指令によりオン動作がなされ、こ
の状態で極性切換えスイッチSW2,SW3は、極性切
換え回路35からの指令により、連動する選択端子を被
選択端子に対して交互に接続する反復動作を実行する。
したがって、ペルチエ素子21の各面は、交互に発熱お
よび冷却作用が繰り返され、前記したようにポンプユニ
ット20における各インク供給ポンプ21は、インクカ
ートリッジ側からインクを吸引し、記録ヘッド側にイン
クを送り出すように作用する。
【0044】図7は、図6に示した回路構成においてな
される駆動電流の供給形態を例示したものである。例え
ば図7(A)として示したように比較的短時間t1のイ
ンターバルで極性を切換えて、ペルチエ素子21に駆動
電流を供給する操作がなされた場合には、ポンプユニッ
ト20における各インク供給ポンプ21は、インクの送
り出し量を増大させることができる。また、図7(B)
として示したように比較的長時間t2のインターバルで
極性を切換えて、ペルチエ素子21に駆動電流を供給す
る操作がなされた場合には、ポンプユニット20におけ
る各インク供給ポンプ21は、インクの送り出し量を減
少させることができる。
【0045】さらに、図7(C)に示すように比較的短
時間t1において直流電流を供給し、これに続くt3の
期間においてスイッチSW1をオフ状態とし、続くt1
の期間で逆極性の状態でペルチエ素子21に再び直流電
流を供給するように制御することによっても、ポンプユ
ニット20における各インク供給ポンプ21は、インク
の送り出し量を減少させることができる。この図7
(C)に示す制御形態によると、図7(B)に示した制
御形態に比較して直流電源33における電力消費量を低
減させることができる。
【0046】なお、前記した作用により、ポンプユニッ
ト20より各インクを記録ヘッドに供給した場合には、
各インクは圧力が加わった状態で記録ヘッド側に供給さ
れるため、ノズル開口よりインクが溢れ出るという問題
が生ずる。そこで、ポンプユニット20と記録ヘッド6
との間に、図8ないし図11に示すような自己封止機能
を備えたインク供給用バルブユニット40を備えること
が望ましい。
【0047】図8および図9は、インク供給用バルブユ
ニット40の外観構成を示したものであり、それぞれ前
記バルブユニット40を一側面および他側面から見た状
態で示している。バルブユニット40の外郭は、偏平状
に形成された合成樹脂製のユニットケース41により構
成されており、その一部には前記したポンプユニット2
0におけるインク導出管23bに一端が接続された図示
せぬインク輸送チューブの他端部が接続される接続部4
2が形成されている。
【0048】そして、前記したポンプユニット20から
供給されるインクが、この接続部42を介してバルブユ
ニット40内に導入されるように構成されている。前記
バルブユニット40には、図8に示されたように、その
一側面に開閉弁作動部材を構成する可撓性のフィルム部
材43が熱溶着により貼着されて、後述する圧力室の一
部を構成している。
【0049】なお、このフィルム部材43としては、負
圧状態を効率的に感知することができるように軟質であ
ると共に、インク性状に化学的な影響を及ぼさないこ
と、更に水分透過度や、酸素や窒素透過度の低い素材で
あることが重要である。そこで、フィルム部材43に
は、高密度ポリエチレンフィルムあるいはポリプロピレ
ンフィルムに塩化ビニリデン(サラン)をコーティング
したナイロンフィルムを接着ラミネートした構成である
ことが望ましい。
【0050】また、圧力室の一部を構成する前記フィル
ム部材43の中央部には、フィルム部材43に比較して
硬質材料により形成された受圧板44が取り付けられて
いる。この受圧板44は、印刷動作等によりキャリッジ
が往復移動した際に、受圧板自体の自重とキャリッジの
加速度によりフィルム部材43を動かして、圧力室内の
圧力が変化しないように軽量であることが必要である。
そこで、受圧板44はポリエチレンやポリプロピレンと
いったプラスチック材料で形成することが望ましい。
【0051】この受圧板44は前記フィルム部材43に
対して熱溶着により、あらかじめ取り付けるようにして
もよく、また接着剤、あるいは両面接着テープ等により
取り付けるようにしてもよい。この受圧板44は、図に
示す実施の形態においては、円板状に形成されている
が、特に円板状のものに限られることはない。しかしな
がら、バルブユニット40内に形成される圧力室が、後
述するようにごく薄い円筒状の空間を形成する場合にお
いては、前記受圧板44として円板状のものを用い、受
圧板44を圧力室に対して同心円状に配置することが望
ましい。
【0052】前記バルブユニット40には、その下底部
においてインク導出部46が形成されており、このイン
ク導出部46を介して記録ヘッド6に対して、それぞれ
インクが供給されるように構成されている。
【0053】前記ユニットケース41には、図9に示さ
れたようにその一面に溝状のインク導入路48が形成さ
れており、前記したポンプユニット20から供給される
インクは、インク導入路48を介してケース41のほぼ
中央部に形成されたインク供給室49に供給されるよう
に構成されている。なお、ここで、図10は図8におけ
るバルブユニットをC−C線より矢印方向に見た状態の
断面図で示している。
【0054】前記インク供給室49は、図10に示され
たように小容積の円筒状空間により構成されており、バ
ネ受け座50がケース41の側面において嵌め込まれて
いる。そして、バネ受け座50を嵌め込んだ状態でイン
ク供給室49およびインク導入路48を覆うように、フ
ィルム部材52をケース41に対して熱溶着することで
密閉されている。
【0055】また、インク供給室49と圧力室53とを
区画するようにその中央に隔壁54が形成されており、
この隔壁54には、後述する開閉弁を構成する可動バル
ブを摺動可能に支持する支持孔55が形成されている。
前記開閉弁を構成する可動バルブ57は、板状部材57
aと、この板状部材の中央部に一体に成形されて前記支
持孔55内を摺動移動するロッド部材57bより構成さ
れている。
【0056】さらに、前記板状部材57aとバネ受け座
50との間には、コイル状のシールバネ58が配置され
ており、このシールバネ58の作用により、板状部材5
7aは前記隔壁54側に、僅かな押圧力をもって付勢さ
れるように構成されている。一方、前記隔壁54には、
前記支持孔55を囲むようにして円環状に形成されたゴ
ム製のシール部材60が取り付けられている。したがっ
て、可動バルブ57における前記板状部材57aは、シ
ールバネ58の付勢力によりシール部材60に当接する
ようになされている。なお、前記シール部材60はOリ
ング等でもよいが、好ましくは図に示すようにエラスト
マー樹脂等をケース41と2色成形により一体に形成さ
れる。
【0057】前記隔壁54に形成された支持孔55に
は、図11に拡大して示したように支持孔55の周囲に
沿って間欠的に切欠き孔62aを形成することで、前記
インク供給室49から圧力室53に至るインク供給孔6
2を構成している。なお、図11に示す実施の形態にお
いては、支持孔55の周囲に沿って4つの切欠き孔62
aが形成されており、これにより4つに別れたインク供
給孔62が構成されている。そして、図10に示す円環
状に形成されたゴム製のシール部材60は、4つに別れ
た各インク供給孔62の外側を囲むようにして、前記隔
壁54に設けられている。
【0058】一方、ユニットケース41の前記隔壁54
を介した圧力室53は、ユニットケースを円筒状にくり
ぬいた凹部64により構成されている。そして、ユニッ
トケースの前記凹部64が形成された面には、前記した
フィルム部材43が熱溶着手段により密閉状態に取り付
けられている。すなわち、圧力室53はユニットケース
41に形成された前記凹部64と、これを覆うフィルム
部材43とにより構成されている。
【0059】前記した圧力室53から記録ヘッド6に至
る圧力室の出口65は、図8に示されたように重力方向
の最上部に形成されている。そして、圧力室の出口65
に連通してインク導出管66が、圧力室53を形成する
前記凹部64に沿って円弧状に形成されている。なお、
前記圧力室の出口65とこれに連通するインク導出管6
6は、ユニットケース41に溝状に形成されており、ユ
ニットケース41に熱溶着された前記フィルム部材43
によって、その端面が覆われることで、管状の出口65
およびこれに連なるインク導出管66を構成している。
【0060】そして、インク導出管66はインク導出部
46の近傍においてユニットケース41の内部に導入さ
れ、インク導出部46において鉛直方向にインクが導出
され、前記したとおり記録ヘッド6に対してインクが供
給されるように構成されている。
【0061】以上の構成において、前記したインク供給
用バルブユニット40には、前記したポンプユニット2
0より正圧によりインクが供給される。この場合のイン
クの供給流速は、記録ヘッド6が印刷動作において消費
するインク量を賄える以上の流速が確保できる程度にな
されていればよい。また、前記したクリーニング動作の
実行時には、キャッピング手段11を利用して記録ヘッ
ド6のノズル形成面が負圧に吸引されるため、インクは
前記ポンプユニット20およびバルブユニット40をそ
のまま通過して記録ヘッド6より排出される。
【0062】ここで、前記記録ヘッド6が非印刷状態、
すなわちインクを消費しない状態においては、インク供
給用バルブユニット40における前記シールバネ58に
よるバネ荷重W1 が、可動バルブ57における前記板状
部材57aに加わっており、また、前記板状部材57a
には、インク供給室49に供給される前記ポンプユニッ
ト20からのインクの加圧力P1 も加わる。これによ
り、前記板状部材57aは図10(A)に示されたよう
に、ゴム製のシール部材60に当接して閉弁状態になさ
れる。すなわち、バルブユニット40は自己封止の状態
になされる。
【0063】一方、前記記録ヘッド6が例えば印刷状態
となり、これによりインクを消費した場合においては、
圧力室53のインクの減少に伴い前記フィルム部材43
がケース41に形成された凹部64側に変位し、フィル
ム部材43の中央部が可動バルブ57を構成するロッド
部材57bの端部に当接する。なお、この時のフィルム
部材43の変位に要する変位反力をWd とする。
【0064】そして、記録ヘッド6においてさらにイン
クが消費されることにより、圧力室53内には負圧P2
が発生する。この時、P2 >W1 +P1 +Wd の関係と
なった場合に、フィルム部材43がロッド部材57bを
押圧し、これにより、板状部材57aによるシール部材
60の当接が解かれ、図10(B)に示されたように開
弁状態になされる。
【0065】したがって、インク供給室49内における
インクは、インク供給室49から圧力室53に至るイン
ク供給孔62を介して圧力室53内に供給され、圧力室
53内へのインクの流入により圧力室53の負圧は解消
される。これに伴い、可動バルブ57がシールバネ58
の作用により移動して図10(A)に示されたように再
び閉弁状態になされ、インク供給室49から圧力室53
へのインクの供給は停止される。
【0066】なお、前記した可動バルブ57の開閉弁の
動作は、図10(A)および図10(B)に示す状態
が、反復繰り返されるような極端な動作は必ずしもなさ
れない。現実には印刷動作中においては、フィルム部材
43は可動バルブ57を構成する前記ロッド部材57b
の端部に当接してぼぼ均衡状態を保ち、インクの消費に
したがって僅かに開弁しつつ、圧力室53に対してイン
クを逐次補給するように作用する。
【0067】なお、前記受圧板44は、前記フィルム部
材43の変位作用を受圧板44の全面積において受ける
ことができる。したがって、フィルム部材43の変位作
用を確実に可動バルブ57に伝達させることができ、可
動バルブ57による開閉弁作用の信頼性を向上させるこ
とができる。また、前記した実施の形態においては、圧
力室34から記録ヘッドに至る圧力室の出口65が、重
力方向の最上部に形成されているので、例えば記録装置
に初めてインクを導入する初期充填時において、圧力室
53内に空気(気泡)を残さずにインクを充填させるこ
とができる。
【0068】なお、以上の説明においては、インク供給
ポンプとしてペルチエ素子とバイメタルとの組み合わせ
により可撓性のダイヤフラムを駆動させるようにしてい
るが、ペルチエ素子に代えて電熱素子による温度変化付
与手段を採用してもよい。この場合においては、電熱素
子に対する通電を間欠的に実行することで、前記バイメ
タルを反復して変形させることができる。したがって、
ポンプ駆動の動作は緩慢になるものの、このような構成
においても実用上において十分に利用することが可能で
ある。
【0069】また、前記したバイメタルに代えて、温度
依存性の駆動部材として形状記憶合金を利用することも
できる。この構成によると、形状記憶合金は所定の温度
において、予め定められた形状に復帰するので、同様に
ダイヤフラムを反復駆動させることができ、記録ヘッド
側にインクを供給することができる。
【0070】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、この発明
にかかるインクジェット式記録装置によると、キャリッ
ジに搭載したインク供給ポンプによって、記録装置の本
体側に配置されたインクカートリッジよりインク供給チ
ューブを介してインクを吸引し、記録ヘッド側にインク
を送出するように構成したので、インク供給チューブに
おける圧力損失を克服することができると共に、不用意
なインク漏出等のトラブルの発生を効果的に防止させる
ことができる。
【0071】また、前記インク供給ポンプと記録ヘッド
との間に、自己封止機能を備えたインク供給用バルブユ
ニットをさらに具備させることにより、インク供給ポン
プから供給されるインクの圧力に関係なく、記録ヘッド
より安定したインク滴の吐出作用を保証することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明が適用された記録装置の全体構成を示
した平面図である。
【図2】図1に示す記録装置のキャリッジに搭載された
ポンプユニットの外観構成を示す斜視図である。
【図3】同じくポンプユニットを一面方向から見た状態
の正面図である。
【図4】図3に示す状態のポンプユニットをA−A線よ
り矢印方向に見た状態の拡大断面図である。
【図5】図3に示す状態のポンプユニットをB−B線よ
り矢印方向に見た状態の拡大断面図である。
【図6】ポンプユニットを駆動するための直流駆動電流
を供給する回路構成例を示したブロック図である。
【図7】図6に示した回路構成においてなされる駆動電
流の供給形態を示すタイミングチャートである。
【図8】インク供給用バルブユニットを一面方向から見
た状態の正面図である。
【図9】同じく他面から見た状態の裏面図である。
【図10】図8におけるバルブユニットをC−C線より
矢印方向に見た状態の断面図である。
【図11】バルブユニットの隔壁に形成された支持孔の
構成を示した透視図である。
【符号の説明】
1 キャリッジ 5 紙送り部材 6 記録ヘッド 8 カートリッジホルダ 9B〜9Y インクカートリッジ 10 インク供給チューブ 11 キャッピング手段 12 ワイピング部材 20 ポンプユニット 21 インク供給ポンプ 22 ペルチエ素子(温度変化付与手段) 23a インク導入管 23b インク導出管 24 ダイヤフラム 25 インク室 26 バイメタル(温度依存性駆動部材) 29,30 一方向弁 33 直流電源 34 ポンプ起動回路 35 極性切換え回路 40 インク供給用バルブユニット 43 フィルム部材(開閉弁作動部材) 49 インク供給室 53 圧力室 57 可動バルブ(開閉弁)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 往復移動するキャリッジに搭載されて記
    録用紙に対してインク滴を吐出する記録ヘッドと、記録
    装置の本体側に配置されたインクカートリッジからのイ
    ンクを前記記録ヘッド側に供給する可撓性のインク供給
    チューブとを備えたインクジェット式記録装置であっ
    て、 前記インク供給チューブからのインクを吸引して前記記
    録ヘッド側にインクを送出するインク供給ポンプを、前
    記キャリッジに搭載したことを特徴とするインクジェッ
    ト式記録装置。
  2. 【請求項2】 前記インク供給ポンプには、前記インク
    供給チューブからのインクを受ける可撓性のダイヤフラ
    ムを備えたインク室と、温度変化を受けて前記ダイヤフ
    ラムを変形させることで前記インク室内のインクを前記
    記録ヘッド側に送出する温度依存性の駆動部材と、前記
    温度依存性の駆動部材に対して温度変化を与える温度変
    化付与手段とが備えられた請求項1に記載のインクジェ
    ット式記録装置。
  3. 【請求項3】 前記インク室には、インク供給チューブ
    からのインクをインク室内に導入するインク導入口およ
    びインク室から記録ヘッド側に対してインクを送出する
    インク送出口に、それぞれ一方向弁が配置されてなる請
    求項2に記載のインクジェット式記録装置。
  4. 【請求項4】 前記温度依存性の駆動部材が、バイメタ
    ルにより構成された請求項2または請求項3に記載のイ
    ンクジェット式記録装置。
  5. 【請求項5】 前記温度依存性の駆動部材が、形状記憶
    合金により構成された請求項2または請求項3に記載の
    インクジェット式記録装置。
  6. 【請求項6】 前記温度変化付与手段が、ペルチエ素子
    により構成された請求項2または請求項3に記載のイン
    クジェット式記録装置。
  7. 【請求項7】 前記温度変化付与手段が、電熱素子によ
    り構成された請求項2または請求項3に記載のインクジ
    ェット式記録装置。
  8. 【請求項8】 前記温度変化付与手段を中央に挟むよう
    にして複数の温度依存性の駆動部材が配置され、各駆動
    部材の変形を受けて前記記録ヘッド側にインクを送出す
    るインク室が個別に形成されてなる請求項2ないし請求
    項7のいずれかに記載のインクジェット式記録装置。
  9. 【請求項9】 前記インク供給ポンプから送られるイン
    クを受けて、前記記録ヘッドにインクを供給するインク
    供給用バルブユニットがさらにキャリッジ上に搭載さ
    れ、前記インク供給用バルブユニットには、前記インク
    供給ポンプから送られるインクを圧力室に供給する開閉
    弁と、前記記録ヘッド側で消費される圧力室内のインク
    の減少に伴う負圧を感知して前記開閉弁を開弁させる開
    閉弁作動部材とが具備されてなる請求項1ないし請求項
    8のいずれかに記載のインクジェット式記録装置。
  10. 【請求項10】 前記開閉弁作動部材は、前記圧力室の
    一部を構成する可撓性のフィルム部材であり、当該フィ
    ルム部材が前記圧力室内のインクの減少に伴う負圧を受
    けて変位し、前記開閉弁を開弁させるように構成した請
    求項9に記載のインクジェット式記録装置。
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