JPH057656Y2

JPH057656Y2 -

Info

Publication number: JPH057656Y2
Application number: JP1485289U
Authority: JP
Priority date: 1989-02-10
Filing date: 1989-02-10
Publication date: 1993-02-25
Anticipated expiration: 2003-02-25
Also published as: JPH02108179U

Description

【考案の詳細な説明】［産業上の利用分野］本考案は、自動販売機等の広告用電照板に陳列
されている商品見本の取付け構造に関する。

［従来の技術］一般に自動販売機の前面扉上方には、商品見
本の展示室が形成され、陳列された各商品見本を
内部の照明等で照射すると、バツクの電照板に表
示された広告用の図柄と商品見本が浮き上がつて
見えるようになつている。また、前面扉の商品見
本と対応する箇所には商品選択ボタンが配置さ
れ、コイン投入口にコインを入れて好みの商品選
択ボタンを押すと、下方の取出口に現物の商品が
落下する。一方、商品見本の取付け構造として
は、電照板から突出したホルダーで商品見本の中
間を挾持し、商品見本の下端を受台で支持するも
の（実開昭63−114375号、同130877号）と、各商
品見本の底部を展示室のベースに直接固着するも
の（特開昭63−291190号）が知られている。

［考案が解決しようとする課題］しかし、従来の取付け構造にあつては、商品見
本が展示室に常時垂直状態で設置されているた
め、買入者の視点が展示室と同一高さにあれば問
題ないが、大型機で展示室の位置が高く、買入者
が子供の場合、逆に展示室が前扉の下方にある場
合には商品見本が見えにくくなり、商品選択ボタ
ンを押すまで手間がかかる欠点がある。

本考案は、上記事情に鑑みてなされたものであ
り、その目的は、取付け角度を簡単に調節できる
商品見本の取付け構造を提供することにある。

［課題を解決するための手段］上記目的を達成するため、本考案は、自動販売
機等の展示室内に設置される商品見本の取付け構
造において、商品見本の背面に少なくとも垂直支
持用フツクと傾斜支持用フツクを設け、前記展示
室の電照板に各フツクとの係止孔を設けている。

［作用］これらの構成により、商品見本の垂直支持用フ
ツクを電照板の一方の係止孔に係止させれば、商
品見本は展示室内に垂直状態で固定され、傾斜支
持用フツクを電照板の他方の係止孔に係止させれ
ば、商品見本は傾いた状態で固定される。

［実施例］第１図及び第２図には、各々本考案に係る商品
見本の取付け構造と自動販売機の全体図が示され
ている。

自動販売機１の前方には、前面扉２が開閉可能
に取付けられ、前面扉２の上方に展示室３、下方
に商品の取出口４が形成されている。展示室３の
内部には、複数の商品見本５が並設され、前面扉
２の対応箇所には商品選択ボタン６とコイン投入
口７が配置されている。また、展示室３の奥側に
は、絵柄等が印刷された電照板８が設置され、展
示室３の前面は透明ガラス９で覆われている。更
に図示してないが、展示室３の上下には、商品見
本５や電照板８を照らす螢光燈が配置されてい
る。

商品見本５は、第１図から分かるように透明樹
脂製の円筒形本体１０、商品の絵柄や文字が印刷
されたフイルムシート１１及びキヤツプ１２から
構成され、フイルムシート１１を本体１０の内側
に挿入してキヤツプ１２により閉鎖すると完成す
る。

本体１０の背面には、上下方向に延びる切欠き
１３が形成され、この切欠き１３を挟んでフツク
１４，１５が二段にわたつて一対ずつ設けられて
いる。上方のフツク１４は、外側に垂直溝１７を
有し、先端にはテーパ部１８が形成されている。
下方のフツク１５は、外側に傾斜溝１９を有し、
先端にテーパ部２０が形成され、その間隔Ｄ２が
上方フツク１４の間隔Ｄ１よりも若干大きくなつ
ている。また、両フツク１４，１５は幅方向に変
形可能で、本体１０を握つて切欠き１３を挟める
と撓んでフツク１４，１５の間隔も小さくなる。

一方、電照板８には、商品見本５の各フツク１
４，１５を係止させる２つの角孔２１，２２が形
成され、角孔２１，２２は溝２３でつながつてい
る。角孔２１，２２の幅ｄ１，ｄ２は、対応する
フツク１４，１５の間隔Ｄ１，Ｄ２よりも若干小
さく、その高さは各フツク１４，１５の高さより
も若干大きく形成されている。

従つて、商品見本５の本体１０部分を外側から
強く握ると各フツク１４，１５の間隔が小さくな
り、この状態で各フツク１４，１５を電照板８の
角孔２１，２２に挿入し、フツク１４の垂直溝１
７を角孔２１に係止させれば、第３図Ａに示すよ
うに商品見本５が垂直に取付けられる。フツク１
４，１５の先端にはテーパ部１８，２０が形成さ
れているので、角孔２１，２２への挿入は容易に
行なえる。また、第３図Ａの状態では、下方のフ
ツク１５が角孔２２内に受容され、電照板８にぶ
つかることがない。

次に第３図Ｂに示すようにフツク１５の傾斜溝
１９を角孔２２の内側に係止すると、商品見本５
は前傾状態で取付けられ、上方のフツク１４は角
孔２１内に受容される。

従つて、展示室３（第２図）の高さに応じて各
商品見本５の取付け角度をワンタツチで変えるこ
とができる。

第４図には、フツク１４，１５を本体１０の切
欠き１３から着脱し得る例を示してあり、この実
施例では、１個のブロツク２４の上方に一対のフ
ツク１４、下方にフツク１５が形成されている。
また、ブロツク２４の後方（図中左側）にも本体
１０の切欠き１３と係止するフツク２５が設けら
れ、フツク２５の外側に溝２６、先端にテーパ部
２７が形成されている。

本体１０の切欠き１３は、上下方向全部ではな
く途中まで形成され、切欠き１３の下端１３ａが
ブロツク２４の挿入時のストツパとなつている。
従つて、フツク２５の各溝２６を切欠き１３の両
縁に嵌合してスライド下降させれば、第１図の商
品見本５と同様に本体１０にフツク１４，１５が
取付けられる。各フツク１４，１５に各々垂直溝
１７と傾斜溝１９が設けられているのは、前実施
例と同様である。

この構成により、本体１９の切欠き１３の深さ
を変えるだけでフツク１４，１５の高さを変える
ことができ、また多数の商品見本を運搬する際に
フツク１４，１５を外せるので突出部分がなくな
り、それらの取扱いが簡単になる。

第５図には、上下二段に展示室３を有する自動
販売機１の例で、第２図と同じ部分には同一番号
を付してあり、下方の７ａは釣銭の返却口であ
る。この場合、上方展示室３内の各商品見本５
は、電照板８に対して前傾可能に取付けられてお
り、前実施例と同様である。

一方、下方展示室３は前面扉２の下方にあるの
で、この場合には、第６図Ａ，Ｂに示すように商
品見本５の各フツク１４，１５を前実施例と逆に
設け、電照板８の角孔２１，２２も逆に形成すれ
ばよい。

この構成により、第６図Ｂに示すようにフツク
１５の傾斜溝１９を角孔２２に係止させれば、商
品見本５は後傾状態で電照板８に取付けられ、買
入者はその都度腰を降ろさなくとも各商品を判別
することができる。

［考案の効果］以上詳述したように本考案における商品見本の
取付け構造では、商品見本の背面に垂直支持用と
傾斜支持用の複数のフツクが設けられているの
で、各フツクを電照板側の係止孔に付け変えるだ
けで商品見本の取付け角度を変えられる効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る商品見本の取付け構造を
示す分解図、第２図は自動販売機の斜視図、第３
図Ａ，Ｂは商品見本の取付け状態図、第４図は商
品見本の第２実施例を示す分解図、第５図は上下
に展示室を有する自動販売機の斜視図、第６図
Ａ，Ｂは下方展示室における商品見本の取付け状
態図である。１……自動販売機、３……展示室、５……商品
見本、８……電照板、１０……本体、１４，１５
……フツク、１７……垂直溝、１９……傾斜溝、
２１，２２……角孔、２５……着脱用フツク。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】自動販売機等の展示室内に設置される商品見本
の取付け構造において、商品見本の背面に少なくとも垂直支持用フツク
と傾斜支持用フツクを設け、前記展示室の電照板に各フツクとの係止孔を設
けたこと、を特徴とする商品見本の取付け構造。