JPH0572421U - 射出成形機の型締め装置 - Google Patents

射出成形機の型締め装置

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JPH0572421U
JPH0572421U JP2125092U JP2125092U JPH0572421U JP H0572421 U JPH0572421 U JP H0572421U JP 2125092 U JP2125092 U JP 2125092U JP 2125092 U JP2125092 U JP 2125092U JP H0572421 U JPH0572421 U JP H0572421U
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JP2125092U
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昭雄 寺西
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帝人製機株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 射出成形機の金型36、40の開閉に必要な時間
を短縮して射出成形の作業能率を向上させる。 【構成】 金型36、40を型締めする直前に、ロックブロ
ック76を移動プレート45の孔63を閉止する閉止位置まで
移動させ、一方、金型36、40を型締めから解放した直後
に、ロックブロック76を孔63から離隔した離隔位置まで
移動させる。ここで、ロックブロック76を一対のロック
体から構成したので、閉止位置と離隔位置との間の移動
距離が、ロックブロックを1個のブロックから構成した
場合より短縮され、作業能率が向上する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、射出成形機において金型の型締めと開閉とを別個のシリンダに よって行う型締め装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の射出成形機の型締め装置としては、例えば図5、図6に示すようなも のが知られている。このものは、上面に下金型12が固定されたフレーム11を有し 、このフレーム11に設けられた複数のガイド筒13には上下方向に延びる連結ロッ ド14の中央部がそれぞれ昇降可能に支持されている。これら連結ロッド14の上端 には下面に下金型12と対をなす上金型16が固定された水平なダイプレート15が固 定され、一方、これら連結ロッド14の下端には水平な移動プレート17が固定され ている。また、前記フレーム11の下面には垂直な複数の開閉シリンダ19が取り付 けられるとともに、これら開閉シリンダ19のピストンロッド18の先端は前記移動 プレート17に連結されており、この結果、開閉シリンダ19が作動すると、移動プ レート17、連結ロッド14、ダイプレート15、上金型16は一体的に上下方向に移動 して上金型16が下金型12に対して接近離隔し、これら上、下金型16、12が開閉す る。前記フレーム11とダイプレート17との間にはフレーム11の下面に固定された 型締めシリンダ22が位置し、この型締めシリンダ22のピストンロッド20は移動プ レート17に形成された孔21に挿入可能である。23は前記型締めシリンダ22に対向 する側の移動プレート17の表面(上面)に摺接しながら移動することができる1 個のロックブロックであり、このロックブロック23には孔21の側方の移動プレー ト17上に取り付けられた1個のエアシリンダ25のピストンロッド24の先端が連結 されている。そして、このエアシリンダ25が作動すると、ロックブロック23は孔 21を閉止する閉止位置H(図6参照)と孔21から離隔した離隔位置R(図5参照 )との間を移動する。
【0003】 そして、この型締め装置によって上、下金型16、12を開閉する場合には、まず 、図5に示す状態から開閉シリンダ19のピストンロッド18を突出させ、移動プレ ート17、連結ロッド14、ダイプレート15を上金型16が下金型12に当接するまで下 降させる。これにより、上、下金型16、12が閉止する。次に、エアシリンダ25の ピストンロッド24を突出させてロックブロック23を閉止位置Hまで移動させ、該 ロックブロック23によって孔21を閉止する。次に、型締めシリンダ22のピストン ロッド20を突出させてその先端をロックブロック23に当接させる。この状態でさ らに型締めシリンダ22のピストンロッド20を突出させようとすると、このピスト ンロッド20からロックブロック23、移動プレート17、連結ロッド14、ダイプレー ト15を介して上金型16に下方に向かう力が伝達され、これにより、上金型16が下 金型12に押し付けられて上、下金型16、12が型締めされる。その後、射出成形ユ ニットから上、下金型16、12内のキャビティに可塑材料が注入充填される。次に 、型締めシリンダ22のピストンロッド20が引っ込んだ後、エアシリンダ25のピス トンロッド24が引っ込み、ロックブロック23が閉止位置Hから離隔位置Rまで移 動する。次に、開閉シリンダ19のピストンロッド18が引っ込んで移動プレート17 、連結ロッド14、ダイプレート15が上昇し、上金型16が下金型12から離脱して上 、下金型16、12が開放される。このとき、型締めシリンダ22のピストンロッド20 はロックブロック23が離隔位置Rまで移動することで開放した孔21内に挿入され る。このようにして上、下金型16、12が開放すると、成形された成形物がこれら 上、下金型16、12から取り出される。
【0004】 また、これと同様の射出成形機の型締め装置としては、実公平1ー1145 4号公報に記載されているようなものも知られている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の射出成形機の型締め装置にあっては、いず れも1個のロックブロック23を1個のエアシリンダ25により閉止位置Hと離隔位 置Rとの間で移動させるようにしているので、ロックブロック23の移動距離が長 くなり、この結果、ロックブロック23の移動に時間がかかって作業能率が低下す るという問題点がある。
【0006】 この考案は、ロックブロックの移動距離を短くすることにより作業能率を向上 させることができる射出成形機の型締め装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
このような目的は、フレームと、フレームに固定された一方の金型と、フレ ームに支持され一方の金型と対をなす他方の金型が取り付けられた移動可能なダ イプレートと、ダイプレートに連結ロッドを介して連結された移動プレートと、 フレームに取り付けられ移動プレート、連結ロッド、ダイプレート、他方の金型 を一体的に移動させることにより他方の金型を一方の金型に対して接近離隔させ て金型を開閉する開閉シリンダと、フレームと移動プレートとの間に位置するよ うにしてフレームに取り付けられその移動部が移動プレートに形成された孔に挿 入可能な型締めシリンダと、型締めシリンダに対向する側の移動プレート表面に 摺接しながら移動することができるロックブロックと、ロックブロックを孔を閉 止する閉止位置と孔から離隔した離隔位置との間で移動させる移動手段と、を備 えた射出成形機の型締め装置において、前記ロックブロックを、閉止位置にある ときには互いに近接し、離隔位置にあるときには孔の両側に位置する一対のロッ ク体から構成し、前記移動手段によってこれらロック体を互いに接近離隔させる により達成することができる。
【0008】
【作用】
この型締め装置によって両金型を閉止型締めする場合には、まず、開閉シリ ンダを作動して移動プレート、連結ロッド、ダイプレートを一体的に移動させ、 他方の金型を一方の金型に接近させて、これら一方および他方の金型を閉止する 。次に、孔の両側に位置している一対のロック体を移動手段によって閉止位置ま で移動させ、これら一対のロック体を互いに近接させて孔を閉止する。このとき 、ロック体の移動距離はロックブロックが1個のブロックから構成されたときの 移動距離より短いため、移動時間が短くなる。次に、型締めシリンダを作動して その移動部を孔を閉止したロック体(ロックブロック)に当接させる。この状態 でさらに型締めシリンダの作動を継続すると、移動部からロックブロック、移動 プレート、連結ロッド、ダイプレートを介して他方の金型に一方の金型に向かう 力が伝達され、これにより、他方の金型が一方の金型に押し付けられて両金型が 型締めされる。その後、射出成形ユニットから両金型内のキャビティに可塑材料 が注入充填される。次に、型締めシリンダを作動して移動部をロック体から離隔 させるとともに、移動手段を作動してロック体を閉止位置から孔の両側の離隔位 置まで移動させる。このときも、ロック体の移動距離はロックブロックが1個の ときより短いため、移動時間が短くなり、金型の開閉作業の能率が向上する。次 に、開閉シリンダが作動して移動プレート、連結ロッド、ダイプレートが移動し 、他方の金型が一方の金型から離隔して両金型が開放される。このとき、型締め シリンダの移動部はロック体が離隔位置まで移動することで開放した孔内に挿入 される。このようにして両金型が開放すると、成形された成形物がこれら両金型 から取り出される。
【0009】 また、請求項2に記載のように構成すれば、各ロック体は型締めシリンダの移 動部から離脱した瞬間にシリンダにより閉止位置、離隔位置に向かって移動を開 始するため、移動のための時間がさらに短くなって作業能率が向上する。 さらに、請求項3に記載のように構成すれば、移動部が移動する際、移動部と ロック体との摺接によって振動が発生するようなことはなくなる。 また、請求項4に記載のように構成すれば、ロック体が閉止、離隔位置におい て停止する際発生する衝撃を緩和することができる。
【0010】
【実施例】
以下、この考案の一実施例を図面に基づいて説明する。 図1、2、3において、31はフレームであり、このフレーム31はフレーム本 体32と、このフレーム本体32の高さ方向中央部に固定された水平な矩形の支持プ レート33とから構成されている。前記支持プレート33の中央部上面には一方の金 型としての下金型36が固定されている。前記支持プレート33の四隅部には下方に 向かって延びる円筒状のガイド筒37がそれぞれ一体形成され、これらのガイド筒 37内にはそれぞれ上下方向に延びる連結ロッド38の中央部が摺動可能に挿入され ている。これら4本の連結ロッド38の上端には水平な矩形のダイプレート39が取 り付けられており、この結果、このダイプレート39は連結ロッド38を介してフレ ーム31に移動可能(昇降可能)に支持されていることになる。前記ダイプレート 39の中央部下面には他方の金型としての上金型40が取り付けられ、この上金型40 は前記下金型36と対をなし、閉止されたときには下金型36とともに内部に可塑材 料が注入充填されるキャビティ(図示していない)を形成する。また、このダイ プレート39の中央部上面には、前記上、下金型40、36によって形成されるキャビ ティに可塑材料を注入充填する射出ユニット41が固定されている。前記4本の連 結ロッド38の下端にはナット44によって矩形の水平な移動プレート45が取り付け られ、これにより、この移動プレート45は前記ダイプレート39に連結ロッド38を 介して連結されていることになる。
【0011】 48は支持プレート33の下面にヘッド側が取り付けられた上下方向に延びる一対 に開閉シリンダであり、これら開閉シリンダ48のシリンダ本体49内にはピストン 50によって2つの室に区切られたシリンダ室51が設けられている。このピストン 50に一体形成された下方に延びるピストンロッド52の先端は移動プレート45に形 成された切り欠き部53内に挿入されて固定されている。そして、給排ポート54あ るいは55からシリンダ室51内に圧力流体、例えば圧油が供給されてピストンロッ ド52が突出したり引っ込んだりすると、移動プレート45、連結ロッド38、ダイプ レート39は一体的に昇降し、これにより、上金型40は下金型36に対して接近離隔 してこれら両金型40、36が開閉する。前記支持プレート33の中央部下面には上下 方向に延びる型締めシリンダ58のヘッド側が固定され、これにより、この型締め シリンダ58はフレーム31の支持プレート33と移動プレート45との間に位置するこ とになる。この型締めシリンダ58は内部にシリンダ室59が形成されたシリンダ本 体60を有し、前記シリンダ室59内には該シリンダ室59を2つの室に仕切るピスト ン61が摺動可能に挿入されている。このピストン61には下方に向かって延びる移 動部としてのピストンロッド62が一体形成され、このピストンロッド62は、移動 プレート45が上昇してきたとき、該移動プレート45に形成された孔63内に挿入可 能である。そして、この型締めシリンダ58のシリンダ室59に給排ポート64あるい は65からシリンダ室59内に圧力流体、例えば圧油が供給されると、ピストンロッ ド62は突出したり引っ込んだりする。
【0012】 68、69は孔63を挟むよう設けられた一対の案内ブロックであり、これらの案内 ブロック68、69は移動プレート45の上面に固定されている。これら案内ブロック 68、69の互いに対向する内面には案内溝70、71が形成され、また、移動プレート 45の上面にもこれら案内溝70、71に連続する溝72が形成されている。74、75は一 対のロック体であり、これらロック体74、75は前記案内ブロック68、69の案内溝 70、71の内面および移動プレート45の溝72の上面に摺接しながら移動して互いに 接近離隔する。前述したロック体74、75は全体としてロックブロック76を構成す る。79、80は前記ロック体74、75より外側の移動プレート45の上面に固定された 一対のブラケットであり、これらのブラケット79、80には孔63の両側に位置する エア駆動式の一対のシリンダ81、82が取り付けられている。これらシリンダ81、 82のピストンロッド83、84の先端には前記ロック体74、75がそれぞれ連結され、 この結果、これらシリンダ81、82が作動すると、ロック体74、75は互いに当接し ながら孔63を閉止する閉止位置Hと、孔63から両側に離隔した離隔位置Rとの間 で移動する。また、ロック体74、75の互いに近接する先端部にはピン85、86を介 してローラ87、88が回転可能に支持され、これらのローラ87、88はロック体74、 75間に型締めシリンダ58のピストンロッド62が位置しているとき、このピストン ロッド62の両側に転がり接触することができる。前述した一対のシリンダ81、82 は全体として、ロックブロック76を閉止位置Hと離隔位置Rとの間で移動させる 移動手段89を構成する。
【0013】 91、92は案内ブロック68、69を介して移動プレート45に取り付けられた複数の クッション体であり、これらのクッション体91、92には前記ロック体74、75が閉 止位置H近傍まで移動してきたとき、これらロック体74、75が当接しその移動速 度が減速される。また、93、94はブラケット79、80を介して移動プレート45に取 り付けられた複数のクッション体であり、これらのクッション体93、94には、前 記ロック体74、75が離隔位置R近傍まで移動してきたとき、これらロック体74、 75が当接してその移動速度が減速される。これらクッション体91、92、93、94は 図4に示すように、受け体95がねじ込まれたシリンダ本体96を有し、このシリン ダ本体96のシリンダ室97内に摺動可能に挿入されたピストン98には、該ピストン 98によって2つに仕切られたシリンダ室97同士を連通する絞り孔99が形成されて いる。また、このピストン98にはシリンダ本体96から突出するピストンロッド 1 00が一体的に形成されるとともに、ピストン98と受け体95との間にはスプリング 101が介装されている。そして、前記シリンダ室97内にはクッション用の油が充 満されている。
【0014】 次に、この考案の一実施例の作用について説明する。 今、開閉シリンダ48のピストンロッド52がストロークエンドまで引っ込んで 上金型40が図1に示すように、下金型36の上方にこれから離隔しており、また、 型締めシリンダ58のピストンロッド62が孔63内に挿入されているとする。このと き、シリンダ81、82のピストンロッド83、84には突出方向のエア力が付与されて いるので、ロック体74、75はこれらシリンダ81、82によりローラ87、88がピスト ンロッド62の両側に当接した状態で互いに接近するよう付勢力されている。
【0015】 次に、両金型40、36を閉止型締めする場合には、まず、開閉シリンダ48のシリ ンダ室51内に給排ポート54から圧力流体を供給してピストンロッド52を突出させ る。この結果、移動プレート45、連結ロッド38、ダイプレート39は一体的にガイ ド筒37に案内されながら下降し、これにより、上金型40が下金型36に接近して両 金型40、36が徐々に閉止する。この移動プレート45の下降時には、ブロック体74 、75はピストンロッド62の軸方向に移動するが、このとき、ロック体74、75に回 転可能に支持されたローラ87、88がピストンロッド62に転がり接触しているため 、ピストンロッド62とロック体74、75とが摺接するようなことはなく、これによ り摺接に基づく振動の発生はない。また、この移動プレート45の下降途中に、ピ ストンロッド62が孔63およびロック体74、75間から上方に抜け出て、移動プレー ト45、ロック体74、75から離脱するが、このときロック体74、75は前述のように シリンダ81、82によって互いに接近するよう付勢されているため、ピストンロッ ド62がロック体74、75から離脱した瞬間にロック体74、75は閉止位置Hに向かっ て移動を開始し、これにより、移動時間が短縮されて作業能率が向上する。そし て、これらロック体74、75の移動はこれらロック74、75の内面同士が孔63の直上 で当接したとき停止し、これにより、これらロック体74、75は孔63を上方から閉 止する。ここで、これらロック体74、75が前記閉止位置H近傍まで移動してきた とき、これらロック体74、75は案内ブロック69、69に取り付けられたクッション 体91、92のピストンロッド 100に当接するため、これらロック体74、75の移動速 度が絞り孔99内を通過する油によって急速に減速される。この結果、前述のよう にロック体74、75の内面同士が当接しても、当接時におけるこれらロック体74、 75の移動速度が大幅に減速されているため、当接時(停止時)に発生する衝撃が 効果的に緩和される。また、このとき、ロック体74、75の移動距離はロックブロ ックが1個のブロックから構成されたときの移動距離より短いため、移動時間が 短縮され作業能率が向上する。そして、上金型40が下金型36に当接してこれら両 金型40、36が閉止すると、開閉シリンダ48の作動が停止し、また、これら両金型 40、36内にはキャビティが形成される。
【0016】 次に、型締めシリンダ58の給排ポート64からシリンダ室59内に圧力流体が供給 され、ピストン61およびピストンロッド62が下方に向かって移動する。そして、 これらピストン61、ピストンロッド62の移動は、ピストンロッド62の下端が孔63 を閉止しているロック体74、75の上面に当接したとき停止するが、この当接後も 継続して給排ポート64からシリンダ室59に圧力流体が供給されるので、ピストン 61、ピストンロッド62は移動プレート45、連結ロッド38、ダイプレート39を介し て上金型40に下金型36に向かう力を伝達付与する。この結果、上金型40が下金型 36に強力に押し付けられ、両金型40、36は型締めされる。このとき、シリンダ81 、82を作動してピストンロッド83、84に引っ込み方向のエア力を付与し、これに より、ロック体74、75に閉止位置Hから離隔位置Rに向かう(互いに離隔する方 向に向かう)付勢力をそれぞれ付与する。しかしながら、このときには両ロック 体74、75は型締めシリンダ58のピストンロッド62によって移動プレート45に押し 付けられているので、これらロック体74、75は離隔位置Rに向かって移動するこ とはできない。その後、射出ユニット41から両金型40、36内のキャビティに可塑 材料が注入充填される。
【0017】 次に、型締めシリンダ58の給排ポート65からシリンダ室59内に圧力流体を供給 してピストン61、ピストンロッド62を上方に移動させる。この結果、ピストンロ ッド62がロック体74、75から離脱するが、前述のようにロック体74、75には離隔 位置Rに向かう付勢力がシリンダ81、82から付与されているので、ピストンロッ ド62がロック体74、75から離脱した瞬間にこれらロック体74、75は離隔位置Rに 向かって移動を開始し、これにより、移動時間が短縮されて作業能率が向上する 。そして、ロック体74、75が移動を開始して所定の短い距離だけ移動すると、図 示していないリミットスイッチがこれらロック体74、75の移動を検出して型締め シリンダ58の給排ポート65への圧力流体の供給を停止する。このため、型締めシ リンダ58のピストンロッド62はその下端がロック体74、75の上面から僅かな距離 だけ離れた位置で停止することになり、これにより、型締めシリンダ58の型締め 、型締め解放時におけるピストンロッド62の移動距離が短縮されて作業能率が向 上する。そして、前記ロック体74、75が離隔位置R近傍まで移動すると、これら ロック体74、75はクッション体93、94に当接してその移動速度が前述と同様に急 速に減速される。そして、これらロック体74、75は離隔位置Rに到達したとき停 止するが、この停止時におけるロック体74、75の移動速度はクッション体93、94 によって大幅に減速されているので、発生衝撃は効果的に緩和される。
【0018】 次に、開閉シリンダ48の給排ポート55を介してシリンダ室51に圧力流体が供給 され、ピストンロッド52が引っ込む。これにより、移動プレート45、連結ロッド 38、ダイプレート39は一体となって上方に移動し、上金型40が下金型36から離隔 して両金型40、36が開放される。このとき、型締めシリンダ58のピストンロッド 62はロック体74、75が離隔位置Rまで移動することで開放された孔63内に挿入さ れる。このようにして両金型40、36が開放されると、成型された成型物がこれら 両金型40、36から取り出される。このとき、シリンダ81、82のピストンロッド83 、84が突出し、ロック体74、75、詳しくはローラ87、88がピストンロッド62の両 側に当接するまで移動される。そして、この当接後も、これらシリンダ81、82か らロック体74、75に互いに接近するよう付勢するエア力が与えられる。以上がこ の考案の一実施例の作用の1サイクルであり、以後、このサイクルが繰り返され て成形物が次々と成形される。
【0019】 なお、前述の実施例においては、型締めシリンダ58のシリンダ本体60をフレ ーム11に固定し、ピストンロッド62を移動部としたが、この考案においては、ピ ストンロッドをフレームに固定し、シリンダ本体を移動部としてもよい。また、 前述の実施例においては、一対のロック体74、75を一対のシリンダ81、82によっ て移動させるようにしたが、この考案においては、1個のシリンダ、モータ等の 駆動力をカム、リンク等によって一対のロック体にそれぞれ伝達し、これらロッ ク体を同期して移動させるようにしてもよい。
【0020】
【考案の効果】
以上説明したように、この考案によれば、ロックブロックの移動距離が短く なるので、作業能率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例を示す一部破断正面図であ
る。
【図2】開閉、型締めシリンダ近傍の正面断面図であ
る。
【図3】図2のIーI矢視断面図である。
【図4】クッション体の断面図である。
【図5】従来の型締め装置の一例を示す金型開放時にお
ける一部破断正面図である。
【図6】金型閉止時における図5と同様の一部破断正面
図である。
【符号の説明】
31…フレーム 36…一方の金型 38…連結ロッド 39…ダイプレート 40…他方の金型 45…移動プレート 48…開閉シリンダ 58…型締めシリンダ 62…移動部 63…孔 74、75…ロック体 76…ロックブロック 81、82…シリンダ 87、88…ローラ 89…移動手段 91、92、93、94…クッショ
ン体 H…閉止位置 R…離隔位置

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】フレームと、フレームに固定された一方の
    金型と、フレームに支持され一方の金型と対をなす他方
    の金型が取り付けられた移動可能なダイプレートと、ダ
    イプレートに連結ロッドを介して連結された移動プレー
    トと、フレームに取り付けられ移動プレート、連結ロッ
    ド、ダイプレート、他方の金型を一体的に移動させるこ
    とにより他方の金型を一方の金型に対して接近離隔させ
    て金型を開閉する開閉シリンダと、フレームと移動プレ
    ートとの間に位置するようにしてフレームに取り付けら
    れその移動部が移動プレートに形成された孔に挿入可能
    な型締めシリンダと、型締めシリンダに対向する側の移
    動プレート表面に摺接しながら移動することができるロ
    ックブロックと、ロックブロックを孔を閉止する閉止位
    置と孔から離隔した離隔位置との間で移動させる移動手
    段と、を備えた射出成形機の型締め装置において、前記
    ロックブロックを、閉止位置にあるときには互いに近接
    し、離隔位置にあるときには孔の両側に位置する一対の
    ロック体から構成し、前記移動手段によってこれらロッ
    ク体を互いに接近離隔させるようにしたことを特徴とす
    る射出成形機の型締め装置。
  2. 【請求項2】前記移動手段を、孔の両側に配置されると
    ともにロック体がそれぞれ連結され、型締めシリンダの
    移動部が孔に挿入されているときには、両ロック体を移
    動部の両側に当接させた状態で互いに接近するよう付勢
    するとともに、閉止位置にある両ロック体が移動部によ
    って移動プレートに押し付けられているときには、両ロ
    ック体を互いに離隔する方向に付勢する一対のシリンダ
    と、から構成した請求項1記載の射出成形機の型締め装
    置。
  3. 【請求項3】各ロック体の移動部に近接する先端部にそ
    れぞれ、該移動部に転がり接触することができるローラ
    を回転可能に支持させた請求項2記載の射出成形機の型
    締め装置。
  4. 【請求項4】前記移動プレートに、ロック体が閉止位
    置、離隔位置近傍まで移動してきたときそれぞれ当接す
    ることができるクッション体を設け、これらクッション
    体によって各ロック体が閉止位置、離隔位置で停止する
    際の衝撃を緩和するようにした請求項1記載の射出成形
    機の型締め装置。
JP2125092U 1992-03-09 1992-03-09 射出成形機の型締め装置 Pending JPH0572421U (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006007778A (ja) * 2004-06-26 2006-01-12 Maplan Maschinen & Technische Anlagen Planungs- & Fertigungs-Gmbh 射出成形装置のための閉鎖ユニット

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