JPH0577206A - 突板及びその製造方法 - Google Patents
突板及びその製造方法Info
- Publication number
- JPH0577206A JPH0577206A JP27020091A JP27020091A JPH0577206A JP H0577206 A JPH0577206 A JP H0577206A JP 27020091 A JP27020091 A JP 27020091A JP 27020091 A JP27020091 A JP 27020091A JP H0577206 A JPH0577206 A JP H0577206A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- veneer
- wood
- grain pattern
- grain
- wood grain
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Finished Plywoods (AREA)
- Chemical And Physical Treatments For Wood And The Like (AREA)
- Manufacture Of Wood Veneers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ありふれた樹木を素材として一風変わった木
目模様の突板が得られるようにする。 【構成】 原木又は角材を加熱処理して軟化させ、特殊
な成形面を有する型で加圧成形した後、スライサー又は
ベニヤレース等で切削して突板を形成する。型で加圧成
形することにより、木目を任意方向に強制的に歪ませ
る。
目模様の突板が得られるようにする。 【構成】 原木又は角材を加熱処理して軟化させ、特殊
な成形面を有する型で加圧成形した後、スライサー又は
ベニヤレース等で切削して突板を形成する。型で加圧成
形することにより、木目を任意方向に強制的に歪ませ
る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、木製品等の表面化粧材
として用いられる突板及びその製造方法に関するもので
ある。
として用いられる突板及びその製造方法に関するもので
ある。
【０００２】
【従来の技術】従来の突板は、天然木をそのまま素材と
して通常は角材を薄くスライスして形成される。このよ
うな突板は、自然で美しい木目模様が得られるため建築
の内装材や家具キャビネット其の他の調度品等の表面化
粧材として多用されている。
して通常は角材を薄くスライスして形成される。このよ
うな突板は、自然で美しい木目模様が得られるため建築
の内装材や家具キャビネット其の他の調度品等の表面化
粧材として多用されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、突板の
木目模様はその素材の樹木に特有のものしか得られず、
通常は一つの樹木からは板目模様と柾目模様の二種類に
限定されてしまう。従って、一風変わった木目模様を得
るには特殊な樹木を素材としなければならないが、その
ような特殊な樹木は希少価値であって安価にしかも大量
に入手することは困難である。全体の統一性とバランス
の関係でほぼ均一の木目模様仕上げが要求される製品、
特にシステム家具やシステムキッチン等にあっては、近
似の木目模様の突板を得るために貴重な原木を多量に必
要とし、かつ無駄が多く生じてコスト高になる等の製造
上好ましくない問題が生じる。
木目模様はその素材の樹木に特有のものしか得られず、
通常は一つの樹木からは板目模様と柾目模様の二種類に
限定されてしまう。従って、一風変わった木目模様を得
るには特殊な樹木を素材としなければならないが、その
ような特殊な樹木は希少価値であって安価にしかも大量
に入手することは困難である。全体の統一性とバランス
の関係でほぼ均一の木目模様仕上げが要求される製品、
特にシステム家具やシステムキッチン等にあっては、近
似の木目模様の突板を得るために貴重な原木を多量に必
要とし、かつ無駄が多く生じてコスト高になる等の製造
上好ましくない問題が生じる。
【０００４】本発明は、このような従来の事態に鑑みな
されたもので、ありふれた樹木を素材として一風変わっ
た木目模様が得られるようにした突板、及びその突板の
製造方法を提供することを課題としたものである。
されたもので、ありふれた樹木を素材として一風変わっ
た木目模様が得られるようにした突板、及びその突板の
製造方法を提供することを課題としたものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】前記課題を技術的に解決
するための手段として、本発明は、型により加圧成形し
て木目を任意方向に強制的に歪ませた原木又は角材を素
材とし、この素材を切削することにより形成された突板
を要旨とするものである。更に本発明は、原木又は角材
を加熱処理して軟化させ、特殊な成形面を有する型で加
圧成形した後、スライサー又はベニヤレース等で切削し
て突板を形成することを要旨とするものである。
するための手段として、本発明は、型により加圧成形し
て木目を任意方向に強制的に歪ませた原木又は角材を素
材とし、この素材を切削することにより形成された突板
を要旨とするものである。更に本発明は、原木又は角材
を加熱処理して軟化させ、特殊な成形面を有する型で加
圧成形した後、スライサー又はベニヤレース等で切削し
て突板を形成することを要旨とするものである。
【０００６】
【作 用】型による加圧成形により原木の木目が強制的
に歪められるため、これを素材として突板を形成する
と、通常の板目模様や柾目模様とは異なる外観の木目模
様が得られる。
に歪められるため、これを素材として突板を形成する
と、通常の板目模様や柾目模様とは異なる外観の木目模
様が得られる。
【０００７】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
詳説する。図１において、１は適宜の長さに切断した原
木であり、煮沸槽（図示せず）内で煮沸により加熱処理
して軟化させる。この煮沸による加熱処理は、従来行わ
れているロータリー単板用原木又はスライスド単板用フ
リッチの煮沸処理とほぼ同じ要領で行うことができる。
詳説する。図１において、１は適宜の長さに切断した原
木であり、煮沸槽（図示せず）内で煮沸により加熱処理
して軟化させる。この煮沸による加熱処理は、従来行わ
れているロータリー単板用原木又はスライスド単板用フ
リッチの煮沸処理とほぼ同じ要領で行うことができる。
【０００８】次に、煮沸処理した原木１を、図１(ロ) に
示すように褶曲波形の成形面２ａを有する型２で上下左
右の四方向から同時に加圧成形する。この成形条件は、
原木１の樹種特に硬材か軟材かによって異なるが、図１
(ハ)に示すように原木１の表面に型２の成形面２ａによ
る波形成形面１′ｂができ、それに応じて同心円状の木
目（年輪）１ａが屈曲されてほぼ方形に歪められた波形
木目１′ａとなるようにする。
示すように褶曲波形の成形面２ａを有する型２で上下左
右の四方向から同時に加圧成形する。この成形条件は、
原木１の樹種特に硬材か軟材かによって異なるが、図１
(ハ)に示すように原木１の表面に型２の成形面２ａによ
る波形成形面１′ｂができ、それに応じて同心円状の木
目（年輪）１ａが屈曲されてほぼ方形に歪められた波形
木目１′ａとなるようにする。
【０００９】このようにして加圧形成された処理原木
１′を素材として、ベニヤレース（図示せず）にかける
と前記波形木目１′ａにより図１(ニ) に示すように、数
本の曲線が間欠的に集合したような特殊な木目模様の突
板３が得られる。未処理の原木１から形成した通常の突
板Ｐは、同図(ホ) に示すような平凡な木目模様となるの
で前記突板３の木目模様は外観が著しく異なり、同一種
類の樹木とは到底思えない。
１′を素材として、ベニヤレース（図示せず）にかける
と前記波形木目１′ａにより図１(ニ) に示すように、数
本の曲線が間欠的に集合したような特殊な木目模様の突
板３が得られる。未処理の原木１から形成した通常の突
板Ｐは、同図(ホ) に示すような平凡な木目模様となるの
で前記突板３の木目模様は外観が著しく異なり、同一種
類の樹木とは到底思えない。
【００１０】図２は、丸太ではなく角材４を用いた実施
例を示すもので、前記と同様に煮沸による加熱処理を行
った後、前記型２を用いてこの場合は上下からのみ加圧
して波形成形面４′ｂを形成すると共に、木目（年輪）
４ａを歪めて波形木目４′ａに形成する。
例を示すもので、前記と同様に煮沸による加熱処理を行
った後、前記型２を用いてこの場合は上下からのみ加圧
して波形成形面４′ｂを形成すると共に、木目（年輪）
４ａを歪めて波形木目４′ａに形成する。
【００１１】このようにして加圧成形された処理角材
４′を素材として、スライサー（図示せず）にかけると
前記波形木目４′ａにより図２(ハ) に示すように、くね
くねと屈曲した曲線による板目模様の突板５が得られ
る。未処理の角材４からスライスされた通常の突板Ｑ
は、同図(ニ) に示すような板目模様となるから前記突板
５とは外観が著しく異なる。
４′を素材として、スライサー（図示せず）にかけると
前記波形木目４′ａにより図２(ハ) に示すように、くね
くねと屈曲した曲線による板目模様の突板５が得られ
る。未処理の角材４からスライスされた通常の突板Ｑ
は、同図(ニ) に示すような板目模様となるから前記突板
５とは外観が著しく異なる。
【００１２】図３は、角材６を用いて柾目模様の突板を
形成する実施例であり、図２の実施例と同様に煮沸によ
る加熱処理を行った後、前記型２を用いて上下から加圧
して波形成形面６′ｂを形成すると共に、木目（年輪）
６ａを歪めて波形木目６′ａに形成し、この処理角材
６′を素材としてスライサーにかけて突板７を形成す
る。この場合も、通常の柾目模様の突板Ｒとは著しく異
なって見える。
形成する実施例であり、図２の実施例と同様に煮沸によ
る加熱処理を行った後、前記型２を用いて上下から加圧
して波形成形面６′ｂを形成すると共に、木目（年輪）
６ａを歪めて波形木目６′ａに形成し、この処理角材
６′を素材としてスライサーにかけて突板７を形成す
る。この場合も、通常の柾目模様の突板Ｒとは著しく異
なって見える。
【００１３】図４は、角材８を加熱処理した後にその長
さ方向に沿って型により波形成形面８′ｂを加圧形成し
た実施例であり、その処理角材８′を素材としてスライ
サーにより突板を形成すると、同図(ハ) に示すような特
殊な板目模様の突板９、又は同図(ニ) に示すような特殊
な柾目模様の突板10が得られる。これら特殊な形態の木
目模様はゲジ杢とも称されている。角材８から普通に得
られるのは、同図(ホ) に示す板目模様の突板Ｓか、又は
同図(ヘ) に示す柾目模様の突板Ｔであり、これらと前記
突板９、10とは外観が著しく異なり、同一種類の樹木と
は到底思えない。
さ方向に沿って型により波形成形面８′ｂを加圧形成し
た実施例であり、その処理角材８′を素材としてスライ
サーにより突板を形成すると、同図(ハ) に示すような特
殊な板目模様の突板９、又は同図(ニ) に示すような特殊
な柾目模様の突板10が得られる。これら特殊な形態の木
目模様はゲジ杢とも称されている。角材８から普通に得
られるのは、同図(ホ) に示す板目模様の突板Ｓか、又は
同図(ヘ) に示す柾目模様の突板Ｔであり、これらと前記
突板９、10とは外観が著しく異なり、同一種類の樹木と
は到底思えない。
【００１４】型２により加圧成形すると、年輪の間隔や
配列のバラ付きがほぼ均一に修正されるため、突板にし
た時にその年輪の線によって表出される木目模様がほぼ
近似の物となり、従って同一の素材から近似の木目模様
の突板を多量に得ることができる。又、加圧成形により
素材の密度が高くなって強度が向上し、変形もし難くな
るため、突板の品質も向上させることができる。
配列のバラ付きがほぼ均一に修正されるため、突板にし
た時にその年輪の線によって表出される木目模様がほぼ
近似の物となり、従って同一の素材から近似の木目模様
の突板を多量に得ることができる。又、加圧成形により
素材の密度が高くなって強度が向上し、変形もし難くな
るため、突板の品質も向上させることができる。
【００１５】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
型により加圧成形して木目を任意方向に強制的に歪ませ
た原木又は角材を素材とし、この素材を切削することに
より突板を形成したので、通常の木目模様とは異なる特
殊な木目模様の突板が得られ、しかも近似の木目模様の
突板が無駄なく多量に得られる。このため、平凡な樹種
からも付加価値の高い突板が得られ、全体の統一性とバ
ランスの関係でほぼ均一の木目模様仕上げが要求される
製品、特にシステム家具やシステムキッチン等に最適で
あり、製造も簡単でコストも安くなる等のすぐれた効果
が得られる。
型により加圧成形して木目を任意方向に強制的に歪ませ
た原木又は角材を素材とし、この素材を切削することに
より突板を形成したので、通常の木目模様とは異なる特
殊な木目模様の突板が得られ、しかも近似の木目模様の
突板が無駄なく多量に得られる。このため、平凡な樹種
からも付加価値の高い突板が得られ、全体の統一性とバ
ランスの関係でほぼ均一の木目模様仕上げが要求される
製品、特にシステム家具やシステムキッチン等に最適で
あり、製造も簡単でコストも安くなる等のすぐれた効果
が得られる。
【図１】 本発明の実施例を示すもので、原木から突板
を製造する工程を示す概略図である。
を製造する工程を示す概略図である。
【図２】 本発明の他の実施例を示すもので、角材から
板目模様の突板を製造する工程を示す概略図である。
板目模様の突板を製造する工程を示す概略図である。
【図３】 同じく角材から柾目模様の突板を製造する工
程を示す概略図である。
程を示す概略図である。
【図４】 本発明の更に他の実施例を示すもので、角材
を長さ方向に加圧成形して突板を製造する工程を示す概
略図である。
を長さ方向に加圧成形して突板を製造する工程を示す概
略図である。
１…原木 １ａ…木目 １′…処理原木 １′ａ
…波形木目 １′ｂ…波形成形面 ２…型 ２ａ
…成形面 ３…突板 ４…角材 ４ａ…木目
４′…処理角材 ４′ａ…波形木目 ４′ｂ…波形
成形面 ５…突板 ６…角材 ６ａ…木目
６′…処理角材 ６′ａ…波形木目６′ｂ…波形成形
面 ７…突板 ８…角材 ８′…処理角材
９、10…突板 Ｐ、Ｑ、Ｒ、Ｓ、Ｔ…通常の突板
…波形木目 １′ｂ…波形成形面 ２…型 ２ａ
…成形面 ３…突板 ４…角材 ４ａ…木目
４′…処理角材 ４′ａ…波形木目 ４′ｂ…波形
成形面 ５…突板 ６…角材 ６ａ…木目
６′…処理角材 ６′ａ…波形木目６′ｂ…波形成形
面 ７…突板 ８…角材 ８′…処理角材
９、10…突板 Ｐ、Ｑ、Ｒ、Ｓ、Ｔ…通常の突板
Claims (2)
- 【請求項１】 型により加圧成形して木目を任意方向に
強制的に歪ませた原木又は角材を素材とし、この素材を
切削することにより形成されたことを特徴とする突板。 - 【請求項２】 原木又は角材を加熱処理して軟化させ、
特殊な成形面を有する型で加圧成形した後、スライサー
又はベニヤレース等で切削して突板を形成することを特
徴とする突板の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27020091A JPH0577206A (ja) | 1991-09-20 | 1991-09-20 | 突板及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27020091A JPH0577206A (ja) | 1991-09-20 | 1991-09-20 | 突板及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0577206A true JPH0577206A (ja) | 1993-03-30 |
Family
ID=17482928
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27020091A Pending JPH0577206A (ja) | 1991-09-20 | 1991-09-20 | 突板及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0577206A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH05308217A (ja) * | 1992-04-28 | 1993-11-19 | Natl Space Dev Agency Japan<Nasda> | アンテナ装置 |
| JPH09123111A (ja) * | 1995-11-06 | 1997-05-13 | Sukemasa Nakamoto | 化粧単板の製造方法 |
| JP2005205799A (ja) * | 2004-01-23 | 2005-08-04 | Gifutoku Co Ltd | 単板の製造方法並びにその三次元加工方法。 |
| JP2011502839A (ja) * | 2007-11-19 | 2011-01-27 | パダナ アーゲー | 模様を有するベニヤの製造方法、及び、模様を有するベニヤの製造装置 |
| CN107498656A (zh) * | 2017-07-25 | 2017-12-22 | 南京林业大学 | 一种小径材复合材的高效生产方法 |
-
1991
- 1991-09-20 JP JP27020091A patent/JPH0577206A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH05308217A (ja) * | 1992-04-28 | 1993-11-19 | Natl Space Dev Agency Japan<Nasda> | アンテナ装置 |
| JPH09123111A (ja) * | 1995-11-06 | 1997-05-13 | Sukemasa Nakamoto | 化粧単板の製造方法 |
| JP2005205799A (ja) * | 2004-01-23 | 2005-08-04 | Gifutoku Co Ltd | 単板の製造方法並びにその三次元加工方法。 |
| JP2011502839A (ja) * | 2007-11-19 | 2011-01-27 | パダナ アーゲー | 模様を有するベニヤの製造方法、及び、模様を有するベニヤの製造装置 |
| CN107498656A (zh) * | 2017-07-25 | 2017-12-22 | 南京林业大学 | 一种小径材复合材的高效生产方法 |
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