JPH0570739B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0570739B2
JPH0570739B2 JP59186459A JP18645984A JPH0570739B2 JP H0570739 B2 JPH0570739 B2 JP H0570739B2 JP 59186459 A JP59186459 A JP 59186459A JP 18645984 A JP18645984 A JP 18645984A JP H0570739 B2 JPH0570739 B2 JP H0570739B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
output shaft
gear
carrier
friction plate
case
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP59186459A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6165941A (ja
Inventor
Masao Teraoka
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
GKN Driveline Japan Ltd
Original Assignee
Tochigi Fuji Sangyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tochigi Fuji Sangyo KK filed Critical Tochigi Fuji Sangyo KK
Priority to JP18645984A priority Critical patent/JPS6165941A/ja
Publication of JPS6165941A publication Critical patent/JPS6165941A/ja
Publication of JPH0570739B2 publication Critical patent/JPH0570739B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Retarders (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 この発明は、例えば4輪駆動車に供されるトラ
ンスフア装置に関する。
(ロ) 技術的背景及び問題点 従来この種のトランスフア装置として実公昭55
−26603号公報に記載のものがある。すなわち、
遊星歯車機構で構成したトランスフア装置の前輪
出力軸側と後輪出力軸側との間に摩擦板が設けら
れているもので、一般走行時には入力部材からの
回転入力を前輪出力軸と後輪出力軸を介して前輪
と後輪とに適切に配分する一方、車両コーナリン
グ等により第1出力軸と第2出力軸に相対回転が
生じると、遊星歯車機構によつてその相対回転が
許される。また、前輪又は後輪の一方が泥地等に
落ち込んでスピンしようとするときは、摩擦クラ
ツチ板の摩擦トルクにより前輪出力軸と後輪出力
軸との相対回転、すなわち差動動作は制限され、
その分スピンしていない方の車輪側へ動力伝達が
行なわれて悪路からの脱出を容易にしている。
しかしながら、このような従来のトランスフア
装置ではヘリカル歯形を有するサンギヤのスラス
ト力を、径方向に延びた押付板を介して摩擦板に
作用せしめて摩擦トルクを発生させるようになつ
ている。このため、トルクが片方の時しか作用せ
ず(前進又は後退のどちらか)指圧板に無理な曲
げ力が作用し、耐久性に乏しく、差動制限の信頼
性が低いという問題点があつた。また、ベアリン
グにスラスト力がかかるので、耐久性に問題があ
る。
(ハ) 発明の目的 この発明は、このような従来の問題点に鑑み創
案されたもので、カム手段の作用によりプラネタ
リーギヤ部分を軸方向に移動させて摩擦板を押圧
することにより、両方向に効くとともに耐久性、
信頼性を向上させ得るトランスフア装置の提供を
目的とする。
(ニ) 発明の構成 上記目的を達成するためにこの発明は、回転入
力を受けるケース内に回転自在に支持されたイン
ターナルギヤと、該インターナルギヤ及びサンギ
ヤと噛合うプラネタリーギヤと、該プラネタリー
ギヤを自転可能に支持するキヤリヤと、前記イン
ターナルギヤと一体的に回転可能な第1出力軸
と、前記サンギヤと一体的に回転可能な第2出力
軸と、前記インターナルギヤ、前記サンギヤ、前
記ケースまたは前記キヤリヤの内の2者間に介設
されて前記2者の相対回転を制限可能な摩擦板
と、前記ケースとキヤリヤの間に設けられ前記プ
ラネタリーギヤの自転により前記キヤリヤを前記
摩擦板を締結する方向に移動させるカム手段とを
有し、前記摩擦板とカム手段とは同心で、かつ、
ほぼ同一半径の円周上に配置されている構成とし
た。
(ホ) 実施例 以下、この発明を図面に基づいて説明する。
第1図は、この発明の一実施例を示すトランス
フア装置の一部破断の正面図である。
第1図において、ケース1は図示しない車体側
に軸受3を介して回転自在に支持され、入力ギヤ
5を有している。前記ケース1内には、カム手段
7を介してキヤリヤ9が連結され、キヤリヤ9は
ケース1、カム手段7を介して回転入力を受ける
ように構成されている。このキヤリヤ9はケース
1と略同心のドーナツ状のプレート11a,11
b及びこのプレート11a,11bに支持された
複数の軸13とからなつている。そして複数個の
プラネタリーギヤ15が軸13を介して回転可能
に枢支されている。
前記プラネタリーギヤ15はインターナルギヤ
17に噛合うとともにサンギヤ19に噛合つてい
る。前記インターナルギヤ17には、ケース1及
び図外の軸受によつて回転自在に支持される後輪
用の第1出力軸たる後輪出力軸21と一体的に設
けられたギヤ22が噛合つている。また、前記サ
ンギヤ19には、ケース1及び図外の軸受によつ
て回転自在に支持される前輪用の第2出力軸たる
前輪出力軸23が一体的に設けられている。従つ
て、後輪出力軸21はインターナルギヤ17と、
前輪出力軸23はサンギヤ19と一体的に回転可
能に構成されている。
前記後輪出力軸21と前輪出力軸23との間に
は摩擦板25が設けられている。この摩擦板25
はインターナルギヤ17に係合された後輪出力軸
21側の第1摩擦板27と、サンギヤ19に係合
された第2出力軸23側の第2摩擦板29とを交
互に配設して構成されている。
前記カム手段7は、第2図に示すように、ケー
ス1内の内壁の同一半径上にカム体31を突設
し、カム体31には、ほぼ2等辺三角形の山形状
のカム面31aが形成されている。一方、キヤリ
ヤ9のプレート11aの前記カム体31に対応す
る面には、カム体31のカム面31aとカム結合
する従動凹面33が形成されている。そしてこれ
ら第1摩擦板材27と第2摩擦板材29はカム手
段7に対して同心で、かつ、ほぼ同一半径の円周
上に配置されている。
つぎに、作用を説明する。
まず、車両の4輪駆動走行にあつては、エンジ
ン側から入力ギヤ5を介してケース1が回転入力
を受ける。このケース1の回転に伴つて、該ケー
ス1とカム手段7を介してカム結合しているキヤ
リヤ9も一体的に回転することになる。このキヤ
リヤ9の回転駆動力は、該キヤリヤ9と一体的に
回転するプラネタリーギヤ15を介してインター
ナルギヤ17とサンギヤ19に分配される。この
ようにしてケース1の回転駆動力は、一方はキヤ
リヤ9→プラネタリーギヤ15→インターナルギ
ヤ17→ギヤ22の経路で後輪出力軸21へ、他
方はキヤリヤ9→プラネタリーギヤ15→サンギ
ヤ19の経路で前輪出力軸23へ伝わり、図示し
ない前後車軸に伝達される。
この4輪駆動走行にあつて、車両の前輪又は後
輪の何れかが泥地に落ち込んでスピンし、後輪出
力軸21と前輪出力軸23とに相対回転が生ずる
と、ケース1に対してキヤリヤ9が相対回転する
方向に力を受けることとなり、ケース1のカム体
31のカム面31aに接合しているプレート11
aの従動凹面33がカム面31aから押圧力を受
け、キヤリヤ9がスラスト方向(第1図右方向)
へ移動する。キヤリヤ9の移動によつて、プラネ
タリーギヤ15部分が同方向へ移動し、プレート
11bを介して第1、第2摩擦板27,29の締
結が行なわれ摩擦トルクが発生する。この両摩擦
板27,29の摩擦トルクにより後輪出力軸21
と前輪出力軸23の相対回転、すなわち差動動作
は制限され、その分スピンしていない車輪へ駆動
トルクが伝達される。従つて、悪路からの脱出も
容易となる。
また、通常のコーナリングに伴なう前後輪出力
軸21,23の相対回転によつては、その回転差
も小さく、カム手段7によるスラスト方向への力
も小さいから、相対回転は円滑に行なわれる。
第3図はこの発明の第2実施例を示し、この実
施例は、後輪出力軸21にインターナルギヤ27
を一体的に構成し、摩擦板25を前記後輪出力軸
21とケース1との間に配設したものである。
第4図はこの発明の第3実施例を示し、この実
施例は、プラネタリーギヤ15を支持するプレー
ト31bを図示のごとく形成し、摩擦板25を前
記プレート31b、インターナルギヤ17との間
に配設したものである。
第3図の第2実施例及び第4図の第3実施例の
他の構成、作用は、第1図及び第2図の実施例と
略同一であるため同符号を付して説明を省略す
る。
(ヘ) 発明の効果 以上説明してきたようにこの発明によれば、カ
ム手段の作用によりプラネタリーギヤ部分を軸方
向に移動させて摩擦板を押圧して摩擦トルクを発
生せしめるように構成したため、差動動作の制限
に際し、両方向ともその機能を発揮できるととも
に、無理な曲げ力の作用する部分が少なく、又、
支持するベアリングへの負荷はなく耐久性、及び
差動制限の信頼性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例を示すトランスフ
ア装置の一部破断の正面図、第2図はカム手段の
展開図、第3図はこの発明の第2実施例を示すト
ランスフア装置の一部省略の縦断面図、第4図は
この発明の第3実施例を示すトランスフア装置の
一部省略の縦断面図である。 図面の主要な部分を表わす符号の説明、1……
ケース、7……カム手段、9……キヤリヤ、15
……プラネタリーギヤ、19……サンギヤ、21
……第1出力軸(後輪出力軸)、23……第2出
力軸(前輪出力軸)、25……摩擦板。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 回転入力を受けるケース内に回転自在に支持
    されたインターナルギヤと、該インターナルギヤ
    及びサンギヤと噛合うプラネタリーギヤと、該プ
    ラネタリーギヤを自転可能に支持するキヤリヤ
    と、前記インターナルギヤと一体的に回転可能な
    第1出力軸と、前記サンギヤと一体的に回転可能
    な第2出力軸と、前記インターナルギヤ、前記サ
    ンギヤ、前記ケースまたは前記キヤリヤの内の2
    者間に介設されて前記2者の相対回転を制限可能
    な摩擦板と、前記ケースとキヤリヤの間に設けら
    れ前記プラネタリーギヤの自転により前記キヤリ
    ヤを前記摩擦板を締結する方向に移動させるカム
    手段とを有し、前記摩擦板とカム手段とは同心
    で、かつ、ほぼ同一半径の円周上に配置されてい
    ることを特徴とするトランスフア装置。
JP18645984A 1984-09-07 1984-09-07 トランスフア装置 Granted JPS6165941A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18645984A JPS6165941A (ja) 1984-09-07 1984-09-07 トランスフア装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18645984A JPS6165941A (ja) 1984-09-07 1984-09-07 トランスフア装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6165941A JPS6165941A (ja) 1986-04-04
JPH0570739B2 true JPH0570739B2 (ja) 1993-10-05

Family

ID=16188828

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18645984A Granted JPS6165941A (ja) 1984-09-07 1984-09-07 トランスフア装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6165941A (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02286941A (ja) * 1989-04-28 1990-11-27 Tochigi Fuji Ind Co Ltd デファレンシャル装置
DE3920861A1 (de) * 1989-06-07 1990-12-13 Gkn Automotive Ag Ausgleichsgetriebe
CN108237904B (zh) * 2016-12-27 2021-02-23 比亚迪股份有限公司 驱动轴锁止装置以及动力驱动***和车辆

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5526603U (ja) * 1978-07-05 1980-02-21
JPS60159448A (ja) * 1984-01-31 1985-08-20 Tochigi Fuji Ind Co Ltd デフアレンシヤル装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5526603U (ja) * 1978-07-05 1980-02-21
JPS60159448A (ja) * 1984-01-31 1985-08-20 Tochigi Fuji Ind Co Ltd デフアレンシヤル装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6165941A (ja) 1986-04-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2747165B2 (ja) デファレンシャル装置
JPH0366927A (ja) 動力伝達装置
JP2971920B2 (ja) 遊星歯車式差動装置
JPH11315905A (ja) デファレンシャル装置
JPH0570739B2 (ja)
JP4072234B2 (ja) クラッチ装置
JP2599271B2 (ja) 差動制限装置
EP0045981A2 (en) Planetary differential
JP3574180B2 (ja) デファレンシャル装置
JPS6214437Y2 (ja)
JPH0949560A (ja) デファレンシャル装置
JP3101046B2 (ja) 遊星歯車式差動装置
JP3098116B2 (ja) デファレンシャル装置
JP2569143Y2 (ja) 差動制限装置
JPH06137386A (ja) 差動制限型差動装置
JP3095908B2 (ja) デファレンシャル装置
JPH0949557A (ja) 差動制限装置
KR100224358B1 (ko) 차동제한장치
JP2599273B2 (ja) 差動制限装置
JPS63240431A (ja) 四輪駆動車
JP2966218B2 (ja) デファレンシャル装置
JPS6233151Y2 (ja)
JP4701607B2 (ja) 車両用差動歯車装置
JPH0520590Y2 (ja)
JPH0792109B2 (ja) 後輪差動装置のトルク伝達装置