JPH0571066A - 布帛の前処理装置 - Google Patents

布帛の前処理装置

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Publication number
JPH0571066A
JPH0571066A JP3230181A JP23018191A JPH0571066A JP H0571066 A JPH0571066 A JP H0571066A JP 3230181 A JP3230181 A JP 3230181A JP 23018191 A JP23018191 A JP 23018191A JP H0571066 A JPH0571066 A JP H0571066A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
desizing
tank
reaction tower
sodium chlorite
cloth
Prior art date
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Pending
Application number
JP3230181A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiteru Santo
山東美照
Eiichi Nakano
中野栄市
Hiroshi Ishidoshiro
博司 石徹白
Koji Santo
山東幸司
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sando Iron Works Co Ltd
Original Assignee
Sando Iron Works Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sando Iron Works Co Ltd filed Critical Sando Iron Works Co Ltd
Priority to JP3230181A priority Critical patent/JPH0571066A/ja
Publication of JPH0571066A publication Critical patent/JPH0571066A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】糊抜精練のための反応塔内及び漂白のための反
応塔内での反応時間を、約5分に短縮させることで、従
来の前処理時間に比して1/6〜1/8に短縮させ、こ
れによって生産性と品質性を高め、さらには、前処理装
置のコンパクト化、小ロット加工処理の容易性を可能と
する前処理装置を提供する。 【構成】糊抜精練剤の付与槽6に次いで糊抜精練剤の湿
熱反応塔7、漂白剤の付与槽9、漂白剤の湿熱反応塔1
1を有する布帛1の前処理装置において、糊抜精練剤付
与槽6の前部に、アルカリ性亜塩素酸ソーダ溶液付与槽
を配置すると共に、前記漂白剤の湿熱反応塔内11上部
に、上記アルカリ性亜塩素酸ソーダ溶液を含浸した布帛
を通過させるタイミング室4を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、長尺布帛の前処理を短
時間に遂行させることができる布帛の前処理装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】工業的に生産する長尺布帛の前処理は、
毛焼工程に次いで糊抜工程、精練工程、漂白工程を順次
経て完了するものであって、従来の一般的な連続的前処
理は、糊抜精練剤を付与した布帛を湿熱反応塔内で湿熱
処理して先ず糊抜精練を行ない、次いでこの糊抜精練が
終えた布帛に漂白剤を付与した後、これを湿熱反応塔内
で湿熱反応させて漂白を行なっているものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の前処
理のための湿熱反応処理に必要な滞留時間は、30〜4
0分と長時間を必要としていることから、例えばその湿
熱反応のための反応塔内では、長尺布帛を一般的には重
畳状態で積ね滞留させている。このような重畳状態を3
0〜40分続けることで生産性が悪いことは勿論のこ
と、布帛にたたみ皺やそのたたみ皺による反応むらが生
じて、布帛の全面に亘る均一な前処理が困難で品質の良
好な前処理布が得られ難いという問題点があった。
【0004】さらに従来においては、上記のように、反
応塔内における反応時間が遅いことから、布帛の滞留容
積を大きくしなければならず、これによって少なくとも
反応塔が大型化され、ひいては前処理装置全体が大型化
されてしまうという問題点もあった。
【0005】さらに、前処理時の反応時間が長いことで
前処理装置内における布帛の滞留長が莫大なものとなっ
て多品種小量生産の布帛処理には不向きであるという問
題点もあった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる従来の問
題点に着目してなされたもので、糊抜精練のための反応
塔内及び漂白のための反応塔内での反応時間を、約5分
に短縮させることで、従来の前処理時間に比して1/6
〜1/8に短縮させ、これによって生産性と品質性を高
め、さらには、前処理装置のコンパクト化、小ロット加
工処理の容易性を可能とする前処理装置を提供すること
にある。
【0007】さらに本発明を具体的に述べるならば、毛
焼処理された被加工布帛に、未活性のアルカリ性亜塩素
酸ソーダ溶液を含浸せしめた後、該含液布帛に酸性蒸気
を作用させることで二酸化塩素ガスが発生する。この発
生した二酸化塩素ガスによって布帛に付着されている不
純物が低分子化(分子分断)される。しかる後、従来例
と同様の糊抜精練及び漂白処理を行なうが、上記不純物
の低分子化により、糊抜精練及び漂白処理時において鹸
化がきわめて容易となり、これによって従来法の1/6
〜1/8の処理時間で有効な前処理が達成されるもので
ある。
【0008】
【実施例】以下に本発明を図面に示す実施例に基いて詳
細に説明する。
【0009】1は前処理すべき長尺の布帛、2は複数の
湯洗槽であって、この湯洗槽に次いで未活性のアルカリ
性亜塩素酸ソーダを入れる熱液槽3、湯洗槽5、糊抜精
練剤を入れた液槽6が順次配置されている。7は例えば
Uボックス、Rボックス、Jボックス等の湿熱反応塔で
あり、この反応塔7に次いで水洗槽8、漂白液(アルカ
リ性亜塩素酸ソーダ)を入れる熱液槽9が順次配設され
ている。11はその熱洗槽9に次いで設置されている上
記湿熱反応塔同一構造の湿熱反応塔であって、この湿熱
反応塔11の下部には湿熱処理槽12が設備され、また
その上部には、多数のガイドロールにより布帛を蛇行さ
せることができる一段目のタイミング室10と同様の二
段目のタイミング室4が構成されている。
【0010】13は湿熱反応塔11に次いで配置されて
いる水洗槽、14は過酸化水素溶液を入れた液槽、15
は仕上げ漂白(脱塩)せしめるための湿熱処理用の反応
塔、16は水洗槽を示す。
【0011】以上が本実施例装置の構成であるが、次に
その作用について述べると、この布帛1は、不図示の毛
焼機によって布帛1の表裏両面の毛羽が焼き落された
後、2基の湯洗槽2によって約20〜30秒間の湯洗い
がなされて、布帛1に付着されているPVAの除去と不
純物の膨じゅんがなされる。湯洗いが済まされた布帛
は、熱液槽3内に供給されて、未活性であるアルカリ性
の亜塩素酸ソーダ溶液(濃度3グラム/リットル)中に
浸漬される(この熱液は、アルカリ性であるために活性
化せず無臭である)。このアルカリ性亜塩素酸ソーダ溶
液が含浸された布帛は、後述する漂白反応塔内で発生し
ている酸性蒸気の雰囲気であるタイミング室4内に案内
されて、このタイミング室4内で約5分の酸性蒸気反応
がなされる。上記アルカリ性亜塩素酸ソーダに酸性蒸気
が作用することで亜塩素酸ソーダが活性化し、2酸化塩
素ガスが発生する。
【0012】 5NaClO2 +4CH3 COOH →4ClO2 +4CH3 COONa+NaCl+2H22 かくして発生した2酸化塩素ガスによって、布帛1に付
着されている不純物が低分子化される。
【0013】次いでこの布帛は、2基の湯洗槽5により
湯洗された後に、苛性ソーダ(酸化糊抜剤)の溶液が入
れらている液槽6内に供給されてその苛性ソーダが付与
された後湿熱反応塔7内に供給される。この湿熱反応塔
7内に供給された布帛は、その湿熱による苛性ソーダの
反応により糊抜精練がなされる。
【0014】この糊抜精練反応時においては、布帛に付
着されている不純物が前記2酸化塩素ガスによって低分
子化されているために上記苛性ソーダ溶液によりきわめ
て迅速に糊抜精練がなされ、約5分で糊抜精練がなされ
る。
【0015】かくして糊抜精練がなされた布帛は、水洗
槽8で水洗された後、熱液槽9内に供給されて、未活性
であるアルカリ性の亜塩素酸ソーダ溶液(濃度20〜4
0グラム/リットル)中に浸漬される(この熱液はアル
カリ性であるため活性化せず無臭である)。このアルカ
リ性亜塩素酸ソーダ溶液が含浸された布帛は、漂白反応
塔11内の上部に設備されている酸性蒸気のタイミング
空中10で蒸熱処理された後、漂白反応塔11内底部の
湿熱処理槽中に送り込まれることにより約5分という短
時間で漂白がなされる。このアルカリ性亜塩素酸ソーダ
が湿熱を受けることにより酸性蒸気が発生し、この酸性
蒸気は、前記の2段のタイミング室4及び10内で充満
されているものである。
【0016】このようにして糊抜、精練、漂白がなされ
た布帛は、次の水洗槽13内で水洗された後に、液槽1
4内で過酸化水素が付与含浸され、次いで湿熱反応塔1
5内で湿熱処理されることで脱塩処理(仕上げ漂白)が
なされ、次いで複数の仕上水洗槽16によって水洗され
て、前処理が完了するものである。
【0017】
【発明の効果】このように本発明にあっては、糊抜精練
剤の付与槽に次いで糊抜精練剤の湿熱反応塔、漂白剤の
付与槽、漂白剤の湿熱反応塔を有する布帛の前処理装置
において、前記糊抜精練剤付与槽の前部に、アルカリ性
亜塩素酸ソーダ溶液付与槽を配置すると共に、前記漂白
剤の湿熱反応塔内上部に、上記アルカリ性亜塩素酸ソー
ダ溶液を含浸した布帛を通過させるタイミング室を設け
た布帛の前処理装置であることから、これによれば、糊
抜精練処理前の布帛に付与含浸せしめた未活性の亜塩素
酸ソーダを活性化するためのタイミング室4を、漂白反
応せしめるための反応塔11内の上部に設けて、その漂
白反応塔11内で発生する酸性蒸気を、布帛に付着され
ている不純物及び色素を分解させるために利用すること
ができるように構成されていることから、糊抜精練処理
前における亜塩素酸ソーダの活性化及び糊抜精練処理後
における亜塩素酸ソーダの活性化が同一の反応塔の内部
においてなされる。
【0018】また本発明においては、糊抜精練剤及び漂
白剤を付与反応せしめる前工程の被処理布帛に、未活性
のアルカリ性亜塩素酸ソーダ溶液を付して酸性蒸気雰囲
気中を通過反応させることにより、その布帛に付着され
ている不純物が低分子化されるため、爾後の糊抜精練、
漂泊処理工程における処理時間が従来法に比して約1/
6〜1/8に短縮されることから、各反応塔内における
布帛の滞留時間が大幅に短縮できる等のことで、前処理
装置全体形状をコンパクト化することができ、該装置の
経済性、設備の容易性が高められるという効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の全体説明図の一部であって、図1
に次いで図2が連続して設備されるものである。
【図2】本発明装置の全体説明図の一部であって、図1
に次いで図2が連続して設備されるものである。
【符号の説明】
1…布帛 2…湯洗槽 3…熱液槽 4…タイミング室 5…湯洗槽 6…液槽 7…湿熱反応塔 8…水洗槽 9…熱液槽 10…タイミング室 11…反応塔 12…湿熱処理槽 13…水洗槽 14…液槽 15…湿熱反応塔 16…水洗槽
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年10月4日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】以上が本実施例装置の構成であるが、次に
その作用について述べると、この布帛1は、不図示の毛
焼機によって布帛1の表裏両面の毛羽が焼き落された
後、2基の湯洗槽2によって約20〜30秒間の湯洗い
がなされて、布帛1に付着されているPVAの除去と不
純物の膨じゅんがなされる。湯洗いが済まされた布帛
は、熱液槽3内に供給されて、未活性であるアルカリ性
25%亜塩素酸ソーダ溶液(濃度3グラム/リット
ル)中に浸漬される(この熱液は、アルカリ性であるた
めに活性化せず無臭である)。このアルカリ性亜塩素酸
ソーダ溶液が含浸された布帛は、後述する漂白反応塔内
で発生している酸性蒸気の雰囲気であるタイミング室4
内に案内されて、このタイミング室4内で約20秒の酸
性蒸気反応がなされる。上記アルカリ性亜塩素酸ソーダ
に酸性蒸気が作用することで亜塩素酸ソーダが活性化
し、2酸化塩素ガスが発生する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】 5NaClO2 +4CH3 COOH →4ClO2 +4CH3 COONa+NaCl+2H 2 かくして発生した2酸化塩素ガスによって、布帛1に付
着されている不純物が低分子化される。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】かくして糊抜精練がなされた布帛は、水洗
槽8で水洗された後、熱液槽9内に供給されて、未活性
であるアルカリ性の25%亜塩素酸ソーダ溶液(濃度2
0〜40グラム/リットル)中に浸漬される(この熱液
はアルカリ性であるため活性化せず無臭である)。この
アルカリ性亜塩素酸ソーダ溶液が含浸された布帛は、漂
白反応塔11内の上部に設備されている酸性蒸気のタイ
ミング空中10で蒸熱処理された後、漂白反応塔11内
底部の湿熱処理槽中に送り込まれることにより約5分と
いう短時間で漂白がなされる。このアルカリ性亜塩素酸
ソーダが酸性蒸気を受けることにより二酸化塩素が発生
し、この酸性蒸気は、前記の2段のタイミング室4及び
10内で充満されているものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山東幸司 和歌山県和歌山市宇須4丁目4番5号 株 式会社山東鉄工所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 糊抜精練剤の付与槽に次いで糊抜精練剤
    の湿熱反応塔、漂白剤の付与槽、漂白剤の湿熱反応塔を
    有する布帛の前処理装置において、前記糊抜精練剤付与
    槽の前部に、アルカリ性亜塩素酸ソーダ溶液付与槽を配
    置すると共に、前記漂白剤の湿熱反応塔内上部に、上記
    アルカリ性亜塩素酸ソーダ溶液を含浸した布帛を通過さ
    せるタイミング室を設けたことを特徴とする布帛の前処
    理装置。
JP3230181A 1991-09-10 1991-09-10 布帛の前処理装置 Pending JPH0571066A (ja)

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JP3230181A JPH0571066A (ja) 1991-09-10 1991-09-10 布帛の前処理装置

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ID=16903873

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112981967A (zh) * 2021-04-28 2021-06-18 湖州恒新商标制带有限公司 基于冷堆的涤纶商标布退浆漂白方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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