JPH0577337A - 樹脂ホース及びその製造方法 - Google Patents

樹脂ホース及びその製造方法

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JPH0577337A
JPH0577337A JP4056694A JP5669492A JPH0577337A JP H0577337 A JPH0577337 A JP H0577337A JP 4056694 A JP4056694 A JP 4056694A JP 5669492 A JP5669492 A JP 5669492A JP H0577337 A JPH0577337 A JP H0577337A
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JP
Japan
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hose
hose body
resin
end portion
connection side
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JP4056694A
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English (en)
Inventor
Minoru Kawasaki
実 川崎
Taiga Ishiguro
大雅 石黒
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Riko Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Riko Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Riko Co Ltd filed Critical Sumitomo Riko Co Ltd
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Publication of JPH0577337A publication Critical patent/JPH0577337A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/14Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles
    • B29C45/14598Coating tubular articles

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱可塑性樹脂から成るホースの端部内面を高
精度で所定形状,寸法に形成するとともに、ホース製造
工程を簡略化し、コスト低減を図る。 【構成】 ホース本体12をブロー成形により作成した
後、これをインジェクション成形用の型にセットした状
態で接続側端部14をインジェクション成形し、同時に
これをホース本体12に一体化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は樹脂ホ−ス及びその製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば自動車用のエアーダクトホース,
フィラーホース等において、近時これらをゴムホースに
代えて樹脂製のホースを使用することが検討され、実際
に使用されてきている。
【0003】この樹脂製のホースは、ゴムホースに比べ
て比重が軽く軽量化が可能であること、軟質部分と硬質
部分とを有するものを一体成形品で構成可能であるこ
と、形状等の設計の自由度が高いこと等の利点を有して
いる。
【0004】ここで軟質部分と硬質部分とを有するもの
を一体成形品で構成できるとは次のことを意味する。例
えばゴムホースの場合、軟質部分と硬質部分とを一体品
で構成することは困難であって、この場合硬さが要求さ
れる部分については金属パイプで構成し、他の可撓性が
要求される部分についてこれをゴムホースで構成し、両
者を組み付けるといったことが行われるのに対して、樹
脂製ホースの場合には硬さの必要な部分について硬質の
樹脂材を用いる一方、軟らかさが必要とされる部分につ
いては軟質材料を用い、ホース成形時にこれら材料を用
いて硬質部分と軟質部分とを一体に成形できるのであ
る。而してこのように軟質部分と硬質部分とを一体成形
品で構成できれば部品点数が低減し、低コスト化を図る
ことができる。
【0005】また形状等の設計自由度が高いとは、ゴム
ホースの場合には例えばこれを断面扁平形状にすると負
圧等が作用したとき同部分が変形し易くなるのに比べ
て、樹脂ホースの場合には硬質材料を用いることによ
り、扁平形状であってもこのような負圧にも十分耐え得
るようにでき、形状的な制限が少ないことを意味してい
る。
【0006】ところでこのような樹脂製ホ−スの場合、
その成形方法としてブロー成形法が好適に採用される
が、このブロー成形法は、一般に筒状且つ袋状のパリソ
ンをエアーの吹込みにより膨らませて成形型の内面に密
着させ、以て所定形状に成形する関係上、その外周面に
ついては成形型により所定形状に正確に成形できるもの
の、内面側についてはフリーの状態で成形されることと
なるため、形状,寸法精度が悪くなるのを避け得ない。
【0007】しかしながらホ−スにあっては、その端部
内側に金属パイプ等相手部材を嵌入させて接合し、その
際に接合部分のシール性を確保する必要がある場合があ
り、このような場合にホ−ス端部内面の形状,寸法精度
が悪いと、即ちその内径寸法や肉厚がばらついていた
り、偏肉があったり、図17(イ)に示すようなくびれ
200やその他の凹凸が内面にあったりすると、相手部
材との接合部のシール性を十分確保することができな
い。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこでこのようなブロ
ー成形による樹脂ホ−スの場合、図17(ロ)に示して
いるように端部内面を研磨して所定形状,寸法に仕上げ
加工することが行われている。しかしながらこのような
研磨を施すと、それだけホ−ス製造工程が増すのみなら
ず、加工部分及びその周辺に研磨粉が残ってしまう。こ
のためこの研磨粉を除去するための洗浄工程も必要とな
ってホ−ス製造における工程が増々増加し、コストも高
くなってしまう。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願の発明はこのような
課題を解決することを目的として成されたものである。
而して本願の第一の発明は、熱可塑性樹脂をブロー成形
してホ−ス本体を形成した後、該ホ−ス本体をインジェ
クション成形用の型にセットし、その状態で相手部材と
の接続側端部をインジェクション成形するとともにこれ
をホ−ス本体に一体的に接合することを特徴とする。
【0010】また本願の第二の発明は、前記ホ−ス本体
を硬質の樹脂材を用いてブロー成形する一方、前記接続
側端部を軟質の樹脂材を用いてインジェクション成形す
ることを特徴とする。
【0011】更に本願の第三の発明は、前記ホ−ス本体
における前記接続側端部との接合側の外周面に突出部を
形成し、該ホ−ス本体をインジェクション成形用の型に
セットして接続側端部をインジェクション成形する際に
その圧力で該ホ−ス本体が位置ずれするのを該突出部の
係止作用により防止することを特徴とする。
【0012】更に本願の第四の発明は、前記ホ−ス本体
及び接続側端部の形状を、それらが軸方向に所定長さに
亘って互いに重なるようにすると共に該重なり部分の何
れか一方が軸直角方向の係合凸部を、他方が係合凹部を
有する形状とし、それらを互いに係合させることを特徴
とする。
【0013】
【作用及び発明の効果】以上のように本願の発明は、先
ずホ−ス本体をブロー成形し、しかる後これをインジェ
クション成形用の型にセットして、ホ−スにおける接続
側端部をインジェクション成形すると同時にこれをホ−
ス本体に一体化するようにしたものである。
【0014】かかる本発明によれば、ホ−ス成形と同時
にその端部内面を所定形状,寸法に形成することがで
き、従来のようにホ−ス成形後においてその端部内面を
研磨することを要しない。それ故かかる研磨工程を省略
できるのみならず、その後において残留した研磨粉を取
り除くための洗浄工程も不要となり、全体の工程数が減
少してコストを低減することができる。
【0015】しかも本発明に従ってホ−スの接続側端部
をインジェクション成形した場合、後において端部内面
を研磨加工した場合に比べて端部内面をより高い精度で
成形加工でき、このためホ−ス端部に金属パイプ等相手
部材を接続したときのシール性の信頼性が向上する。
【0016】尚接続側端部をインジェクション成形する
と同時にこれをホ−ス本体に一体化するに際して、射出
成形する樹脂温度により、ホ−ス本体材料及び射出材料
の溶融に基づいてそれらを接合することもできるし、ま
た場合によりホ−ス本体に予め接着処理を施しておき、
両者を接合するようにしても良い。後者の場合、ホ−ス
本体と接続側端部の各材料の組合せを任意の組合せとす
ることができる利点がある。樹脂同士の相溶性がそれ程
高くなくても良いからである。
【0017】本発明においては、接続側端部成形のため
のインジェクション成形温度を適当な温度に選定するこ
とが必要である。而してそのインジェクション成形温度
は、インジェクション成形材料の劣化温度以下であって
ホース本体の樹脂材料の融点以上であることが望まし
い。より望ましくはホース本体材料の融点よりも5℃以
上高温であり、最適な温度は同融点よりも90℃以上高
温である。
【0018】これはインジェクション成形温度が低い
と、ホース本体と接続側端部とが良好に一体化せず、後
において両者が界面剥離を起こす恐れがあるからであ
る。なお、ホ−ス本体の温度はポリプロピレンの場合は
常温で良いが、樹脂の種類によって適宜加温しても良
い。
【0019】本願の第二の発明は、ホース本体を硬質の
樹脂材を用いてブロー成形する一方、軟質の樹脂材を用
いて接続側端部をインジェクション成形すると同時にこ
れをホース本体に一体化するようにしたものである。
【0020】例えば自動車用エアーダクトホースにおい
ては、使用時に負圧がホースに作用するため、ホース本
体が軟らかい材料で形成されていると本体が変形を起こ
し、これによりホースを通じてのエアの吸引量が減少し
てエンジンの不完全燃焼の原因となる。これを防ぐため
にホース全体を硬い材料で形成すると、その端部を相手
部材に接合するときシール性が損なわれてしまう。
【0021】しかるに本発明においてはホース本体を硬
質の材料で、接続側端部を軟質材料で形成するようにし
ているため、ホースに耐負圧性等機械的強度を与えるこ
とができる一方、ホース端部のシール性も良好とするこ
とができる。
【0022】加えてホース本体を接続側端部よりも硬質
の樹脂材で形成すれば、接続側端部をインジェクション
成形する際、射出圧力でホース本体の接合部側が変形を
起こし難く、ホース本体と端部とを良好に接合できる。
【0023】本願の第三の発明は、ホース本体における
接続側端部との接合側外周面に突出部を形成するように
したものであり、このようにすることによって接続側端
部をインジェクション成形する際、その突出部をインジ
ェクション成形用の型に係止させることにより、位置決
めすることができ、またセットしたホース本体が射出圧
力によって位置ずれするのを防止することができる。
【0024】本願の第四の発明は、ホース本体及び接続
側端部をホース軸方向に所定長さに亘って重複させると
ともに、両者を係合凸部と係合凹部とによって係合させ
るようにしたものである。
【0025】このようにすると、ホース本体と接続側端
部との融着ないし接着のみならず、両者を機械的係合力
によっても結合でき、結合力を更に強くすることができ
る。
【0026】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく
説明する。図3において10は熱可塑性樹脂から成る大
口径のエアーダクトホ−スであって、ホ−ス本体12と
接続側端部14とから成っている。ホ−ス本体12は硬
質の樹脂材から成っており、その両端に図1にも示して
いるように拡径部16が形成されている。
【0027】一方接続側端部14は軟質樹脂材にて構成
され、図1にも示しているように各一端側に縮径部18
が形成されていて、それら縮径部18がホ−ス本体12
の拡径部16内に嵌合している。即ちホ−ス本体12と
端部14とが、ホ−ス軸方向(長手方向)に一部重複し
た状態で両者が結合している。
【0028】各接続側端部14は外周面に一対のフラン
ジ20を有しており、それらの間にクランプ用の溝22
が形成されている。
【0029】図4はこの樹脂ホ−ス10におけるホ−ス
本体12をブロー成形するための本体型を示したもの
で、図示のように本体型24は2つの割型26に分割さ
れ、それらの合せ面側に上記ホ−ス本体12の形状に対
応した成形キャビティ28が形成されている。このキャ
ビティ28はホ−ス軸方向の両端が開放形状とされ、そ
して各端部側にホ−ス本体12の上記拡径部16に対応
した大径部30が形成されている。
【0030】図5はブロー成形ための端部型及びその周
辺部を示したもので、図示のようにこれら端部型32,
34もそれぞれ2つの割型36,38に分割されてい
る。またそれら端部型32,34と本体型24との間に
は、ホットカッター40をスライド可能に収容するため
の凹所42が形成されている。
【0031】同図において44はダイヘッドであって、
その先端から円筒状の熱可塑性樹脂のパリソン46が押
し出されるようになっている。尚48はエアー吹出しの
ためのブローノズルである。
【0032】図7はブロー成形用の本体型24を利用し
て構成したインジェクション成形用の装置を示したもの
であって、図示のようにここでは本体型24をホ−ス本
体12の保持型として用いている。
【0033】50,58は接続側端部14用インジェク
ション成形型の主体を成すもので、50はその外面を成
形するための外面成形型、58は内面成形用のマンドレ
ル型である。外面成形型50は2つの割型54に分割さ
れており、それらの合わせ面側にインジェクション成形
用のキャビティ55を有している。
【0034】一方マンドレル型58は、小径部60と大
径部62とを有しており、その小径部60において接続
側端部14における前記縮径部18を成形し、また大径
部62において上記フランジ20を含む他部、即ち大径
部を成形するようになっている。尚小径部60は、図1
に示しているようにホ−ス本体12内に嵌入する太さと
されている。
【0035】次にこれら装置を用いてホ−ス10を製造
する手順を説明する。先ず図2(A)に示しているよう
に冷却状態の本体型24を閉じた状態とするとともに端
部型32,34を開いた状態とし、その状態で(B)に
示しているようにダイヘッド44から熱可塑性樹脂のパ
リソン46を押出し、本体型24内に挿入する。そして
その先端部が端部型34の2つの割型38の間に至った
ら、その端部型34を閉じあわせてその端部を閉鎖す
る。尚、本体型24を開いた状態でパリソン46を押し
出し、しかる後本体型24を閉じるようにしても良い。
【0036】これとともにダイヘッド44側の端部型3
2も閉じ合わせてパリソン46を密閉の袋状とし、次い
で図2(C)に示しているようにブローノズル48より
エアーを吹き出させて、そのエアー圧により溶融状態の
パリソン46を膨らませ、成形型の内面に密着させて冷
却固化させる。即ちパリソン46を成形型内面に対応し
た形状に賦形する。
【0037】続いて図2(D)に示しているようにホッ
トカッター40を凹所42内においてスライド移動さ
せ、袋状化した両端部を切断する。
【0038】以上のようにしてホ−ス本体12を成形し
たら、次に図1(E)に示しているように端部型32,
34と本体型24とを分離し、そして本体型24にホ−
ス本体12を残したまま、かかる本体型24の両端側に
インジェクション用の外面成形型50及びマンドレル型
58を配置した状態とする。そして図1(F)に示して
いるようにマンドレル型58を外面成形型50内に挿入
した上、外面成形型50を閉じ合わせ、しかる後所定の
注入口より接続側端部14用の熱可塑性樹脂材料をキャ
ビティ55内に注入して同端部14を成形すると同時
に、これをホ−ス本体12に一体化する。
【0039】尚端部14用樹脂材料を射出したとき、そ
の射出圧がホ−ス本体12に作用するが、ホ−ス本体1
2は拡径部16が本体型24に係止した状態にあるの
で、その射出圧によって型内で位置ずれを起こすことが
ない。
【0040】またホ−ス本体12は硬質材料で形成され
ているため、接続側端部14をインジェクション成形す
る際に射出圧力によって変形せず、本体12と端部14
との連結構造が良好に形成される。
【0041】さて端部14の成形が済んだら、(H)に
示しているように外面成形型50及び本体型24を開い
た上マンドレル型58を抜き出し、成形したホ−ス10
を取り出す。
【0042】本例によって樹脂ホ−ス10を製造した場
合、ホ−スの端部内面を後加工することなく高精度で所
定形状,寸法に形成することができる。これによりホ−
ス製造工程が少なくなってコストが低減すると共に、削
り粉の残留によりトラブルを発生させる恐れも無くな
る。
【0043】また本例ではホ−ス本体12として硬質の
樹脂材を、また接続側端部14として軟質の樹脂材料を
用いているために、ホ−ス10を相手部材に接続したと
き良好なシール性が確保されると共に、ホ−ス本体12
が機械的強度を有しているため、良好な耐負圧性等機械
的強度が得られる。
【0044】尚ホ−ス本体12用の硬質樹脂の一例とし
て、ロックウェル硬度94(Rスケール)のポリプロピ
レン樹脂を、また接続側端部14用の軟質樹脂材料とし
てショアA硬度75のポリプロピレン樹脂+EPDMポ
リマアロイを例示できる。尚、上記樹脂はナイロン,強
化プラスチック等適宜選択して用いることができる。
【0045】更に本例ではブロー成形装置の一部をその
ままインジェクション成形用装置の一部として利用して
いるため、ホ−ス製造工程をより簡略化でき、ホ−ス製
造を自動化することも可能となる。
【0046】但し本発明においては、ホ−ス本体12の
ブロー成形及び接続側端部14のインジェクション成形
を、上例のように連続して行う場合の外、ホ−ス本体1
2のブロー成形と接続側端部14のインジェクション成
形を切り離してそれぞれを独立の工程として行うように
しても良い。
【0047】この場合においてホ−ス本体12と接続側
端部14との連結は、樹脂の溶着による外、予めホ−ス
本体12に接着処理を施しておいてかかる接着材の作用
によりそれらを接合するようにしても良い。
【0048】またインジェクション成形に際してブロー
成形用の本体型24をホ−ス本体12の保持型として用
いず、これとは別途のインジェクション成形型にホ−ス
本体12をセットして、接続側端部14をインジェクシ
ョン成形するようにもできる。
【0049】本例の方法でホ−ス10を製造した場合、
前述したようにその端部内面を高精度で形成できると共
に、インジェクション成形温度を適当に選定することに
よって、ホ−ス本体12と接続側端部14とを強固に一
体化することができる。
【0050】表1は本例に従ってホ−ス10を製造した
場合の端部内面の寸法精度を、従来のブロー成形による
場合及びその後に端部内面を研磨した場合との比較にお
いて示している。
【0051】但し表1中Aは従来のブロー成形による場
合、Bはブロー成形後端部内面を研磨加工した場合、C
は本例に従ってホースを製造した場合の結果である。
【0052】また表2はインジェクション成形温度を種
々変化させた場合のホ−ス本体12と接続側端部14と
の固着強度を示している。表2に示しているようにイン
ジェクション成形温度を所定温度以上とすることによっ
て、ホ−ス本体12と接続側端部14との良好な固着強
度が得られることが分かる。
【0053】
【表1】
【0054】
【表2】
【0055】尚ホース本体12における断面構造及びそ
の硬さと接続側端部14の硬さとの関係は様々なバリエ
ーションが可能である。
【0056】例えば図8に示すエアホースのように、ホ
ース本体12を、蛇腹部を有する中間の第一部分84と
その両側の第二部分86とに分け、その第一部分84を
軟質の樹脂材で、また第二部分86を硬質の樹脂材で構
成することも可能である。因みに第一部分84,第二部
分86及び接続側端部14の材質の構成例を表3に示し
ている。
【0057】
【表3】
【0058】或いはまた図9に示しているように第一部
分84の断面構造を、相対的に厚肉且つ軟質の内層88
と薄肉且つ硬質で第一部分86と同材質の外層90との
積層構造とすることも可能である。
【0059】また図10に示しているように第二部分8
6の断面構造も、薄肉且つ軟質の内層92と厚肉且つ硬
質の外層94との積層構造となし、各内層88,92及
び各外層90,94を同材質とすることも可能である。
【0060】更には図11,12に示しているように第
一部分84の断面構造を、薄肉(例えば厚み0.5mm
以下)且つ硬質の内層88と厚肉且つ軟質の外層90と
の積層構造とする一方、第二部分86の断面構造を、厚
肉且つ硬質の内層92と薄肉且つ硬質の外層94との積
層構造とし、各内層88,92及び各外層90,94を
連続的に形成することも可能である。
【0061】ホース本体12をこのような構造とした場
合、外層90を構成する軟質材料としてブロー成形性が
悪く、単独ではブロー成形が困難な材料でも使用できる
利点が得られる。
【0062】因みにこの構造例における各部の材質の例
を表4に示している。
【0063】
【表4】
【0064】この他図3,図8,図11に示すホースに
おいて、一対の接続側端部14のそれぞれを別々の材料
で構成することも可能であるし、またフィラーホースに
おいて、図13に示しているようにホース本体12全体
を薄肉且つ硬質の内層96と厚肉且つ軟質の外層98と
の積層構造とすることも可能である。
【0065】フィラーホースにおいてホース本体12を
このような積層構造とした場合、ホース本体12を軟質
材を主体として構成した場合であっても、硬質の内層9
6によって耐ガソリン透過性を効果的に高めることがで
きる利点が得られる。
【0066】因みにこのフィラーホースにおける接続側
端部14、ホース本体12における内層96,外層98
の材質の例を表5に示している。
【0067】
【表5】
【0068】その他フィラーホースにおけるホース本体
12を単層構造とし、このホース本体12と接続側端部
14の材質として硬さの等しい同材質のものを用いるこ
とも場合により可能である。その例が表6に示してあ
る。
【0069】
【表6】
【0070】尚表6では接続側端部14,ホース本体1
2の何れも曲げ弾性率1500kgf/cm2程度のものが使
用されているが、接続側端部14のみ曲げ弾性率150
0kgf/cm2程度のものを用い、ホース本体12の材質と
して曲げ弾性率が1000〜4000kgf/cm2或いはそ
れ以上の、接続側端部14よりも硬質のものを用いるこ
とも勿論可能であるし、更に上記エアホース,フィラー
ホースにおいて接続側端部14,ホース本体12として
上例以外の他の材料を上例とは異なった組合せで用いる
ことも可能である。
【0071】本発明では、ホース本体12と端部14と
接合するに際して両者の接合面積を大きくして固着力を
強くしたり、或いはホース本体12と端部14とを単に
樹脂の溶着ないし接着のみにて接合するだけでなく、両
者を機械的に係合させて固着力を高めるようにしてもよ
い。図14はその具体例を示している。
【0072】この図において(A),(B)はホース本
体12に軸方向の嵌合凹部63,65を、また端部14
に嵌合凸部64,66を形成して両者を嵌合させるよう
にした例を示すものであり、また(D),(E)は接続
側端部14に軸方向の嵌合凹部68,70を、またホー
ス本体12に嵌合凸部72,74を形成して両者を嵌合
させるようにした例を示している。
【0073】また(C)はホース本体12に軸直角方向
の貫通の係合穴76を、他方の接続側端部14に係合凸
部78を形成して両者を軸直角方向に係合させるように
したものであり、更に(F)はホース本体12及び端部
14に、軸方向に沿った凹凸部80,82を形成し、そ
れらを互いに係合させるようにしたものである。
【0074】上例においてはホース本体12に拡径部1
6を形成し、かかる拡径部16と成形型との係止作用に
基づいて接続側端部14のインジェクション成形時にホ
ース本体12が位置ずれするのを防止しているが、図1
5(A),(B)に示しているようにホース本体12側
の一部を部分的に半径方向中心側に凹陥させ、その凹陥
部100,102と成形型との係止作用で、インジェク
ション成形時のホース本体12の位置ずれを防止するよ
うにもできる。
【0075】このようにするとホース本体12の外径を
接続側端部14のそれと同等以上とすることが可能とな
り、また更に(C)の例では、(D)に示しているよう
に接続側端部14内にホースを接続すべき相手側パイプ
104を挿入したとき、かかる相手側パイプ104をホ
ース本体12の凹陥部102の内面に直接当接させ得る
利点が得られる。
【0076】このように相手側パイプ104をホース本
体12の凹陥部102内面に直接当接させることができ
れば、ホースに曲げ力が加わったとき、軟質材料で構成
した強度上の弱点部である接続側端部14に集中的に曲
げ力が作用して同部が大きく局部変形するといったこと
を防止できる利点が得られる。
【0077】或いは図16(A),(B)に示している
ように、ホース本体12を曲り形状としたり、部分的に
テーパ形状としたりすることによって、接続側端部14
のインジェクション成形時にホース本体12が位置ずれ
するのを防止するといったことも可能である。もちろん
ホ−ス全体を型内に保持しておくことによりホ−ス本体
12が位置ずれするのを防止することもできる。
【0078】以上本発明の実施例を詳述したがこれはあ
くまで一例示であって、本発明は他の様々なホースに対
して適用可能であるし、またホース本体12及び接続側
端部14の構成材料として他の種々の材料を用い得るな
ど、その主旨を逸脱しない範囲において、当業者の知識
に基づき様々な変更を加えた形態・態様で構成・実施可
能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例方法の要部工程説明図であ
る。
【図2】同方法の他の工程説明図である。
【図3】同実施例方法にて得られる樹脂ホースの斜視図
である。
【図4】その方法において用いられるブロー成形用本体
型を示す斜視図である。
【図5】同じブロー成形用の端部型と周辺部を示す斜視
図である。
【図6】同方法の一工程説明図である。
【図7】インジェクション成形用の装置の要部斜視図で
ある。
【図8】本発明の他の実施例に係るホースの断面図であ
る。
【図9】本発明の更に他の実施例に係るホースの要部断
面図である。
【図10】本発明の更に他の実施例に係るホースの要部
断面図である。
【図11】本発明の更に他の実施例に係るホースの断面
図である。
【図12】図11に示すホースの要部断面図である。
【図13】本発明の更に他の実施例に係るホースの断面
図である。
【図14】本発明の他の実施例において採用されるホー
ス本体と接続側端部との係合関係を示す図である。
【図15】ホース本体の位置ずれ防止手段の例を示す図
である。
【図16】ホース本体の位置ずれ防止手段の、図15と
は異なる例を示す図である。
【図17】本発明の背景説明のための説明図である。
【符号の説明】
10 樹脂ホース 12 ホース本体 14 接続側端部 16 拡径部 24 本体型 50 外面成形型 58 マンドレル型 76 係合穴 78 係合凸部 80,82 凹凸部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29D 23/22 7344−4F F16L 11/04 7123−3J // B29L 23:22 4F

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂をブロー成形してホ−ス本
    体を形成した後、該ホ−ス本体をインジェクション成形
    用の型にセットし、その状態で相手部材との接続側端部
    をインジェクション成形するとともにこれをホ−ス本体
    に一体的に接合することを特徴とする樹脂ホ−スの製造
    方法。
  2. 【請求項2】 熱可塑性樹脂をブロー成形してホ−ス本
    体を形成した後、該ホ−ス本体をインジェクション成形
    用の型にセットし、その状態で相手部材との接続側端部
    をインジェクション成形するとともにこれをホ−ス本体
    に一体的に接合して成ることを特徴とする樹脂ホ−ス。
  3. 【請求項3】 請求項1の製造方法において、前記ホ−
    ス本体を硬質の樹脂材を用いてブロー成形する一方、前
    記接続側端部を軟質の樹脂材を用いてインジェクション
    成形することを特徴とする樹脂ホ−スの製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項2の樹脂ホ−スにおいて、前記ホ
    −ス本体を硬質の樹脂材を用いてブロー成形する一方、
    前記接続側端部を軟質の樹脂材を用いてインジェクショ
    ン成形して成ることを特徴とする樹脂ホ−ス。
  5. 【請求項5】 請求項1又は3の製造方法において、前
    記ホ−ス本体における前記接続側端部との接合側の外周
    面に、突出部を形成し、該ホ−ス本体をインジェクショ
    ン成形用の型にセットして該接続側端部をインジェクシ
    ョン成形する際にその圧力で該ホ−ス本体が位置ずれす
    るのを該突出部の係止作用により防止することを特徴と
    する樹脂ホ−スの製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項2又は4の樹脂ホ−スにおいて、
    前記ホ−ス本体における接続側端部との接合側の外周面
    に、該ホ−ス本体をインジェクション成形用の型にセッ
    トして該接続側端部をインジェクション成形する際にそ
    の圧力で該ホ−ス本体が位置ずれするのを防止するため
    の突出部を形成したことを特徴とする樹脂ホ−ス。
  7. 【請求項7】 請求項1,3又は5の製造方法におい
    て、前記ホ−ス本体及び接続側端部の形状を、それらが
    軸方向に所定長さに亘って互いに重なるようにすると共
    に該重なり部分の何れか一方が軸直角方向の係合凸部
    を、他方が係合凹部を有する形状とし、それらを互いに
    係合させることを特徴とする樹脂ホ−スの製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項2,4又は6の樹脂ホ−スにおい
    て、前記ホ−ス本体及び接続側端部の形状を、それらが
    軸方向に所定長さに亘って互いに重なるようにすると共
    に該重なり部分の何れか一方が軸直角方向の係合凸部
    を、他方が係合凹部を有する形状とし、それらを互いに
    係合させて成ることを特徴とする樹脂ホ−ス。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019158011A (ja) * 2018-03-13 2019-09-19 積水化学工業株式会社 配管構造及び配管構造の施工方法

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