JPH0568013A - デジタル信号多重通信システム - Google Patents

デジタル信号多重通信システム

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JPH0568013A
JPH0568013A JP3226071A JP22607191A JPH0568013A JP H0568013 A JPH0568013 A JP H0568013A JP 3226071 A JP3226071 A JP 3226071A JP 22607191 A JP22607191 A JP 22607191A JP H0568013 A JPH0568013 A JP H0568013A
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low
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data
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JP3226071A
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Yasuo Takahashi
泰雄 高橋
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明の目的は、多重化、多重分離を簡易な
構成で実現し、これによってコストの低減が可能なデジ
タル信号多重通信システムを提供することにある。 【構成】この発明は、送信側において、任意の一つのチ
ャンネルの低次データにおける同期信号を他チャンネル
とは異ならせ、その異なるパターンの同期信号を多重化
により生成される高次データのフレーム同期信号とし
て、多重化装置で新たに高次同期信号を生成するように
し、また受信側において、その異なるパターンの同期信
号を検出し、その検出タイミングに基づいて分離出力チ
ャンネルを調整するようにしたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばデジタル化さ
れた音声信号を多重化して伝送するデジタル信号多重通
信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来では、複数のデジタルデータを多重
化して伝送する場合、送信側で多重化後の高次のデジタ
ルデータにフレーム同期符号を付加して伝送し、受信側
でフレーム同期符号を検出し、これを基準タイミングと
して低次のデジタルデータに分離する方法が採られてい
る。現在、衛星放送で使用されている2.048Mb/
sのデジタル音声を12チャンネル多重化して伝送する
システムを例にとって、その内容を説明する。
【0003】図6はそのシステム構成を示すものであ
る。送信側において、各チャンネルの音声信号はそれぞ
れ低次エンコーダ11〜112の内部でPCM符号化さ
れた後、図7(a)に示すフォーマットの低次データに
符号化される。これらの低次データは、図7(a)に示
す順序で、低次エンコーダ11〜112より多重化装置
2に送出される。送出される低次データのフレーム構成
を図7(b)に示す。この低次データには、衛星放送受
信機に使用されているPCMデコーダ用LSIをそのま
ま低次デコーダとして使用できるように、予め同期符号
(16ビット)が付加されている。
【0004】上記多重化装置2は入力した12チャンネ
ルの低次データをビット単位で多重して高次データ
(2.048Mb/s×12CH=24.576Mb/
s)を生成する。この場合、単に各チャンネルの低次デ
ータをそれぞれビット単位で多重しただけでは、図8に
示すように、低次データの同期パターンが各チャンネル
で同一であることから、12ビット単位で繰り返すパタ
ーンとなる。
【0005】このパターンをそのまま高次データの同期
符号として使用すると、同期符号長が16ビット×12
チャンネル=192ビットと極めて長くなり、伝送効率
の上でも好ましくない。したがって、従来では、前記1
92ビット中16ビット分を多重化データの同期符号と
して使用し、残りの192−16=176ビットを他の
用途に当てている。図9に高次データのフォーマットを
示す。
【0006】図10は上記多重化装置2の具体的な構成
を示すもので、高次クロック発生器21は2.048M
Hz×12CH=24.576MHzの高次クロックを
発生する。このクロックは第1の分周器22で1/12
に分周され、これによって2.048MHzの低次クロ
ックが生成される。この低次クロックはさらに第2の分
周器23で1/2048に分周され、これによってフレ
ームパルス(1kHz)が生成される。これらの低次ク
ロックおよびフレームパルスは各低次エンコーダ11〜
112に送られ、低次データの生成に供される。
【0007】一方、P/S(パラレル入力/シリアル出
力)シフトレジスタ24は、第1の分周器22で得られ
た低次クロックに基づいて各チャンネルの低次データC
H1〜CH12を2048MHzの速度でパラレル入力
し、これらを高次クロックに基づき12倍の速度でシリ
アル出力するビット単位多重化回路として動作する。こ
のシフトレジスタ24の出力データフォーマットは図8
に示したフォーマットと同一である。
【0008】そこで、高次同期符号発生器25におい
て、第2の分周器23の出力パルスを入力する毎に高次
クロックに基づき16ビットの高次同期符号を生成す
る。この高次同期符号はP/Sシフトレジスタ24のパ
ラレルデータ、高次独立データ生成器26の出力データ
と共に3入力1出力のマルチプレクサ27に送られる。
【0009】このマルチプレクサ27の切換制御は切換
制御器28からの切換制御信号によって行われる。この
切換制御信号は、例えば高次クロックを所定数カウント
することにより生成される。これにより、マルチプレク
サ27からは、図9のaの期間には高次同期符号が導出
され、bの期間には高次独立データが導出され、cの期
間には多重化データが導出され、図9に示すフォーマッ
トの高次データが出力されるようになる。このようにし
て生成された高次データは、図6に示すように、変調器
/送信機3を経て送信信号となり、送信アンテナ4から
送出される。
【0010】一方、受信側において、受信アンテナ5で
得られた受信信号は受信機/復調器6を経てもとの高次
データに戻され、多重分離装置7に供給される。この多
重分離装置7に供給される高次データのフォーマットは
送信側の多重化装置2の出力(図9のフォーマットで構
成される高次データ)と同一である。また、高次データ
を再生するための高次クロックは復調器内部に配置され
たクロック再生回路により受信信号から抽出再生され、
多重分離装置7に供給される。
【0011】図11に上記多重分離装置7の具体的な構
成を示す。高次同期符号検出器71は、高次クロックに
基づき、入力した高次データからフレームフォーマット
の先頭に配置される高次同期符号を検出し、その検出タ
イミングをフレーム同期パルス発生器72に与え、高次
データのフレームタイミングに同期したフレームパルス
を発生させる。このフレームパルスは1/12分周器7
3のリセット信号として使用される。すなわち、この1
/12分周器73は、図12に示すように、高次データ
内の低次データ位相と完全に同期した低次クロックを生
成する。
【0012】一方、高次データはS/P(シリアル入力
/パラレル出力)シフトレジスタ74に供給される。こ
のS/Pシフトレジスタ74は高次クロックに基づいて
高次データをパラレル入力し、1/12分周器73で生
成された低次クロックに基づいてビット単位で12系列
にパラレル出力する。すなわち、低次クロックはシフト
レジスタ74のパラレル出力タイミングとして使用され
るため、シフトレジスタ74のパラレル出力端子番号と
低次チャンネル番号とは1対1で対応する。つまり、C
H1の出力端子にはCH1の低次データが出力される。
【0013】このときのシフトレジスタ74の出力デー
タフォーマットは、図13に示すように、先頭第1ビッ
トが高次同期符号の一部、続く15ビットが高次独立デ
ータ、第17ビットから第2048ビットまでが送信側
の低次エンコーダ11〜112の各出力となっている。
次段の低次デコーダ81〜812は低次エンコーダ11
〜112と対にして使用されるように設計されているた
め、図13に示すフォーマットのデータがそのまま低次
デコーダ81〜812に供給されても、低次のフレーム
同期再生ができない。
【0014】このようなことから、多重分離装置7の出
力段には、図11に示すように、各チャンネル毎に低次
デコーダインターフェース回路751〜7512が付加
される。これらのインターフェース回路751〜751
2はそれぞれ低次同期符号発生器A、2入力1出力のマ
ルチプレクサB及びこのマルチプレクサBを切換制御す
る切換制御器Cを備えている。
【0015】低次同期符号発生器Aは1/12分周器7
3からの低次クロックタイミングで低次同期符号を発生
する。切換制御器Cは、高次クロックに基づいて、図1
3のdの期間には低次同期符号を導出し、eの期間には
分離データを導出するようにマルチプレクサBを切換制
御する。これにより、各チャンネルにおいて、図7に示
したフォーマットの低次データが得られ、それぞれ図6
の低次デコーダ81〜812に送られる。
【0016】しかしながら、上記構成の従来のデジタル
信号多重通信システムでは、送信側において、低次同期
信号中の低次同期符号部分を除去して、新たに高次同期
符号を付加するため、多重化装置に高次同期符号発生
器、切換器(マルチプレクサ)、切換制御器が必要とな
る。また、受信側において、高次同期信号中の高次同期
符号部分及び高次独立データ部分を除去して、新たに低
次同期符号を付加するため、多重分離装置に低次デコー
ダインターフェース回路が低次チャンネル数だけ必要と
なり、システム全体が複雑かつ高価になっている。特
に、極めて多数の受信局をかかえる衛星通信ネットワー
クのような通信システムにおいては、受信局のコスト上
昇がシステムのコスト上昇にそのままつながり、好まし
くない。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように従来
のデジタル信号多重通信システムは、送信側では、多重
化に際して、低次同期信号中の低次同期符号部分を除去
して、新たに高次同期符号を付加するための装置が必要
となり、受信側では、多重分離に際して、高次同期信号
中の高次同期符号部分及び高次独立データ部分を除去し
て、新たに低次同期符号を付加するための装置が低次チ
ャンネル数だけ必要となり、全体が複雑かつ高価になっ
ている。
【0018】この発明は上記の問題を解決するためにな
されたもので、多重化、多重分離を簡易な構成で実現
し、これによってコストの低減が可能なデジタル信号多
重通信システムを提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
にこの発明は、
【0020】送信側は、それぞれ被伝送デジタル信号か
ら同期信号を有する同一フォーマットの低次データを生
成するN(Nは自然数)チャンネルの低次エンコーダ
と、これらの低次エンコーダで生成された低次データを
順にビット単位で多重化して高次データを生成する多重
化装置と、この装置で生成された高次データを送出する
送信手段とを備え、受信側は前記送信手段で送信された
高次データを受信する受信手段と、この手段で得られた
高次データをNチャンネルの低次データに多重分離する
多重分離装置と、それぞれ前記Nチャンネルの低次エン
コーダと対応して設けられ、前記多重分離装置で分離さ
れた低次データを入力してデジタル信号を再生するNチ
ャンネルの低次デコーダとを備えるデジタル信号多重通
信システムにおいて、
【0021】前記送信側は、前記Nチャンネルの低次エ
ンコーダのうちの任意の一つを選択して、他のチャンネ
ルとは異なるパターンの同期信号を有する低次データを
生成させ、その異なるパターンの同期信号を前記高次デ
ータのフレーム同期信号とする高次同期信号生成手段を
備え、
【0022】前記受信側は、前記異なるパターンの同期
信号を検出する同期信号検出手段と、この手段の検出タ
イミングに基づいて前記多重分離装置の分離出力チャン
ネルを調整し、低次エンコーダと低次デコーダのチャン
ネルを一致させるチャンネル調整手段とを備えることを
特徴とする。
【0023】
【作用】上記構成によるデジタル信号多重通信システム
では、任意の一つのチャンネルの低次データにおける同
期信号を他チャンネルとは異ならせ、その異なるパター
ンの同期信号を多重化により生成される高次データのフ
レーム同期信号としているので、多重化装置で新たに高
次同期信号を生成し、これを多重化データに付加する必
要はなく、これによって多重化装置の構成が簡単にな
る。また受信側においても、その異なるパターンの同期
信号を検出することにより、分離出力チャンネルを調整
することができるので、多重分離装置の簡単化を図るこ
とができる。
【0024】
【実施例】以下、図1乃至図5を参照してこの発明の一
実施例を説明する。尚、ここでは図6に示した構成のシ
ステムにこの発明を適用した場合を説明する。
【0025】図1は送信側の低次エンコーダ(図6の1
1〜112)の概略構成を示すもので、1a,1bはそ
れぞれL,Rの音声信号をデジタル信号に変換するA/
D(アナログ/デジタル)変換器である。各A/D変換
器1a,1bの出力は第1のマルチプレクサ1cで交互
に導出され、第2のマルチプレクサ1dに送出される。
【0026】一方、低次同期符号発生器1eは後段の多
重化装置2で生成される低次フレームパルスに基づいて
低次同期符号を発生するが、その符号パターンは第1チ
ャンネルCH1のみ異なり、他のチャンネルCH1〜C
H12は同一となるように設定される。この低次同期符
号は第2のマルチプレクサ1dに供給される。この第2
のマルチプレクサ1dは切換制御器1fによって切換制
御される。その切換タイミングは、例えば後段の多重化
装置2で生成される低次クロックをカウントすることに
より決定され、これによりマルチプレクサ1dからは図
7に示したフォーマットの低次データが出力される。
【0027】図2は送信側の多重化装置2の構成を示す
もので、高次クロック発生器2aは2.048MHz×
12CH=24.576MHzの高次クロックを発生す
る。このクロックは第1の分周器2bで1/12に分周
され、これによって2.048MHzの低次クロックが
生成される。この低次クロックはさらに第2の分周器2
cで1/2048に分周され、これによって低次フレー
ムパルス(1kHz)が生成される。これらの低次クロ
ック及びフレームパルスは各チャンネルの低次エンコー
ダ11〜112に送られ、低次データの生成に供され
る。
【0028】一方、P/S(パラレル入力/シリアル出
力)シフトレジスタ2dは、第1の分周器2bで得られ
た低次クロックに基づいて各チャンネルの低次データC
H1〜CH12を2.048MHzの速度でパラレル入
力し、これらを高次クロックに基づいて、その12倍の
速度でシリアル出力するビット単位多重化回路として動
作する。
【0029】このシフトレジスタ2dの出力データフォ
ーマットは、図8に示したフォーマットとは異なり、図
3に示すように、先頭の12×16=192ビット中に
12ビットおきに他の11ビットとは異なる符号パター
ンが現れる。このパターンは第1チャンネルCH1の低
次エンコーダ11の低次同期符号に一致し、他の11ビ
ットのパターンは第2乃至第12チャンネルCH2〜C
H12の低次エンコーダ12〜112の低次同期符号パ
ターンに一致する。
【0030】図2と図10を比較してわかるように、こ
の多重化装置2では高次同期符号発生器、マルチプレク
サ、切換制御器が省略されており、シフトレジスタ2d
の出力データはそのまま高次データとして送出される。
図4は受信側の多重分離装置7及び各チャンネルの低次
デコーダ81〜812の構成を示すものである。
【0031】まず、多重分離装置7において、受信機/
復調器6からの高次データはS/Pシフトレジスタ7a
に供給され、高次クロックはORゲート回路7bを介し
て1/12分周器7cに供給される。1/12分周器7
cは高次クロックを1/12分周することにより低次ク
ロックを生成する。この低次クロックは上記シフトレジ
スタ7aに供給されると共に、各チャンネルの低次デコ
ーダ81〜812に供給される。上記シフトレジスタ7
aは高次クロックのタイミングで高次データを取り込ん
で12チャンネルに分離し、1/12分周器7cで得ら
れたクロックのタイミングでパラレル出力する。
【0032】次に、第1チャンネルの低次デコーダ81
において、多重分離装置7からの低次データはデコーダ
8aに供給されると共に、低次同期符号検出器8bにも
供給される。この低次同期符号検出器8bは低次データ
から予め設定された符号パターンを検出すると、同期検
出状態信号を出力すると共に、その同期検出タイミング
でリセット信号を発生する。同期検出状態信号は反転ゲ
ート回路8cで反転された後、ANDゲート回路8dに
供給される。尚、81を除く各チャンネルの低次デコー
ダ82〜812において、低次同期符号検出器8bの検
出パターンは低次エンコーダ12〜112の符号パター
ンに対応しており、第1チャンネルのみそのパターンが
異なっている。
【0033】一方、多重分離装置7からの低次クロック
は1/2048分周器8eで1/2048分周され、ビ
ットクロックとなる。このビットクロックはデコーダ8
aに供給され、音声データ読出しに供されると共に、1
/4分周器8fにも供給される。尚、1/2048分周
器8eは低次同期符号検出器8bからのリセット信号に
よりその分周出力タイミングが初期設定される。
【0034】この1/4分周器8fは、通常の低次同期
符号検出回路が伝送中におけるデータ誤りに対してフレ
ーム同期を保護するため、前方保護、後方保護を行って
いるので、その期間はフレーム同期はずれと判定するこ
とができないことを考慮し、一定の間隔でフレーム同期
状態を監視するために設けられたものである。ここでは
1/4としたが、その分周比はフレーム同期の前方保
護、後方保護の長さに応じて変えればよい。
【0035】上記1/4分周器8fの出力はANDゲー
ト回路8dに供給される。ANDゲート回路8dは1/
4分周されたビットクロック(以下、1/4クロック)
と同期検出状態反転信号との論理積をとり、その結果を
多重分離装置7のORゲート回路7bに送出する。上記
デコーダ8aで得られた音声データはD/A(デジタル
/アナログ)変換器8gに供給され、L,Rの音声信号
に変換される。
【0036】ところで、上記構成の多重分離装置7及び
低次デコーダ81〜812では、電源投入時において、
1/12分周器7cの初期状態の不確定性から、S/P
シフトレジスタ7aのCH1出力端にCH1低次エンコ
ーダ11の低次データが出力される保証はない。
【0037】今、S/Pシフトレジスタ7aのCH1出
力端にCH3の低次デコーダ83に対する低次データが
得られると想定する。この場合、CH1低次デコーダ8
1に供給される低次データの同期符号パターンが設定パ
ターンと異なっているので、同期検出ができない。この
ため、同期検出状態信号は“0”となり、また1/20
48分周器8eにはリセット信号が出力される。よっ
て、ANDゲート回路8dの出力に4フレームに1回、
パルスが得られる。
【0038】このパルス信号は多重分離装置7のORゲ
ート回路7bに印加されるので、1/12分周器7cの
出力の2.048MHzのクロックは4フレームに1
回、高次クロックで1クロック分だけ位相が進む。した
がって、S/Pシフトレジスタ7aのCH1の出力端に
はCH2の低次データが得られる。このCH2の低次デ
ータにおける同期符号パターンもCH1のそれと異なる
ので、上記の同じ動作が繰り返され、最終的にS/Pシ
フトレジスタ7aのCH1の出力端にはCH1の低次デ
ータが得られるようになる。
【0039】この時点で、CH1の低次デコーダ81の
低次同期符号検出器8bで同期符号パターンが検出され
るので、同期検出状態信号が“1”となり、ANDゲー
ト回路8dの出力にパルスが現れなくなる。その結果、
1/12分周器7cの出力クロック位相は一定となり、
S/Pシフトレジスタ7aのCH1出力端には連続して
CH1低次データが得られるようになり、同時にCH2
〜CH12の出力端にはそれぞれ対応したチャンネルの
低次データが得られるようになる。
【0040】したがって、上記構成によるシステムで
は、低次データ中に含まれる低次同期符号を多重分離回
路7の同期検出に利用しているので、高次多重化装置2
における高次同期符号の付加、高次多重分離装置7にお
ける高次同期符号の検出及び低次同期符号の付加を省略
することができ、これによって構成を簡単化し、コスト
低減を図ることができる。
【0041】尚、この発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、例えば多重分離装置7を図5に示すように
構成することもできる。すなわち、図4に示した多重分
離装置7では、CH1の低次エンコーダ81の低次同期
符号検出器8bを高次データの同期検出に利用したが、
図5に示す多重分離装置7は、CH1の低次データ同期
符号(図3参照)を高次データの状態で検出することを
特徴とする。
【0042】図5において、高次同期符号検出器7d
は、高次クロックに基づき、入力した高次データからフ
レームフォーマットの先頭に配置されるCH1の低次デ
ータ同期符号を高次同期符号として検出し、その検出タ
イミングをフレーム同期パルス発生器7eに与え、高次
データのフレームタイミングに同期したフレームパルス
を発生させる。このフレームパルスは1/12分周器7
fのリセット信号として使用される。この1/12分周
器7fは高次データ内の低次データ位相と完全に同期し
た低次クロックを生成する。
【0043】一方、高次データはS/Pシフトレジスタ
7gに供給される。このS/Pシフトレジスタ7gは高
次クロックに基づいて高次データをシリアル入力し、1
/12分周器7fで生成された低次クロックに基づいて
ビット単位で12系列にパラレル出力する。このとき、
低次クロックはシフトレジスタ7gのパラレル出力タイ
ミングとして使用されるため、シフトレジスタ7gのパ
ラレル出力端子番号と低次チャンネル番号とは1対1で
対応する。つまり、CH1の出力端子にはCH1の低次
データが出力される。
【0044】このときのシフトレジスタ7gの出力は、
既に図7(b)に示したフォーマットとなっている。よ
って、各チャンネル出力は、低次デコーダインターフェ
ース回路を経由させることなく、そのまま従来構成によ
る低次デコーダに供給すればよい。この実施例は、先に
説明した図5の実施例と比べ、高次同期符号検出器7d
が必要となるが、低次デコーダ81と多重分離装置7の
間の信号フィードバック(図4のANDゲート回路8d
の出力)が不要となり、その間のタイミング調整が不要
となるという利点がある。
【0045】尚、上記のいずれの実施例も、CH1の低
次エンコーダ11の低次同期符号パターンを他のチャン
ネルのパターンと異ならせる場合について説明したが、
任意のチャンネルのパターンを他チャンネルのパターン
と異なるようにしても同様に実施可能である。その他、
この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形しても、同
様に実施可能であることはいうまでもない。
【0046】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、多重
化、多重分離を簡易な構成で実現し、これによってコス
トの低減が可能なデジタル信号多重通信システムを提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るデジタル信号多重通信システム
の一実施例における低次エンコーダの構成を示すブロッ
ク図。
【図2】同実施例の多重化装置の構成を示すブロック
図。
【図3】同実施例の多重化装置による高次データの出力
フォーマットを示す図。
【図4】同実施例の多重分離装置及び低次デコーダの構
成を示すブロック図。
【図5】この発明に係る他の実施例として多重分離装置
の構成を示すブロック回路図。
【図6】この発明が適用されるデジタル信号多重通信シ
ステムの全体構成を示すブロック図。
【図7】上記システムにおける低次データの出力フォー
マットを示す図。
【図8】従来方式による高次データの初期段階における
出力フォーマットを示す図。
【図9】従来方式による高次データの最終的な出力フォ
ーマットを示す図。
【図10】従来の多重化装置の具体的な構成を示すブロ
ック図。
【図11】従来の多重分離装置の具体的な構成を示すブ
ロック図。
【図12】高次データと低次クロックの位相関係を示す
タイミングチャート。
【図13】従来の多重化装置で生成される高次データの
出力フォーマットを示す図。
【符号の説明】
11〜112…低次エンコーダ、1a,1b…A/D変
換器、1c,1d…マルチプレクサ、1e…低次同期符
号発生器、1f…切換制御器、2…多重化装置、2a…
高次クロック発生器、2b…1/12分周器、2c…1
/2048分周器、2d…P/Sシフトレジスタ、3…
変調器/送信機、4…送信アンテナ、5…受信アンテ
ナ、6…受信機/復調器、7…多重分離装置、7a…S
/Pシフトレジスタ、7b…ORゲート回路、7c…1
/12分周器、7d…高次同期符号検出器、7e…フレ
ーム同期パルス発生器、7f…1/12分周器、7g…
S/Pシフトレジスタ、81〜812…低次デコーダ、
8a…デコーダ、8b…低次同期符号検出器、8c…反
転ゲート回路、8d…ANDゲート回路、8e…1/2
048分周器、8f…1/4分周器、8g…D/A変換
器。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信側は、それぞれ被伝送デジタル信号
    から同期信号を有する同一フォーマットの低次データを
    生成するN(Nは自然数)チャンネルの低次エンコーダ
    と、これらの低次エンコーダで生成された低次データを
    順にビット単位で多重化して高次データを生成する多重
    化装置と、この装置で生成された高次データを送出する
    送信手段とを備え、受信側は前記送信手段で送信された
    高次データを受信する受信手段と、この手段で得られた
    高次データをNチャンネルの低次データに多重分離する
    多重分離装置と、それぞれ前記Nチャンネルの低次エン
    コーダと対応して設けられ、前記多重分離装置で分離さ
    れた低次データを入力してデジタル信号を再生するNチ
    ャンネルの低次デコーダとを備えるデジタル信号多重通
    信システムにおいて、 前記送信側は、前記Nチャンネルの低次エンコーダのう
    ちの任意の一つを選択して、他のチャンネルとは異なる
    パターンの同期信号を有する低次データを生成させ、そ
    の異なるパターンの同期信号を前記高次データのフレー
    ム同期信号とする高次同期信号生成手段を備え、 前記受信側は、前記異なるパターンの同期信号を検出す
    る同期信号検出手段と、この手段の検出タイミングに基
    づいて前記多重分離装置の分離出力チャンネルを調整
    し、低次エンコーダと低次デコーダのチャンネルを一致
    させるチャンネル調整手段とを備えるデジタル信号多重
    通信システム。
  2. 【請求項2】 前記同期信号検出手段は、前記高次同期
    信号生成手段で選択されたチャンネルの低次デコーダに
    設けられ、同期信号検出により当該チャンネルの低次デ
    ータのフレーム同期に供すると共に検出信号を発生さ
    せ、前記チャンネル調整手段は、前記検出信号が発生す
    るまで多重分離装置に位相調整信号を送り、当該多重分
    離装置のチャンネル位相を変化させるようにしたことを
    特徴とする請求項1記載のデジタル信号多重通信システ
    ム。
  3. 【請求項3】 前記同期信号検出手段は、前記多重分離
    装置に設けられ、Nビット間隔で前記異なるパターンの
    同期信号を検出して検出信号を発生し、前記チャンネル
    調整手段は、前記多重分離装置に設けられ、前記検出信
    号により高次データのフレーム同期を行なった後に高次
    データをNチャンネルの低次データに分離出力させるよ
    うにしたことを特徴とする請求項1記載のデジタル信号
    多重通信システム。
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